「ほい、到着っと。股間は無事か?」
おい、そのからかい成分しか感じられないセリフはなんだ?
「クッションのおかげでどうにか、な。早いとこ別の移動手段を確保しねぇと玉無しになっちまう」
サドルのないママチャリで不整地を全力で走ってるようなもんだぞコレ
クッションあっても冗談抜きで潰れるわ
「そう深刻になるなって、潰れても永琳が何とかしてくれるさ」
移植でもするのか?他人の息子とか使う気にならんわ
「俺としてはそっち方面では医者の世話にならないようにしたいね」
「ほほう?皮を剥き剥きしてもらわなくてもいいのか?」
はっはっは、魔理沙がそんなことを言うとは思わなかったな
「確かめてみたらどうだ?ほら、脱がせてみろよ、ん?」
「えっ、いや、いいっ、いいからっ!」
真っ赤になって逃げるくらいなら最初から仕掛けてこなきゃいいのに
セクハラへの仕返しのつもりだったのかね?
まぁいいや、さっさとクッキー作って遊ぶ約束果たさなきゃな
「お帰りなさい清衡さん」
「ただいま霊夢」
「魔理沙がセクハラに勝てないって泣きついてきたけど、ほどほどにしておきなさいね」
はい。申し訳ございません霊夢様
「材料は無事に揃ったんでしょう?早速作りましょ?」
ワクワク、ソワソワ、ドキドキってな感じで周りに擬音が浮いてそうだな
かわいいのぅかわいいのぅ
「窯の代わりは用意できたのか?」
「箪笥を使うことにしたわ。引き出しの底板が下から押したら簡単に外れる奴だったからちょうどいいと思って」
箪笥って中に熱籠ってたら拙くない?
「それ、箪笥大丈夫なのか?あと、中身はどうしたんだ?」
「断熱結界張るから大丈夫よ。中身は部屋の隅に積んであるわ」
結界って便利だな
「ただいまー」
「「「「「おかえりなさい!」」」」」
……ん?声が多くないか?
「また誰か来てるのか?」
「どうもこんにちは、清く正しい伝統のブン屋、射命丸文です」
でたよ……こいつの対処間違えると面倒なことになるのは確定だからなぁ
「どうも、霊夢の夫、藤原清衡です。本日はどのようなご用件で?」
「いつも通り新聞の配達に来ましたら、いつもとは違う神社の様子に魅かれてしまいましてね」
残りの配達はないのかよ
「なるほどなるほど、猫の死骸を見つけた鴉の如く、ネタの匂いに誘われてしまったのですな」
我ながら凄ぇ挑発文句だな
「はい、そうなんですよ。こうなっては骨になるまで啄むしかないじゃないですか」
流石に長生きしてるだけあってこの程度でプッツンはしないな
「ネタ集めにケチはつけませんが、誰かがここを訪ねてくるような記事は書かないようにお願いしますよ」
人間より頭が回るらしいし、対人交渉経験が豊富なら目を見て情報の精査をするくらいできるだろう
「あややや、何か人が訪ねてくると不都合なことがおありですか?」
その立ったまま座ってる時みたいに足を組むの、結構きついよな
「現状では私の出現という異変の影響がどこまで及んでいるかわかりませんので、無用な混乱を避けるためにも不用意な公表は避けてほしいのですよ」
ところで、その羽ペンは何でインクつけてる様子がないのに書けてるんだ?
「ほう、あなたは幻想郷に特別な影響を及ぼしているのですか?」
この状況と俺の名乗りでわかるだろ
「ちょいと失礼。いい揉み心地ですね。子供の体から大人の体に変わったいい頃合いの胸だ」
「急に何ですか?私の胸は大きくも小さくもない普通の胸ですよ?」
その反応だよその反応、キョトンとした顔で小首を傾げる場面じゃないから
「わかりませんか?今文さんは初対面の男に胸を揉まれているんですよ?」
「あややや、言われてみれば妙ですね。何故私はこの手を払い除けようと思わないのでしょうか?」
何で目がキラキラしてるんですかねぇ……
「現状では紫が意識の境界を弄ったのではないか?という憶測があるだけで、よくわかっていないのですよ」
「つまり、詳しいことがわかるまでは女の子との接触は避けたいということですね?」
女の子?……子?
「そういうことです。性急な調査も控えるべきかと思いますので、慎重な調査ができそうな人材に顔をつないでもらえると助かりますね」
とはいっても、そんな人材に心当たりはないんだが……
「わかりました。この件については書かないようにしておきます」
「ありがとうございます。他の天狗たちにも釘を刺しておいてもらえるとなお助かりますが」
ほた……はたてちゃんとか俺のこと念写してゴシップ記事書きそうだし
「そうですね、それとなく押さえておきますよ」
「流石は最強格の一人ですね。頼もしい限りですよ」
「あややや、私はしがない文屋ですよ?」
萃香の目を見て同じこと言ってみろよ
「ま、そういうことにしておきましょう。よければクッキー食べて行ってくださいな」
「お手伝いできることがあればやらせていただきますよ」
あややのお胸は普通のお胸
つまり、飽きが来ないってことだ