みんなの待つ海水浴場へ戻る途中、気まずい空気が流れる。
3人とも無言。
そんな沈黙を破ったのは深鈴だった。
「もう我慢ならんっ! いいだろう? 兄上?」
唐突に後ろから抱き着いてくる。
ぺったんこの胸が背中に押し付けられてもどうってことはないが、スクール水着の独特の質感は不思議とエロスを感じさせる。
「な、なにをするんだ深鈴」
「い、いいから触らせろっ」
背後から抱き着く形で、達也の股間に手を伸ばす。
水着越しにペニスに触れながら、
「か、硬い…。やはり…すごい…これが兄上の…」
呆けたような声をあげる。
「ちょっ、み、深鈴ちゃん。はわわわ」
展開についていけない様子で小田原さんが目を丸くしている。
「そこの女!」
「は、はいっ!」
「お前も、興味あるだろ?」
「な、な、なにに!?」
「兄上の、極上ペニスに!」
「ぺ、ぺに……」
や、やめろ、深鈴。
小田原さんはおとなしくてまじめで優等生なんだぞ。
「お、小田原さん……」
小田原さんは顔を真っ赤にしてうつむいている。
「はわわわ……ぺ、ぺに……それって、たぶん、おちん……ちん」
って、何をぶつぶつつぶやいてるの!?
達也は、小田原さんの可憐な唇がペニスだのおちんちんだのとつぶやいていることを見逃さなかった。
そんな、小田原さんが、卑猥な言葉を口にしている?
俺の勃起ペニスを想像して、卑猥な言葉を口にしている?
「よく見ろ、兄上。この女はとんだドスケベ優等生だっ。今もうつむくふりをして、兄上の股間をちらちらと見ているぞっ」
「や、やんっ、深鈴ちゃん」
「でも事実だろう?」
「そ、それは、その。はわわわわ」
はわはわ言いつつも確かに、顔を覆った指の隙間から、達也の股間を見ている。
間違いない。
こいつ、おとなしいふりしてドスケベ女だ。
達也は、激しく射精への欲求を感じた。
可愛い小田原さんが、僕のペニスに興味を示している。
示している。
示している。
「ふぉぉぉぉぉ」
こみあげてくる。
こみあげてくる。
だが、小学6年生の達也には、その欲求が何なのかわからない。
鋼鉄状になったペニスは、尿道の先まで固まってしまっており、何を吐き出すこともできない。
「く、苦しいよぉ。深鈴ぅ、助けて、助けてくれぇ」
情けない声をあげる。
「がってん承知!」
ごちうさの「お姉ちゃんに任せなさい」ポーズのような決めポーズをして、深鈴が達也のズボンを下した。
ちなみに深鈴が「がってん承知」という言葉を好むようになったのは、7歳の時、家族旅行で埼玉県に行ったときにたまたま食べた「がってん寿司」に感銘を受けてからだ。
「ふぉぉぉぉぉぉ。なんですか、このネギトロはぁ! は、母上、もう一つ、もう一つ注文してもよろしいか?」
目を丸くしてネギトロを食べまくり、以来、変な影響を受けて中途半端に時代がかったしゃべり方を続けている。
とまぁそれはおいといて、深鈴がズボンをずらすと、鋼鉄と化して黒光りを放つペニスが、ボロンと、こぼれだす。
「これぞ、こぼれ握り。生きているうちに目にすることができるとはっ!」
鉄になりきっていない達也の睾丸をふにふにと握りながら、たわけたことを言う。
「兄上、先ほどよりも興奮しているな? 硬化が進んでいる」
「わ、わからない。小田原さんのことを考えたら、何かがこみあげてきて」
「何がこみあげてきたというのだ?」
「そ、それがわからないんだ!」
「ふむ……とりあえず、調べよう」
再び携帯を取り出す。
「おちんちん こみあげる 意味 で検索っと」
うぅぅむ、変なエロ小説しかひっかからない……と頭を悩ませる深鈴。
その隙に、小田原さんが達也のペニスを握った。
「た、達也君……ごめんね?」
そっと、優しく指が触れる。
「あっ! ドスケベ女、いったい何をっ!」
「深鈴ちゃん、私に任せて」
小さな細い指が、達也のペニスを愛おしそうに撫でる。
「こんなに硬くなっちゃって……かわいそう……私が、助けてあげるね」
