※この作品はR-18です。

変な男性操縦者   作:ハーレム王

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最終章
姉妹の妹の方


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪の中に欲望を流し込んだクロウは、シャワールームに入っていた。

彼女との性交で汗をかいたし、キャノンボール・ファストでかいた汗もあった。

そしてシャワールームには、クロウ以外にも人の姿があった。

 

「うぅ……恥ずかしい……」

 

タオルで身体を隠そうと必死に伸ばしている簪。

しかし身体を洗うためのタオルなのでそこまで布面積がなく、うまく隠しきれていなかった。

 

慎ましく小ぶりだが、感度がかなり良く、形も良い乳房。

その頂点にある、色素の薄い桃色の乳首。

 

彼女も次女とはいえ更識家の人間として鍛えられており、腹も引っ込んでいて腰が括れている。

陰部には陰毛が少し生えており、未熟な肢体とのギャップにくらりとくる。

 

細いながらも張りの良い太ももはスラリと伸びている。

そんな簪の欲情を掻き立てる肉体を見て、クロウは嬉しそうにうんうんと頷く。

 

「く、クロウは早く座って……」

 

ジロジロと自分の身体を見られて恥ずかしくなった簪は、クロウに椅子に座ることを催促する。

自分の身体にあまり自信の持てない彼女は、見られるのが恥ずかしかった。

まあクロウが簪の身体が好きだと言うので、最近はコンプレックスではなくなってきたのだが。

 

「じゃあ背中を洗うね……?」

「うむ、頼む」

 

簪はシャワーノズルを取ると、そこからお湯を出してクロウの背中にかける。

そしてタオルにボディソープをつけて泡立たせ、クロウの背中をゴシゴシと擦る。

 

「やっぱり……大きい……」

 

近くで見て直に触り、改めてクロウの肉体が男として凄いのかを知る。

背筋もバキバキに発達しており、筋肉の厚い層で感覚がちゃんと通っているのかも疑問だ。

簪は意中の男が非常に逞しいことに、女の部分が刺激される。

 

「(だ、ダメ……!今はえっちなことを考えたら……!)」

 

つい先ほどまでたくさん可愛がられていたのに、もうクロウを求めてしまっている。

元々簪は性欲が強い方だが、クロウに開発されてからさらに強くなった気がする。

 

特にクロウにだけ反応するこの身体は、もう彼なしでは生きてはいけないのだろう。

ちなみに肉体だけでなく、精神の方も大分依存していたりする。

万が一クロウが死んだりしたら、おそらく簪は真っ先に後を追ってしまうレベルである。

 

「お、終わった……」

「む、ありがとう。前も頼む」

「ま、前……!?」

 

カッと頬を赤くする簪。

背中でさえドキドキと胸を高鳴らせていたのに、前なんてとてもじゃないが我慢できそうになかった。

 

しかし簪はクロウに頼まれれば断ることはできないので、クロウの前面に回って身体を洗うことになる。

あまりクロウの身体を見ないようにそっぽを向く。

ただあまり我慢できていないようで、鍛え上げられた身体をチラチラと見ている。

 

「じゃ、じゃあ洗うね……」

 

そう言って簪はタオルにボディソープを追加し、泡立たせる。

固くて太い大きな腕を取り、ゴシゴシと擦る。

 

最初はクロウの身体に興奮していた彼女だったが、洗っているうちにそちらに夢中になり始め、真剣に身体を洗いだす。

そうすると簪の身体のガードが緩まり、ほぼすべての場所が見えてしまう。

 

性豪であるクロウは、一度出したのにもかかわらず、また固く大きくさせはじめる。

そしてついに最大の大きさになった男根が、簪の目に入った。

 

「ひゃぁっ……!?お、おちちちちちち……っ!」

「うむ、落ち着け」

 

顔を熟したトマトのように赤くし、目をぐるぐると回す。

壊れたラジオのように『ち』を繰り返すその姿は、少し怖かった。

 

