その中には生徒会副会長であるシヅカの写真も含まれていた。
またそれらが秘密裏に売買されている事が判明し、その事実と犯人を捜す為にシヅカは一人で調査に赴くが……
何卒ご容赦ください。
※本作品は縦読み推奨です。横読みだと読み難いかもしれません。
2018/2/9
誤字報告、ありがとうございます
「「盗撮?」」
生徒会室で声を揃えて聞き返したのは、鳳凰学園が誇る朱雀と青龍の高位因使であるカリンとシヅカだ。二人とも渋面をより深く表情に刻み、正面で佇む生徒会長のカナトに視線で続きを促した。
「うん。僕としてもそういうのがある事は知っていたんだ。ただ今回こうして二人を呼んだのは、それが営利目的で行われている事と悪質化が進んでいる部分が見受けられるからだ。これを見て欲しいんだ」
躊躇いがちに、机の引き出しから取り出した封筒。封筒の封は既に切られており、閲覧済みである事は明らか。そしてそれを差し出したカナトの表情から察して、決して心地よい物ではない事を二人は感付いてしまう。だからと言って見ない訳にもいかず、シヅカが封筒の中身を取り出した。
「これって……うわっ」
取り出された写真を横から覗き込み、思わずカリンは声を上げて表情筋を引き攣らせた。それは手に取るシヅカも同様だ。カリンよりも一層不快さを濃くして、視線を奪った数枚の写真の内容に、嫌悪感を隠せない。
「女子更衣室、ね。それも鮮明に正面から撮られてる。カメラみたいな映像機器にしては綺麗過ぎるわ」
写真に写っている一人の女子の姿は、健康的な素肌を多く晒した下着姿だ。盗撮されている事に気づいていないのか、友人と談笑をしている笑顔を浮かべている。他の写真はもっと生々しい。校舎裏で撮られている男女が唇を重ね合せている写真。倉庫らしき場所で男同士で肌を寄せ合い恍惚としている写真。夕焼けの教室の中、女同士で太股を交差させて密着し合っている写真。五枚ある写真の内、そうした内容が全てであった。カリンとシヅカは、盗撮という行為自体にも精神的に引き気味ではあったが、盗撮された内容もあまり身近にあるものではなく、顔を赤らめながらも多少の理解しがたい感情を懐かずにはいられない。
「というか、カナト。これ明らかに不純異性交遊だと思うのだけれど」
「え、ここでそれ言っちゃうのシヅカ?」
「……盗撮という行為は勿論犯罪よ。けれど、明らかに学園でするべきでない行為をしている人達も別口で注意されるべきだわ」
風紀をも遵守するべき生徒会役員の立場からして、行き過ぎた行為は罰さねばらない。勿論シヅカとて、ギチギチに固めた校則を強いるつもりは毛頭ない。けれども明らかにセックスをしようとしている前段階っぽい写真の内容は擁護する気が起きないのだ。
「まあ彼等には後程キチンと指導をするよ。やるなら家かホテルで、ってね」
「いや、それで良いの?」
年齢的な物ある前に、生徒会長として半ば黙認するような発言をしても良いのかとカリンは半眼でカナトをねめつける。だが、当の本人はそれを気にせずに話題を修正した。
「ともかく、こうして二人にこの件を伝えたのは他でもないんだ。実はまだあってね」
「まだあるのね……」
半ば呆れたような声を漏らしながら、シヅカは新たに手渡された封筒の中身を取り出し、思わず硬直をした。当然、彼女の変化に訝しんだカリンも写真の内容を見て硬直する。 まるで時間が止まったかのように身動きしない二人ではあったが、顔の赤らみは遥かに増している。
「その、あれだね。……実は二人の盗撮写真もあってね。君達は生徒会の副会長、天ヶ原のリーダーと知名度もあるから細心の注意を払ってほしいって事もあるんだ」
視線を下に向けながら言い難そうに告げたカナトだったが、果たして二人に届いているのかどうか。何かの演舞の最中であるのか、或いは訓練をしているのかは本人しか与り知らぬ事ではあるが、大きく足を上げて回し蹴りをしている瞬間をカメラに捉えられたカリンの姿。制服姿であった為か、勢いと風圧でミニスカートは大きく捲れ上がっている。当然、普段は秘されているであろう股奥も露わになっており、純白のパンツが肌に食い込んで色々浮かび上がっており、鼠蹊部のラインまでも明々となっている。臍部も風に乗って薄らと見えてしまっているのは、果たして当人が気付く事が出来たのか。だがカリンのパンチラ写真はまだマシであったと言えよう。シヅカの写真に比べれば。狭い個室。白い便座に座ってリラックスをしている姿。スカートとストッキング、そしてパンツを下ろしている。そう、トイレで用を足している瞬間を激写されてしまっていたのだ。幸い、と言っても良い筈もないのだが、今まさに流れているであろう水音の発生場所に関しては、制服の上着の影などによって暗闇に包まれており露わにはなっていない。が、その犯罪臭は今までの比ではないだろう。プルプル、と写真を持つ手が震え、まるで林檎の様に耳まで真っ赤に染めたシヅカは羞恥から瞳に涙を溜めながらキッ、とカナトを睨んだ。
「……見た?」
「……すまない。確認しなければならないと言われて」
「何人、くらいがこれを見たの?」
震える声で訊ねるシヅカに何回か言い淀んだカナトだったが、やがて諦めたかのように理事委員は事の重大性の為に全員。教師は女性教師のみ全員とだけ伝えた。
「……そう」
「あ、あのシヅカ。ほら、お、落ち着けって言っても無理だろうけど……あのさ」
普段は決して良好な関係とは言えないであろうカリンですらその尋常ではないシヅカの様子に慌ててフォローしようとするが、衝撃の余り上手く伝えられない。
「ダイジョウブ、ダイジョウブよ。落ち着いているわよ、私……?」
「ヒィッ」
恥ずかしさはもう超越したのだろうか。声を震わせながらも笑顔をカリンに向けたシヅカの声は静か過ぎた。そして満面の笑顔を向けられたカリンはその剣幕に思わず仰け反りか細い悲鳴を上げる。
「カナト、このゴミ屑……いえ、不埒者をなぶ、捕まえても構わないでしょう?」
「勿論。というか、その為に動いて欲しいというのも二人を呼んだ要件の一つさ。もしかしたらこれ以外にも出回っている可能性は高いだろうし、それを押収する事もね」
滲み出る本音を隠しきれていない事について一切触れず、カナトは努めて要件を伝えた。異なる立場にあるカリンとシヅカに対して、自分達が狙われている事を注意して事に当たって欲しい、と。
「因みにカナト、これは天ヶ原への依頼と見て良いの?」
「そうだね。学園からの正式要請と思ってくれて構わない。勿論、シヅカ。君にもこの件を解決出来たらキチンとしてお礼、というか、なんというか、うん。何かしてあげるから」
「ありがとう、カナト」
普段のシヅカならば、カリンのこの言葉に噛み付き、カナトの報酬の申し出を断っていただろうが、よほど怒りが生まれているのか、その事について一切言及はなかった。その分、カナトとカリンはシヅカの様子に肌寒さを覚えていたが。生徒会室を出た二人は、意図せずして同時に重そうな溜息を吐き出して肩を落とした。怒気を滲ませていたシヅカであったが、その気勢も少し時間が経てばある程度は鎮火するのだ。犯人を前にした場合はその限りではないだろうが。
「で、どうするのよ? 協力してやる?」
「冗談でしょう。って言いたい所ではあるけど、この際普段の因縁は脇に置くべきね」
シヅカは渋々と言った様子で呟くが、カリンはそんな彼女に内心で驚きを隠せなかった。普段から天ヶ原の活動を快く思わないシヅカだ。この場もてっきり喧嘩別れで終わるかと身構えていただけに、肩透かしを食らった気分でもある。心地良いかと問われれば肯定をするが。
「……別にアナタ達の活動を認めた訳じゃないわ。私達生徒会の持つ情報網と、天ヶ原の持つ情報網の二つを使えばより早く犯人を捕まえられる」
かもしれない、と続けたシヅカはカリンからそっぽを向く。その先程よりは和らいだとはいえ、まだまだ赤さが残っている事から照れ隠しだと察したカリンだったが、それを口にするほど空気が読めない訳ではない。
「そっか。ありがと、シヅカ」
「……お礼とかは全てが終わってからよ。まずは今日はこれで解散しましょう。また明日にでも詳しい事を決めないと」
「了解、っと。集められるようだったら少しだけ私の方でも集めておくから」
「期待しないで待っておくわ」
「なにおぅ」
そんな軽口を叩き合いながら、カリンとシヅカは左右に分かれた。カリンは天ヶ原へと舞い込んでくる依頼をこなす為に。シヅカは本来行うべきだった今日の生徒会の業務をする為に。
翌日、空き教室で落ち合ったカリンとシヅカは揃って溜息を吐いた。
「……一日経ってないけど、そっちはどう?」
「そうね、頭が痛くなるくらい色々と出回っている事はわかったわ」
心労が重く圧し掛かった沈痛な表情で二人は、別れてから得た情報を分かち合う。定期的に無作為に学園内で行われている売買行為。男女問わず凡ゆるニーズにこたえて用意されている盗撮写真……のみならず、動画まで売買されている事。特に著名な学生の物は高値で売買されている事。当然それは、こうして話し合っているカリンとシヅカの物もだ。昨日見たパンチラ写真と、トイレの盗撮写真だけではない。着替えの最中、階段の下からの下着の盗撮、運動着姿、情報を得れば得るほど羞恥心と一緒に自らの不用心さに情けなさを二人は覚えずにはいられなかった。
「……牙炎のもあったからね、ある意味尊敬するわ」
「香具耶の写真もあったわ。ご丁寧に抑制状態と解放状態の二つとも」
「そっか。香具耶は結構な頻度で解放状態で動いているものね。……で、その当人は?」
「神具の中で身悶えているわね。流石に今は違うけれど、被害が増えない様に控えるよう言っておいたわ」
腰のベルトに差してある花蝶扇に一瞬だけ視線を落としたシヅカの言葉に、カリンは賢明ねと力なく言葉を返した。他にも盗撮の被害は、生徒会会計のマヒル、天ヶ原のマヒロとその魂獣である霜月、情報屋のルルイエに光明寺カイの魂獣であるイヅナ等々と山ほどある事が判明した。
「なんだか、少し探せば実物が出てきそうね」
「出て来るんじゃない? たぶん、裏ルートだと下手すれば学園外にも出回ってる可能性も捨てきれないし」
自らの恥ずかしい姿が世間に出回ってるかもしれないと想像しただけで寒気が走る。思わずカリンとシヅカは自分の身体を腕で抱きしめる。
「……本格的に調べ始めた方がよさそうね。二人で一緒だと怪しまれるでしょうから、単独の方が良いかしら」
「賛成。普段つるんでいない私たちが一緒にいたらそれだけで疑われるかもしれないし。定期的に情報交換して共有って事にしよ。間隔は……一日毎。放課後にこの空き教室で。変更する場合は事前に伝えるって事で」
「そうね。……カリン、気を付けて」
「シヅカもね」
◇
カリンと別れたシヅカは今まで盗撮された写真や動画が売買されていたとされる場所へと赴く事にした。学園からの正式な調査要請である為、生徒会の業務は免除されているのである意味では最優先事項だった。尤も、そうでなくてもシヅカは理由を付けて調査していただろう。何せ自分の盗撮されたものが出回っているのだから。下着姿だけじゃない。そう、乳房を露わにしている写真や、パンツを脱いで秘所が丸見えになっている写真さえも売られている事がわかったのだから。買った学生を見付けた時に普段では考えられない事をしでかしたが。
(撮られている場所は学園内だけ。けれど、それ以外の場所で撮られていないなんて軽視はもう出来ない。カメラなのか、それとも能力によるものなのかはわからないけれど、早急な対処をする為に今は少しでも情報が欲しいわね)
盗撮犯が単独であるのか、組織的に動いているのか。活動規模から推測して組織ぐるみとシヅカは思っているが、安易な決めつけは判断を鈍らせてしまう。まずは自分の足で地道に犯人に繋がる情報を集めるしかないと、こうしてシヅカは売買場所の一つの体育倉庫裏に来ていた。
(どんな状態で売買が行われていたのか。……あの写真を持っていた男子の言い分としては、それほど大掛かりなものではない筈)
売買が行われたのは三日前。最も近い間に行われた場所がここで、草むらの茂みは不自然に一定方向に曲がっている。何か重い物が置かれていた証拠だ。
(机、かしら。でもそれならだいぶ大掛かりになる筈ね。……もう少し周りを)
「なんだ冴樹じゃないか。どうしたんだ、こんな所で?」
「えっ、あ、兎束先生」
背中から急に声を掛けられて思わずビクンと肩を跳ね上がらせたシヅカはゆっくりと振り返った。そこにいたのは大柄な体格をしたジャージ姿の半獣人だ。
兎束郷輔(とつかごうすけ)。
鳳凰学園の全学年の因使実技を含めた体育授業全般に関わっている体育教師だった。 剛毅とした顔立ちを不思議そうに染めて、顎を擦りながらシヅカを見るその細目は訝しげ。放課後にこんな人気のない場所で何かを探っている光景を見たら仕方がないか、とシヅカは事情を話そうとしたが―
「もしや、ここで行われていた売買の調査か?」
「し、知ってるんですか!?」
ゴウスケが放った言葉に動転し、思わず彼に詰め寄る。近付けば明瞭となる体格差。
「知っているも何も、開催をしているのは俺だからな」
「…………は?」
「ん? なんだ、誘っていたんじゃないのか。てっきり俺はもう俺の事に感付いていたから真っ先に此処に来たんだと思ったが。どうやら偶然のようだな」
鷹揚に頷くゴウスケはまるで悪びれた様子がない。だが突然の告白に虚を突かれたシヅカは思考すらも纏まらない。いきなり犯人だと自称されても心の準備なんてしていなかったのだ。見上げた先にあるゴウスケの表情は変化がない。世間話をしているかのような余裕さえ見受けられる。
「まあいい。それでどうする冴樹?」
両肩に野太い手のひらを置かれて身動きできなくなるシヅカは、戸惑いを隠せない瞳でゴウスケを睨んだ。尊敬はしていない。敬ってこそいるが、どこにでもいる熱血な姿勢のある体育教師という認識でしかなかった。だが実際は違ったという事実。
「どうするって……き、決まっています。何故……こんな事を?」
「趣味と実益を兼ねてだ。ありふれた理由だろ? 所で冴樹、俺は今こんな物を持っているんだが」
両肩に置かれた手を振り払って後ずさったシヅカは問い質そうと声を荒げようとした。が、それを遮るようにジャージの上着の懐から取り出された数枚の写真が地面にばらまかれる。隙をついて逃げる為か、と視線をゴウスケから動かさない様にしようとしたシヅカだったが、意識せずに視界に入った写真を見咎めて身体が固まる。
「え……?」
「生徒会、いや……学園や、或いは鳳凰院家にとってあまり宜しくはない写真だろう、それは」
場所はわからない。どこか目立たない薄暗い場所。そこにシヅカもよく知っている少年が、理事会委員と紙袋を交換していた。 これだけなら、問題にはならないだろう。けれども、別の写真にはその紙袋の中身が写っていた。それを見た瞬間、シヅカは思わず青褪めてしまう。動揺は全身に伝わり、呼吸をする事すら忘れてしまいそうになる。
「これが露見されれば大問題だ。冴樹、お前が慕う生徒会長は失脚を免れないだろう」
それだけじゃない。事はそんな単純な問題では収まらない。これが例え捏造された写真であっても、世間に広まってしまえば悪評は防げず、事の真偽に関わらず疑念と疑心はカナトだけではなく、学園全体に悪意となって襲い掛かってしまう。
「聡明な冴樹ならわかる筈だ。その写真が本物であれ偽物であれ、広まってしまえばただでは済まない。勿論、冴樹にも疑いの目はむけられる。いや、お前にとってそれは重要ではないか。冴樹、お前にとって重要なのは、生徒会長が不幸になる事だろう」
心臓を鷲掴みされたかのような衝撃に、巧く言葉を繋げない。身体の震えが止まらず、シヅカは自分でも気付かない内に怯えた視線をゴウスケに向ける。そこに先ほどまであった気勢は微塵と感じられない。
「これをどうするかは俺次第でもあり、冴樹次第だ」
「どういう、事ですか……?」
「なに。……この写真をバラ撒かれたくなければ、少し俺のお願いを聞いて欲しいって言うテンプレートな展開を、俺は求めているだけさ」
もっと冷静であったのならば、付け込む隙は幾らでもあった。言葉の数々には不自然さがあった。けれどもシヅカは動揺を抑えきれず、見事にゴウスケの術中にはまってしまった。 故に、今この場でシヅカが出来た事は、力なく素直に頷く事でしかなかった。運動器具を保管する倉庫の中へと入るよう促されたシヅカは、抵抗せずに従った。本心としてはどうこの場を凌ぎ、次に繋げるかを思考していたのだが、入った瞬間に鼻を突くようなゴムと汗臭さが入り混じった独特の臭気に妨げられる。不快な湿気。長時間は居たくない場所だ。
「さて冴樹。それじゃ俺のお願い、聞いてくれるな?」
「……わかり、ました」
苦々しげに呟いたシヅカに対して気分を害した様子もなく、ジャージの懐から取り出した高そうなカメラのレンズを彼女へと向け、その大柄な体躯をドカッと地面に下ろしたゴウスケはニヤリと笑う。
「それは……普通のカメラ、じゃないですね」
「流石に気付くか。なんでも神具職人とか呼ばれる魂獣が作った神具に相当する代物でな。適性がなければ使えないらしいが、使えれば便利だ。それは写真を押収したお前ならわかるだろう?」
その言葉に、シヅカは数々の写真の撮られ方の不気味さの正体を察した。神具の様な道具を使っているのなら、どう考えても無理な角度からの撮影も鮮明に撮れるだろう、と。
「その気になれば服を透過させて撮れる。今もこうして、な」
パシャッ、と小さな音が聞こえた。紙など何処に収められていたのか。インスタントカメラではない形状なのに、カメラの下部分から出てきた写真には、制服を透かして下着姿のシヅカが収められていた。
「っ……!」
思わず羞恥心で顔が熱くなり、身体を抱きかかえてしまうシヅカに笑い声が向けられる。それは鮮明な写真。きめ細やかな白い肌と皺一つ一つまで鮮明に、ブラジャーやパンツのリボンなども細かい部分までも描画されている。これもカメラ自身の能力なのか、それとも撮っている側の技術が凄いのかはシヅカには判別がつかない。恥ずかしい事だけは確かだが。
「まあこれでは無粋、というよりも折角こうして堂々と冴樹を撮れるんだからな。まずはそうだな……こう、両腕で胸を挟んで強調して欲しい。少し前屈みになってな。お尻は後ろに少し突き出して。笑顔は無理だろうから、その恥ずかしい顔をキープで」
具体的過ぎる指示に口角を引き攣らせてドン引きしながらも、シヅカは不承不承に言われた通りのポーズを取る。
「今まで私が先生に持っていたイメージが今のでトドメを刺されました。変態ですね」 「男はみんな変態だ。そうそう、そんな感じだ」
その後も、上着のチャックを少しずつ下ろしたり、別の角度から撮られたりと様々な指示をされる間に、羞恥心が少しずつ薄らいでいき、次に何を要求されるのかという不快感が高まる。
(馬鹿正直に付き合う必要はない……筈なんだけれど。カナトの弱味をどうにかして……)
捏造であろうとなかろうと、あの数枚だけでこんな態度は取れないだろう、と一心にシヅカは自分を撮っているゴウスケの余裕ある態度から今この場は手詰まりかと諦念を懐く。
「それじゃあ次はおっぱいまで出して貰おうかな。ポーズも変えてみよう」
「……ブラジャーも脱げっていう事ですか?」
「違う違う。チャック。チャック下ろせって事。急ぎ過ぎだぞ、冴樹。物事には順序がある」
偉そうに、と言いそうになったのを堪える。首元まで下ろしていたチャックを一気に双丘が露出するまで下げたシヅカ。どこかへと飛んでいた羞恥心が再燃して熱くなる。零れるように制服から溢れた豊満な乳房は桜色のブラジャーに包まれていてもその大きさにタプンタプンと揺れる。
「前屈み止めて……そうだな。スカートの端を左手で持って、パンツが見えない所まで捲ってくれ。ギリギリのライン。そう、そこ。そんでストッキングを膝下まで脱いで、右手はおっぱいを下から支えてくれ。あ、表情良いぞ」
「褒められても何一つ嬉しくありません」
固い震え声が、シヅカの口から漏れた。赤らんだ顔が妙な色香を醸し出している事に彼女は気付いていない。その扇情的な姿にどれだけの価値があるのかも。次々とシャッターが切られていく。先ほどの様に写真は出てこない。けれども自分の恥ずかしい姿が無数にその中に入っていると考えれば、再燃した羞恥心はとめどなく襲ってくる。むしろ一度冷静になった分、その恥ずかしさは増していると言えた。 少しずつ捲り上げる高さを短くさせる指示に、シヅカはクロッチの部分が見えるまでスカートを捲る。
「せん、せ……恥ずかしい、です……!」
「それが良いんだ。きっとこれはいつもより女子に売れるぞ。冴樹、お前の写真は男子だけじゃなくて女子にも人気なんだぞー」
「そんな情報知りたくはなかったです……!」
手をスカートから放す、そしてそのまま相手を気絶させればいい。相手は男性で教師とは言え、今この瞬間は声の緩み具合から隙だらけなのは明らか。カナトの写真とてあとで考えればいいと楽観的な思考すら羞恥心に煽り立てられて浮かんで来てしまう。
(だめ、よ。落ち着いて。そんな事は先生だって考えている筈。今は……今は、従うしか)
切られるシャッターの音。清楚な下着を見せびらかす姿を撮られているという事実。恐怖か、或いは緊張か。ゾクゾクと背筋に寒気が走り、シヅカは身体を震わせた。
「それじゃ次はそこの跳び箱に手を付けて、尻をこっちに突き出してくれ。前屈みになる様に。スカートは捲らなくていい。あ、上着のチャックは全部下ろしてくれ」
言われた通りの格好をする動きに滲む躊躇い。薄暗い倉庫の中で、自分は何をやっているのかとシヅカは自問する。スカートが揺れ、突き出した小振りの臀丘のむっちりとした肉感が、艶めかしく素肌に浮かぶ玉汗の弾かれ具合からよくわかる。裾の端からは陰部を包む下着が大柄なゴウスケの視線からでも見える丈の短さ。肌に貼り付き、尻丘の谷間や秘裂にいやらしく皺が食い込んでいる。
「冴樹は真面目だが、スカートの短さはまるで見てくださいと言わんばかりだな」
「短い方が、動き易いからだけです」
