ヒーローの卵 作:カンテラ
この世界に生まれて20年。
人間に「個性」という超人能力が発現するこの世界で、俺は今日という日をずっと待っていた。
原作キャラに会える喜びと、そいつらに手を出せる楽しみで期待に胸を膨らませながら。
前世の記憶をもつ俺は、ここが「僕のヒーローアカデミア」という漫画の世界だと知っている。
スマホをいじっていたときに「別世界に行けるならどんな能力が欲しいか?」というアンケートがでてきて、それに答えたらいつの間にかこの世界に生まれていた。
今日は雄英高校にマスコミが侵入してきて一悶着ある日。
「平和の象徴」オールマイトが雄英で教師になるということで取材に来たマスコミと、遠くから彼等を眺めている死柄木君がいるので間違いない。
雄英高校に安全に侵入するには今日ぐらいしかないので、オールマイトについてのニュースを見てから毎朝校門前を見張った甲斐があって良かった。
しばらくして生徒が一人また一人と登校してくる。そんな彼らにマスコミが殺到し、それに対してびくびくしながら答えたり、真面目に答えたりする生徒がいるなかで、俺は一人の女子生徒を見つけた。
「平和の象徴が教壇に立っているということで様子を聞かせて!」
「様子!? えー……と、筋骨隆々!! です!」
両腕を上げてマッスルポーズをとり記者から視線を逸らしている彼女の名は麗日お茶子。少し丸めの顔で、くりっとした目をしている可愛い系の少女だ。俺が今日侵入する目的はそんな彼女に手を出すためだ。
俺は前世でアンケートに答えたとき、俺TUEEE的なものよりエロ目的なものばかり回答していた。
その結果、エロ目的に使える能力を色々ともらってこの世界にきた。それは超能力系だったり、相手を敏感にさせる能力だったりと様々だ。
そして俺はこの力を使ってとことん性的な欲求を満たすために生きようと決意。ヴィランとして好き勝手生きることに決めた。
俺はこの世界の育ての親に申し訳なく思いながらも、現在自由を謳歌している。
「うわぁぁぁ! 何だぁっ!?」
生徒や教師にしつこく食い下がっていた一人の女性記者が門に近づいた時だった。
金属の激しくぶつかり合う音を響かせながら分厚い壁が地面から勢いよくせり上がり、女性記者は叫び声を上げながら引き下がっていく。
俺はそんなマスコミ連中を尻目に、もらった能力のひとつである千里眼で校門前から教室に視界を移す。
自分で千里眼と名付けているが見えるだけでなく、音も聞こえる便利な能力だ。
教室では校門前のマスコミの事やオールマイトの事、今日の授業についてなど、いろいろな会話が飛び交っていた。
しばらくその様子を眺めていたが、飽きてきたので千里眼を使うのをやめて暇をつぶして昼まで待つことにした。
そして昼になり、雄英高校の中を覗く。授業はもう終わっているようで、生徒たちは弁当を取り出したり食堂へ足を運んでいた。
それを確認してから俺はもらった能力の一つである変身能力を使用した。
そうすると、男の体が女に変わり、服も雄英高校の女子生徒の制服に変わる。
そして再び千里眼を使い、今度は食堂の中を覗く。よし、お目当ての三人組を発見したぞ。
「いざ委員長やるとなると務まるか不安だよ……」
「ツトマル」
「大丈夫さ」
デク君、麗日さん、飯田君の三人が仲良く食事をしていた。彼らが座っている場所を確認したら、次は校門前を見る。すると、門はすでに破壊されており、マスコミがそこから中の様子をうかがっていた。
これはもうすぐ侵入してくるな。
俺は再び食堂を確認。昼飯を食べ終わったグループが席を立ったのを見つけ、それと同時にその机の下に瞬間移動。そして机の下から堂々と通路に出ていく。隣の机で談笑しながら飯を食べていた男子グループが驚いてこちらを見ていたが気にしない。
そこから歩いて主人公たちがいる机に向かっていると、侵入者を報せる警報音が食堂内に鳴り響いた。
俺はざわつく周囲に目もくれず目当ての場所まで行く。そこに着いたとき、飯田君が警報について上級生に質問していた。その間に俺は麗日さんの傍でスタンバイ。いつでも背後をとれる位置だ。
「三年間でこんなのはじめてだ!! 君らも早く!!」
上級生がそう言って走っていくとそれから辺りは騒然となる。皆避難しようとするが、狭い出口に人が殺到したせいで押し合う状態となり互いに身動きがとれなくなる。
だが俺にとってはこれが好都合!
