自分の身体をクロウに育ててもらう。
男に開発される宣言を心の中でした簪だが、姉のように『好き!抱いて!』と言えるような性格ではない。
だから彼女はお酒の力を借りた。
日本人である簪は20歳以上にならないと飲めないのだが、ここはIS学園。
治外法権万歳の立地ゆえに、問題はないのである。
ないのである(暴論)。
勿論教師陣に知られればただでは済まないが、彼女は更識家の一員。
これくらいのことならばれずにできる。
さて、お酒の力を借りて簪は今何をしているかというと……。
「うわぁー……大きいなー」
「…………」
クロウのズボンを剥ぎ取り仰向けに寝かせ、いきり立った男根をつんつんと指で突いていた。
クロウと一緒にお酒を飲んでいたのだが、彼も飲むことには反対はしなかったものの、あまり飲ませてはいけないと常識はあったため、ほんの少量しか飲んでいない。
しかし簪は普段の物静かな言動から真逆になり、明るい笑顔を見せる元気な美少女になっていた。
クロウの側に股を開けて座っていて、白いショーツが丸見えになっている。
正常な簪なら、このような座り方は決してしない。
いつもとは違うSな彼女に、クロウは新鮮さを覚えて反抗しない。
やはり変態である。
「本当大きいー!凶器だ、凶器」
ケラケラ笑いながら巨大な逸物を見やる簪。
皮も全て向けて赤黒い亀頭を丸出しにしている。
長くて太い陰茎にはいくつもの血管が浮かび上がっており、おどろおどろしさがある。
天高く上を向くそれは、見るだけで何度も開発された簪の子宮を疼かせた。
「はぁ……大きくしてくれたからご褒美を上げるねー」
簪は目を細めて舌を出し、意地悪そうに笑う。
立ち上がるとクロウに見せつけるように、純白のショーツをずらしていく。
「えいっ」
楽しそうに笑いながら、簪は脱ぎたてのショーツを男根に被せた。
脱ぎたてゆえの暖かな感触が男根を覆う。
この暖かさが簪の下半身の温度だと思うと、逸物がさらに元気になる。
「おぉ……悦んでるの?」
男根に被せたショーツの上から、酔っていて普段より体温が高くなっている手で摩る。
陰茎を掴み、ぐりぐりと亀頭を弄ぶ。
そうしてクロウを愛撫していると、簪も胸がドキドキと高鳴り厭らしい気持ちになってくる。
「クロウの見てるから、私のも見せてあげる。おあいこね」
簪は仰向けに寝転がっているクロウの上を跨ぎ、ショーツに覆われていない丸裸の陰部を彼に見せる。
ニヤニヤと笑いながら、挑発的にフリフリと尻を振る。
恥ずかしがり屋の簪が絶対にしないようなことをしていることに、クロウは興奮を覚える。
「こんなの見たら、もっとおちん○ん固くなる?」
簪は自分の指で秘裂を開き、クロウに見せつける。
くぱっと開かれた秘裂から覗ける膣内は、何度も使い込まれたとは思えないほどきれいなピンク色だった。
陰毛が薄い姉よりもさらに薄い茂みは、ほとんど産毛といって間違いない。
あまり肉が乗っていない臀部は、可愛らしく窄まった尻穴まで窺えた。
「あははっ、本当に固くなったー」
天めがけて突き上げられた男根に愛撫を行う簪。
ショーツの上から陰茎をしこしこと擦りあげ、我慢汁を染みさせている鈴口を指でくりくりと弄る。
クロウからその様子を見ることはできないが、簪の陰部を視姦することができた。
ぴったり閉じられた秘裂は、まるで処女のようで、彼の凶悪な男根を何度も受け止めてきたとは到底思えない。
「私もお返しに弄ってやろう」
「きゃっ!?」
臀部を鷲掴み、自身の顔のほうに引き寄せる。
処女のような陰部に吸い付く。
じゅぱじゅぱと下品な音を立てて啜ると、その音で簪は羞恥心と快楽を植え付けられてしまう。
秘裂をなぞるように、舌でれるれると舐め上げる。
ほんのりと汗と小便の味が口に広がる。
「んぁっ!んっ!はっ!んっ!!」
陰部を舐められて、ぞくぞくと快感が全身を走る。
舌をだらしなく口から出して、よだれを垂らす。
大きな手を活かして、秘裂と尻穴の両方を広げてみる。
二つとも開発されており、柔らかく開いて非常に淫靡な光景になる。
「あっ!ひゃんっ!あっ!んっ!!」
指で尻穴をほじりながら、陰部を舐める。
あふれ出てくる愛液をじゅるじゅると啜ると、彼女は身体をビクビクと震わせる。
少しすると、秘裂から舌を離して尻穴を舐める。
ぬちゅぬちゅとしつこく舐めていると、秘裂が物欲しそうにひくひくと蠢く。
