※この作品はR-18です。

ヒーローの卵   作:カンテラ

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第九話(拳藤 一佳、八百万 百)

 雄英体育祭が何事もなく閉会したその翌週。1-A生徒たち全員と相澤先生は駅に集合していた。

 

 

 ヒーローの仕事を知るために、これから皆は職場体験の為にプロヒーローの事務所に赴く。

 

 

「くれぐれも失礼のないように! じゃあ行け」

 

 

 相澤先生の話が終わると、生徒たちは各々目的地を目指して改札口を通っていく。

 

 

「飯田くん……本当にどうしようもなくなったら言ってね。友達だろ」

 

 

「……ああ」

 

 

 そんな中でデク君は飯田君を案じて声をかけていた。

 飯田君のお兄さんであるインゲニウム。プロヒーローであった彼は雄英体育祭当日、ヒーロー殺しに敗北し大怪我を負ってしまった。

 それで飯田君に声を掛けたようだが、結局飯田君は一人で行動してしまう。

 

 

 デクくんの横で心配そうに頷きまくっている麗日さん。一人で抱え込もうとしている姿に心配や、色々と思うところがあるんだろう。

 

 

 俺は最近ようやく引っ越した我が家で、ベッドでくつろぎながらその様子を覗いていた。

 

 

 ヒーロー殺し、ヴィラン名『ステイン』。ヒーローが飽和している現代社会で、市民を守り、富と名声を得るその在り方に問題を投げかけていたステイン。

 その結果、贋作とみなしたプロヒーローは排除すべしという過激な思想を持ったヴィランであり、後のヴィラン連合メンバーの補強に一役買った男だ。

 

 

 俺は今回ヒーロー殺しのイベントには一切関わらない。だって関わる人が男ばかりだから。

 

 

 それよりも、プロヒーローの目を盗み、職場体験に来た雄英女子に狼藉を働くほうが有意義だ。

 

 

 しかし、実際それを実行するのはかなり難しい。

 麗日さんは武闘派ヒーロー、ガンヘッドの元に行く。視野を広めるだけでなく、俺を倒す力欲しさも理由にあるみたいだ。

 今のご時世、パトロールしていても大した戦闘はなく、生徒につきっきりのプロに付け入る隙はなさそうだ。

 

 

 なので今回、パトロール活動以外にも副業をしており、隙がでてきそうなところを狙う。つまり八百万さんが行くスネークヒーロー、ウワバミの所だ。

 俺は八百万さんの後を千里眼で追っていく。

 

 

 

 大通りに建ち並んでいるビルのひとつに、ウワバミが運営しているヒーロー事務所があった。

 事務所前で1-B組の拳藤一佳さんと合流した八百万さんは一緒に事務所に入っていく。

 

 

 

「今日からよろしくね。百ちゃん、一佳ちゃん」

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願い致しますわ」

 

 

 彼女達は簡単に挨拶を済ませると、プロヒーローの活動内容の説明を兼ねて事務所内を案内していく。

 俺もそれに合わせて事務所内を見学させてもらった。

 案内が一通り終わると、三人はヒーロー活動のため外へ出掛けていった。

 

 

 

 

「ここは……」

 

 

「撮影スタジオよ。今日はCM撮影が入ってるの。ヒーローは公務に定められてはいるけど市民からの後押しもあって副業OK! 二人も付き合ってね」

 

 

 ウワバミはそう説明しながら撮影準備の為にメイクを始める。

 

 

「もっと……ヒーロー的活動を体験したいんだけどな」

 

 

「いえ!! これもプロ入りするには避けては通れぬ道ですわ」

 

 

 若干がっかりした様子の拳藤さんに、気合充分といった様子で拳を握る八百万さん。

 

 

 拳藤さんはチャイナドレスを模したヒーロースーツで、髪をサイドテールにまとめている。

 スリットから覗く生足が魅力的だがスパッツを穿いているのは少し残念だ。

 

 

 八百万さんは胸元からお腹までぱっくりと開かれたレオタードに分厚いベルトだけという、非常に露出度が高いヒーロースーツを着ている。

 体から物を創造する個性のため仕方ないが、防御性がほぼ皆無なので生傷が絶えなさそうだ。

 

 

「おはようございます!」

 

 

 ウワバミはスタジオに入りと、撮影スタッフに挨拶していく。その後ろを八百万さんと拳藤さんが付いていく。

 初めて芸能界に関わるからか、二人は緊張しながら回りをキョキョロと見回している。

 

 

「私こういう所は初めて来ましたわ」

 

 

「私も初めてだよ」

 

 

 二人がどうすればいいか分からず立ち往生していると、スタッフと話し終わったウワバミが二人に近づいていく。

 

 

「OKもらえたから準備して頂戴」

 

 

「準備?」

 

 

「撮影の準備よ。服はそのままで平気よ。私の後ろでポーズとるだけだから簡単、簡単!」

 

 

「付き合うってそういう意味だったんだ」

 

 

 突然のCM撮影に戸惑いながらも流石は雄英生徒。緊張しながらもスタッフの言うとおりに撮影の練習を始めていく。

 

