※この作品はR-18です。

今も未来も君は変わらず   作:添牙いろは

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今も未来も君は変わらず

 何だか、悲しい夢を見た。

 糸守があった場所に大きな穴が空いて、湖になっている――そんな夢を。

 悲しげにそう語る四葉の言葉は……すぐに現実となって突き付けられる。

“山奥の秋祭りを襲った悲劇”――

 この報道に、彼女たちはじっとしてなどいられない。

「今すぐ帰らないと――」

「待て! しばらくは現地も混乱している! ……連絡先は伝えてあるのか?」

 瀧から抱き竦められるように諭されて……三葉は我に返る。

 そして思い出す。

 彼から、昨日言われたことを。

 全部……全部本当だったんだ……!

 なのに私、信じようともしないで……

 思い出したように、彼女は自分のスマホを確認する。

 直接聞かされた本人さえ聞き流していたのに、他の人たちが動いてくれているとは思えない。

 だけど……!

 通知欄には、着信メールが一通だけ。

 差出人は、サヤちんから。

 村が、大変なことになっている、と。

 そして、一緒にいたテッシーは無事である、とも。

 一先ずは、それだけ。

 時刻は――夜遅い。

 間違いなく、彗星の直撃だけは避けられた、ということだろう。

 だけど……お婆ちゃんと、それに、お父さんは……

 生きていれば、きっと連絡をくれるはず。

 それまでは……待つしかない……。

 これから長くつらい日々が続くのだろうな――そう、三葉は覚悟していた。

 

       ***

 

 が、そこは情報化社会である。

 それに、被害地域も局所的だった。

 電波さえ落ち着けば連絡をつけることはそう難しいことではない。

 三葉の祖母・一葉は無事とのこと。どうやら孫娘の書き置きを信じてくれたようだ。

 そして、父・俊樹についても……運良く無事だったらしい。

 もっとも、三葉からのメッセージ自体は子供の戯言と一蹴していた。が、町民から一葉婆ちゃんが何やら祭りと見当違いな方角へと徘徊している、との通報を聞きつけ……ついにボケたか、と婿養子自ら探しに行ったことで、辛くも災厄を免れたそうだ。

 他の人たちについては、直接関与していない。

 できるだけみんなに――身近な人と一緒に、とは伝えたが……どこまで聞き入れてもらえたことか。

 常識的に考えれば……望みは薄い。

 だから、聞きたくない。

 目に映るもの、耳に届く無事だけを、信じていたい。

 現実を、見ていたくない。

 ゆえに……今は、糸守町に帰ることはできない。

「お願い……もう少しだけ、ここにいさせて。お金は……何とかするから」

 立花親子も、事情は察している。

 どうやってクラスメイトだと偽って駆け込んできたかは分からない。

 だが……

 被災地からやってきたことだけは事実のようだ。

 そんな彼女らを、無碍に追い返すこともできない。

 いつまで置けるか約束はできないが……しばらくはここに住んでも良い、とのこととなった。

 