「はっ、んっ!もう、クロウ。お尻は舐めちゃダメだよ」
素面のときに尻穴を攻めてやると、恥ずかしさから一切声を出さずに黙り込んでいたのに、酔って積極的になった簪は小悪魔のような笑みを浮かべるのみだった。
そんな彼女も新しく、クロウを興奮させる。
すでに簪の下半身はよだれまみれになってしまっていた。
秘裂付近にはよだれと愛液が、尻穴付近にはよだれだけが付着していた。
「お返ししちゃうんだからっ」
「むっ」
簪はペロっと唇を舐めると、細い指でクロウの尻穴を弄る。
しばらく弄っていたかと思うと、いきなり指を腸内に突っ込んだ。
そしてすぐに前立腺を発見すると、そこを指の腹でコリコリと執拗に攻め立てる。
「ぐぅっ」
「あはっ、いっぱい
クロウの口からきいたことのないような声が漏れる。
クロウのほとんどない―――いや、そんなこともないか―――弱点の前立腺を攻められ、彼はあっけなく射精する。
陰嚢をきゅううっと収縮させ、多量の精液を絞り出す。
ビュッビュッと飛び出した精液は、被せられていた白いショーツの中にぶちまけられる。
簪はそれを見て、嗜虐的な笑みを浮かべた。
「うわぁ……凄い臭い……」
男根からショーツをはぎ取って持ってみると、ずっしりとした重みが感じられる。
それほど精液が溜まっているということだ。
むわっと鼻を突く臭気は、簪の女を刺激する。
かなりの量の精液を吐き出したというのに、未だ男根は固く天を向いている。
まだまだ一度の射精程度では、クロウは収まらないようだ。
「えへへ、まだ大きいまま。流石クロウ」
根元を持ち、ぷるぷると男根を振る簪。
悪戯な笑みを浮かべてクロウを見下す。
「普段の簪も良いが、今の簪も好きだぞ」
「っ!……そう」
簪はドキリと胸を高鳴らせ、頬を紅潮させる。
それはお酒のせいなのか、今まで行っていた淫靡な行為のせいなのか、あるいは……。
簪は男根に秘裂を押し付ける。
くちゅっと愛液が音を立てる。
「んんんんんんんんんっ!!」
そして一気に腰を落とし、男根を膣内にすべて飲み込んだ。
簪の身体はブルブルと絶頂によって震え、小さな手でクロウの服を必死に掴む。
顔は気持ちよさそうに蕩けている。
「入ったぁ……どう?クロウ。気持ちいい?」
にへっとだらしなく笑う簪。
膣壁は男根をきゅうううううっと締め付ける。
酔っているからか、膣内も普段より熱く感じる。
「あっ!奥までぇっ!んんんんんんんっ!!」
自分の上で余裕の笑みを浮かべる彼女の顔を崩すべく、ちょっぴり腰を突きあげる。
するとそれだけで、狭くて熱い膣内をかき分けていき、子宮が変形してしまいそうになるほど子宮口を押し上げる男根。
膣壁はミチッと陰茎を締め付け、亀頭はコリコリと子宮口を擦る。
簪は口からよだれをたらし、膣内を征服する男根の感触に酔う。
「うっ!んっ!くぅっ!んっ!!」
簪は慣れていないながらも、必死に腰を動かす。
身体はヒクヒクと震え、ゆったりとした動きだが、彼女はクロウを愉しませようと身体を動かす。
Sな性格を見せていた簪だったが、身体の芯まで調教されてしまっていた彼女は、クロウが悦ぶために淫靡な技を使う。
膣内はきゅんきゅんとうずき、精液を求める。
「気持ちいいぞ、簪」
「あっ!んっ!あっ!あっ!あっ!あっ!!」
簪が腰を上げると、太い逸物がズルズルと抜け出してくる。
子供のような陰部に大人の男根が突き刺さっている光景は、非常に淫靡だった。
膣内に満たされている愛液が男根をコーティングして、ぬらぬらと光る。
簪はクロウに感想を告げられると、嬉しそうに微笑んだ。
前かがみになると、胸元から慎ましい乳房が覗けた。
「あんっ!んっ!んっ!んっ!!」
簪は腰をぐりゅぐりゅと蠱惑的に動かして男根を刺激する。
クロウに教え込まれた性技が発揮される。
そしてまた腰を上下に振り、ピストンを再開する。
きゅーっと絶頂が近い膣内が男根を締め付ける。
きゅんきゅんと子宮は男の種を求めてうずき、口から吐く息が荒くなる。
「あっ!あっ!はっ!んんっ!んっ!あんっ!!」
男根が抜き差しされる陰部からは、じゅぽじゅぽと淫靡な水音が聞こえ出す。
小さな秘豆は刺激を求めて固く勃起している。
巨大な逸物は膣壁をかき分け、子宮口を圧迫する。
「はっ!んっ!はっ!クロウ、もうイくの?
