※この作品はR-18です。

木下洋二の性癖は・・・   作:あゆ20011969

1 / 4
001〜004まで

物語り、4

 

木下洋二の性癖は・・・

 

自らの手で肉体改造を施したシーメールマゾの自虐オナニーを、二人の女子高生が偶然目撃する。

 

木下洋二(23)170、94-76-106

水谷杏子(17)

安住敏子(17)

 

*****

 

現在・・・二十時を五分ほど過ぎた時間を時計の針は指している。

 

交代番である夜勤の連中が出て来ると、ボクは申し送りもそこそこに、飛び出すように会社を後にする。

 

帰り道の途中、コンビニに立ち寄り、いつもはどんなに疲れていても必ず自炊している晩ごはんを、今日はコンビニで済ませようと唐揚げ弁当を買い、独り暮らしのアパートに向かって大急ぎで自転車を走らせる。

 

そしてアパートに帰ると、冷めないうちにと流し込むように弁当をかっ喰らい、その日一日分の汗と疲れを洗い流そうとシャワーを浴びるのだった。

 

ボクの名前は木下洋二・・・今年二十三歳になった、どこにでも居るありふれた、ごく普通の青年だ。

 

○○市にある二十四時間稼働の生産工場に高校卒業と同時に正社員として入社し、以来この五年間、真面目な勤務態度と誠実な性格からか、上司や先輩たちから高評価を得ているのだが、ボクとしてはただ黙々と日々の・・・自分に与えられた、任された仕事を一所懸命にこなしてきた結果の積み重ねなんだ!・・・と、受け止めている。

 

朝八時から出勤して夜二十時まで、あるいは逆に夜八時から翌朝八時までと、毎日暗黙のうちに強制されている十二時間労働を、時には辛いこともあるけれど、大きな怪我をすることもなく無事毎日を平和に過ごしている。

 

そして休日・・・毎週日曜日になると車を走らせ隣町へと足を延ばし、本屋で立ち読みをしたり、CDやDVDをレンタルしてみたり、またある時は、恋人もいないのにお洒落なショッピングモールに足を運んでみたり・・・と、それなりに青春を満喫していたのだ。

 

さて、こんなボクではあるが、周りの連中には、恋人はいないけど真面目に仕事に打ち込んで、それなりに青春を楽しんでいるんだぞ!・・・と、アピールはしているのだが、しかしこんなボクにも、どうしても人に知られたくない・・・決して知られてはいけない、とんでもない秘密を持っていたのだ。

 

ボクの本性・・・その正体を知ったなら、おそらくボクに好印象を持っていた全ての人が、皆手の平を返したようにボクの前から・・・口汚く罵りながら、時には化け物扱いしながら立ち去っていくだろう。

 

仮に、もしボクが違う人間で、何の予備知識もなくボクの秘密を知ったなら、きっとボクはそんな反応をするに違いない。

 

それほど特異な秘密を、ボクは持っていた。

 

シャワーを浴び終えたボクは、部屋に置かれた姿見の前に立ち腰の辺りにバスタオルを一枚巻いただけの半裸の肉体を写しているのだが、そこに写し出されたモノこそ、ボクの決して誰にも知られたくない秘密だった。

 

鏡に写し出されている、ボクの誰にも知られたくない秘密・・・それはボクの胸元に膨らんでいる乳房のことだった。

 

そもそも乳房とは女性の象徴といえるもので、ボクのような男の子には膨らむはずはなく、ましてや男の子の肉体というものは全体的に硬く引き締まった筋肉に覆われているものだ。

 

ところが鏡に写るボクの裸の肉体は、男性であるにも関わらず胸元に大きく乳房が膨らんでいるだけでなく、その先端の乳首もまた多くの女性たちのように・・・いや、女性たちのものよりはるかに肥大した・・・成人男性の親指にも匹敵する大きさにまで肥大しているのだ。

 

多くの男性たちの平均的な乳首の大きさといえば、せいぜいが米粒程度なのだろうが、しかしボクのそれは、まるで何人もの子供を産んだ経産婦のように大きく肥大していたのだ。

 

それだけでなく、全身筋肉で硬く引き締まった普通の男性たちに比べてボクの肉体は、D-cupでは収まりきらない胸元の乳房だけではなく、バスタオルを巻き付けた下半身の腰回り・・・お尻の辺りにもタップリと脂肪を載せており、全体的に丸々とお肉を蓄えたそのシルエットは、もはや女性のそれと違わぬものであった。

 

腰の辺りにバスタオルを巻き付けたボクの半裸の肉体を見ても、誰もそれが男の子だなどとは思いもよらず、それどころか、このボクでさえ鏡に写った半裸の女性が自分でないような気がして、未だにびっくりしているものだ。

 

そもそもボクの胸元に大きな乳房が膨らんでいるのは、高校卒業後の就職と同時に服用しだした女性ホルモンの影響だ。

 

現在、ボクは二十三歳・・・高校を卒業して五年以上がすぎたのだが、その五年間ほぼ毎日、必ず二種類の女性ホルモン剤を服用し続けたのだ。

 

その結果・・・よほどボクの体質にあったのだろうか?・・・元々薄かった髭を始めとするボクの体毛はすべて失せ、肌は女性のように肌理細かでツルツルに・・・そして何よりその胸元には女性のように乳房が膨らんだのだ。

 

その大きさは、ボクの周りの女性たちのモノよりも大きく・・・もちろん実際に裸の乳房を並べ、比べ見て確かめたわけではないのだが・・・乳房を潰すように胸元にきつく晒し布を巻き付け、さらにどんなに暑い日でもダボダボのゆったりした服を着込んで隠さなければ、男性として日常生活を送ることは不可能だった。

 