指先は、ペニスの根元のほうへとそっとなぞっていく。
「んっ。たまたまは……まだ、柔らかいんだ……」
「んぅぅぅ」
硬化しきっていない部分に触れられ、達也は声をあげる。
「あっ、た、達也君、痛かった?」
「ち、違う。その…気持ちよくって」
「そっか、えへへ、よかった」
天使のように微笑む。
「おちんちん、キスしてあげるね」
カチカチに固まったペニスの先に、柔らかい唇が触れる。
「んちゅっ。ちゅっ。ちゅっ。こんなに、硬くなって、かわいそう……早く良くなってね……達也君……」
「お、小田原さん……」
「や、やっとわかったぞ!」
その時、携帯を打ち続けていた深鈴が声をあげる。
「射精だ! 兄上は、射精がしたいのだっ! 間違いない!」
「み、深鈴ちゃん……」
そんなのわかってるよ、という顔の小田原さんが、ふっと笑う。
「お兄さんのことが大好きなんだね。深鈴ちゃんもおいで」
「わ、私も?」
「うん。一緒に達也君のこと、気持ちよくしてあげよ?」
「う、う~ん。ちょっと気持ち悪いのだが、しょうがないなぁ」
いやいやという様子で、ペニスに顔を近づける。
すんすんと、においをかぐ深鈴。
「ふぅむ……兄上のものとはいえ。なんだか、癖になる匂いだ……」
ちゅっ。
無意識だろうか。
ペニスに口先をちょこんとつける。
「んぅぅ。ふ、不思議な感触」
そんな様子を、小田原さんがほほえましげに見ている。
「ふふふ。私も混ざっちゃお」
「う、噓だろぉ」
達也は、頭がのぼせるような感覚に襲われる。
妹と、憧れの女の子が同時に俺のペニスをなめている。
なんなんだこれは。
「んちゅっ。んぅぅ。でも、これ、どうしたらいいのかな? おちんちんの先っちょ、固まって閉じちゃってる。これじゃ、精子出せないよね」
「大丈夫。もうすぐ、母上から連絡が来るはず……あ、来た」
ぴこーん、と音がして、深鈴の携帯にメールが届く。
「ふむふむ。おちんちんが硬化して、射精したくても、出来ないときは。魔法の呪文を唱えればよい、のか」
「魔法の呪文?」
「うむ。そのようだ。我が家に伝わる秘伝の呪文だ」
「はわわわ、なんかすごいね。どんなの?」
「ちょっ、見るな。このあほドスケベ女」
深鈴が携帯をぎゅっと握りしめ、他人から見えない角度で画面を見つめる。
「ふむふむ。よしっ! おぼえたぞっ! 記憶力には自信がある」
「わ~すごい!」
ぱちぱちと小田原さんが拍手。
「いくぞっ、兄上!」
ずばっ!と、戦隊もののようなポーズをとり。
「硬化解除の呪文! わんかがやくきせつへかのんえあくらなどりとばすえんじぇるびーつしゃーろっとりらいと……」
「あのー、それってエッチなゲームのタイトル言ってるだけだよね?」
小田原さんが苦笑いする。
ってかどうしてそんなこと知ってるんだ?
「あ、うちのお父さんがそういうの好きだから」
さいですか。
「ちなみに、これは日本語ではないぞ。たまたまそのように聞こえるだけだ。そもそも今は2009年。まだシャーロットもリライトも放映などされていない」
深鈴がいらん豆知識を披露する。
「さて、これで詠唱も終わりだ。まえだしなりおっ!」
ぱぁっと、光の粒が集まってくる。
「うわわわわわ」
達也のペニスに、その光の粒が集積され、まるで鋼の表面を削り取るかのように、硬化状態を直しながら輝く。
「やった! 成功だ!」
「はわわわわ、す、すごい!」
「んぅぅぅぅ。くる、くるくるくるぅ! こみあげてくるぅ!」
達也のペニスに、生まれて初めての射精がやってくる!
「お、小田原さん!」
「んぅぅぅぅ!!?」
達也はたまらなくなり、目の前の小田原さんの唇に、己のペニスを突っ込んだ。
「んぶんぅぅぅぅぅぅ!!!」
「ご、ご、ご、、ごめんっ!!」
「んぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ぶびゅっ!!
びゅるるるるるるぅ。
ありったけの精子を射精する!
小田原さんの口の中で!!
