恨みつらみから抜け出せない人もいれば隣人としての付き合いはしていこうって人もいる、か
幻想郷は明治初期に隔離されたってことは第一次大戦も第二次大戦も経験してないんだよな?
ある意味で現状が戦後の復興安定期みたいなものなのかもしれんな
「おや?貴女が男と連れ立って歩いているとは珍しい」
お?けーねじゃん
今日は寺子屋はいいのかな?
「おー半獣人の先生じゃないか。寺子屋はいいのかい?」
考えることは同じだな
「今日は休みなのでな。貴女なら知っているはずでは?」
そう言えば定休日くらい知ってそうだよな
「会話のとっかかりってやつだよ。で?あんたは休みの朝に何してるんだい?」
何か無駄な火花が散ってる気がする
「今日は消耗品の買い出しだよ。昼からは屋台の仕込みを手伝う約束があるんだ」
もこたんの焼き鳥屋かぁ
そう言えば屋号はあるのかな?
「ほー。休まる時がないねー」
確かにな
「何、どちらも好きでやってることだ。それより、そろそろその男性について聞きたいんだが?」
「こいつはあたしのイイヒトってやつさ。歴史が好きなあんたなら我が背とでも言うのかな?」
我が背っていつの時代だよ
「萃香、抱き着くのはいいとしても公衆の面前でナニを触るのはやめよう?な?」
二人して変態だと思われるだろ
「鬼に急所を押さえられているというのに随分と余裕があるな。イイヒトというのは一方的な関係ではないのか」
あ、一般人的にはそういう風に見えるのか
確かにこのままキュッとされたらいろんな意味で死ねるけど……
「なんならあんたも相手してもらうといいよ。だよね?」
「まぁ、慧音も子供産んでほしいうちの一人ではあるけど……あ、昨日引っ越してきた藤原清衡です。男女のお付き合いはともかく、幻想郷に暮らす隣人としてはよろしくお付き合いください」
「ああ、うん。上白沢慧音だ。今の一幕で何やら話を聞かなければならない予感がひしひしとするが、まぁ、よろしくたのむ」
「ねー清衡ー、何かあたしたちとは対応が違うんじゃなーい?」
なぁい?ってそりゃお前、慧音はお前らと違って目に見えて人間の生活に貢献してるじゃんよ
「萃香は気安い感じの方がいいでしょ?」
嘘は言ってないぞ
「まーそうだねー。堅苦しいのは組織の頭だけで十分だよー」
せめて幹部くらいは許してやれよ
「私も気安い口調で構わないぞ。それと、今日の午後に時間がとれるようなら妹紅の屋台に来てくれ。そこでいろいろと聞かせてもらいたい」
午後ねぇ……
「午後の予定は特にないんだけど……」
「この後連れ込み宿であたしと耐久勝負する予定があるからねぇ」
ニシシとかニュフフとか言いそうな笑顔だな
可愛い。可愛いんだがこう、悪そうな顔だよな
「こんな昼間からそんなことするのか!?」
まぁそういう反応になるよね
「ほんとは朝からしたかったんだけどね」
「俺がまともな服調達してからにしようって言った結果昼間にすることになったんだ」
終わった後昼飯食う気力は残ってるかな?
「……お前たちにとって時間は重要ではないんだな」
まぁ、夜じゃないといけないって意識は全くないな
「大事なのはお互いが求め合ってるってことだよ。ね」
「だな。まぁ、流石に場所は弁えるべきだが」
見られて興奮する趣味は持ち合わせてないんでね
「そ、そうか、うん、私はもう行くとしよう。屋台は日が落ちてもしばらくやっているのでな」
結構初心なのか、単純に引いてるだけなのか……
ってか夜に屋台に行けってか?
大所帯で押し寄せることになりかねんぞ
このけーねは主人公俺氏の自己紹介に対する脳内突っ込みが追い付いてなさそう