 

 それから撮影が終了したのは4時間ぐらい経ってからだった。二人はやっと終わったといった感じに疲労感を露わにしていた。

 

 

「二人ともお疲れ様。どうだった? 初めての撮影」

 

 

「とても疲れましたわ。……でも、これもプロにとって大事な務め。そう……ヒーローとして……」

 

 

「職場体験でいきなり撮影なんて、今でもちょっと信じられないというか」

 

 

「プロになればメディアに出ることも増える。出たがらない人もいるけど、あなたたちはルックスがいいから嫌でもメディアに注目されてこういった機会が増えちゃうわ。だから今日はその練習みたいなものね」

 

 

 ウワバミはそれから企業の人と話があるからと、二人に先に部屋に戻るよう伝えて去って行った。

 仕事の話で長引くらしい。朝からずっと見張ってきたがようやくチャンスが回ってきたぞ。

 

 

 俺は女性の姿に変身し、監視カメラに注意しながら瞬間移動。彼女たちが戻ってくるまで部屋の前で待つ。

 

 

「そしたら鉄哲のやつがさぁ――――――」

 

 

「まぁ、そんなことが」

 

 

 少しして、二人は仲良く会話しながらこっちにやって来た。

 

 

「お疲れ様」

 

 

「あ、お疲れさまです」

 

 

「お疲れ様ですわ」

 

 

「八百万さんに、拳藤さんよね? 私は橘 未来。ウワバミさんに頼まれて空いた時間に指導するよう言われてきたの」

 

 

 俺はそう言いながら扉を開け、二人を部屋の中に招き入れる。

 

 

「指導というのは一体、何なのでしょうか?」

 

 

「ヒーローになったらメディアに出る他にも色々な人に出会うことになるわ。その時の対策ね」

 

 

「あの、言ってる意味がよく分からないんですけど。どういうことですか?」

 

 

 拳藤さんは訝しみながら質問してくる。確かに意味不明だろう。俺だってよく分かっていない。

 

 

「つまりねー、えーと……。じゃあ拳藤さんこっち来て」

 

 

 拳藤さんは眉をひそめながらもこちらに近づいてくる。

 

 

「拳藤さんってこれがヒーロースーツなのね」

 

 

「はぁ」

 

 

 俺は拳藤さんの後ろに回り、さっとお尻を一撫でする。ドレスの柔らかい手触りと、触った時に押し上げられたお尻の感触に俺はつい目を細めてしまう。

 

 

「若くて張りがあるわねぇ」

 

 

「ちょっと! なんですかいきなり!」

 

 

 拳藤さんは俺と距離をとり、警戒心をむき出しにして睨んでくる。八百万さんは突然のことに手を口に当て驚いている。

 

 

「女性もヒーローとして働いてはいるけど、それでも今は男性優位社会。あなた達がこれから会っていく人たちで、偉い人たちの多くは男の人ばかり。中にはこうやってセクハラしてくる人もいるわ」

 

 

「それは、時々ニュースで聞きますけど」

 

 

「それはほんの一部。中にはもっと酷いことされて、でももみ消されるようなときもあるわ」

 

 

 俺の適当な弁に、二人は嫌そうな顔をする。

 

 

「対応の仕方が悪いとこっちが不利になることもある。だから今のうちに触られ慣れて上手に相手をいなす練習をしておこうってこと」

 

 

 俺は人差し指を立てながら説明をし、二人の様子を窺う。

 

 

(なるほど、これもヒーローとして大事なことですのね)

 

 

「もっとヒーロー的なやつがいいんだけどなぁ」

 

 

「私はヒーローじゃないからそういったことは出来ないわ。ウワバミさんが付き添いじゃないとそういうのはできないんでしょう」

 

 

 俺は椅子に腰かけて拳藤さんを隣に手招きする。八百万さんは俺の話に納得した様子。なら半信半疑の拳藤さんから先に手を付けることにする。

 

 

「後このことはウワバミさんに直接話しちゃだめよ」

 

 

「何でですか?」

 

 

「ウワバミさんが私たちを頼ってる理由でもあるんだけど、彼女もヒーローになりたての頃、騙されて酷い目にあったみたいなの」

 

 

 俺の嘘話に息を飲む二人。やはり女性で言うから信憑性があるんだろう。

 

 

「だからあなた達みたいな綺麗な子が同じ目に合わないようにって。この時期になると有能でメディアに引っ張りだこになりそうな子を職場体験に選んでるのよ。だから彼女の前では練習のこともセクハラのことも話題にしたらだめ。いい?」

 

 

 拳藤さんと八百万さんは神妙にうなずく。よし、これでウワバミにこれからすることは話さないだろう。多分。

 俺は隣に座った拳藤さんに手を伸ばす。

 

 

 

「スリットから見える生脚綺麗ね~。若いっていいわぁ」

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 拳藤さんの脚は余分な脂肪が少なく、細長い。モデルをやっていけそうな脚線美を、スリットから見せることでより色気付かせている。ただ惜しむらくは……、