「うむ、もうそろそろ
ごちゅごちゅと男根が子宮口に叩き付けられる。
簪が勢いよく臀部を腰に落とすと、パンパンと軽快な音が鳴る。
二人は強く手を絡め合わせ、近づいてきた絶頂に耐えようとする。
簪の腰の振る速度が速くなる。
ぐぽぐぽと大きな音を立てて、男根を抜き差しする。
逸物が奥に突っ込まれると、愛液が飛び出してくる。
「あぁっ!イク!イク!イっちゃうっ!!」
―――パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
激しい肉のぶつかり合いに、大きな音が鳴る。
絡め合わせた手は、強く強く握られた。
簪は激しい快楽に耐えられなくなり、身体を前に倒れさせる。
目の焦点はあっていなく、口から出された舌を合わせると、とてもみっともない表情になっていた。
「はぁっ!あっ!んぁっ!イクぅぅぅぅぅっ!!」
射精する寸前、男根を陰部から抜く。
直後に決壊した鈴口から溢れ出した精液が、簪の肢体を汚していく。
白濁液が淡い水色の髪を犯し、凹凸の乏しい身体に付着する。
「もう……何で中に
簪は身体にへばりついた精液を拭い、それを口に含みながら言う。
子宮内に射精してもらえなかったことが不満なようで、頬を膨らませている。
このような仕草から、まだ彼女が酔っていることがわかる。
「いや、お前の全身にかけたくてな」
「……変態」
隠すことなく恥ずかしいことを言うクロウを、簪は呆れた目で見つめる。
それでもこの男に対する好感度がまったく下がらないのは、流石というべきか……。
簪はまたクロウにすり寄り、まだ固さのある男根を手でこする。
「むっ……」
「ねえ、まだ大丈夫でしょ……?次は
もうすでに夜遅く、ほとんどの部屋は電気が消えていたのだが、クロウの部屋だけは一日中消えることはなかった。
◆
「―――――ということがあったのだが」
「……嘘」
散々お互いの身体を貪り合い、スーパー賢者タイムに陥った二人はようやく穏やかに会話する。
勿論話の内容は、先ほどまでの簪の酔いっぷりである。
普段なら絶対にしないような淫靡な行為を散々行い、厭らしい言葉を吐きまくったことは、彼女には到底受け入れることができなかった。
「ここにその様子を撮った映像がある。見るか?」
「…………」
何性交場面を撮っているんだと思う簪だが、今はそれが重要な証拠になる。
彼女は覚悟を決め、コクリと頷いた。
なお、この後彼女は一週間ほど部屋に引きこもったのだが、これは余談である。
◆
クロウが簪とイチャコラしているころ、専用機限定タッグマッチに出場する専用機持ちたちは、それぞれパートナーとの親睦を深めていた。
とは言っても、セシリアと鈴や、シャルロットとラウラのように、よくお互いが知れている彼女たちにとってはあまり深めるものはないのだが。
「どうぞ、鈴さん」
「ありがと」
鈴はセシリアの部屋に招かれていた。
これが専用機持ちでもないタッグだったら作戦の打ち合わせや練習などを行うのであろうが、彼女たちは勿論準備は必要だが、慌てる必要のない実力を持っているので、のんびりとお茶会を開けていた。
セシリアが置いた紅茶は、あまりそちらの方面に知識がない鈴でも、良い茶葉を使っていることがわかった。
「うん、美味しい」
「それはよかったですわ」
実際に飲んでみると、すんなりと称賛してしまうほど美味しかった。
セシリアはそれを聞くと嬉しそうに微笑み、自分も紅茶を飲んだ。
しかし彼女は眉を顰める。
「……やっぱりチェルシーに淹れてもらった紅茶が一番おいしいですわね」
幼馴染であると同時に専属メイドであるチェルシーのことを頭に浮かべるセシリア。
彼女の淹れる紅茶は、今自分が淹れた紅茶とは比べ物にならないほど美味しい。
同じ茶葉でも、淹れる人によって味が変わるものだと改めて実感する。
「そのチェルシーって誰よ」
「わたくしの専属メイドですわ」
「はー……お金持ちは違うわねー」
セシリアは英国名門貴族のお嬢様。