だが大半の男子達は彼女のその淑やかさの中に滲む女の色香に目を奪われる。ストッキングに包まれていようが、美少女に分類されるシヅカの脚線美に。シヅカは知らぬ事だが、彼女の盗撮写真で最も高値で取引され、要求が多いのはスカートと脚を中心とした下半身だ。特に絶対領域から微かに覗くパンチラ写真は固定客が何人もいる。若くもその瑞々しい素肌を曝している貴重な写真はより高くなる。今の彼女の様に、後背位で若くハリのある臀部を突き出しつつストッキングは膝下まで下げられ、上着は前が全開という扇情的な姿は多くの男子の牡を刺激するだろう。それを想像した訳ではないだろうが、シヅカの口から漏れる吐息にも熱さが混じり始める。痴態を撮られる恥ずかしさと倉庫内の湿った蒸し暑い空気は結果としてシヅカの身体を望まずに熱く昂ぶらせる。
「少し尻を左右に振ってくれないか、ゆっくりと」
「……写真、じゃなくて動画まで……」
顔を赤く染めながら、腰をくねらせるようにシヅカの尻肉が左右に振れる。拒否する、そう思っても身体は従ってしまう。まるでこの変な空気に当てられているかのようだ。顔の熱が更に高くなる。露わになった乳丘は腰を振る動きに合わせて不規則に揺れ動く。ブラジャーに包まれたたわわな果実から漂うその芳香は甘く、この籠もった熱気の中で消える事無く漂って溜まって行く。女のニオイだ、とシヅカは認めたくなかった。こんな脅されているような状況下で自分が興奮をしているなどと、断じて認める事は出来ない。彼女の気質からしてそれを認める事などあり得ないのだ。しかし、そんなシヅカの精神の気高さに反して、年頃の少女の肉体は正直であった。或いは純粋と例えるべきか。未知の事態に対して困惑と悔しさを抱える心情。だがシヅカの中にある冷静な思考は、今こうして撮影をされている写真や動画がどの様な事に用いられるのか察せてしまう。男子達の性処理の用途として使われるであろう自分の痴態。艶やかな汗が額に浮かび、頬を伝って垂れる。蒸し暑さ。恥ずかしさ。様々な要素が絡み合う。
「それじゃあ冴樹、ちょっとこっち来てくれ」
「……何をするんですか」
警戒を露わに、尻を突き出した姿勢を止めたシヅカは振り向きながら半眼でゴウスケを睨みつける。当然とも言える反応にゴウスケは気分を害した様子もなく、構えていたカメラから手を放して胴間声で笑う。決して綺麗ではない野太い男の声にシヅカは不快そうに眉根を寄せる。笑いながら向けられる視線が刺さる場所は自身の胸。全開にした上着で肌色が隠し切れない乳房を隠す。
「ちょっと待っていてくれ。マットを敷く」
「まだ、撮るんですか」
「それだけ需要があるんだ。言っただろう、男女に人気があるって。ありゃ嘘じゃない。別段珍しい事じゃない。尊敬の念もあるだろうが、中には同性でも冴樹に恋愛感情を向けるのもいるだろ」
無防備に背中を曝す警戒心の無いゴウスケが放った言葉に、シヅカは何も言い返せない。事実として何度か告白をされた事があるからだ。男子からではなく、女子から。勿論シヅカには同性愛の趣向はない。そういった嗜好を否定はしないが、自分がそうなるのは想像も出来なかったのだ。こうして改めて自分が同性からそうした対象として見られている、しかもそうした行為のネタとして使われていると教えられると、どんな感情を出せばいいのかわからない。怒ればいいのか、怖がればいいのか、笑えばいいのか。だからシヅカは戸惑う事しか出来ない。こうしてゴウスケを取り押さえる絶好の機会を逃してしまった事に気付けない。シヅカの思慮はそれほど長くはなかったが、マットを用意し終えるのには充分な時間だ。促されるまま、背中を跳び箱に預けてストッキングを穿き直して両脚を大きく開くように言われる。
「M字に。そうそう。スカートの裾で少しパンツが隠れるような感じで開いてくれ」
はふぅ、と大きく息を吐き出して緊張と羞恥心を吐き出す。オズオズと両脚を開いて膝で折り曲げた足を立たせる。スカートがずれてしまう。咄嗟に隠そうとしたシヅカだが、先んじた言葉に阻まれる。
「上着は着てて良いが前はそのまま肌蹴させておいて欲しい。ブラジャーはそのままで……あー、ちょいと失礼。触るぞ」
「え、触るって、ちょっ、せんせっ……!」
何の躊躇いもなしに、それが当たり前のようにゴウスケは近付いて来る。何を言われたのか一瞬理解出来なかったシヅカだったが、伸ばされた太い掌が白く愛らしいリボンのブラジャーに包まれた乳房に乗る。それは掴むというより添える近い。乳肉を掴まれる肉感はなかったが、男らしい固い指先が這うように肉丘の頂にある蕾に触れる。抵抗しようと身を捩ろうとするが、体勢的にも肉体能力的にもシヅカは拒めない。左右に開かれた脚の間に半身を置いたゴウスケから逃れられず、布越しの乳首に添えられた指の腹が下から押し上げる様に擦り上げて来る。
「んっ、ふぅぅっ、こんな、触るなんて聞いてない、ですっ!」
「演出さ。ちょっと必要なんだ。我慢しないで感じてくれるとすぐに済むさ」
(身勝手過ぎるっ、んっ、やだ……乳首、ピリピリしてきてる……なんでっ)
身悶えし、乳首から走る痺れに漏れ出そうになる声を唇を噛み締めて堪える。ピリピリと乳房全体に染み込んで来る甘い痺れ。無骨な指の割にその動きは繊細で、認めたくはないが気持ち良くなって少しずつ自分の乳首が硬く起き上がって来ているのがシヅカにはわかった。こんな男の愛撫で感じてしまう自分が情けなく恥ずかしい。だが身体は正直だった。左右の乳首を弄ぶゴウスケの指によって、ブラジャーに包まれていてもクッキリとわかるくらいにしこり勃っている。布を押し上げて自らの存在を強調する乳首は心地良くヒリヒリとしている。痛みはなく、指の腹に挟まれて擦られている嫌悪感と快感が混ざる。
「ん、こんなもんか。悪いな、少し乳首の勃起具合が薄かったからシッカリと勃たせた」
まるで一仕事終えたかのような達成感の籠もった声にシヅカは熱い息を吐き出しながら力なく睨みつけるしか出来ない。乳房全体に残る甘く切ない痺れ。もどかしく、この熱気の中で茹だった思考が更におかしくなっている様な気がしている。足にも腰にも腕にも力が入らない。
(こんな状態じゃ、これ以上の事をされても抵抗するなんて……)
要求はエスカレートするかもしれない。先程の様に乳首を弄ばれ、胸を揉まれるだけでは済まないかもしれない。恐ろしい想像に思わずシヅカは身体をブルリと大きく震わせる。幾ら因使として優秀でも、シヅカとて年頃の少女。こんな事態に陥っての恐怖心がない訳ではない。だがシヅカの心境を目敏く察したであろうゴウスケは再びその大柄な身体をシヅカから離してカメラを構えて笑いながら言った。
「安心して良いぞ、望まれない限りセックスはしないから。疲れるし。それよりも今いい感じだぞ、表情も色っぽい。涙目なのも最高だ。ブラジャー越しの勃起乳首も良いぞぉ、冴樹ー」
「何一つ……褒められても、嬉しい事じゃありません……!」
反抗的にしても流されてしまう。こんな状況でも相手に対して敬語が抜けないのは、彼から悪意が感じられないからだろうか。邪な淫気は凄まじいが、害意は薄い。だからこうも従ってしまう。脅迫されたうえで協力するという免罪符もあるからだろうか。
「右手の人差し指軽く咥えて、左手はおっぱいを揉んでくれ。右の方な。中指をブラ越しの乳頭に添えて、薬指と人差し指でそれを挟む感じで。そうそう、んで親指と小指はおっぱいに食い込ませてくれ。おお、いいぞ。ブラ越しでもお前の巨乳が良い感じにエロく見える……!」
(指示が細か過ぎ……んぅっ、いやっ、強く押しちゃうと、まだ痺れ抜けてなくて……っ)
感じてしまう。まるで自慰を強制させられているかのような姿勢だ。明け透けな言葉は逸らそうとしている自分の身体の状態を嫌でも意識させられてしまう。足を動かせばスカートが捲れ上がってしまいそうになる。普段は意識させしないパンツの締まり具合、ずれ具合が肌と擦れる感触が強烈に脳に伝播して来る。荒い息が漏れ、パシャパシャと響くシャッター音に顔が火照る。
「んっ……ふっ、んちゅ……ふぅ」
咥えた指に涎が垂れる。閉じた唇に挟んで口内にある指先はぬめりのある口内粘膜に包まれた舌が突く。薄らと開いた隙間から漏れ出る吐息が熱い。右の乳房に置いた左手が熱い。それは手だけじゃなくて胸も熱くなっている。乳首が痺れる。むず痒さにジッと固まっている事など出来ず、少し動かしただけでしつこく愛撫された乳首からは焦らすように快感の痺れが上半身を突き抜けて腰が震える。
(なんでこんなっ、乳首弄られただけで感じて、身体が火照るのよぉ……)
自らの身体が放つ熱は少しずついやらしく頭の中にまで侵食をして来る。シヅカは泣きそうになる。この惨めな姿に。そしてそれを抗いもせずに唯々諾々と受け入れている己に。だが瞳に溜まり、潤んだ眼差しは悲しみや悔しさと言った色は薄く、もっと別の色が強く出ている事にシヅカは自覚出来ない。その事に気付いているのは、熱心にシヅカの痴態を納めているゴウスケだけだ。
「んむ、まだ、くわえふぇないと、だめ、ですか……?」
無意識に、指をしゃぶりながらシヅカは上目遣いで訊ねた。険のある声ではない。張りつめた声でもない。ぼんやりと上擦った熱っぽい声だった。高まっている官能を隠せていない。敏感になった突起に添えた指が揺れ動く。それは擦ると呼べる動きではないがじんわりと肉身に媚熱が生まれて広がる。硬く膨らんだ蕾粒はブラジャー越しであるが故にもどかしさが募っていく。
(ばか、みたい。なんで直接触りたいって……それこそ先生の思う壷で、なんで自分から脅すネタを与えなきゃ……。あっ、んぅっ、でも……こんなの、焦れったいっ)
「放して良いぞ。あ、でも放す時はゆっくりと。たっぷりと涎を付けて垂らしてくれ。後でちゃんとタオル渡すから制服がどれだけ濡れても良いぞぉ」
「ふぁい……んぢゅっ、ずぢゅっ……ぢゅぱぁ、んぇろぉぉ……」
それなら、と無自覚にシヅカは人差し指だけでなく三本の指を口の中に挿れて口内粘膜を大量にまぶす。指先だけじゃなくて付け根まで。ネットリと涎が絡み付いて濡れていく。赤らんだ頬が膨らみ、舌腹で舐めしゃぶり、大きく口を開けば口内や赤色の唇には透明な涎の糸が幾筋も糸の様に垂れ繋がっている。トロォ、と引き出された指は粘液まみれ。潤んだ瞳でそれをボーっと見遣り、シヅカは垂れ落ちる自分の涎が脱ぎ掛けの上着や捲れ上がったスカートに濡れ染みを作っている光景に、ゾクゾクと背筋を震わせた。それは恐怖からではない。歓喜だ。シヅカの意思に関係なく、自らが作り出した淫靡な光景に身体が勝手に快悦に震えたのだ。
(こんな、いやらしい事……あ、でも……また乳首がぁ、疼いちゃう……)
「冴樹、ストッキング脱いでくれるか?」
「んっ、はい……って、え?」
思わず従いそうになり、背中を預けていた跳び箱から前屈みになろうとした所で聞き返す。膝下まで一度は下げて、つい先程穿き直したストッキングは辛うじて破けてもいないし伝線で綻んでいない。三度、穿き直す事も出来るだろう。
(けど、そんな事したらパンツ丸見えになっちゃうし)
媚熱に身体を火照らせながらもまだまだ冷静な部分が残って逡巡するシヅカに次の声が掛かる。
「嫌なら俺が脱がせるが……どうしても脱ぎたくないならそれでもいいぞ。別の体勢にするだけだ。尤も、それだと両足を持ち上がらせる事になるからたぶんもっと恥ずかしいぞ」
思わず、両足を垂直に揃えて爪先を上に向かせる姿をシヅカは想像した。丸見え所の騒ぎではない。パンツは肌に食い込む。尻肉や股間にも。姿勢的にはスジすらも大きく食い込んでいるだろう。それを自分の腕で抱えながら写真や動画に収められる。
「……わかり、ました。脱ぎます。脱げばいいんでしょう」
揺れ動いた心内など一部も表に出さず、声だけは渋々とさせたシヅカだがその動きは今までと違う。これまでは指示をされない限りなるべく早く動いていたにも関わらず、今は違う。前屈みになり、前髪が降り掛かりながらもブラジャーと桜色のぷっくりと硬く膨らんだ乳首の間に生まれた隙間が見え隠れするようにゆっくりと身体を倒す。両膝を折り曲げればスカートが裏返り、白い無地の薄いパンツが秘所に食い込む。縦スジに薄らと滲む染み。尻肉の形がハッキリとわかる程に肌に貼り付いたパンツを見せ付ける様に。チラチラと何も言わずにカメラのレンズを向けるゴウスケを見ながら、シヅカはストッキングを脱いでいく。片足を引き抜き、もう片方も脱いでいく。伸ばした足先からわかる脚線美。汚れ一つない滑らかな脚。濡れ染みが広がる白布が食い込むクレヴァスには薄らと開き掛けている女の花弁の桜色が浮かび上がっている。
気付いているのだろうか。シヅカは自分がどんな表情でストリップをしているのか。悔しさに歯噛みしている? 否。緩みそうになる口角を必死に堪え、目尻を垂れ下げて恍惚に弛みそうになる表情だ。息を吐き出す為に薄らと開いた口元からは半濁の涎が流れ落ちて肌を濡らす。
脱ぎ捨てたストッキングを放り投げ、再び背中を跳び箱に預けたシヅカは大きく息を吸い込んで吐き出した。漏れ出る涎を拭わず、艶美に赤らんだ美貌の眼差しをカメラに向ける。
(乳首がジンジンする……触りたいけど、撮られるのは、いやぁ……)
「んんぅ、イイ表情だ。そそられるぞ。今度も脚を開いてくれ。ただ今度はさっきよりも大きく。パンツは丸見えで。そんでブラジャーを上に押し上げて乳首を出してくれ。カップがおっぱいに乗る程度にな。冴樹の大きさなら大丈夫だろう?」
「こう、ですか?」
まずスカートを捲り上げてパンツを露わにする。クロッチ部分が丸見えで、膣内から漏れた濡れ汁の染みも隠せなくなる。食い込みは深くなり、浮かぶ肉襞の色も濃く変化する。
「もうちょっと行けるか?」
「んっ……は、ぃ。……ふぅっ、んぁ……」
小さく漏れ出る喘ぎ。更に左右に脚を開けば、花弁に食い込む白布が擦れる刺激が強くなる。肉襞のクレヴァスに沈むパンツに染み込む愛蜜が増えて広がる。撮られている興奮から薄らと膨らんだ肉土手にピッチリと貼り付き、食い込んだ肉土手との境では、強まった擦過で少しずつ起き上がり始める肉芽の膨らみもハッキリとする。
「いいぞ、いいぞ冴樹。おまんこにピッタリとパンツが貼り付いて良い画だ。まんスジも濡れて、エロエロしいぞぉ。こりゃお前、どれだけの学生のズリネタになるかわからんな」
「ずり、ねた……です、か?」
聞き慣れない言葉に、熱くなった思考の中で反射的にシヅカは聞き返す。その両手は既に豊満な乳房に伸びており、今にもブラジャーを捲って押し上げそうだ。露出快楽。そんな背徳的な快感に目覚めてしまいそうになっている自覚がシヅカにはあるのだろうか。少なくとも卑猥な姿を撮られて興奮している背徳感が、精神を高揚させるスパイスになっているのは明らかだった。
「要はオナニーの為のオカズだ。これくらいは真面目な冴樹でもわかるだろ? 男子や女子はお前のおまんこがクッキリ浮かんだパンツやエロい姿を見てちんぽをシコシコしごいたり、おまんこをグチョグチョに掻き回すんだ。先走りのカウパー飛散らして、まん汁で手をベットリとさせるんだ。冴樹ほどの美少女ならその回数も一回や二回じゃないだろうよ」
何度も何度も、繰り返し自分がオナニーをする為の素材にされる。嫌悪すべき事態だ。蔑如するべき事だ。なのに、それを想像したら更に身体から媚熱が溢れ出して、秘所からネットリと濃い蜜が漏れ出てしまった事に気付いてしまった。
(私、今……想像しただけで、身体がっ……こんなの嘘、嘘よっ)
否定をしようとも、身体は嘘を付けない。パンツの染みは濃さを増し、食い込んだクレヴァスから滲む愛蜜が白布に浮かび上がる程濡れ出ている。両の掌が乳房を覆う。ブラジャーをゆっくりと押し上げて、しこり勃った乳首を擦りながら柔肌に剥かれていく。淡いピンク色の乳輪、ピンと勃起した乳首を露出すれば外気に触れた冷たさと自分の肉体の放つ熱の差に身体が震える。
「冴樹、乳首弄りたいか?」
「そんなことっ、ない、です……!」
嘘だ。簡単に暴かれてしまう嘘を口にしたシヅカの掌は自分の乳丘から離れない。下から乳肉を支える様に掌で豊満な肉房を持ち上げているが、その指先はピッタリと薄らと膨らんでいる乳輪に添えられ、充血して硬くしこった勃起乳首をいつでも触れられる近さだ。爪先はコリコリと微細な動きで乳首を擽る様に擦っている。それがもどかしい。ピリピリと乳頭から生まれる痺れでは足りない。もっと、もっと強い刺激が欲しいと身体が求め、その訴えが秘所を濡らす膣蜜となっている。
「それじゃあいいや。今でも充分扇情的だし。そのままおっぱい支えた状態で何枚か撮ったら終わりにするからなぁ」
「え……?」
虚を突かれた。呆然と漏れ出た声に果たしてゴウスケは気付いていたのか。恐らく気付いていようがそれは無視されたであろう。物欲しそうに震える乳丘の突起とパンツの上から秘唇が濡れ透ける程に潤った股間と触られる事を待ち侘びているいやらしく膨らんでパンツを内側から押し上げている肉豆。何よりも、シヅカ自身がこれから『犯される』事を考えていた。そして肉体はそれを望んでいたのだ。しかし実際はどうだ。終わりだと。この辱めは、こんなにも牝の肉欲を昂ぶらせた少女の肢体を放置して幕を下ろす事になる。
(そん、なっ。こんな状態、なのにぃっ。これで良い筈なのに、身体がもう出来上がってるぅっ、のにぃっ……! こんなの、ひど、い……!)
散々好きなだけ撮って、それで終わり? 冗談じゃない、とシヅカの女としての欲望が憤るが、生徒会の副会長としての冷静な、公人としてのシヅカはそれを受け入れざるを得ない。
そもそもの前提が、脅迫写真を理由にしての撮影だったのだ。それがどこからどこまでと明確に決められていた訳ではない。その内容も。全てが適当に流されたまま始めた結果、シヅカはこんなにも身体を淫靡な媚熱に苛まされ、中途半端な所で撮影は終わってしまう。
「ほい、終わり、と。ふふ、こりゃまたタンマリと売れそうなもんだ。だいぶ撮れたし安値でも行けそうだな。安心しろ冴樹、お前のコラージュっぽく加工してやるから。ホクロなり瞳の色を変えたりしてな。売り上げの一部が欲しければ言ってくれや。そうそう、鳳凰院の写真は此処に置いとく。まあ、お前の写真があるから、そのまま目線も隠さず何もせずに流されたくなきゃ、って今度冴樹を脅すネタも大量に手に入れたからな」
その気があるのかないのかわからない胴間声で笑うゴウスケの声が果たしてシヅカはキチンと理解出来ているのだろうか。薄い反応にも関わらず、ゴウスケはそれを一切気にせずにタオルを取り出して何枚かをシヅカに向けて放り投げて、背中を向けて歩き出す。
「軽く拭いて、シャワー浴びとけ。そんなエロいニオイプンプンさせてたら要らん男を呼び込んでしまうからな。俺なんぞよりも余程悪質な奴を」
教師としての矜持か、それとも彼自身の性格なのか。その志津華を慮る言葉だけは声音から本物なのだろう。
「あ、せんせ、まって……」
「それじゃ先に戻るからお前もしっかりやれよー」
伸ばした手、紡いだ声は届かない。去っていく大柄な背中を見つめる事しか出来ず、ジンジンと甘く切ない快感の疼きを訴える肢体。こんな状態でまともに動き出す事など出来る筈もない。閉じられた倉庫の扉。一瞬だけ差し込んだ陽の光。再び日光は限られて薄暗くなる室内でシヅカは淫熱に染まった艶っぽい吐息を漏らして、自分の身体が求めるがままに敏感になった乳首を捏ね繰り回し、パンツの中に手を入れてグチュグチュと粘着く淫猥な水音を奏でながら手淫に耽った。
少女の嬌声は躊躇う事無く大きく響く。口から出る卑猥な言葉は普段の彼女を知る者ならば目を疑うはしたなさに溢れた。だが痴態を撮られ続けて快感を蓄積していたシヅカは爆発するように乱れる。牝の香りが溢れる淫臭を充満させ何度も何度も絶頂に達する。その淫欲からシヅカが解き放たれるのは、夕刻に差し迫りそうになった一時間以上も後の事である。
◇
股間にぴったりと締め付ける様に食い込む清楚な薄布の白生地。尻肉をはみ出させ、多大な少女の色香を引き出す量感を放つ秘されるべき場所は、他でもない冴樹志津華自身の手で露わになっている。スカートの裾を自分の手で持ち上げ、羞恥心で赤らんだ頬を隠す様に薄らと俯き加減で、裾を摘まむ指先は緊張で小刻みに震えている。綺麗な柔肌。鼠蹊部が露わになる程の卑猥な彼女の下着は白く無垢。だが、肉土手の膨らみから滑らかに下がった秘唇に密着したクロッチには、そのワレメの輪郭が女のクレヴァスに沿って浮き出ている。
パシャリ、とその緊張を和らげるように軽快なシャッター音が鳴り響く。姿見に移った時分の姿を撮影する。ホゥ、と火照った頭を冷ます様に艶めかしく大きく息を吐き出し、スカートを捲り上げていた手を放して、今し方収められた自分の卑猥な写真を確認する。機人の技術の粋を集めて作り上げられた小型の電波式携帯通話機械。登場してから時間は経っていないが、年々その技術は発展して行き、今ではこうして写真を撮る事さえ可能になっている。つまり、シヅカが行った事である。携帯の画面には目元だけ前髪で隠しているシヅカの姿。私服とは言え髪の色や角の形。知る人が見てしまえば一目で彼女だと判別がついてしまう。そんな慰め程度の誤魔化しをしながら、自分でスカートを捲り上げてパンツを露出している姿が鮮明に撮られている。心臓は早鐘を打ち、その心拍音が頭の中に響く。たかだか一回大きく深呼吸をした程度で冷める頭の熱じゃない。ドキドキと音が止まない。写真に写る自分の口許が微かに歪んでいる。嬉しそうに緩んでいる。
「……も、もう一枚、よね」
一度携帯から手を放してシャツを捲り上げる。白い肌が多く鏡面に映る。瑞々しい肌に浮かぶ汗。ゆっくりと臍部まで露わになったが手は止まらない。こんな事をしてはいけないと訴えて来る自制心を、その更に奥の方から込み上げて来る興奮と好奇心が打ち消してしまう。顔を赤らめながらもシヅカは豊満な乳房を揺らしながら露わになるまで捲り上げた。パンツと同じ白いブラジャーに包まれた肉房が服が捲られた反動でいやらしく踊る。もうとっくに乳峰の秘蕾は硬くしこり勃ち、柔らかい布地を押し上げて自分の存在を主張している。白い薄布だからか、桜色の粒は薄らと透けており、汗ばんで肌に貼り付いた布地は興奮で膨らんだ乳輪すらも浮かび上がらせている。
「ぶ、ブラジャーは……つ、着けておいても、いいわよ、ね……」