これまで外科的な手術・・・例えば豊胸手術などは一切行ったことはなく、しかし風邪を引こうが高熱を出そうが、どれだけ体調を崩しても一日も欠かすことなく摂取し続けた女性ホルモンの効果によって、左右の胸元に重たげな乳房を膨らませたのだ。

 

こうして男性の肉体に長期に渡って女性ホルモンを摂り続けることによって、肉体が女性化することの引き換えに男性機能は減退し、睾丸や陰嚢は萎縮するものだが・・・しかしボクの股間にぶら下がる男の子は全くその機能を失っていなかったのだ。

 

ボクのように五年以上もの時間をかけなくても、わずか一年も服用し続ければ男性機能は消失し、下半身の男の子の証明も勃起しなくなるものだ。

 

しかしバスタオルに隠された僕の男性器は機能を破壊されることなく、それどころか常に猛々しいまでに勃起しているのだった。

 

ヒクヒクと脈打つ血管を浮き立たせたボクの男根は、平均的な成人男性のそれと比べても二周り以上大きく醜悪な姿を晒している。

 

ボクは腰に巻き付けたバスタオルを外して、一糸纏わぬ全裸の肉体を鏡に写している。

 

そこには、どうみても女性としか思えぬシルエットを浮かべる肉体と、一方でその肉体に襲いかかろうとする禍々しい肉の凶器を一人の人間の肉体に共存させた、異様とも言える姿であった。

 

*****

 

ボクは腰に巻き付けたバスタオルを外して、一糸纏わぬ全裸の肉体を鏡に写している。

 

そこには、どうみても女性としか思えぬシルエットを浮かべる肉体と、一方でその肉体に襲いかかろうとする禍々しい肉の凶器を一人の人間の肉体に共存させた、異様とも言える姿であった。

 

男性なのか?女性なのか?・・・一目では見分けの付けられないその肉体は、神々しいとも言える両性具有でもあるし、一方で見方を変えると得体の知れない化け物のようである。

 

それこそが、ただマゾヒスティックな性癖を満たしたいがために、ボクが望んで手に入れた肉体である。

 

鏡に写る肉体にうっとりしながら、ボクはそばに置いてあった衣装ケースのフタをはぐると、中から小さなジュエリーケースを取り出した。

 

それほど大きなケースではないのだが、その中にはボクの変態な性癖を満たす衣装や道具で一杯だ。

 

手にしたジュエリーケースの中にも、小さいながらもボクの肉体をイヤらしく彩る装飾具がいくつか入っている。

 

その中から一つ、銀色に鈍く輝くそれを指先で摘み上げた。

 

それは、一本の棒の両端に鉄球を備えた・・・バーベルピアスだった。

 

男の子として産まれたボクの胸元には、あり得ない大きさに・・・乳房と呼んでも差し支えない大きさにまで膨らんでいる。

 

さらにその乳房の先端では、ボクの親指ほどの大きさにまで乳首が膨らんでいる。

 

その乳首の、まずは左側を空いてる指先で摘み上げるとウニウニと揉み解し刺激を与えながら、もう片方の手にしたポールペンの芯ほどの太さのピアスを穿ち、今度は反対側の乳首にも同じ所作を施しピアスを刺し貫いた。

 

そう・・・普段、仕事の時は外しているが、ボクの肉体はボディピアスが穿たれてある。

 

ファッションの一部としてボディピアスもすでに多くの人々に認知されもう随分と立ち、ネットや街中でも、キュッと括れて引き締まった女性のウェストのお臍に輝くピアスを目にしたこともある。

 

ただ・・・人格さえも疑われてしまいそうなほどにマゾヒスティックな性癖を持つボクにとって、ボディピアスはマゾ奴隷の証しだと思っている。

 

極度なマゾヒズムの性癖を持つボクの持論としては、そもそもゴツゴツとした筋肉に覆われた男性の肉体よりも、丸味を帯びた女性の柔らかな肉体がマゾ奴隷に相応しいものだと思っている。

 

そんな思惑があるからこそ、女性でもないのに性同一性障害者でもないのに女性ホルモンを摂取して、産まれついての女性よりも女性らしい肉体を手に入れたのだ。

 

しかし・・・完全な"女性"としての肉体への魅力も捨てがたいモノの"強制的に肉体を改造された!"・・・ことへのこだわりからか、一方で男性器の増長と、女性ホルモンの副作用として失われるはずの生殖機能を維持するための薬を服用しているのだ。

 

そして肉体改造だけでなく、まるで家畜か奴隷を思わせるボディピアスを肉体の敏感な部分に穿つことが、マゾ奴隷に相応しい・・・チンポを生やした変態牝豚肉奴隷として、ボクの真のあるべき姿だと思っているのだ。

 

再び手を延ばし、ジュエリーボックスからピアスを取り上げると、今度は股間に聳えるペニスへと装着する。

 

鏡に写る自分の・・・両性具有を思わせる肉体を見て、まだ何もしていないというのにボクのペニスは、ヒクヒクと脈打つ血管を浮き立たせながら禍々しい姿を見せながら激しく勃起している。

 

それは左右の胸元で、元々が男性のものであったなど誰も信じない・・・ボクでさえ疑いの目で見てしまう、グレープフルーツほどの大きさにまで形よく膨らんでいる乳房に今にも襲い掛かりそうだ。

 

猛々しくイキり勃つペニスを片手で握り締めると、数回ゴシゴシと扱きあげながら、もう片方の手でボクは器用にピアスを装着させていく。

 

太さは10ゲージ・・・乳首を刺し貫くモノに比べてやや太いモノである。

 

握りしめたペニスの陰茎小帯・・・ようするにペニス裏側の、亀頭の根元カリ首辺りをギュッと強く握り、先走りの吐液をこぼす尿道鈴口をやや開いて狙いを定めるとピアスを刺しこむ。

 