小田原さんの口の中で!!
「んぶぅぅぅぅ!!!」
小田原さんは、苦しそうに足をじたばたさせたが、しばらくすると、
「んふぅっ、んっ、んくっ、んくっ」
達也の精子を、飲み干していく。
「んぅぅぅ。はふっ。す、すごい……」
ぷはっ、と、達也のペニスから口を話す。
糸を引く唇がエロス!
「い、いっぱい出したね、達也君」
「お、小田原さん……」
「ドスケベ女、うれしそうだな」
「だって、達也君のおちんちん、すごかったから」
「そもそも、お前、なんでそんなにおちんちんに詳しいんだ?」
「うち、お父さんがエッチだから。お母さんが家出しちゃってから、毎日おちんちんの処理してあげてるの」
「そ、そう……」
「えへへ。お父さん以外のは初めてだったけど、新鮮でドキドキしちゃった。はぁむっ」
小田原さんが、再び達也のペニスを口に含む。
「おほうはんはね、ほうふるとよろこふんらよ?(お父さんはね、こうすると喜ぶんだよ?)」
射精を終えた達也のペニスをなぶるるように嘗め回していく。
「おほうじぺにふ♪(お掃除ペニス♪)」
と、その時。
「!!!??」
達也のペニスに再び光が集積した。
「ふへっ!?」
小田原さんが、おちんちんを咥えたまま、間抜けな声をあげる。
「んぶぅ????」
ずぼっ。
爆ぜるような音を立てて。
再び硬化し、しかも長大化した達也のペニスが、小田原さんの口内を貫いた。
元の倍以上の長さになったペニスは、小田原さんののどを突き破り、頭の向こうへと突き抜けている。
「ふ、ぶぐっ、んぐぐぐ……」
口の中から、鉄と化したペニスに頭を貫かれ、あまりの痛みに白目をむきながら、小田原さんは足をバタバタさせる。
が、やがてその動作も止んだ。
死んだのだ。
「あ、兄上……」
深鈴が、呆然とつぶやく。
「な、なんということだ……私の、魔法力が足りなかったのか……。そ、それとも、呪文の途中でいらぬ雑談をしたからから……」
足が、がくがくと震える。
「ど、ドスケベ女が……」
一方達也は。
唐突に再び硬化したペニスの発するあまりの射精欲に頭が回らず。
同級生の口内を文字通り貫きながら、いまだ腰をがくがくと揺らしていた。
だらしなく涎をたらし、狂ったように小田原さんの顔を両手でつかみ、乱暴に頭を前後させている。
「射精したい! 射精したいよぉ!! もう一度、もう一度、さっきの味わいたぃぃぃ!!」
激しく抜き差しするので、小田原さんの頭の穴はどんどん広がっていき、やがてガバガバに
なる。
「こ、こんなんじゃだめだぁ!!」
ずぼっと、小田原さんの口から鋼のペニスを引き抜き、達也は振り向く。
「ひっ!!」
後ろには深鈴がいた。
「もっと、もっと小さいもの……深鈴、お前の穴なら……」
「あ、あ、兄上っ!」
殺される!
