それもきちんとエッチ目的と明言されて。
嬉しいでしょうし、気合いも入っている事でしょう(笑)。
ではでは。
マスターとカドケウスの二人は、ファンキル学園の帰り道に手を繋いで、仲良く並んで街を歩いていた。
この二人の手の繋ぎかたは、いつの間にかお互いの指を全部絡め合った恋人繋ぎになっている。
更にカドケウスは、マスターに全身で寄り添うと、そのマスターの腕を自分の胸の谷間に挟み込んで、ぎゅっと抱き締める様な格好で歩いていたのだった。
マスターのほうは、この格好に照れて少し嫌がっていたが、カドケウスのほうはと言うと、今日はもうこのマスターを絶対に逃がすつもりはない、と言った様な意気込みを感じさせていた。
カドケウスは、このマスターが本気で何かから逃げようとした時の逃走スキルの凄まじさは、戦闘中や私生活も含めた長い付き合いで、良く知っているのである。
二人で色々な世間話をしながらの帰り道だったが、カドケウスはマスターの手を握りながらその指に爪を立てたり、腕に胸を強く押し付けたり、耳元に息を吹きかけたりと絶えず色っぽい刺激をマスターに送り続けていた。
そのせいか、マスターの股間がしぼんで落ち着くことは、この道中全くなかったのであった。
その内に、マスターの住んでいるアパートが通りの向こうに見えてきた。
だがマスターは、アパートの手前にある薬屋の前でピタリと足を止めた。
そしてマスターはカドケウスに向かって、少し恥ずかしげに言い出したのだった。
「……あ~、あのな、カドケ。ちょっと俺、そこの薬屋に寄ってくるよ。一度この腕を離してくれんかな?」
カドケウスはマスターを見上げると速答してきた。
「え、やだ。ダメ」
「おい」とつっこむマスター。
「別に離さずに、このまま私と一緒に行けばいいじゃない」
カドケウスは淡々と反論してくる。
マスターは困ったように顔をしかめる。
「いや、そこで買うもんが買うもんだからさ。恥ずかしいって言うか何て言うか……」
「?」
カドケウスは疑問符のついた様な顔を見せている。
マスターはヤケになって、カドケウスの耳元でささやいた。
「だから、アレだよ。……ゴムだよ、ゴム。……えっちな事をやるなら、それはやっぱ必需品だろ?」
マスターの顔は何か少し赤くなっている。
だがカドケウスは、まだよくあまり分かってない顔をしていた。
「ゴム?ゴム……。それって髪留めのゴムの事?髪を縛るための黒ゴムなら、私いま何個も持ってるよ」
マスターは諦めたように小さくため息をつくと、あまり言いたくなかった単語を、はっきりと口に出して言った。
「違う。……コンドームの事だよ。どうだ?俺達の今の格好で、それを買うのはかなり恥ずかしいだろ?まるで『俺たち今からエッチやりまーす!』みたいな事を宣言している様なもんじゃないか」
おどけた様に言うマスターを見て、カドケウスはくすりと笑った。
だがカドケウスは、じっとマスターを見上げて疑問を口にした。
「でも、それって必要かな?」
「……え?」
「あれって、女の子が妊娠するといけないから使うものでしょ。あとは病気を防いだり」
「まあ、そうだが……」
「私妊娠しないよ。それに処女だから性病とかもないし」
マスターは、彼女に自分は妊娠しないと言われて言葉に詰まってしまった。
そう、キル姫は人と交わって、その子供を産むことは出来ないのである。
簡単に言うならば『キル姫は生物学的に、人間の女性と体の仕組みはまるで同じなのだが、遺伝子学的に言うと全く別種の生き物である』と言う事になるのだろう。
しかし彼女達にも、人の女性と同じにちゃんと月の生理すらあるのだが、それが何故なのかは理由は未だに分かっていなかったのであった。
マスターはしどろもどろな口調で言い出した。
「それはまあ、……うむ、確かに……。だけど、もしも、万が一って事もあるじゃないか」
カドケウスは小首を傾げて問い返してくる。
