※この作品はR-18です。

神様はオタクでした   作:扶桑畝傍

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メイルー・ワグナー

コンチェルト・コバルナー

ケッツァー・フェアトライブング、
 (異端者)・(追放)

初めの森で会合し、

ロックウルフ、

いのししモドキを討伐する、

ケッツァーは、“厄災の使者”となるのか?

ギルドは味方になるのか?

物語は続いていく?



落ち着かない?そりゃぁ、ねぇ?

メイルー

「・・・で?

 どうするの?

 この死体の山。」

 

そう、

 

ロックウルフ、いのししモドキの死体だ。

 

剥ぎ取れば、討伐報酬がもらえるそうだが、

 

正直、お腹が空いているので、

 

余り気が進まない。

 

ロックウルフは、

 

全体の8割が石で出来ていて、

 

食べれないそうだ、

 

ただ、石の部分には、

 

その地方ごとの性質があるらしく、

 

工芸品、硬度が高ければ、

 

防具の一部に使えるそうだ。

 

コンチェルト

「これは?」

 

いのししモドキは・・・。

 

ケッツァー

「食べれるのか?」

 

二人「「え?これを?」」

 

ケッツァー

「食べれないのか?」

 

二人「「知らないよ。」」

 

???

「メイルー!コンチェルト!

 無事なのか!?」

 

メイルー

「あ、お兄ちゃん、

 全然、

 ケッツァーが、

 みーんな倒しちゃった。」

 

クィール

「こら、お兄ちゃんはやめろ、

 まだ依頼中だぞ?」

 

メイルー

「下っ端ギルド員なお兄ちゃんには、

 お兄ちゃんでいいの。」

 

ケッツァー

「(妹思いの兄、ねぇ?

 少なくても、友好関係・・・)

 では、ないか。」

 

クィール

「御仁、質問はいいかな?」

 

ケッツァー

「勿論、

 コンチェルト?

 辺りに気配は無いか?」

 

コンチェルト

「ほえ?

 なんであたし?」

 

ケッツァー

「いや、“勘”がいいかなぁ~って、

 違うのか?」

 

コンチェルト

「違くは無いけど、

 まぁ、

 一応、気になる範囲は、

 危なそうな気配は無いけど?」

 

ケッツァー

「ならいいか、

 クィールさん、

 どんな質問を?」

 

クィール

「・・・単刀直入にお聞きします、

 “火薬をご存知で?”」

 

二人「「っ!?」」

 

いきなり、バレたか、

 

まぁ、アレだけの音だ、

 

離れていても、聞こえるだろうな。

 

ケッツァー

「“イエスか、ノー”で、言えば、

 イエス、だ。」

 

クィール

「え?

 どこの言葉?」

 

ケッツァー

「はぃ?」

 

メイルー

「全然聞いた事ない言葉ね?

 どこの言葉?」

 

コンチェルト

「ぜんぜんわかんない。」

 

ケッツァー

「あぁ、

 “はい、か、いいえ”の、

 意味なんだ、

 つまりは、ハイ、

 知ってはいます。」

 

クィール

「ぁ~・・・なるほど、

 つまりは、

 逮捕しなければいけない

 条件は揃っている、

 ご同行願えますかな?」

 

《索敵範囲に敵対勢力感知、

 警戒態勢》

 

3人「「「!?」」」

 

ケッツァー

「んぉっ!?

 スマホが喋った!?」

 

《スマホじゃないです、

 “トゥクゥエル”です、

 マイ、マスター》

 

ケッツァー

「これは、アレか?

 (神様特典か?)」

 

《(イエス、

  今回は臨時で起動しているので、

  一日しか持ちません、

  いずれ、

  電力の安定供給を要求します)

 総数300、

 魔物と推定、

 魔力量は単体は少なめですが、

 団体となると、厄介です。》

 

ケッツァー

「一対多、ねぇ、

 (電力は魔力で代換えできないのか?

  電撃系統の魔法じゃ、

  お前がショートするだろ?)

 コンチェルトがいるから、

 火薬系統は使えないし。」

 

コンチェルト

「ケッツァー・・・、

 ありがと。」

 

《(しれっと、

  一人口説いてるんじゃないです、

  この世界の魔法の電撃如き、

  ショートすら片腹痛いです)

 なら、先ほどの、

 範囲魔法でよろしいのでは?》

 

クィール

「範囲魔法?

