唐突に始まったルーミアごっこは終わり、茶屋で一服中である
「で、バターってどこで売ってるんだ?」
クッキーと言えば粉とバター
ぶっちゃけそれ以外はちゃんとしたものでなくても何とかなる
「バター?クッキーってバターが要るのか?」
知らなかったのか?
「てっきり材料は知ってるもんだと思ってたが、違うんだな」
「クッキーは何度か食わせてもらったことがあるが、作り方は聞かなかったからな」
なるほど、お茶の時間に出てきたってとこか
「じゃぁ霊夢が言ってたのは粉がないってことだったのか」
「だと思うぜ」
しかしまぁ、クッキー食えば油たっぷりの品だってのはわかるだろうに……
「クッキーの油は何だと思ってたんだ?」
「気にしたこともなかったぜ」
左様け
「……で、結局どこに売ってるんだ?」
「流石にバターは売ってないと思うぜ」
ゑ?
「何で売ってないんだ?」
「そもそも作ってるやつがなぁ……」
少ないのか?
「直接交渉が必要な感じなのか」
面倒だな
「いやー、行ってもないと思うぜ。あれ、長いこと置いとけないし」
そういえば冷蔵庫が無いんだったな。神社が貧乏だから置いてないってわけじゃないんだよな
「魔理沙がクッキー食ったのって紅魔館か?」
「そうだけど、貰いに行くのか?」
行きたくはないが、他に当てがないならしかたないだろう
「1kgも粉買っといて作れませんとは言えないだろ……」
「それもそうか、ならバター以外を買いそろえたら行こうぜ」
「そうだな。砂糖はあったから、あと買うのは卵と味付け用の香料だな」
ココアパウダーとかチョコがあればチョコクッキーなりチョコチップクッキーなりが作れるけど
「卵か……鶏じゃなくてもいいか?」
何の卵を使う気だ
「まぁ、だめじゃないけど、できれば普通のがいいな」
「いやー鶏の卵って高いんだよなー。鶏じゃなけりゃタダで手に入れる当てがあるんだけどなー」
深くは聞くまい
「しかたない、鶏の卵4個分くらいで頼む。あとは香料か」
「じゃぁ丁度1個分だな。香料ならエレンの店がいいと思うぜ」
「エレンの店?」
「漢方とか香料とか並べて臭いと見た目で古典的な魔女っぽい雰囲気を出してる店なんだ」
古典的な魔女っていうとあれか、変な薬を作ってたりするあれか
「そりゃまた変わった趣味の人間もいたもんだな」
「人間じゃなくて魔法使いなんだな、これが」
それガチなクスリとかあったりするんじゃ……
「大丈夫なのかその店」
「まぁ、神社の敷地内だからな、ヤバけりゃ霊夢が黙ってないさ」
なるほど。しかし、それ立地悪すぎじゃね?山の中じゃん
そういえば魔理沙の家も森の中の魔法店だったしどっこいどっこいか
「なら魔理沙のいう卵を貰って魔女っぽい店で香料を買ったら、荷物を神社に置いて紅魔館かな?」
「そうだな。じゃ、ちょっと行って貰ってくるから3人を見ててくれ」
「よろしく」
しかし、茶屋から椅子で寝るなと言われないってのも何か不思議な感じだな
こいつら商売の邪魔じゃないのかね?まぁ、こちらとしてはありがたいが
寝てる妖精たちを尻目にお茶を啜りながら魔理沙と談笑
魔理沙から漂う圧倒的メインヒロイン臭……
霊夢の立場が危ぶまれる感じだな