「それって、大昔の伝説級のお話でしょう?『昔々ある所に一人のキル姫がおりました。彼女はマスターと愛のあるエッチをして、そのマスターとの子供を身籠りました』って。あんなの眉唾ものもいいとこよ。今の現代ではそんな噂すら全くないんだから。だ・か・ら、大~丈~夫!!マスターは私のお腹の中にいくらでも出していいの」
マスターは彼女のその直接的な言葉に少したじろいだ様子を見せる。
「でもなぁ……」
だがマスターは中々煮え切らない態度を続けている。
カドケウスは肩をすくめて言い出した。
「まぁ別に、買いに行くなら行ってもいいよ。ただし、この姿勢のままであのお店に行くのならね♪」
カドケウスはそう言うと、マスターの腕にピタッと頬を寄せる。
マスターは腕に寄り添っている笑顔の彼女を見て、とりあえずもう今日のところは、コンドームを買う事は諦める事にしたのであった。
二人はマスターのアパートの入口にたどり着いた。
二人は未だに、あのピタリと寄り添った姿勢のままである。
マスターは、誰にも知り合いに出会いませんようにと願いながら、早足でアパートの廊下を歩いていった。
そして幸運にも、自分達の姿は誰にも見られずに部屋に入れて、マスターはホッと安堵のため息をついたのだった。
マスターは無事に自室に入って、さてこれからどうしようと考えていると、身を離したカドケウスがいきなり学園の制服を脱ぎ出しているのに気が付いた。
マスターは慌てて彼女を制止する。
「ま、待て!カドケ。ちと早すぎるだろ!?」
だがカドケウスは、キョトンとした目をマスターに向けてくる。
「え?私はただこの制服を脱いで、楽な部屋着になりたいだけだよ」
マスターはホッと胸を撫で下ろした。
「そ、そうか」
「ねえマスター。何か着るもの貸して」
カドケウスはもうすでに下着姿になっている。
彼女のつけている下着は、白い生地に小さいイチゴ柄がいくつも描かれている何かとても可愛らしい下着であった。
マスターはカドケウスのその下着姿から視線を逸らして、自分の寝室を指で示した。
「寝室のタンスから探して、何でも好きなの着てこいよ」
「は~い」
カドケウスは頭の後ろに手を組み、テクテクと寝室に歩いていった。
マスターは、とりあえずあの格好でうろうろされないと分かり、助かったと思った。
あの下着姿のままで彼女にまとわりつかれては、とてもじゃないが、夜まで理性が持ちそうもないからである。
マスターは気を取り直して、まずはお風呂を沸かす事にした。
少し小さめな浴室の小さい湯船の風呂なので、洗うのはとても楽だ。
マスターが手早く風呂を洗い終えて、浴室から脱衣所に出て来た時に、カドケウスがひょいと、廊下から顔だけを覗かせてきた。
「何か手伝う?」
そう訊ねる彼女は灰色のスウェットを身に付けていた。
マスターはよしよしと思いながらそれに答えた。
「いや、もう終わった」
「そう」
彼女は全身の姿を表してきた。
マスターの目が、カドケウスの体の下のほうに一瞬釘付けになる。
カドケウスは上はスウェットを着ているのだが、下には何も履いてなく、白い太ももが剥き出しの素足なのであった。
着エロとでも言えば良いのか、その姿は何かとてもエロく愛らしい姿である。
マスターは苦い顔で文句を言う。
「カドケ……。お前、ズボンはどうした、ズボンは」
カドケウスは自分の姿を一度見おろしてから答える。
「何か、このスウェットの下を履いてみたらすごく長くて、折っても凄くごわごわするから、もうやめちゃった」
「……そうか」
マスターはすぐに納得した。
彼女の身長なら仕方がないと思ったのは言うまでもない。
カドケウスはそんな諦め顔のマスターの目の前で、自分の着ているスウェットの襟元に鼻を当てて、何かクンクンと服の匂いを嗅いでいる。
それもとても嬉しそうに。
マスターは、こやつは何をしているんだろうと思ったが、すぐにある事に気が付いた。
カドケウスが今着ているスウェットは、ここ最近ずっと自分が寝間着に使っていたものなのだと言う事に。
しかも、面倒くさがって1週間は変えてない寝間着で、たぶんもう何か少し臭うのだろう。