不安そうな呟きではあったが、その声は脱ぐか脱がないかの興奮の瀬戸際で揺れている。シャツの裾を摘まんでいた指先がブラジャーに伸びそうになるのを押さえ付けて、シヅカはシャツの裾を唇で咥え込んだ。これで少し程度大胆な動きをしても垂れ下がる事はない。乳首の形がハッキリと浮かび上がる程密着をしたブラジャーの締め付けが今は心地良い。乳肉を支えるカップの負担は紐の垂れ下がり具合からは相当なのかもしれないが。
「ふぉ、ふぉれで……ふかーと、めふって……ぱんふ、みふぇて……」
喋る必要などない。ない事は分かり切っているのに、シヅカは口を閉じれない。服を咥えているのに、こうして自分のしている事を自覚させる言葉を吐き出せば興奮が更に高まり、身体を疼かせる熱は骨身の奥深くに染み込んで来る。膝立ちで捲り上げたスカートから再び露わになった白布には大きな変化が起きていた。自分の身体を刺激するような肉感は得ていない筈なのに、膣奥から湧き出た女の蜜液が薄く濡れ染みをクレヴァスの食い込みに沿って拡がっている。更に肉土手を強調させる様に浮き上がった肉豆は膨らみが露わになるくらいに充血していきり勃っていた。
(やっぱりアソコ濡れてキちゃっている……触りたい、けど、まずは写真を……)
ウズウズと股間の周りが甘く切ない疼きを訴えている。きっと今触れば、経験した事のない快楽の波が自分を酔い痴れさせてくれるだろうという確信がシヅカにはあった。けれども、それよりもまずはこの自分の痴態を写真に収めないといけない。股間の熱は時間の経過と共に昂ぶり強まる。それこそ少し身体を動かすだけで肉襞が膣内で淫靡に蠢き、収縮を繰り返して愛液を湧き出させて白布を卑猥な染みで濡らしてしまう。携帯を片手に、再びシャッターを切った時にはシヅカの穿いているパンツに広がる濡れ染みは肌色が透ける程濃厚になっていた。
何枚も写真を撮る。モジモジと太腿を擦り合わせる様に動かせば、汗と愛液で肌に密着したパンツが優しくずれ動いて、いやらしく膨らんだ肉豆を擦って鋭い快感を全身に流し込む。
「ふっ、んぃ、ふぅっ……!」
ジュン、と更に濃密な愛液が漏れ出る熱を感じて、シヅカは膝を震わせた。快感を抵抗せずに受け入れて恍惚とその美貌を緩ませて瞳を淫熱に潤ませる艶めかしい姿。浅く股間を見せつけるように鏡面へと向けて突き出して左右に腰を振れば、乳肉も不規則に揺れ踊る。少女にとって敏感な性感帯である三つの肉粒が同時に擦れ、頭の中に思考力を奪い蕩けそうな甘い快感が拡がって行く。
それは自分の股間から漂い始めた発情した牝が放つ甘酸っぱい濃厚な芳香が鼻から脳髄に染み込む事によって更に総身を貫く甘く鋭い刺激に変わる。服を咥える唇の隙間の緩みからは、透明な涎がトロリと垂れ零れる。生唾を飲み込む事すら忘れた口内で溢れる粘膜溜まりは服に染み込む量を超えているのだ。悩ましげな艶声がくぐもって漏れる。
(これじゃ見えちゃうかしら……だ、め。だけど、でもまだ、大丈夫よね)
目元を隠していた前髪は揺れ動き、顔はもう隠せていない。それでも写真を撮る手を止められない。パシャパシャと軽快な音は鳴り止まない。ねっとりと糸を引きながら垂れる涎の生温かさがブラジャーに包まれた乳房の谷間に伝わる。白く薄い生地はシヅカの涎を吸って、薄らと透けて見えていたぷっくりと膨らむ乳輪の色や美しさを濡れた事によって鮮明にする。ピンと尖った乳首に密着する白布。桜色の乳蕾の形がクッキリと浮かび上がり、指で弾けばプルプルと震えそうに切なそうだ。シヅカの興奮を高めて性感を増している敏感な突起はブラジャーを押し上げながら擦れて更に硬く勃つ。下腹部に溜まる淫熱は昂ぶり、むっちりとした肉付きの太股の付け根からはパンツでは吸い切れない愛液が濡れ染みの線を創りながら垂れて来ている。シャツやブラジャー、スカートにパンツ。それぞれから奏でられる衣擦れの音はシヅカから垂れる粘液を吸ってヌチュヌチュと水音が混じっており、彼女の精神から倫理をゆっくりと削って官能を齎す。
(乳首もアソコも、透け始めちゃってるのに、もっと、撮りたいって思ってる……)
濡れ透けている秘所が鮮明に映る様に、鏡を見て角度を調整する。赤らんで淫熱に蕩け始めた美貌を隠す事など思考の外に抜け、この写真が出回ってしまった場合の事を考えれば切ない疼きを訴え続ける子宮の求めにヴァギナが悶えて熱い蜜が更に秘裂から漏れ出て股布を濡らし透けさせる。
ジンジンと乳峰の疼きが強くなり、乳肉が熱くなる。モジモジと太股を擦り合わせる度に濡れ透けたクレヴァスの食い込みが強まり、股布に密着した牝豆から突き抜ける快感に腰が震える。
(クリがパンツと擦れ、ひぅぃっ、あっ、でもポーズ、変えない、と、んんっ)
くぐもった呻き声に滲む甘い熱。シャツに染み込む涎の量がまたも増して乳肉を妖しく濡らす。スカートのホックを外して、中途半端に脱ぎ掛けになった姿。それでも端を摘まんでパンツを見せ付ける様な姿勢は崩さず、シヅカは濡れ滴り、クレヴァスの奥から見え隠れする牝穴花弁に携帯のカメラ部分を近付ける。これだと股間部分しか撮れないがそれで良い。全身だけじゃなく、一部分に特化した物も欲しいと言われているのだから。
果たして震える手は何が理由なのか。緊張か、快感か。それともこのいやらしく濡れてパンツが透けている股間の写真が出回ってしまうかもしれない恐怖か興奮か。ゾクゾクと未知の快感と興奮に口角を浮かばせ、シヅカは秘所を接写する。シャッターが切られる音が鳴る度に股間を濡らす蜜がジュワッと溢れ出すのを感じる。秘裂は透け、陰部の卑猥さが次々と映像として形付く。物欲しそうに閉じられた花弁の内側で蠢くヴァギナのざわめき。発情した肉体が放つ蒸れた牝の香りが意識を恍惚に蕩けさせていく。それは極上の心地良さで、自制心をドロドロに溶かす。
(撮ってる、撮ってるぅ……アソコ、えっちなお汁で濡れて透けてるアソコ……撮っちゃってるぅ)
突き出した股間は腰を左右に揺らせばニチュニチュと淫靡な水音を響かせる。布下で捲れ上がった肉豆はぷっくりと膨らんだその形を浮かび上がらせて濡れたパンツと何度も擦れ合う。直接触らないでも、柔らかい布地と擦れる刺激を繰り返し与えられ続けて火傷しそうな程にシヅカの肉豆は腫れ上がって淫らな熱を放っている。熱は疼きに変わり、腰をくねらせる動きを激しくさせる。両手が自由でない今、こうする事でしか暴れ出そうとする肉欲に快感を与えられないから。
艶美な肢体に汗が浮かび、まるで肉棒を咥え込んでいるかのように前後左右に揺れ動くシヅカの腰。しっとりと牝蜜を吸い取った白布の重さが肉豆を擦る刺激をやんわりと強め、肉壷の奥から更に熱した甘酸っぱい愛液が染み出す。余りにも近付き過ぎた携帯のレンズに吸い切れなくなった愛液がネットリと絡み付きそうになった所で、股間から手を放す。
数十枚以上もこの中には自分の秘部を撮った写真が記録されているのだ。防水仕様でももしもの事を考えれば迂闊な事は出来なかった。淫行に及んでいる中で残った理性が果たした仕事は彼女にとって吉なのか凶なのか。そこまで思い至る事無く、シヅカは今にもほどけ落ちそうになっているスカートをどうするかと思案する。このまま脱げそうで脱げない絶妙な所で維持しておくか。それとも脱ぎ捨てて濡れそぼったパンツを露わにした写真を撮るか。どちらがより淫靡で、男の欲望を刺激するのか。思い悩んだ末に、シヅカはスカートを脱ぎ捨てる。微かに隠されていたむっちりとした太股。柔肌に伝わる股間から滴った愛蜜の濡れ線。膝立ちで微かに左右に開かれた股布からは今にもネットリと淫臭を放つ蜜が糸となって垂れ落ちそうになっている。
(じゃあ、おっぱいの方ももう、いいわよ、ね)
躊躇いは一瞬だけ。ビンビンに硬く勃起している乳首に貼り付いているブラジャーを押し上げる。完全に脱ぐのは面倒だから、ではなく少しでも着衣状態である方が男はそそると教えられた身体。涎が染み込んで多少の重みを感じるブラジャーが捲られると、そそり勃つピンク色の乳峰が露わになる。余程強く密着をしていたのか、粘液の様に涎の糸を繋げており、乳頭はいやらしく濡れ光っている。外気に触れての温度差にぷっくりと膨らんだ乳輪の真ん中で、切なそうに震える乳首。豊満なシヅカの肉房は、寄せてあげれば自分の口に含めて吸い付く事も出来るだろう。
(もう、ブラジャーも上げたし、シャツも落ちないわよね……)
ネバァッ、とシャツの裾を咥えていた唇を開けば絡み合った口内粘膜が幾筋もの糸を引かせている。大口を開けて大量に垂れた涎がブラジャーを通り越し、甘い女の香りを放つ乳房の谷間を抜けて臍部にまで滴り流れる。扇情的なその姿は当然、カメラに収められている。
(顔、ギリギリの所まで……いけるわよ、ね。うん)
左手を掲げ、レンズを顔の下半分から下半身までがしっかりと写る位置に調整する。太股を擦り合わせる様に動かせば、股間からはニチュニチュと艶めかしい粘着く水音が耳の中から玄の理性を蕩けさせてくる。幾筋もの線を作りながら滴り、垂れ落ちる愛液は白い太股を濡らして床に垂れ、カーペットに濡れ染みを生み出す。音が鳴る。淫猥な愛液が肌に絡み付く音と、シャッターが切られる音。この背徳的な空気を自分自身が作り上げているという事実がシヅカの興奮を高める。右手は揺れ動く乳房を支える様に付け根を優しく持ち上げ、伸びた細い指先はジンジンと甘く痺れている膨らんだ乳輪と硬くしこり勃った乳粒に触れている。ピンと尖った乳首を指先で摘みながら、漏れ出る喘ぎを我慢せずに艶めかしく吐き出しつつ、シヅカはカメラに自分の勃起乳首を収める。
「んっ、あっ……はふっ、んぅ……もっと、すごいの、撮れるかしら……」
誘惑に負けそうになる。もっと過激な写真をと囁く心を咎める理性は何処へと。シヅカは豊乳を支えていた右手を下半身へと伸ばしていく。指先が脇腹を、薄らと涎が溜まって濡れ光る窪んだ臍部を触れながら通り過ぎ、愛蜜が染み出しているパンツで止まる。指先が触れた場所に集まる生温かくじんわりと拡がる快感に膝立ちする足を震わせながら、パンツを掴んだ指が下に下がる。
(脱いでいる所も、撮らないと、ダメなのよね。んっ、あ、あぁ……えっちな糸引いてる、すごいねっとりしたのが、パンツとアソコの間でニチャニチャしてる……)
鏡に映る自分の姿。擦り下げたパンツの股布と薄らと開かれた股間の秘裂を濃厚な白濁した粘液が糸となって繋いでいる。写真を切っている間もトロトロと秘所からは熱い蜜が垂れていく。草が一切生えていない白い肌が煌めく肉土手は性感に盛り上がり、愛液と汗で濡れている。
「アソコから、お汁止まらない……私、こんな興奮、して、ぇ……っ」
胸の奥底から湧き上がっている情欲に瞳が淫らに潤んで揺れる。全身を昂ぶらせている淫熱に溺れているシヅカは、発情した牝のニオイを放つ肉土手に指を添えて、左右に秘裂を開いて蜜壷を露わにする。その瞬間、膣襞が戦慄き、肉花弁を震えさせながら肉穴の奥からドロリとまるで膣内に精液を放たれた直後の様に濃厚な白濁した汁が溢れ落ちた。
「んぃっ、ひっ、あっ、あっ♥ やっ、たれ、るぅっ、おしるぅ、垂れるぅ……」
恍惚の表情で女の顔を曝すシヅカに普段の怜悧さは感じられない。生み出される被虐的な快感に淫蕩に全身を震わせ、お腹の奥から溢れ出る甘美な熱に酔い痴れている。喉から搾り出される悲鳴に悦びを滲ませ、無意識に唇から突き出して伸びた舌先から涎が垂れる。鏡面に映る女の悦びに打ち震えている自分の姿を見て、ゾクゾクと背中が勝手に震え出す。
(こんなっ、えっちなお汁零してる写真いっぱい撮って、それだけで、身体がぁ……)
止まらない。背筋に走る痺れは強く高まり、燻るお腹の熱は溢れ出す様に内側から全身を襲ってくる。腰が震えて、足がガクガクと揺れる。突き出した股間、指で開いている肉壷からドロドロと溢れ返る白い牝汁の量が更に増して粘度が強くなっている。
「あっ、あぁ、うそっ、うそぉ♥ こん、なっ、私、わた、しぃっ♥」
下腹部から溢れ出す快悦の波濤は止まらない。かろうじて膝立ちが崩れる事はないが、シヅカは既にこの強烈な快感の高まりを抑える事は出来ない。だらしなく口元は緩み、結わいていた蒼い髪が背中で大きく揺れている。舌先を伝って垂れる涎と開かれた肉壷から溢れる淫汁が肢体の震えで飛び散る。カウントダウンをする様に何度も何度もカメラのシャッターを切り、もう顔も隠さずに全身を納めつつ、勃起した桜色の乳首と濡れそぼる肉壷を強調するように腰を突き出した瞬間に、一気に蓄積されていた下腹部の快感の熱波が溢れ出した。
「いっ、ひっ♥ イって、あっ、あっ、あっ♥ しゃひっ、とってるぅ、だけ、なのにぃっ♥」
悶え喘ぐシヅカの頭の中で白濁した光が何度も輝いて弾ける。視界が白く明滅を繰り返し、敏感な場所からは強烈な電撃を受けた様な蕩ける痺れが何度も全身を突き抜ける。遂には震えに負けた膝が折れてペタンと尻餅を突いたシヅカだったが、大きく左右に開脚して股間を突き出す姿勢は変わらない。快楽に打ち震えるその蜜壷からプシャアッ、と淫潮を撒き散らして鏡面を濡らす。
「あっ、ひっ♥ やっ、とまらなひっ、いんっ。撮るのっ、いひっ♥ きもちっ、いっ♥」
尻餅を突きながら腰を跳ねらせる度に淫らな潮が噴き溢れる。その間にも自らを捉える写真を着る手は止まらない。オナニーをしている訳でもないのに撮られる快感に酔い痴れて潮噴き絶頂を繰り返し恍惚に蕩けている自分の姿はなんて淫靡で背徳的なのだろうか。白い霞に薄らと覆われたあやふやな思考の中で、甘美な感覚に陥る。
「んぃぁっ、これっ、いい……もっと、もっとぉ……♥」
淫潮を噴き出す勢いも衰え、蜜壷から垂れているねっとりとした白濁汁は菊穴にまで垂れて濡らしている。だがまだまだ求めている様にヒクヒクとピンク色の肉襞は震え、秘唇の中でピンと起き上がった肉芽の充血は収まる気配はない。快感がまだ足りないと身体は訴える。意識は朦朧としつつも、まだ足りないと無意識にシヅカは思ってしまっている。写真も、この身体を震わせる心地良い淫靡な熱も。だから、と絶頂快楽の余韻に浸かっている身体を弄る様に、右手が動き出すのは当然の結果であった。
そもそも、何故シヅカはこんな自分の淫猥な姿を形態の写真に収めるという痴態を曝しているのか。それはゴウスケの手によって新たに自らの卑猥な写真が撮られ、それを理由に要求されたからである。自分で写真を撮って送って欲しいと。口調こそ穏やかで頼み込む様な姿勢であったが、実質的にそれを拒む術をシヅカは有していなかった。しかし、彼女の気質からしてこうまで貪欲に自分から淫行をするなどあり得ない事だ。普通ならば理性が働いて、脅されていたとはいえ精々が下着姿を撮るくらいだろう。だが実際はどうだ。シヅカは自らの痴態を写真に写す行為そのものに快楽を覚え、更にそれが不特定多数の手に渡りオナニーのオカズとして用いられる事に嫌悪感どころか快感すらも感じてしまっている。普段のシヅカであったならば、この自分の異常とも取れる思考や行動に疑念を抱いただろう。しかし一度、拒めなかったとはいえ自分から卑猥な写真を撮らせてしまい、撮られる事に対する嫌悪感が彼女の中で自覚なしに下がっていた事。そして何よりも、思考誘導が行われたという事にシヅカ自身が気付けなかった事が最たる要因だろう。
決して因使としての実力が高いという訳ではないゴウスケ。教員の中でもその実力は下から数えた方が早いであろう。しかし、彼は戦闘技術や戦闘論理、生存技術に教導技術が非常に高かったのだ。また性格も大らか且つ因使としての能力が高くない事を卑下せず、教員間や生徒の間でも人徳が厚かった。だからこそ、シヅカは盗撮の犯人だという事実がわかっていても、この人ならそこまではしないだろうとどこかで思ってしまっていたのだ。その油断、過信がこの結果を生んだ。その信頼は決して間違いではないが正しくもなかった。因使としての才能は低い。あの写真を撮っていた時、確かにカメラには高い機能が付いていた。だがそれだけではない。ひっそりと、ゴウスケの明らかにされていない能力である『催眠誘導』が行われていたのだ。でなければ、幾ら脅迫材料があったとはいえ、シヅカが仕方なしにあんな事をする筈がないのだ。因使能力で言えば、明らかに彼女方が高かった。魂獣としてもゴウスケの魂獣よりも、香具耶の方が実力的には高かった。しかし、警戒はしていてもどこか浅かったが故に、密かに行われていた『催眠誘導』によって撮られる事に対する忌避感、拒否感、嫌悪感は薄らぎ、それとは逆に解放感や性的快感が高められていた。それは事が終わってからも持続的に効果を放ち続け、こうして自画撮りをする事に対してシヅカは仕方がないとしながらも大した拒否感を持たず、まして自ら撮影している間に興奮し、挙句の果てには絶頂までしたのだ。
見られている事に対する、或いは見られてしまうかもしれないという興奮が身体に刻み込まれた。既にシヅカはそれに抗う事は出来ない。強烈な快感は脳内にすらも深く刻まれ、どれだけ理性で抑え込もうとも快楽には勝てない。シヅカにとっては未知であったが故に講じるべき手段は思い浮かべられないのだ。
自らの手で、痴態を数多撮影し、その画像や動画は余す所なくゴウスケの下へと送られる。そして程無くして、限界までシヅカだという事を隠している程度の卑猥な写真が出回る事になる。それに対してシヅカが覚えたのは怒りでも虚しさでもなく、興奮であった。顔も名前も知らない相手が自分の卑猥な姿を見て興奮している、いつか自分に直接接触をしてくるかもしれないという得体の知れない期待がシヅカの心を埋めていく。普通ではない、常識的ではない背徳感は正しさを是とするシヅカの心を確かに蝕む。その箍が外れてしまった時、彼女は果たしてどうなっているのか。
そして忘れてはいけない。彼女のパートナーである花媛香具耶は、果たしてその時にどうするのか、どうなっているのかという事を。
◇
盗撮写真。
花媛香具耶にとってそれは殆ど他人事みたいなものであった。勿論、撮られた側の感情を考えれば決して許せるものではなく、彼女の性格や立場からすれば何が何でも犯人を見付け出して事態を終息させる事に一つの異存もない。が、心の何処かで自分はそう言う対象として他人から見られてはいないという意識があったのだ。香具耶からして見れば、自分の傍には常にパートナーである荊姫シヅカがいる。多くの憧憬や畏敬を集める生徒会副会長。その肩書は伊達じゃない。目立つのは魂獣である自分よりもシヅカの方が多い。スタイル的な部分でも負けているという自覚が彼女にはある。それを人並みに悔しいと思う反面、羨ましく、自分もそうなりたいという感情もあった。とどのつまり、盗撮をされるなら自分ではなくシヅカを狙うだろうと根拠のない安心感があったのだ。が、蓋を開けてみて香具耶は愕然とした。シヅカの盗撮写真や動画があるのは当たり前。そして自分の写真や動画も存在し、売られ、買われていた事実。嬉しさなどない。恥ずかしさや気味の悪いさ。香具耶にとっては盗撮と言う理解出来ない趣向。一体そこにどんな快感を求めているのか。知りたくもない事である。精神的にも受けた衝撃は大きく、一日半以上もの間神具の中で精神休養と言う名の不貞寝を敢行した。
それが間違いだったのだと気付いた時には後の祭りである。神具の中で目覚めた意識が認めたのは、シヅカが脅迫されて卑猥な写真や動画を撮られている真っ只中。今すぐ解放状態になって下手人である体育教師を捕えようとしたが、それは叶わない。既にそうしようとした時には終わっていたのだから。自己嫌悪に打ちひしがれ、生徒会室に戻っての報告は普段の理路整然とした姿からはほど遠く、早退する形で寮に帰って自室に引き籠ったシヅカに対して、香具耶は何と慰めればいいのかわからない。いや、慰める事すらも正しいのかわからない。
(でも……いくら脅されていたとはいえ、シヅカがあんな事をするなんて有りえない)
但し、生まれてきた疑問は拭えない。場の空気はあったのかもしれない。他にも何か已むに已まれぬ事情があったのかもしれないけれども、聡明なシヅカが唯々諾々と痴態を曝し、それが不特定多数の手に渡る事を理解した上で従う事実は、香具耶の中で渦巻く疑念の感情を強める。
(私も、盗撮写真一つでダメージ受け過ぎた気がするし、もしかして何らかの思考誘導があったのかな……? それも、シヅカや私に勘付かれる事ないくらい高度の。……仮定としては充分ね)
断定をするのには材料も根拠も無いに等しい。しかし、仮定として考えれば一番辻褄が合う。であるのならば、と香具耶が真っ先に向かった先は精神操作に於いて学園内で右に出る者はいない、友人であるナイアーラ・ホテップの下だった。完全催眠能力を持つ彼女ならば何かしら掴めるかも知れないという一縷の望みを託して。香具耶とて、これ以上盗撮されるのは嫌なのだから。
明くる日の朝、流石にあの痴態を振り切る事は出来なかったのか、幽鬼の様な惨々たる様相で学園へと向かおうとしたシヅカを無理矢理ベッドに押し付けて強制的に休ませ、香具耶は解放状態で一人学園へと向かった。抑制状態ならば飛行して向かえるが、解放状態では飛行能力を持たない香具耶は徒歩で向かうしかない。それなりの時間を掛け、まだ学生達の登校が疎らな学園に辿り着くと、迷う事無くその足は生徒会室へと進んで行く。この早い時間でも、間違いなく生徒会長であるカナトと、私事でも側仕えであるケンは在室している。であるのならば、余程の事がない限り二人の魂獣であるカムイとナイアも同じ場所に居るのだから。
揺れ動くワンピースの裾の短さを気にせずに歩みを早める香具耶は無防備とも言える。勿論、襲撃と言う部分に関しては常に警戒しているが、今この瞬間も自分が盗撮されているかもしれないという点に関しては、無防備過ぎる。階段を上り、その下に居れば彼女の下着は容易に覗けてしまう。膝よりも上に位置する裾の短さ、それに動き易さを優先して編まれている魔力糸の軽さ。それは小さく身動きするだけでも太股まで風の動きで捲れ上がる軽さだ。普段からそうした機微に頓着しない香具耶は、いざ自分が盗撮されているという事実を知っても急に改める事が出来ていない。白く清楚なパンツが見え隠れしている。若干の大股は急いでいる証左。二段跳びで階段を進めば、股間に食い込むワレメが浮かんでいる股布部分まで露わになる。後ろから見れば、小振りな尻丘にピッチリと貼り付いた白布もまた丸見えだ。
(なんだか見られている気が……誰もいないし気の所為だよね。とにかく生徒会室へ行かないと)