 今回の災害は国が支援してくれているので、手続きは流れるように進んでいく。

 さすがは都会というべきか、学校の数は多い。

 転校先もすぐに見つかり、三葉は生活費を補填するためにアルバイトにも精を出す。

 炊事も洗濯も手際がよく、正直なところ……瀧は来てくれたことに感謝したくらいだ。

 最初は心強い姉のように、

 気づけば、一人の女性として。

 一方、三葉は――いつの間にか高校生の瀧との入れ替わりは起きなくなっていた。

 同時に、その頃の記憶も失っていく。

 こうして一年が経った今となっては――彼女自身、どうしてここに来たのかも思い出せない。

 それでも、

 彼の傍を離れたくない――

 そんな思いばかりが強く膨れ上がっていく。

 しかし、彼女は居候の身。

 いずれは――できるだけ早く、ここを出なくてはならない。

 大学受験にも成功し、引越し先の目処はついている。

 四葉もアルバイトができる年齢になるし、二人で働けば自活していくことはできるだろう。

 これ以上、立花家の世話になる理由もない。

 もし、それでもここに居たいというのなら……何らかの事情が必要になる。

 だが……

『好きな人と離れたくないから』

 そんな我儘が、通るはずもない。

 そもそも、この間取りでの四人暮らしは無理がある。

 むしろ、よく一年以上住まわせてくれたものだ。

 別れが刻々と近づいてきたある日――三葉は発想を逆転させる。

 どうせ離れてしまうのならば――

 ここで一旦、自分の想いにケジメをつけよう。

 もし玉砕してしまったのなら……そのまま家を出ればいい。

 そろそろ本気で転居先を決めなくてはならなくなって頃――三葉の気持ちも定まった。

 瀧には……ぼかして伝えることもできたかもしれない。引越し先について意見が欲しいだの何だのと、上辺を取り繕う形で。

 しかし、彼女は率直に切り込んだ。朝、三人が学校へと向かう前に――大切な話があるから、早く帰ってきて欲しい、と。

 三葉もバイトを入れていない。

 四葉には夕飯まで寄り道してもらうことになっている。

「も……もし、言い出せなかったら……次のバイトの休みの時……」

 告る前から逃げることを考えていては、上手くいくものも上手くいかない。

 姉の背中を押し出すために、妹はあえて発破をかける。

「次、こーいうこと言い出しても聞いてあげないからねー♪」

 同じ都内の大学なのだから、もう逢えないということもない。

 とはいえ、逢いにくくはなるだろう。

 今のように、四六時中一緒にいられる期間は限られている。

 ならば、離れる前に何とかしておきたい。

 どちらにしても、離れてしまうのだから――!

「フラれてグッタリしてたら……今夜の食事当番、代わってくれる?」

 どうしても前向きになれない姉に、四葉は面倒臭そうにため息をつく。

「上手くいったら、今夜はご馳走にしてよ? お祝いも用意しておくからさっ」

 そう言われても……こればかりは、瀧君次第。

 四葉からの贈り物が心の重病人への見舞品にならないよう……今の自分にできるのは、神に祈ることだけか。巫女らしく。

 帰り道、少しだけ遠回りして神社に寄っていこうかな――そんなことを考えていた。

 

 対して瀧は、ソワソワして落ち着かない。

 今日一日、ずっとこんな感じだった。

 三葉さんから大切な話がある――などと言われては、期待せずにはいられない。

 だが……

 もし肩透かしを食らったら、あまりにも恥ずかしい。

 だから、できるだけ考えないように、

 それでもそのことで頭がいっぱいで、

 昼食すら何を食べたか覚えていない。

 そんな彼は、授業が終わるや否や教室を飛び出し、大急ぎで家路を急ぐ。

 突然押しかけてきた彼女は、

 年相応に姉らしいところもあり、

 意外に可愛らしいところもある。

 少し憧れるところもあるが、

 時に抜けてるところもある。

 実の姉のように思っていたこともあるが――

 やはり、彼女は姉ではない。

 我が家から送り出すのではなく、

 ずっと一緒に過ごしていきたい――そう思える 女性(ひと)となっていた。

 そんな彼女が、我が家で待っている。

 普段は何気なく開ける扉も、今日ばかりは躊躇してしまう。

 まるで、他人の家のように。

 別世界に通じているように。

 それでも。

 彼は鍵を開け、中に入る。

 そこは――無人だった。

 当然、中学生である瀧の方が帰りは早い。

 ゆえに、彼は待たされる。

 大切な話を抱えた、大切な人を。

 だが――

 帰ってくる彼女を、どうやって迎えれば良いのだろうか。

 二人で話をするには――この家は無駄に広い。

 ジャケットを脱いで、彼はベッドへと倒れ込む。

 四葉が先に帰ってきたらどうしたものか……と頭を悩ませながら。

 

 そして、少し遅れて三葉の帰宅。

 今日は、これまでの集大成である。

 これまでの一年間が思い出されて、その手の震えが止まらない。

 何故だか、瀧君ではない瀧君を、出逢う前から知っていた気がする。

 実のところ、ここで過ごしていくうちに、彼女は少しずつ入れ替わってきた。

 それまで知っていた瀧君を忘れて、

 それまで知らなかった瀧君を知っていく。

 仲の良かった同級生が、

 弟のようになり、

 いつしか、大切な 男性(ひと)となっていた。

 でも……

 高校生が、中学生に手を出すのって……やっぱマズイ?

 でも、春から大学生と高校生なワケだし。

 歳も三つしか離れてないし。

 そして何より……仕方ないじゃない……好きに、なってしまったのだから。

 離れたくない、って思ってしまったのだから。

 例え、住まいは離れたとしても、

 気持ちだけはずっと一緒にいたい。

 だから。

 あー……言うしか、ないんでしょーねー……。

 ずっとこんな日々が続いてくれればいいのに、などと泣き言を呟きながら、三葉もまた扉を開ける。

 瀧と、同じような気持ちで。

 しかし。

 玄関には彼の靴が既にある。

 瀧君は家にいる。

 おそらくは、自分の部屋に。

 ただいま――といういつもの挨拶さえ口にできない。

 むしろ、このまま引き返してしまいたい。

 だけれども。

 ここで逃げたら、多分二度と言えない気がする。

 何より、あの妹に嘲笑われるのも癪だし。

 このまま別れて、モヤモヤしながら過ごすのだけは絶対にイヤ。

 折角、彼と出逢えたのだから――!

