「ありがとうございましたッ!!」
代金を支払い、満足そうに店から出て行く客にマッサージ屋『ドルミーネ』で働いているリリルカ・アーデは満面の笑みで告げた。
元【ソーマ・ファミリア】のサポーターとして働かされていたリリだったが、とある日に冒険者に痛めつけられていたところをこの店の店長であるリク・セレアに助けられ、現在はこの店で働いている。
給料もしっかりあって、休みもある。
重労働ではあるが、休息もしっかりと取れて住む部屋もある。
今までの悲惨な生活とは比べ物にならないぐらいにリリは今の生活を満喫していた。
ただし。
「ん、んむ……はぁ、んんっ………」
「あまり声を出すと他のお客様に気付かれてしまいますよ?」
奥の部屋で
それを聞いたリリは本日何度目になるのかわからない溜息をついた。
リク・セレアは自他共に認める変態だ。
変態紳士なのだ。
「リク様! そろそろ次のお客様が来られますよ!」
「わかりました。すみませんが、そろそろお時間です」
「―――――――――――――――ッッ」
トドメと言わないばかりの激しい攻めに女性の秘部からは大量の精子が流れ落ちる。
絶頂を迎えた女性は恍惚な笑みを浮かべながら床に座り込む。
それを見たリリは呆れながらも自身の仕事をこなしていく。
「リク様は節操がなさすぎです」
「そうですか?」
休憩時間の間、リリはリクに呆れながらもそう言葉にしたが、リクは首を傾げる。
「そうです! 今日だっていったい何人女性の方と……その、し、したのですか!?」
「五人ですね。いや、皆さん素晴らしい身体でしたね。男の欲情をそそるような見事な妖艶の身体です」
「だからといって手を出すのはおかしいとリリは思うのです!」
「おかしなことを言いますね、リリ。私が無理矢理に手を出したと思いで? 私はそんな愛もない獣じみた行為には興味はないということぐらい知っているでしょう?」
「そ、それはそうですが…………」
口ごもるリリ。
リクは強引に女性を犯すような真似はしない。
愛と快楽を持って女性を虜にする魔性の、いや、悪魔の男だということぐらいリリもわかっている。
「それに彼女たちが自分から求めてきたのですよ? それに応えるのは一人の紳士として男として当然のことです。どうも彼女たちの彼氏さんや旦那さんはご自分が満足すればいいみたいな自分勝手な方らしくいつも欲求不満で終わるそうなんです。ご自身の欲求――――ストレスを発散させるのもマッサージ屋を務める私の役目」
「………ただ単にリク様はしたかっただけでしょう」
「そうですね」
半眼で睨むリリに肯定する。
はぁ、と溜息が出てくるリリをリクは背後から抱きしめる。
「な、何をなさるのですか!? リク様!!」
「気付くのが遅くなって申し訳ありません。ずっと見せられたらリリも溜まりますよね。安心してください、私が満足させてあげますから」
微笑みながらリリの胸を服の上から優しく撫で始める。
「ひゃう! リ、リク様………リリは別に、溜まったなど…………」
「そうですか? ですが、私はリリを抱きたいのです。リリにはもっともっと愛と快楽を与えたいのですから。私のように」
手を掴まされて後ろに回されると硬い何かを掴まされる。
「わかりますか? 私は興奮しているのですよ、リリの身体と心を私の色の染めたいと……」
「リ、リクしゃま……ん、んむ………」
胸を撫でられて。リクの陰茎を握りしめられているリリは熱く固いリクの陰茎を想像しながらじれったく撫でられる胸に敏感になっていくなかでリクはリリの乳首を抓む。
「んんっ!……はぁ、は………」
「どうします? リリがしたくないというのでしたら止めますよ。続けるのでしたらリリの方からして頂きますけど」
やはりこの人は悪魔だとリリは思った。
こちらをその気にさせておいて止めようとするなんてひどい。
「わ、わかりました……リリがしますから、ご奉仕しますから…………」
「いいでしょう。では、お願いしますね。あ、そうだ」
微笑みを浮かべるリクはリリにあるお願いをする。
「【貴方の
詠唱を唱えてリリは魔法を発動させる。
「【シンダー・エラ】」
変身魔法を発動させるとリリの頭に獣耳が生え、尻尾も出てくる。
「凄いですね、変身魔法とは。知らなければ誰も
「リリ、駄目ですよ。服も脱ぎませんと」
「え、リ、リク様………それは…………」
裸になれ、と言ってくるリクに戸惑うリリ。
「大丈夫ですよ。まだ時間はありますし、お客様もすぐにはこないでしょうから、リリの身体を見るのは私だけです。それともリリは誰かに見られながらの方が良いのですか?」
