夏休みの過ごし方は、人それぞれである。
遊びに潰す者もいれば、将来のことを考えて勉強する賢明な者もいる。
クロウの場合はどちらかというと前者で、色々な美少女たちと遊んで過ごしていた。
列強各国の代表候補生たちや対暗部用暗部の姉妹だったり、現在世界中に指名手配されている科学者や学園の教師だったり。
その女性たちもなるべく多くクロウと過ごそうとする。
その中で誰が一番クロウと過ごしているかというと……。
「ん~、おいし~♪」
「そうか、それはよかった」
もふもふの着ぐるみみたいな普段着を着用したのほほんとした雰囲気を醸し出す美少女、布仏 本音。
彼女はお菓子をゆっくりとした動作で咀嚼しながら、クロウの膝の上でニコニコと笑っている。
そう、この夏休みで一番クロウと過ごした時間が多いのは本音だった。
代表候補生たちはISの整備や訓練などで時間を費やされ、更識姉妹は裏の仕事が忙しい。
あの天災ウサギと雖も頻繁に学園に侵入するのは各国の警戒を強める。
勿論侵入すること自体は容易いことである。
教師陣にも当然仕事がある。
その中で最も時間が空いていることが多いのが、本音なのだ。
「ねぇ~、頭撫でて~?」
「む、構わないが……」
「えへへ~♪」
それに彼女が甘え上手だということもあって、クロウとよく一緒にいた。
本音はクロウに頭を撫でられ、だらしなく顔をほにゃりと崩す。
二人の過ごし方といえば、基本的に今のように身を寄せ合い、スキンシップをとっていることが多い。
「は~い、あ~ん」
「む……」
「んふふ~♪」
クソ甘い、ピンクの雰囲気を醸し出す本音とクロウ。
朴念仁世界大会があれば間違いなく上位入賞する織斑 一夏でさえも、この雰囲気は感じ取れるだろう。
そうしてイチャイチャしていると、本音のお腹からぐ~と音がする。
「む?腹が減ったか?」
「う~ん……そういえば今日ごはん全然食べてなかったね~」
朝から今の晩まで、ずっと二人で一緒にいた。
食事もとらず、ずっとだ。
正確に言うなら、朝本音がクロウのベッドにもぐりこんだ午前四時から、今の午後八時までだ。
バカップルとはまさにこのことだろうか?
「食堂に行くか?」
「え~……私動きたくな~い~」
ベッドに顔を突っ伏し、脚をパタパタと動かして抗議の意思を示す本音。
と言っても本当は二人きりでいたいという可愛らしい独占欲があるのだが。
「ふむ……では私が二人分食事をもらって、ここに持って来よう」
「ほんと~?やった~っ」
本音の心の内を察したクロウは、二人きりで食べようと提案した。
それに彼女はもろ手を挙げて賛成した。
袖の余った腕を上に掲げ、万歳と言う彼女は非常に可愛らしい。
「よし、では行ってくる」
「は~い、行ってらっしゃ~い」
本音の言葉を背に受けて、クロウは外へと出る。
まだ夏休み中なので、普段なら食事を終えた女子生徒たちが和気藹々と会話しているのだが、廊下はシンと静まり返っていた。
そんな中、クロウは食堂めがけて歩いていると、前方にフラフラと危なげに歩く人影を発見した。
「あわわわ……お、重いです……」
後ろからでは背中しか見えないが、緑髪の聞き覚えのある声をした人物が、自分の背丈より高く積み上げたファイルを持っていた。
クロウはそんな彼女にどんどんと近づいていく。
「あっ!」
そして脚がもつれて後ろに倒れこもうとした彼女を、優しく受け止めた。
「大丈夫か?真耶」
「あ、クロウさん」
緑髪の女教師、山田 真耶はクロウの顔を見ると、あからさまに安心したように顔を緩めた。
それほど彼女はクロウに心を許しているのだ。
今は夏休み中……つまりプライベートなので、二人とも名前で呼び合っている。
「すみません、助かりました」
「気にするな。少し持とう」
「えっ、悪いですからいいですよ!」
「遠慮するな」
そう言ってクロウは少し無理やり、ファイルの七割程度を取り上げる。
遠慮していた真耶だが、格段に楽になったのは本当で、申し訳なさそうにしながらも手伝いを受け入れた。