 彼女は一先ず上着を居間のハンガーに掛け、私物入れから一枚の紙切れを取り出した。

 宮水姉妹が、ここに辿り着くキッカケとなった一枚。

 正直なところ、“三年後の立花瀧”とやらが、誰だったのか――手紙を受け取ったはずの三葉自身も思い出せない。

 だけれど、それは今もこうして大切にしまってあって、

 お陰で自分は救われた。

 生命の奇跡と、出逢いの奇跡。

 二つの奇跡が重なること自体がまた奇跡。

 それを……無為にすることはできない!

 例え振られようが、ショックで死んでしまおうが、

 元々瀧君にもらった命。

 だったらもう……玉砕覚悟で!

 万事を尽くして、天命を待つ!

 そう、あらゆる想定はできている。

 この先、どこへ進もうと、

 どこにも進めなくとも、

 今の自分なら大丈夫!

 ……だと思う。

 最後に、“三年後の立花瀧”君に励ましてもらったから。

 例えダメでもこれを捨てることはないだろう。

 だから、大切に元の場所へとしまい込む。

 そして、胸に手を当てて、一つだけ深呼吸。

 弾みをつけて、真っ直ぐに瀧君のところへ――

「ただいまっ!」

 大声と共に部屋に乗り込んできたが、瀧に驚きはない。

 玄関が開く音は既にここまで聞こえている。

 むしろ、今まで何をしていたのか――ベッドに座って背筋を伸ばし……むしろ、待ちくたびれてしまったくらいだ。

「お……おかえり」

 この様子だと、すぐに“大切な話”とやらに切り込んでくるのだろう。

 それが、自分の期待する内容なのか、

 期待はずれの内容なのか――

 それが判るまでは気が休まらない。

 彼の緊張は、三葉にも伝わる。

 お互い、大事なことを、

 口にしてしまえば引き返せないことを、

 この場で告げようとしているのだろう。

 日にちはないけど、時間はある。

 急ぐ必要はない。

 一先ず彼の隣に腰を下ろし、瞳を閉ざして思いに耽る。

 彼と過ごしてきた、都会での生活を。

 様々な思い出を巡らせつつも、行き着く先はやはりここだ。

「ね、“三年後の立花瀧”……ってどんな人だと思う?」

 あれから一年が経っている。

 ならば、彼は少しだけ三年後に近づいた、といえるかもしれない。

 が、それでも未だ、時期尚早。

「さぁ……ただ――」

 彼にも理解できるようになったことがある。

 自分のことだから。

 これまで……多くのことを知ってきたから。

「あの手紙を送った理由なら解る気がする。今の俺が、一年前の三葉さんと出逢っていたなら……きっと同じことをしただろうから」

 どこで、どう出逢ったのかは分からない。

 それでも。

 何らかの形で出逢っていたのなら――

 絶対に見過ごせない。

 どうあっても、彗星の下から彼女を引きずり出したことだろう。

 あのような手紙を託したとは限らない。

 だとしても、

 どんな手段を用いたとしても。

 ゆえに――

“三年後の立花瀧”が、去年の自分に彼女を引き合わせたのは当然だと思う――そう、彼は言い切った。

 そしてそれは、今だろうが、三年後だろうが、そして、もっと先だとしても。

「だから、例え三〇年後の俺だとしても、きっとどうにかしただろうな」

 一気に桁が跳ね上がり、三葉は思わず噴き出してしまう。

「三〇年後って……大きく出たね」

 来年どころか、来年度からすらどうなるか分からないのに。

 それは、新たな高校生活に想いを馳せる瀧とて同じこと。

 だとしても。

 決して笑える話をしたつもりはない。

 茶化されるのは気に入らないので、瀧はこれを堂々と迎え撃つ。

「なら、確かめてみるか? 俺の隣で」

 本人としては、単純な話だったのかもしれない。

 だが、その言葉の意味を噛み締めているうちに、三葉の顔はみるみる朱に染まっていく。

 瀧君の隣で……三〇年……?

 告りに来たつもりが……逆に告られちゃった!?

 でも……うぅ……それならもう少しはっきり言ってくれないかなぁ……?

「それは……恋人と、して?」

 思わぬところから踏み込んでくる三葉に、瀧はついたじろいでしまう。

 途端に萎縮してしまい……語気も弱気に。

「別に……どんな形でも」

 ある意味包容力のある表現ではあるが、三葉はそのような回答を望んでいない。

「でも……瀧君が他所の誰かを好きになったら、私、隣にいられないよ?」

「…………」

 それは当然のことであり、これまで頭になかった仮定。

 だが、もしそうなったら……などとは考えられず、瀧は思考を真っ白にしたまま黙り込む。

「それに、私に他の恋人ができたら、そっちに行っちゃうし。いいの?」

「……良くない」

 この時点で、二人の想いは確定している。

 だが……

 乗りかかった船なのだから、ちゃんと最後まで漕ぎ出して欲しい。

 三葉は、改めて船出を要求する。

「じゃ、やり直しね」

 本当は、彼の一挙一動を見逃したくない。

 とはいえ、睨視されては言いづらいだろう。

 三葉は下を向き、耳だけに意識を残して言葉を待つ。

 彼の深い呼吸音が微かに届いた。

 あとは、男の子の勇気だけ……!