 君は、

 魔法騎士なのか?」

 

ケッツァー

「トゥクゥエル、

 いきなり手札をばらすな、

 (電力、2割縛りにしてもいいんだぞ?)

 それに、

 そうそう使いこなせるものでもないし。」

 

トゥクゥエル

《では、

 新しい物を開発なされては?

 (そっ!?

  それだけは嫌です、

  まるで痴女じゃないですか!

  ハァハァ///なんて、

  常日頃言いたくありません!!)

 化学式を応用すれば、

 制御された爆発は可能かと。》

 

ケッツァー

「化学式・・・、

 (トゥクゥエル、

  お前、性別は女なのか)

 コンチェルト、

 小麦粉はあるのか?」

 

コンチェルト

「小麦粉?

 キャラバンの人が持っているかも、

 でも、どうして?」

 

ケッツァー

「あるなら問題ないか、

 クィールさん、

 これから、

 “広範囲魔法”を、

 お披露目します、

 まぁ、

 火薬の知識も含みますので、

 “見ておいて損はないかと”」

 

クィール

「なっ!?おいっ!?」

 

メイルー

「あ!待ちなさいよ!

 ケッツァー!!

 コンチェルト!!

 追いかけるわよ!!

 ほら!お兄ちゃんも!!」

 

クィール

「おぃ!?メイルー!?」

 

コンチェルト

「えぇ!?うん!

 わかったよ!!」

 

▽

 

トゥクゥエル

《総数訂正、458、

 該当範囲、確認、

 演算処理稼働、

 飛翔範囲、3~4km、

 範囲内に、

 余計な生体反応は無し、

 発動可能です》

 

コンチェルト

「うわ~・・・、

 粉が沢山舞ってる・・・。

 (絶対やな予感しかしない)」

 

メイルー

「こんなに沢山の小麦粉、

 どこから調達したのよ?

 キャラバン隊には、

 備蓄なかったはずよ?」

 

クィール

「・・・小麦粉、

 いや、なにか別の粉?」

 

ケッツァー

「クィールさんは、

 “粉塵爆発”をご存知ですか?」

 

クィール

「・・・あぁ、

 年に数件、

 小麦粉を作る工場で、

 謎の爆発が起きて、

 死者も出ている、

 悩ましい事だ。」

 

ケッツァー

「火薬も、粉、

 小麦粉も粉、

 どちらも、

 風に舞い上がるほど軽い、

 これらが、

 “湿気”が天敵なのは周知の事。」

 

クィール

「勿論、

 しかし、粉塵爆発は、

 密室で起こりうる、

 これだけ広範囲のカバーは・・・。」

 

ケッツァー

「できますよ、

 “風”で、

 密室を作ればいい、

 “範囲内に、余計な生体反応”は、

 無いんだな?」

 

トゥクゥエル

《はい、ありあません》

 

“風よ、この目に見える範囲を囲え”

 

“粉塵よ、風に乗り、

 その身を具現せよ”

 

“暗雲より生まれしイカヅチよ”

 

“粉塵の子らに”

 

“憤怒の息吹を”

 

ケッツァー

「サモブリックローア!!」

 

▽

 

クィール

「な・・・何という、

 破壊力だ。」

 

メイルー

「熱波に、熱風、

 みんな、

 焼け焦げてる。」

 

ケッツァー

「・・・コンチェルトには、

 悪い事したな。」

 

がちがちと歯を鳴らし、

 

恐怖を前面に押し出した、

 

いや、

 

祖先が、その業火を見たように、

 

彼女も、見てしまった。

 

コンチェルト

「“厄災の使者”」

 

ケッツァー

「・・・だよな。

 (せっかくの

  可愛い子なんだけどなぁ・・・)」

 

トゥクゥエル

《いかがいたしますか?》

 

ケッツァー

「腹、減ったな。」

 

周りの空気も、

 

焼け焦げた大地も気にせず、

 

お腹が鳴る。

 

ぐ~・・・

 

ケッツァー

「ぁ~、はらへった。」

 

 

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