1つ目の大きな出来事を思い出しながら、クロウはうんうんと頷く。
とてもいい出来事だった。
あれ以来どこか余所余所しかった楯無は一緒にいれなかった時間を埋めるように、クロウにたくさん甘えるようになった。
人となりを掴めなく謎に満ちた綺麗な生徒会長は、クロウの前では年相応に好きな異性に甘える可愛らしい少女になっていた。
「すまない、ミキストリ。織斑の専用機はまだ届かないようだから、先にオルコットと戦ってほしい」
そう言って近づいてくるのは、スーツを着こなしたクールビューティー。
こんな時でもメインウェポンである出席簿を手放さないようだ。
織斑 千冬は申し訳なさそうにクロウに話しかける。
そんな千冬をじっと見て、2つ目の大きな出来事を思い出す。
そう、あれは楯無と肉体関係を持って2日後のことだった。
◆
「千冬、酒でも飲まないか?」
「貴様はいきなり何を言っている」
千冬はいきなり寮長室に押し入ってきた男の頭を出席簿ではたく。
パァンッ!と凄まじい音がクロウの頭からするが、された本人は痛みに顔を歪めることなく平然としている。
クロウの手には徳利とお猪口が2つあり、酒を飲むつもり満々のようだ。
「貴様はIS学園に所属する生徒だろう。そんなことは許さんぞ。後織斑先生だ」
「しかしだな、千冬。私の年齢なら日本の法律に反していないぞ?」
「だから織斑先生と呼べと…………!」
屁理屈をこねるクロウの顔をアイアンクローで握り、持ち上げる。
ミシミシと決して聞こえてはいけない音も聞こえるような気もするが、クロウが騒いでいないので気のせいだろう。
千冬はクロウを締め上げながら考える。
「(そういえばビールを切らしていたか…………)」
千冬は意外と愛飲家である。
よく缶ビールを飲んだりしているのだが、今日は切らしていて少し残念に思っていた。
「…………ふう、仕方がない」
千冬はそう言ってクロウを解放する。
万力のごとく締め付けられていたクロウだが、相変わらず無表情のままだった。
「ふん、美味いものでなければ承知しないぞ」
「うむ、それなりのものを用意してきた」
クロウも20歳を超えているし、まあいいだろうと考えた千冬はクロウと酒を愉しむことにする。
こうしてクロウと千冬の長い長い夜が始まったのだった。
◆
「ぷはっ…………!」
「大分酔いが回ってきたのではないか?千冬」
「ふん、まだまだ大丈夫だ」
小さいお猪口に入れてあった日本酒を飲み干し、ズイッと催促するようにクロウにお猪口を突き出す。
千冬の顔はすでに酒のアルコールで真っ赤になっており、酔っているのは誰の目に見ても明らかだ。
そんな千冬にクロウは苦笑しながら酒を注ぐ。
クロウも酒が入っているからか、いつもより表情がはっきりしている。
「むぅ…………」
現在千冬は少し不機嫌になっていた。
酒を酌み交わし始めた最初の方は、今まで離れていた時間の話を酒の肴にしていたのだが、クロウが束と淫欲に狂った話を聞いていたら腹が立ってきたのだ。
酒は人を大胆にさせる。
千冬もその例にもれず、クロウの隣に行って肩に頭を寄りかからせる。
「…………どうかしたか?」
「…………察しろ」
少しの間、寮長室に沈黙が訪れる。
しかしそれは決して気まずく感じられるものではなく、だんだんと淫猥な雰囲気になっていく。
クロウと千冬は自然と顔を近づけていき、唇を合わせた。
「ん、ふ……ぷはっ」
クロウと千冬の間に銀の橋がかかる。
千冬は纏っていたスーツを脱ぎ、ワイシャツを開いて肢体を露わにする。
豊満な肉体を守っているのは淫猥な黒い下着。
上のブラだけを外し、外気に触れる。
「ふむ、また少し大きくなったのではないか?」
「…………そうか?ならこれを使ってヤってやる」
千冬はどこか嬉しげにそう言って、豊かな乳房で剛直をうずめる。
それでもクロウの怒張は埋まりきらず、亀頭と少しの陰茎の部分が見れる。
千冬は物凄い速さで乳房を上下運動させて、陰茎を刺激する。
それを数分も続けると、クロウに限界が訪れる。
「くっ……
「きゃっ!?」
怒張からあふれ出る大量の精液に、千冬は普段は絶対に出さないであろう悲鳴を上げて驚く。
精液は千冬の顔を犯すだけではなく、豊満な乳房や引き締まったお腹、それにお情け程度に羽織っているワイシャツまで染めた。