先ほど自分の中に入ってきて、かき回したモノを見て簪の子宮がジュンと潤む。

この男の子種が欲しいと身体が主張する。

 

「あ、あんなに射精()したのに……こんなに大きい……」

 

簪は男根に顔を近づけ、じーっと見つめる。

陰茎の部分には太い血管が浮かんでおり、カリ首は大きく張り出していて膣肉を良く抉れるようになっている。

 

何度も使い込まれているので赤黒くなっており、少々グロテスクに感じる。

指でツンツンと突くと、その重さが指から伝わり、逸物はビクンと反応する。

簪の薄い胸の内では、心臓がどきどきと高鳴りを強くしていた。

 

「くんくん……少し臭い……」

 

さらに顔を近づけ、鼻が男根に触れてしまいそうになるほど近づく。

鼻をひくつかせ、スンスンと匂いを嗅ぐ。

 

濃厚な汗と雄の匂いが鼻孔を見たし、脳を犯す。

簪はまるで薬物中毒者がそれを嗅いでいるように顔を蕩けさせていた。

その顔からは強い色気が発せられていた。

 

「どうした、簪?洗ってくれ」

「……はっ!?う、うん……」

 

どこか淫靡な場所に意識を飛ばしていた簪はクロウに呼び戻される。

一生懸命洗っていたので、簪の肢体にも泡が付着していた。

 

胸の前で泡立ったタオルを持っているので乳房は見えないが、うっすらと茂みのある陰部はくっきりと見える。

泡がゆっくりと簪の身体を滑っていき、可愛らしい臍を通り、茂みで一時止まる。

そんな淫靡な姿を見て、逸物はさらに固くなる。

 

「ん……固い……」

 

タオルを放り出し、泡立った手で直に男根を清める。

固く張った亀頭部を、泡だらけの手でぬちゅぬちゅと擦る。

陰茎に手をやると、上下にこすって汚れを落とす。

 

「ん、ん……」

 

泡のせいですべりの良くなった柔らかな掌で男根を擦られて、心地いい快感がクロウを襲う。

細い指が陰茎に絡まる光景は非常に淫靡だった。

 

「いいぞ、簪。気持ちいい」

「そ、そう……」

 

そっけなさそうに言う簪だが、手の動きがより優しくかつ射精を促してくる。

顔も少しにやけているし、本当は嬉しくて仕方がないのだろう。

 

クロウは上から跪いている簪の肢体を覗き見る。

Bカップと小ぶりではあるが確かなふくらみが覗ける。

 

「む、射精()るぞ」

「う、うん……」

 

ごしごしと男根を上下にこすりあげて洗っていると、クロウは射精が近いことを告げる。

掌の中で熱くて固い逸物がビクビクと震えているのを感じ、簪はそれを察知する。

 

「ひゃぁっ……!?」

 

優しく射精を促され、鈴口から決壊したように精液があふれ出る。

ドビュッと勢いよく飛び出した精液は、天高く吹き上がる。

 

簪は驚いて強く男根を握りしめてしまうが、それも射精量を増やすことに貢献する。

ビュッビュッと大量に放出された精液は、床を汚し簪も汚す。

水色の髪にかかった白濁液は、顔に垂れ落ちて端正な顔を化粧する。

 

「さ、先に出るね……!」

 

簪はしばしの間射精する男根を呆然と眺めていたが、立ち上がると勢いよく浴室を飛び出して行った。

出ていく際覗けた耳が真っ赤だったことから、おそらく照れているのだろう。

クロウはそんな彼女を可愛く思いながら、お湯の溜まった湯船に浸かるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(あ、あんなの見たら……こっちが恥ずかしい……)」

 

簪はベッドの上にチョコンと腰掛け、顔を真っ赤にしてさきほどのことを思い出していた。

彼女も今更逸物で照れたりするほど乙女ではないはずなのだが、クロウに関してはずっと恋する乙女であった。

 

もし他の男のモノを見ても、冷たい目でそれを見やるだけである。

……それはそれで(ry

 

