乱暴に脱ぎ捨てて放置していたはずの僕たちの制服はクリーニングに出されたようにパリッとした状態で畳んで置かれていた。
ちなみに僕のお気に入りのジャックフロストの絵柄が入ったトランクスは3人分の制服のクリーニング代としてエリザベスに徴収され、ノーパンでは辛いだろうと僕にはジャックランタンの顔が描かれた新品のトランクスが渡されている。
僕が穿いていたジャックフロストの描かれたトランクスは我慢汁や汗でベトベトになっているのだが、僕の目の前にいるエリザベスはそれを顔に押し当てて匂いを堪能しつつ、息子の頭が当たっていた箇所に舌を這わせるという高度テクニックを披露中だ。
ベッドで仲良く並んで寝ている湊ズが起きてきてこんなのを目の当たりにしたら、恐ろしいことになりそう。
「はすはす。ひまふぐにべも、だひきんぼひだだびだいもごもごでふが(今すぐにでも、代金をいただきたいところですが)」
「2人をベルベットルームに置いたらまた来るので、ゆっくり堪能してください」
「もが」
僕のジャックフロストが描かれたトランクスは絵柄が前に来る。口の部分に息子が顔を出せるスペースがあるのだが、そこが一番我慢汁によってベトベトンになっている場所。念入りに洗わないといけないところなのだが、そこが現在エリザベスの口の中に入っている。驚いたことにエリザベスは僕のトランクスを口に含んで噛んだ上でエキスを搾り出しているらしい。
おい、誰だ。エリザベスやマーガレットを純粋だとか、世間知らずって言った奴は、これじゃあ世間に出しても恥ずかしくない『ど変態』じゃないか。って、言ったの僕だー!!
そう思っているとエリザベスは立ち上がり、保健室の奥に行くと机の引き出しを開けて、折り畳んだ僕のトランクスを大事な宝物を入れるようにそっといれて閉じた。そして、何気ない顔で戻ってきて椅子に座る。彼女のそんな様子を見ていてピンと来た僕は椅子に座ったまま顔を後ろに向ける。
すると、カーテンの隙間から同じ顔が同じ表情を浮かべながら出てきた。そして、キョロキョロと周囲を見渡して僕を見つけると、蕾開いた花のような笑顔を向けてくる。
「起きたみたいだね、湊に湊先輩」
「う、うん」
「えっと……総司くんはもう着替えちゃったんだ」
「いつまでも裸でいるのもなんだしね。2人の制服もここにあるよ」
僕は机の上に乗っている2人の制服を指差す。クリーニングされたように綺麗になっている制服を見て、2人は顔を合わせると笑みを浮かべ椅子に座ったまま動かない僕を見て固まる。彼女たちがいるところから、僕がいる所までは3mくらいだが距離がある。僕は椅子の向きを変えて、2人の正面になるように向く。
「どうしたのかな、早く取りにおいでよ。寒いでしょう?」
「え……いや、その……」
「私たち、裸なんだけど?」
「そりゃあ、着ていたものは全部ここにありますしね」
僕がニヤリとした笑みを浮かべると、何かを察した湊が現状を嘆くような表情を見せて顔を引っ込めた。それに続いて引っ込んだ湊先輩も状況を理解したようで、カーテンで仕切られた個室のような場所で秘密もへったくれもない会話が聞こえてくる。
「ああもう!総司くんの悪い癖が出てる!」
「悪い癖って何?」
「ああいった悪い笑みを浮かべている時は、彼が納得しない限りは許してくれないの!」
「ど、どういうことなの?」
「今回の場合、服を着ている総司くんの前まで裸で行って、目の前でエッチなポーズをしないと駄目なの!」
「え、……ええっ!?」
「しかも、ありきたりなのじゃ絶対に納得しないくせに、下品すぎるポーズをしたらお仕置きするんだよ!理不尽すぎるよっ!」
「エッチなポーズって、例えば?」
「え?……こんな感じ?」
「うっひゃああああっ!!」
湊の解釈は間違っている。ただ単に言っても断られるだろうなぁというプレイをしたい時に、態とお仕置きとしてプレイするための口実なので、最初から湊に勝ち目はないのである。
