「落ち着いた?」
「ああ、だがああいう冗談は感心しないな」
当然ながら怒っていらっしゃる
「ほんと、口にする冗談は気をつけなよ?」
もこたん目が笑ってないよ!
めっちゃ威圧感あるよ!
「清衡って結構危ない踏み込み方するよね~」
なんとなく大丈夫かどうかわかるし
いやまあ、確かに無駄に危ないことしてるのには変わりないんだろうけどさ
「まま、そういうのは置いといて、俺の名前の話だったよね?」
「そうだ。藤原清衡と言えば奥州藤原氏の初代として知られている人物の名だろう?」
流石に歴史の先生が知らないってことはないよね
もこたんとの関係を疑ってたわけじゃないよね
「俺の名前の由来がその人なんでな。こっちでは本名使わず、その名前を借りてようと思ったってだけだよ」
ぶっちゃけ他人と被りそうじゃない名前なら何でもよかったんだよなぁ
「どこぞの聖徳太子のように本人だったりはしないのだな?」
「しないしない」
藤原清衡には現代に蘇れそうな背景なんてないだろ
……あれ?そういえば妻だか母だかが神降ろし系の得意な人だったような
いや、ないよね。復活なんてないない
「私には普通の人間に見えるね。人が持ってないものを持ってたりはしないと思う」
妖気とか神気とかはないってことだよね
「清衡はちょっとアレなだけで何処にでもいる普通の人間だよ。まぐわったあたしが保証するよ~」
ちょっとアレってなんだよ、否定できないけどさ
あとサラッとまぐわったとか言うなし
「そうかそうか、まぐわった上での判断なら間違いないな、うん。……うん?まぐ、わった?」
油の切れた蝶番みたいな動きでこっち向くなや
「あんた鬼とヤッたの?」
もこたんのポカーンとした顔ってレアじゃね?
「お、おま、お前たちは本当に男女の仲だったのか!?」
ちょ、つば飛んでるって
微妙に焼き鳥とかのカスが混じったつばが飛んでるってけーね
「いやー、初体験としてはどうなのって感じになっちゃったけどねー」
やっぱ雰囲気って大事だと思いました、はい
ってか、平然と顔拭きながら受け答えしてると何か強キャラみたいだな
「あたしは気持ちが本物ならそんなのいちいち気にしないけどね~」
ずっとそんな感じのこと言ってたもんね
でも俺としてはやっぱり気になるのよ
「鬼と人ってうまくやっていけるの?」
それは俺次第なんだろうね
俺が愛想尽かされないように頑張るしか……
「一つ聞きたいのだが」
「改まって何だい?」
そんな真剣に聞かれると何か気後れするんだけど
「子供はどうするつもりだ?」
「あたしは産むよ。できればいっぱい欲しいな」
これまた酔いの感じられない真面目なお顔で
「俺としても最低二人は産んでもらうつもり。もちろんもっといっぱい産んでほしいね」
「えへへ、えへえへ」
顔面崩れてるぞ
「うわぁ……山の四天王がこうなっちゃうとはねぇ」
ふりじゃなくてマジで引いてる?
「こ、子供の躾はどうするんだ?あまり里に被害が出るようだと私も動かざるを得ないぞ?」
こっちはなんか頭が回ってない感じがするな
「義理には義理を、不義理には不義理をって感じで教育するつもりだよ」
「そうだね~。鬼だからそのへんはね~」
まあ、アホが突っかかってきたら容赦しないけど、普通に接する分には脅威はないはず
けーねの属性が汚い(物理)になってるような気がする……
そんなキャラじゃないはずなんだけどなぁ