定番の森スタート
果たして、彼の転生ライフは、どうなるのか?
「っと、手鏡が欲しいかな?」
砂時計の用に、
砂の用な物が手元に集まり、
手鏡に形作られる。
「良かった、
そのままだ。」
顔に変化はなく、そのままだ。
「んじゃ、早速。」
なんの戸惑いもなく、
デザートイーグル、
マテバ、
某ゲームの騎士甲冑、
第三者視点。
「後は、
“これらを操るのに、
努力と、必要な技量の定着”っと。」
多少の背徳感、だっけ?
ま、いっか。
「試運転、してみるか。」
まずは、第三者視点。
これは、
自分をやや上方から見る視点で、
アーケードゲームの用に、
“自分を操作する”
「おぉ~、これはなかなか。」
デフォルト装備のロングソードを振ってみる。
斬り伏せ、突き、切り上げ、
横薙ぎ、一通り出来た。
第三者視点のモードで、
武器の使用変更で、ガンモードにする。
デザートイーグルと、マテバを、二丁持ちする。
弾丸は、
某悪魔の用に、魔力で精製し、
マテバは、一応リロードが必要にした。
この方式は、
この世界に、
“魔力”が充実しているから出来る所業だ。
勿論、
“ロックオン機能搭載”
そもそもの実力がないので、
この機能に頼るしかない、
スナイプに関しては、
実銃の限界以上には使えない。
既にチート感全開な気はするが。
「“寿命による死亡あり”」
これは、変えない。
怪我もする、オールヒールも重症・重傷のみ発動する。
毒も効くし、風邪もひく。
「・・・ま、これぐらいにして、
飯の調達だな。」
なにぶん、
小一時間、設定をしていても、
何もエンカウント無し。
「どしたもんかね。」
マジメニ、ドウシヨウ。
▽
私たちは、ギルドの学校用依頼を受けて、
この“最初の森”に来ていた。
???
「メイルー、
ねぇ、メイルー?」
メイルー・ワグナー
それは私の名前だ。
メイルー
「なぁに、
コンチェルト?」
コンチェルト・コバルナー
小さな頃からずっと一緒で、
学校でもバディを組む親友だ。
コンチェルト
「強い奴いないの~?」
メイルー
「いないわよ、
最初の森なんだから。」
最初の森、
ギルドに指定された範囲の森で、
一人でも対応出来る程度のモンスター・魔物しか、
確認されていない。
“ギルド員が視察・偵察した時”の、
但し書きがつく。
メイルー
(薬草に使える植物は、
モンスターも食べるから困るのよね~、
ま、私の剣撃なら、余裕でしょうけど)
コンチェルト
「!?」
くんくんくん!!
メイルー
「コンチェルト?」
コンチェルトは、亜人種で、
犬耳と、尻尾は狐の尻尾、
なんでも、“太古の昔のイヌ科”だから、
配合可能らしい。
鼻も、余計なぐらい効く。
コンチェルト
「強い奴がいる~っ!!」
メイルー
「どっち?」
ギロチンダガーと、ブラッドレイピアを構える。
コンチェルト
「南東、でも、血の匂いがしないから、
遠眼鏡(とおめがね)で、
確認出来るかもしれない。」
メイルー
「よし、
警戒すべきか、
退避すべきか、
行ってみないとわからない、か。」
気が付くべきだった、
コンチェルトの垂れ耳が、
ぴん!と跳ね上がり、
尻尾も毛羽立っていた事に。
▽
「ん?」
第三者視点で遊びつつ、
食べれる物を探していたら、
カーソルに、“アンノウン”と、
表記が出て来た。
(マズイな、
能力とかの定着は、
最初の設定で端折ったけど、
そもそもの、戦闘経験がないから、
戦えるのかな?)
「行くしか無い、か。」
装備は騎士甲冑剣撃戦闘用の、
ファイターモードに切り替える。
「食べれるモンスターだと良いんだけど。」
▽
メイルー
「うげぇ・・・。」
失策だった、
やばい、確実にやばい、
明らかに私のレベルより強い奴だ。
コンチェルト
「ごめん、私も、衝動に負けちゃって。」
ぴん!と立っていた耳は垂れ下がり、
尻尾も力なく垂れていた。
▽
(いのしし?)
見てくれはイノシシだけど、
牙は、赤黒い色で、
毛の色も赤だった。
目は青だった。
「ふむ、
ガンモード切り替え、
距離は・・・そこそこ離れてるし、
あ。」
“スナイプモード”
帝政ロシア時代からの傑作品、
モシンナガンをスナイプ用に装備する。
じゃこ
(徹甲弾使用なら、
頭蓋骨もいけるだろ)
岩の上にモシンナガンを置き、
射撃姿勢を整える。
この場合、
“オートディフェンサー”が発動するようにしているが、
硬直時間が発生する。
ま、慣れれば硬直も少なくなるだろう、タブン。
「練習、練習、
よく言う、
“呼吸を止めて”だったか?」
くっ、と、
息を止め、
スコープの先と、引き金に、集中する。
▽
コンチェルト
「ひぅ!?
(なに!?
