残念なイケメン、クィール
水着大好きメイルー
突っ込み役になりつつあるコンチェルト
そして、
ケッツァーは?
待機していた二週間、
ケッツァーも、
ただ、待ってはいなかった。
近接戦闘を、コンチェルト、
中距離戦闘を、
メイルーに教えてもらっていた。
え?
クィールは?
街に一人で泊まって貰っていた。
毎回、風呂上りのメイルーが、
水着で、うろうろするので、
血が足りなくなるからとの事。
コンチェルトは、
素早く寝巻きに着替える為、
あの日依頼、柔肌は見ていない。
期待は・・・したけどね。
メイルーがあまりにもフレンドリーなので、
正直、飽きているのもある。
どうしてこうなったのかは、
洗濯乾燥機と、
食洗機のせいだ。
メイルー
「え?楽じゃん♪」
メタイ事を言えば、
元は、お嬢様設定だったらしいが、
その面影は何処へやら・・・。
ケッツァー
「メイルー、
水着での訓練は止めてくれよ。」
メイルー
「え~、暑いし、やだ。」
と、一般男性なら、
ラッキースケベを妄想するやもしれない、
しかし、
ここは元地球とは言え、魔法が主流なのだ。
メイルー
「兎に角、
訓練やるよ~?」
ケッツァー
「ぉ~。」
正直、これも近距離戦闘なのでは?
と、常々思う。
なんせ獲物は、
ギロチンダガー、
ブラッドレイピア、
明らかに、近接戦闘用なのに、
メイルー
「エアボルトブースト!!」
一気に加速して、
突っ込んでくるからだ。
レイピアをいなして、身体を避けると、
顔面に、ギロチンダガーが迫ってくる。
あの加速と同時に、
ダガーを投擲、それを追い越して、
レイピアで刺突、当たればよし、
ダガーで、追い打ち、
それが彼女のスタイル。
ケッツァー
「“ブロック塀”
“クイックターン”」
魔法にも慣れてきて、
単語だけで発動する事が出来る。
メイルー
「あ~っ!?
私のギロチンダガーがぁ~っ!?」
ガキン!と、鈍い音を立て、
地面に落ちる。
ケッツァー
「うし、一本!」
メイルーの戦闘は慣れたが。
コンチェルト
「ふっ!」
肺の空気が押し出され、
胃液も噴き出してくる。
コンチェルトの武器、
ガントレッド、拳を守り、
相手に、鋼鉄をめり込ませる、
拳撃(こうげき)が大得意だ。
今の一呼吸で、
四発、腹に喰らった。
ケッツァー
「ぐぅ!!
“オートヒール”
“伝達加速”
“8倍速”」
コンチェルト
「っ。」
左、いや。
ケッツァー
「上かっ!?」
コンチェルト
「エアボム。」
爆風が彼女を押し出し、
拳が迫る。
メイルー
「アイスボーデン!!」
しまった!?踏ん張りが効かない!!
悲鳴を上げる身体を、
更に動かし、
鼻の先を、拳が掠める。
地面はえぐれ、
大穴がその口を開ける。
ケッツァー
「こ、殺す気かっ!?」
(っぶねぇ~、
まじで死ぬかと思ったぞ!?)
二人「「じゃなきゃ、訓練じゃないじゃん。」」
だ、そうです。
クィール
「ケッツァー・・・、
よく生きているな?」
ケッツァー
「クィールさん、
あんたってさ、
妹に、男はなんて教えてるんだ?」
クィール
「え?」
メイルー
「野獣、ケダモノ、変態。」
コンチェルト
(前二つは一緒の意味な気がするけど)
クィール
「だって、だって!!
大切な妹なんだよ!!
適当な男に捕まって欲しくないんだよ!!
それこそ、
俺を倒せて、尚且つ、メイルーをも、
打ち負かせるような奴で、
強い奴でなければ、
俺は認めない!!」
あれ?
一人称、俺なんだ、クィール。
ケッツァー
「安心しろ、
水着大好き少女を好きになる奴は、
よっぽどだ、
あんたが失血死するぐらい、
スタイルが良いんだ、
よほど硬派か、軟派か、
同じ性癖でもない限り、
釣り合わんだろうよ。」
コンツェルト
「確かに。」
メイルー
「ちょっと、
痴女みたいに言わないでよね?」
トゥクゥエル
《そうです!
メイルーも、コンチェルトも、
清く正しい可憐な美少女なんですよ!!》
ケッツァー
「うるさい、レズスマホ。」
トゥクゥエル
《スマホじゃないです!!
トゥクゥエルです!!
レズでもないです!!
美少女が大好きなだけです!!》
ケッツァー
(神様にメールしようにも、
トゥクゥエルを通して、
送信するから、
触りたくないんだよなぁ・・・)