あまりの恐怖に、深鈴は逃げることもできず、その場にへたり込む。
じょわっと、股間に生暖かいものを感じた。
「はぅぅぅぅ」
おもらしだ。
「んぅぅぅ……ぐすっ、あ、あにうぇぇぇ……」
一度漏れ始めると、もう歯止めが利かず、スクール水着越しに、おしっこがあふれてくる。
砂浜が、じんわりと濡れていく。
「て、低学年女児の、お、おもらしぃぃ……!」
そんな姿にさらに興奮を覚え、もはや理性をほとんど失いかけた達也が深鈴に迫ったその時。
「ちょっと待ったー!ですの!!」
甲高い女の子の声が響き渡った。
「あっ、い、伊月!!」
「ふっふっふ。呼ばれて出てきてタッダー! 深鈴ちんのピンチに参上だぜ!ですの!」
びしぃ!と岡村靖幸張りのポーズを決める女児。
深鈴の同級生の芦原伊月だ。
カラフルな子供用水着の背中に、夏の海水浴場に似つかわしくなく、フォークギターを背負っている。
「たまたま浜辺で達也君への愛の歌を作曲していてグッドタイミンッ!ですの!!」
「こ、講釈はいいから、早く助けてくれっ」
「ノンノン、深鈴ちん。慌てる乞食はもらいが少なくってよ?」
じゃらんっとギターをかき鳴らしつつ、謎のステップを踏んで近づいてくる。
「じゃらーん! 達也君。こっち向いて?」
音につられて振り向いた達也に、唐突にキス。
「むっちゅー!ですの!」
「ん、んぅぅぅ!」
不意を突かれてバランスを崩す達也。
「それっ!」
その一瞬をついて、足を払い、達也を砂浜に転ばせる。
「んしょっと」
おなかに馬乗りになる伊月。
「深鈴ちんも、押さえつけて!」
「あ、あぁ!!」
慌てて立ち上がり、深鈴も達也の顔に馬乗りになる。
「んぅぅぅ!」
おしっこまみれの女児股間が、達也の顔に押し付けられる。
足をじたばたさせるが、さすがに二人に押さえつけられると、動けないようだ。
「深鈴ちん、呪文失敗したんですのね?」
「そ、そうみたいなんだ……」
「この、ぺニスの長さ。哲也君にふさわしいかっこよさだけど、どう見ても普通の人間サイズじゃない。中途半端な呪文で、異常なフィードバックが起こっているに違いないんですの」
「異常なフィードバック……ど、どうすれば」
「深鈴ちん、私の能力、知ってるんですの?」
「う、うむ、30秒だけ、体のどこでも、硬化することができる……」
「そうですの! その能力を使えば、おまんこを硬化することも可能!ですの!」
「つ、つまり!?」
「深鈴ちんの硬化解除の呪文は、パワー不足で、しばらくすると揺り戻しが来てしまう。でも、その途中でペニスの長大化を押しとどめ、もう一度呪文をかければ、きっと完全に解除できるはずですの!」
「じゃ、じゃぁ、伊月が体を使って、兄上のペニスを押しとどめるというのか!?」
「その通りですの!!」
「そ、そんなの、危ないじゃないか! 失敗すると、伊月が死んでしまう!」
「達也君のペニスに貫かれて死ぬなら本望ですの! 私にとっては、深鈴ちんと達也君は自分の命と同じぐらい大事ですのよ!?」
「い、伊月ぃ……」
「さ、時間がありませんわ。早く呪文をお唱えになって?」
「わ、わかった!」
深鈴が再び詠唱をはじめる。
「こ、今度こそ絶対に成功させるっ! わんかがやくきせつへかのんえあくらなどりとばすえんじぇるびーつしゃーろっとりらいと……」
「おほぉぉぉぉ!! 来ましたわ! 来ましたわぁ!!」
達也のペニスに光が集約されていく。
「まえだしなりおっ!」
ぎゅんっと音がして、達也のペニスの硬化が解ける。
「い、今ですの!」
柔らかくなった瞬間を捉えて!
「んぅぅぅぅぅぅ!」
伊月が幼い割れ目に達也のペニスを差し込んだ。
「い、いたたたた……、こ、これが、破瓜の痛みですのね……」
「い、伊月、大丈夫?」
「た、達也君のですから、大丈夫ですのっ! それよりも、先ほど。いったいどれぐらいで達也君のペニスに、揺り戻しが来ましたの!!?」
「あ、え、えと……」
深鈴は必死に思い出そうとする。
「た、確か、おちんちんが元に戻って、射精して……そ、それからドスケベ女が少ししゃべって、もう一度おちんちんを口に含んで……た、たぶん、30秒ぐらいっ!」
「オッケー!」
その時、再び、達也のペニスに光が集まる。
「!!? は、早い!?」
「くそっ、膣硬化、ですの!!」
伊月の膣に光が集まり、瞬時に硬化していく。
と同時に、達也のペニスも再び硬さを取り戻し、揺り戻しで長大化しようと、伊月の膣を圧し突いていく!
