クロウに褒められて使い物にならなくなった真耶に代わって千冬からこの授業の目的を聞かされる。
それはISを動かすことであり、午前中までに終わらせろということだった。
そしてそれを実行していたのだが、ある女子生徒がISを立たせたまま解除してしまったので、次の生徒が乗れなくなってしまったのである。
そこで復活した真耶は、専用機持ちが抱えてコックピットまで運んであげてと言う。
そんなおいしいことを、楽しいこと大好きな女子高生たちが食いつかないはずがなかった。
意図的にISを立たせたまま解除するようになったのだ。
そしてそれはクロウのところでも同じだった。
「…………またか」
「は、はは……ごめんね、ミキストリくん」
申し訳なさそうにクロウに謝るクラスメート。
しかし他の女子生徒たちの視線が、ISを立たせないと殺すと訴えてくるので仕方ない。
そもそもクロウも嫌がっておらず、むしろピチピチの女子高生たちの身体に触れられるということで、内心歓喜している。
「えへへ~、次は私だ~」
次にISに乗るのは、のほほんとした癒し系美少女、布仏 本音であった。
普段のぬいぐるみパジャマや異様に袖が長い改造制服でもない、一般的なISスーツを着用していた。
その雰囲気や身長には不釣り合いなほど実った胸部が、柔らかそうに揺れている。
当然真耶には敵わないが、Dカップおっぱいは伊達じゃない。
「クー、抱っこ抱っこ~」
本音はクロウを迎え入れるように、両手を大きく広げる。
クロウがしゃがみ込むと、本音は腕を首に回して抱き着いた。
その状態のままクロウが浮遊すると、本音はだらーんとクロウの首にぶら下がる。
普通なら痛くて我慢できないが、クロウは無表情のまま本音を首にぶら下げた状態でコックピットに近づいていく。
時折柔らかい胸部がクロウの鍛え上げられた厚い胸板に当たり、形を変える。
「ほら、移れ」
「むぅ~、名残惜しい~」
ぶぅと頬を膨らませるが、あくまでこれは授業なのだ。イチャつく場所ではない。
それを理解しているので、本音も駄々をこねることなくISに乗るのだった。
◆
「ふぃ~……終わったぁ…………」
そう言って一夏はゴロンと地面に横たわる。
あれからISの歩行訓練はすんなりと進んでいき、無事に皆訓練を終えることができた。
「クロウ、シャルル。さっさと帰ろうぜ」
「ああ、悪いな。まだISを片付けていないから、先に行っておいてくれ」
「僕も機体の調節がしたいから、先に帰っててくれると嬉しいな」
一夏の誘いを、クロウとシャルルはそれぞれの理由で断る。
訓練機はIS専用のカートで運ぶのだが、動力などはついていないので人が押すことになる。
一夏がここまで疲れているのも、これが大きな要因にもなる。
正直2人を手伝ってやりたい一夏だが、力仕事は勘弁してほしいし、機体の調節などまったくできないので先に帰ることにした。
「悪ぃな。先に行っとくな」
そう言って一夏は手を軽く挙げて去って行った。
一夏が見えなくなると、シャルルは疲れたようにため息を吐いた。
「随分疲れるらしいな、男の真似事は…………」
「…………まあね」
クロウの言葉に、シャルルは苦笑で応える。
シャルル……いや、シャルロットは男ではなく、女である。
フランス代表候補生、シャルロット・デュノア。それが彼……彼女の本当の名前である。
何故彼女が男装してIS学園に入学しているのか。
それは彼女の父の命令だからである。
シャルロットの実家は、量産機ISのシェア世界第3位の大企業、デュノア社だ。
しかしながら技術力や情報力が劣っているため、どう頑張っても作れるのは第2世代のISだけ。
だが世界ではすでに第2世代型は過去のものであり、現在は超大国の国々では第3世代型が普及し始めている。
アメリカとロシアでは第3世代を超えた、第4世代型ISを目指しているという。
と言っても圧倒的に技術力と知識が不足しているため、未だ机上の空論であるが…………。
さて、話を戻してシャルロットが何故男装して入学させられたかだが、それは今年入学した男子生徒、織斑 一夏とクロウ・ミキストリにある。
男が使うISの技術を盗ませて、それをデュノアが作れば利益が得られるかもしれない。