 身構える三葉に、瀧は再度思いを告げる。

 今度は、ちゃんと期待に添える形で。

「俺の隣で……恋(・)人(・)と(・)し(・)て(・)、いて欲しい……!」

 恋人として――!

 付け加えられた一言に、三葉の頭はグラグラと振り回される。

 私が……瀧君の恋人として……隣に……!

 彼の隣になら、こうしてさっきから座っていた。

 これまで、どのような関係だったのか……

 友達?

 姉弟?

 突然押しかけてきた居候……?

 それはもう、わからない。

 だけれど……

 今だけははっきりと判る。

 私は、瀧君の隣に、恋人として座っている。

 隣に座っていたら……恋人になっちゃった!

 自分の中が急速に別のものに入れ替わっていくのが感じられる。

 自分が、瀧君にとって特別なものへと――!

 感極まった三葉は彼を押し倒し、そのままゴロゴロとベッドの上でもつれ合う。

 男の子の重い身体に押し潰され、

 男の子の硬い身体にしっかりと乗り上げて、

 そして今は……

 ぼんやりと瀧君の顔を見上げている。

 ずっと、こうしてみたかった。

 こうやって、抱き合ってみたかった。

 二人きりで、

 間近で見つめ合って。

 これはもう、キス……とかも、していい雰囲気ではなかろうか。

 彼の瞳を窺ってみると――そこで、三葉は気づく。

 二人の間で、視線と視線が交差していなかったことに。

 彼は彼女の瞳より、もう少し下の方が気になっていた。

 大人が実った、滑らかな膨らみを。

 だが、露骨に下心を覗かせていたわけではない。

 むしろ、それは彼女の方――

(……あ)

 女として、男の子と向き合う際の最低限の防衛線。

 念のために、と潜ませていたひとちぎり。

 先程じゃれ合っていた間に、迂闊にも胸ポケットからはみ出してしまったようだ。

 ソレが、ソレであると明らかになるほどに。

 ファーストキスを遥かに飛び越す、言葉にできないメッセージ。

 これに、年頃の瀧は――困惑を隠せない。

 どうして三葉さんがこんなものを……?

 いや、このような話をするために来ていたのだから……そうなのだろう。

 だとしても、女の子の方から用意してくるなんて……!