ここには似つかわしくない、
怖い物がある、
いいえ)
な、何が居るの?」
メイルー
「コンチェルト?」
たーん!
乾いた音と、
モンスターが倒れる音が響く。
コンチェルト
「厄災の音・・・。」
メイルー
「まさか、
何百年も前に封印された、
“火薬”の音?」
コンチェルト
「匂いはしない、
けど、厄災の音に間違い無いよ。」
メイルー
「ねぇ、
あの人、誰?」
▽
「おー、当たるもんだ、
(200mなら、普通スナイプしないよな)
こりゃぁ、練習あるのみだな。」
確かに、イノシシもどきの頭を撃ち抜いていたが、
運良く、頭に当たった。
引き金を引くタイミングで、
頭を下げたのだ。
ぎりぎり、脳を貫き、
内部破裂と言う、とんでも状態を引き起こしていた。
「うげぇ・・・でろでろじゃん、
てか、どうやって食えるんだろ?
血抜きとか、したことないし。」
困った、非常に困った。
一つは、モンスターの処理。
もう一つは、この女の子達だ。
メイルー
「な、何者?」
「ぁ~・・・今の所、
名前はないんだけど、
剣、下げて貰える?」
コンチェルト
「あ、貴方は、
厄災の使者なの?」
「厄災?」
メイルー
「何百年も前に、
封印されて、
誰も製法を知らない“火薬”
これを使える人間種は、
“厄災の使者”と呼ばれるの。」
「そうか、
悪かったな、
犬耳の可愛い子が怖がるなら、
使わないようにするよ。」
ガンモードを解除し、
ロックオンは残したまま、
ファイターモードに切り替える。
コンチェルト
「はひ?
(私、今、なんて言われたの?)」
メイルー
「騎士?
なのに、なんで火薬を使うのよ?」
「まぁ・・・、
“生き残る為だな”」
▽
コンチェルト
「・・・ロックウルフの群れ?
なんで?
こんな初めの森に!?」
メイルー
「数は!?」
コンチェルト
「わかんない!?
兎に角沢山居る!!」
「困ったねぇ・・・。
(神様の奴、
生き物を殺した時の、
罪悪感すら消したのか?)」
▽
「本当に困った。」
メイルー
「高イトコ怖イ、
高イトコ怖イ。」
コンチェルト
「と・・・飛んでる。」
想像の範囲は、想像の範囲、
なんだけど、
小脇に一人ずつ抱えて、森の上空に退避している。
「ロックウルフの特徴は?」
コンチェルト
「岩属性だから、
斬撃系統は、効きにくいよ、
水属性を添加すれば、
剣撃もダメージが入るけど、
あんまり使える人はいないよ。」
「水、か、
(削り取る意味では、
一緒なのか、
削り取る・・・)
高水圧カッターなら、
切れそうだな。」
コンチェルト
「こうすいあつかったー?」
▽
飛びながら街道方面へ移動している。
なんでも、
街道には、ギルド員が指揮する、
キャラバン隊が控えているそうだ、
一応、そこそこの軍隊並に強いらしい。
「そいつらには見せない方がいいな。」
コンチェルト
「どう言う事?」
「悪用されたら、
対抗策ができるまで、
“殺戮が闊歩するぞ?”」
コンチェルト
「それは勘弁。」
街道からは、まだロックウルフの群れは見えない、
つまり、俺達も見えていない。
「水と土の合成範囲魔法、
“ヴァデッサーカッター”」
厚さ1cmに満たない水の刃が、
ロックウルフ達に襲いかかる。
▽
メイルー
「・・・ぐろい。」
コンチェルト
「た・・・確かに、
これはヤバイね。」
鼻から目の間に掛けて、
切れ込みが広がって行く。
100匹は居たであろう群れを、
“一回の範囲魔法で殲滅した”
上と下に半分になったロックウルフ達。
コンチェルト
「絶対、教えちゃダメだよ?」
「君のお願いなら、
教えないよ。」
メイルー
「なんで、コンチェルトだけに優しいのよ?」
コンチェルト
「そうそう!
なんで?」
「なんで?
まぁ、
可愛いし、泣かせる趣味も無い、
それに、
厄災の使者扱いは避けたいからね、
コンチェルト達に会わなかったら、
速、牢獄行きだろうな。」
二人「「確かに。」」
メイルー
「メイルー・ワグナー、
コンチェルト・コバルナーの親友よ。」
コンチェルト
「コンチェルト・コバルナー、
ねぇねぇ?
名前、どうするの?
(また、可愛いって言った)」
「おぉ!
そう言えばそうだったな。」
メイルー
「騎士甲冑だし、
そう言う系の名前は?」
「そう言う系、ねぇ、
(・・・コレだな)
ケッツァー・フェアトライブング、
(異端者)・(追放)
ケッツァーだ。」
コンチェルト
「・・・いいの?それで?」
メイルー
「なによ?コンチェルト?
騎士っぽいじゃない。」
ケッツァー
「コンチェルト?」
コンチェルト
「・・・うん、いいよ。
(異端者、追放、
なんで?勝手に頭に流れ込んで来るの?)」
ケッツァー
(・・・コンチェルトは、可愛いけど、
要、警戒かな?)