違和感は一瞬で消える。機械的な視線が自分に集まっている事など露知らず、香具耶は生徒会室のある三階まで辿り着き、その扉の前で一度止まる。扉の中にある気配は一つだけ。ただそれは慣れ親しんだ、そして目的の人物である事は魔力の波動から感じ取れた。
「ナイア、いる?」
ノックもせずに扉を開いて開口一番に香具耶は所在を訊ねる。作法がなっていないかもしれないが、ある意味では香具耶もこの生徒会室の一員であるので問題はない。彼女のパートナーであるシヅカ辺りは気にしそうだが、その彼女が傍に居ない事も今の香具耶の行動に表れていた。
「んぁ? あれ、どうしたのだ? 今日はシヅカが休みだから来ないと思ったのだ」
生徒会室に入れば、事務作業用の机が並んでいる上に、抑制状態の小さな姿で寛いでいるナイアの姿が目に入る。香具耶は不思議そうな視線を向けて来る彼女の方へと向かう。
「ちょっとナイアに相談があって。今時間大丈夫?」
「まだ大丈夫だよー。それにしても香具耶が私に折り入って相談なんて……遂に香具耶にも春が来たのだ……」
「違うから。実はね……」
感慨深げに冗談を言ってくるナイアを適当に往なして香具耶は昨日シヅカの身に起きた事を放す。此処で下手に隠し通しても正確に伝わるかどうかもわからない上に、香具耶が求めている答えが手に入るとは思えないのだ。多少シヅカには悪い気もしているが、こうした事に関してナイアの口が堅い事を香具耶は知っている。包み隠さずに語り終えて、ナイアは渋面で呻る。
「確かに、その状況からならシヅカが素直に従うのは性格的に考え難いのだ。カメラに精神干渉計の力があるのか、ごり、じゃない。ゴウスケにそう言う能力があるかのどちらかだと思うのだ」
「やっぱりそうなのかな……」
「幾らその場の空気に流されたからって、シヅカなら従う前に手が出るのだ。鉄扇でバシュンッ、と一撃で沈めるのは香具耶の方が良くわかってる筈なのだ。……ただ」
身振りで手を振るうナイアだったが、少し言い淀んだ末に香具耶を正面から見つめて口を開く。
「ただ、催眠にしろ思考誘導にしろシヅカがそうした精神干渉に対して抵抗が弱くなっていたのなら、その原因を探るべきだと私は思うのだ。因使の資質は最高峰のシヅカが干渉を許したなら、私達魂獣にも通用するかもしれないのだ。私の完全催眠みたいに」
「ん。気を付ける。ありがとね、相談乗ってくれて。ナイアも盗撮とか気を付けてね」
ナイアからのお墨付きとも言える言葉を貰って香具耶の中では何らかの精神干渉がシヅカに働いたのだろうという前提が定着する。それならば早くシヅカの元に戻って少しは鬱屈した感情を晴らしてあげなければいけない。学園に足を運んだ甲斐があったと満足げに香具耶は頷いた。
「服の裾が短い香具耶に言われたくないのだ」
「…………や、やっぱり短いのかな。長くした方が良いかな。動き辛いんだけど」
顔に熱が集まり香具耶の頬が薄らと赤みを増す。恥ずかしいという自覚はあれども、そう言った男女の機微に疎い香具耶は魅惑的な柔肌を露わにする事がどれだけ思春期の少年の心を揺らしているか理解出来ないのだ。
「男子には眼福だから良いと思うのだ」
「……うん、少し裾を下げてみるのを検討しておきます」
要は見られていると言われ、俯き加減で香具耶はしおしおと呟く。自覚はあっても人から言われれば中々に精神的に応えるのだ。それが魂獣界からの友人の言葉ならなおの事。
「でも香具耶が見せたいのなら見せればいいのだ。これ幸いとばかりに盗撮されている訳だし」
「そんな趣味はないよ!」
鎮まり掛けていた頬の熱が再燃する。途端に香具耶は周囲が無性に気になり出してしまい、ワンピースの裾を押し下げるように掴んで胸を隠した。過剰な反応だと自分でも思っていたが、生徒会室まで向かうまでに感じていた無思慮な視線みたいなものを思い出したのだ。
「ううう……取り敢えず私帰るね。シヅカの事も心配だし。精神干渉を受けて立ってわかれば少しは気分も晴れるだろうから、たぶん明日は大丈夫だと思う。カナト達に伝えておいて」
「了解なのだー。帰りも気を付けるのだ、きっと今こうして香具耶のパンツを狙っているのだ!」
「嫌な事言わないでぇっ!」
若干涙目になりながら、香具耶は逃げる様に生徒会室を後にした。普段はそれほど意識していない極々普通の廊下が、まるでそこら中にカメラがあるように錯覚してしまう。
「な、ナイアが変な事言うから意識しちゃうじゃない……もぉ」
挙動不審な仕種で周囲を警戒しながら階段を下りる。行きと違って裾を押さえ付けて下からは強引に覗こうとしない限りは、その秘められた薄布を見る事が出来ないように。トントンと床を蹴る自分の足音が随分と大きく響いている感覚がする。ただでさえ早朝というだけあって人の気配は少なく、余計にそう聞こえさせているのかもしれないと香具耶は思った。
あながち間違いではない。事実として足音は普段よりも大きいのだ。それが香具耶にとって無自覚の緊張感と警戒心から来ているのまでは思い至っていない。過剰な周囲への意識が、思考の傾きを一方へと押し込んでいるのだ。そんな中で曲がり角を曲がった瞬間、香具耶は正面から歩いて来る顔見知りの少年の姿を捉える。
「あれ、カイ?」
「ん、おはようさん。花媛」
小首を傾げると、香具耶の頭に咲いた白花と輪を描いて交差している荊が揺れる。片手を上げて挨拶をして来た少年、光明司魁がこの時間に学園に居る事の珍しさから来た仕種だ。そして彼の周囲を一瞬だけ回った二つの光が弾け、彼のパートナーであるリュウキとイヅナの二人が現れた。
「おはよう、香具耶。相変わらず解放状態とは羨ましい限りだ」
「おはようだ、香具耶。うむ。我もナイスボデーを披露したいのだがなぁ」
宙に浮かぶ抑制状態の二人の視線がカイへと向けられるが、向けられた張本人はどこ吹く風とばかりに溜息交じりで肩を竦める。
「だったらお前らはもっと低燃費になれ。二人して解放状態になったら俺の魔力が一気に枯れる」
「二人とも高位の魂獣だもんね。幾らカイがハーフで優れてても二人同時はキツイよ」
クスクス、と小さく笑みを零す香具耶だったが、疑問もある。イヅナは兎も角、リュウキはカイへの負担を軽くする為に、余り神具の中から出て来る事は多くない。ただの朝の挨拶程度では尚更。そんな香具耶の想いを汲み取ったのか、リュウキは真剣な眼差しを向ける。
「カイやイヅナは気付かなかっただろうが、香具耶。少し『あれ』の兆候がある。なるべく早く薬を飲んでおいた方が良いぞ。兆候から発症までの時間は短いからな」
「『あれ』……? あ、えっ、うそっ!」
一瞬何の事かわからなかったが、兆候や発症という言葉で香具耶は答えに思い至る。態々言葉を濁してくれたのは慮っての事であり、リュウキのその配慮に嬉しさが募る。
「香具耶らしくないな、そうした傾向には聡いのではないのか?」
イヅナの疑問に戸惑いながらも香具耶は頷きを返す。
「う、うん。それに周期的に見てもまだそんな時期じゃないんだけど……感じる?」
「ああ。お前の症状がどんな風な影響なのかは聞かないが、俺が感じ取るくらいだからな」
何の話なのだろうか、と思っているであろうカイは口を挟まない。言葉が濁されている以上、余り詮索して欲しくない話題なのだろうと察してくれているのだ。異性であるリュウキから言われた時点で恥ずかしくもあるが、香具耶はこの三人の優しさに救われた。特に自覚なく、『あれ』……発情期の兆候が漏れ出ていた事を教えてくれたのだから。
「カイ、少し甘い匂いする?」
「ん、ああ。言われればそんな気がするな。それがどうかしたのか?」
「う、ううん、なんでもない。そ、それじゃ私行くね。ばいばいー」
手を振りながら足早に三人から去る。そのまま知り合いと遭遇する事なく鳳凰学園の学園寮へと戻ってきた。
幾ら魂獣とのハーフとは言え、人間であるカイは魂獣や、他種族の発情期とは無縁だ。人間にもそういう時期があるが、比べるのも烏滸がましい差がある。個々人専用の薬で症状を鎮静させないといけないくらいに。
発情期とは言っても正式には繁殖期性ホルモン過剰分泌発生状態という名前がある。魂獣を含め、他種族間での出生率は一桁に満たない場合が多く、そうした恋人や夫婦間での子供が産まれ易くする為に身体が異性を異様にまで惹き付ける状態の事を差す。個々人によって症状は様々であり、その為に周囲への影響を極限にまで減らす為、それぞれが専用の薬を処方する。香具耶の場合は、肉体と精神の過剰なまでの性欲求の増加。その状態を放置していると、加えて全身の性感度が上昇する。その上に一段と孕み易くなり、一番性交渉で出生率が低い人間との間でもかなり高い確率で妊娠する程だ。兆候状態から数えて早くて二日の間に症状は最盛となり、香具耶の症状はそこから薬で緩和しない限り一週間は続く。自覚症状が希薄な今の段階で服用すれば、三日で収まる。
(リュウキには本当に感謝しないと。一度だけ薬飲むの忘れた時があったけど……凄かったし)
人前に出る事すら難しくなるくらいの身体の疼き、牡を求める牝の本能の暴走。その結果、知り合いでも何でもないその場限りの異性との間で処女を散らしたのは今での香具耶にとって思い出したくない過去である。尤も魂獣界に居た頃なのでかなり昔の話ではあるのだが。
(それじゃ、部屋に戻ったら薬を飲んで、シヅカにナイアとの事を話して……くらいかな)
光明が見えて来た訳ではない。次に彼の体育教師に会った時は問答無用で拘束しなければと、シヅカが恥ずかしい目に合わされていた時に何も出来なかった分、香具耶の意気込みは高い。
(……でもおかしいな。発情期、私の場合は三年周期だけど次は来年の筈なのよね……)
帰り道に微かに浮かんだ疑問を流さなければ、或いは違う道もあったのかもしれない。しかし、何だかんだでどうにかなるという自信があった香具耶は、自分の身体に起きている異変を当たり前の事だと誤認してしまった。無条件の信頼と信用を過信してしまった。
推して図るべし。彼女の最初の不運は既に始まっており、次なる不運は帰宅後に発覚する。そう、数年おきの発情期故に、想定外の発症に対する常備薬がある筈もなく、前回の時に服用した薬は既に期限切れをしていた事だった。
◇
生徒会室で一人寛ぐナイアは溜息を零した。長きに渡る友人の余りにも名無防備さに。不用心極まるとはあの事だと笑うに笑えない。それはある意味で自分の同じ事なのだから。
(香具耶ってば、なんで私と目を合わせるのだ。そんなの、完全催眠能力者を前に一番やっちゃいけない事なのだ)
内心での愚痴も、その完全催眠を仕掛けた側である彼女が口にするのはおかしいのかもしれない。けれども、どこかでナイアは期待していたのだ。警戒心を高めてあげたのだから、簡単には自分の能力に嵌まる事はないだろうと。その無条件の信頼は嬉しいけれども、既に堕ちたナイアの前で無防備になった以上、その心と身体は無自覚ではあるが既にナイアの望むままの催眠状態だ。
「……はぁ。友達を巻き込むなんて最低なのだー」
陰鬱とした気分に更に溜息を重ねる。自己嫌悪が凄まじい。それは痴態を曝したシヅカの比ではない。だが此処でナイアを弁護する訳ではないが、彼女も彼女なりに必死に抵抗をしたのだ。尤も、提示された条件を前に、心よりも肉体が屈したのだ。
そう。
既にナイアーラは、盗撮犯達によって一つの性癖に目覚めさせられ、彼等の言いなりに近い立場になっている。
完全催眠能力者が聞いて呆れると自嘲する。自らの欲求を満たす為なら数千年来の友人すらも売ってしまう悪辣さに泣きたくなる。
(ああ、でも……期待している自分がいるのだ……)
もしかしたら、香具耶と一緒に何かを要求されるかもしれないと。或いは、自分と同じようになった香具耶が、他の誰かを陥れるかもしれない事に。それが疚しい願望だと自覚しながら、ナイアは願わずにいられなかった。
◇
発情期の兆候が見られた翌朝、香具耶はシヅカと共に学園へと登校すると足早に保健室へと向かった。その表情には微かな焦りと、艶やかな色気が滲む赤らみを差している。漂う甘い芳香は彼女の鮮やかな白い花ではなく、香具耶自身の肉体から発せられている。少女らしい小柄な身体付きながら、年相応な妖艶な色香。余裕のない、その小さな身体の中から生まれる酔い痴れそうになる甘く心地良い熱を堪えた愛らしい顔色の歪み。急いでいるのか、翡翠色の髪は左右に大きく揺れ、リボンの様な白い花からは花粉とは異なるフェロモンの微粒子が舞い散る。
(まっずい、まずいまずいまずい! たった一日なのに結構身体に影響が出てるぅっ!)
目尻に薄らと滴を溜めて、自分の肉体に起きている多大な変化が香具耶の心を掻き乱す。こうして足早に歩いているだけで身体は揺れ、その振動がお腹の奥にある女室から微量の悦楽を骨身に染み込ませる様に拡がる。お腹を中心としてじんわりと腕や脚、手足の爪先から頭の天辺まで。甘い熱は微かな痺れとなって肉体を艶めかしく蝕む。
(少し考えれば薬の期限が切れてるってわかる筈なのに……昨日の私のばかぁっ!)
白い肌に差した赤らみは濃さを増す。羞恥心ではなく、肉体が発する淫靡な熱は簡単に冷めない。身体を動かすだけで鋭敏になった肢体からは微かな痺れという快感が走り、脳にまで突き抜ける。小さいとはいえ、朝から何度も何度も繰り返されれば蓄積された肉欲の疼きは看過出来ない領域にまで達している。発散する訳にもいかずに火照った身体を持て余している香具耶が考える事は只一つ、一刻も早く保健室へと向かって保険医であるシグレから汎用的な鎮静薬を貰う事。そうすれば症状は多少なりとも緩和される。精神的な余裕などない。顔色に表れている焦りの色は保健室に近付くにつれて和らぐ所か濃さを増している。
(熱い……熱いよぉ、もぉぉぉっ!)
鋭敏になった柔肌は微かな擦過だけでも鋭い快感を放ち、爪先を痺れさせる。けれどもまだ平気だ。堪えられない程ではない。香具耶を苛んでいるのは身体の性感の上昇ではなく、思考だ。一日が経過して、半分以上の意識が卑猥な事に向けられる。登校する間、本来なら神具の中で眠っていれば症状を意識せずに良かったのに、香具耶は自ら解放状態を選んだ。そして登校中は無意識にすれ違う男性達の下半身にばかり意識が削がれた。真横を男性が通るだけで漂ってくる男のニオイに身体が悦び、急がなければという意思が男を欲する欲望に飲み込まれそうになった。思考が男を求めている自覚はあっても、それを止める事が出来ない。優先して異性と接する機会を選んでしまう。
その上、そんな香具耶の放つ牝の芳香を嗅ぎ続けたシヅカは落ち着かない様子で太股を擦り合わせながら歩いていて、学園で別れた際には廊下を走らない程度に、足早にトイレへと向かっていた。それを香具耶は責めれない。寧ろ責められる側だと男子学生と擦れ違い、身体を大きく震わせて昇って来る男を求める願望を抑え込みながら思考の片隅でシヅカに謝った。
(意識して男の子を無視しても……目が、身体が求めてる。ううぅっ、ほしっ、違うぅぅっ!)
牝の本能が香具耶の正常な思考を爛れた肉欲で犯して行く。一刻も早く、そう自分を急かして、押さえ付けている淫猥な欲望を頭の中で荊打ちして保健室の扉を開く。
バンッ、と勢いを付け過ぎた点は後でシグレに謝罪をしなければいけないと片隅に思いながら香具耶は保健室に踏み込み―鼻腔を突き抜けた充満する濃厚な牡の香りに身体をくの字に曲げで膝から崩れ落ちた。
「くひぃぃっ!? あっ、あっ……!?」
呼吸が上手く出来ない。パクパクと酸素を求めて魚の様に口を開いては閉じる。けれども鼻から流れ込んでくる、ある筈のない強烈な牡のニオイが足の爪先から頭の天辺まで一気に鋭い快楽電流と共に貫いて来た。口から漏れ出る甲高い牝の悲鳴が自分の声だと香具耶は思えない。いや、それ以前に、何故保健室にこれほど全身を貫く頭の中が蕩けそうになる雄々しい男のニオイがあるのか。
(んぅぅっ、あっ、なんでっ、なんでっ、ここ保健室で、シグレいないのっ)
口の中から大量に分泌された粘膜が口端の隙間から垂れそうになるのを、必死に唇を結んで堪えながら靄が掛かった様に霞む視界を上げる。汗を吸い込んで束の様に髪が揺れた。
「飛び込んできたと思ったらいきなり座り込むとは、随分と大変そうだなぁ」
野太い無思慮な胴間声。それは香具耶にとって最も今この瞬間に出会いたくない男の声であり、牝の疼きを放つ身体が何よりも求める強烈な牡を意識させる男の声。見下していない、心から愉しそうにしている男の視線が突き刺さるのを感じて、香具耶はゾクゾクと身体を快悦に震わせる。
(見られてるだけなのに、身体がぁっ……あっ、んんんんっ、はっ、おかしっ、よぉっ)
「辛そうだな。ナイアーラの催眠で強制的に発情期の状態に持って行かれているから当然か」
「なんっ、です……ひっ、やめっ、ちかづかない、でぇっ」
聞き捨てならない言葉が全身に満ちる快感の電流に悶え堪える香具耶の耳に届く。一歩、一歩と男―ゴウスケが近付く度にその屈強な肉体から滲み出る牡の刺激臭に頭の中が痺れる。逃げ出そうとしても身体から力が抜け、香具耶は逃げる事すら出来ない。
「簡単な話だ。ナイアーラはもう俺のこれの虜って事だ」
そういってゴウスケの指先が示した先には、ジャージのズボンを押し上げて膨らませている股間。その屹立する剛直の大きさは、服の上からであるに雄々しく滾っていると一目でわかる。だが、そんな牡の象徴を見せられた香具耶は堪ったものではない。
只でさえ、普通にしているだけで漂ってくる男のニオイに加えて、その男のニオイを凝縮させた強烈な牡の激臭の塊とも言える肉棒の滾りを見せられれば、身体は牝の欲望で溢れ返る。蹲って溢れ出しそうになる快感を堪えようとも、一度目にしてしまえば視線を外せない。外したくないと無意識に思ってしまっている。うっとりと赤みが差して淫靡に潤んだ翡翠色の瞳はズボンを突き上げる肉棒から逃げられない。
「案外簡単だった。冴樹と同じ様に写真で脅して、催眠を仕掛けて来たからそれを防いで、何度か撮った上で犯せばもう俺のちんぽの虜だ。嫌がっても身体が欲しがってるんだろうさ」
「さいっ、って、いっ! シヅカだけじゃなくて、えひっ、んぅぅぅっ、あっ、はぁっ、はぁっ、わ、私の友達ま、でぇぇっ、ふぁぁっ、あ、まって、来ないでっ、こな、ひぃぃぁっ」
敵意を向けれたのは最初だけ。目の前に立つ巨体のゴウスケを見上げ、香具耶は怯える様に汗に濡れた翡翠色の髪を振り乱して後ずさろうとするが、それも出来ない。
(まって、止めて来ないでっ、今こんな身体の感度高い状態で変な事されたら頭までぇぇっ)
歴戦の勇士たる香具耶が、まるで少女の様に怯え竦んでいる。だがその小柄な身体はどうしようもなく牝欲を疼かせて熱く火照り、正常な香具耶の思考と反してゴウスケの牡を求めている。
「普通の発情期じゃない。花媛の身体が出せる最高クラスの状態を催眠で呼び起こしている」
わかるだろう、そう言って伸びて来た太い指先を払う気が香具耶に起きない。逃れようと頭を引いても無駄だった。後頭部を掴まれて、そのままゴウスケの股間へと押し寄せられた。
「ふぐぅっ!?」
くぐもった悲鳴が香具耶の口から漏れた。最初は何が起きたのか理解出来ず、次に濃厚な牡の芳香が鼻を突き抜け頭の中に溢れ返った。理性など一瞬で吹き飛ぶ。押さえ付けていた牡を欲している女の本能が昂ぶり、激臭に近い肉棒のニオイと思考が認識した瞬間に、香具耶の思考が白濁に飲み込まれて全身が大きく震える。
「ふうううううううぅぅっ♥ んんぁっ、はひっ、ひぁ、あっ、ふへぇぇぇぇ……♥」
ズボンに埋まった愛らしい小顔がだらしなく快楽に蕩けた。涎を垂らして半開きになった唇から突き出したピンク色の舌先が、屹立した肉棒の形に浮かび上がるズボンに這う。粘膜に濡れた舌先からは涎が次々と滴ってズボンを濡らして行く。小刻みに身体を震わせる香具耶は、軽い絶頂を何度も味わい、下品な喘ぎを上げながら股間が濡れていくのを感じ取る。
(いひっ、いっひゃってるぅぅぅっ、おちんぽのニオイ嗅いでぇ、いっひゃってるぅぅぅ)
呼吸をする度に激臭が思考を掻き乱して牝色一色に染め上げる。発情し切った身体は甘美な刺激に酔い痴れて跳ね震え、服の内側では男を惑わす牝の媚香が漂い溢れる。特に閉じられた太股の奥はヒドイ有様だ。脳みそを溶かす肉棒のニオイは快感に変わって子宮を打ち震えさせた。排卵して牡肉を求める肉壷からは失禁したのではないかと思えるくらい大量の姫蜜を溢れさせて香具耶の股間をねっとりと淫猥な粘液でグチュグチュに濡らしている。蜜液に濡れる無毛の肉土手を覆う股布は薄らと開いた牝花の形をはっきりと浮かび上がらせており、白い薄布を透けさせている。
「ズボンの上からちんぽのニオイだけでイクくらい発情してるんだ。舌を突き出して俺のズボンを舐めて、物欲しそうに腰をくねらせてまあ。生ちんぽを見たらどうなるんだろうな」
「いっへないぃぃっ、わらっ、ひっ、いっへっ、ふきゅうぅっ♥ んへぇぇぇ♥」
熱を放つ頬を、それ以上の熱さを放つ肉棒に擦り付けながら香具耶は否定する。ゴウスケの言葉通り、ジャージのズボンという厚布の上からなのにくっきりとわかってしまう剛直と、服に染み込んでいる強烈な男のニオイと味が香具耶を惑わせる。
「嘘は良くないぞ、花媛。俺にはわかる。本当にイってないなら自分で服を捲って見せてみろ」
「い、いいひっ、よぉぉっ♥ いっへ、ないもんんんっ」
快感に緩んだ口元は呂律すら回っていない。その瞳は既に理性をなくして淫らな牝色に蕩けている。蹌踉きながら立ち上がった香具耶は、膝をガクガクと震えさせながら脚を大きく開いた。背中を壁に預けて何とか姿勢を保つが、いつ腰が抜けて尻餅を搗いてもおかしくない姿だった。
「どっ、どぉほぉっ♥ わらひぃ、いっへ、ないよぉっ、いっへ、いっへぇぇぇっ♥」
濡れそぼった股間を突き出した香具耶の喘ぎが一層下品になる。ゴウスケの顔が近付いた瞬間に、食い込んだ淫裂の割れ目の濡れ染みがより一層濃くなった。
「良いニオイだ。花媛のおまんこの甘酸っぱい、男を欲しがってる女のニオイだ」
