いいえ、ガチの撤退戦です。
ケッツァー
「は?」
メイルー
「なに?この駄作者?」
コンチェルト
「この人が、私達の世界を、
作ってるんだ。」
クィール
「それで、
なぜ?撤退戦に?」
まぁ、本編で。
寒いけどね。
全員「「「え゛っ?」」」
ギルド最南端支部
これと言った特産品があるわけでもなく、
海が見えるわけでもなく、
単純に、
シェベーアトシルト公国の国境最南端、
ただ、それだけの事。
クィール
「それで、
ドラゴンの種類は?」
???
「はい、
繁殖期以外は大人しい筈の、
“フライアルシーフドラゴン”なのです、
繁殖期特有の鳴き声はするのですが、
季節は冬、
彼らの繁殖期は、夏、
それから、
この方は?」
ケッツァー
「ケッツァー・フェアトライブング、
貴女は?」
ハッド
「ハッド・テヴァッハ、
元、“公国の大悪人”だよ?
ま、戦争のせいで、
英雄なんて呼ばれるけどね。」
ケッツァー
「へ~。」
ハッド
「おろ?驚かないね?なんで?」
ケッツァー
「公国の事、全然知りませんからね、
それに、
“虐殺(テヴァッハ)”なんて、
何をしたんですか?」
ハッド
「・・・死にたいの?」
ケッツァー
「いえ、
“方法”が気になりまして。」
全員「「「「は?」」」」
ケッツァー
「え?」
ハッド
「方法、
それを聞いてどうする気?」
ケッツァー
「どう?って、
勿論、万引きやら、窃盗、
強盗、殺人、
そう言う奴等への“報復手段”として、
使えたらなぁ~って。」
メイルー
「あ、あんたって、
頭の中、なに考えてるのよ?」
コンチェルト
(え゛っ!?
聞いちゃうの!?)
ケッツァー
「“拷問”
“外道”
“常闇”
“神の闇鬼神を目指して”
かな?」
ハッド
「ぼ、僕よりも、
ヤバイ奴がいた。」
クィール
「い、
いましたね。」
メイルー
「例えば、どんな?」
コンチェルト
「メイルーっ!?」
ケッツァー
「どんな・・・。」
▽
冒頭のドラゴンが
目撃された所まで、歩きだ。
ケッツァー
「っ~・・・あづい。」
メイルー
「確かにあづい~。」
ハッド
「季節は間違いなく冬なんだけどね~。」
コンチェルト
(だめ、
頭がぼ~っとする・・・)
クィール
「 」バタッ
ケッツァー
「なんだ~・・・クィール?
って、
暑いのダメなのかよ。」
(トゥクゥエル、
なんとか涼しく出来ないのか?)
トゥクゥエル
《再起動中・再起動中》
ケッツァー
「・・・あ、
“熱を極小へ”」
メイルー
「おぉっ!?」
ハッド
「あれ?急に涼しく・・・、
って!?寒っ!?」
コンチェルト
「あれ?
急に丁度いい温度だ、なんで?」
クィール
「 」ガタガタガタ
ケッツァー
「駄目駄目だなクィール、
こんぐらいのさむ・・・寒い。」
トゥクゥエル
《・・・はっ!?
私は一体っ!?
てか、なんでこんなに寒いんですかっ!?》
ケッツァー
(お前もかい)
「“極大と極小を操る程度”の能力、
すっかり忘れてたぜ。」
トゥクゥエル
(そう言えばありましたね、
忘れてましたよ)
《それと、
ここから直進距離10キロ程度先に、
氷結物を確認しました、
どうしましょうか?》
ケッツァー
「10キロ?
いや、吹雪いて来てるから見えねぇし。」
ハッド
「ん~、
あ、目的のドラゴンだね。」
メイルー
「え?見えるんですか?」
コンツェルト
「見えないけど、
動いてないから、大丈夫、なのかな?」
ケッツァー
「コンチェルト?
勘、鈍ってる?」
コンチェルト
「うぅん、
生きてるんだろうけど、
この寒さで、
動けなくなってる感じ、かな?」
ケッツァー
「へ~。」
ハッド
「ほんと、驚かないね~。」
ケッツァー
「しれっと双子な
貴女に言われたくありません。」
ハッド
「へ?私、なんで?
なにか言った?」
ケッツァー
「いいえ、
ただ、そんな気がして。」
クィール
「こ、公国の秘密が、
いとも簡単に・・・。」
ケッツァー
(いや、
視界の端に、
チラチラ映るから、
気づいたんだけど、
うっとおしい・・・)
ラタ・テヴァッハ
じ~・・・
(気づかれてる、
でも、なんでだろ?
なんか、こう、
いじりたくなる)
ケッツァー
(ドラゴン退治の筈が、
うっとおしい双子の片割れが増えるし、
なんでも、その目的が、
寒さで動けないとか、
なんなんだろうなぁ~)
▽
???
(さ、寒い、
た、た、た、
たすけて~・・・)
ドラゴンまで、
あと5キロぐらい歩きます。
???
(え゛っ!?)