「呪いのお面?」
「前に言ってたでしょ!」
「この蔵を開けたら~封印が解けて呪われる~って~」
「あぁ、あれね。別に呪われたりはしないわよ」
〝は”とはまた含みのある言い方……というのは穿ちすぎか?
「じゃぁ何で呪われるなんて言ったのよ!」
「そうですよ。説明してください」
「あんたたちに好きにさせといたら面倒ごとが起こるのは目に見えてるじゃない。私は面倒ごとが嫌いなのよ」
まぁ、普通は好奇心旺盛な子供が蔵に勝手に入れないようにしとくわな
物理的に鍵をかけるんじゃないのかよとは思うが、場所が場所だけに雰囲気と呪い話の方が抑止効果は大きいか
「ちょっと悪戯するだけじゃない!」
「そうですよ。面倒ごとになるような大きな悪戯なんてしません」
「ちょっと足を引っかけるみたいな~」
子供の悪戯って時々洒落にならんことがあるから怖いよなぁ
「あんたたちには前科があるでしょうが!まぁ、今日からはその人が遊んでくれるから悪戯はほどほどにしていっぱい遊んでもらいなさいよ」
そんなの聞いてないっす霊夢さん
いや、子供の相手は嫌いじゃないけどさ
「お兄さんが遊んでくれるの!?」
「おぉ~お兄ちゃんが新しい玩具~」
「玩具じゃなくてお友達でしょう?これからよろしくお願いしますねお兄さん」
前科は無視かよ。ってか弄られ役のお兄さんポジションなのか……
「ハハハ、よろしく。俺は清衡、藤原清衡だ」
「あたしサニーミルク!」
「私はルナチャイルドよ」
「スターサファイアだ~」
人っぽくない名前だなぁ……妖怪っぽい特徴は見られないし妖精の類か?
どことなくチルノ臭がするしなぁ
「じゃぁ、遊ぶ前に蔵の方を終わらせちぁおうな」
「「「おー!」」」
「それじゃよろしくね、き・よ・ひ・ら・さん」
刺々しい!刺々しいよ霊夢さん!?どうしたの!?
あ、霊夢に名乗ってなかったわ
「霊夢さん霊夢さん。もしかして嫉妬し「何かしら?」
こりゃいかんね。話題を変えて退散しよう
「あ、霊夢、呪いのお面はないにしても、他に何か扱いに気を付けるものとかはないのか?」
「呪いはかかってないけど大事なお面が一枚あるから傷付けないように気を付けて頂戴。それ以外はわざとでもない限り壊れないと思うわ」
「あ、お面はあるのね」
「まぁね。あぁ、棚に上げてある物なんかは縁側にある茣蓙でも敷いてそこに置いといて頂戴」
「了解。床置きのやつ以外は茣蓙に置くようにするよ」
巻物とかあれば縁側の障子を引いて日陰にして置いた方がいいんだろうな
うん。あとであれこれ言われないように気を付けよう
「よしよし。さっさと終わらせてお昼食べたら遊べるようにしような」
「お昼?」
「人間は~ごはん食べないと~生きられない~」
「あ~人間って不便だよね~」
食事が趣味の範疇てのは羨ましいな
でもそんなんだから食文化が発展しないとも言えるのかな?
「ごはん食べないとお兄さん死んじゃうからごはん食べさせてね~」
「しょうがないですね」
「一緒に食べる~」
「それもいいわね!」
「ははは、じゃぁお昼ご飯の用意も手伝わなきゃだな」
「「「おー!」」」
賑やかな食卓となるか騒がしい食卓となるか……後者だろうな
主人公俺氏は藤原清衡本人ではなく、そう名乗ってるだけです