柔らかそうな股間の稜線に視線が集中する。膨らんでいる肉土手の食い込みから溢れ出て来る甘い少女の香り。引き締まった肉感溢れる鼠蹊部と太股。薄い布一枚が尻肉に食い込み、はみ出た柔肉にまで秘唇から漏れ出た愛液が滴っている。秘部を自ら曝して人の目が集まる事に対する恥ずかしさは興奮に変わる。経験した事のない背徳感がお腹の奥を熱く疼かせ、香具耶の身体の昂ぶりを表わす様に覆われた股布の食い込みの頂点が粒の様に膨らんで肉芽が内側から薄布を押し上げている。小さく身動ぎをするだけで股間に食い込んだパンツが擦れ、一際目立つ肉芽が熱く疼く。ワレメから漏れる蜜液が食い込んだ縦筋の濡れ染みを拡げて、蒸れた股間のニオイが発情した少女の芳香を更に濃厚にする。男を誘い込む媚香だ。捲り上げた服の裾を摘まむ両手の震えは期待に震え、真っ赤に染まった頬と翡翠色の瞳は目尻に滴を溜めこんで潤んでいる。
「いっ、いみわかんな、ひっ♥ あひっ♥ あっ、らめっ、あひつかんじゃ、くひぃぃっ♥」
むちっ、と白い肌に食い込む武骨な男の両手の指。荒々しい様に見えて絶妙な力加減で掴まれ、香具耶は痛みよりも遥かに鋭く強烈な快感に背中を震わせる。摘まんでいた服の裾から手を離しそうになる程に。だがそれを堪えた香具耶に襲い掛かったのは、秘部に突っ込まれるゴウスケの顔。突き出た鼻梁の尖りがグチュッ、と濡れ湿った薄布に包まれた肉穴に食い込み、上下に揺れる。
「んひぃぃぃっ♥ はっ、ほぉっ、おっ? おひぃぃっ♥ んぃぃぃあああっ♥」
(なっ、なになになにぃぃぃっ!? これなひっ、ひあっ、ぐりぐりしゃれひぇるぅぅっ♥)
理解すら及びつかない強烈な快感が膣穴から弾けて子宮を慄かせて全身が勝手に震え出す。お腹の奥底からマグマが弾ける様な感覚が断続的に訪れ、裾を摘まんでいた指はいつの間にか服の上から自分の股間に顔を埋めるゴウスケの頭を押さえ付けていた。
「あ、らめっ、らめっぇぇ、んぃっ、おかひくにゃっ、んひぉっ♥ ぐりぐりぃぃぃんんっ♥」
(舐められてっ、パンツの上かりゃあ、おまんこのわれめぇぇぇっ、なめ、なめりゃれてるぅっ♥ やひっ、くひぃぃぃんっ♥ はにゃがぁぁっ、おまめぇっ、クリこすっれるぅぅっ♥)
「簡単によがって良いのか? 催眠は肉体にしか影響がないんだ。こうして自分から求めているのは、花媛の意思だぞ?」
股の間で喋られているという事実は精神的に香具耶を追いつめる。更に口元が動く度に薄布越しに生温かい息が秘唇に吹き掛けられて快淫に震え、突き付けられた鼻梁も揺れ動いて充血した肉豆を擦る。身悶え、心では必死に押し放そうとするが、男を欲する肉体は薄らと赤みが増して痙攣する様に震える肉股へとゴウスケの頭を更に強く押し付ける。
(だってぇっ、あんな状態で、あんなっ、あんな濃い男の人のニオイ嗅がされたら我慢なんかでき、ひっ、ない、よぉっ、ひっ、こすれっ、それらめっ、いっ♥)
声を我慢しようとしても直ぐに頭の中に溢れ出してくる快感の激流が硬く結んだ唇から力を奪って、甘い悲鳴を響かせる。このままではいけないと思っていても、下半身は香具耶の言う事を聞かない。白い肌を伝う透明な滴が粘りを伴って太股から膝下まで幾筋も垂れていく。パンツに浮かび上がったクレヴァスが擦り上げられる度に、秘所から響く水音はニチャニチャと粘々しい音に変わり、鼻息や吐息も荒くなる。
「やっ、らぁっ! こんっ、ひっ♥ おかひく、なるぅっ、やああっ」
「中々に我慢強い。ナイアとは大違いだな。でもまあ、俺もそれなりの経験はあるんだわ」
ズヂュッ、ヂュルルルッ、とそれまで積極的に動いていたゴウスケの顔が止まった瞬間に響いた吸着音。目元に溜まった涙を散らして瞠目した香具耶の喉から声にならない悲鳴が走る。
「ひっ、いぃぃぃっ♥」
堪える事は意味を為さず、髪を振り乱して花粉を散らしながら、香具耶は涎や涙を飛散らす。自らの股間から迸った雷撃の様に強烈な快感の奔流が一瞬で全身を突き抜け、自制と抑制が吹き飛ぶ。吸い上げられたのは既に硬く勃起した少女の肉豆。薄布越しと言えどはっきりと形がわかる程に腫れ上がった姫粒を無頼な口が咥え込み、舌先で嬲りながら激しく吸われたのだ。
ピンと背筋と足が伸び、全身の痙攣は止まらない。何が起きたのかなど一瞬では理解出来ず、香具耶は只々甲高く甘い女の喘ぎを鳴くだけ。蜜壷の奥にある子宮をジンジンと熱く疼かせ、溢れ出した快感の波が膣襞を激しく蠢かせる。トロトロと姫穴からは絶え間なく愛液が零れていく。
「すっひゃっ、らっ♥ めっ♥ んんんぃぃっ♥」
途切れ途切れの声は快楽に蕩けた甘さと勝手に紡がれる嬌声で言葉にならない。吸い上げた香具耶の肉豆から口を離せば、既に白布は蜜を吸い尽くして透けてしまい、薄らと開いた肉壷から桜色の美しい姫花がゴウスケには見える。ガクガクと震える太股はその逞しい両手が支えていなければ今にも膝から崩れ落ちてしまいそうだった。蒸された牝の香りはワンピースの服の中に熱気と共に溢れ、そこから頭を抜け出したゴウスケが見たのは、涎を垂らしながら必死にアクメ顔を堪えようとして失敗している香具耶の姿。喉をしゃくりあげて快感に染められた甘い声で鳴く。
「ひっ、いっ♥ あっ、あっ、ひゅいっ♥ あっ、ああ、あぁぁぁ……」
それでも遂に自分で立っている事が限界になった香具耶の上半身が倒れ掛かって来たのを、ゴウスケは受け止めて支える。大きく肩を上下させて漏らしている熱い吐息に甘く切ない声を交ぜて、香具耶は朦朧とした意識の中で潤んだ瞳をゴウスケに向ける。
「はな、ひてぇ……」
間近に感じる牡の温もりが香具耶の身体から淫熱を冷まさせない。軽い絶頂を迎えたが故に、膣内の疼きはより強く男を求めて思考を掻き乱す。柔肌に浮かぶ汗が滴り、全力で走った後の様な疲労感に心地良い倦怠感が混ざり合っている。
「エロい顔だ。これはさぞカメラ映りが良いだろうな。後で確り確認しないと」
(やっぱひ、なの、ね……んっ、だめぇ、早く離れないと欲しくなるぅ……)
撮影されているというゴウスケの自白を半ば予想はしていたが香具耶に驚きはない。精々、自分の痴態が余す事無く撮られているだけ。結果だけ見ればどうしようもない。肝心の撮影危機を請わせればいいが、そんな余力が自分に残っていない事は、香具耶自身が一番よくわかっている。
支えて欲しくない相手に支えられ、間近で溢れ出る逞しい牡を意識させる濃厚なニオイが強制的に発情された身体を滾らせる。軽い絶頂で焦らされ、それよりも遥かに強い快楽を知る肉体は、強烈な快感を求めている。トロトロと股下を伝って垂れる愛液。ある程度の広さがある保健室の中で、香具耶は自分がいるこの周辺だけが、まるで隔絶されてる様に淫臭に溢れていると自覚させられる。
「冴樹からはこう、綺麗な淫靡さがあったが、花媛の場合は無垢な愛らしいエロさだな。コアなファンがいるのも頷けるわ。汁も甘味の方が強い、肌も若々しい」
褒め言葉自体は、嫌悪と共に吐き捨てる事が出来た。けれども火照った身体は耳元で囁かれた吐息を受けて歓喜に打ち震える。ジュワッ、と香具耶は自分の股間から更に淫蜜が漏れるのを感じた。
「ほめ、ほめられへも、うれひく、ないぃっ……んんんぅぅっ♥」
腰が勝手に快感に悦び跳ねる。自分で押さえる事の出来ない快楽に踊る肉体は香具耶の心も翻弄する。身体を支えるにはゴウスケに縋りつくしかなく、その硬く強靭な胸板に顔を埋める。薄い白シャツの上からでも隆々とした筋肉の放つ熱さが頬に伝わる。
(まずい、よぉ。ホントに我慢できなくっ、なるぅっ。脅迫のネタになるのっ、わかるのにぃっ。おなかぁ、おへその辺りに、おっきいの当たって、子宮が悦んじゃってる……っ)
疼きは止まずに熱く滾り肉体の内側から広がって際限なく香具耶の総身と精神を淫欲で冒す。かろうじて繋ぎ止められている正常な思考が何処まで持つのか、彼女自身すら自信がない。肉体は止め処無く与えられる牡の魅力と快楽の前に屈してしまっている。嫌々と心の訴えは快感の前には無力。
「さて、それじゃ場所を変えるか」
「ひゃあっ、なにすっ、ひゅああっ♥」
その大柄な体躯にとって小柄な香具耶の身体を抱き上げるのは容易い事。俗にいうお姫様抱っこをされた香具耶は抵抗虚しく、直に触られている脚や背中に回っている腕の感触に甘い声で鳴く。
「撮影するのに床って言うのは。俺が花媛に欲しいのは直接的なエロスだ。冴樹の場合は凡ゆる需要が多いから順を追って進めるが、花媛の場合に普段のガードが堅いからな。お前の事を好きな連中が欲しがっているのは、ド直球なエロ。まあそんな訳で、だ」
運ばれた先は簡易ベッドの上。白いシーツがピッチリとセッティングされ、毛布が載っている。クッションの様な柔らかさを感じながら、香具耶は下ろされて目の前にあるカメラに視線を移す。
「こうして龍宮司のお嬢ちゃんが保険医の勉強会で留守にしているタイミングを用意した」
何気なく明かされるこの保健室に本来いるべき龍宮司時雨こと、シグレの所在。自分がナイアに相談をしに行くまで、或いはシヅカが一昨日体育倉庫で撮影されるまで。全てがこの男の掌の上だったのかと、傍らに立つゴウスケを呆然と見上げる。
「ははっ、行き当たりばったりの偶然が俺に味方して良かった。冴樹を撮った後に急いで色々回った甲斐があった訳だ」
買い被り過ぎだった。嘘を言っている風には見えない。額の辺りに浮かんでいる汗と表情から、寧ろその偶然の重なりで都合よく嵌められた自分が情けなくなる香具耶である。
「それっ、で? わたひ、おかすの……?」
時間稼ぎにもならない。短いゴウスケのご高説の間に身体の鎮静を図った香具耶だったが、目の前にカメラがあると意識すると余計に身体は男を欲した。鎮まる所か高まる肉欲。まともに言葉を放つ事すら出来ず、口を開けば漏れ出そうとする嬌声を堪えれば呂律が回らない。
なんとかして出した声は震えている。犯される恐怖にじゃない。逆だ。逞しい牡に蹂躙される牝としての歓喜。それを待ち受ける期待。強制的に発情状態にされた肉体は中途半端な絶頂で余計に火照っており、香具耶はもう心が限界である事を理解させられる。
「いやいや、それならあんな場所にカメラは設置しないさ。これからやるのは、これさ」
何処から取り出したのか、その手に現れた物を見て香具耶は小さく息を呑んだ。
「それ、って……」
ベッド脇に立ったゴウスケがそれを香具耶の目の前に差し出す。口の中で一気に溢れ出した生唾を音を鳴らして嚥下する。震える両手で香具耶は差し出された物に触れた。
「ばい、ぶ……」
「その通り。特注品だ。竿の部分の凸、肉突きの亀頭の形、カリ首、材質は女性が最も好む要素を全て詰め込んである。クリトリスを同時に弄れる様にしてある上にスイッチを押せば不規則に動き出す。竿は左右に畝々とくねる様に。表面の凹凸は前後左右に乱回転。亀頭は前後に動くが小刻みな震動がランダムで止まったり激しくなったりする。特に感知機能が合ってな、Gスポットの辺りを重点的に刺激する様に一部が小さく膨脹するんだわ、これ」
胴間声が事細かに、香具耶の小さい両手では収まり切らない凶暴な牡の塊の形をしたバイブを説明する。ピンク色でやや現実離れをした色味だが、触れた感触が香具耶に伝えるのは人肌の温かさと柔らかさ。機械的な硬さは芯にあるが、シリコン製のディルドの感触と差し障りがない。生憎と香具耶はそれを触った事がないので比較する事は出来ないが、妙な現実味のある温かさに、まるで本物の肉棒を持っているかのような錯覚を起こす。
「ここまでしたら何をして欲しいか分かるよな、花媛?」
「うっ……んっ」
言い淀む香具耶は言葉にせずとも察した。要はこれを使って、あのカメラに向かって自慰をしろと言う事を。恥ずかしさはある。けれどもそれ以上にこの疼きを訴える身体を鎮めるにはそれが一番確実で手っ取り早い方法である事は確か。肉体は早くしろと急かしている。
「まあそれだけじゃないんだが。ほれ……こっちも頼む」
「え、ひゃっ、ひっ……!」
ベッド脇に立つゴウスケは手早くジャージのズボンを下ろし、ボクサーパンツの中からそのいきり立った怒張を曝す。反り返る肉棒から放たれる強烈な激臭に抑えようもない魅力と淫靡な刺激に一瞬だけ意識がどこかへと飛び出しそうになるのを堪える香具耶。しかし反射的にバイブを落とし、その潤んだ熱い眼差しは血管が浮き出て脈々と揺れ動く肉棒から外す事が出来ない。
「舐めながら、そのバイブを使ってオナニーだ。勿論キチンと足は開いてくれよ」
グロテスクな怒張は落としたバイブとは比べ物にならないくらい生々しさと牡の激臭に溢れている。目の前で揺れるそれを前にしてしまえば、傾き掛けていた香具耶の理性は一気に抑制と言う枷が吹き飛ぶ。大きく開かれた肉傘が襞を捲って激しく擦り上げるのを想像しただけで肉壷から蜜が漏れるのを自覚する。浮き出た雄々しい血管の脈動に呼応して揺れる肉矛に向けて半開きになった唇からは物欲しそうに涎が垂れ落ちながら押し開いて突き出された桜色の舌が突き出される。
身体の向きを変えて肉棒に向き直ろうとした香具耶だったが、それは他でもないゴウスケに止められる。
「おっと、まずは少し自分でシテくれ。もう我慢出来ないかもしれないけどな」
(遊ばれてる、のかな。んっ、でも、実際もう、無理だよ。こんなの、発情したえっちな状態でこんなおっきいおちんぽ目の前に出されちゃったら、私……欲しいの、止められないよぉ……)
シーツの上に落ちたバイブを取って、カメラの方へと向けて両脚を大きく左右に開いた。まだ羞恥心は残っているのか、香具耶は頬を真っ赤に染め上げている。漏れ出す呼吸に籠もる淫らな熱さ。潤んだ瞳でレンズを見詰め、白く艶めかしい太股の付け根の真ん中、白い薄布に覆われた秘所を惜しげもなく晒す。
(あぁ、見せちゃってる……私の、あそこ。濡れて、たぶん透けちゃってるのに、おまんこ、カメラに見せてるぅ……発情しておちんぽ欲しがってえっちなお汁が漏れてるおまんこを……)
止める理性は既に弾けた。淫欲が溢れ出して躊躇いが消える。肉感溢れる膨らんだ肉土手のクレヴァスは薄布にその縦筋をクッキリと浮かび上がらせ、濃い染みが拡がっている。香具耶の身体からは甘い蜜の様な香りと発情した淫臭が混じり合って生まれている。他でもない、香具耶自身がその自分から生まれる淫靡な芳香に酔い痴れて恍惚に目尻を緩ませる。
「んぁっ、あっ、さい、しょは、電源、いれっ、ふひっ、ひっ、いぁ、ぁ、はぁっ、なくていい、よね、あっ、ふぁぁっ、んぃぅっ♥」
ゴウスケに確認を取るよりも早く、香具耶は濡れそぼった秘所へとバイブの先端を宛がった。
動かしてすらいない。ただ凶悪な矛の先を濡れそぼった肉壷の閉じられた丘へと触れさせただけで香具耶の身体を甘美な電流が打ち抜いて小さく跳ね上がり、クチュゥッと卑猥な水音が響いた。
「んひっ、はふっ、んぁ……かひゃ、いぃ……」
トロリと股布から染み出した蜜がピンク色の肉矛を濡らした。食い込んだ淫裂に沿わせ、ゆっくりと上下に動かす。亀頭の部分を軽く押し込めば艶めかしい透明な粘液が溢れて内股まで垂れる。膣穴を押し広げる様にグニュッ、とバイブの先端が濡れ染みが濃い股布部分に沈む。
「はひゅいぃっ♥ んぁっ、あっ、ふああっ♥ ひゃき、っぽぉ、硬いぃっ、バイブのさきぃっ♥ パンツ越しにおまんこ拡げながらはいっひゃってっ、ひゃふぅぅっ♥」
冷静さを欠き、溢れ出る強烈な快楽欲求を抑える事がもう香具耶には出来ない。バイブを持つ手を震えさせながら、浅くバイブの先端を沈ませた秘所を弄る動きは早くなっている。それに合わせて愛らしい顔立ちが淫らに蕩けていく。目尻は緩み、半開きになった口から粘膜に濡れた舌を覗かせて涎は垂れ流し。何度か堪える様に顔を仰け反らせて翠髪を漣の様に揺らして汗を飛ばす。
男を誘う淫靡な言葉は目の前の牡棒を更に逞しく凶暴に屹立させる。濃厚になる牡臭に頭の中が痺れる。卑猥な言葉を口にする躊躇いなどない。寧ろ、今の香具耶はそれを嬉々として放っている。そうする事で自分も興奮をしているのだ。
「いや、自分からエロい事言ってくれて助かるな。あんまし俺が喋ると商品価値なくなるし」
「だってぇ、黙ってると余計にいひっ、意識しちゃうんだも、んぅっ、あぃっ♥」
くぷぅっ、ぬちゅっ、ちゅぷ。
粘々とした淫靡な水音が秘所から鳴り止まない。淫蜜を吸ったパンツは水気に溢れ、捲り上げられている服裾にまで滴っている。薄布を膣穴へと押し込む様にバイブの硬く生暖かい亀頭部分をグニグニと動かせば、閉じられていた割れ目が押し開かれて卑猥な涎を垂らしながらバイブを咥え込もうと姫花が蠢く。
「はふっ、はひっ、はぁっ、はぁ……♥ 熱いのとまんない、頭ぁ、おかしくなるぅ……♥」
左右に開かれた白磁の美脚が快感で薄らと赤みを増して波打つ様に震える。ふくらはぎが香具耶の熱い呼吸に合わせて痙攣をしている。甘ったるい姫声には更なる悦楽をせがむ響きが滲む。
「察するに花媛の発情期は相当凄いと見た。催眠で促されたとはいえ、こんなに汁まみれでフェロモン臭がとんでもない。並みの牡ならすぐにでも襲いたくなる良い画だ」
目の前で揺れている肉棒から漂う濃厚な刺激臭の方が遥かに暴力的な欲望を煽る、と香具耶は膣穴の入り口を弄る手の動きを小刻みに早めながらお預けされた気分で悶える。
(トロトロのおまんこぉ、撮られてるぅ♥ お汁でグチュグチュにえっちな音鳴らして、バイブの先っぽ咥えてる私のおまんこ撮られて、感じちゃうぅ……♥)
まるでカメラを通して無数の視線を一身に集めているかの様な錯覚に、子宮が一気に熱く昂ぶり膣肉が艶めかしく蠕動する。染み出す愛液は濃さと粘度を増して薄布から染み出してバイブをいやらしくコーティングする。肉土手の稜線奥、発情して膨らんだ牝肉に濡れ滴る股布が貼り付いて、香具耶の肉壷の形状がクッキリと浮かび上がっている。まして押し込まれるバイブに締め付けられ、蜜汁で透けたクレヴァスからはピンク色の肉襞が薄らと見え隠れして淫靡さを上乗せしている。
小柄な少女然とした身体つきの香具耶が艶めかしい動きをするギャップ。快楽に蕩けた淫らな表情は色香に見て、甘い熱に濡れた視線はカメラと肉棒の二つを行ったり来たりしている。
「んひっ♥ これっ、いいっ、先っぽでクチュクチュ押し広げるのぉ、きもちいいよぉ♥ 熱いのとまんなっ、ふぁっ♥ お汁とまんにゃ、ひよぉ♥ おまんこの入り口グニュグニュいいのぉ♥」
肉壷から染み出す愛液は止まらない。バイブが膣の浅い部分を擦り上げると掻き出される様に股布越しに溢れ出て来る。幾筋もの透明な糸を絡め付かせて、蜜汁に濡れるバイブ。
(手ぇ、とめられないよぉ……だめ、パンツ越しじゃだめぇ♥ もっと、もっと強いのぉっ)
爛れた肉欲が猛り、香具耶はバイブを持っていないもう片方の手を股間へと伸ばす。濡れそぼって、大量に自分の淫らな汁を吸った股布部分を横にずらし、既に濡れて光沢を放つバイブの先端を指で左右に開いた淫裂に宛がう。ただそれだけで指は漏れ出る愛液に濡れ、クチュクチュと淫猥な粘音が大きく響いて頭の中が甘美な痺れに包まれる。
視線を、肉棒を間に挟んでカメラのレンズに向ける。だらしなく口元を緩めてたとたどしい笑みを浮かべた香具耶は、わざわざ見せ付ける様に愛液が垂れ出る肉壷の穴を押し広げ、ゆっくりとバイブの亀頭を挿し込んでいく。
「香具耶の発情グチュグチュおまんこぉ♥ 今、バイブを食べてるぅっ、たべひゃってるぅぅ♥」
ぬぢゅっ、ぷっ、ちゅぷぅっ。
蜜壷に溜まっていた香具耶の蜜がバイブの侵入によって掻き出される。透明ではない。薄らと白く濁っており、粘度は今までの比じゃない。押し開かれた姫花に付いていた牝汁が亀頭のエラに絡み付き、奥へ奥へと塗りたくられる。
「ふひぃっ♥ あっ、これっ、しゅご、ひっ♥ パンツ越しと全然ちがっ、ひゅあぁっ♥」
先程よりも遥かに生暖かく硬い亀頭が少しずつ肉襞を捲りながら咥えられる。身を縮こまらせ様として頭長の白花と荊が内側から総身を抉る快感に呼応して大きく揺れる。
(くひぃぉっ♥ ほっ、ひゃっ、ひゃきだけれっ、イきそっ、になるぅっ♥)
堪える。まだ半分も飲み込んでいないのに絶頂に達する事だけは避けたいと、何故か香具耶は思ってしまった。脱力した身体で喘ぎ奏でられる姫声を抑える事は出来ないが、喉を震わせながら爆発しそうになるマグマの様な絶頂感を抑え込む。
「ふぅぅぅぅっ♥ くふぅっ、んんんんんっ♥ イボイボがぁ、きもひいとこ擦るぅっ♥」
亀頭を飲み込んだ膣穴はゆっくりとバイブの太幹を受け入れる。普通の肉棒と明らかに異なる形状で、絡み付いて来る膣襞は容赦なく竿の凹凸で擦られる。トロトロに蕩けた熱い蜜壷が引き締まってバイブを押さえ付ける。これ以上の侵入を求めているのに、それを阻むように強く。だがそれを強引に亀頭が膣肉を掻き分けて突き進む。その引っ掻き回される快感をこそ香具耶の身体は求めている。
「えぐっ、抉られるぅっ♥ ひゅごっ♥ おまんこの中ぁぁっ、バイブが抉るぅっ♥」
押し込んでいるのは自分の手だ。その事を忘れたかのように背筋を張り詰めさせて快感に喘ぐ香具耶。只でさえ全身が発情して敏感になっているのだ。鋭くなった性感が彼女に与える快楽の波濤は尋常ではない量と密度。少しでも自分の意図から外れた動きをバイブがしようものなら、あっというまに絶頂に飲み込まれてしまうという確信に近い予感が香具耶にはある。
「あっ、ここぉ♥ おっ、ほぉっ♥ ひゃひっ、カリがぁ、抉るのイイぃんっ♥ きゃひっ」
まだバイブを全部咥え込んでいない。奥まで到達をしていないが、その途中で香具耶は大きく身体を跳ねらせるほど強烈な快感に涎を飛散らした。情欲に蕩けた瞳が自らの下腹部に落ち、姫蜜に濡れた指先が恥骨の辺りを撫で回して蜜を塗り広げる。
「ここなのぉ♥ カリ首で、抉るのぉっ、いひっ♥ おまんこ蕩けるぅぅ♥ ぐりぐり、強いのっ、ひんっ♥ にゃかでぇ、そりかえっへるぅ♥」
電流の様に鋭い快感が下腹部に溜まっていく。小刻みに、集中的に最も自分が感じている場所を刺激する様にバイブを動かし、香具耶は荒い呼吸でよがり悶える。
「ひゃふぅっ、ビリビリがぁ♥ ずっとキてるぅっ♥ くひっ、ほぉ♥ んぉ♥ あひゃまとけるの、きもちいいの、とまんないぃぃ♥ ああ、でもぉ、おくぅっ、おくも疼いてるぅぅぅっ」
何度も何度も浅く前後にバイブのエラが性感溢れる場所、Gスポットを擦る事でその奥にある子宮は焦らされている様な疼きを訴える。膣穴から漏れ出す愛液は既に透明さを完全に失って、本気で感じてしまっているのか白く濁って粘々している。今までの透明な愛液よりも遥かにニチャニチャとバイブに絡み付き、潤滑油となって肉襞の締め付けをほぐして亀頭を奥へと受け入れる。