陰茎小帯から尿道口へと抜けるそれはプリンスアルバートと呼ばれるもので、続けてそのすぐそばの、フレナムと呼ばれる亀頭のカリ首根元に走る筋の辺りを真横に貫く。

 

さらにそのフレナムの変形とでもいうべきか?・・・ペニス裏側の筋に沿って真ん中辺りに、さらにペニスの根元辺りにも、フレナムラダーと呼ばれるピアスを穿つ。

 

そして最後にペニスから続く玉のう・・・ようするに睾丸玉袋からひっそりとすぼまった肛門との間の会陰部、ギーシュにも、鈍く輝くピアスを通した。

 

こうして男性とも女性ともつかぬ異形の肉体をイヤらしく飾ると、再び足元のプラスチック製の箱に手を伸ばし下着を身に着けていく。

 

そこからまず、最初に手にしたのは小さな黒い、一握りの塊だった。

 

それは細い紐をクシュクシュとまとめたモノで、そこから見つけた細紐の両端を指先で摘むように取り上げると、それなりに括れたウェストに巻き付け結び留めると、結び目をクルリと背中へ回す。

 

クルリと回した細紐には、丁度乳房の下の辺りに小さな三角布が取り付けてある。

 

垂れ下がる三角布の角から、もう一本細紐が下がっている。

 

肉体の正面に回した二枚の三角布から伸びる細紐を、それぞれ両手の指先で摘み上げると、首の後ろで結び合せる。

 

こうして、ボクの胸元はブラジャーに覆われたことになるのだが・・・しかし、それをブラジャーと呼ぶにはあまりにも頼りないものだ。

 

本来ブラジャーとは、女性の乳房を保護するように覆い隠し、また、日常生活や運動などで揺れ弾むのを防ぐものだが、しかしボクの胸元に貼りつくそれは、親指ほどの大きさにまで肥大した乳首を辛うじて隠す程度でしかなく、それどころかタプンタプンと重たげに揺れ弾む乳房の柔肉にイヤらしく喰い込み卑猥さを強調していた。

 

そして再びプラスチックの箱に手を伸ばし、同じような黒くて小さな布地の塊を持ち上げると、それを眼前で広げる。

 

それは小さなポーチのようなもので、そこからも細い紐が伸びている。

 

その細い紐は輪っかを作っており、ボクは片足ずつそこに通すとグイと引き上げ、猛々しく勃起したペニスに被せた。

 

局所を覆う極端に少ない布地と細い紐で構成されるそれは、男性用の"Gストリングス"と呼ばれるもので、ごく普通にパンツとして利用している。

 

胸元にきつく喰い込み、かろうじて乳首を覆い隠すほどの大きさしかない小さな三角布を細紐でつないだマイクロビキニのブラなのだが、それとお揃いの、同じように極端に生地の少ないビキニショーツもセットで買っていたのだが、ボクはそれを一度も使ったことがない。

 

女性用の、ショーツに限らず下着全般に言えることだが、繊細な生地で作られ、肌触りもとても心地よいものだが、しかし一方で肌を覆う布地の面積は、男の子の証明を持つボクには、あまりにも小さく、布地も極端に少ないものであった。

 

のっぺりとつるりとした女性器と、こんもり盛り上がった男性器・・・そんな肉体の構造の違いは、下着にもあらわれている。

 

男性と女性との違いは一目瞭然であり、体格差も含め肉体全体・・・胸元だけでなく股間の作りにも違いが出ている。

 

丸味を帯び、やさしくふくよかに膨らんだ女性の胸元に対し、筋骨隆々と逞しく、硬く引き締まった男性の胸筋・・・のように、男と女とで肉体の創りには性差による違いがある。

 

風景に例えるなら、川辺の土手のようにこんもりと膨らんだ女性器に対し、大きくそびえる山のように盛り上がった男性器・・・そんな大きな違いを見せる性器を包む下着にも違いがあって当然である。

 

女性のツルんとした股座を包み込むには、ボディラインに見合った形状の、いわゆる女性用ショーツが最適なのだろうし、一方で両脚付け根にブラブラと垂れ下がる男性の股間を包み込むには、そんな女性用ショーツは相応しいとは言えず、ブリーフやトランクスのように股間部に膨らみを持つ形状が適しているのだろう。

 

まだ何年か前・・・ボクが女ホルを服用する以前、トランクスを着用していたのだが、高校を卒業し独り暮らしを始める頃には、わざと小さめのサイズであるMサイズのボクサーパンツを着用し始めたのだ。

 

そして服用しだして半年もしないうち、みるみる膨らみ目立ち始めた乳房を隠すため、さらし布をきつく巻きつけた上で、ボクの体格なら本来LかLLサイズがピッタリなのに、パンツ同様小さなMサイズを着用しきつく締め付けていた。

 

そんな大きく膨らんだ胸元に、普段はさらし布とハーフ丈のタンクトップを着用しているのだが、それでも部屋着として普通のブラジャーも何枚か持っており、就寝時などに着用している。

 

そしてそれらとお揃いのショーツも何枚か持っているが・・・正直それはボクには失敗だった。

 

なぜならツルんとした女性の股座を包むはずのパンティを男の子の証明を持つボクが着用しても、そこにボクの逸物が収まるはずもなく、パンティからはみ出す不快感に、女性用下着の着用をやめたのである。

 

元々・・・異性装に興味があったわけでもなく、肉体を女性化することが目的だったので、何の未練もなくあっさりとショーツたちを処分したのである。

 

しかし・・・女性用のショーツ、パンティに興味もこだわりもないのだが、誰が見ても女性の乳房としか思えないボクの胸元に見合った・・・肉体を卑猥に飾りたかったボクはネットで色々と調べているうちにメンズGストリングスに行き着いたのだ。

 

Gストリングス・・・フロント部分がV字にカットされバックとサイドが細い紐状にデザインされたもので極端に布地の少ないそれは、ほぼ丸裸同然と言えるものであった。

 