そういう苦肉の策で取られたのが、妾の子供であるシャルロットを使ったスパイである。
「まあ当然ダメだけどね」
シャルロットは普段の暖かい雰囲気を消して、無表情で言う。
男でISを使えると触れ回るというバカなことをしたので、そんな嘘は絶対にばれるだろう。
シャルロットからすれば、いつばれるのか楽しみだとすら思っている。
「その時は助けてやるさ」
「うん、お願いするよ」
これで強力な後ろ盾を得たシャルロットは、絶対につかまったりすることはないだろう。
したたかな女、シャルロットである。
「しかしよく誤魔化せているな」
「うひゃぁっ!?」
クロウはいきなり、ISスーツに包まれているシャルロットの胸部に手をあてる。
すると手のひらに感じるのは、よく触らなければわからないくらいの小さな小さなふくらみ。
「ちょ、クロウ!何平然と触っているの!?」
カァァァと顔を紅潮させて、クロウからバッと離れるシャルロット。
しかしクロウは悪びれる様子はない。
「中に何か入れているのか?」
「まず君がするのは謝ることだよね!?」
ISの格納庫内でギャアギャアと騒ぐ2人……と言ってもシャルロットがヒートアップしているだけなのだが。
「よし、確かめてみるか」
「えぇっ!?どうしてそんな発想にいくの!?」
シャルロットをひょいとお姫様抱っこして、格納庫内にあったマットの上に持って行く。
普段なら乙女趣味があるシャルロットなら喜びそうなものだが、今はこの後ナニがされるのか分かっているので必死で抵抗する。
だがしかし男と女の差がある。
と言ってもシャルロットなら一般男性くらいなら軽く捻れるのだが、相手がクロウの時点で敗北は確定していた。
「ちょっ、待っ……離してぇぇぇぇっ!!」
◆
「ん~~!んくっ……ぢゅる」
ISの格納庫内で、2つの人影が重なり合っている。
それは勿論クロウとシャルロットである。
シャルロットの露わになった膣からは白い液体が流れ出ており、何があったかは一目瞭然だ。
すでにシャルロットは抵抗する様子はなく、クロウの上に乗ってむしろ積極的に唇を押し付けていた。
ぢゅるぢゅると卑猥な音を立てて、唾を吸い込んだり送り出したりする。
2人の口の周りは唾液で汚れている。
舌を押し付け合って、シャルロットは幸せそうに目を瞑って感じる。
「ぷはっ」
シャルロットがクロウの口との間に銀色の橋を架けながら、唇をゆっくりと離す。
身体を起こしたことで下半身に重心がいき、勃起した陰茎に秘裂が押し付けられる。
するとまたじっとりと愛液が滲み出す。
シャルロットは巧く息ができなかったのか、少し息も荒くなっている。
「さっきはただやられていただけだったからね……次は僕の番だよ」
最初に連れ込まれたときは羞恥などで顔を真っ赤にさせて抵抗していたので、一度有無を言わさず犯したのだ。
それでシャルロットも何年も会えていなかった愛しの男との情事で、タガが完全に外れてしまったのだ。
「はぁ……はぁっ…………」
固くいきり立っている怒張に顔を近づける。
シャルロットの吐息が男根に当たり、ビクビクと震える。
あまり口淫の経験のないシャルロットは、間近で男根を見てあうあうと赤くなってしまう。
「んっ!んんっ!」
だがクロウのためと、少ない知識を総動員して口淫を行う。
根元を細く白い指でつかみ、口の中に一気に入れる。
巨大な棒が口の中に入ってくるという、普段ではあまりないことに目の端に涙を溜める。
それからズルズルと唾液をたくさん溜めた口内で陰茎をしごき、陰嚢を優しく揉んで刺激する。
「んっ!ふっ!!」
シャルロットも男根を舐めているうちに興奮してきたのか、指を下半身に持っていって秘部を刺激する。
チュプチュプと、男根を刺激する音以外にも音が出始める。
それからシャルロットは、雑誌や本などで得た色々なことを試してみる。
ハーモニカを吹くように、陰茎に吸い付いたり。
亀頭だけを口に含んで、舌で清めるように舐めまわしたり。
口内から出して、陰茎を手で扱きながらカリの部分をペロペロと舐めたり。
「ぢゅるるるるる!!」