「どうかしたか、簪?」

「ひゃいっ……!?」

 

突然隣から聞こえた声に、身体をはねさせる。

隣を見れば、少し髪を湿らせたクロウの姿が。

浴室から出て普通に隣に座ったのだろうが、羞恥で考え込んでいた簪は気が付かなかった。

 

「あ、あぅ……クロウ……」

 

眼鏡越しに上目づかいで彼を見やり、恥ずかしそうに頬を赤らめる。

そんな可愛らしい仕草と、元からの容姿の良さも相まって男心をくすぐる愛くるしさを感じさせる。

 

これが狙ってやったのではなく、天然というところが恐ろしい。

楯無やシャルロットとなれば、また話は変わってくるのだが。

 

「ふっ、可愛いな」

「ふぇっ……!?」

 

簪の華奢な身体を力強く抱き寄せる。

彼女も興奮しているのか、火照っていて暖かさが身体に流れてきて、柔らかい感触も感じられる。

両目を見開いて慌てていた簪は、おずおずと腕を伸ばしてクロウに抱き着く。

 

「んっ、んっ、んふっ!んむっ、んっ、んむっ、んっ」

 

簪の薄くて形の良い唇に荒々しく吸い付く。

最初から激しい接吻で、ぢゅるぢゅると口内の唾液を吸い上げる。

 

簪も目を強く瞑って、舌を伸ばして絡ませる。

押し付け合っている二人の口の間から、唾液が何筋かたれてくる。

 

「んっ、ん……ぷあっ」

 

口を離して簪の顔を見る。

目は細くなり、うっすらと口を開けている。

 

とろんとした蕩け顔で、ぼんやりと眼鏡にクロウを映らせていた。

力が抜けているようでくたぁ……とだらしなく座り込む。

服の上からでも分かるほど胸にはポッチが浮きあがり、子宮はきゅうううんっと切なげに男を求める。

 

「顔が蕩けているぞ」

「あっ、あっ!」

 

簪の頬をれろれろと舐める。

シャワーに入って汗を流したばかりなのだが、ほんのりと汗の味がした。

簪は片目を瞑り、気持ちよさそうに声を上げた。

 

「あぁ……恥ずか……っ、しい……っ」

 

ショーツの上から秘部を指でこする。

軽く触れるような愛撫なのだが、とめどなく溢れてくる愛液はショーツをびしょびしょに濡らし、触れるだけでぷちゅぷちゅと音を立てる。

 

「うっ!ん!んっ!」

 

服の上から浮かび上がった乳首をつんつんと舌で突く。

ぷっくりと膨れ上がった乳首は、さらに固くなる。

胸の感度が良い簪は、舌が触れるとぴくっと小さく反応する。

 

「ひぁぁぁぁぁっ!!」

 

大きく口を開けて乳首と服を口に含み、ぢゅぱっと吸いあげる。

濡れそぼった秘裂をショーツ越しにぐりぐりと少し強くこする。

すると首を反らせて天井を見上げ、高い嬌声を上げる。

 

「ふむ……これだけ濡れていたら、もう大丈夫だな」

「う、うん……ちょうだい……」

 

クロウは煩わしそうにズボンをずらすと、巨大な逸物が姿を現す。

ギンギンにいきり立った男根は、早く膣内に入りたくて仕方がないようだ。

 

簪はドキドキと高鳴る胸を抑え込みながら、自身で脚を持って陰部が見やすく姿勢を取る。

陰部は愛液で濡れて十分にほぐれており、小ぶりな尻に液体が飛び散っていた。

 

「あっ!んっ!んっ!」

 

クロウはいきなり挿入するようなことをせず、秘裂に太い逸物をこすり付ける。

表面に浮かんでいた愛液で男根がコーティングされる。

にゅちにゅちと粘っこい音が響き、敏感な陰部を擦られて簪は快感を得る。

 

「よし、挿入()れるぞ」

「う、うん……」

 

亀頭を秘裂にあてがう。

 

「んっ、んっ!んんっ!!」

 