今回は違ったのだが、態々彼女らが自分で考えたエッチなポーズを披露してくれるということなので、楽しみに待つことにした。その後、湊ズが行ったポージングは『V字開脚』『アヘ顔ダブルピース』『雌豹のポーズ』『服従ポーズ』『犬のおちんちんポーズ』『犬のマーキングポーズ』など多岐に亘り、僕が合格と言い渡す頃には羞恥心で悶えつつ愛液をダラダラと流し続ける変態さん2名が出来上がっていた。
そんな2人は現在、椅子に腰掛けている僕の太ももの上に胸を擦り付けつつ、世界の窓から顔を出している息子を根元の方から舌を這わせていた。最初は発情した湊が独占していたのだが、『ぷくっ』と頬を膨らませた湊先輩も参加して意図せずダブルフェラ責めを受ける状態になった。彼女らの背後ではエリザベスが熱心にテクニックを書き留めている。
「ぢゅっ……れろぉ……ぴちゃ……ぴちゃ」
「れろれろ……んぅ……ちゅっちゅっ」
湊もそれほど経験がある訳ではないが好敵手が自分ということもあり積極的になっている。僕の左足の指先に股間が来るようにして素股の要領で動きつつ、上の口は僕の息子に舌を合わせ、唇で扱くという器用なことをしているのである。そんな湊の様子を間近で見ながら、何もしないでいるのは癪だと言わんばかりに湊先輩は息子にキスの雨を降らせる。無論、僕の右足の指先は彼女の股を何度も擦るように動いている。
ふと視線を感じ、湊たちの背後に目を向けるとメモ帳を床に置いたエリザベスが両手を自分の股間にやっていじっている姿が見えた。絶対にこんなことはしないだろうと思われていた人がそういった行為をしているところを目の当たりにすると興奮するのは男の性というものだろう。僕は湊たちの頭を押さえ込み2人の唇を秘所に見立てると激しく腰を動かして、湊と湊先輩の口腔内に精液を出した後、“3人”の顔に掛かるように射精した。
解放された湊と湊先輩は口の中に残る精液と自分の顔に掛かった精液にうっとりとしつつ、肌に塗り込んだり味わったりしている。そして、もう1人の被害者はささっと顔や身体に降りかかった精液を回収し、口に入れて熟成されたワインを堪能するように味わうと一端視界から消えた。そして戻ってきた時には新品の衣服になっていた。
湊たちの唾液や愛液でびしょびしょになったズボンは脱いでエリザベスに渡した瞬間には綺麗にクリーニングされたような仕上がりになった。彼女に感謝を伝えるために近寄った僕にエリザベスは告げてくる。
「鳴上総司さま。私の視線に気付いただけでなく、気持ちを察して施しまで頂けるとはこのエリザベス感謝感激雨霰でございます。一舐めしただけで酔ってしまいそうなほど濃縮されたアルコールのような魔力を秘めた貴方さまのモノは私の五臓六腑まで染み渡り、新たな力を私に与えてくれたようです」
そう言ったエリザベスは僕の目の前で空間に穴を開けると手を突っ込んだ。そして、ごそごそとその空間内で探し物をするように手を動かす。
「さぁ、鳴上総司さま。今から貴方が欲しいと思ったものを、このエリザベスが出してごらんに見せましょう」
「えっと、じゃあ……」
僕は後ろで制服に着替えてしまった湊や湊先輩を見る。僕の視線に気付いた2人は『ほにゃっ』とした笑みを僕に向けてくる。僕のモノになった2人に何か証があればいいな。指輪とか首にかけるネックレスとか、ピアスなんかも。そう思っていると、エリザベスの目がカッと開かれる。
「出ました!『私はご主人様の雌犬です。末永く可愛がってね、雌犬セット!!』2人前でございます」
「ねぇ、こんなのが僕の望みなの?僕の予想では指輪とかアクセサリーだったのにっ!!」
「鳴上総司さま。私は知っております。お二方が犬になりきって、『おちんちん』と『マーキングポーズ』をした時、貴方さまが一番興奮していたということを。犬耳と犬尻尾にリード付きの首輪をつけていれば完璧なのにと思われていたことを」
エリザベスは僕専用と書かれた金庫に雌犬セットを入れると鍵を僕に手渡してきた。
僕はその鍵をつき返すことも出来ず、そっとポケットに入れたのだった。