対して鈴は中国のごくごく一般的な家庭の生まれである。
性格もまったく逆といっていいのにもかかわらず二人の仲が良い理由は、二人はなみなみならぬ努力をしてきたということだ。
セシリアは両親が遺した財産を守るためにあらゆる方面で努力し、その一環としてイギリスの代表候補生になった。
鈴は中学生のとき、日本から中国に帰国してたった一年の間にISのことを一から猛勉強し、代表候補生に登り詰めた。
二人ともやはりどこか似ているのであろう。
「そういえばさ、最近クロウってあの更識って娘のところに行っているけど、あんたあいつのこと知ってる?」
特定の男に好意を寄せる二人の間で上がる話題は、当然クロウのことである。
最近足しげく整備室などに足を運ぶ彼を見て、鈴は小さな嫉妬を抱いていた。
「ええと……確か生徒会長の妹さんでしたわね。あと日本の代表候補生ですわ」
「へー、日本の……」
鈴は今知ったといった様子だが、普通代表候補生は他国の代表候補生のことを知っているはずなのだが……。
とくに小さなことで衝突し合う近隣国同士なら余計に……。
まあ彼女は知らずとも大抵の相手には快勝してしまうので、あまり問題はないのかもしれない。
「あら、鈴さん。クロウさんに構ってもらえなくて寂しいのかしら?」
「そ、そそそそんなことないわよ!あんただって、最近オナニーの回数増えたんじゃないの!?」
「な、なんでそれを……っていきなり何の話ですの!?」
クスクスと悪戯そうに笑いながら鈴をからかうと、反撃を受けてしまい顔を真っ赤にするセシリア。
鈴が適当に言ったことにも正直に答えてしまうことから、彼女の人の良さがうかがえる。
しかしここでは致命的な隙を露見してしまった。
鈴はニヤリと笑い、反撃を開始する。
「へー、そんなことやってたのね。このエロ貴族」
「エロ貴族とはなんですか!わたくしは別に脳内が常にお花畑ではないんですのよ!?」
「時々お花畑になるのね……」
普段余裕を持って優雅なセシリアだが、鈴の前ではこのように自分を出すこともするようになっていた。
ここまで本心をさらけ出しているのは、この世界で鈴を含め三人だけだろう。
ちなみに残りの二人はクロウとチェルシーである。
その後も二人はギャアギャアと、美少女としては想像できないほど大騒ぎしていた。
しかし二人とも楽しそうに時間を過ごしたのであった。
◆
「はー……ラウラの髪は本当にきれいだね……」
同時刻、シャルロットは自室でルームメイトであるラウラの髪を梳いていた。
櫛を入れてもまったく絡まることなく、スルリと先端まで下ろすのは何とも気持ちが良かった。
風呂上りだからか、シャンプーの良い匂いがシャルロットの鼻孔を満たす。
ラウラはそういったことにまったく興味がないので、シャルロットがシャンプーを選んでいるのは余談である。
「む、そうか?」
「そうだよー。ああ、こんな髪が欲しいなぁ……」
「や、やらんぞ」
銀色の髪を手のひらに乗せて弄ぶ。
サラサラとした感触が肌に心地いい。
シャルロットの髪が別に悪いというわけではないのだが、彼女の髪は少しくせっけがあり、サラサラロングのラウラが羨ましいのだろう。
彼女の本気の声色に、ラウラは少し震えながら返答した。
そんな姿は、ラウラ・コンプレックス―――略してラウコンのシャルロットにとっては非常にツボだった。
「うううっ、ラウラ可愛いよぉっ」
「むぎゅっ!は、離せぇっ」
正面に回り、ラウラを胸に抱き寄せるシャルロット。
もともと豊かで、最近ますます大きくなっている彼女の胸に顔を押し付けられ、息をするのが困難になる。
しかし何とも言えない母性の塊に、ラウラは気持ちいいと考えてしまった。
「~~~~っ……ぷはっ!はぁ……はぁ……いい加減にしろ、愚かもの!」
「ご、ごめんね、ラウラ」
何とかシャルロットの柔らかクッション付き拘束から脱出したラウラは、素早く身をベッドの陰に隠れさせ、シャルロットを警戒する。