この流れに乗じて麗日さんの背後にぴったしと密着することに成功した。
そして、ぎゅうぎゅう詰めになっている通路で俺はどさくさにまぎれて麗日さんに抱きつく。そしてジャケットの上から胸に左手を、スカートの上からお尻に右手を添える。
彼女は「ひゃっ!」と驚いた後、少し怒ったような顔でこちらを振り返る。近くで見るとさらに可愛いなぁ。ショートボブの髪が揺れて女の子らしい臭いもするし最高だ。
初めて触れる麗日さんの女らしい柔らかい肉体や、至近距離で目を合わせたことで胸の鼓動が早くなっていく。
「ちょっと! どこさわっとるん!? って」
「ごめんなさい。後ろから押されて手が……!」
驚いているせいか関西弁がでてしまっているぞ。
「あ、ううん。私は大丈夫だから!」
麗日さんは相手が女子生徒だとわかると怒りを収めて気にしてないといった感じで笑って許してくれた。本当は男が抱き付いているんだが。
俺が男のままだったら肘鉄をくらってただろうな。女の体は色々と役に立つ。
さて、胸とお尻に手を当てている状態をもっと楽しんでいたいのだが、時間も限られているので次の行動に移ろう。
俺は後ろから誰かに押されながらも麗日さんのスカートを少しずつ上にずり上げる。
そうすると、徐々に黒タイツ越しの太ももが露になっていく。
俺に触られているのを意識しないようにしているためか、あるいは周りの状況を確認しようとしているためか、麗日さんはスカートがめくれているのに気付いていないようだ。
さらにスカートをずり上げれば、履いている白いパンツが丸見えになってしまった。
そこから俺はスカートが下がらないよう念力で固定し、間を縫って腰からタイツの中に手を滑り込ませる。
「え!? ちょ、何して」
麗日さんはさすがに気が付いたようだが、肌を触ってしまえばもう目的は達成された。あとはこの時間を目一杯楽しむだけだ。
「ん……ちょっと。こんなときに何してるの……やっ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
ひたすら謝意なき謝罪を連呼しながら俺は尻をもみしだく。タイツにピッチリとしめられているため尻の弾力が強く非常に揉みごたえがある。
麗日さんの張りのあるお尻を揉みながら俺はもらった能力を使用する。
(んっ……あぅ。あかん、何かちょっと気持ちよくなってきた……っていやいや! 止めさせなきゃ)
テレパシーで相手の心を読む。どんな反応をしているか確かめたいのでこういうとき必ず使っている。
「ちょっといい加減に……ひぅっ!」
(急に体が熱く……触られてるところがすごいぴりぴりする! なんか出したらあかん声出そう!)
麗日さんは口を閉じ、耳まで顔を赤くしながら必死に耐えている。
よし、ちゃんと感じてきてるな。
俺は今麗日さんの感度を弄る能力を使っている。相手の肌に一度触れないと発動できないが、発動できたらそれ以降は好きなタイミングで感度を調節できる。
このおかげで麗日さんの体は感度を高め、こんな状況でも俺の下手くそな愛撫で感じてくれるようになった。
「待って……ねぇ! ねえってば……んはぁっ!」
(急に耳に息吹かれて変な声が!)
麗日さんの耳にふっと息を吹き掛けると、彼女は咄嗟に喘いでしまった。
俺はそこからさらに、止めていた左手を動かし服の上から麗日さんの胸をまさぐっていく。
ジャケットの上からでもその柔らかさが手に取るようにわかる。俺は指を彼女の胸に押し付けては離したり、手のひらで円を描くように揉んだりして弾力を堪能する。
ジャケットの隙間からシャツに手を伸ばせば、より柔らかさが増し、ブラの感触も伝わってくる。
そのまままさぐり続けているとお尻がしっとりと汗ばみ始め、麗日さんの口から艶のある声が漏れだす。
「あぅ! ほんとにやりすぎ……だって……んっ」
(胸まで触られてる。うぅ、どんどん気持ちよくなっていってる私の身体。……仕方ない! こうなったら私の個性で……)
おっとこれ以上はもう無理そうか。
麗日さんの個性『
俺は浮かされたくないので麗日さんの手に触られる前に、パンツとジャケットから手を抜き、さっとスカートを下ろしてあげる。
依然抱きしめたままではあるが、俺が突然触るのを止めたので麗日さんは手を止めた。
(急に止めた? なんで!?)