それから腰をゆっくりと押し進めていく。

ずぷぷとグロテスクな肉棒がほぐれた膣内に埋まっていく。

 

「うっ、んっ!~~~~~~~っ!!」

 

ずんっと根元まで男根を膣内に押し込む。

ただでさえキツイ膣内は、きゅうきゅうと締め付けることでさらなる快感を逸物に与える。

 

簪は歯をぐっと食いしばり、声を上げそうになるのをこらえる。

何度もクロウのモノを突っ込まれた膣内は、巨大なそれをあっさりと受け入れた。

 

「あっ、あっ、あっ!」

 

ぬるぅ……と緩慢に男根を引き抜こうとすると、膣壁がきゅんきゅんと締め付けきて離そうとしない。

ねっとりとした愛撫に、ぞくぞくと快感が背筋を駆け上る。

特に今両脚を密着させているので、膣圧も強くなっている。

 

「ふむ……少し変えるぞ」

「んっ、んぅぅぅぅぅっ!!」

 

軽い身体の簪をごろんと転がせ、後背位の体位になる。

そして小ぶりな尻を掴んで持ち上げる。

 

こうすることで背面座位の体位に変わる。

ぬぽぉ……と男根を引き抜いていくと、膣内から出た陰茎は愛液で濡れて妖しく光っていた。

 

「はひぃぃぃっ!!」

 

持ち上げていた尻から手を離すと、ずんっと奥まで男根が突き刺さる。

焦らされて十分にほぐれていたことと、彼女自身の体重でかなり奥まで刺さってしまった。

 

ぶちゅんっと大きな水音が起きて、愛液が飛び散る。

足の裏を反らせ、びくびくと小刻みに痙攣する。

 

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!!」

 

クロウは強靭な腕で簪の身体を上下にゆすり、ピストンを開始する。

ずちゅずちゅと愛液が掻き混ぜられる音が大きく聞こえる。

 

華奢な身体は揺らされるたびに、ガクガクと揺れる。

陰部からぷしゃっと潮が噴き出る。

 

「気持ちいいか、簪?」

 

ぐっぽぐっぽと男根を突き入れながら簪に問う。

巨大な逸物が比較的小さな秘部に押し入れられている光景は、どうしてか背徳的であった。

 

「き、気持ちいっ、いっ!あっ!あっ!!」

 

はへはへとだらしのない表情を作りながらも、律儀に答える簪。

賢明さを感じさせる目からは涙を零し、小さな口はだらしなく開いてよだれを垂らす。

 

「あっ!あっ!あっ!あっ!!」

 

持ち上げていた簪を下ろしてベッドにうつぶせに寝かせ、背面座位から背面伸長位に変える。

ヌプヌプヌプヌプと奥まで突っ込まず、比較的入り口の方を擦る。

脚を閉じているため摩擦が強くなり、両者に及ぼす快感もまた高くなる。

 

「んっ!うっ!んっ!んっ!んっ!んっ!!」

 

小ぶりな尻を掴みながら腰を振る。

豊満な肉付きではないが、汗を弾く瑞々しい肌と押したらすぐに押し返してくる張りの良さがあった。

 

簪は声を出すまいと、枕を噛んで口を閉じる。

そうするとふーっふーっと鼻息が荒くなる。

 

「んっ!んっ!んっ!ク、ロウ……っ!ぎゅって!ぎゅうって抱きしめて……っ!!」

 

簪は首を回し、クロウを見上げながらそう言う。

顔も蕩けていて、クロウに攻められて余裕がないはずなのだが、無意識にクロウを求めているのか、彼女はそんなお願いをした。

クロウはそんな彼女の態度にときめき、簪の言った通りにしてやる。

 

「あっ!はひっ!あっ!あっ!あっ!あっ!!」

 

簪の身体を回転させ、仰向けに寝かせて正常位になる。

ぱんっぱんっぱんっ!!