 彼が、これまでずっと触れてみたかったものがそこにある。

 同居しながら、抱いてきた邪な妄想は数え切れない。

 そのすべてを許し、受け入れる――その一欠片には、そんな意味が込められていた。

 が。

 突如夢を現実として突き付けられては、本当に手に取って良いのか不安になるのが人の 性(サガ)である。

 気にせずにはいられず、見なかったことにもできず――どうしてもそこに目がいってしまう。

 そんな彼の視線を、三葉には責めることができない。

 男の子に、それを気にするな、という方が無理な話である。

 折角のいい雰囲気が、自分のミスで一気に下卑たものになってしまった。

 これはもう居た堪れないし、何より恥ずかしすぎる。

 だとしても。

 どうにかして、ここから挽回したい。

 突如混ざってしまった不純物を絡め取るように。

 それを、再び優しく温めるために。

「そ……その、ね。今朝、四葉には夕飯まで帰ってこないようにお願いしたの……」

 もう一人の住人・瀧の父親に至っては言わずもがな。

 あと数時間は、二人きりが約束されている。

 誰にも邪魔されずに、

 二人だけの時間が。

 この言葉の意味は、瀧にも苦しいほどに伝わる。

 しかし。

 瀧には、どのように切り出して良いか判らない。

 期待はしていた。

 下着も、悪くないものを穿いている。

 だが……そこに至る過程、

 むしろ、最初の一歩。

 その出足を踏みあぐねている。

 最早、目も合わせられないほどに茹で上がった彼に、三葉は最後の助け舟を出すことにした。

 これに乗ってもらえなければ……今日はここまでにしておこう。

  雰囲気(ムード)に身を委ねるのは素敵だけど、あえて先を急ぐ必要はないだろうし。

 ポケットの縁からはみ出したソレを、彼女は自ら上まで引き出す。

 そして――

「恋人同士がすること……する?」

 それは、彼が言い出したことだった。

 恋人として隣にいて欲しい、と。

 そのような関係ならば、行うであろう当然のこと――

 それを、三葉は恋人に問う。

 ここまで明確に示唆されては、瀧としても逃げることはできない。

 だが、緊張のあまり――

「は、はい……」

 恋人に対して敬語の返答。

 こんなに固くなられては、何をされるかわかったものではない。

 それどころか、何もできないかもしれない。

 一先ず、彼の意思は確認できた。

 前へ進もうとする、その意思だけは。

 ならば、もう一歩だけ、異性へと導いてあげましょうか。

 年上だし。

 三葉は瀧の右手首をしっかりと握る。

 それをグ……と持ち上げるが、覆いかぶさった彼の体勢は崩れない。

 なので、そのまま――ゆっくりと引き込み……下ろした。

 自分の、胸の上に。

「…………!」

 彼は三葉の顔色と、自分の握る手を交互に見つめ直している。

 本当にこんなことをしていいのか――自問自答するように。

 だが、手の内にある誘惑に耐えられず……彼は指に力を込める。

 女の子が、守り続けてきたその場所に。

 柔らかい……。

 それに、温かい。

 何より、三葉さんの鼓動が感じられる。

 こんなところに触れているのに、そのまま許してくれる彼女の鼓動が。

 少しの間、片手だけでその触り心地を味わっていたが、それはすぐに両手に移る。

 さらには、その間に顔まで伏せて。

 それを三葉は――本当に男の子っておっぱい好きなんだなぁ、と見守っていた。

 が、好きならば、それだけで済むはずがない。

 ブラウスのボタンとボタンの隙間から覗く肌――

 そこに、異性の指先が触れる。

 這入り込んでくる。

 これは――三葉も冷静には受け止められない。

 直に服の中を触れられている……

 ここから、もっと奥まで触れられてしまうのだろう。

 いずれは、その合わせをも解き放ち――!

 彼女は待つ。

 彼に抗うことなく、身を任せて。

 そんな献身的な彼女に……瀧はさらに求め始める。

 こんな狭いところから 突(つつ)くだけでは物足りない。

 もっと、もっと彼女の肌を――!

 恐る恐る、彼はそのボタンに手を掛けてみた。

 脱がされる――! その辱めに三葉は身を固くするが……この程度で何を弱気な、と奥歯を噛みしめる。

 何の覚悟もなく、あんなものを用意したわけではないのでしょう?

 そう自分に問い掛けるも――浮足立っていて、勢いで買ってしまったような気もしてくる。

 行為の中身も思い描かぬままに。

 本当に、形だけ。

 上辺だけ。

 可愛い下着の上下を揃えて、

 脇もきちんと処理しておいた。

 その上、避妊具まで買っておきながら、

 彼からの愛撫を恐れている。

 だけど、それは自分から言い出したはずだ。

 恋人同士がすること――

 ならば、何ら恥ずかしいことではない。

 いや、恥ずかしいけれど。

 だとしても――

 とはいっても――!

 戸惑う彼女は、ひたすらに無抵抗。

 そうこうしているうちに、彼は一つ、また一つと外していく。

 彼の指が止まるのは、彼女によって拒まれる時か、

 もしくは――

 こうして、すべてが切り離されてしまった時だけ。

 淡い水色のストライプが顕になっているが――彼にそれを眺める余裕はない。

 ようやくここまで来たのである。

 もっと中へ、

 その内側へ……!

 背中のホックを外すことなく強引に上へと皮を剥き、

 内側から現れた果肉に――彼は無心にむしゃぶりつく。

 それは、まるで乳飲み子のように。

 自分の女の部分を蹂躙されている――初めての経験に、彼女は何も考えられなくなってしまった。

 が、一つだけ思うことがある。

 それが、彼――立花瀧という男の子で良かった……と。

 だから、これで良いのだと思う。

 瀧君だから、そこに触れてもいいんだよ――

 そんな想いを込めて彼女は彼の頭を抱く。

 ただ、彼に触れられているのではない。

 自分の意思で、そこに触れさせている。

 自分の意志で、受け入れている。

 それを、きちんと自覚するために。

 ならば。

 他にも男の子が触れたいところはあるはずだ。

 それは、女の子として最も恥ずかしいところ。

 だが、こんなに腿を閉ざしていては、彼を拒んでいるに等しい。

 恋人同士ですることなのだから、

 一方的に求めるものではない。

 男の子が欲しがるのなら、

 女の子はそれを自ら差し出そう。

 あとは、彼が好きなようにしてくれる――

 彼女は黙ってそれを待つ。

 とはいえ、これが彼に気づかせたという一面はあったようだ。

 胸ばかりに夢中になっていた彼を。

 女の子の足に跨っていた彼の両足が、内側からズルズルと押し開かれていく。

 それは、膝の位置を変えざるをえないほどに。

 自分の身体が女の子の腿の間に収まったことで――彼は急速にそこへと引きつけられる。

 無防備にスカートが掛けられただけの、その中身へと。

 手を入れてみると、思っていたよりそこは熱い。

 そして、すぐに行き止まる。

 二本の足の間を辿っていった先で、肌を覆う彼女の衣服。

 自分の身体とは違う、異性の身体。

 ここに、触れても良いのだろうか……。

 胸以上に、触れてはならない気がする。

 だからこそ、

 迷えば迷うほど、

 どうしても触れてみたくなる――!