そしてボクが身に着けている、メンズと名の付くGスト・・・女性用のものが極端に布地の少ない三角布であるのに対し、ストレッチ素材でできた小さなポーチに、女性用と同じくバックやサイドが細紐でデザインされたものである。

 

ネットで初めて見てなんとなく興味をそそられ、試しにと一枚購入し着用してみたところ思いの外着け心地もよく、その後急いで六枚ほど・・・一週間の日数分である計七枚を手元に揃えた次第である。

 

ただでさえ女性用ショーツでは男性器を収めることもできないのに、ましてや極端に生地の少ないGストなど、もはや下着の役目など果たすこともできない。

 

しかし一方で、メンズと名の付くGストも、確かに普通のパンツに比べて極端に布地は少ないものの、小さなポーチはしっかりと男性器を包み込み、それだけでなく激しく勃起しても伸縮性の高いストレッチ素材なため、やや窮屈感はあるものの、しかしそれがペニスへの刺激となっていたのだ。

 

こうして、下着と呼ぶのが疑わしい代物を身に着けたボクは、姿見に写った全身に再び目をやる。

 

もはや男性の面影などどこにもない、胸元に膨らんだ乳房の先端・・・小さな三角布に隠された大きな乳首とそこを貫くピアスはくっきりと浮き立ち、下半身で"こんな肉体なんだけど、元々ボクは男の子だったんだ!"・・・と、主張せんばかりに猛々しく勃起しているペニスも、伸縮素材でできたGストポーチを引き延ばし、そればかりか亀頭先端、尿道鈴口から先走りの汁をこぼしながら、そこに穿たれたピアスもしっかりとその存在を主張していたのだ。

 

下着とは呼べないような下着を、男と女の特徴を兼ね備えた・・・両性具有と言ってもいい肉体に張り付かせた姿を鏡に写し、クルリと一回転して確かめると、足元のプラスチックの箱に手を伸ばして、自らの肉体を責め苛む道具をカバンに詰めていく。

 

時に乳房やペニスが、身に着けたハレンチな衣装からこぼれ落ちそうになりながら、誰に見せることなく卑猥な肉体を晒したまま荷物の準備を終えると、そのまま布地の小さな下着の上から赤いラインの入ったジャージを着て革ジャンを羽織ると、荷物を手に取り部屋を出る。

 

野暮ったい姿で小さなボストンバッグをぶら下げたボクは、独り暮らしのアパートに鍵をかけ階段を降りていく。

 

「洋二さん、こんばんわ!」

 

「こんばんわ、洋二さん!・・・これからお出かけですか?」

 

カンカンと古びた鉄製の階段に足音を響かせながら階下へ降りていくボクは、その時、二人の少女に出会った。

 

少女たち・・・一人は水谷杏子・・・このアパートの大家さんの溺愛するお孫さんで、もう一人は、安住敏子という、杏子ちゃんの友達の少女だ。

 

近くの女子校に通う二人は人懐っこくて、何よりとても可愛らしく、二人ともボクに好感を持っており事あるごとに近付いてきて・・・ボクも、こんな性癖、肉体じゃなかったら、普通に二人のうちのどちらかと付き合っていたのかもしれない。

 

「うん・・・ちょっとね・・・」

 

「うわぁ・・・もしかして、これからデートなの?嫉妬しちゃうなぁ」

 

「こっそり、後を尾けて邪魔しちゃおうかなぁ?」

 

「ち、違うよぉ!そんなんじゃないよぉ!・・・ゴメン!・・・今、急いでいるんだ!」

 

杏子ちゃんのおじいちゃんはこのアパートの大家さんで、杏子ちゃんのことをとても可愛がっており、このアパートのボクの部屋の一間開けた隣の部屋に、勉強部屋の名目で一部屋使わせてもらっているようで、彼女たちはこれからそこへ行くらしく、ジュースやお菓子の入ったコンビニの袋を下げていた。

 

可愛らしい少女たちからの、どこまで本気か嘘気なのか分からないからかいの言葉に、内心気分を良くしながらも、一方で照れ臭く顔中真っ赤にしながら返事をし、逃げるように駐車場へ行く。

 

急ぎ足で駐車場へやってきたボクは、トランクに荷物を積み込み、日産のグロリア・・・十五年落ちで型は少々古く、燃費もよろしくないのだが、ボクにとってはお気に入りの車なのだ・・・に乗り込みエンジンをかける。

 

これまでも彼女たちに頼まれ、隣町のショッピングモールまでデートがてらに出かけたこともある。

 

もちろんボクだって満更彼女たちのことが嫌いなわけではなく、おしゃべりしていても楽しいし、一緒にまたショッピングモールへ出かけてもよし、たまには気分を変えて、暗くなった時間にただあてもなく車を走らせドライブに出かけてもいいだろう。

 

しかし!・・・さすがに、今夜ばかりはこれからボクのしようとしていることは誰にも・・・恋慕の情で慕ってくれる彼女たちには尚更知られてはならない。

 

そんなことを脳裏によぎらせながら、ボクはハンドルを握りしめ車を走らせる。

 

なぜか心の中で、少女たちに詫びる言葉を並べながら・・・。

 

*****

 

木下洋二の性癖は・・・003

 

かつてその辺りにも街灯が引かれていたようだが、・・・しかし今はそこには電灯も灯っておらず、今夜この辺りを照らしているのは、晴れた夜空の月明かりと星だけだった。

 

アスファルトはえぐれ、雑草の生い茂ったそこもかつては駐車場だったのだろう。

 

ボクは十五年落ちのグロリアをそこに停めると、ライトを消してエンジンも切ると、車から降り後部のトランクからボストンバッグを下ろす。

 