クロウの強靭な筋肉と張りと艶のある簪の身体がぶつかり合って、渇いた音がする。

 

「んはぁっ!あっ!むっ!はっ!はっ!!」

 

クロウは顔を落として簪の唇に吸い付く。

舌で優しく唇を舐めまわすと、彼女も舌を伸ばして絡めてくる。

くちゅくちゅと唾液混じりの舌が絡まり合い、液体を交換する。

 

「簪、射精()すぞ」

 

腰の振りが速くなる。

ずちゅずちゅと力強く膣内を抉り、愛液を掻き出す。

 

簪は両腕をクロウの首に回し、両足を身体に巻き付ける。

離れられないようにだいしゅきホールドを極めて、絶頂の瞬間を待つ。

 

「あっ!あっ!あっ!あっ!あぁぁぁぁっ!~~~~~~っ!!」

 

ぶちゅぶちゅとかきまぜられた愛液が白く泡立つ。

簪は物静かな普段とは真逆に、口を大きく開けて絶叫する。

ガクガクと華奢な身体を震わせ、涙を流す。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドプッと精液が発射される。

子宮口に密着した鈴口からビュービューと精液が流れ出し、小さな子宮内を満たしていく。

 

逆流してきた白濁液が、どぽっと膣外にこぼれ出る。

簪は今日一番の痙攣具合を見せ、激しく絶頂を迎えたことを教えてくれる。

服をまとったままの上では、乳房の部分にポッチが浮かび上がっている。

 

「満足できたか?」

「うん……」

 

男根をずるんと引き抜くと、栓がなくなってより多くの精液がどぷっと流れ出てくる。

零れ落ちた精液は尻たぶの間を通り、シーツを汚していく。

 

秘部はかわいそうにもビクビクと痙攣している。

クロウに聞かれた簪は、はっはっと息を荒くしながらも、淫靡な笑顔で応えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楯無おねーさん、参☆上!」

 

いきなり部屋に転がり込んできて、何やらポーズを極める楯無。

ベッドの上でのんびりとくつろいでいたクロウは、付き合いの長い者だけが分かる程度に、小さく目を見開いた。

 

キャノンボール・ファストの日から数日が経っていた。

襲撃の後処理などがようやく落ち着いてきたころである。

 

「どうした、楯無?」

「ん、ちょっとお話がしたくなっただけよ」

 

そう言うとクロウが寝転んでいるベッドに座り、やけに近くに来る。

身体をピタリと密着させたかと思うと、頭をごしごしとこすり付けてきたり、クンクンと匂いを嗅いだりする。

 

「ほう、では何の話をする?」

「うーん……何にしようかしら……」

 

楯無の頭を撫でながら聞くと、彼女は特に考えていなかったのか、今から考える素振りを見せる。

目を細めて気持ちよさそうにしている姿は、気まぐれな子猫のような印象を受けた。

 

「あ、そういえばまた行事があるのよ」

「またか」

 

ひとしきり頭を撫でられる心地よさを堪能した楯無は、唐突に話題を振ってくる。

しかしクロウは行事という言葉に眉を顰める。

 

何故なら今までの行事といえば、悉く襲撃があったのだ。

別にクロウはそれが嫌なわけではない。

 

戦いは好きだし、襲い掛かってくるのなら返り討ちにするだけだ。

クロウが嫌がっているのは、その襲撃者と戦える機会がほとんどないからだ。

 

大抵は自分が察知する前に、セシリアなどの代表候補生組が一掃してしまうのだ。

当然襲撃があると行事は途中で終わるので、絶対に戦える行事も潰されて襲撃者とも戦えずということになれば、やはり不完全燃焼なのである。

 

「今度こそ警備は大丈夫なのだろうな?」

「う、うーん……」

 

竹を割ったようなはっきりとした性格の楯無には珍しいあやふやな態度。

扇子で隠しているが、口元には苦笑が浮かんでいた。

 

「……ダメなのか」

「やっぱりIS学園の力だけではどうしようにも……ねえ?でも今回は学園内で行われるし、一般公開もないから確率は低いと思うわ」

 