「んぶぅぅぅ!!」
「い、伊月っ!!」
「ふ、ふぐぅぅぅ! ま、負けませんわよっ!」
必死に膣を硬化させ、体を貫かれまいと、達也のペニスを押し戻す。
「は、早くっ! 深鈴ちんっ!!」
「う、うむ! わんかがやくきせつへかのんえあくらなどりとばすえんじぇるびーつしゃーろっとりらいと……」
できる限りの早口で、しかし絶対に言葉を間違えないように、呪文を唱えていく。
「んぐぅぅぅぅ」
ずっと顔を股間で押さえつけられていた達也が、苦しそうに口もとを動かした。
「ひゃんっ!」
「み、深鈴ちん!!?」
「い、いま、兄上が、私のおまたを……ふひぃん、く、くすぐったい!」
「だ、駄目ですわ、は、早く、唱えて!!」
「ん、んぅぅぅぅ!」
「も、もう持ちませんわ!!」
「くぅぅぅ、あ、あふっ、あと、一言っ……!」
「も、もう、だめ、あ、あっ、解けちゃう、膣硬化が解けちゃう!」
「ま、まえだしなりおっ!!!!!!」
言葉が、響いた。
少女の幼い声で。
呪文が効力を得、達也のペニスが柔らかさを取り戻していく。
「んぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
ぶびゅっ。
びゅるるるるるるるぅ!!
元のペニスに戻った達也のペニスが、込みげる射精感にあらがえず、激しく、激しく射精する。
「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
伊月の幼い膣内が、達也の精子で満たされていく。
「あぐっ、んぅぅぅ……はひ、あ、あつぃぃぃ……こ、これが、膣内、射精……ですのね」
呆けたように。
うっとりとしたように。
だらしなく涎をたらし、伊月が、達也のすべてを受け止める。
「よ、よかった。間に合った……」
ほっと溜息をつく深鈴。
もう押さえつける必要もない。
達也の顔から、股間を離す。
よく見ると、盛大に射精した達也は、あまりの快楽からか、気を失っていた。
「こ、こ、このバカ兄上!」
妙に腹が立ち、そんな兄の脇腹を蹴る。
「深鈴ちん、実の兄にそんなことをしてはいけませんわ」
「ふんだ。知るもんか。おちんちんだけ妙にかっこいいから、なおさら腹が立つ!」
「それにしても……この女、どうしましょうか」
砂浜に転がった、小田原さんの遺体に目をやる。
達也の硬化したペニスで貫かれた頭は、どうしようもない。
「生き返らせる呪文なんて、ないよね」
「ないですわよ」
う~ん、と、二人で頭を抱える。
「とりあえず、あやまろっか」
「誰に?」
「そりゃ、ドスケベ女のお父さんに」
「そ、そうですわね。気乗りいたしませんけど」
二人は、泳ぎもせずに浜辺で黄昏ていた小田原父を発見。
水着の肩紐を少しずらしながら声をかける。
「こ、こんにちは、ですの」
「頼もう」
「ど、どうしたんだい?」
小田原父が一瞬食い入るようにずれた肩紐の部分の日焼け跡を見つめたことを見逃さない。
これはいける。
本能的に伊月は悟った。
「実は、前々から、小田原さんのお父さんって素敵だなって思っていまして。向こうの木陰で、大事な話をしませんこと?」
「わ、わかった」
歩き出した深鈴と伊月の後ろをふらふらとついてくる。
二人は、お尻のあたりに突き刺さるような視線を感じる。
やはりそうだ、この男、ロリコンだ。
小田原さんが達也のペニスをくわえながら、「お父さんにいつもしてあげている」と言っていたことを、伊月は聞き逃してはいなかった。
大方、泳ぎもせずに浜辺にいたのも、女児の水着姿でも眺めていたからだろう。
「そ、それで、話っていうのは?」
木陰につくなり、欲望をむき出しの声で小田原父尋ねる。
息が荒い。
「話というのは、娘さんのことなんですの」
「へ?」
「その、申し訳ないのだが、このような姿になってしまったのだ」
深鈴が心底申し訳なさそうに、木陰に立てかけておいた小田原さんの遺体を指し示す。
「う、うげぇぇぇ! ゆ、優衣ぃ!!」
あ、小田原さんって優衣って名前だったんだ。
「な、なななな、なんで、こんなことに!?」
大慌てで駆け寄る。
「く、口があんぐりと空いて、向こうまで空洞になって……、ふぎぃ、し、死んでるぅぅぅ!」
「ご愁傷さまですの」
「本当に申し訳ない」
「き、き、君たち、何があったんだ、いったいこれ、娘の身に何が?」
「なんというか、その、鋼のペニスに貫かれてしまったのだ」
「はぁ?」
意味が分からない、という顔をする小田原父。
そりゃそうだ。
「嘘みたいですけれど、本当ですの。娘さんは、とある男性のペニスをおくわえになって、そのペニスが鋼と化したので、貫かれて死んだのですの」
