「買ってきたよ~」
「おー、ありがとう」
「それじゃ、ささっと行こうぜ」
ささっと、ね。あんまりスピード出されるといろいろきついんだが……
もし顔に当たる風を無効化する魔法とかあるなら使ってほしいな……
「俺も自前の移動手段がほしいところだな。魔法使えるようにならねーかな?」
魔法の森の空気を吸えば魔法の才能があるかどうかがわかるんだっけ?
気分が悪くなったら才能無しで、何ともなければ才能ありみたいな
「うーん、あんたに魔法の才能があったとしても空を飛べるようになるのは骨だぜ?」
そうだよなぁ……小さい結界を張って空を歩くって手もあるけど、体力的にきついし何より魔法同様使えるのかっていう問題があるし
「やってみればいいじゃない!」
「何事もやってみなければわからないものですよ?」
「お兄ちゃん頑張れ~」
子供は素直というか夢があるというか……ま、やってみないとわからないってのはその通りだよな
「そうだな、おやつ食ったら教えてもらうか」
「私は教えるとは言ってねー」
「パチュリーとか教えるの好きそうじゃない?」
魔法についての蘊蓄を聞いてくれる相手を求めてる空気が凄いよな
「あんたパチュリーと知り合いなのか?」
「いや違うけど。でも紅魔館行ったときに聞いてみようかなと」
教えたがりはうまく誘導すればちょろいからな
誘導ミスると延々と語り続けるのがきついけど
「あんた知らないやつに魔法教わるつもりなのかよ」
「魔理沙は教えてくれないんでしょ?」
「「「魔理沙のけちんぼ~」」」
けちんぼってお前ら……
「その私が悪いみたいな流れは理不尽じゃないかー?」
まぁ、魔理沙は悪くないよね
「ははは、いいじゃないか、期待されてるってことだよ」
「期待されるのは嬉しいけど、期待の押しつけはご遠慮願いたいぜ」
そりゃそうだ
「ま、教えてくれるならありがたく教えてもらうし、教えてくれないなら他を当たるってだけだよ」
「教えるのはいいけど、高くつくぜ?」
結局教えてくれる魔理沙はやっぱりいい子
「払えるものといえば体くらいしかないけど?」
「ばっ、だっ誰がそんな要求するか!」
「おやおや~ナニを想像しちゃったのかな~?俺はただ肉体労働くらいしかできないって言っただけなんだけどな~」
「魔理沙ってむっつりよね」
「初心でむっつりですね」
「魔理沙はむっつり~」
うむ、後ろからでも羞恥に悶える様子がよくわかる
三人ともナイス連携だ!
「~っ~~!だー!!こちとら年頃のオンナなんだよ!悪いか!」
おう、開き直った
「悪くないさ、悪くないけど、からかいやすいってのは罪だよね」
「……この荷物落としちゃってもいいかなー。何かうまく飛べないしなー」
「私が悪ぅございましたのでお止め下さいマジ死ぬから止めてお願い助けて宙返りしないで垂直軌道はもっとダメ~!!!」
「ふんっ、これに懲りたら私をからかうのを止めることだな」
「魔理沙ってば鬼畜ね」
「もし本当に落ちてたらどうするつもりだったんですか?」
「お兄ちゃん殺したら魔理沙でも許さないよ?」
なんかスターの雰囲気違くね?物凄いプレッシャーを感じるんだけど
「お、おい、スター?落ち着けって、な?私だって殺す気はなかったから安全策は取ってあったんだぜ?」
そうなのか?
「ふ~ん?ならいいけどね~」
治まったか、スター怒ると怖ぇな
「はぁ~、ったく、心臓に悪いぜ」
そりゃこっちのセリフだ
「それより、そろそろ離れてくれないか?息が耳に当たってくすぐったいんだ」
おっと、とっさに抱き着いたままだった
「すまん。ところで、魔理沙って体臭が髪に籠るタイプなんだな」
何か心臓が落ち着いてきたら息子が興奮しだした
「!!?さっきの今で何言ってんだ!っていうか人の尻に何押し付けてんだ!?」
何ってそりゃナニだよ
「あれだよ、生命の危機を感じると種の保存本能が刺激されて性欲が高まるってやつ」
「……わかった。ソレについては何も言わないから早く離れてくれ」
「魔理沙顔真っ赤~」
「押し付けられて嬉しかったのかしら」
「むっつりね」
お前らもうやめてやれ
初心でむっつりとかからかわずにはいられないよね