 ちょん、ちょん、と控えめに指先を当てた後……スッと手の平を宛てがった。

 そこに、男のものは生えていない。

 初めて触れる、何もない場所。

 いや、何もないわけではない。

 胸とは違った、より柔らかな肉の山。

 そして、その間に走る谷を――男の指がスーっとなぞる。

 思わず足を閉じそうになるも……三葉はどうにか堪えることができた。

 だけど……こんなところを……他人に触らせるなんて……!

 そして何より恥ずかしいのは……自分でも判ってしまうほどの冷たい感触。

 ――濡れている。

 濡らしている。

 抑えられない本能の滴りで。

 むしろ、それを楽しむように彼の指は上下に擦り付けられる。

 その度に、染みが大きくなっていくようだ。

 だったら……もう……!

 彼女は思い切って腰を上げる。

 どうせ脱がされるのなら、汚れが広がらないうちに。

 こうして抱きしめていれば、

 抱きしめさせてくれるのなら、

 スカートの中を覗かれることもないだろう。

 彼女の思惑通り――案の定、彼はすぐ食いついた。

 少しだけ彼女の胸から旅立った彼は、両手でズルズルと女の子の下着を剥ぎ取っていく。

 それが、つま先からも切り離された時――彼女は何ともいえない心許なさを感じていた。

 早く、瀧君を抱きしめたい……!

 そう心待ちにしながら。

 しかし……

 彼の顔は胸へと戻ってこない。

 彼がいま、目の当たりにしたいと強く望んでいるのは――

(ひゃぁっ!?)

 覆いが捲り上げられ、濡れた股間を風が撫でる。

 どうしよう……見られてる!

 酷いところが……汚いところが……!

 そんなところをうっとりと見つめられても、三葉は困ってしまう。

 あんまり見ないで欲しい。

 とはいえ、いまさら隠すこともできず、

 彼女は独り羞恥に悶える。

 だが、男子の性的好奇心はこれだけに留まらなかった。

 折角包み隠している二枚のヒダを、彼は両手の指で――押し広げてしまう。

 これには、三葉は何も考えられなくなってしまう。

 というより、何も考えたくない。

 さっきの下着の濡れ方からして、凄いことになっているのだろう。

 はしたなく、下品な欲望を滾らせて。

 こんなの、もう……どうにもならない……!

 そんなところを、瀧君に見られてしまっている。

 もう、顔から火を噴きそう!

 羞恥に次ぐ羞恥に壊れてしまいそうな彼女とは裏腹に――

 瀧は、初めて見る女性性に見惚れるばかりだった。

 生で相対し、

 しかもそれは、大好きな三葉さんのもの。

 そこから溢れ出してくるものが、自分を求めてのことであれば、こんなに嬉しいことはない。

 彼女が汚いと恥じ入るところに、むしろ望んで指を這わせ、

 聞き齧った通説の場所をできる限り優しく擦ってゆく。

「ん、ん……くぅん……❤」

 ダメ……ダメだよ……こんなの……

 声……我慢できない……!

 中からは蜜がとめどなく溢れ出し、

 それが、最も敏感な場所へと運ばれていく。

 外側からの刺激が中へと伝わってゆき、

 それが三葉の内側を響かせる。

 ――欲しい。

 これまで何度か突き動かされそうになった衝動。

 奥の方に触れてみたい。

 そこに至る道を埋め尽くして。

 ただ、その入口はやんわりと止められている。

 押せば破れる、薄い膜によって。

 そこを、これまで守ってきた。

 しかし、もうその役目も終える時なのかもしれない。

 何故なら、彼こそが、その向こう側へと迎え入れる相手なのだから。

 もう既に――脱がされ、見られ、触れられてしまっている。

 いまさら恥ずかしがる方が恥ずかしい。

 ここまでずっと、彼ばかりが求めてきた。

 ならばそろそろ、自分から求めても……いいかもしれない。

「ね、瀧君……ア(・)ソ(・)コ(・)見せて」

「…………!?」

 小さく『え』と呟いたようにも聞こえた。

 これまで女の身体を隅々までまさぐっていたくせに何を驚いているのやら。

 両の手の平を天井に向けて、上へと仰ぐのは身体を起こせ、という合図。

 彼が腕を伸ばしてもまだ足りず、きちんと膝立ちになるまでそれは続く。

 ここから先は、自己責任。

 ズボンの下からこんもりしているのは、外から見ても丸わかりだ。

 そんな彼を解き放とうと、彼女はベルトに手を掛ける。

 少し緩めて、中のホックを外せば――後は、膝に向けて下ろすだけ。

 別段男の子のパンツに興味があるわけではない。

 興味があるのは、その中身。

 ナニかが引っかかっているようだが構わず押し下げてゆくと、立派な綿毛が大人であることを主張してくる。

 ア(・)レ(・)が見えないと女の子みたい――などと油断していたところに――

(きゃっ!?)