「そ、そ、そんな馬鹿な! うちの優衣がそんなことをするもんか! 俺以外のペニスをくわえるなど、ありえない!」
「あら。お父様、娘さんにご自身のペニスをくわえさせていたんですの?」
「ふぁ、し、しまった!」
「なんて残念な家族なんだ。血は争えないということか。ドスケベ女の父親もドスケベだったんだな。それどころか近親姦のド変態だっ!」
お前が言うなよ、深鈴。
「くそ、ち、違う。俺は犯罪者なんかじゃない!」
「いやいや、完全な犯罪者だぞ」
深鈴が冷たい視線を送る。
水着幼女の冷たい視線に危うい快楽を覚えつつも、小田原父は問いかけた。
「か、仮に俺が変態犯罪者だとしても! いったい優衣を殺したのは誰なんだ! そいつこそ真の犯罪者だろう」
「お父さん、それは俺だよ」
木陰に寝そべっていた達也が、起き上がりつぶやく。
ようやく意識が戻ったのだ。
「兄上!」
「達也君!」
深鈴と伊月がうれしそうな声を上げた。
「俺のペニスが、鋼と化してしまって、小田原さんの喉を貫いたんだ。殺したのは俺だ」
「き、き、貴様が! 貴様、確か、優衣のクラスメイトだったな! なぜそんなことを!」
「俺にだってわからない。気が付いたら、ペニスが硬直して、鉄のようになっていて。小田原さんが、俺のものにむしゃぶりついて。それで、俺は貫いてしまったんだ」
「う、う、嘘だ嘘だ嘘だ! 優衣が貴様のペニスをくわえたなんて嘘だ! そ、そうだ。貴様はきっと、ずっと、俺の優衣に劣情を抱えていて! それで、優衣をレイプしたんだろう! 都合が悪くなって、レイプした挙句殺したんだ!」
「違う! 俺はそんなことやっていない! 俺は、そんなことはしない! 俺はそんな卑怯者じゃない! 俺のペニスにむしゃぶりついたのは小田原さんなんだ!」
「うがぁぁぁぁぁ! 信じない! 信じないぞぉぉぉぉぉ!」
小田原父は、子供のようにいやいやとかぶりを振る。
「兄上! 言葉ではダメだ!」
「……深鈴」
「今の兄上なら、わかるだろう? 言葉なんかじゃ真実を語ることなんてできない。ペニスで語るんだ!!」
達也は、妹の言葉にはっとして、己の股間を見据える。
俺の、ペニス。
鋼と化す、この、不思議なペニス。
「兄上!! 兄上自身は、優柔不断で、ダサくて、情けない奴だ。でも、そのペニスは本物だ! そんなにすごいペニスを持っている奴がほかにいるもんか!! 兄上は、そのペニスですべてを語れ! 口先なんかじゃなく、ペニスで真実を、伝えるんだ!!」
「そ、その通りですわ! 達也君! 早く、ズボンを下してくださいまし!!」
「い、伊月まで……」
迷いながら、股間を見つめる達也。
先に動いたのは、小田原父だった。
「いいだろう。確かに、時として性器は、口ほどにものをいう。俺だって、それなりに歳を重ねてきた男だ。わからんでもない。貴様、ペニスを見せてみろ」
ゆらり。
自らの股間に手をやり、海水パンツのひもを緩める。
「語り合ってやる。この、俺の、年季を経て渋みと灰汁を得た極上ペニスでな!!」
「ご、ご極上、だと!?」
深鈴がごくりとつばを飲み込む。
伊月は達也君の以外興味ありませんわという顔をしている。
ゆっくりと、小田原父の指先が、彼の海水パンツを下す。
毛深い股間に、独特のエグみをたたえたペニスが、顔を表した。
「うぐっ!!」
深鈴が、目をしかめる。
それもそのはずだ。
小田原父のペニスは、老獪と表現してもよい邪悪さを醸し出していた。
ペニスが発する気が、邪悪なオーラとなって周辺の空気を湯気のようにゆがめている。
低学年女児には、静視できないレベルの一物だ。
「な、なかなかやりますの……」
さすがの伊月も、思わずつぶやく。
達也は、ほくそ笑んだ。
楽しくて仕方がなかった。
今、俺は、すさまじいペニスを目の当たりにしている。
こんなペニス、これまで見たことがない。
これが、一流の大人のペニスか。
そりゃ、小田原さんも夢中になったはずだよ。
達也は、妙な納得感を感じた。
憧れの女子が、実の父親に汚されていた事実は、達也に悔しさを覚えさせたが、今、このペニスを前にして、そんな悔しさは吹き飛んだ。
それよりも、強い奴と出会った。
その喜びが、体を満たしていく。
「いいぜ。俺のペニスも、見せてやる」
達也は笑っていた。
それも不敵に。
その表情は、とても小学6年生のものとは思えない。
達也は、鋼のペニスを手に入れ、妹と、あこがれだった小田原さんのダブルフェラを体験し。
年下の幼馴染の伊月の膣内に射精し。
これらの体験を経て、明らかに男として、一皮むけていたのだ。
ぶるんっ!