「んっ……やはり精液は苦いな」
千冬は指にかかった精液を口に含んで言う。
しかし言葉とは裏腹に表情は淫靡に悦んでいた。
それを見たクロウは我慢の限界だったらしく、千冬に襲い掛かった。
「千冬」
「ちょっ!?いきなりがっつくな!んんぅっ!!」
千冬をベッドに押し倒し、股を閉じられないように体を間に入れる。
そして量感のある乳房を揉みながら、先端にある桜色の乳首に吸い付いた。
「んんっ!あっ!ひぁぁっ!!」
餅のように柔らかな乳房を愉しんだ後、顔を下に移動させて濡れそぼった秘部に吸い付く。
熱くなり湯気でも出そうな秘部に、じゅるじゅるとはしたない音を立てて愛液を啜る。
「やあぁぁんっ!そんな汚いところ舐めるなぁっ!!」
そう言って大きく開かれた両脚を閉じようとするが、クロウの力には勝てず、そして秘部から送られる快感の稲妻が身体中を駆け巡り、力が入らなくなる。
それから数分舐められ続けた千冬の秘部は愛液でトロトロになり、クロウの男根をいつでも受け入れられる状態になった。
「もう……いいぞ。もう入れてくれ」
クロウはそれを聞いて、己のいきり立った怒張を千冬の膣内へと挿入した。
「あぁんっ!あっ……ああぁぁぁっ!!」
クロウはヌプヌプと音を立てながら、ピストン運動を開始する。
千冬の膣内はクロウの怒張に絡みつき、さっさと精液をよこせと言わんばかりだ。
こんな名器相手ではそう長くないことを悟ったクロウは、最初からラストスパートばりに突きまくる。
「くぅぅっ!そんなに激しくしたらダメだっ!はぅっ……ううぅぅぅっ!!」
千冬の身体が激しく痙攣する。
それは千冬が登り詰めたことを証明していた。
長年好意を寄せる男と艶事をできなかったせいか、いつも以上に敏感になっているようだ。
「何だ?もうイってしま―――――痛いぞ、千冬」
「…………ッ!!」
言葉の途中でアイアンクローを喰らわしてやる。
すでに1度クロウに秘部を舐められて達していた千冬は、恥ずかしいやら生来の負けず嫌いからの悔しさやらで顔を赤く染めてしまう。
「ダメだと言ったのに……次はお前の恥ずかしいところを見せてもらうぞ」
そう言って千冬はクロウを寝台に仰向けで寝かせて、自分は跨るようにする。
所謂騎乗位というやつだ。
「ふふ、お前のその鉄仮面をはがしてやる」
そう言って千冬は己の秘部に男根を合わせて、一気に体重を下した。
「~~~~ッ!?ど、どうして……さっきより奥までぇ…………!!」
自分の全体重を込めれば自然と男根が奥へと進むのは当然だ。
騎乗位の経験がなかった千冬はそのことが分からず、ただただ自分の行動を後悔するだけだ。
「あっ!あっ!くぅぅ!こんな危ないものは私がしっかりと管理してやらないとな!」
千冬はクロウに抱き着きながら、厭らしく大きな臀部を上下させる。
適度な快楽が与えられて愉しむ余裕ができてきた千冬だったが、それはクロウが許さなかった。
千冬が尻を落として来るのに合わせて、クロウも思いっきり腰を突き上げた。
「んひぃぃぃっ!?」
強烈な衝撃に身体を起こし、ビクンビクンと痙攣する。
一気に力が入らなくなったようにクロウにもたれかかる。
「お前……その場所はダメ……だ…………」
どうやら千冬が達してしまったのは奥まで突き上げられただけではなく、快楽を強く得る部分、所謂Gスポットを抉られたからでもあるようだ。
「ふむ……ここか?」
「んはぁぁぁんっ!!」
確かめるようにもう一度同じ部分を突かれて、また強烈な快感が千冬を襲う。
もうクロウはその部分以外を責めようとせず、同じ部分だけをズンズンと突いた。
突きながら徐々に体位を変えていき、後背位になって千冬を突きつづける。
「よし、そろそろ千冬の
「あぁぁううぅっ!私も!私もお前のが欲しいっ!!」
脇の下から手を回して豊かに実った乳房を鷲掴みにする。
「あぁぁぁっ!止まらなひぃ!イクのが止まらないぃぃぃっ!!」
千冬はすでにイキっぱなしとなっており、呂律も回らなくなってきた。
「あぁっ!あぅっ!ひいぃぃっ!!」
豊満な双丘の先端にある乳首を指でグイッと引っ張り、形を歪に変えさせる。
―――――ヌチャ!ヌチャ!ヌチャ!ヌチャ!