「はひっ、ひぃっ、ひっ♥ バイブがぁ、ごりごりってぇっ♥ んきゅいっ♥ 奥にきてぇうっ♥ あぉっ、おまんこのなかぁっ、どろどろになってるっ♥ おくっ、おくぅっ♥」
長く太いバイブの竿が肉壷の中に沈みゆく。奥へ奥へと。牡肉の矛は絡み付いて来る粘膜襞を抉りながらその最奥へ辿り着く。まだまだ余裕のあるバイブの竿部に視線を向け、全てを飲み込む事は出来ないと香具耶は悟り、喘ぎを交ぜながら大きく一度深呼吸をする。身体が快感に跳ねるのを止められず、少しでもバイブが動くだけでお腹から溢れる刺激に思考が痺れる。
「んふっ♥ ふぅっ、ふぅぅぅっ♥ 奥キたぁっ♥ あふっ♥ おまんこのおくぅっ、子宮口っ♥ バイブのさきっちょがクチュクチュ小突いてっ♥ はひぃっ、エラとイボもイイのぉっ♥」
果たして自分が今、どんな卑猥な事を口走っているのか。それを察する精神的な余裕は香具耶にはないだろう。大きく開かれた白く艶やかな柔肌に浮かぶ汗が滴る。火照った身体の首筋や額に浮かぶ汗も滴る。昂ぶる快感に身悶えする身体。汗と愛液が混じり合って生まれる牝の芳香と屹立する肉棒が放つ牡の激臭は、それだけで香具耶の性感を擽る。
「キチンと奥まで挿入したみたいだなあ。よし、それじゃスイッチ入れてみてくれ」
「すい、っひ? んひっ♥」
嬌声を交えた呆けた声を漏らす香具耶は、そう言えばとゴウスケが語っていたバイブの機能を思い出す。乱回転する竿のイボ、前後に動く亀頭。熱い吐息を漏らしながら、視線を肉棒から自分の下半身へと移す。根元まで咥え込む事は出来なかったが、肉竿部分から枝分かれした様に突き出ている歯ブラシの毛先を思わせる繊毛の塊が後少し押し込めば皮が剥けて剥き出しになった姫豆に触れる。当然、スイッチと言うからには動き出すのだろう。そうなれば、勃起して熱く充血した淫核も繊毛の愛撫が始まる。
(いまっ、おまんこの中だけでこんらに頭が溶けそうなのに、クリトリスまでキたら……♥)
ゾクゾクと思い浮かべた想像だけで快感が背筋を震わせた。くぷぅっ、とバイブを子宮口が吸い付いて放さない中、少し奥へと押し込む。コリコリと最奥が擦られて生まれる快感に腰が震えた。ぷっくりと膨らんだ姫豆に繊毛が当たり、それだけで軽い絶頂感が込み上げて来る。
「キチンと聞いてるかわからんけど諸注意。スイッチを入れれば、切らない限り抜けなくなるから。イこうが潮噴きしようが、漏らそうが気を失おうが止まらないからなあ」
上の方から聞こえたゴウスケの注意を殆ど気に留めず、香具耶は期待に揺れる手先でバイブのスイッチをオンにした。
その瞬間、ブブブブッとくぐもった振動音と共にバイブが香具耶の肉壷の中で暴れ出す。
「ふぉっ♥ あひっ、いっ、ひきゃああっ♥」
甲高い悲鳴を迸らせて一気に子宮の中で渦巻いていた快感が弾けて絶頂に到る。パクパクと酸素を求めて口を開いては閉じ、仰け反った背筋はそのままに全身が小刻みに痙攣する。
動き出す、なんて優しいものではなかった。バイブは動き出した瞬間に香具耶の膣内を暴れる勢いで膣口から子宮口まで一気に蹂躙したのだ。
子宮口を不規則に前後へと小突く動きを繰り返す亀頭。ただ単調な動きではなく、押し付けたまま小さく振動をして愛撫し、偶に大きく揺れ動きながら小突く。
竿の部分は絡み付いて来る膣襞を擦る様にイボの付いた表面が左右に乱回転し始める。ゴウスケの言葉通りの動きではあったが、的確なまでに香具耶のGスポット目掛けてイボが何度も何度も素早く擦って来るのだ。竿自体も表面とは違う動きで畝々と本物の肉棒では絶対に出来ないくねり方で膣穴を余さず蹂躙する。
トドメとばかりに肉豆を執拗に繊毛が絡み付いて震えて刺激を加える。最初は何が起きたのか理解すら出来ないまま、視界を白濁に染める程強烈な快感にされるがままだった香具耶だが、すぐに状況を理解する程度には回復する。だがバイブの動きは止まらず、理解は出来ても為す術はない。
「ひっ♥ ひゃひいいいんっ♥ これぇっ、しゅごひっ♥ おまんこっ、ぜんぶに刺激がぁぁっ♥ ひゃめっ、これひゃめぇ♥ バイブ暴れてるっ、あばれてるぅぅぅんんんっ♥」
よがり狂うとはまさにこの事だ。翠の美しい艶やかな髪を振り乱して香具耶は快楽に蕩けた下品な面持ちで涎や涙を撒き散らしながら激しく身悶える。両手は既にバイブから離れて、シーツの上に掌を乗せて倒れそうになる身体を支えている。それでも脚は開いたままであるのは何故か。次々と強大な淫悦の暴力を受けている香具耶はただ、カメラの事を意識しないといけないという考えしか残っていなかったのだ。大洪水とばかりに尻肉まで白く濁った牝汁で濡らし、愛らしい姫花は淫靡に捲れ上がっている。
「あひゃ♥ はひっ、ひふぅぅっ♥ ああっ、ああああっ♥ んぁぁぁあああっ♥」
少女の甘い嬌声は止まらない。最初の絶頂から降りられないまま、何度も休む間もなく小さな絶頂が重なっているのだ。意識を繋ぎ止めているのは、それが香具耶であるからだけ。魂獣であり、強靭な精神力を持っているが故に、気を失えずに快楽に翻弄される。発情した思考に呑まれた今、その精神力が仇となって快感から逃れられない。
「あ、らめっ♥ 奥と一緒にそこばっか、ひっ♥ んひぃぃっ♥ んふぇっ、へふぅっ♥ おりっ、おりられなひっ、ずっとイって、イってるぅぅぅっ♥ 気持ちイイとこばっかだめぇっ♥」
「だいぶ凄い事になってるが、まあ良いか。それじゃ……お待ちかね、なのかねえ」
そんなゴウスケの言葉が絶頂快楽を繰り返す香具耶の耳に届いているのかどうか。ただ確かなのは、今までお預け状態であった目の前で揺れる肉棒が明確に香具耶へと差し出された事だろう。
「んひゃっ、あっ♥ おちんぽ、おちんぽぉ♥ んんんぅっ、はぁぁむぅっ♥ んぶっ♥」
後先考えず、舐められる距離に来た剛直を香具耶は愛おしいものを見る眼差しで見詰めて涎を垂らしながら口内の中に頬張った。鼻先から突き抜ける牡臭に頭の中が湧き立つ。
「んへっ♥ はぶぅっ、んぶっ♥ ぢゅりゅっ、んびゅっ、んえぉぉっ♥」
顔を横に向けて上半身を反らして肉棒にむしゃぶりつく。そうしている間にも肉壷を犯すバイブの動きは止まらず、小刻みな絶頂も止まらない。口元を涎まみれにして、粘膜を絡み付かせて啜る様に吸引する。頬を窄めて香具耶は口内粘膜に包まれた肉棒を舌腹で舐めしゃぶり、亀頭を頬肉で擦る。下品な水音を立てる事にすら興奮をしているのか、漏れ出す愛液の量が一気に増した。
「はは、酷い顔だ。完璧に発情した牝の顔だ。そんなに俺のは良いのか?」
「ふぶっ、んぢゅっ♥ んぱっ、おいひっ、おちんぽおいひぃ♥ もっと、もっとぉ♥」
口の中で暴れる肉棒はバイブよりも遥かに猛々しく、牡の象徴に相応しい太さと味。その上、形状はバイブよりも遥かに優れている。膨れ上がった亀頭とカリ高な肉傘、イボは無くても剛直と呼んで相応しい太い幹の様な牡竿。反り返り具合が口の中を擦っている。しゃぶっているのは香具耶である筈なのに、口の中すらも性感帯と化しているのか、亀頭が上顎や頬肉に触れる度に強烈な快感が頭の中で弾ける。脳に近い場所で起きている快感だからなのか、より顕著に下半身を熱く滾らせ、腰が跳ねる度に尿道口からは透明な淫潮が噴き出る。
「おぶっ、ふぶぅっ♥ んびゅっ、ぢゅぶっ♥ こっひもおぐぅぅ♥ おぐまえっ♥ んぉぉ♥」
肉棒の味を堪能する余裕がない。激烈な牡のニオイを美味としながらも、味わい尽くせないもどかしさ。だがそれも口内粘膜を絡み付かせながら喉奥にまで挿入した肉棒が与える官能が補う。
ゴウスケはタイミングよく腰を突き出し、香具耶が望むままに怒張を口の中に押し込む。苦しみは一瞬だけ。涙目になった香具耶の瞳は直ぐに淫蕩に緩んで肉傘が喉奥を引っ掻き回す快感に酔い痴れる。下半身をいやらしくくねらせ、内股を自らに淫蜜で汁まみれに濡らして、発情した勢いのまま快楽に踊る肢体。妖しい笑みは淫靡に歪み、恍惚と肉棒を貪る。
「んびゅっ♥ ふぶっ、おぐれぇ、こすられるのっ、きもひぃっ♥ おちんぽがぁ、わたしのっ、口の中っ、おまんこにしてるぅっ♥ んぼぉっ♥ くひまんこ犯ひゃれべうっ♥」
犯されている、というよりは明らかに犯している方が今の香具耶を的確に表している。が、攻勢に出ている筈の香具耶の方が自らの行動によって感じてしまっているのもまた事実。
「のどおくっ♥ 先走りのおちんぽ汁が塗りたくられてるっ♥ んびゅっ、ふぼぉっ♥ んぢゅっ、んぶっ、ふぼっ♥ ぐぢゅっ、ぢゅりゅりゅりゅぅぅっ♥ んばっ♥ はひっ、ひっ♥」
喉肉が肉棒目掛けて吸い付いて来る。口内粘膜を潤滑油にして奥深くまで咥え込んだ香具耶は、えづきながらも淫靡に蕩けた表情のまま嬉しそうに自らの口内を蜜壷として牡塊を舐めしごく。
「いふぅっ♥ のどイきするぅっ♥ んぐちゅぶっ♥ んえろっ、ふぶぅっ、んびっ、んひぉっ♥ おくひまんことぉ、ぐしょ濡れおまんこでっ♥ きそっ、キそぉだよぉっ♥」
絶頂が鎮まらぬまま何度も軽い絶頂を繰り返している中で感じ取る深く強烈な滾り。爆発寸前の快感を感じ取り、その未知とも言える強大な快楽の塊を弾けさせようと香具耶の身体が淫靡に踊る。
開脚した下半身は失禁をしたかのようにシーツの上に拡がった大量の淫蜜を帯びて濡れ光り、今なおとめどなく溢れ出している。臍部まで捲り上げたワンピースの上から我慢出来なくなったのか小振りな乳房を両手で揉みしだきながら、強烈な吸引を繰り返して肉棒へと刺激を与えるのを忘れない。ゴウスケが腰を突き出せば悦んで喉奥を差し出し、溢れ出した牡汁の先走りが口内粘膜と絡み合って粘着きながら嚥下されてお腹の中から熱く発情させる。
「おぼぉっ♥ んぼっ♥ んびぃっ♥ んほぉっ、んにゅあああっ♥ おひんぽ膨らんれうっ♥ 出そうなのっ、わかりゅっ♥ 濃ゆいちん汁出ひょうなのがわかっ、んんんひいいいっ♥ はへっ、んへぇっ♥ おぐはげひっ、しきゅっ、こひあげられっ、うひぃぃっ♥」
膣内の淫肉が根こそぎ激しくバイブの流動に擦り上げられ、小刻みながら生物では出せない速さで先端が子宮口に吸い付きながら小突き上げて押し開こうとしている。頭の中では白い閃光が何度も走り、視界は絶えず明滅している。尋常ではない快感の渦に香具耶は肉棒を咥えた状態で牝の肉欲が暴れる本能のまま嬌声を迸らせる。
「んほぉ♥ いぐっ、いぐぅ♥ 太いのに上も下も犯されてっ、んぢゅっ、ふぶぅぅっ♥ ほっ♥ おほぉぉぉっ♥ イぶっ、イふのぉ♥ ガチガチおちんぽでのどイきするぅっ♥ 極太のバイブで子宮イきするぅぅっ♥ おっ、おひ、あおっ♥ んぉっ♥ ぐびゅっ、ぢゅぶぅぅぅっ♥」
全身に伝播する痙攣が激しくなる。自分でも抑えられない強烈な熱流が肉体の底から湧き上がってくる。必死に口の中を動かし、膣肉を締め上げる。肉欲の情動が子宮を熱く熱く唸らせ、頭の中は弾けそうになる官能の塊に飲み込まれる一歩手前。
「ぬっ、これは先に射精してしまう、か……ぬおっ!」
ゴウスケの声など届かない。ただ膨れ上がった亀頭が一瞬だけ爆発する様に大きくなったと思った瞬間、口の中に叩きつけられる精臭溢れる白濁した孕ませ汁。大量の子種が敏感になった喉奥に解き放たれ、それが香具耶の性塊が弾け飛ぶきっかけになった。
「んぶうううううっ!? ふぼっ、おぼっ、んびゅあああっ♥ イぐイぐぅぅぅぅっ♥ 精液叩きつけられてイぐぅぅっ♥ 牝汁でるぅっ、おまんこから牝汁でひゃううううううっ♥」
最初は喉の奥に流し込まれた精液の熱さで絶頂した。次に暴力の様に口の中を埋め尽くす精液の勢いで絶頂した。熱い精液が注ぎ込まれた臓腑が放つ発情の震えに絶頂した。子宮を小突かれ、Gスポットを抉られ、クリトリスを執念深く愛撫されて絶頂した。
口元から精液を零し、激しく下半身を震わせて間欠泉の様に激しく淫潮が噴き出す。ベッドの端を越えて飛び散る牝汁が身体から溢れ出すその刺激ですらも香具耶は絶頂する。全ての行動が意識を飲み込まんとする強烈な絶頂を助ける絶頂になる。口の中から跳ねるように肉棒が抜けてもそれは変わらない。
「んぐっ、んぎゅっ、んくっ、んん……んぢゅるっ、はふっ、ん、んぐっ、んぉ、おふっ、んぶっ、子宮響くぅぅっ♥ んひぃぅっ♥ ぜんしんっ、身体中がぁ、おまんこになるぅぅっ♥ あひっ、はひっ、はひぃっ♥ おふぅっ♥ いぎっ、イぐのっ、とまんにゃっ、はへぇぇっ♥ 精子ぃぃ♥ おいひのぉぉ、舌しびれへぇ、舌イきするぅ♥ んへぇあ、ひゃふううううう……♥」
快感は止まらない、絶頂は止まらない。何かをする度に香具耶は頭の天辺から爪先まで痺れ早出てよがりながら絶頂に達する。
「お、おおぅっ♥ しきゅっ、がぁっ、イき狂うぅぅぅ♥ こわれりゅっ、こわれて、わらひぃっ、万年発情淫乱魂獣になるぅぅっ♥ 口の中が精子だらけれぇ、孕むぅぅっ、おくちまんこ孕むぅ♥イき汁くさくなっひゃよぉ♥ ほぉ♥ ほぉぁぁぁぁ……♥」
卑猥な言葉が口から止まらない。頭の中で思い浮かべた事がそのまま考える暇もなく口から溢れ出て来る。それこそが今の香具耶の望みに他ならず、ゴウスケは思わずそれに従いそうになるが、自分の領分を思い出して自制し、今なお膣内で暴れ回るバイブのスイッチを切った。
「あひんっ♥ あっ、切れたぁ。バイブぅぅぅ、ぬけひゃうぅ♥ まん肉で締めないと抜けるぅ♥」
動かなくなったバイブは膣内が汁まみれになっており簡単に膣襞の締め付けを擦り抜けて膣穴から抜け出た。それに伴って栓を失った蜜壷からは中出しをされた様に大量の白濁汁がゴポォッ、と音を立てて溢れ出す。余韻で軽く絶頂を繰り返しながらも、漸く香具耶は脱力して弛緩した身体をベッドの上に横たわらせた。
「んはっ、はっ、はぁ……♥ はふっ、んぁ……♥」
息も絶え絶えになった香具耶は、ある種の緊張感がほどけたのかそのまま意識を失う。或いは疲れて眠ってしまったと捉えるべきなのか。流石にこの汁まみれのベッドの上で寝かせると後の言い訳に困るだろうと、ゴウスケは隣のベッドへと香具耶を移動させて毛布を掛けた。
「良い画が取れてはいるだろうけども、うむ、モザイクはなしの方向で行こう」
「外道なのだ」
ベッドに取りつけてあったカメラを外して暫し思案して出した選択に、香具耶が寝ているベッドとは隣のベッドから響いた。
「ああ、ナイア。どうだ、香具耶の催眠状況は」
「……まあ、上手くいったとは思うのだ。えっちな事に対する嫌悪感とか忌避感をなくして、発情状態からの刷り込み。今の香具耶は、普通にえっちな事が大好きになってる筈なのだ」
不承不承、と言った様子で抑制状態のナイアが姿を現す。今まで隠れ潜んでいたのか、その青肌を朱に染めてモジモジと内股を擦り合わせている。
「ありがたい。それじゃ今日の放課後はナイア、お前の撮影と行こう」
「う、嬉しくないのだ」
そっぽを向いて口を尖らせながらナイアは反抗する。だがそれが本心でない事は、彼女を調教したゴウスケ自身が一番よくわかっている。正直、ゴウスケはこれが一つの賭けでもあると思っていたのだ。ここでナイアが自分を裏切り、香具耶の助けに入るかもしれない事を。だが実際は違った。こちらの当初の思惑通りに働いてくれた。これならば今後の活動でも大丈夫だと改めて確信出来たのだ。
「因みにナイア、花媛が普段から感じる場所を知っているか?」
「……耳とか、太股なのだ。昔酔ってる時に聞いたけど、今もそうかまでは」
「いや充分。さて、今後が楽しみだなあ」
呵々と豪快に笑いながらもその音量は小さいと器用な事をする大柄な盗撮犯。その存在を疎ましく思うと同時に、どうしても隷従したくなる感情をナイアは懐く。香具耶も自分と同じようになってしまうのか。不安と危惧が混じり合い、同時に期待に胸を高鳴らせている自分の感情に戸惑う。
(ごめんなのだ、香具耶。……でも、もうきっと香具耶も私と同じになっちゃったのだ……)
寝息を立てていながらも漏れ出る煩悶の声。果たしてどんな夢を見ているのか。香具耶に対する謝罪は確かな意思が込められていたし、友愛の情念は変わらない。ただ、その方向性が歪に逸れてしまっている事を、自覚していながらもナイアは止める事が出来なかった。
◇
ナイアーラの有する『完全催眠』という力に欠点と呼べる欠点は存在しない。超克した精神力、或いは彼女すらも上回る魔力や賢者としての才覚を持たない限り、その力の前では無力。発動条件を誤魔化す為に視線を合わせたりはしているが、実際は視線すら合わす必要はない。彼女がそう念じただけで、近くに居れば対象はその能力の虜となる。精神と肉体の両面を支配する絶対的な力。
『無貌の神』と呼ばれる彼女なればこそ出来る反則的な力だ。
そしてその力の対象となったのは、既に他者に対して自分の痴態を露出する行為に対する忌避感や嫌悪感を感じなくさせられ、剰えその背徳的な行為に対して快感を得る様に堕落した二人の少女。竜人の冴樹志津華と、その魂獣である花媛香具耶。共にナイアの属する生徒会の一員だ。何故か香具耶の方はシヅカと同じ、生徒会役員用の制服に身を包んでいるが、それは恐らく意図的なもの。
今もこうして呆然と心ここに在らず、その光を宿さない茫洋とした瞳は虚空を見詰めて棒立ちをしている。それに対して幾許かの罪悪感がナイアにはある。巻きこんでしまった事、堕落する結果となってしまった事に対する共犯として。
二人へと向けていた視線を外し、ナイアは振り返って今回の撮影の準備を進めている巨漢へと視線を向ける。兎束郷輔。鳳凰学園の教員の一人。ジャージ姿の大男は手慣れた様子で周囲にカメラをセッティングしていく。当然、その被写体は棒立ちをしている香具耶とシヅカの両名だ。ナイアの役目は飽く迄、この部屋に来た二人に対して自分の能力を用いて催眠状態に陥れるだけ。
今回、二人に対して行った催眠の内訳は酷く単純なものだ。
・ゴウスケをご主人さまとして慕い、その命令は絶対。
・命令に従う事に対して疑問を持たず、喜びを感じる。
既に二人は本能的な部分で露出する事に対して快感を得る様になっている。度重なる調教行為が功を奏したという事だ。自分の卑猥な写真や動画を自撮りする、或いは学園に居る際下着を脱いで過ごす、放課後に人通りが少なくなった学園を全裸で徘徊する等々。その非日常的な行為を繰り返し、またそれを余さず撮影される事によって、性的嗜好は変化させられた。一見すれば普段と変わり映えのない香具耶とシヅカには見えるが、その怜悧な相貌の内側で熱く濁った淫猥な熱を持ち、穏やかな癒し手としての行動をしながら、誰かに見られるのではという背徳的な快楽に女の悦を得て股を濡らしていたのだ。
故に、先だって行われていた発情状態を促す事を含めた性的な行為に対する催眠は既に必要ない。このまま二人を放置すれば、卒業後の行く先は学園の教員や冒険者ではなく、男を慰める女の生業に進む事を、ナイアは容易に想像出来た。尤も、自分もそれは変わらないのかもしれないと自嘲するが。
(今の二人に自由意思はないのだ。でも合図さえすれば自由になれる。でもきっと、ゴウスケが何も言わなくてもシヅカと香具耶はしちゃうのだ。うん)
日頃が真面目な気質を持つ二人が淫猥な事に対して傾倒すればそれはあっと言う間である。例えナイアの催眠を振り払い、ゴウスケの調教結果の手から抜け出したとしても、骨身に染みた快楽欲求は消えない。どれだけ普段通りに振る舞っても他者の視線で快感を覚える。昂ぶり、牡を求める牝になる。娼婦さながらの行為をしたとしても、それに躊躇いは感じないだろう。
無表情だ。まるで精巧な人形の様な香具耶とシヅカ。恋愛の感情をゴウスケに対しては入れていない。あるのはただ敬慕。逆らえないのではなく、逆らう必要がないのだという刷り込み。主人であるゴウスケのする事は全てが正しく、何も考えずに従う事こそが至福。
「さて、準備は完了だ」
「……それじゃ、私が出て行ってから二人は自分を取り戻すのだ。とは言っても重度の催眠下だけど。なんでもゴウスケの言う事は聞くのだ」
ナイアの言葉に軽く礼を言うゴウスケの態度は何事かを企んでいる様子などない。只々、欲望に忠実な男なのだ。盗撮と言う手段を使って学園生の赤裸々な、或いは卑猥な写真や映像を拵え、それを求められるままに販売し金を手に入れる。目的は盗撮と金であり、悲しいかな肉欲的な欲求は殆どなく、結局の所手段でしかない。こうして香具耶とシヅカを淫らに調教した所で、二人の魅力的な肉体を味わいたいという思いは僅か程度であり、彼女達二人を求める声が出すであろう金と二人が日常的に過ごしている中で生まれた盗撮写真や映像にしか興味がない。そんな男に自分も支配されているという事実は、剛直の前に屈したナイアにとって複雑だが逆らう気は起きない。与えれるものは既に喜びだけ。それを忌避する気持ちなど疾うに失せている。言うべき事だけを言って、ナイアは退室した。扉を閉め、そのまま背中を寄りかかる様に預けてズルズルと座り込み、目を閉じて耳を塞ぐ。まだまだ増えていくであろう自分と同じような、あの教師にとっての駒であり道具の事を憂い、そして同族が生まれる昏い喜びを認めたくなく、声を押し殺した。
◇
撮影機器の準備は既に終わっていた。ナイアが退室をした瞬間に虚ろであった香具耶とシヅカの瞳に光が戻り、虚空を彷徨っていた焦点は催眠で植え付けられた通り、主人であるゴウスケの下へと向かう。無表情であった二人の頬が悦びの熱を感じて薄らと赤みを差す。用意されたカメラの数々を見て、これから行われるであろう行為を想像し、更に二人の身体には淫らな熱が生まれる。
「それじゃ二人ともあのマットの中央に入ってくれ。まだ服は脱がなくて良い」
「はい、先生」
差し示された場所へと向か二人の足取りは妙に拙い。内股になり太股を擦り合わせる様にモジモジと歩いている。興奮で早鐘を打つ心臓の音が妙に大きく聞こえる事を認識せずにはいられない。香具耶もシヅカも、それまでの人形の様な気配が嘘の様に活き活きと身体を疼かせている。ゆっくりと歩き切り、マットの上に隣だって座る。正座ではなく、足をくの字に曲げた所謂女の子座りだ。ふわりとスカートの裾が浮かび上がり、魅力的な白い太股が露わになるが、それを隠す素振りすら二人は見せない。その四つの視線が向かっているのはカメラのレンズだ。意識して、チラリズムを正そうとしていない。着ている服の影によって下着が見えそうで見えない絶妙な位置を図っている。あからさまな仕種はしていない。あくまで自然に、そう見えるようにしているのだ。