クロウの限界が近づいてきていることを悟ると、ラストスパートをかける。
喉の一番奥まで迎え入れたと思ったら、吸引しながら亀頭あたりまで吐き出す。
シャルロットの口から出された多量の唾液が、口の周りと陰茎を濡らす。
秘裂に手を伸ばして、グチュグチュと弄る。
「んん~~~ッ!!」
そして鈴口から液体が発射された。
ビュッビュッとポンプのように吐き出し、そしてその汚液をゴクゴクと喉を鳴らして胃に流し込む。
「ぷはぁっ!ど、どうだった?」
シャルロットが男根から口を離し、心配そうに聞いてくる。
飲みきれなかった精液が陰茎に垂れ流れ、シャルロットの顔にも飛び散っている。
シャルロットも先ほどで絶頂したようで、ブルブルと細かく痙攣している。
「ああ、とても気持ち良かったぞ」
「…………えへへ」
シャルロットの金髪を優しく撫でながら、彼女の性技を褒めるクロウ。
それをむず痒そうに、しかし嬉しそうに受け入れるシャルロット。
「…………うん!」
そうシャルロットは意気込むと、クロウの上に圧し掛かり身体を起こす。
そうすると、見事なスタイルが惜しげなくクロウにさらされる。
Cカップの胸は、括れた腰などで大きく見える。
シャルロットは陰茎を掴んで膣へと狙いを定めると、大きく股を開いて亀頭を秘裂に押し付ける。
はしたない恰好をしているせいで、シャルロットは顔を真っ赤にさせてフルフルと震えている。
「こんな格好でいいのか?」
「…………うん」
これは所謂騎乗位というのだが、シャルロットはあまりこの体位を好まなかった。
やはり恥ずかしいらしい。
どういう過程でこの体位をしてくれるのかはわからないが、これぞ好機とクロウはシャルロットの柔らかい臀部を掴む。
「あぁぁっ!ふぁぁぁっ!!」
ヌルヌルとした膣内に、ゆっくりと男根を埋めていく。
そして最後に、一番奥に亀頭をブチュゥっと押し付ける。
シャルロットの身体はブルブルと震え、力が抜けたように倒れる。
「いくぞ、シャルロット」
「ひぁぁぁっ!!」
シャルロットの肢体をギュっと抱きしめて、耳元で囁く。
どうやらそれが個人的にはキタようで、シャルロットの身体にゾクゾクとした快感が走る。
ズプズプと突かれ、身体中から汗を流す。
「んふぅっ!んんっ!んっ!!」
シャルロットの唇に唇を押し付けて、貪る。
ぢゅるぢゅるとシャルロットの口内から、唾液を吸い取って味わう。
接吻をしている状態でも腰は動かしており、ぬちゃぬちゃという水温が2か所から聞こえる。
「あっ!あっ!うっ!あぁっ!!」
腰を激しく動かしながら、大きく見える乳房に手を伸ばす。
モミモミと感触を楽しむように揉むと、シャルロットにゾクゾクと快感が与えられる。
左の乳房をムニュゥっと潰し、右の乳首を指でギュウゥゥと摘まむ。
すると膣内がギュッと締まり、グチュグチュと音を立てる。
「あっ!んぁっ!はぁんっ!!」
クロウも体を起こし、対面座位という体位になる。
柔らかな尻肉をギュっと握り、男根を出し入れする。
「んちゅっ!ん……ふっ!んんんっ!!」
クロウはこの状態でシャルロットとキスするのが好みのようで、また唇を重ね合わせる。
シャルロットも腕をクロウの背中に回して、これを受け入れる。
Cカップの胸が、クロウの鍛えられた胸板に押し付けられて潰れる。
「―――――出るぞ」
シャルロットの子宮も降りてきて、突き入れられると亀頭と子宮口がキスをする。
トントンと突き入れるたびに、子宮口に当たる感触がする。
「あぁぁぁぁぁっ!!」
そしてクロウの体が一度ブルリと震えると、膣内に精液が放出された。
シャルロットは目から涙を流し、よだれを垂らして歓喜する。
しかし性交はまだ終わっていなかった。
「あぁっ!あぁぁっ!あぁぁぁぁぁぁっ!!」
クロウは精液を吐き出しても、まだピストン運動を続けているのだ。
シャルロットの両腕を自分側に引き、逃がさないようにする。
Cカップの乳房が腕の上に乗りあげ、柔らかそうに形を変える。
鈴口からは腰を押し出すたびにポンプのように精液が飛び出し、膣内中を白く染め上げる。
「あぁぁぁっ!あぁぁぁぁぁっ!!」
もうシャルロットは嬌声しか話すことができず、ただ喘ぐだけだ。