そう、刻々と時間は残酷なまでに過ぎていく。
迷う暇はリリにはなく、リリは着ていた服を全て脱いでリクの前で全裸となる。
「綺麗ですよ、リリ」
「い、今はそんなこと仰らないでください………」
胸と秘部を隠しながらも褒められたことに嬉しく思ったリリはリクの前でしゃがみ込み、陰茎を口に入れる。
「ああ、いい……いいですよ、リリ。獣の幼女が私に奉仕しているこの新感覚。たまりません………」
「リリは幼女ではありません………」
文句を言いながらも口と舌を懸命に動かしてリクの陰茎に刺激を与えていく。
「ンむ、むぅっ……んっ、レロ、チロ………、チュッ、チュパ……」
舌を這わせるたびに口いっぱいに広がる苦み、塩気、酸味といったものが行き渡るなかでリクの陰茎が快感を示す様に震える。
「ジュル…ジュブ、……んっ…………はぁ、チュ………んむ、レロ」
苦い味が口の中で広がる。
「ああ、リリ………」
見上げると恍惚な表情を浮かべるリクにリリは少しだけ微笑ましく思う。
自分にこんなにも気持ちよくなって貰っていると思うと嬉しく感じて、その表情をもっと見てみたいと思った。
だが、その前にリクがリリの頭を押さえて腰を激しく振り始めた。
「ンぶっ!? ンむ……むぅぅううううッ! んぶッ!」
頭を固定されて激しく腰を振られるリリの尻尾は何度も上下に振る。
「リリ………もう出しますね、飲んでくださいよ」
「んんっ! むぐ、ンぐ、ゴク、ゴク………ンッ…………! ンむッ、ん………」
口の中で射精されたリリは口腔にに溢れるリクの精液を少しずつ飲み込んでいく。
「ふぅ、すみません、リリ。あまりにもリリの口が気持ちよかったものでして……さぁ、綺麗にしてくださいね」
自身の陰茎をリリの顔に押し付ける。
「レロ、チュパ………ン、ゴク…………クチュッ、レロ…………」
陰茎についた精液をリリは舌舐めで綺麗にしていく。
睾丸の隅々まで余すところなく舐め取って綺麗にしていくと最後に先端を加えて吸い取った。
「おおっ」
あまりの吸引力に声をあげるリク。
陰茎の中までもしっかりと綺麗にしてくれたリリは最後にゴクリと喉を鳴らした。
「ご、ご満足いただけましたか………?」
「ええ、バッチリ」
親指を立てて肯定するリクに安堵するリリ。
休憩時間までまだ時間がある。そう思ったリクは今度はリリにも気持ちよくなって貰おうとした時、店の扉が開いた音が聞こえた。
「おかしいですね、休憩中の看板は置いていたはずですが」
もしかしたら風で倒れたのかと思い、急いで服を着始めるリリの代わりに表に行く。
「お客様。申し訳ございませんが、ただいま休憩中となっておりますので時間をおいてまたのご来店を」
「私です、レフィーヤです」
来店してきたのは常連となっている【ロキ・ファミリア】の団員であるレフィーヤだった。
「レフィーヤさんでしたか。どうかなさいましたか? どこか身体の調子が悪くなられましたか?」
「いえ、今日はお話があってきました」
「そうですか。では、客室までご案内します。リリ、すみませんが、看板はまだ立てておいてください」
「わかりました!」
奥の客室に案内するリクは視線をレフィーヤを向けるとその瞳は決意を固めた意思が見受けられる。
「どうぞ、お掛けなってください」
「はい」
対面するように座る二人。
すると、レフィーヤが問いかける前に口を開いた。
「単刀直入に言います。貴方はアイズさんに何をしたのですか?」
「何を、とは?」
「とぼけないでください! アイズさんがああなったのも貴方が原因ではないのですか?」
顔を赤くするレフィーヤの反応にリクはわかった。
つまり、お前のせいでアイズはエッチな女の娘になった。とレフィーヤは言いたいのだろう。
「アイズさんは清くて、美しくて、可憐で、強くて優しい人なんです! それが、どうしてあんな………ハ、破廉恥なことを………ッ!」
「まぁまぁ、落ち着いてください」
憤るレフィーヤをなんとか宥めながらもリクは口を開く。
「確かにアイズがそのようになった原因は私にあるでしょう。アイズもレフィーヤさんと同じように性感マッサージを受けておりますから」
「そう、それです! あれは本当にマッサージなんですか!?」
「ええそうですよ」
肯定するリクは別の部屋から一冊の整体に関する本を持って来てそれをレフィーヤに見せた。
「ご覧の通り。れっきとした技術として世界に認められたマッサージです」
「うぬぬ……」
本と睨めっこしながら唸り声を出す。