そして車内に戻ると後部座席に乗り込み、それまで着ていたジャージを脱ぎ捨て狭い車内で着替えを始める。

 

ジャージを脱いだボクの裸の肉体を見た人々の反応は、両極端なものだと思う。

 

あからさまに、化け物でも見たかのように顔を背け、視線を外し、ボクの前から逃げ去ってゆくのか、それとも見世物小屋で珍しい生き物でも見たかのように、時を忘れてただ立ち尽くし、じっと凝視し続けているのか・・・もちろん、実際に他人の目に触れさせたことがないので本当はどうなのかわからないが、しかし大抵がそのどちらかだと思う。

 

ボクの肉体は、それだけ普通の人にはありえない、変わった構造の持ち主と呼べるものだった。

 

それもそうだろう・・・なぜなら、ボクの肉体は両性具有体のように、一人の人間の肉体の中に男性と女性・・・それぞれの特徴を兼ね備えていたのだ。

 

左右の胸元には大きな乳房が膨らんでおり、一方で股間には禍々しいまでのペニスが激しく勃起したままだ。

 

真横にピアスを貫いた、親指ほどの大きさにまで肥大した乳首を先端に載せた乳房はEcupのブラに包まれる乳房が膨らんでおり、それが男性のものだとは到底思えないものである。

 

女性の、普通の乳首と比べてみても大きすぎる乳首は、男性の頃から比べればとんでもない大きさに肥大し、もはや男性の面影などどこにも見当たらない。

 

胸元にあてがったマイクロビキニの細紐は、乳房の縦横や背中、肩などにきつく喰い込み、肥大した乳首を辛うじて隠すだけの布地しかなく、乳首はもちろんそこを真横に貫くピアスの形さえもくっきりと浮き立たせていた。

 

形状はどうあれ、上半身には女性用でしかないブラジャーを身に着けているのだが、しかし下半身には本来ボクが男の子である証明がいまだ猛々しいまでにイキり勃ち、そんな男根は男性用の下着に包まれている。

 

とは言っても・・・マトモじゃないボクの肉体にまとう下着なのだから、やはり当然下着も普通のものであるはずがない。

 

伸縮性の強いストレッチ素材でできた小さな黒いポーチが、猛々しく勃起したボクのペニスに被せるように包んである。

 

ペニスにピッタリと張り付くポーチの上側には、左右に細い紐が延び腰をグルリと一周している。

 

さらにポーチの下からも細い紐が延び、生来の女性のようにタップリと脂肪を蓄えたボクの左右の尻肉を割り隠れるように喰い込むと、腰を周る細紐に結び留められている。

 

禍々しいまでに勃起したペニスはストレッチ素材でできたポーチを極限にまで引き延し、ピチピチに張り付く布地には肉胴や玉袋を貫くピアスはもちろん、縦横に走る血管さえ浮き上がらせ、先端の亀頭鈴口から吹きこぼれる先走りの吐液がポーチGストリングスをジットリと濡らしていた。

 

タップリと脂肪を蓄えた真ん丸い膨らみを持つ胸肉はもはや乳房としか呼びようがなく、キュッとくびれたウェストの下では悩ましいほど脂を載せた腰つきも女性としか言いようのない肉体付きなのに・・・しかし股間にはそんな艶かしいムッチリとした肢体に今にも襲い掛からんとするペニスが禍々しくそびえ勃っている。

 

そんな両性具有のような肉体に、海外の有名ビーチでも滅多にお目にかかれないような露出過多な水着よりも猥褻な下着を身に着けていたが、上半身のバストに貼り着いていたマイクロビキニのブラを脱ぎ捨てると、メンズGスト一枚の全裸よりも卑猥な半裸の肉体に、四半世紀前不動産バブルが華やかし頃に流行っていたチューブトップの赤いボディコンに着替える。

 

ただでさえその衣装は、肉体にピッタリと貼り着き、ことさらボディラインを強調するものである。

 

さらに着丈は、胸元の乳首を隠すと裾はわずか股下三センチと申し分のない短さで、しかも胸周りや腰周りはやや小さめなサイズなため、Ecupの胸元に深い谷間を作り、ボディコンの裾からはお尻をはみ出させ・・・ボクのイヤラシイ肉体を強調できるのだった。

 

そしてせっかくのボディコン衣装なので下着も着けずに・・・胸元では肥大した乳首はおろか真横に貫くピアスさえ浮き立たせているように、ピアスに飾られたペニスも薄い衣装に浮き立たせたかったが、さすがに股下三センチという裾丈では、裾を持ち上げ禍々しくイキリ勃つペニスがはみ出してしまうので、仕方なくメンズGストを着用していたのだ。

 

着替え終えると、それまで履いていた草履をさっきトランクから取り出しておいた高さが十センチもある黒いハイヒールに履き替えると、ボストンバッグをぶら下げいよいよ工場跡地へと入ろうとする。

 

いくらそのシルエットは完全な女性だとは言え、普段は男性として生活しているボクにハイヒールを履く機会などがあるはずかない。

 

ただでさえ不慣れでおぼつかない足取りなのに、加えて元は全面アスファルトが敷き詰められていたそこも、今や一面雑草に覆われすぐに足元をすくわれる。

 

それでもなんとか転ばずに進めたのは、千鳥足でゆっくり歩を進める足元を月明かりが照らしてくれるからだ。

 

足を取られながらボクはなんとか建物のそばまで近付くと以前きた時に目星ををつけておいた入り口の前に立つ。

 

主だった入り口には全てに朽ち果てた板でバッテンを描いて、無断侵入を禁じている。

 

そしてボクの辿りついたそこは、従業員の通用口だったのだろうか?・・・壊れて鍵もかかってない錆びたドアの前に立ったボクは、ノブにたまったほこりを息で吹き払いギィッと音を立てて引きあけた。

 

