「それじゃ、お茶もお菓子もそろったしそろそろ話しましょうか」
そもそも何で今まで黙って座ってたんだ
空気が謎過ぎて反応に困ってたんだぞ
「事の始まりは今日のお昼頃です」
え、何その事件風の語りは
「珍しく魔理沙さんが訪ねてきました」
あれ?訪ねるの面倒だから人里にいるときにするとか言ってたような気がするけど
「ご飯でもたかりに来たのかと思いきや、十欲を見てほしいと言われました」
たかりに来たてお前……
てか十欲って何ぞ?
「大した手間でもないので確かめてあげたのですが、大まかな内容は以前と変わらないものの明らかな違いがありました」
「本質が変わってたってこと?」
本質?
「ええ。とる行動などの表面的なものは以前とほぼ同じでしょうけど、その動機の根幹には一人の男性が入り込んでいました」
俺が行動の基準になってるってことか?
「本質が変わるほどの影響を他人に与えるというのは容易なことではありません」
人生変えちゃうようなもんだよな
「魔理沙さんはその男性が誰であるか、どういう人物であるかという話をし、その男性の十欲を見てほしいと言いました」
俺の欲……だらだら生きたいとか?
「私も非常に興味をそそられる人物だと思ったのでこれを了承しました」
そりゃまあこの人に人生変えられましたって言われたら気になるわな
「それで?実際に見てどうだったの?」
「いやあなかなか面白い人ですね」
何か面白い要素あったか?
「十欲を見ても一貫性がないというか、本質が本質してないというか」
どういうことなの……
「ただ、一つ明確なのは生ませるだけ生ませて捨てるようなクズじゃないってことかな」
ああ、気持ちいいからセックスはしたいけど子供はいらんとかいうクズいるよな
「そんなクズ野郎だったらあの霊夢が体を許すはずないでしょ。もちろんあたしもそんなやつはごめんだしね」
そりゃそうだ
そんなクズが相手だったらいくら認識が弄られてても拒絶するだろ
「しかし男性とは少なからずそういうところがあるものです」
まあ、確かに考えんでもないが……
「なら清衡は当たりってわけだねー」
「子供を一緒に育ててこそでしょ、やっぱり」
苦労はいろいろ、嫌になるくらいいろいろあるにしてもね
「そう言えるところが清衡のいいところだよー」
「特定の女性との子供にそう思える男性はいますが、何人もの女性に手を出していながらみんなそう思えるというのは凄いことですよ」
浮気と本気の境界って案外そこだったりしてな
関係ないか
「そんなわけで私も子供がほしいんだけど、どうかな?」
そんなわけってどんなわけだよ
話はちゃんと繋げてくれよ
神子ちゃんがわからない!
やっぱり偉人ってどこか変なところがあるものなのかね?