しっかし、いいと思える男ねぇ……
やっぱり男に対するマイナス感情が発生しないだけじゃないのかねぇ
「清衡ー!こっち来てー!」
「どうしたー?」
暗くて見えないんだが
「こっちこっち!」
「ちょっと行ってくるわ」
「いてらー」
暗闇の中、声を頼りに歩くのって何か怖いな
「見て見て!変なの!」
「これは何でしょうか?」
「わかる~?」
だからよく見えねぇってばよ
「何か灯りないか?」
「ちょっと待って……これでいい?」
凄ぇな、お前らの羽って光るのか
「おー、見える見える」
背中の羽が光ってて体の前面は見難いけど、これはこれで……
「霊夢の陰陽玉みたいだが、これ大砲か」
「大砲?」
「この筒からこの穴と同じ大きさの鉄の玉を魔理沙が飛ぶより早く飛ばす武器だよ」
これが飛ばすのはたぶん鉄の玉じゃないし、弾速も遅いと思うけどな
「「「凄い!」」」
「でもこれはたぶん動かないぞ」
「何で?」
「俺の知ってるこいつは普通の大砲じゃなくて自動防衛装置だから、誰かが近づいて来たら勝手に攻撃するはずなんだよ」
これ確か里香の作ったやつだよな
そういえば里香って生まれも育ちも謎だよなぁ
人間ではあるらしいけど下手すると河童より技術が上な部分もあるかもってレベルだし、幻想郷の生まれではなさそうだよな
「考え込んでどうしたの~?」
「いや、これ作ったやつは今どこで何してるのかと思ってな」
「作った人を知ってるんですか?」
「昔霊夢が修行で山籠もりしてた時に神社に居座ってたうちの一人らしい」
管理人のいない神社に屯する魑魅魍魎に雑じってたとか普通の精神じゃないよな
「霊夢って山籠もりしてたの?」
「してたらしいぞ」
「何で~?」
「そのころはまだ空も飛べなくて、巫女としての力も使いこなせてなかったから……だったかな」
結構なさぼり魔だったらしいし、自主的な山籠もりじゃないと思うけど
「そのころならあたしたちでも勝ててたかな?」
「いや、スペカルールができる前だから今より容赦ないと思うぞ」
「妖精は死なないし!」
「封印されちゃうかもよ?」
酒瓶に封印されて瓶詰妖精とか……里で売れそうだし本当にやりかねんな
「どちらにせよ今は今よ」
「そうだね~」
「わ、わかってるわよ!」
まあ、たられば話なんて役に立たんわな
「ところで、濡れたまま飛んでて寒くないのか?」
それなりに気温低いみたいなんだけど
「妖精は風邪なんてひかないのyっくち!」
え?何これ突っ込み待ち?
「サニー格好悪~」
「うるさいっくち!」
「ほれおいで、抱っこしながら浸かってあげるから」
ほんとに風邪ひいたんならさっさと身体拭いて寝るべきだが
「やったー!」
「「ずるい!」」
このやり取りも一日で見慣れちゃったな
「じゃあ交代にしようなー。とりあえず萃香のところまで戻ろう」
「「「はーい」」」
戦車技師の里香ちゃんは人間らしいけど、イビルアイΣを自作しちゃうとか幻想郷の人間でもなければ外の人間でもないよな
教授の世界の人間ならありえるかな?