それでもクロウは腰を休めることなく、シャルロットの柔らかい尻に打ちづつける。
ガクガクと身体が震え、よだれが口から溢れている。
「ひっ!あっ!あっ!あっ!!」
シャルロットの色々な液体で汚れた身体をマットに優しく寝かせると、正常位の体位になって腰を動かす。
ズプズプとはしたない音が響く。
また唇を押し付け合い、離すときは両者ともに顔中がよだれだらけになる。
「あっ!ひぃっ!ま、また
クロウの限界が近いのだろう。
シャルロットもまた絶頂するのか、膣壁がキュウキュウと男根を締め付ける。
「あっ!あっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
クロウの男根から、爆発する勢いで精液が放出された。
まるで陰嚢の中に溜めていたものを空っぽにするように、吐き出され続ける。
熱い液体が膣内に流し込まれる。
あふれ出た精液が、尻穴にまで垂れ堕ちる。
「はぁ……はぁ…………」
そしてシャルロットは、自分に覆いかぶさる男の頭を優しく撫でるのだった。
◆
「…………クロウたち、遅いな」
一夏が屋上で、そう呟く。
シャルロットが転校してきたことで、歓迎会の意味を込めて皆で昼食を取ろうと言った一夏。
それに仲のいい専用機持ちが食いつき、今日に屋上で食べることになったのだ。
しかし未だ主役であるシャルロットはまだ来ず、クロウも来ていなかった。
「まあ遅れることだってあるわよ。先に食べちゃいましょうよ」
「ええ、そうですわね」
一夏に対して鈴とセシリアは、すでに持ってきた弁当を屋上にひろげだす。
「悪い、遅れた」
もう皆で先に食べてしまおうとしていたところ、ちょうどいいタイミングでクロウとシャルロットがやってきた。
クロウはいつも通りの無表情なのだが、シャルロットがやけに赤くなっている。
歩き方も不自然で、たびたびフラフラとしている。
「どうした、シャルル?具合でも悪いのか?」
「え!?だ、大丈夫だよ、うん!」
友達想いの一夏に聞かれるが、シャルロットは何でもないと首を振る。
それもそうだろう。犯されて足に力が入らないなんて、言えるはずもない。
鈍感である一夏はそうかと言って気づかなかったが、セシリアと鈴は別である。
「(に、日本では同性愛が活発だとは聞いておりましたが…………)」
「(お、男同士でですって~~~ッ!?)」
意外と間違っていた。
まあシャルロットも送り込まれる前の猛特訓のせいで、ほぼ男と同じ仕草などをするようになっているので、仕方ないといえば仕方ない。
セシリアと鈴は顔を伏せて、プルプルと身体を震わせる。
「大丈夫か、2人とも?」
『大丈夫(ですわ)(よ)!!』
「おぅっ!?」
身体を震わせる2人を心配して声をかけた一夏だが、物凄い剣幕で返事をされて驚いてしまう。
その後クロウとシャルロットも来たということで、改めて昼食会が開始された。
箒は一般的なお弁当を作ってきていた。誰に上げようとするのか丸わかりである。
セシリアは木のバスケットの中にサンドイッチを、鈴はタッパーに酢豚を詰めてきていた。
一夏とシャルロットは購買で買ったものを、クロウは何も持ってきていなかった。
もらうつもり満々である。
「ほら、クロウ。あたしの酢豚、あげるわよ」
「む、すまない」
酢豚が入れられたタッパーをグッと押し出し、クロウに催促する。
クロウも礼を言って、酢豚を口に入れる。
「うむ、相変わらずうまいな」
「そ、そう、それはよかったわね」
クロウから贈られる讃辞に、鈴は恥ずかしそうにしてそっぽを向く。
中学生との時から、深く広く研究してきた中華料理。誰にも負けるつもりはない。
しかし酢豚を食べていると、米も食べたくなってきた。
そこで目をつけたのが、鈴の膝の上に置かれた白米の入ったタッパー。
「ん?ご飯がほしいの?」
「ああ」
ここでニヤリとほくそ笑む鈴。
絶対にご飯を持ってこないだろうと確信していた鈴は、自分の分だけ持ってきていたのだ。
それはバカップルのやる、『はい、あ~ん♪』がしてみたいからである。
「い、いいわよ。はい、あ~ん」
そう言って鈴は白米をつまんだ箸をクロウに差し出す。