自分のお気に入りの女性を助けられるということで、クロウも少し機嫌をよくしてファイルを運んだ。
◆
「本当にありがとうございました、クロウさん」
「ああ」
クロウは大量のファイルを、真耶の私室の机の上に置いた。
真耶は冷たいお茶を持ってきて、クロウに渡す。
「しかし多いな、お前の仕事は」
「あはは……」
クロウがファイルの塔を見ながら言うと、真耶は渇いた笑いを漏らす。
この仕事の量は、今年の専用機持ちの多さが多大に関係している。
普通一学年に一人か二人、専用機持ちがいればいいくらいなのに、この第一学年はなんと七人もいるのだ。
しかもそのうち二人が男。
さらにさらに言うなら、両方ともあの天災・篠ノ之 束と交流があり、片方なんて男女の関係にあるのではないかと疑われているほどだ。
書類仕事が恐ろしいことになるのは当然だろう。
「でも生徒のためですからね、苦ではありませんっ」
えへんと、巨大な乳房を張ってドヤ顔を決める真耶。
その雰囲気はまるで子供のようで、微笑ましさを感じさせる。
しかしその雰囲気とは真逆に豊満に育った肉付きの良い肢体が、クロウの目を引き付けて離さない。
「そうか、頼もしいな」
「えへへ~」
頭を撫でてやると、眼鏡のレンズの奥で気持ちよさそうに目を細める真耶。
撫でてやった時の反応が鈴や簪と類似していて、本当に大学を出た大人の女性とは思えない。
むしろ制服を着させて教室の中に放り込んでも、まったく違和感はないだろう。
「……クロウさん、今失礼なことを考えませんでしたか?」
「気のせいだ。それより茶を入れるのがうまくなったな」
「そ、そうですか?えへへ、頑張ったんですよ」
ジトーと目を細めて見てきた真耶を少し褒めると、嬉しそうに破顔する。
ちょろいもんである。
しかしここまでちょろいと心配になってくるのだが、それは余計なお世話というものだ。
彼女はこれでも日本の代表候補生だったのだ。
それなりの訓練を受けているし、実力だけなら彼女は代表生にも劣らない。
……あがり症なのが傷である。
「……ところで一つ気になっていたのだが……」
「……?」
お茶をズズッと飲みながら、なんでもないように切り出すクロウ。
真耶もお茶を啜りながら、小首を傾げる。
「お前……ノーブラか?」
「きゅっ!?けふっけふっ!」
クロウの爆弾発言に、真耶はお茶が変な場所に入り込んでしまって咳き込む。
しばらく咳をして息を整えると、涙目になってクロウに抗議する。
「い、いきなりなんですかぁっ!?」
「いや、気になってな」
「気になってな……じゃないですよっ!」
うがーと手を上げて怒った動作をする真耶。
しかし彼女の可愛らしい容姿や仕草では恐怖を覚えることはできず、むしろ微笑ましくなる。
「しかしそれだけ薄着なら、私に言われても仕方ないのではないか?」
「う……」
クロウの言葉に思う所があったのか、真耶は黙り込んでしまう。
実際彼女の着用している衣服は、外を出歩けないほど薄着である。
特に真耶はどんな男でもその気になれば悩殺できるほどのスタイルなので、今のタンクトップ一枚ではまさに犯罪である。
「だって暑いですし……」
暑さも理由の一つだが、やはり一番大きいのは異性の目がほとんどないからだろう。
それだけならここまでラフな格好にはならなかったかもしれないが、今は多くの学生が帰省中なので人の目も少ないのだ。
だらしなくなるのも理解できる。
「ふむ……お前は一度自分の魅力というものを理解した方がいいのではないか?」
「み、魅力ですか?わ、私にそんなのありませんよ……」
言っていて自分で悲しくなったのか、ベッドの上で三角座りする真耶。
その状態のまま、ぶつぶつと独り言を言いだす。
『ドジだし……結局代表候補生止まりだったし……おっぱい大きいし……』
彼女の巨大な乳房は、昔はコンプレックスだった。
学生のころから大きかったそれは、他の者たちからやはり逸脱していて、それが真耶は嫌だった。