「二人にやって貰いたいのは、要はセックスだ。が、男は要らない。二人だけでして欲しい」
「えっと、それってつまりレズビアン的な?」
主人と刷り込まれていても、ゴウスケに対する言葉使いの変化は二人には見られない。逆らうという意識そのものがなくなってこそいるが、カナトやケンケンとの間にあるような関係ではない。二人の頭に刷り込まれたゴウスケに対する敬意と隷従の意思は、少しばかりゴウスケの手によって歪められているのだ。
「そう。道具はマットの脇にある袋に入れてある。バイブ・ローター、双頭ディルド。ただ、欲しい画としてはそうした交わり部分もそうだが、前戯的な部分も欲しい。此方から随時明確な指示は出さないから基本的に自由にしていい。じっくりねっとりと、な」
「先生の趣味が丸出しなのか、それとも求められているのがそう言うのなのか。少し複雑です」
出された要求に対して、唇を尖らせながらシヅカは手櫛で香具耶の髪を梳いた。細やかな麗しい髪は指に引っ掛かる事もなく滑らかにほぐされる。それを気持ち良さそうに目を細めた香具耶は、恋人が戯れる様に撫で声を漏らしながらシヅカの肩に頭を軽く乗せた。
「香具耶、こっちの方を向いて」
「あ、うん……ん」
甘い芳香は少女特有の香水か、それとも彼女達自身が放つ香りなのか。顔を寄せた香具耶に白く細い指を添えて、シヅカは唇を重ね合わせた。健康的な瑞々しい薄桃色の唇が触れ合う。卑猥な物ではない。ただほんの少しだけ繋がっただけだ。しかし、それだけで香具耶は惚けた様に頬を薄らと赤く染めて濡れた瞳でシヅカを見上げた。何かを催促する様に服の裾を掴んだ香具耶に応えたのか、シヅカも朱色に染まった頬をもう一度近付けて繋がり合う。
「ん……んっ、ふぁ」
ビクン、と小さく香具耶の身体が震えた。身をよじり、腰をくねらせて本格的にシヅカへともたれかかる。横から正面へと。啄ばむ様なキスを繰り返しながら香具耶は華奢な身体付きのシヅカへと抱き着いた。
「んむ、ちゅっ……んっ、はふっ」
「んっ、ふっ、香具耶の唇、甘いわね。それに柔らかい。ほら、もっと……頂戴♥」
「そう、かな。んっ、ふぁっ……んぅ、シヅカは、お昼のデザートのレモンアイスの味がする。少し、柑橘っぽい味だよ? はぷっ、ん、んん」
自然と香具耶はシヅカの細い腰に手を回していた。それに合わせて抱き寄せる様にシヅカも香具耶の腰に手を回し、強く唇を押し付ける。マシュマロの様な柔らかい感触を互いに堪能し、どちらからともなく、双唇から粘膜に濡れた舌を伸ばして絡ませ合う。最初は舌先を突き合わせる軽い触れ合いだったが、徐々に舌腹を絡ませ合い、より濃密に、濃厚に卑猥な動きに変わっていく。密着の度合いは高くなり、服の上からとは言え少女二人が正面から抱き合えば当然、胸部の柔肉は艶やかに形を変える。特にシヅカは豊満だ。恍惚とした表情で受け身に回る香具耶は、ぐにゅんぐにゅんと手で揉まれていると錯覚する乳房の感触や温かさにワンピースの裾から伸び見える美しい生足をモジモジと動かせる。
「んぷぁ、はむぅ、ちゅっ、ひづ、かぁ……ちゅぱ」
「香具耶、可愛いわ……んちゅっ、ちゅぱっ、んぢゅぅ……♥」
口内へと入り込んでくる舌先が自分の舌腹をねぶる感触に、香具耶は肌を甘美な痺れで震わせる。シヅカが積極的に行う口内愛撫に対する抵抗は一切ない。ねっとりと生温かい舌は巧みな動きで、香具耶の口内粘膜を掬って頬肉や歯茎にねぶり付けてる。
「んぢゅぷっ、んぢゅっ、んりゅれぇ……唇も、おいしいけれど、んぷっ、ちゅぷっ、口の中も、香具耶のエキスが染み込んだ唾が極上ね、んむっ、ほらぁ、もっと大きく開いて、香具耶ぁ」
普段では決して口にする事の無い言動を躊躇わずにシヅカは陶酔した様子で口遊む。半開きになった香具耶の口の中へと舌先から自分の涎を流し込み、伸び出た舌を絡め合わせる。既に二人の口許は涎に濡れ、今も口端からは溢れ出した粘膜が垂れ落ちている。
「しづ、んぢゅぶっ、んぁ、かぁ……♥ んりゅっ、ちゅぴゅっ、んみゅっ」
カメラで撮られている事など既に思考の外へと放り投げられているのか、香具耶はねっとりと口の中を蹂躙される快感にされるがままだ。徐々に頭の中から身体の内側まで、卑猥な熱が昂ぶっていく。淫靡な水音が口元から奏でられ、耳の奥まで響いて思考を蕩けさせる。
「もっと、きすぅ……ふぱっ、んちゅっ、ちゅぱっ、えっちなきすぅ……ふぁぅっ」
魅了の魔法でも掛かっているのかと錯覚してもおかしくはない、シヅカに対する傾倒。心の中から溢れ出て来る欲望のままに、香具耶はシヅカに更なる濃厚な絡め合いを求める。混じり合う涎が口元で泡立つほど激しく、口内で踊る姫舌に嬲られて香具耶は悦楽に悦びを感じる。更にシヅカの手は腰回りから少し下がって、白いスカートに包まれた臀部へと進む。決して強くない、だが感触が確り伝わる力が込められたシヅカの指先が、スカート越しに香具耶の尻肉を揉みしだく。
「おしりっ、んぁっ、んりゅぅっ、ぢゅっ、ぢゅるっ、しづかに、揉まれちゃってるぅ♥」
切なそうな声に乗る快楽の甘い女声。ビクンビクンと香具耶は片手で揉まれる尻肉から生まれる痺れに酔い、蕩けた瞳でシヅカにキスを強請りながら胸を押し付ける。
「もぉ、香具耶ってば……。私にさせるばかりなの?」
「んぁっ、あっ♥ ご、ごめっ、ひぅぃっ! あ、指ぃ、そこ擦っちゃ、ひゃうんっ♥」
ちゅぱっ、と唇を放せばお互いの口許を繋げる透明な涎の端が垂れる。拗ねた声でシヅカは香具耶の尻肉を揉む指の位置を動かし、敏感に受け取った香具耶はすぐに身体を快感に跳ねらせた。
スカートを捲り上げ、露わになった白い薄布の下着の股座に潜り込んだシヅカの細い三本の指が、股布に添えられて前後にゆっくりと動き出す。指先に伝わる温かさと湿っぽさ。卑猥に笑ったシヅカは、指の腹を薄布に覆われた肉土手のクレヴァスへと押し込ませて揺する様に擦る。
「んぃっ、ひゃうっ、そこっ、はっ、敏感なのにぃっ♥ ひっ、強いっ、シヅカぁ、強、いよぉっ、ふぁっ、あっ、あんっ、だめっ、そこばっかり弄っひゃ、んぁっ♥」
腰を浮かせてシヅカに抱き着きながら、淫悦に濡れた甘い撫で声を上げる。
「ほら、私にも……シて?」
何を、とシヅカは明確には言わない。だが密着をしていた身体を離されて、物寂しさを感じた香具耶は直ぐにその求めに応じる。後ろから股座を弄られながら、シヅカの腰に回っていた手が、その豊満な双丘へと移動する。正面から鷲掴みする様に、だが決して荒々しくない、優しい手付きで一揉みすれば、シヅカは「んっ♥」と甘い声で鳴いて肩を震わせた。
「しづっ、かぁ、指の動き、少し緩め、ひゃいっ♥ きもちよくて、できないよぉ……」
「ただ擦ってるだけなのに、香具耶ってば敏感なのね。んぅっ、あぅ。じゃ、これくらいかしら?」
それまではシュッシュッシュッ、と手早く動いていた指の腹の動きが変わる。浅く股布に触れ、音がしない程度の速度にまで緩まる。肩を撫で下ろして安堵する香具耶は、、鈍い快感に腰を震わせながら、シヅカの制服のチャックを下ろして果実の様甘い芳香を放つ実った双つの柔肉を露わにする。薄い青色のブラジャーに包まれながらも服から零れ出した女肉を付け根から支える様に持ち上げて、香具耶は指を沈み込ませる。
「シヅカのおっぱい、おっきくて柔らかいな、あっ、なんれゆびっ、早くするのぉっ!」
「はぁっ♥ んっ、なんとなく、よ。んぅっ、ほらっ、ゆっくりに変え、ひゃあっ♥」
胸元から疼く痺れを誤魔化す様に一瞬だけシヅカは香具耶の股間を弄る指の動きを速めた。敏感にそれを感じ取り、反射的に香具耶は肉丘を強く掴んでしまい、シヅカの中で渦巻く疼きが強まる。
「シヅカってば、私を責めてばっかだったのに、もうこんなに乳首がビンビンに硬くなってる♥」
えっち、と悪戯っぽく呟いた香具耶は鷲掴みにした指で揉みしだきながらブラジャーの上からでも目立つ膨らみを擦る。
「んぅっ♥ あっ♥ はぅっ、んぃっ、香具耶だって、少しずつっ、濡れてキてる、じゃないっ」
指先から感じる熱とは違う確かな湿り気。籠もった熱気ではない。クレヴァスの底、膣穴からは漏れ出た愛液がしっとりと香具耶の股布を濡らし始めており、シヅカの指はそれを確かに感じ取っていたのだ。その染みを拡げる様に、シヅカはグリグリと指を再び押し込む。
「ふぁっ♥ あっ、んぃぅっ、ゆびぃ、はいっちゃっ、ひゃうぅぅ♥ あっ、んんんっ」
「ちょっ、香具耶っ、そんな乱暴に、ひっ♥ あっ、だめっ、乳首そんなっ、あぅっ♥」
意図的に責めたシヅカと違い、香具耶がシヅカの乳首を引っ掻く様に擦ったのは偶然であった。だが熱く疼いている敏感な突起は薄布越しでも鋭い快感をシヅカに流し込む。より一層硬さを増して勃起する乳峰の膨らみを、香具耶はブラジャーから解放した。上へと捲り上げ、支えを香具耶の掌だけにした豊かな肉丘は若々しい弾力で釣鐘型を揺らしている。興奮で乳輪をいやらしく膨らませ、瑞々しい白い肌の頂点で物欲しそうに震えるピンク色の粒。指と指の間で挟み、姫果実を揉みながら涎を垂らして潤滑油にし、扱き始める。
「んふっ♥ ふっ、シヅカの乳首っ、やっぱりおちんぽみたいに勃起しちゃってる♥」
「その例え方はやめっ、ひゃいっ、あっ、ひひゅぅっ♥ んぁぁっ」
催眠下であっても男の肉棒と同列に見られる事に対しては思う所があったのか、快楽に蕩ける淫らな表情で、シヅカは喘ぎながら拒んだ。ジンジンと熱く疼く乳房の快感に翻弄されながら、シヅカは潜り込ませていた指を昇らせる。
「かぐやっ、調子に乗り過ぎ、よっ、んぃぁっ♥」
「んんんぅぅっ、あっ、まっ、れっ、それずるっ、ひゃあっ♥ まっれっ♥ ひづっ、そこっ、そ、くひぃっ、ひぃんっ♥ クリは、はんそっ、くっ、あっ♥」
肉土手を擦る動きは止めず、その指先は湿った丘の先で膨らむ肉芽へと到る。股布を内側から押し上げる小さな姫蕾。鋭敏な性感帯へと迫った指先は、躊躇いなく指の腹で軽く押し潰す様に陰核を押さえて、扱き出す。
「あひっ、ひっ、ああっ♥ あひゅあっ♥」
下半身で渦巻いていた淫靡な疼きが瞬く間に股間から溢れ出して、香具耶は自分の膣内からジュンッ、と愛液が漏れ出てパンツを濡らしたのがわかった。
「んぃっ、いっ♥ あはっ、香具耶のおまんこから、お漏らし汁、いっぱいね♥ ほら、香具耶。あっちのカメラに、見せてあげなさい。濡れ染みが拡がってるパンツを……」
淫蕩な笑みを浮かべたシヅカの様子を窺う余裕が、香具耶にはない。止まらない指の動きに甘い声で鳴きながら、促されるまま後ろにあるビデオカメラに向けてスカートを捲り上げ、小振りな尻を突き出した。膝立ちで、シヅカを支えにしながらも秘所を弄られて腰は快感で震えっぱなし。いつ崩れてもおかしくはない。そんな彼女が付き出した肉土手を包む白布に染み込む愛液。薄らと濡れ染みで透けており、クチュクチュとシヅカの愛撫によって淫らな水音が絶えず奏でられている。
「わたひっ、らって、まっ、んひっ♥ まだ、できるもん……んんんっ♥」
「はぃっ、いあっ♥ 吸っちゃっ、んひぃっ、あっ♥ 乳首っ、香具耶に吸われて、るぅっ♥」
片方の乳房はそのまま涎に濡れた乳峰を指で扱き、もう片方の乳房に香具耶は唇を寄せて甘噛みし、舌先で舐めしゃぶりながら吸い上げる。既に充分焦らされ、愛撫されて敏感になったシヅカの乳峰の感度は、それこそ陰核と同じ程にまで昂ぶっている。細い腰を震わせ、悶えるのを我慢する様にシヅカは目を瞑ったが、香具耶は更に水音を立てて激しく舐めしゃぶる。
「んぢゅれっ、はみゅっ、ちゅぷっ♥ んっ、んひぃっ♥ ひぃっ、あっ♥ クリひごき、はやっ、いんっ、んぁっ、はひぃんっ、おまんこ熱いよぉっ、んぢゅりゅっ、ぢゅるるっ♥」
「ひゃあんっ、あひっ、くひぃんっ♥ おっぱいがっ、べとべとで熱くてっ、ふひっ♥ あっ、あ、それっ、だめっ、吸われながらしごかれると、んひぃぁっ♥」
香具耶とシヅカ、二人と快感に震える動きが重なり始める。片や乳房を入念に舐めしゃぶられ、扱かれながら。片や下着越しとはいえ、淫核を含めて秘裂を激しく擦られている。
その痴態は余さずカメラに収められている。男を誘う様に揺れる小振りな尻を震わせ、シヅカに甘える香具耶がシヅカの乳房にむしゃぶりつく姿。その香具耶の秘所を水音が響くほど激しく手淫で責めるシヅカの姿。行為に熱中しているのか、既にお互いの姿しか瞳には映っておらず、甲高く甘い嬌声は少女達の興奮を更に昂ぶらせる。それが自分達の口から出ているのなら尚更だ。
「ずりゅぅってシヅカのっ、ゆびっ、指が、クリぃっ♥ クリしごきされながら擦られるのすごっ、しゅごぉっ、んぃあぁっ♥ あついっ、熱いのがぁ、おまんこの奥にひびくぅっ♥」
「かぐやっ、まっれっ、いまほんとっ、乳首敏感になってるぅっ、なってるからぁっ♥ あひっ、ひっ、なにこれっ、熱いぃっ、急にあつっ、ひっ、いいっ、にゃにこりぇぇっ♥」
今にも絶頂しそうな香具耶に比べれば余裕のあったシヅカの態度が一気に変化する。余裕は消え、口を半開きにして涎を垂れ流し、無意識に香具耶の陰核を扱く指の動きを速めた彼女の乳房はまるで膣内を掻き回されている様な快感に襲われる。
それが魂獣との感覚共有であるという自覚はない。シヅカにしろ香具耶にしろ、全ての行動が自分の意思で行われている訳ではないのだ。自分の意識とは関係なく、二人は互いの感覚を共有したのだ。香具耶が絶頂の階段を駆け上り始めた時から。
「んみゅっ、ぢゅりゅっ、ふむっ♥ あひっ、あっ、しゅごひっ、いよぉっ♥ クリ弄られてるのにっ、おっぱいっ、乳首も熱いぃっ、んびゅっ、ふぢゅっ、ぢゅりゅりゅっ♥」
「くひぃぃっ♥ あっ、キてるっ、熱いのがっ、クリっ、おまんこにもぉっ、なんれっ、なんっ、んひぉぉっ♥ 香具耶の弄ってるのにっ、ひっ、なんれっ、わらひぃ、もぉっ♥ いひっ」
自分の行動が自分の快感に繋がっている事に気付く余裕はない。いや、気付けない香具耶とシヅカは、それでも相手の快感をより一層高めていく。白い肌は赤く火照り、身体と心の昂ぶりの前に、浅ましい肉欲に対する自制などないに等しい。股間を弄られる水音と乳房を舐めしゃぶる水音が重なり合い、淫猥な二重奏が嬌声と混じり合い、音としてビデオカメラに記録される。
「ぢゅりゅぷっ、んびゅっ♥ んびっ、ひぃっ、おっ、ふひぃっ、くっ、るぅっ♥ シヅカっ、い、いうっ、くるぅっ、キひゃう、クリ豆ぇっ、しづかぁっ、わらっ、ひっ、げんかっ、ひっ♥」
ニチュニチュと、股間から響く音は激しく大きくなる。白い股布に染み出した愛液の量は粘度を増してシヅカの指に絡み付き、肉土手にぴったりと貼り付いた薄布には吸い切れない愛液が浮かび上がって、糸を引いて股の間から垂れていく。腰の震えは全身の痙攣に変わり、目尻に涙を溜めながら香具耶は込み上げて来る絶頂感に酔い痴れる。
それでもシヅカの乳房を舐めしゃぶる事は止めない。本能でもあるかのように、激しく音を立てて吸い付き、赤く腫れた敏感な乳峰を啜る。
「んっ、ほっ、ぉ♥ ひくっ、ひくびっ、私もっ、クるぅっ♥ 乳首イきっ、キちゃっ、んひっ♥ ひっ、ひびくっ、気持ちイイのがっ、お腹の奥にひびっ、んひぉっ♥」
香具耶の翠髪がシヅカが垂れ流した涎で濡れている。口元から溢れ出し、垂れ流れるそれは首筋を伝い、胸元まで下り、乳丘の谷間で香具耶に乳峰と一緒に艶めかしく啜られる。爆発しそうになる絶頂感を堪える様に身を縮ませたシヅカに対する責めの手を香具耶は一層強める。
自分も既に限界なのだ。もう一手も必要ない。ただ今感じている快感を途絶えさせない。それだけで相手は絶頂を迎えるという確信が香具耶とシヅカにはあった。だからより強く激しく。
「あっ、だめっ、クるっ、熱いのがぁっ♥ クリにっ、おまんこっ♥ ひっ、あっ、いっ、くっ、イクっ、イクぅっ、んんんぁっ、ふぁぁっ♥ んっ、ぢゅりゅりゅっ♥」
「いひぃっ、ほぉっ、んほぁっ♥ らめっ、乳首しゅごっ、ひっ、わたひもっ、いっ、んんんぅっ、ふぅ♥ イくぅっ、アクメぇっ、イっ、んぁぁぁっ♥」
ビクンビクンッ、と大きく二人の身体が跳ね跳び、小刻みに痙攣して太股や腰が慄いている。嬌声を重ね合わせ、香具耶とシヅカは股間が熱く濡れる感触に酔い痴れる。
殆ど同時に絶頂した二人は大きく身体を痙攣させながら脱力した。香具耶はするするとシヅカの股の上に顔ごと崩れ落ち、尻を突き上げた状態で荒い息を吐き出している。シヅカは右手を香具耶の愛液で濡らしながら肩を落として虚ろな瞳でカメラの方を見ている。
「シヅカのここからぁ、えっちなニオイ、いっぱいするぅ……♥」
「んふぅ、ふぁ、あっ、何言ってるの、よ……ひゃっ、香具耶、顔、埋めないでぇ」
スンスンと顔をスカートの上から押し付けて股座の香りを強く吸い込む香具耶の行動に、思わずシヅカは絶頂直後であるからか快感に身体を震わせた。余韻はまだまだ残っており、昂ぶりは消えていない。寧ろ熱い疼きは高まっている。
「んぅぅぅ♪ しづかぁ……」
猫撫で声の香具耶は行為を止めようとしない。スカート越しに太股が擦られ、鈍く浅い快感がじんわりと股奥に拡がる。快感の余韻はその緩い快悦の波を余さず全身へと伝える。
もぞもぞとスカートに顔を埋めて動かす動きは止めずに、香具耶は自分の来ている制服の上着のチャックを下ろす。愛らしい装飾が施された白いブラジャーに包まれた慎ましやかな乳房や白い肌が露わになる。中央にある窪みをキュッと締め、奥底から漂う媚香を吸い込んで恍惚に表情を緩めた。
「えふっ、ふぅ、んっ、香具耶、いつまでそうしてるのよ……んぅっ」
焦らされてる様なもどかしさに、シヅカは下半身を身悶えさせる。身体の芯が熱く疼いている。愛撫らしい愛撫ではない香具耶の仕種だが、鋭敏になった肌が伝える刺激には確かな快感がある。
「だって、シヅカのここぉ、えっちなニオイが凄くて、嗅いでるだけでおまんこがキュンキュンしちゃうんだもん……んんぅぅ♥ 甘酸っぱくて、発情した女の子のニオイ、好きぃ……♥」
股座に顔を押し付け、吸い込む。漂うシヅカの芳香を堪能する様に首を振る。だがさっきよりも明らかに深く押し込んだ顔、鼻先が股奥の肉土手で膨らむ恥丘を擦る。スカート、ストッキング、パンツと幾枚も薄い布を挟んでいても、香具耶の勢いが強いのかシヅカの肩が快感に跳ね、腰が浮く。赤らんだ頬にあった絶頂の強張りが消え、再び悦楽の緩みに表情が蕩ける。
「ふぃぁっ♥ かぐっ、んんんっ、それっ、つよ、ひぅっ」
瑞々しい唇はだらしなく弛んで涎が滴る。垂れ落ちない様にシヅカが啜っても、香具耶の動きは止まらずに口元の弛緩は更に強くなる。ずるずると仰向けになる様にシヅカがマットの上に倒れ込み、もじもじと擦られるように閉じられていた太股が香具耶の手によって開かれる。
肌蹴た制服を直さずに、香具耶はペロリと自分の唇を舌先で舐め上げる。先程までは少しばかり優勢であったシヅカとの立場が逆転したと、香具耶はシヅカのスカートを捲り上げようとして、顔を手で押さえ付けられる。
「へぶっ、な、なにするのシヅカぁ……」
目の前でお預けを喰らった犬の様な情けない声を上げる香具耶。既に膣内で淫悦を求める疼きは絶頂直前の興奮状態と変わらないくらいに昂ぶってたのだ。
「さ、されっぱなしにはされない、わよ。んっ、ふぁっ……ふふっ」
そう言ったシヅカは脱力している身体を動かして、香具耶と身体の向きを反対にして下に潜りこむ。彼女の目の前にあるのは、濡れ染みを拡げて淫裂をくっきりと浮かび上がらせている股布。濃密な牝のニオイを放つ香具耶の秘所。スカートを捲り上げて露わになった小振りな尻丘に手を添えて、シヅカは濡れ染みが最も濃い姫肉が覆われた場所へと涎に濡れて光沢を放つ舌先を伸ばす。
「しづっ、ふひゃあっ♥ んっ、んんんぅぅっ、さっきまで弄ってたのに、またっ、ぁあっ♥」
香具耶の目の前にあるのは、スカートに覆われたシヅカの股座。数瞬前とは向きが変わってしまったが、漂ってくる甘酸っぱい淫臭は変わらない。自分の股間から伝わって来る快感に足が崩れそうになるのを堪えて、ゆっくりとシヅカの身体と密着をして顔を近付ける。
快楽に浸かった喘ぎを漏らしながら、香具耶は興奮で吐き出す吐息に荒さと熱を交ぜてスカートを捲り上げる。ストッキングに覆われていながら、シヅカの股布には一際濃い濡れ染みがあった。香具耶と同程度の濡れ具合だ。感覚共有をしている所為もあるのか、絶頂の快感は殆ど変らないくらいに強かったのだ。
「シヅカのおまんこ……ぐちょぐちょに濡れてる、ね♥ ストッキングにまで染みてる」
「ちゅっ、んっ、それは香具耶のおまんこも、そうでしょ……ちゅるっ」
「んひゃっ、あふっ♥ わたしっ、だってっ、んぢゅっ、ちゅりゅっ♥ 舐めひゃう、からぁ」
お互いに股を拡げさせて舐め易くしたのは無意識だったのだろう。恥じらいこそあれ、それを躊躇う様子は香具耶にもシヅカにも無かった。二人の秘所は余さずカメラに取られている。鮮明に、染みに浮かぶ秘裂も全て。
「んやっ、ふひゅ、んちゅっ、シヅカのお汁、どんどん溢れて来るよ、んぢゅりゅ♥」
唾液をたぶんに乗せた舌先が肉土手の割れ目に沿って舐め上げる。ビクンと跳ね上がりそうになるシヅカの腰を押さえ付けて、香具耶は秘所を覆うストッキングの部分を破いて、ブラジャーと同色のパンツ露わにする。浮かんでいる雫は汗じゃない。クレヴァスの奥から湧き出る愛液だ。
「んちゅぅっ、ちゅりゅっ、れろっ、んりゅれぇっ♥ お汁ぅ、んりゅるぅ♥」
呼吸をすれば甘酸っぱい牝の芳香が強烈に頭の中にまで染み込み、身体の内側が淫熱に疼く。思考が停止して恍惚の表情を浮かべる香具耶は、舌先で何度も薄布を牝窪に沿わせて舐め上げる。
「ひぅっ、んんんぅぁっ、かぐっ、やっ、それだめっ、なめ、るのはっ、ふぁっ♥」
ビクンビクンと太股を痙攣する様に震わせ、シヅカは香具耶の舌遣いに翻弄されて腕に力が入らない。カメラに向けて小振りの白い尻丘を突き出す様な姿勢の香具耶を実質支えている手が震える。下半身で暴れ回る快楽の波に掻き乱される思考は、快感を与えるよりも受ける方向へと傾く。
「んひゅっ、おいひ……♥ れりゅぅ、んちゅっ、んふふ、クリトリスもこんなに腫らしてるし、シヅカってばダメって言う割に、身体は正直だよ……えろぉ、れろれろぉ♥」