確かに楯無の言う通りであろう。

もし学園に大規模な攻撃をかけようとすれば、それは日本国の領域を侵すこととなり、白騎士事件のおかげで少し平和ボケから脱却しているこの日本は、すぐさま自衛隊を差し向けるだろう。

 

テロ組織との戦いとなれば当然同盟国であるアメリカ合衆国も手を貸さなければならないので、大戦争に発展する可能性がある。

亡国機業(ファントム・タスク)』も国際的なテロ組織とはいえ、それはISを保持しているからであり、戦闘機や戦車などの旧兵器はほとんど持っていないので、IS部隊が足止めされて本部が攻撃されると、一たまりもないのである。

 

流石にそんなリスクは冒さない。

ただ学園に襲撃をするのは別に『亡国機業(ファントム・タスク)』だけではないということだ。

 

「ふっふー♪ついにできたぜ、暇つぶし三号くん!」

 

世界の誰も知らない場所で、一人ウサギが狂喜の笑みを浮かべていた。

……そのすぐ後にクロウの写真を見てニヤニヤとだらしのない笑みを浮かべるのだが。

 

「ところでその行事とはなんなのだ?」

「えっとね、タッグマッチのトーナメントだよ。専用機持ち限定だけど」

 

目的は専用機持ちの自衛力の底上げ。

とは言うが、今の学園にいる専用機持ちたちにその必要性があるのかどうかが疑問である。

 

セシリアはBT兵器を使った戦闘となれば最強に近い戦闘力を誇る。

鈴は近・中距離を青竜刀と衝撃砲によって万能に戦える。

 

シャルロットの戦闘センスは世界トップクラスで、銃を使って絶え間のない弾幕を張ることができる。

ラウラは軍人として小さなころから鍛えられており、左目には切り札の『ヴォーダン・オージェ(オーディンの瞳)』を使って戦うと、最早敵はいない。

 

簪はこの中で最も実戦経験が少ないが、それを補って余りある分析能力で戦闘を有利に進めていくことができるだろう。

この楯無は言わずもがな、学園唯一の国家代表だけあって、近・中・遠距離全ての分野において最強の戦闘力を有す。

 

楯無と同級の専用機持ちや、三年生唯一の専用機持ちも相当の実力を持っている。

学園で戦闘力向上の必要があるとすれば、それは未熟な一夏と箒くらいなものである。

 

「といっても興味ないわ。自分が出られない行事なんて」

「また出られないのか?」

「私が出ると奇数になるからダメだって。納得できるかっ!」

 

がーっと両腕を上げて怒りを表す楯無。

皆で楽しく騒ぐということが好きな彼女は、行事に参加できないことが寂しいのだ。

 

現在のIS学園には専用機持ちが簪を入れて11人。

タッグマッチなのだから偶数でないといけないので、この中で最も戦闘能力が高いであろう楯無が弾かれたのだ。

 

「というか私よりクロウの方が強いじゃない!」

 

確かに楯無や千冬などはそれを知っているが、他の者は知らないし教えられても信じられないのである。

片や大国・ロシアの国家代表かつ対暗部用暗部の当主。

 

片や素性がハッキリせず、最近までISに触ったこともなかった素人の男。

どちらが強いかと問われれば、常識的に考えて前者である。

 

「ふっ、まあ今回も警備しておいてくれ」

「そんなの嫌ー!」

 

バタバタと脚を動かして抗議する楯無。

そんなことをやってもクロウにはどうすることもできないのだが、誰かにぶちまけてイライラを解消したかったのだろう彼女は、しばらくするとスッキリとした表情になっていた。

 

「ところで簪とはいい関係を築けているか?」

「ふっふーん。また二人で遊びに行こうって話をしたわ。……とても面倒くさそうに顔を歪めていたけど」

 

こうして二人はのんびりとした会話を続けるのであった。

 

 

 





簪とのエロでだいぶ文字数使った。
そんな……私はシャルロッ党の……。
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