小さな全身を隠れさせて目と鼻だけ陰から出している猫のような姿を見て、またシャルロットは暴走してしまいそうになるが、今度こそ嫌われてしまうので理性でそれを押さえる。
シャルロットはラウラに機嫌を直してもらうために、秘密兵器を使う。
「ごめんね、ラウラ。お詫びにココア淹れたから、一緒に飲もう?」
「…………よこせ」
シャルロットの持ったカップから甘い匂いが漂う。
ラウラはしばらく沈黙していたが、未だ不機嫌といった表情で影から出てきて、ココアがなみなみ入ったカップを受け取る。
鼻をカップに近づけてヒクヒクと可愛らしく動かして匂いを嗅ぎ、そっと舌をつける。
「あぅっ」
思ったより熱かったのか、うっすら涙目になりふーふーと懸命に息を吹きかける。
そんなラウラの様子を見て、シャルロットはベッドの上で悶える。
可愛いものが大好きな彼女にとって、ラウラはど真ん中ストライクなのだった。
「あれ、ラウラ。あれってアルバム?」
「む?ああ、そうだ」
「へぇ……見てもいい?」
「ああ、いいぞ」
シャルロットが見つけたのは、飾り気のないアルバムだった。
持ち主に確認を取り、それを開いて見ていく。
中にはたくさんの写真が貼られていて、おそらくドイツにいたときの部隊の仲間だろうか、みんな可愛らしい少女が笑顔で写っていた。
「ラウラって慕われていたんだねぇ」
「まあ隊長だからな」
写真にはよくラウラと隊員たちが写っていた。
ラウラは相変わらずの仏頂面だったが、隊員たちは皆笑顔だった。
それだけで彼女がどれだけ愛されているかが見て取れた。
ラウラも何でもないように言っているが、幾分声が柔らかい。
彼女も隊員たちを大切に思っているようだ。
「あれ?これってもう一つのアルバム?」
「む?そ、それは……っ!」
また目についたアルバムを手に取るシャルロット。
しかしラウラはまずい物を見られたといった慌てた様子で、取り返そうと襲い掛かってくる。
「おっとぉっ!何か見られたらダメなものがあるのかな?」
「くぅぅ……!」
ラウラの攻撃を飛びずさって避け、ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべるシャルロット。
特殊部隊の隊長で近接格闘術もかなりのものを持っているラウラでも、一瞬の間にシャルロットからアルバムを奪い返すことは不可能だった。
シャルロットもラウラと戦えば負けは確実とはいえ、すぐに負けることはないくらいには鍛えている。
「中を見させてもらうよ」
「あぁっ!」
悲痛な声を上げるラウラ。
ニヤニヤと笑いながら見ていたシャルロットの顔が、ピシリと固まった。
「こ、これは……」
「くっ、ばれてしまったのなら仕方がない。そうだ、それは『クロウ専用アルバム』だ」
あの部隊のアルバムより圧倒的な写真の多さ。
そのすべてにクロウが写っていた。
いかつい表情のまま眠っている寝顔や、授業で戦っている様子などが写真に収められていた。
「よ、よくばれなかったね」
「いや、おそらくばれている。何も言ってこなかったが」
実際、風呂の着替えシーンを撮ろうとして捕まったラウラの言葉である。
何も言ってこなかったと言っているが、実際にはラウラの色々な姿を写真に収められたのだが、それは自分のプライドのために言わないことにした。
スクール水着やらブルマやらメイド服やら……恥ずかしくて言えるはずがない。
「わー……この写真いいなぁ……」
「ふふん、そうだろう。それは私が撮った中でも自信のあるものでな……」
こうしてシャルロットとラウラの写真談義は長い間続くことになる。
シャルロットが常に持っている、珍しいクロウの笑顔の写真を見て、ラウラとシャルロットの間で激しい争奪戦が勃発するのは余談である。
ちゃっかり良い写真を持っているのは、シャルロットの性格ゆえにである。
テレビはサッカー一色ですね。
サッカーをまったく知らない私にとってはいささかめいわ……( ゚∀゚)o彡°日本!日本!