「それに私は強引にしたり、強制は一切しておりません。きちんと相手の了承を得てから行うということはレフィーヤさんもご存じでしょう?」
確かにリクはきちんとレフィーヤから了承を得てから行った。
「相手に説明し、了承を得てから性感マッサージは行います。アイズの時もきちんと本人確認をしてから行いましたよ。原因を作ったのは私でしょうけど、私はその後のケアもきちんと行っておりますよ」
「ケアですか………?」
「ええ、アイズが満たされるように心身込めて行っております。欲求不満を解消する方法――――わかりやすく申し上げたらセックスです」
「ブブッ!!」
吹き出すレフィーヤ。
「勿論、私からは手を出してはおりません。アイズ本人がそれを望んでおられましたから私はそれに応じただけです」
「嘘です!!」
「嘘ではありませんよ。なんでしたらご自分の眼で確認なされますか? 恐らくは今日の店じまいの時間帯にアイズは来ると思いますから隣の部屋で隠れてご自身で確認してください」
「…………わかりました。まぁ、そんなこと絶対、絶っっっっっっっ対ありませんけど!」
頑なに真実を知りたくないレフィーヤにリクは微笑むのみ。
その日の夜。
店じまいの時間帯にアイズはリクの店に訪れた。
「リク……」
「いらっしゃい。アイズ」
いつものように客室に案内するリク。その隣の部屋ではレフィーヤがこっそりと覗いている。
アイズは不意に周囲を見渡す。
「誰かに見られてる………」
「新しい従業員を雇いましたからその方でしょう」
「そうなんだ……」
「大丈夫ですよ、アイズ。そんなこと感じる余裕はないですから」
「ん、シャワー借りるね」
「どうぞ」
ダンジョン帰りということもあって汗臭い匂いを消そうと浴室に向かったアイズ。
「気をつけてください」
第一級冒険者の鋭い感覚にレフィーヤに注意を促すリク。
しばらくしてアイズは浴室から姿を見せる。
「シャワーありがとう」
「いえいえ」
(ア、アイズさん……なんて恰好を………ッ!?)
バスタオル一枚に身体を隠しているアイズに驚き、戦慄を覚えるレフィーヤだったが、これはまだ始まりではない。
アイズはその恰好のままソファに座っているリクの上に跨って唇を重ねた。
(―――――――――――――ッッ!!)
「んっ、ちゅ……はぁ、レロ……ん、んっ………」
絶句するレフィーヤの存在に気付かず、アイズはリクと舌を絡ませ合い、情熱的なキスを続ける。
リクはアイズが身に付けているバスタオルを取り払って露となるアイズに乳房に触れる。
「あ、んん、はぁ……んんっ、チュッ………」
乳房を揉まれながらもアイズはリクとのキスを止めない。
乳房を揉まれ、乳首を詰まられて喘ぎ声を出すアイズはリクから唇を離して手をリクの下腹部に伸ばす。
「んっ………もうおっきい」
リクのズボンをずらして既に勃起しているリクの陰茎に触れるアイズはもう我慢ができないかのように自らリクの陰茎を自身の秘部に当てて一気に奥まで突き入れた。
「あ! あぅン、んん……はぅ、ンはっ………! ンあっ!」
リクに身を寄せて抱き着きながらも腰を振るアイズにレフィーヤは茫然とその光景を眺めていた。
気持ちよさそうな声を出すアイズ。憧憬を抱く人が自ら腰を振り、男性を愛撫している。
その光景にレフィーヤは二人を眺めながら自らの指を自身の秘部へと当てた。
「ん、んん………ふン………んふ………」
声を噛み殺しながら自慰するレフィーヤ。
「アアッ! ア、ア、んんっ! はぁ、はん………キス、キスして………」
「ええ」
アイズの懇願に二人は再び唇を重ね、舌を絡ませ合う。
二人の唾液は口からこぼれて垂れるが、二人はそんなこと気にも止めずにただ、愛欲のままに、快楽のままに互いを求め合う。
「んん、んは、チャ……レロ、はぁ………もう、イく………」
「私もです。二人で一緒に」
絶頂を迎える二人は最後に互いに動き合って刺激を高めていく。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!」
絶頂を迎えた二人。アイズは自分の中で暴れているリクの陰茎から射精されて自分の秘部の中に溢れる快感に震えながらもう一度リクとキスをする。
「アイズはキスが好きですね」
「うん、このほうが繋がっている感じがして落ち着く」
ぎゅっと抱き着かれるリクもお返しと言わんばかりにアイズを抱きしめる。
その視線の先にレフィーヤが隠れている部屋を見ながら。
「…………」
自分の手に付着している愛液を見ながらレフィーヤは胸の高まりが増した気がした。