愛液が男根でかき回される音が、いやに大きく感じられる。
「んはぁぁぁっ!出して!私の奥にクロウのちょうだいっ!!」
「よし、イクぞっ」
下から乳房を揉みあげながら突きまくる。
そして膣内の最も奥の場所に行きつくと、男根から精液が勢いよく放出された。
「ああぁぁぁぁっ!熱いのが奥にいっぱいぃぃぃっ!!」
大きな乳肉を逃がさないとばかりに全体を強く揉んで達する。
身体を支えきれなくなった千冬は横になる。
そうすると膣内に入りきらなかった精液がゴポポ……と音を立てながら、豊かな尻肉を伝っていく。
「はぁ……はぁ……まさかここまでされるとは…………」
「…………何を言っている?まだこれからだ」
「え?ちょ、ちょっと待―――――ああぁぁっ!!」
◆
千冬の顔を見て思い出す。
次の日体調不良で仕事を休んだのはいい思い出だ(クロウの中でだけ)。
「…………どうした?」
訝しげにクロウを見る千冬。
話しかけた相手が自分の顔をじっと見て動かなくなったら、誰でも不審に思うだろう。
「いや、なに。織斑教諭の乱れ具合は凄ま―――――痛いぞ」
「さっさと行け!」
顔を真っ赤にした千冬はクロウの顔を鷲掴み、思いっきり放り投げる。
これ以上千冬をからかわない方がいいと思ったクロウは、大人しくISを纏って戦いの場へと赴くのだった。
◆
「あら、最初はクロウさんがわたくしの相手ですか?」
「うむ、どうやら織斑の専用機が遅れているらしくてな」
アリーナ上空で親しげに会話する『蒼』と『金』。
セシリアの駆るISは第3世代機である『ブルー・ティアーズ』。
空の蒼よりも青いISを身に纏い、手には2メートルを超す大型銃器、六七口径特殊レーザーライフル・スターライトmkⅢが握られている。
武器からしておそらく中距離、もしくは遠距離型のISだろう。
対してクロウが駆るのは、同じく第3世代機のISに相当するであろう『ヘルド・コング』。
名付け親曰く、『え?そんなの適当だよ。別にクロくんは名前とかどうでもいいでしょ?』。
太陽光に反射して光り輝いている金色のIS。
クロウは手に武器は持っていなかった。
「随分と煌びやかなISですわね」
「私の趣味ではないのだがな」
クロウの言葉に、セシリアは淑女らしくクスクスと微笑む。
今から戦うとは思えないくらい和やかな空気が流れている。
しかしこれは決闘。
相手を倒すまで、決して終わることのない闘い。
「ふふ、わたくしがどれだけ成長したか、見ていただけますこと?」
「うむ、かかってこい」
本来なら逆の立場なのだが、2人の関係上こうなるのも当然かもしれない。
セシリアはスターライトmkⅢの銃口をクロウに向ける。
「さあ……往きますわよ!」
ほぼ全校生徒が見守る中で、金と蒼が全面衝突した。
◆
「どうしましたの!?逃げているだけでは勝てませんわよ!?」
「…………ふむ」
試合開始から約10分後、クロウとセシリアの試合は大した動きもなく続いていた。
両者ともにほとんどシールドエネルギーを減らしておらず、セシリアの攻撃をクロウがひたすら避けているだけのようだ。
クロウは未だ武器さえ出さず、ひたすら飛び回っている。
「クロウさんはこの程度ではないでしょう!?攻撃なさいな!」
セシリアはイラついていた。
そこらへんにいる、女尊男卑をただ受け入れて女に媚びへつらうだけの男ではなく、力強く権力には屈しないクロウに惚れたのだ。
こんな戦い方はクロウではない。
「ふむ、では攻撃してみるか」
クロウがそう言って逃げるのを止めて空中で止まる。
やっと戦うのかと思っていると、衝撃的な光景を目の当たりにした。
「なっ!?」
クロウの背後の空間が歪み、そこから1本の剣が現れたのだ。
全体像は見えないが、まるで何かの命令を待っているかのようだ。
「…………往け」
セシリアの考えは正解だった。
クロウの言葉と同時に、歪んでいた空間から剣が発射された。
それは物凄い勢いでセシリアに迫り、防御の構えを取ることも許されずに直撃した。
剣がいきなりとてつもないスピードで迫ってきたのだから、驚くのも仕方がない。
「きゃああぁっ!?」
フルにあったシールドエネルギーが、たった一度の攻撃で半分以上減らされた。
これはISの絶対防御が発動したのを表していた。
つまりあの攻撃はシールドバリアーを容易く貫通し、セシリアの命が危険になるほどの攻撃だったのだ。
セシリアは冷や汗を一筋、頬に垂らす。
「と、とんでもない攻撃ですわね。ですがそんな高威力の武器なんて、もうないのではなくて?」