その後クロウと出会い、彼が褒めちぎってくるのでコンプレックスはなくなったのだが、今は再燃しているらしい。
それを見てクロウはベッドの上にいる真耶に近づいていく。
「真耶」
「ふぇっ?く、クロウさん?」
真耶をベッドの上に押し倒し、覆いかぶさる。
彼女の戸惑った表情が、自分を見上げてくる。
「お前は魅力的な女だぞ?」
「え、えぇ……?」
ボンっと顔を赤くして、あっちこっちに目線を動かす。
自分の好きな異性から真顔で魅力的だと言われると、真耶のような性格の女はこうなってしまう。
あたふたとしている真耶を見た後、彼は視線を下に動かす。
「…………」
するとそこには当然胸がある。
ノーブラでタンクトップ一枚ということで乳房の形がはっきりと視認できていた。
重力に負けた豊満なそれは、左右に広がってたぷたぷと真耶の動きに合わせて柔らかそうに揺れる。
千冬や楯無は張りのある若い乳房だが、真耶のように熟れた柔らかい乳房もまたすばらしい。
「ひゃっ!?」
クロウはタンクトップの上から、乳首を一瞬で発見して指でさした。
柔らかい乳房はそれを受け入れ、指が沈み込む。
真耶は身体をピクッと小さく震わせた。
「く、クロウさん!だめぇ……」
真耶の言うことを無視して、クロウは彼女の乳房を弄ぶ。
指を広げて乳房に押し付け、沈み込む光景を愉しむ。
そうしていたと思ったら、掴みきれないほどの爆乳を鷲掴みにする。
「あぁ……ダメですよ……」
クロウがタンクトップを脱がそうとすると、それを止めようとする真耶。
しかし実際は声だけで、手でどけようと試みることは一切していない。
抵抗しないことをいいことに、クロウは脱がすことを続行する。
「きゃっ」
まくり上げていたタンクトップについていくようになっていた乳房が、ぶるんと大きく反動をつけてクロウの前にさらされた。
その柔らかい乳房は、反動からまだ立ち直っていなくプルプルと小刻みに震えていた。
「ほら、ここに座れ」
「は、はい……」
抵抗していた真耶だが、今はクロウの言葉に素直に従う。
元々真耶は誰かに依存するタイプだったようで、今依存しているのはクロウ。
彼のお願いや命令などは、ほとんど言うことを聞いてしまうのだ。
「きゃぁっ!せ、背中……っ!」
自分の前に真耶を座らせたクロウは、彼女の白い背中を舐めた。
先ほどまでエアコンをつけていなかったこの部屋はまだ少し暑く、さらに乳房を揉まれたことで汗をかいていた真耶の背中を、ゆっくりと舐めていく。
「ひゃあぁっ!!わ、腋ぃ……!」
背中を舐めたクロウは彼女の片腕を上げさせると、そこを舐めだした。
腕を上げた反動で、Gカップの爆乳がたぷっと波打つ。
汗の溜まった場所を舐めて、真耶の味を愉しむ。
真耶は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながらも、だんだんと吐息が熱っぽくなっていく。
「ひぁっ!?」
腋に溜まっていた汗を舐め終えると、いきなり大きな乳房をギュゥッと握りしめた。
いきなりの奇行に、目を丸くする真耶。
そんな彼女に見向きもせず、クロウは乳房の形を変えて遊ぶ。
「あっ、はぁぁっ」
二つの乳房を寄せ合わせ、擦り合わせる。
汗のおかげと真耶の肌質の良さで、痛みを感じずにスムーズに動く。
「ん、あぁっ!やぁっ!あっ!!」
乳房を寄せ合わせたまま、乳首をぐりぐりと押し込むようにして弄る。
そしてパッと手を離すと、ぶるんっと大きく揺れる。
弄られた乳首は勃起し、白い肌に桃色の乳首が映える。
非常に乱暴な愛撫だが、それでも真耶は感じていた。
「あっ、あっ、あっ、あんっ!」
勃起した乳首を指でチッチッと何度も弾くと、舌を出して悦ぶ。
真耶の身体中を、ゾクゾクとした快感が駆け巡る。
「本当に大きいな……揉みがいがある」
「んやぁ……」
Gカップの量感のある乳房を持ち上げて、後ろから乳首を舐める。