勢い良く、水着を脱ぐと、待ちきれないとばかりにペニスがこぼれだした。
「おぉぉぉぉ!」
深鈴と伊月が目をキラキラとさせる。
「さ、さすが兄上の一物」
「あ、あれでわたくし、処女喪失しましたのね」
小田原父が笑った。
「子供にしては筋のあるペニスだ。しかし、それだけだな」
「こんなもんじゃないぜ?」
達也は眼を閉じる。
瞼には、今はもうこの世にいない小田原さんの裸体が、焼き付いていた。
ノスタルジアを多分に含んだ感傷的な興奮が、達也の海綿体を甘くノックする。
「硬化!」
達也のペニスが、見る見るうちに硬く、黒光りし、鋼鉄へと化していく。
「ば、馬鹿な……。まさか、本当に……」
「そうだ、俺は嘘なんてついていない。俺は、鋼のペニスを持つ男。小田原さんは、俺のペニスが鋼になることを知らずにくわえてしまっただけだったんだ!」
「く、くくく……いいだろう。では、そのペニスで語ってみろ」
「兄上! や、やりかたはわかるのか?」
大慌てで携帯をカタカタと打ち込み、ホモプレイの画像を表示させながら深鈴が心配そうに問いかける。
「わかる。いまなら。本能が、俺の脳に語り掛けてくれる。俺の海綿体に。太古の知識が、DNAが。集積している。語り方は、わかる!」
達也は、足を踏み出した。
雄々しげにペニスをそらせ、小田原父へと近づく。
「!!? 早い!?」
お互いのペニスの先をこすり合わせる。
「伝わるはずだ。ペニスとペニスを合わせれば!」
が。
小田原父が、にやりと笑った。
「そう上手く、行くかな?」
「!!」
するり。
そこにあったはずのペニスを、達也のペニスがすり抜けた。
「なぜ?」
目を凝らすと、小田原父のペニスは、達也の想像よりも、半歩後ろにある。
「し、蜃気楼ですの!!」
驚いたように伊月が叫んだ。
「先ほどから、あの男のペニスの周辺に漂っていた禍々しい熱。それが視界をゆがめ、蜃気楼を作り出していますの!!」
「お嬢ちゃん、大正解だ。俺のペニスは、老獪な大人のペニス。つかもうとしても、のらりくらりと逃げていく。ドジョウの小田原とは、俺のことだ」
「ゆ、有名なのか!?」
深鈴が伊月を見る。
「は、初耳ですの!」
全然ダメじゃん。
「はっ。そんな大人にゃなりたくないぜ」
達也が口の端で笑う。
そして、猛スピードでしゃがんだかと思うと、蜃気楼が起こっているあたりへと顔を近づける。
「なるほど。すさまじい熱気だ」
そして、いったん離脱。
「深鈴。蜃気楼ってのは、どういう仕組みだ?」
深鈴が高速で携帯に文字を打ち込む。
「兄上、熱によって、残像が見えているようなものみたいだ」
「そうか。どんな字を書く?」
「むつかしい……はまぐり、という字みたいだな。ハマグリが息を吐いて楼閣が現れるという字ずらになっている」
「ハマグリ……。そうか」
達也の頭に、先ほど自らの顔に押し付けられた深鈴のおまんこが思い浮かぶ。
「ハマグリには、ハマグリだ!」
「ふきゃっ! ちょ、ちょっと、何をする。兄上!」
「恥ずかしいかもしれんが少し我慢しろ」
後ろから深鈴を抱きかかえ、まんぐりがえしのポーズをとらせる。
「うあああ、や、やめろぉ、兄上ぇぇ!」
「そりゃ!」
水着をずらし、おまんこを露出させた。
「こちらも、ハマグリだ!」
「お、おおおおおおお!!!! かわいい幼女の、貝殻!!!!」
予想通りだ。
小田原が、理性を失って走りこんでくる。
そのペニスは先ほど以上の熱を放っており、さらに蜃気楼を生み出しているが、そんなことは関係ない。