「いや、そうでもない」
「え…………?」
セシリアの予想は簡単に踏みにじられた。
クロウの背後でまた空間が歪む。
しかも今度は2つも。
「…………往け」
「ッ!!ブルーティアーズ!!」
またとてつもないスピードでセシリアに向かっていった2本の剣だが、それはセシリアに届くことなく途中で撃墜された。
セシリアの周りを飛び交う6つのピット。
自立機動兵器であるブルーティアーズは、このISの名前に付けられるほどの兵器である。
「まさか側面から攻撃させるとはな…………」
「うふふ、側面からの攻撃なら軌道を逸らしてくれるかと思いまして。ただ失敗すればとんでもないのですが」
セシリアは先ほど襲い来る2本の剣を、側面から攻撃したのだった。
本来ならピットは4機しか使わず、残りの2機は他と違ってレーザーではなくミサイルで隠し玉としているのだが、威力が威力なので6機分全ての威力ではねのけた。
「うむ、強くなったな、セシリア」
「っ!ええ、でもまだまだこれからですわ!」
クロウに褒められて感極まりそうになったセシリアだが、奥歯をぐっと噛んでこらえる。
そうしてまた『金』から放たれた剣と『蒼』から発射された閃光がぶつかりあったのだった。
◆
「うわぁ……大接戦ですねぇ」
先ほどまでクロウがいたピットでモニター越しに闘いを見ている真耶。
しかし本当にすごいのはクロウだろうと、真耶は考える。
今までしっかりとした知識と訓練を受けてきたイギリス代表候補生と、最近初めてISを学びだした素人。
それがほぼ互角といった闘いを繰り広げているのだ。
「な、なんだよ、あのとんでもない攻撃…………」
「し、しっかりしろ!一夏!」
一緒にモニターを見ていた一夏が、さらに絶望したような表情でガクガクと震える。
箒はそれを叱咤するが、仕方ないとも思う。
たった一度の攻撃で、代表候補生が防御する暇もなく絶対防御が発動したのだ。
セシリアはピットでそれを対応しているが、自分の専用機にそんな武器があるかはわからない。
もし自分の立場だったら……そう考えて箒は一度身震いした。
「しっかりせんか、馬鹿者」
「痛っ!?」
そんな一夏に対して怒るのが、姉である千冬。
出席簿で一夏の頭をスパァン!と叩く。
「確かにミキストリのあの攻撃は脅威だが、一気に懐に入ってしまえばどうなるかわからないだろう?」
「はっ!確かに!」
あんな高威力の兵器を自分の近くで使うことはできないだろう。
この一週間、無駄に剣道の勘だけは戻ったので、近接戦には少し自信がある。
少し希望が湧いてきた。
「…………まあ近接格闘では、私は赤子の手をひねるように倒されたがな」
「…………」
「しっかりしろ!一夏!」
千冬のボソリと言った現実に、一夏は両手と両膝を地面につけて首を垂れる。
「(千冬姉が勝てない相手に、どうやったら勝てるんだよ…………)」
ピット内ではそんなことが起きていたが、アリーナではもう決着がつくころだった。
◆
「ふふ、流石はクロウさんですわ」
「いや、中々に手こずったぞ」
シールドエネルギーの残量は30。
メインウェポンである『スターライトmkⅢ』はエネルギーが切れて、ピットは6機すべてが破壊された。
一応予備の武器として近接戦闘用の『インターセプター』があるが、近接格闘も鍛えているとはいってもクロウに勝てるほどではない。
つまり、勝負は決したのだ。
「わたくしはあなたに認められる程の力はあったでしょうか?」
「うむ、すばらしい腕だったぞ」
確かにセシリアは強かった。
代表候補生としてなら、世界各国の中でも最強クラスだろう。
「なるべく痛くないよう、お願いいたしますわ」
「…………ああ」
そう言ってクロウは、無抵抗のセシリアに向かって剣を振り下ろした。
そしてブザーが鳴り響いた。
『試合終了。勝者、クロウ・ミキストリ』
空中でセシリアのブルーティアーズが粒子となって消えたので、当然自然落下する。
しかしそれはクロウがお姫様抱っこすることで、地面と衝突することは避けられた。
「ふふ、しっかり運んでくださいな」
「了解した」
セシリアは負けたとは思えないくらい清々しい顔をして、クロウの首に手を回す。
顔も幸せそうに蕩けており、普通より少し大きな双丘をクロウの逞しい胸板に押し付ける。
こうしてクロウ・ミキストリvs.セシリア・オルコットの闘いは、幕を閉じたのだった。
―――――セシリアはいい匂いがするな
―――――ッ!デ、デリカシーがなくてよ!
英雄王( ゜∀゜)o彡°!英雄王( ゜∀゜)o彡°!英雄王( ゜∀゜)o彡°!