そこに差し込む満月の明かりによって、真っ暗闇というわけでもない建物内を歩いていく。

 

何もない工場跡地で、天井に無数の鉄骨が縦横に走っている様は、以前下見に来た時に調べてある。

 

そこからもうしばらく歩いて、ボクは目的地にたどり着いた。

 

そこは建物内の一角で、かつては間仕切りによって区切られた空間だったのだろう・・・約二十畳ほどの広さがあったであろうそこは、壁板も剥がれ、鉄骨の柱は剥き出され、今ではそこがなんのための空間だったのか見当もつかない。

 

そこの場所こそが、ボクが一人遊びをしようと決めていた場所で、何日か前に立ち寄った時、五十センチ四方の段ボール紙を一枚持ってきておいたのだ。

 

その段ボールを床に置いてボストンバッグを下ろすと、その中から昔遠足の時などに持って行ったビニールシートを取り出し、雪のように埃の積もった床に敷く。

 

まず最初・・・さっき身に着けたばかりの赤いボディコン衣装、そしてギンギンに勃起したペニスを包んでいた黒いポーチGストを脱ぎ捨てると、足許にヒールの高い黒いハイヒールを履いただけで、後は性器を装飾するいくつものピアスだけで身を飾った全裸の肉体を、月明かりに照らされた薄暗い場内に晒す。

 

そこに、両性具有・・・女性と男性それぞれの肉体の特徴を併せ持つ異形の肉体が現れる。

 

たわわに実った乳房を揺らし、股間にそびえる男根をブラブラ振り回して、ボクは足許のバッグからジュエリーケースを取り出す。

 

そしてボクは、せっかく出かけ前にペニスや乳首に飾り付けたいくつかのバーベル型のピアスを取り出すと、さっきのジュエリーケースの中にしまわれている特殊なピアスを取り出す。

 

手にしたそれは、キャプティブビーズと呼ばれる、リングの一部にボールの取り付けられたピアスで、それを左右の乳首とペニスの数カ所に付け替える。

 

月明かりを頼りにしたこの薄暗い状況の中、ボクは少なからずも緊張しており、指先を少し震わせながら、それでもなんとか装着し終えた。

 

太さ3ミリくらいでボールペンの芯より少々太目のゲージを百円玉の大きさに丸めたリングを乳首に開けていたピアス穴に通すと、鉛筆の頭についている消しゴムよりほんの少し大きなボールをはめ込む。

 

それほど大きくないリングだが、特殊な機能を内蔵しているため、通常のピアスに比べてやや重く、親指ほどに肥大し硬くなっているボクの左右の乳首も重力で下向いている。

 

続いてペニスへの装着だが、尿道からカリ首裏側へと抜けるプリンスアルバートだけを残して他の全ては外してあり、そこに代わりのリング状のピアスを装着する。

 

缶コーヒーほどの直径のリングに、勃起したペニス全体を・・・肉竿を通し玉袋をくぐらせると蟻の門渡りの部分に穿い他穴に通す。

 

今はまだ、これから始める一人遊びの準備中だというのに、ボクのペニスの先っちょの割れ目からは先走りの汁がドクドクと溢れ、ガチガチに硬くなったそれを缶コーヒーほどの直径のリングに通すのは一苦労だ。

 

ペニス全体・・・肉竿と玉袋を通したリングを、今度は器用にクルクルと廻し、蟻の門渡り部分のギーシュの穴に通すと、続いて今度は少し直径の小さなリングに、ブラブラとブラ下がる玉袋を新たなリングに通す。

 

この玉袋をくぐらせたリングも、先ほどペニス全体をくぐらせたギーシュピアッシングのすぐ真上の、同じくギーシュピアスの部分に通しておく。

 

そして次に、ヒクヒクと脈打つ血管を浮き立たせる肉棒の根元にも、玉袋を縊るリングと同じ直径のモノをどうにかこうにかはめると、陰茎と玉のうの境目部分のローラムというとこに通しておく。

 

最後にフレナムと呼ばれる、亀頭根元のカリ首の辺りにグルリと嵌めたリングを、ペニスと亀頭をつなぐ裏筋に穿いた穴に通して完成だ。

 

これでボクは一人遊びをするための準備として、まずは肉奴隷の証しとも言える性器ピアスの装着を終える。

 

ニップルピアッシングで左右の乳首を飾り付け、猛々しく勃起したペニスには、五つのリングが禍々しくイキリ勃つ男根を凶悪に彩っている。

 

ペニスを飾るピアスは、プリンスアルバート、フレナム、ローラム、そして二つのギーシュと、合計五つのペニスで飾り立てている。

 

ボクはピアスマニアという訳でもなくただの変態マゾヒストなだけで、そんな自分自身の、誰にも・・・特にさっき出会った杏子ちゃんや敏子ちゃんなんかには特に・・・知られたくない性癖を満たそうとしているだけだ。

 

ただ、奴隷に相応しい装束とも言える性器ピアスにもそれぞれ名称があるようで、自分の肉体に穿つ以上せめて名前くらいは知っておくべきなのだろう!・・・との思いから調べたまでのことである。

 

いくつものピアスに縊られた男根は、ドクンドクンと脈打つ血管を浮き立てており、とても同一の肉体に備わっているとは思えない胸元の重たげな乳房に今にも襲いかかろうと、先端の尿道鈴口から先走りの吐液を噴きこぼしながら、ブルンブルンと鎌首を振っているのだった。

 

続いて・・・ボクは次の準備に取り掛かる。

 

ダンボールの上に置いてあったボストンバッグを漁って、ボクは五本のベルト・・・首輪と手脚枷を取りだし嵌めると、続いていくつかの一人遊びのための自虐グッズを用意していく。

 

天井に走る、埃の積もった錆びた鉄骨に向かって鎖を投げ器用に巻きつけると、ボクの腰の辺りに垂れ下がったもう一方の端にS字型のフックを取り付ける。

 