 勢いよく下から野太いものが振り上げられた。

 赤黒い、血の通った肉の塊が。

 こんなの…… 挿入(はい)るの……?

 不安になるも、少しずつ慣らしていく他ないのだろう。

 彼女は枕元に手を伸ばし、自ら用意してきたものの梱包を千切る。

 緑色の薄膜で包み込んでいくと……少しだけ可愛らしくなったように見えた。

  挿入(い)れるなら、こっちも濡らしといた方がいいよね……?

 三葉は普段見せないほどに大きな口を開け……迷うことなくそこを咥え込む。

「んっ」

 瀧君の腰が少し……引けた……?

 それで……三葉も三葉で下世話な噂話で聞いた場所を、舌先でチロチロとくすぐってみる。

「く……ぅん」

 声は抑えているけど……身体は全然誤魔化せてない。

 さっきのお返し、とばかりに口の中で男の子を 弄(もてあそ)ぶ。

 敏感な溝に沿ってチロチロと舐め回す……が、少し顎が疲れてきたようだ。

 それに、今ので緊張も少し解れた気がする。

 お口で遊んでみただけでもこんなに嬉しそうなんだもの。

 きっと、こっちに 挿入(い)れたら……瀧君、物凄く 性感(カン)じちゃうんだろうな。

 だったら……頑張ろう。

 せめて、彼が 射精(すむ)までは。

 なるべく涎を出すように努め、彼の硬いところをヌメらせていく。

 そして、口を離したところで――ようやく、それが始まるようだ。

 何も言わずに、三葉はコロンと後ろに倒れる。膝は立てて、開いたままで。

 あんまりいい格好ではないから急いで欲しいな、とは思っていたが、瀧も瀧で待ちきれない。

 よじ登るように彼女の身体を抱き竦めると、ずっと観察していたその場所に、自分の身体を突き立てる。

 女の子の初めては痛い、と彼自身も聞いている。

 だとしても……このままではいられない!

 ズブリ、と先の方が埋め込まれただけで――

(ん、ぁ……無理……無理ぃ……!?)

 何しろ、顎が外れそうなほどの太さである。やっぱり、そんなものが 挿入(はい)るはずがなかった!

 無茶なのに……こんなの……こんなの……!!

 と、痛みに震えているうちに――二人の骨盤がぶつかり合う。

「 挿入(はい)った……?」

 とんでもない異物感。

 股の間に物凄いものが突き立てられているのは判る。

 自分の身体の中に収まっているのが信じられない。

 こんなものが……出たり、入ったり……?

 無理無理! 壊れちゃう!!

 でも……やるんだよね……?

 やりたいんだよね……?

 だったら……

「……そ……そっとね……? 初めてだから……」

「は……はい……」

 初めての二人は、手探りで加減を探していく。

 最初はただ震わすだけ。

 それが大丈夫そうなら少しだけ引いてみる。

 ギリギリの攻防の中で、彼が燻ってきているのが三葉にも伝わってきた。

 ええい、ままよ!

 彼女は彼の首筋を捕らえて引き寄せる。

 そして、唇――どころか、舌を絡ませた。

 初めてと呼ぶにはあまりに貪欲なファーストキス。

 三葉は唇の柔らかさで、押し寄せてくる痛みを誤魔化そうとしていた。

 口周りの興奮は下腹部へと伝わる。

 瀧も動きに、少しずつ遠慮ができなくなってきた。

 無茶はするものではない――と頭では解っているのに、腰が勝手に快楽を求めてしまう。

 これに耐えかねて、三葉は瀧に食らいつく。

 唇を咥え、舐め回し、舌を見つければ纏わりつく。

 泣き言の代わりに、彼を食む。

 それは鼓舞でもあり、恩赦でもあった。

 私は我慢するから……どうか、最後まで……!

 彼女の願いはすぐに届いた。

 熱く滾り続けていた彼の奥では、既に張り裂けんほどに膨らみきっている。

 強く締め付ける彼女の 膣(まえ)では、そう長らく保つことなどできはせず……

 

 ド、ドクンドクンドクン……!