真耶の大きな乳房は、そんなことさえすることができた。
片方の乳房は常に揉みしだき、なんでも受け入れることができそうな柔らかさを感じる。
真耶は目を閉じて、クロウから送られる快楽をただただ受け入れていた。
そんな彼女を確認すると、クロウは胸から腹を伝い、そして一気にホットパンツの中に手を突っ込んだ。
「あはぁぁぁぁっ!!そこダメぇぇぇっ!!」
目を見開き、大きく喘ぐ真耶。
クロウは秘裂に手を近づけ、擦るようにして弄った。
すでに彼女の身体は胸を揉まれただけで出来上がっていたようで、大して愛撫をしなくても淫蜜が溢れてきていた。
「随分と濡れているな」
「あぁ……やめてください……」
指にへばりついたねっとりとした愛液を、真耶の目の前に突き出す。
真耶はよだれを垂らしてうっとりとした表情をしていたが、恥ずかしそうに顔を背けた。
「あ……クロウさん、ここ苦しそうですね……」
クロウの膝に座る形になっていた真耶は、ズボン越しの臀部に固く熱いものが押し付けられているのを感じた。
大きくテントを張ったそこを手で撫でた後、スッと移動してズボンを脱いでクロウに向けて股を開く。
そして自分の指で秘裂を開け、奥まで見えるようにする。
「あ、あの……私だけ気持ち良くなってるのはいけないと思うので、私のここで気持ち良くなってください」
照れながらも懸命にクロウを誘う真耶の姿に、胸に矢が刺さった……ような気がした。
クロウはいきり立った男根を取り出し、膣口に亀頭を押し付けた。
「ひゃぁぁっ!!」
しかしいきなり突っ込むようなことはせず、焦らすように擦りあげた。
その際に敏感な陰核を擦られ、真耶は嬌声とも驚いた声とも取れない悲鳴を上げた。
「あぁ……焦らさないでくだ―――んぁぁぁぁぁぁっ!!」
不意打ち気味に、一気に男根を膣奥まで突っ込んだ。
真耶は背を折れるほど反らせ、ベッドの上でビクンと大きく跳ねた。
豊かな乳房もダイナミックに揺れる。
真耶の膣内はラウラや鈴みたいにきつく締め付けてくるのではなく、包み込むように優しく男根を刺激した。
「はぁ……んっ……」
ゆっくりと腰を動かす。
膣内でかき回された愛液が、ジュプジュプと水音を立てる。
口から漏れるのは、腰を突きだされたときに出る吐息と喘ぎ声だ。
「あっ!あぅっ!ひぐぅっ!いぃっ!!」
真耶の喘ぎ声が非常に大きくなる。
クロウが腰の動きを激しくしたのだ。
パン!パン!と肉同士がぶつかり合う乾いた音が響き、真耶は腕を下にもっていって嫌がるように遠ざけようとする。
腕に大きな乳房が乗っかる。
しかし眉尻を下げ、歯を食いしばり、口の端からよだれを垂らしているだらしない顔を見ると、それが本当に嫌がっていないことが分かる。
「あっ!あぁっ!はっ!はっ!!」
そんな真耶の態度を見て激しく腰を動かしていると、真耶は口を開けて大声で厭らしい声を発する。
片腕を頭のほうに持って行き、耐えるようにギュッと拳を握る。
すると二の腕に抑えられていた乳房が解放され、激しく上下に揺れ動く。
膣内は射精を求めて、キュゥッと男根を締め付ける。
「んんっ、あぁぁぁぁっ!!」
両手で二つの爆乳を鷲掴み、それを持って腰を動かす。
膣内でかき混ぜられた愛液が、外へと漏れ出してくる。
巨大な逸物は奥まで届き、子宮口を押し広げようとする。
ギシギシとベッドのスプリングが、激しい運動に悲鳴を上げる。
「きゃあっ!?う、浮いてる……っ!!」
クロウは真耶を後ろから抱きかかえ、持ち上げる。
膝の裏に腕を回し、強靭な腕力で真耶を支える。
「やっ!あっ!あぁぁぁぁぁっ!そこグリグリしちゃ……っ!!」
クロウは真耶を抱きかかえたまま器用に腕を動かし、固くなった陰核をクリクリと弄る。
そうすると真耶の吐息は、まるでハッハッと犬のような息を漏らした。
「やぁぁぁぁぁっ!!」
大声を上げて、真耶は絶頂を迎えた。
肉付きの良い脚をピンと伸ばし、首を反らせて盛大に絶頂した。
陰部からはプシャァァァッと勢いよく小便が漏れる。