首輪にも、後ろ側に位置するように腰より少し高い位置の長さで鎖を二本取り付け、さらに左右の乳首にもやや長めで、細くて頑丈な鎖を吊り下げる。

 

そして床に敷いたビニールシートの上に膝をついて再びゴソゴソと鞄を漁ると、小振りな枕くらいのサイズをしたカマボコ型の台のようなモノを取り出す。

 

そいつの真ん中にはネジ穴が切ってあり、そこにボクの両脚よりも短いポールを立てると、その先端にシリコン製の女性器を象った・・・いわゆるオナホールと呼ばれるモノを取り付けて完成だ。

 

最後にバッグの中から必要な小物を何点か取り出すと、いよいよボクは自縛?・・・自虐を始めていった。

 

両脚の太股・・・膝上辺りに巻き付けてある革枷に、鞄の中に仕舞われていた短い何本もの棒を接続した長さが八十センチばかりの一本の鉄棒を取り付け、両脚を大きく拡げた開脚のポーズを強制する。

 

次に天井に走る鉄骨に巻き付けた鎖の先端のフックに、男性自身を模したディルドゥを取り付ける。

 

そのディルドゥはボクのお気に入りで、何せボク自身の、平均的な日本人の成人男性の大きさから比べても二周り以上大きなペニスを象ったものである。

 

開脚を強制した両脚でよろめきながら足許の鞄からローションを取り出すと、フックの先端に取り付けたボクの分身にまんべんなく塗すと、呼吸を止めて一息にアナルに突き刺す。

 

「ぐふぅぅぅ・・・」

 

ついボクの口許から、押し殺したような呻き声が零れ出た。

 

人並み外れた大きさを誇るボクのペニスを象ったこのディルドゥを、これまでにもボクは何度かお尻の穴に挿れたことがあり、何も今日初めてことに及んだわけではない。

 

本来排泄をするための器官であるそこは、もともと異物を挿入する部位ではない。

 

そこにリレーで用いられるようなバトンほどもの大きさをしたディルドゥを突き刺すのだ。

 

肉体を真っ二つに引き裂かれそうな衝撃には、いつまでも慣れることはできないが・・・しかしその一方で、体内に受け入れた瞬間、内から湧き上がってくるマゾヒズムの情念が激しく燃え滾るのも事実だった。

 

ゼイゼイと肩で大きく息をしながら、ゆっくりと体内の奥深くにまで突き刺さった極太ディルドゥに肉体を馴染ませながら、ボクは呼吸を整えつつ少しずつ落ち着きを取り戻して行くと、先ほど組み立てておいた台のオナホールに自分のペニスを突き刺した。

 

そして肉体を九十度よりも深く、前屈の姿勢に折り曲げると、乳首から垂れ下がる鎖を足下のオナホスタンドの先端に取り付けられたリングを経由して、ペニス先端に穿ったプリンスアルバートに繋ぐ。

 

さらにもう一つ、短い鎖を取り出し先端に取り付けられてある二つの小さなフックをそれぞれ左右の鼻の穴に引っ掛けると、鎖を後頭部へと回して強く引っ張り、アゴを大きく仰け反らせるように鼻を上向かせると、背中に回した鎖に繋ぐ首輪へと引っ掛ける。

 

両足の真ん中に置かれたカマボコ型のオナホスタンドから伸びるフットペダルを足下に寄せ、アナルに突き刺さるフックに、乳首とペニスをつなぐ・・・それぞれの鎖の緊張具合が均等となるよう身体を起こし、左右の手首に巻かれた枷を、背中に垂れ下がる鎖へと後ろ手となるよう器用に繋ぎ合わせると全ての準備が完成だ。

 

さすがにこの状況にはボクも緊張し、脚は少し震え、手の平には薄っすらと汗が滲み、何よりドクンドクン激しい鼓動を打ち鳴らす心臓は口から飛び出しそうだ。

 

アナルにディルドゥを突き刺してみたり、ギチギチに勃起したペニスにリングを嵌めてオナホでシゴいてみたり・・・そういえばこの乳首やペニスのピアスもみな全て自らの手で穿ったものだ・・・だが、それらはすべて独り暮らしの狭いアパートの、鍵を閉めた密室で行ったことである。

 

いくら事前に入念な下調べを行い、誰もいないことをよく確かめたとは言え、男なのか、女なのか、正体のよくわからない肉体には一切の衣服をも身に着けず、そればかりか、そんな両性具有のような全裸の肉体を自らの手で身動きできないように拘束しているのだ。

 

いくら自分の意思で・・・自らの手で仕向けたとは言え、この状況で緊張せずにはいられなかった。

 

もっとも・・・それ以上にボクの心の中では、これから始めようとすることへの妖しい期待で、マゾヒスティックな欲望がドス黒く渦巻いているのもまた事実だった。

 

そしていよいよ、心の中に渦巻くマゾヒズムの欲望のまま、カマボコ型のオナホスタンドの起動スイッチとなっているフットペダルを踏み付け起動させる。

 

ブーン・・・

 

すると静寂の中静かに駆動し始めたかと思うと、徐々に力強いモーター音へと変わっていく。

 

それに伴い、足下のカマボコ型のスタンドは激しく振動し始め、そこにつながったボクの敏感な部分にも強力な振動が送り込まれてきた。

 

「むぐぅぅぅ・・・」

 

敏感な箇所を襲う強烈な振動に、前歯はおろか歯茎さえ剥き出しになるほど鼻フックで引っ張られた口元から、ボクは苦悶の呻きを漏らした。

 

これまでにも乳首やペニス、それにアナルへとそれぞれ単独に・・・あるいは全てを標的とした自虐オナニーをしたことはあるものの、今回のこの強烈な刺激はかつて経験したことがないほどのものであった。