 

 瀧の身体が脈を打ち、三葉の小さな身体をキツく強く抱き締める。

 それで彼女も……ようやくやりきったのだと判った。

「三葉さん……その……大丈夫?」

 つい自分勝手になってしまったことを瀧は悔いる。

 そして三葉は、それを赦す。

「何とか……ね。今度は私も気持ち良くなりたいな」

 繋がりあったまま唇を重ね、二人は相手を優しく労う。

 そんなことがきっと、これからも続いていくのだろう。

 楽しいことだけではなく、ツライこともあるだろうけど、

 そこは一緒に乗り越えていけばいい。

 何故なら、もう離れたくないから。

 離れられないのなら、一緒に頑張っていくしかない。

 だけど――

 彼と、

 彼女と手を取り合っていけるのなら、

 必ず楽しい旅路になるだろう。

 その第一歩を、二人は踏み出したような気がしていた。

 

 そして、

 すぐに第二歩目がやってくる。

「……あ、私、ご馳走作るって約束してたんだ!」

 

       ***

 

 食事当番は三葉のハズだったのだが……今の彼女に機敏な動きは難しい。

 献立を考えるところまでは二人で話し合ったが、買い出し以降を担ったのは瀧一人。

 どちらかが倒れそうな時は、もう一方が支える――三葉の力になれることが、彼はとても嬉しかった。

 

 四葉が帰宅してきたのは夜七時を回る前。

 瀧の父親もそろそろ帰ってくることだろう。

「いや、ご馳走を、とは言ったけどさー……」

 赤飯を炊くなんて、あまりに露骨すぎやしないか? と四葉は軽く鼻白む。

 ともあれ。

 姉が上手くいってくれたようで何よりだ。

 身近なところでギスギスされても息が詰まるから。

 しかし、一年少々とはいえ、家族同然で過ごしてきたのである。いまさら恋人ヅラしてイチャつくのも気が引けるのだろう。二人は必要以上に引っ付くこともなく、普段通りに過ごしていた。

 むしろ、赤飯がなければ、事の結果が判らないほどに。

 何事もなかったかのように。

 常識的な姉たちに、妹は少しだけ安堵した。

 

 その後、父親も帰宅して、四人揃って夕食を済ます。

 謎の祝飯に……親として特に何も言わなかった。

 食に無頓着なのか、家庭に無頓着なのか。

 一応、触れられた際の段取りは考えてはいたが……どうやら後日に持ち越せたらしい。

 食後もこれといって変わりなく、寝支度を整えた姉妹は並んで布団に這入った。

 その途端、一転して三葉は涙ぐむ。

「四葉ぁ……やっぱり私……瀧君と一緒に暮らしたい……!」

 思いが通じたことで逆に弱くなってちゃ世話ないなぁ、と四葉はただただ姉に呆れていた。

「何のために告ったんよ。意味ないじゃん」

 そう言って突き放しつつも、四葉も四葉で何も考えていないわけではない。

 もし、今日、二人がうまくいったなら……勧めてみたい案も用意してある。

「しゃーないなー……それじゃあ、来年から私(・)だ(・)け(・)こ(・)こ(・)に(・)残(・)る(・)よ」

「はぁ!?」

 妹からの提案に、何の当て付けかと怒りを通り越して言葉を失う三葉だったが……それを受け止めるのはニヤニヤと厭らしい妹の笑み。

「だって、そしたらお姉ちゃん、女子大生の一人暮らしでしょ? 今(・)日(・)み(・)た(・)い(・)な(・)こ(・)と(・)……し放題やよ?」

「――バッ」

 バッカじゃないの!? とあしらおうとするも、あまりの名案に喉を詰まらせる。

 言われてみれば……瀧君と一緒に暮らしていても、お義父さんや四葉がいては気兼ねなく引っ付くこともできない。

 でも、住まいは離れたとしても、自分だけの家を持つことができたら、泊まりに来てくれた瀧君と……!

 四葉のクセに何て気が利くのだろう! と三葉は心酔しかかっていた。

 が、肝心の四葉は……姉のリアクションがおかしいことに気づく。

 こういう下世話な冗談を交えれば、絶対に『そんなことしてないわっ』って反論しくるはずなのに。

 もし、本当にし(・)て(・)い(・)な(・)け(・)れ(・)ば(・)。

「……えーと、おねーさま……? 今日、告った後……まさかとは思いますけど……して、ないよね?」

「へ!?」

 さっきの、察してたんじゃなくて、カマかけだったの!?

 しかし、いまさら慌てている時点でもう手遅れだ。

 とはいえ、自分から堂々と言えるはずもなく。

「そんなこと……ね? ほら、そんなこと……なんて……なんて……」

 否定の言葉を口にできない姉を見て……四葉は自分の善意がバカバカしくなってきた。人のこと外に追いやっといて……そんなことしとったんか!

 妹の機嫌を損ねてしまったことに気づき、三葉ははぐらかすように話題を変える。

「あっ、あ……ところで四葉、お祝い用意してくれてるって――」

「もう知らんっ!」

 四葉はプイと背を向けた。そして、次に家を空けろと言われても絶対に聞いてやるもんか! と固く誓う。

 折角バラエティショップで買ってきた面白コンドームだけど……こんなのにあげるくらいならゴミ箱に捨ててしまえ!

 照れずに普通に喜んで使われちゃったら……冷やかし甲斐もありゃしないわっ!

 

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