シヅカの蜜壷から滴るエキスを舐め掬い、口内で堪能する香具耶の表情は淫靡な悦楽に酔い痴れている。目の前の甘美な牝汁を前にして淫欲を優先している。その感情に呼応しているのか、それとも頭を動かす事でなのか、香具耶の頭の荊が小刻みに揺れている。理性は二の次。淫蕩に潤んだ瞳は自制を振り切った肉欲に濁り、香具耶の涎と愛液の染みで濡れた青い股布をずらして、興奮で盛り上がった恥丘を露わにする。薄らと開かれている秘裂を指で広げれば、鮮やかなピンク色の肉襞が花弁の様に広がる。陰唇を濡らす姫蜜の糸を引かせながらヒクヒクと蠢く肉襞をなぞる様に濡れ光る舌先が這う。妖しく艶然とした笑みでシヅカの秘所を舐める香具耶は興奮も一入とばかりに、快感で身体を震わせるシヅカの反応を愉しむ。
「んひっ、ひっ♥ やっ、ねっとり舐めちゃっ、ひぅぃっ、んぁっ♥」
次々と垂れ零れる粘膜の波を余さず舐める卑猥な舌の動きにシヅカは為す術もない。開いた脚は閉じられず、くぱぁ、と音が聞こえる程指で左右に開かれた姫穴から愛液がねっとりと尻の谷間に垂れていく様子が鮮明に撮影されている。自分の髪や顔で隠れない様にしているらしく、どうやら今の香具耶には、カメラを意識する余裕はあるらしい。
一方のシヅカにはカメラの存在は忘れないにしても、香具耶の卑猥な姿を映させようとする余裕はない。掻き乱される呼吸と下腹部から走る淫熱が間断なく襲いかかって来る。なまじっか絶頂をして間もなく、余韻の疼きが全身に残る中で焦らされる様な刺激を与えられ続け、呼気に滲む荒さは隠し切れず、快楽で茫洋に揺れる眼差しは目の前で左右に揺れる股座に食い込む香具耶の白いパンツに釘付けだ。シヅカにレズビアンの気はないが、催眠下である事に加えてこの異常な空間が、香具耶の秘め肉を包む薄布に対しての情欲を掻き立てる。香具耶のクンニに対抗する程の余裕はないが、目の前にある淫猥な濡れ染みを作る股布はシヅカの牝の本能を刺激する。
「かぐっ、んぅっ、ひっ♥ 香具耶だって、もぉ、パンツの染みが、濃くな、ひゃいっ♥」
「ふぇっ? えひぃっ♥ んぃっ、ひっ、ぉっ♥ おひっ、りぃっ……♥」
直接的な快感に加えて視覚的な興奮も相俟って、香具耶の舌先が包皮が捲れ上がった肉芽を霞めた瞬間に尻肉を支えた手が滑り、指先が薄布に覆われた菊門を浅く押し込んでしまった。
予想だにしなかった突如の快感に、腰のくびれを震えさせて香具耶が恍惚に口元をだらしなく緩めさせる。ジュンッ、と股間が疼き膣内から秘汁が大きく漏れて白い薄布の濡れ染みを更に濃く、膝をガクガクと震わせる。
「んひっ、おひっ、おひゃれっ、んぃぉ♥ しづかぁ、指ぃっ、ゆびぃぁっ♥」
「こっち? 香具耶、お尻の方が、はひっ、感じ、ちゃう……のぉっ? い、いやらひっ、いわね……んんんぅ、ふぁっ♥」
「ちがっ、い、いきなりだからびっくりしただ、け、ひっ、やめっ♥ ごめっ、シヅカっ、だめっ、私おひりよわっ、くひぃっ♥ コシコシしないっ、れよぉっ♥」
「それじゃ、舐め、ひっ、ひぅっ、舐めるのもぉ、いっ、息つよっ♥ クリトリスに息が当たって、ひゃあっ♥ あ、あいぃっ、少しで良いからやめなさいよぉ……!」
甘く淫らな少女の嬌声が重なり合う。どちらも止めてと口にしながらも、舐めるのも指で弄ぶ事も止める様子はなく、ただただ快感が身体中を容赦なく犯していく。密着した身体を擦り合わせる様に動かして、服がずれて肌蹴るのも気にせず淫行に没頭する香具耶とシヅカ。
「おまん、こからぁ、どんどんいやらしいお汁溢れてるのに、ひっ、ほんっ、ほんとにやめて良いの、シヅカ、はひっ♥ ほらっ、私の指、簡単に咥えちゃっ、んぃっ、ほっ♥ グチュグチュってぇ、えっちなおと、がぁ……すごっ、しちゃっ、ってりゅぅぅ♥」
「かぐっ、やっ、だっひぇっ、おしりで、こんなに濡らしてるくせっ、にっ、ひっ♥ 脱がしてっ、あげるっ、うっ♥ あっ、ひっ、パンツにお汁がトロトロ垂れて、いっぱいいやらしい糸が引いちゃってる、わっ、くひぃっ♥ 濃いまん汁で、ぐちょぐちょじゃ、な、ひぃっ♥」
喘ぎに籠もる悦楽の色合いを濃く激しくしながら、香具耶もシヅカも手を緩めない。
瑞々しい肌を波打たせてシヅカの蜜壷からは香具耶の細い指が三本も素早く抽挿されている。挿入されれば膣肉を小刻みに撫で擦り鋭敏な場所を探り、抜かれる時に白く濁った本気汁を掻き出す様に溢れさせる。何度も繰り返していれば、マットにまで白くねっとりとしたシヅカの牝汁が流れ落ち、尻肉までも粘着かせなら濡らしている。しかしすべてが順調ではない。シヅカを責める指の動きは自分に与えられる快感で不規則に揺らいでいるのだ。却ってそれが変則性の快感をシヅカに齎しているが、香具耶がそれに気付く事はない。
対する香具耶の方は更にスゴイ。シヅカの胸元にしとどに垂れ落ちる香具耶の愛液は少しずつ粘性を高め、卑猥なニオイを濃くしている。膝上にまで下げられたパンツ。露わになった淫裂と皺がれた菊門は既に濡れそぼって光沢を放っている。物欲しそうに淫靡な涎を垂らす肉壷を無視して、シヅカの細い指先は粘膜を潤滑油にして菊門の皺を押し広げながら狭まった菊穴をほぐしている。強引ながらも指先を挿入してクチュクチュと愛液を絡ませて浅い部分をほじれば、香具耶の尻丘がビクンビクンと波打つように白肌を震わせ、膝や腕を弛緩させて下に居るシヅカに掛かる重みが増す。言葉の端々に混じる嬌声の頻度が増し、指先が膣内を引っ掻き回す勢いが減退する。
ただでさえ性感が高まっている中で、香具耶もシヅカもお互いの敏感な秘部を弄り合う事に熱中する。どちらを先に絶頂させられるか、という意地の張り合いではない。もっともっと声が聞きたい、と。最も身近な存在があられもない卑猥な淫声を上げてはしたなくよがる姿を見たい、という単純な欲望を根付かせ、ジュプジュプッと牝汁が絡み合って響く音が拍車をかける。
「ここぉっ、んぃっ、ここでしょっ、あひっ♥ 裏側から、Gスポットあたりを押し込みながら、グリグリって、ぇひぃっ、ひっ、んぃっ、しひゃっ、しちゃうと、おまんこの涎が溢れてきへぇ、るっ、うぅ、あいっ、んにゃぁ♥ そこぉ、浅いとこっ、グチュグチュされたらぁっ♥」
汚れ一つない菊穴に差し込まれる指先が腸内で畝々と動き回り、香具耶の矮躯が背徳的な快感に悦び踊る。引き伸ばされた皺、菊門の周辺を揉みほぐす指の腹が尻肉を押し込めば身体は素直に感じているとばかりに、姫壷から大量の蜜が女陰を濡らして滴り零れる。
だがそれを行っているシヅカもまた香具耶の愛撫の前には手を緩め、声を淫悦に弾ませずにはいられない。
「おっ♥ ほひぃっ、いっ、しづ、かだってぇっ、物欲しそうにクリをヒクつかせてるでしょ、おひぃっ、んぇぁ、私の指ぃ、いひっ♥ も、もぉ、シヅカの白い粘々の本気汁でべっとり、だしっ、んぃぉっ、おひっ、んひ、ひっ♥ ほらぁっ、おまんこもっと激しくうごひっ、てっ、あげっ、あげるぅ、からぁ……ほぉっ♥ クリだってぇ、ひっ、おっ、そこだめっ、んひぉぉっ♥」
尻穴快楽にだらしなく涎を口元から垂らしながら、香具耶は懸命に覗き込んだシヅカの甘酸っぱい淫臭が充満する秘所を弄る手を激しくさせる。親指は赤く腫れ上がった姫豆を腹で押し潰す様に擦り、左右に開いた蜜壷に挿入された指がせわしなく膣内で動き回る。細い指が肉襞を掻き分け、より鋭敏に声を悦楽に弾ませた場所を重点的に責め出す。
「そこはっ、わたひっ、ひっ♥ あっ、あぁっ♥ 弱いからぁ、すぐにまたキちゃっ、んひぁっ♥ まっ、まってかぐっ、きひっ、んひぃぁっ♥」
「あひぃっ、ひっ♥ しづかぁっ、おしっ、りと一緒に、クリいじらないれぇっ♥ んい、きぁっ、ふぁぁっ、だめっ、私もっ、キひゃ、うぅぅ♥ 奥から熱いのクるぅっ♥」
二人の身を襲う快感の量が増していく。痙攣はより小刻みに全身に伝わり、その表情は淫らに弛んで、激しい手淫の動きで奏でられる水音が頭の中に響く。粘々と絡み付く粘膜が瑞々しい肌をいやらしく濡らし、昂ぶる快楽の波濤が子宮の奥底から強烈な疼き共に競り上がってくる。言葉は少なくなり、代わりに没頭する様に熱く卑猥な牝の声が重なり合う。
「おしりぃっ、おしりでキちゃ、いひぃんっ♥ だめ、だめぇっ、むりむりぃっ♥ あっ、あっ♥ だめ、もうイくっ、おしり弄られてイっひゃっ、んいぃぃあああっ♥♥」
「はげひっ、くひぃっ♥ そんにゃ激しくおまんこ掻き回されたらぁぁ、んいぃぃぃっ♥ イクっ、いくぅぅっ♥ またアクメるぅぅっ、んああああああっ♥♥」
高まり合った快感が一気に内側から溢れ出して爆発する。またも殆ど同時に絶頂快楽に襲われた香具耶とシヅカは、その秘所からより濃厚な白濁した牝汁を大量に零しながら強烈な、視界を一瞬で白く染め上げて明滅する悦楽の嵐に身体をビクンビクンと跳ね上がらせる。甘美な快楽の痺れが爪先までピンと足を伸ばさせており、意識は半ば朦朧としているのか瞳の焦点が定まっていない。
「んぁ、はぁ……はひぅ……シヅカの、ばかぁ……」
「香具耶に、言われたくない、わよ……んひっ」
二度に渡る絶頂の余韻はそう簡単に抜けないらしく、身体を震わせて完全に脱力した状態で横たわる香具耶とシヅカ。艶めかしく波打つ細い美麗な肢体が卑猥に揺れる。だがカメラの存在を思い出したのか、疲労感を微かに滲ませながら起き上った二人は、肌蹴た制服を直さずに抱き合って唇を重ね合わせた。
「んぢゅっ、ちゅむっ、んりゅぇ……ぢゅぱ」
「ふむぅ、んりゅ、ぐちゅ、んぇっ、香具耶……そろそろ、欲しいんじゃないかしら?」
ねっとりと舌を絡ませ合い、唇を放した二人の間には当然の様に粘膜糸が繋がっている。その姿は、却って全裸よりも猥悦な雰囲気を出している。共に上着はチャックを全開にしており、ブラジャーは捲れ上がって乳房は露わになり、興奮で赤らんでいる桜色の乳峰は硬く尖っている。スカートは皺が乱雑に捲れて、半脱ぎ状態のパンツと秘所との間には愛液の糸が出来上がっている。そんな淫靡な姿で微笑んだシヅカは、脇の袋の中にあった巨大な肉棒を模した双頭ディルドを取り出す。
「ほ、欲しいけど……そんなおっきいの挿れたら、私また直ぐにイっちゃうよ?」
「私だってそうよ。でも……んぢゅっ、ぢゅぱぁ、んぐぢゅりゅっ……んぇぷ♥ 我慢出来る?」
肌色で生々しい疑似肉塊を頬張り、自分の涎を大量にまぶして口から解放すれば、口内粘膜で濡れ光るいやらしい双頭ディルドが露わになる。恍惚とした眼差しを向けた視線を微かに動かして、香具耶へと向ける瞳には愉悦の色が滲んでいる。
「んん……むり、んりゅ、れろぉ……はぷ♥ ぢゅりゅっ、んぢゅぶっ……んれろ、くちゅ♥」
「でひょ、んぢゅりゅ、ぢゅぷっ、んっ、れろれろぉっ♥ 舐めてるだけで、欲しく、なるもの」
差し出された疑似肉棒を咥え込む躊躇いなど香具耶にはなかった。お互いに反対側から亀頭部分を飲み込み、エラ張った肉傘に唇が引っ掛かる度にじゅぽじゅぽといやらしい水音を立てながら舐めしゃぶる。血管まで明確に再現された肉棒は微かに反り返っており、太々しい肉茎まで喉奥深く受け入れた香具耶とシヅカは、次々と溢れ返る口内粘膜を亀頭を始め双頭ディルド全体に塗りたくる。涎が口元から垂れ落ちる事など一切気にしない。二人の頭の中では、この口の中全体を埋め尽くす肉茎が自分の姫穴を埋める想像でいっぱいなのだ。舐めしゃぶるだけで感じてしまう強烈な牡の象徴。錯覚か、それとも事実なのか定かではないが、口の中に拡がる味には確かな牡がある。まるで本物を舐めている様な気分が、二人の興奮と劣情をより深く濃密にする。顔に掛かる髪を振り払いながら、香具耶とシヅカは翠蒼の髪を振り乱しながらしっかりとしたストロークで疑似肉棒を味わう。浮き出た血管、カリ首が舌を掠める度に、香具耶もシヅカもビクンと肩を震わせる。口内で生温かくなった肉棒から口を離せば、幾重にも繋がる透明な滴の糸。ねっとりと唇から途切れ、外気に曝された疑似肉棒からは二人の子宮を疼かせる牡の芳香が漂っていた。
「なんで、とか思うけど、いいよね、別に」
「そうね……それじゃ、挿れるわよ……んっ、んぅっ♥」
疑念は目の前の肉欲の前に直ぐに掻き消える。ストッキングの破け具合は更にひどくなっており、ずらされた股布は捲れ上がっており、濡れそぼった秘所からは今も愛液が垂れている。シヅカはぷっくりと膨らんだ肉土手に亀頭を沿わせ、何度か擦れば唾液よりも粘度の高い蜜がコーティングされ、ビクビクと太股を震わせながらクレヴァスに亀頭を宛がった。
ちゅぷっ、ぢゅぶっ。
艶めかしい水音を響かせて僅か程度に亀頭を飲み込んだ姫肉から伝わる悦楽に、シヅカの腰が尋常でない程痙攣し、背中から崩れ落ちそうになる。込み上げて来る快感を堪え、瞳を瞑ってゆっくりと亀頭を自らの膣穴へと沈めるシヅカの口からは、甘く蕩けた女の悲鳴が掠れ漏れる。
「んぃっ、いっ……圧迫感、すご、ひっ♥ くひっ、んんっ、あっ、あっ、あぁっ♥」
あっと言う間に、亀頭はシヅカの膣穴から漏れる愛蜜で白く濡れた。潤滑油となり、元々が蜜壷と言って良いくらいに濡れそぼった膣内は呑み込んだ亀頭を強烈な締め付けで締め上げる。まだ亀頭しか挿入し切っていないが、絡み付く肉襞が決して離さないとばかりに咥え込んでおり、膝立ちになっても落ちる様子さえない。
「シヅカ、もうちょっと奥まで挿入しないとダメだよ」
「わっ、わかっへ、るわよぉ……んぃっ、いっ、あぁ、んひぃっ♥ 本物の、おちんぽ、みたひっ、これ、しゅごひっ、ごりごりってぇ、膣内がぜんぶぅっ、きもちいいとこ全部抉っひぇ、るぅっ♥ あっ、だめっ、ちょっとイっちゃ、うっ♥ ひっ、ああっ♥」
ガクガクと膝が震え、大きく背中を仰け反らせて絶頂するシヅカ。突き出した舌から涎を撒き散らしてアクメの悦楽に浸り掛けるが、膣肉の圧が緩んだのを見逃さなかった香具耶が、抜け掛けたディルドを一気に深くまで挿入した。
「ていっ」
「えっ、ちょっ、あいいいいいっ♥ んぉっ、おっ、ほぉっ♥」
可愛らしい掛け声の直後に、シヅカの獣染みた嬌声が響いた。下品な声は一瞬何が起きたのか理解すら出来ない快感が脳天まで一気に突き抜けたのだ。蒼い髪を振り乱し、見開かれた眼のまま膝から崩れ落ち、ディルドが挿入された秘所を突き出す様に背中から倒れる。
「ひゃっ、んんっ、あっ、あはは……ちょ、ちょっといきなりすぎたかな。潮噴きまでしてる……」
目の前にいたため、強烈な淫潮の噴射を全身に浴びた香具耶は、いっそ白目を剥いて失神するのではないかと言うシヅカの様子にせめて一声掛けるべきだったかと苦笑する。
「あひゃ、りまえ、れしょ、ばかぁ……」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになったシヅカだったが、隠し切れない快感に蕩けている表情は隠せない。だが恨みがまし気な眼差しも込められており、実に忙しない表情の変化だが、今も彼女の意思に従わずに膣内では肉襞が蠢き、自ら亀頭にすり寄って擦れて快感を生み出している為、細い腰が艶めかしくくねられている。
「そ、それじゃ次は私だけど……えっと、い、いきなりしないでね」
「そんなよゆっ、なひ、からっ、はやくしてぇっ」
先程の自分の行動を顧みて腰が引ける香具耶を急かすシヅカ。勿論、その言葉通り香具耶に対しての細やかな復讐を鑑みる余裕すらない。膣内で生まれる快感は鎮まり切っていない絶頂感を小刻みに刺激し、何度も小さな絶頂をシヅカに与えている。今すぐにでもこのディルドを激しく抜き差ししたい衝動に駆られているのだ。若干怯えながら、香具耶は片足だけパンツを脱いで自ら秘唇を左右に押し広げて濡れそぼりながらヒクヒク蠢く肉襞をシヅカが咥え込むディルドの反対側の亀頭をジュプゥッ、と音を立てて押し込む。
「んぃっ、あっ、これ太くてっ、すごっ♥ くひっ、いっ、おちんぽの先っぽだけでもっ、あひっ、イきそうになるぅっ、ふひっ、ひあっ、あっ♥ シヅカが潮噴いちゃうの、わかるかもぉっ♥」
「それはっ、かぐやのせひっ、れしょぉっ♥ はやくっ、奥まで挿れてぇっ。わたひっ、我慢出来なくなるからぁっ♥ 私みたいにっ、子宮口まで先っぽが来ちゃうくらい深くぅっ、んぃあっ♥」
「あひっ♥ そっ、そんなに深く、までぇっ? あっ、でもこれ奥まで、ひゃあっ♥ いけそっ、んっ、んんぅっ……かひっ!? んっ、いっ、ふぉっ♥ 奥キたぁぁ……♥」
仰向けになって大きくM字に開脚をし、絡ませ合った香具耶とシヅカ。膣内の最奥まで肉棒を咥え込み、接合部の隙間からは絶えず白く濁った牝汁が垂れて肌を伝いマットを濡らしている。淫蕩に瞳を濡らし、恍惚とした表情の香具耶を見てシヅカが僅かに上体を起こす。
「香具耶、もっ、しっかり……挿れた、わね、ひゃいっ♥ それじゃ、いくわよっ……」
「んっ、わか、っひゃ、くひぃっ♥ いっ、一気に、おねがひっ」
双頭ディルドの中央部分にあるスイッチを入れた瞬間に膣内の肉棒が縦横無尽に暴れ回った。
ブブブブブブブブッ!
「んああああっ、あいっ、いひぃぃぃっ♥ これっ、想像いじょっ、んひぉっ♥ ほっ、ほぉっ♥ んぃぃあああっ♥ おぐっ、突かれながらグリングリンって回っへ、るぅぅぃぃいっ♥」
「ひゃあっ♥ あえっ、えいっ、いっ、いいいいああっ♥ ないこえぇぇっ、いひっ、しゅごっ、しゅごしゅぎるぅひぃっ♥ いひっ♥ ひぃっ♥ ひぃぃぃあっ♥」
膣内で前後に突き、左右に反り返った肉茎が回り蹂躙するディルドの動きで、大量の粘膜が溢れ返りくぐもった水音が響く。しかしそれを上回る想定外の快感に香具耶とシヅカの嬌声が叫び渡る。
「ああっ、だめだめだめぇぇっ、子宮グリグリされるとすぐイくっ♥ んんぉぉっ♥ ひびくっ、ひびくぅっ♥ しづかぁっ、これとめへっ、イくぅっ、いぐぅぅっ♥」
「おぉっ♥ ほぉっ♥ んぃぅぅぅっ、それなら腰動かさなひっ、れよっ♥ あひぃっ♥ むりっ、むいっ、ずっとイってるのにぃっ、こんなスゴイの、されたら、降りれにゃっ、ひぃっ、ふぉっ♥ あひゃまっ、ばかになるぅっ、イくのとまんなひぃぃっ♥」
無意識に更なる快感を求めている肉体は、香具耶とシヅカが性感をより強く得られる行為を迷わず実行する。腰を前後に動かして水音を絡ませながら尻肉を打ち付け合わせれば、反動で膣内のディルドが更に不規則に膣壁を抉り、子宮口を容赦なく小突きする。
電撃を受けているかの様に強烈な快感が絶え間なく香具耶とシヅカの全身に流れる。下腹部から足の爪先、頭の天辺まで。高熱が波打ち、思考を沸騰させて悦楽を求める肉体の訴えに心も屈する。止めて、と叫んでいた声は甘く蕩けたもっと激しく動いてという欲求に変わり、香具耶の愛らしい顔立ちも、シヅカの美しい麗貌もだらしなく緩み、快楽を求めて舌先を垂らしてアクメ顔を曝している。そこに羞恥の感情は一切ない。情欲に駆られて牝の本能の一部を暴走させた少女がいるだけだ。
「んひぃぃぉぉぉっ♥ はげひいぃぃっ、クるっ♥ すごいのクるぅっ、あひぃっ♥ シヅカぁっ、もっと、もっと強く、くひぃっ、それぇっ、それそれぇっ♥ 子宮ガン突きぃぃぃっ♥ おまんこ気持ちイイのが頭にひびくぅっ、偽物ちんぽしゅごくれぇっ、あへっ♥ んへっ♥ アクメするぅ、すっごいのがぁっ、んひ、連続子宮イきでクるぅっ♥ いぐぅっ、いくいくいくいくいぐぅぅっ♥ 香具耶偽物ちんぽで子宮イきするぅぅぅぅぅぅっ♥♥」
「らめらめらめぇっ♥ 堕ちるぅっ、偽物ちんぽで堕ち、んほぉぉっ♥ ちんぽ好きになるぅっ♥ ふひぁぁあっ、あひっ、ひっ、ひきぃぃっ♥ こんなのむりぃっ、堕ちるぅっ、堕ちますぅぅっ♥ シヅカぁ、偽物ちんぽに負けてアクメしますぅっ♥ ちんぽ堕ちするぅぅっ♥」
もはや普段の決然とした凛々しい姿など見る影もない。淫猥な言葉を早口で捲し立てて自分の中の興奮を高め、言葉通りに激しい絶頂を迎える香具耶とシヅカ。腰を浮かばせて暴れ回るディルドを咥え、見せつける様に淫汁まみれの股間を突き上げると「んひぃっ♥」と二人同時に声を漏らして淫潮が噴水の様に二人の身体に降り注ぐ。快楽に蕩けた下品な表情で潮噴き絶頂を繰り返す。だがスイッチを切らない限りは止まる事のないディルドは二人が激しい絶頂を迎えた事など関係なしに、まだまだ膣内を刺激して、二人を絶頂の荒波から逃がさない。
「ふぉぉぉぉぉっ♥ いぐぅっ、また出るぅぅぅっ♥」
「ひぬっ、ひんじゃっ♥ 気持ちよすぎてひぬぅぅぅっ♥」
それを苦痛と感じず、幸せだと心の底から思う叫び。何度も何度も繰り返し、最終的には二人が同時に意識を失うまで絶頂地獄は続き、ベッドは大量の牝蜜を吸い込んでグチュグチュに変わり果て、周囲にこびり付いた淫臭はそう簡単には取れないほど濃密だった。竜人、魂獣でなければ脱水症状を起こしても不思議ではないが、意識を失っている二人の寝顔は、それまでの乱れ様に比べれば穏やかだ。
「…………いやぁ、喋ると価値が下がるとは言え、ここまで気配を消すのは大変だな」
撮影機器の停止をし始めたゴウスケは嘆息を零しながら呟いた。彼の中で想定をした内容よりも遥かに上回った収穫。尤も、彼の頭の中にこれ以外の内容も考えられている。メインは飽く迄香具耶とシヅカの二人であり、男優的な存在はほとんど必要ない。インタビュー映像、広告的な意味合いを含めた、制服から覗ける下着のチラリズムを強調した映像。当然、自慰映像も新録する。
「ナイアの催眠、元々持っていた潔癖さを反転させての意識の変性。ここまで淫乱になると、元々が余程だってのが良くわかる。まあだからこそ冴樹も花媛も人気なんだろうがな」
撮影を止めて、用意してあった毛布を二人に掛ける。時期的には必要ないかもしれないが、濡れている二人をこのまま放置するのは得策ではない。目が覚めてからしっかりとした対応をする事も頭に入れている時点で、ゴウスケは悉くその思考が劣情ではなく金欲を起点にしている事がわかる。
一体なぜ、そこまでして貪欲に、外道の行為を働いて金を求めるのか。そこに理由があるのかどうかさえ定かではないが、少なくとも、寝息を立てる二人に向ける視線に卑俗な感情はなかった。
この二人のエロいのが無い。
無いなら自分で書けばいい。
だが足りない。少しでも香具耶ちゃんとシヅカ様の名前が広がってくれれば嬉しい。
そんな願望とただただエロいの書きたい欲望が混ざって出来上がった代物をまとめますた。
なお書いたのは半年以上前という衝撃を自分で味わっています