「お、おかしくはないでしょうか……?」
「そんなことはありませんよ、リリ」
マッサージ屋を経営して初めての従業員として雇われたリリは制服に着替えていた。
「今にも襲いたい衝動を抑えるのに必死なぐらいお似合いです」
「………リク様、お世辞でもいいので少しは普通に褒めてください」
あまりの正直な言葉にリリは半眼でリクを睨むが逆にリクを悦ばせるだけだった。
「やっぱり女性はスカートが一番だとは思いませんか?ロングでは女性と気品と優雅さを醸し出し、突然の風により、鉄壁のスカートが舞い上がって女性の本性ともいえる下着が露となるだけではなく、見られたことによって羞恥に染まる女性の顔はそそります。ミニでは見えそうで見えないそのギリギリのラインが見たいという欲望と興奮を醸し出す。リリもそうは思いませんか?」
「……さっぱりです。ですが、リク様の頭はもう致命傷だということは重々承知しました」
「ああ、そんな冷たい眼差しでもっと見てください。下品で卑しい私を貶してください……
スカート論を熱く語ったリクに対して絶対零度の眼差しを向けるリリにぶるりと身体を震わせるリクにリリは深く溜息を出した。
「リク様はマゾですか?生憎リリはサドではありませんのでご遠慮したいのですが」
「私は両方いけますよ?攻めるのも受けるのも大好きです」
駄目だ、この店主とリリの口からまた溜息が出た。
「さて、ではお遊びはこの辺で真面目に仕事の話をしましょう。リリは基本的には接客をお願いします。対応の仕方は先ほどの手本のように。何かわからないことがあれば私に声をかけてください」
「わかりました」
「いいですか?リリ。お客様をゴミを見る目で見てはいけませんよ?」
「リク様はリリをなんだと思っているのですか!?」
「ん、やはりリリのツッコミは鋭いですね……」
リリのツッコミは第一級武装並みの鋭さがあると褒め称える
「さて、そろそろ開店の時間ですね。リリ、店の扉を開けて来てください」
「はい」
「それとうちは女神様もよく来店されますので粗相がないようにお願いしますね」
「は、え?」
最後にとんでもない言葉を残してリクは店の奥へと行ってしまった。
「ふぁ~つ、疲れました……」
「お疲れ様です、リリ」
客足が落ち着き、一区切り休息を取ることにするとリリは机に突っ伏した。
慣れない仕事に心身ともに疲労してしまったリリにリクは飲み物と軽食を持ってきた。
「いつもこんなに来るのですか?」
「ええ、ですからリリが来てくれて助かってますよ」
人手が足りず、今まで一人でこなしてきたリクにとってリリという存在は大きい。
だが、もう数人は雇うべきだと頭の片隅に入れておく。
不意にリクは休憩中のリリの肩に触れる。
「ひゃっ!きゅ、急に触らないでください!」
「それは申し訳ありません。でも、じっとしててくださいね」
そのままリリの肩から首筋をほぐすように揉んでいくリクの手腕にリリは気持ちよさそうに目を細める。
「……リク様は本当にマッサージがお上手なのですね」
「そうでなければ店は開いてはいませんよ」
これで変態でなければ文句もないのにと内心でぼやくリリはそのまま気持ちよさげにリクのマッサージを受けている。
休憩中にリクのマッサージを受けるリリだが、時は残酷なことに終わりの時がやってくる。リリの肩からリクの手が離れていくとそれを名残惜しそうにするリリ。
「どうですか?少しは楽になりました?」
「はい、ありがとうございます。リク様」
肩を回してすっかり重さが消えたリリの顔に笑顔が戻るとリクも嬉しそうに笑みを浮かべる。
「では次はリリの番ですね」
「はい?」
振り返るその先にリクの陰茎が解放されて既に勃起していた。
「何を出しているんですか!?」
「そう照れなくても前は見ただけでなく触ったでしょう?次はリリがマッサージをしてください、ここをですが」
顔を真っ赤にして叫ぶリリにリクは自身の陰茎を近づけるとリリは言葉を詰まらせて少し身を引かせる。
「私も疲れているんですよ、リリ。ですのでさっぱりした状態で午後にも望みたいのでリリが私をスッキリさせてください。
「……うぅ、わかりました」
頬を朱色の染めながら店主の言葉に従うリリは。
「しますからお給料上げてくださいね」
「ふふ、いいですよ」
中々現金だった。
「んっ……あぁ……………」
口の中で涎を溜めてリクの陰茎に垂らすリリは手で擦りつけて滑りやすくするとそのまま手を使ってリクの陰茎を撫で擦る。
「ああ、本当にいい加減で刺激を与えてくれるから気持ちいい……ですけど、いいのですか?リリ。休憩時間まであと少ししかないですよ?」
時間を見るとリクの言葉通り休憩時間が終わるまであと五分を切っている。
このままでは休憩時間中に射精させることができない。
そこでリリは気付いた。
まさか、先ほどのマッサージは全てはこの時間帯を狙い、油断させるための罠。
そう、リクは求めているのだ。
手ではなくそれ以上のことを。
「ほら、リリ。急ぎませんと」
せかすリクにリリは覚悟を決めてリクの陰茎の先端を舐める。
「ちゅ、レロレロ…チロ、んっ………はむ……」
先端を舐めてそのまま陰茎全体を舐めると口に含める。
「おお、リリの口の中、狭くて気持ちいい……」
気持よさげに声を出すリクにリリは頭を前後に動かして口の中いっぱいにリクの陰茎を頬張る。
「んんっ、んっ……おぶ、ンッ、うう……」
口の中に広がる、苦み、塩気、酸味といったものが行き渡る。
更に口では息が出来ない為に鼻で息をすると
【ソーマ・ファミリア】の悲惨な時でもこのようなことをされることはなかったが、知識としてはリリも知っている。
すること自体初めてのはずなのにどうしてかさほど嫌ではなかった。
「ああ、いいですよ……リリ」
目線を上にあげると気持ちよさげに表情を崩すリクを見てむしろ楽しくなってきた。
好意を寄せている相手を気持ちよくしていると自分も何故か嬉しくなる。
「あ……むぅ、んっ……レロ、チロ…………んふっ」
口の中で舌を動かして陰茎を舐めるたびに味が濃くなる。
「んむ………レロッ、チロチロ……レロ、ジュブッ、ジュル……」
頬ごとキュッと唇を搾めた状態で陰茎を吸って舌を動かしていくと口に中で先ほどとは違う味がし始めた。
「リリ……」
懸命に口を動かすリリに咥えているリクの陰茎が脈を打つとリリの口の中は一瞬で精液に満たされていく。
「ンぶっ!?むンン、んぐっ……ゴク、ゴクン…………はぁ」
口の中で射精されたリリは口の中にある精液を飲み込んでいく。
ゴクリと喉を鳴らして口からリクの陰茎を引き抜いて唇をペロリと舐める。
「もう!出すなら出すと言ってくださいと前にもリリは言いましたよ!!」
「リリの口があまりにも気持ちよくて……それにまさか飲んでくださるとは」
てっきり口から出すと思っていたリクにとってリリの行動は驚くものだった。
「そ、それは仕方なく、そう、急に口に出されて仕方なく飲んだまでです!ほら、早くご自身の仕事場に戻ってください!」
休憩時間が終えてリリに背中を押されて自分の仕事場に連れて行かれるリクであった。