「ひぃっ!」
珍しく深鈴が、女の子らしいか弱い声を上げる。
ぴとっと、小田原のペニスが、割れ目に触れた瞬間。
達也のペニスが、薙ぎ払うように小田原父のペニスと交差した。
「な、に!?」
「かかったな。この状況なら、お前のペニスが向かう位置はただ一つ。深鈴の割れ目だ。残像がどう見えていようと関係ない。お前がそこに挿入しようと知ら瞬間、俺のペニスを振り下ろせばいいだけだ」
「く、くそっ」
「逃がすか!」
ペニスごとのけぞろうとするが、達也はきっちりとペニスとペニスを触れ合わさせたまま、同じように移動する。
「さぁ、語り合おうか。俺のペニスは、鋼鉄だ。疲れ切った大人のペニスなど、相手にもならんぞ!」
ふんっと力を込めて、小田原父のペニスに、鋼鉄のペニスを打ち当てる。
その瞬間。
ペニスが、お互いの心と心をつないだ。
小田原父に、達也の真実が流れ込んでいく。
「う、あ、あ……」
意識の濁流に飲み込まれ、小田原父はへたり込んだ。
「そ、そんな、優衣は、優衣は……こいつのペニスを、本当に……自ら、くわえこんだのか」
その眼には、涙があふれていた。
※
涙ぐみながら、小田原父がつぶやく。
「しかし、苦しかっただろう。悲しかっただろう。娘は、せっかく、大きなペニスをくわえこんだのに。射精もしてもらえず、喉を突き破られて、死んだのだ……」
「そうとも、限らないよ」
達也は、ペニスを、ぽっかりと空いた小田原さんの遺体の穴に埋め込んだ。
まだそこに残っていた、小田原さんの生前の想いのようなものが、伝わってくる。
「ほら、親父さんも、聞いてごらん」
「あ、あぁ……」
声が、聞こえる。
それは、小田原さんのやしい声でこうささやいていた。
『お父さん、心配しないで。私、ちっともつらくなんてないよ。だって、達也君のあんなに素敵なペニスで貫かれて死んだんだもの。むしろ、とっても誇らしいの』
「ゆ、優衣ぃぃぃぃ!」
小田原父が泣き崩れる。
「やれやれ、一件落着だな」
「ですの」
深鈴と伊月が顔を見合わせて微笑みあった。
※
そのあと。
生きて恥をさらしたくない。
俺は娘を犯したロリコンだ。
そう懇願する小田原父に介錯を頼まれた達也は、鋼のペニスを細く尖らせて、小田原父の首を切り落とした。
ぶしゅぅっと飛び散る鮮血は、まるで月経のように美しかった。
小田原親子の遺体を、遺言通り海へと流し、浜辺で待つみんなのところへ合流。
鋼のペニスを得たことを知った達也と深鈴の母親は、「今夜はお赤飯ね!」と喜んだ。
伊月が傍で
「わたくしが達也君の初めての女ですの!」と鼻を高くしていた。
以来。
達也は、鋼のペニスを持ち続けている。
このペニスは、興奮により硬化する。
妹の解除呪文によってしか、解かれることはない。
まったく、受難のペニスだ。
でも時折思う。
こんなものを持って生まれたのも人生さ。
まるで西部劇の哀れなお尋ね者のように。
カントリーソングの呪われた主人公のように。
このペニスと俺は切り離せない。
ならばせめて、俺は俺らしく、誇り高く生きよう。
呪われたペニスを、愛車のようにして。
達也は口笛を吹く。
リオ・ブラボーのディーン・マーティンのように。
確かにこのペニスは、達也の人生に影響を与えているのだ。
(了)
二話完結ですので、短編枠で投稿しています。
こちらは友人の求めに応じて書いたナンセンスものですが、「哲也の冒険」というシリアス物も投稿しています。
よろしければご笑覧下さい。