やっている本人が恥ずかしがって、顔を紅潮させてそっぽを向く。
これよりも恥ずかしいことなどたくさんやってきているが、これは別の話である。
「…………ずるいですわ」
そうしてクロウと鈴がキャッキャウフフを楽しんでいると、恨めしそうにセシリアが文句を言う。
セシリアがこの中に入れない理由……それはセシリアの異常なまでの料理の下手さである。
どうやったらこの食材でこんな味になると慟哭するレベルの料理を生み出すのだ。
それはセシリアも自覚しており、最近仲良くなった鈴に料理を見てもらったのだが、味見した鈴が気絶。それから料理教室もなくなってしまったのだ。
「…………これはお前が作ったのか?」
「は、はい。一応わたくしが…………」
バスケットの中からサンドイッチを取り出してセシリアに問うクロウ。
その見た目は、実に美味しそうである。しかし、中身と外見のギャップが凄まじい。
「いただこう」
「あっ…………!」
鈴曰く食物兵器とまで言わしめたセシリアの料理を、クロウはパクリと簡単に口の中に放り込んだ。
むしゃむしゃと咀嚼すると辛いやら甘いやら苦いやら、とにかくありとあらゆる味覚が口を支配する。
どれもこれも調和どころか激しく対立しあっており、どれも強い味なのでとんでもない味になっている。
それでもクロウは少しも表情を崩すことなく、セシリアのサンドイッチを全て飲み込んだ。
「…………うむ、また精進して私に料理を出してほしい」
「…………はいっ!」
セシリアは満面の笑みでそれを了解する。
普段微笑みが似合う英国貴族らしからぬ笑顔だが、この笑顔も年相応の少女のもので可愛らしく美しい。
鈴は自分の愛する男の優しさにさらに好感度を上げ、鈴に説明されたシャルロットもまた好感度をググンと上げた。
元々Maxだったのだが、それを振り切ってしまった。
「そう言えば午後の授業もISの訓練だったよな?早く食っちまわないと…………」
「え?別に更衣室に行って服を脱ぐだけじゃない。そんなに時間かからないわよ」
「えっ?」
「えっ?」
一夏の言葉に、鈴がキョトンとして返す。どうやら両者の間に認識の違いがあるようだ。
鈴たちの話によると、ISスーツはいちいち着替えずに着たままだそうだ。
逆に一夏は毎回着替えているので、それで時間が喰ってしまうのだ。
「何だよ~。それだったら俺も次からそうするか~」
一夏はそう言ってじっと自分のファースト幼馴染である、篠ノ之 箒を見つめる。
それは別に性欲でとかではないのだが、傍から見ればじろじろと女性を見る変態である。
「ば、馬鹿者!女をじろじろ見る奴があるか!」
「わ、悪ぃ」
一夏と違って、クロウはじろじろと見ることはなかった。
目を瞑って、大切に脳内に保存してある情景を思い出しているのだ。
豊かに実った果実を持つセシリアの美しい肢体。
まだ成長しきっておらず、未熟な肉体の鈴。
程よく均整のとれた肉体を持つシャルロット。
その3人がそれぞれオリジナルのISスーツで身を覆い、惜しげもなく肢体をさらしている。
「…………うむ」
「?」
満足そうに頷くクロウに、シャルロットがコテリと首を傾げるのだった。
◆
「結局私と同室になったのか…………」
「うん、そうみたいだね」
1日の授業も終わり、夕食を食べ終えてゆっくりとできる時間。
クロウとシャルロットは部屋で向き合って話していた。
本音が離れたこの部屋にシャルロットが同室することになり、今は食後の休憩みたいな感じになっている。
あくまでも男として学園に通っているので、こうなるのも必然である。
「それでね、クロウ。シャワーのことなんだけど…………」
シャルロットが持ちかけたのは、シャワー時間をいつにするかだ。
男と女である以上、これは絶対に決めなければいけないのだが…………。
「む?一緒に入れば済む話だろう」
「ダメだよ!?」
流石はクロウ・ミキストリ。いきなりぶっ飛んだことを言い出す。
顔を真っ赤にさせて拒否するシャルロット。今日の午前にあったことを思い出しているのだろうか。
結局話し合い―――という名の欲望の押し付け―――は夜遅くまで続き、『たまに』一緒に入ることで決着となったのだった。