 

ましてやカマボコ型のスタンドは、つい最近ネットで購入し、一昨日届いたばかりの品物で、使うのも今夜が初めてである。

 

それは通常の電マの何倍もの振動で、その威力のほどがまだボクにはつかめておらず、ボクはつい、その強力なバイブレーションから逃げ出そうと、フットペダルから足を離し、開脚を強制した両足で踏ん張り前屈みの姿勢をはね起こそうとして、乳首やペニス、さらにはアナルにまで、千切れ引き裂かれんばかりの激痛を走らせたのだ。

 

「もがぁぁぁ!」

 

強力な振動を発するスタンドの先端のリングを経由する鎖の両端に繋がれた乳首とペニスが引き千切れそうになり、さらにはその違和感にようやく慣れたアナルのディルドゥからも、再び身を引き裂かれんばかりの激痛が走ったのだ。

 

あまりにも強力なその振動から前屈みになって肉体を起こして逃れようと・・・その結果、乳首とペニスをつなぐ一本の鎖が、オナホスタンドのリングに引っ張られ、そこから電マの何倍もの振動を送り込んでくる。

 

さらにいくものリングで絞首刑にさらされたペニスも、亀頭の部分だけを露出したまま、肉竿全体は少々きつめな女性器を象ったシリコン製のオナホールに包まれ、普通なら内部にビッシリと仕込まれた無数の凹凸が心地よい刺激を与えてくれるはずなのに、しかしスタンドから送り込まれる振動はそれを通り越し、もはや激痛としか感じようのないものとなっている。

 

敏感な部分である乳首やペニスに襲ってくる強力すぎる振動から逃れようと身を起こそうとするのだが、突起部ばかりかアナルを突き刺すディルドゥにも身体を引き裂かれそうになりますます身体を悶えさせる。

 

しかしジタバタと肉体を悶えさせても自ら手足を拘束したその肉体は身動きもままならず、それどころか乳首やペニス、アナルに鼻たちにさらなる激痛を招くのだった。

 

それでもマゾヒズムの情念の赴くままに、襲いくる激痛に身を委ねていたボクも次第に苦痛を快楽へと換えていくのだが、それでも一旦休止を・・・オナホスタンドのバイブを切ろうと足下のペダルスイッチを探すのだが・・・しかしさっきまで踏んでいたはずのペダルがボクの足下のどこにもなかったのだ。

 

一瞬、それがどういうことなのか理解できなかったが・・・しかしすぐにそれがとんでもない事態であることに気が付き、首を傾け確かめようとするのだが、鼻孔を抉る鼻フックに動きを遮られてそれさえもできなかった。

 

そこでさっきまでペダルを踏んでいた方の足で踏み鳴らすように辺りを確かめてみるのだが、ボクはどこにもそれらしきものを見つけることができなかった。

 

それは思いもしない・・・予想外の事態で、それまで被虐の悦楽に酔っていたボクも一気に覚め、一転して慌てふためき、ジタバタしてしまうのだった。

 

もうこうなってしまっては、敏感な部分を襲う激痛も、邪魔なものでしかなく、いくら探してみてもフットペダルは見付からず、そんな状況にボクはますます慌ててしまう。

 

もし本当にこのまま、こんな姿で・・・いくら自分の手で施した自虐、自縛の姿を・・・男性と女性の特徴を兼ね備えた肉体をあられもない格好に縛り付けたこの姿を他人に見られようものならどのような事態になるのか・・・例えそれを望む自分がいたとしても、それだけは絶対に避けたい!・・・そう考えるとボクはますます気が気でなかった。

 

ある種のパニックに陥ってしまったボクだったが・・・ふと、さっきから後ろ手に縛ったボクの手の平にチャラチャラと触れるものがあることに気がついた。

 

それこそ、手枷に施錠した南京錠の鍵で、両手を自由にするための鍵は手の届く範囲に置いときたい!・・・との思いから施した苦肉の策だった。

 

後ろ手に縛った手枷の解錠は、これまでも実際に独り暮しのアパートで何度か試したことがある。

 

正体のわからぬ全裸の肉体の敏感な性器に自虐を施し、ところがいざ肝心な場面で”縛めが解けません!”・・・では、シャレにならない。

 

そこでその時思いついたのが、南京錠の湾曲した部分に鍵をぶら下げておくことだった。

 

そうすることでとっさの時にすぐに解錠できるので、安心してプレイを楽しむことができる。

 

そのことを思い出したボクは、いくつもの敏感な局所を強力な振動に襲われ四苦八苦・・・見えない鍵を手探りで探したあとどうにか鍵穴に差し込み、ようやく自縛から解放できる!・・・そう思った矢先、不意に背後から聞き覚えのある声がボクの耳に飛び込んできた。

 

「あら?これから縛り直すのかしら?」

 

「だったら、私たちも手伝ってあげるわよ!」

 

そんな声が響いたかと思ったらあっという間に、自由になったばかりのボクの両手を頭の後ろに廻して首の辺りで交差させると

アナルを抉るフックから延びる鎖をつないで引っ張らせ、さっきまでフックにつながっていた鎖は首輪に繋いで上体を起こさせる。

 

そうすることで強力な振動を発生させているオナホスタンドのリングを経由する乳首とペニスをつなぐ鎖はますます張り詰め、ますますボクの局所を引き千切らんとする。

 

そうしてボクは肉体の自由を、今度は他人の手で奪われてしまったのだが、しかしそんなことより、それらの声がボクの耳に届いた瞬間、ボクは全身が・・・いや、全身どころか全ての思考さえも凍りついたように停止した。

 

「な、なんで・・・キミたちがここに?・・・」

 

頭の中も真っ白になったボクには、その一言を口にするのが精一杯だった。

 

*****

 

 

 

 

 

 

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