 

 

「このスパッツよねぇ。なんでスパッツなの?」

 

 

「蹴るときに見られないようにですよ。ひゃっ!」

 

 

 俺はスリットから覗かせている拳藤さんの脚を指で突っつく。

 

 

「んっ……ふふふ。だめ、くすぐったくい……。ふはは」

 

 

「触られても堂々としてないとダメよ。初初しい反応なんて見せたら舐められるわ」

 

 

「わかってるけど、ふはっ。なぞるのダメっ……ふふっ!」

 

 

 いきなりいやらしく触って拒否されないよう、今日はふざける様に軽く体を触る。感度調節の条件は満たしているが今はまだやらない。

 

 

「こっちはどうかなー」

 

 

「そこは脚より我慢できます……んん」

 

 

 俺は拳藤さんの胸を突っつく。コルセットを着ていることで胸が強調され見事な乳袋を作り出している。拳藤さんは警戒心が抜けてきたからか、胸を突っつかれても嫌がる素振りを見せない。

 

 

 それからも、体中あちこちを指で突っついたりなぞるだけにして拳藤さんとの触れ合いを終了する。

 

 

「自分が反応しやすいところが分かったと思うから、普段からさすったりして刺激に慣れておくといいわ。じゃあ次! 八百万さん」

 

 

「わ、私ですか。分かりましたわ」

 

 

 拳藤さんが座っていた椅子に今度は八百万さんが座る。その際、その豊満なバストが揺れた。八百万さんのスーツは体にぴったりはまっており、拳藤さんと同じく乳袋が出来ている。

 

 

「八百万さんなんてとくに気を付けないと。こんなに露出してたらほら」

 

 

「これは効率よく個性を使うためで……きゃっ! あぅ、そんな……いきなり」

 

 

 俺は八百万さんの生脚を掌でさする。拳藤さんよりもむっちりとした脚は思わずもんでしまいたくなる欲求に苛まれるほどの魅力をもっていた。

 外気にさらされ続け冷たくなった肌は、俺の体温が伝わることで徐々に熱を取り戻していく。それにつれて八百万さんの脚は本来の柔らかさを取り戻していく。

 

 

「あの、そんなにつまれると……恥ずかしいですわ」

 

 

 俺は気づけば八百万さんの太ももを指でぐにぐにとつまんでしまっていた。あまりの弾力と肉感的な脚に我を忘れてしまうとは……恐ろしい脚だ。

 それから指でなぞるような触り方に変更したが、八百万さんは拳藤さんほどの反応を見せなかったので胸に移らせてもらう。

 

 

「発育の暴力とは言ったものね八百万さん」

 

 

「そ、そこまででしょうか」

 

 

 いざ八百万さんの胸を直視すると、その大きさに感嘆してしまう。呼吸に合わせて肋骨が膨らみ、その度に首元に付けている留め具が外れてしまうんじゃないかと、気が気でなくなってしまう。

 俺は八百万さんのおへそ周りを指でなぞってから、徐々に指を上に這わせていく。

 八百万さんは今、手を前で組んで太ももの上に乗せている。それによって肩が閉じられ、胸が左右から押し付けられる形となり、深い谷間を作っている。そう、双丘の間に谷間が出来ている。

 

 

 俺は指先をゆっくりと谷間の入り口に持っていきくっつける。そこからさらに進ませると、指はどんどんその谷間に吸い込まれていく。

 きめ細かい肌は抵抗なく俺の指を受け入れる。ほんのりとした温かさと、滑らかな肌の感触を楽しみながら指を上らせていく。

 

 

「ん……」

 

 

 普段から肌を見られることになれていて、羞恥心が低い八百万さん。だが、俺がしている行為を如何わしいと感じているからか、彼女は顔を赤らめている。

 

 

 谷間の真ん中に着く前に人差し指がすっぽりと挟まってしまった。それでも指先を進めていくと、胸に手を押し付ける形となる。その結果、八百万さんの豊乳は圧迫され形を変える。

 

 

「あぅ!」

 

 

 胸に挟まれていた指は勢いよく谷を抜け出した。そしてそのまま首筋を這わせ、顎まで指をもっていきそのまま顎を上げる。

 

 

「あっ……」

 

 

「すごくエロい」

 

 

「確かに」

 

 

 俺が興奮しているように、拳藤さんも顔を赤らめ八百万さんを見ながらうなずいた。

 それに気が付いた八百万さんは顔を真っ赤にして俺の指を振り払う。

 

 

「さ、さあ! これでもうお仕舞いですわね」

 

 

「うん、もうそろそろ時間だし、私はこれで。次があっても多分私じゃないと思うから。じゃ、練習頑張ってね。くれぐれもウワバミさんの耳に入れないよう、気を付けてね」

 

 

 俺はそそくさと退出し、人通りがない通路で瞬間移動する。

 それから部屋を覗きウワバミが帰ってきてからの様子を見る。二人は素直に俺の言うことを聞き、ウワバミには話さないよう心の中で決めていた。

 

 

 これなら次はもっと攻めていっても安全だろう。

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