「あぁぁ……スゴすぎですぅ……」
汗に濡れた厭らしい肢体をビクビクと時折激しく震わせる。
目からは涙、口からはよだれが流れていて、真耶の端正な顔を汚す。
「あぁぁっ!うぅぁっ!壊れるぅぅぅっ!!」
今度はベッドに二人して寝転んで後側位となり、腰を動かす。
激しい腰の動きは、彼女のむっちりとした尻に当たるたびにパンパンと音を発生させる。
ダイナミックに揺れるGカップの乳房は、大きな手でつかんで揺れないようにする。
「あっ!あっ!ダメっ!私また……っ!!」
真耶は切羽詰ったような声を漏らし、ビクンと大きく身体を震わせた。
尿道からは残っていた小便が、押し出されたようにプシッと少量漏れた。
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
奥に押し入れられた男根から、ドクドクと白濁液が飛び出してくる。
精液が膣内に入ってくるのと入れ替わるように、尿道からは小便が漏れ出した。
「あぁ……長い……」
クロウの射精は中々終わらなかった。
真耶は舌をだらしなく垂らして、その快楽に酔った。
射精し終えた男根を抜き取ると、ドロリと精液が漏れ出た。
◆
「気持ち良かったぞ、真耶」
「わ、私もです……」
情事を終えた二人は、今はベッドで仲睦まじく寝転びながら話していた。
部屋の中には、まだ淫猥な空気が残っている。
「お前が魅力的だから、私はお前を好いているのだぞ?」
「あ、ありがとうございます……」
眼鏡をクイッと上に持ち上げながら、真耶は頬を赤く染めて礼を言う。
しかしクロウの言っていることは事実である。
彼のお気に入りの女性といえば、どの女性も皆絶世の美女と言っても過言ではない。
さらに性格などの内面も見られるので、その中に真耶が入っているということは、彼女もまた絶世の美女なのだ。
「わ、私もクロウさんのこと、大好きですから……」
照れながらもクロウの目をしっかりと見て言う真耶の姿は、非常に愛らしかった。
そんないじらしい真耶を見ていると、ムラッときてしまうクロウ。
本当に性欲は底なしである。
「真耶……」
「あ……」
真耶の上に覆いかぶさるクロウ。
真耶も抵抗せず、うっとりとした様子でクロウを見上げる。
そして二人の影がだんだんと近づいて行って、影が重なるまで後少し……。
「あー!!」
後少しというところで、真耶がハッと気づいたように大声を上げた。
いきなり目の前で大声を出されたクロウは、目を丸くする。
「……どうした?」
「し、資料をまとめるのがまだ残ってたんです!明日に会議があるのにぃっ!」
真耶は元日本代表候補生の名に恥じぬような動きでうまくクロウをかわすと、机の上に置いてある資料の山に向かって行った。
ベッドの上に残されたクロウは、うっすらと苦笑を浮かべながら、揺れ動く豊満な肢体を眺めていたのだった。
◆
「それで~?言い訳を聞こうか~?」
「…………」
ニコニコと笑いながらクロウに問いかける本音。
確かに他人を癒せるような天使の笑顔なのだが、クロウに対してとんでもないほど大きい威圧感を叩き付けている。
これはあのブリュンヒルデよりも凄まじい威圧感だ。
「お腹がぺこぺこな私を放っておいて~、先生といちゃいちゃか~」
「…………」
クロウは今まで誰にも物怖じしたことなどない。
何故なら彼は無敵で、誰にも負けることはないのだから。
だが今は本音の顔を直視することはできなかった。
「ねぇ~、何黙ってるの~?」
「…………」
ベッドから降りた本音が、正座で地面に座っているクロウのもとにテトテトと近づいていく。
そしてクロウの膝の上に座ると、ゆっくりと腕を首に回し、抱き着く。
迫力のある笑顔から一転して、まるで娼婦のように艶やかな笑みを浮かべる。
「先生にしたこと、私にもして~?」
クロウと本音は、それから三日間部屋から出てこなかった。
山田先生は動かしづらいなぁ……。
本音ちゃんは起こったら怖いタイプだと思う。