マスターは慌ててカドケウスに問いただした。
「おい!カドケ!お前それ、ベッドの上にあったものだろ!?」
「そだよ」
「お前なぁ……俺はさっき、タンスの中から探せって言ったんだぞ」
「うん。でも良いじゃない。まだ着れるんだから」
「そう言う問題じゃない。……その服、何か臭うのか?」
「え?うん、ちょっとね。うっすらとマスター臭がするの。クンクン。えへへ」
カドケウスはそう言って、嬉しそうにまた襟元を持ち上げて、それに鼻先を近づけたのだった。
マスターは自分の匂いを嗅がれて、何か少し恥ずかしくなってきた。
「……だから、それやめっての」
「何で?良い匂いだよ。クンクンクン♪」
マスターは、カドケウスが嬉しそうにずっと襟元に顔をうずめているので、彼女がいったいどんな匂いを嗅いでいるのか、少し気になり始めた。
カドケウスは、そんなマスターの心情を察知したように言い出してきた。
「はい。こんな匂いだよ」
カドケウスは襟元を少し広げてマスターに近づけてくる。
マスターは彼女のその襟元に顔を寄せて、その匂いを少し嗅いでみた。
だがカドケウスが言う、そのマスター臭と言うものは、彼女の放つ良い香りに上書きされたようで、あまりよく分からない。
逆に、マスターは彼女の甘い体臭を間近で嗅ぐ事になり、何か頭がくらくらしてきたのだった。
カドケウスは、自分の襟元に寄ってきたマスターの頭から、着ている服と同様のマスター臭を感じて、それを堪能するべくいきなりマスターの頭を抱き抱えた。
そしてマスターの髪の中に顔をうずめて、鼻で大きく息を吸いこんだのだった。
服の残り香とは段違いのマスターの匂いが、彼女の鼻腔に充満してくる。
カドケウスは幸せそうな表情で、このままずっとこの匂いを嗅いでいられればいいのになと思っていたのだった。
マスターのほうは、いきなり顔を彼女の首もとにくっつけられて、一瞬慌てふためいてしまった。
だが、自分の目の前に迫った彼女のほっそりとした首すじを間近で見ていて、マスターは何かムラっときてしまい、その彼女の首すじに舌で触れたくなってしまった。
……この綺麗な肌を舌で舐めたら、それはいったいどんな味がするのだろう?
マスターはこの湧き上がった好奇心を抑えられずに、舌を伸ばすとペロッと彼女の首すじを少し舐めてみた。
マスターの舌が彼女の肌に触れた瞬間、カドケウスは可愛い声を出してしまっていた。
「あ、やんっ」
マスターは舌を口の中で転がして、その味をよく味わってみた。
ちょっと塩気があり何かとても美味しく感じる。
彼女は昼間に少し汗でもかいていたのだろう。
マスターはもう一度、彼女の首すじを舐めてみた。
今度はもっと舌を大きく出して大胆に。
……ぺろんっ。
「ひゃんっ!」
首が感じすぎて弱いのか、カドケウスは慌てて身を離して逃げ出そうとする。
だが今度は、マスターが彼女を逃さないように、彼女のそのほっそりした腰をぎゅっと抱き締めていた。
マスターは膝を彼女の足元について、彼女の首すじに自分の顔が行くような姿勢をとっている。
マスターはカドケウスの首すじから耳たぶの後ろにかけて、お返しとばかりに時間をかけてじっくりと彼女の匂いを嗅いだ。
彼女の体からは、何か少し甘いような体臭がする。
マスターにとっては興奮してくるようなとても良い匂いである。
マスターに耳元で、ふんふんと鼻を鳴らすように自分の匂いを嗅がれて、カドケウスは恥ずかしがるように言い出した。
「あ、待って待って!駄目だよマスター!まだお風呂に入ってないから、少し汗臭いかも……」
だがマスターはお構いなしに嗅ぎ続けて、その内に彼女の首回りをペロペロと、まるで犬が主人にじゃれる様に舌を大きく出して舐め始めた。
「あっ、やっ!ひやんっっ!だめっ……あんっ」
カドケウスは身をよじる。
だがマスターは彼女の細腰を抱き締めて、彼女を逃がさない。
カドケウスの首すじから喉元にかけて、そして両耳の裏までもマスターの唾液でベトベトになる頃には、彼女は自分の体の正面を、マスターの体にこすり付けるような、何かいやらしい動きをし始めていた。