麗日さんは困惑している。
俺は相手の考えが読めるのでやりすぎて失敗することはそうそうない。
今日は彼女の柔らかいお尻に触ることができたし、胸の感触も服越しではあるけれど楽しめた。そろそろ瞬間移動して逃げるか。今なら変身してるし仮に周りに見られても問題ない。
「麗日くん!!」
「飯田くん!」
びっくりした。そうかこの後飯田君の見せ場があったっけ。
「俺を……浮かせろ麗日くん!」
「へ!? ちょっと待って――」
自身の体を浮かせて欲しく、飯田君は手を伸ばしているが麗日さんは俺に抱きつかれていて手を伸ばしてもなかなか触れられない。
ここで俺はあることを思い付いた。ありがとう飯田君。君のおかげだ!
「手伝います、麗日さん!」
「えっ? きゃっ!」
俺は右手を麗日さんの股下にすべらせて彼女を持ち上げる。スカートの中はむわっとした空気が溜まっており、彼女の体温も合わさって暖まっていた。
そしてバランスをくずさないように左腕を彼女のお腹にスライドさせてしっかりと支える。
「んんっ、待って待って! そこさわったらだめだってぇ!」
(手があそこにあたって……! しかも指がくい込んでる!)
「なに!? 手に触ってはいけなかったのか!」
「そっちに言ってるんじゃない~!」
俺のアシストのお陰で二人は手を触れることができた。飯田君は麗日さんの個性で浮きあがったまま、EXIT看板に向かって飛んでいく。
麗日さんの体を上げてから降ろすまで間、俺はずっと彼女の股を指でこすっていた。彼女の身体を支えているので、形がはっきりとわかるくらい秘処がタイツ越しに押し付けられる。
そんな所を指で擦れば、彼女の秘処は嫌でも反応してしまう。
「んっ、あっ……んふぅぅぅっ」
(~~~~っ! なに……これ。触られてるとこ、すごい刺激がっ……)
感度を上げたままこすっていたので麗日さんの下着はだんだん湿り気を帯び、中指を割れ目にそって押し込めばタイツにまで染みが広がってきた。
麗日さんは俺に降ろされてから顔を真っ赤にし、目を潤ませながらこちらを睨んできた。
「はぁ……はぁ……。ちょっと! さっきからなんのつもりなん!?」
麗日さん、顔を真っ赤にさせながら眉をつり上げて怒り百パーセント。
このまま目の前から瞬間移動で消えてもいいがもう少し怒り顔の彼女を見ていたい。
「大丈ー夫!!」
そんなとき、出口の方から飯田君の大きな声が聞こえてきた。麗日さんは思わずそっちに視線がいってしまい、俺はこれ幸いとこの隙に瞬間移動した。ありがとう飯田君!
廃ビルに移動した俺は携帯で時刻を確認してから一息つく。そして女子生徒の姿からどこかの男子大学生に変身し直す。
さて、麗日さんの体の感触を思い出しながらひと抜きしますか。
そう行動に移そうとしたとき、携帯電話から着信音が鳴り響く。タイミング悪いな。
「もしもし」
「おう兄ちゃん。面白い話が入ってきたから連絡させてもらったぜ。今度のはとびきりやばいビッグイベントだ!」
電話の相手はいつも世話になっている仕事仲介屋のおじさんだ。
自由に生きるにも金は要る。なので身分を隠しながらできる仕事を紹介してもらっている。
「どんなイベントですか?」
「雄英高校に乗り込んでぶっ殺すんだとさ。なんとあの“平和の象徴”オールマイトを! 兄ちゃんはどうする?」
俺は仲介屋のおじさんから詳しい話を聞いてから通話を切った。
よし、ここからようやく本格的に麗日さんや他の子ににちょっかいをかけられるぞ。その前にさっさと抜いておこう。