カドケウスは自分の胸の固くしこった乳首を、マスターの胸板に強く密着させて擦り付けている。
更に腰も動かして、恥骨付近をマスターの股間の固く盛り上がっている箇所に、強くこすり付ける様になっていた。
お互いが気持ち良く感じ始めていて、お風呂のお湯が溢れるまで、ずっと二人で甘い吐息を漏らしながら脱衣所の中で体を押し付けあっていたのだった。
お風呂のお湯がざざっと溢れた音で、やっとマスターは我に返った。
マスターはカドケウスの体をしぶしぶ解放して、お風呂の湯を止めに行く。
カドケウスはペタンとその場の床に腰を下ろしていた。
彼女の顔は赤く、そしてその息は少し荒い。
マスターがお湯を止めて脱衣場に戻ってくると、カドケウスはマスターを見上げて文句を言い出した。
彼女は口をわざとらしく尖らせているが、目元は嬉しそうに緩んでいる。
「もう、お肌ベトベト!ちゃんとマスターが責任持って洗って綺麗にしてよね」
マスターは快く笑って承諾したのだった。
もうそのまま二人でお風呂に入る事になり、カドケウスは着ている服をすぐにその場で脱ぎ出して、何のためらいもなくマスターの目の前で全裸になった。
そして自分に見とれているマスターに可愛らしく催促する。
「マスター、まだー?」
マスターも覚悟を固めて服を脱ぎ出した。
しかしマスターは、最後に残ったパンツを脱ごうとした段階で、しばし躊躇をしてしまった。
パンツの中のチンコがすでに、恥ずかしいくらい固くビンビンに屹立しているからである。
それにカドケウスが、じっとその股間を食い入る様に見つめているのも何か凄く気になるのだ。
だがマスターは、どうにでもなれと言わんばかりにパンツを勢いよく下ろした。
マスターのモノがバイーンと大きく揺れて露になった。
カドケウスはおおと呟き、目を輝かしてその動きを目で追っている。
マスターはもう男らしく股間を隠さずに、仁王立ちしてカドケウスに向き直った。
カドケウスはニコッと笑って、マスターに手を差し伸べてきた。
「行こうよ、マスター」
そう言ったカドケウスは、マスターの手を取るのかと思いきや、そのままマスターの反り勃つチンコをぎゅっと握りしめてきた。
とても握りやすい形状をしていて、それに位置的に違和感がない。
そして彼女は、そのままチンコを引いてマスターを浴室内へと連れて行った。
破天荒な行動だが、力加減はちゃんとしてあり、マスターは苦笑しながら、チンコを引かれて彼女の後ろにつき従っていったのだった。
カドケウスは浴室に入ると、さっさとカランの前の椅子に一人腰かけた。
そしてそこでじっとしている。
マスターに早く自分を洗えと言わんばかりである。
マスターはさっそく彼女を洗ってあげようとボディソープの容器を手に取った。
だが、いつも自分が使っている、体を洗う為の柔らかいスポンジが何処にも見当たらない。
マスターがおかしいと思って辺りを探していると、カドケウスがそれを手に持って、自分の股間に挟んで隠しているのに気が付いた。
マスターはカドケウスの頭をツンとつついて言う。
「おい……ちょっと待て、カドケ。何で隠してんだよ」
カドケウスはしらばっくれる様に可愛く答えた。
「な、何の事かなー?」
「分かってるだろ。スポンジだよスポンジ。それがないと体を洗えないだろが」
「私何も隠してないヨ。……でも、スポンジなんてなくても普通に洗えるけど。私はいつも自分の手で体を洗っているし」
マスターは自分の手のひらを見て言う。
「ん?手で、か……?」
「うん♪」
彼女はマスターに向かって満面の笑みで頷いてきた。
マスターは、とりあえずカドケウスがスポンジを渡す気が全くないと分かり、もう彼女の勧めに従って、自分の手のひらで彼女の体を洗う事にしたのだった。
{続く}
さて、次はお風呂で洗いっこです。
題名もそのまま「お風呂で洗いっこ」です。(予告)
多少エロめに書きます。
半ば書けているので更新はたぶん早めです。
ではまた。