一応カドケウスの本番エッチの初体験的な話は終わったのですが、まだ色々エッチな初体験することあるやん!ってな感じで二人の後日譚的な話を書いてみました。
キーワードは『にゃんにゃんごっこ』と『埋め尻尾』となります。
【挿絵表示】
短くスパッと書くつもりが長々と書いてしまったので、もう前後編に分けました。
ではでは宜しくお願いします。
(^^)/
体育倉庫の暗がりの中で半裸の少女が馬乗りをするような姿勢で、その体を上下に揺さぶられて可愛い喘ぎ声をあげていた。
彼女が頭につけているウサギの耳の様な大きな紫色のリボンも、彼女のその動きに合わせてゆさゆさと大きく揺れている。
「…んっ、んぅ……、……あ…あ、んっ……あ、あん……う……あん!…やん!…あう!……」
その少女が着ている服は学園の制服の薄いブラウスだけで、しかもそのブラウスも前のボタンを全て外されていて、彼女の上半身の正面は白い素肌が完全に丸見えになっている。
その中に着けている水色のブラジャーは胸の膨らみから上にずらされていて、可愛いおっぱいとその真ん中のピンク色の乳首も全て見えているような状態であった。
彼女は下半身には何もつけてなく、その太ももからお尻の艶やかで綺麗な白い肌が、何かこの暗がりの体育倉庫の中で輝いているように見えていた。
その少女は初めは声を出さないように何とかこらえていたのだが、体の敏感な内側を強くこすられ続ける快感についには我慢出来なくなり、大きな喘ぎ声を上げ始めてしまっている。
そんな乱れ始めた少女を自分の下腹部の上に跨がらせて、小刻みに上下に揺さぶっている男性が、彼女を少したしなめるように囁いた。
「……カドケ、ちょっと声が、大きいって……」
カドケウスが大きく息を乱して途切れ途切れに答える。
「あ、あう……だ、だって……あっあん、やっ、ん……マスターのさきっちょが、わ、私の、深い……んっ……トコに、とんとんって、当たるンだもんっ……」
「……はあ、はあ、……しょうがないな……。よいっ……しょっと……」
マスターはそう言うと、カドケウスのおまんこに肉棒を深く挿し入れたまま上半身だけを起こした。
「ほら、声が出ないように口を俺の口で塞いでいろよ」
「うん」
カドケウスは素直にマスターの口に自分の口を合わせると、二人で濃厚なキスをし始めた。
二人の舌がお互いの口の中で絡み合い、お互いの唾液が混ざり合う。
そしてマスターはカドケウスのお尻の下に両手を掛けると、また先程と同じ様に彼女を上下に揺らし始めた。
先程の騎乗位から、あぐらをかいて座った相手の正面から抱き付く格好で性交をする対面座位に姿勢が変わっていた。
カドケウスは口をマスターの口と合わせているので大きな声は出していないが、気持ち良さげなくぐもった喘ぎ声をずっと上げ続けている。
「…うっ…うんっ……ん、あんっ、……ん、んうっ……」
薄暗い体育倉庫の中で彼女のその小さな喘ぎ声と、二人の結合部から聞こえるクチュクチュといった淫靡な水音がかすかに響いていた。
「……んっ、うっ、んうっ、……あ、あうっ、だ、だめ……マ、マスター……も、もう……私……イ、イキそ、う……」
マスターはリズミカルにカドケウスの体を上下に揺らして、肉棒を深々と彼女の濡れそぼった膣穴に突き刺し続けている。
マスターのいきり立った肉棒も彼女の体の中で、もうはち切れんばかりにガチガチに張り詰めてきていた。
「はあ、はあ……よし、俺も……そろそろ、出すぞ、カドケ。次はどこに欲しい?……口か、顔か?それともこのまま膣内か?」
「あ、あん、ひうっ……んう……こ、この、まま、膣内に出してっ……んっ、あっ!あんっ!……」
「分かった……はあ、はあ……そら!そらっ……!それっ!イケっ、カドケっ!!」
マスターは更に激しく、そして更に深く肉棒を彼女の蕩けきった膣穴に突き入れる。
「んうっ!う、うっん!ひうっ、あっんっ、……マ、マスター、も、ダ、ダメ……イ、イクぅ……!!」
カドケウスはマスターに強く抱き付いて気を放った。
彼女の体が硬直し腰がビクンビクンと勝手に動き出す。
「くうっ!」
マスターは肉棒を彼女の膣壁に強く締められて唸った。
すぐにも彼女の膣内に射精してしまいそうになったが、何とか一瞬だけ我慢して、最後の一突きを彼女の膣の奥の奥まで突き入れてから思いっきり精を放つ。
亀頭の先に強く当たるものを少し押し分けた感触があり、その中に大量の精液を注ぎ込む事になった。
「あ……お腹の中で、どくどくって……出てる……」
カドケウスはマスターの耳元に顔を寄せ、とても幸せそうな顔で呟いたのだった。
マスターとカドケウスは今のエッチの余韻を楽しむように、そのまま抜かずに繋がってままの状態で抱き合い、お互いの股間をしばらくムニムニとこすりあわせていた。
彼女のおまんこの中に挿し入れたままのマスターの肉棒は、彼女の中で硬度を失いもうフニャフニャになってきている。
だがその状態で繋がっている事すらも、二人は何かとても心地良く感じていたのであった。
マスターの胸に抱かれたカドケウスがマスターに囁くように訊ねた。
「ねえ、マスター……そろそろ戻らないとまずくないかな?」
「ん?まあ、そうなんだが……、何か離れがたくてな」
「ん、もう……いつでも出来るのに」
カドケウスは頬を染めて嬉しそうに微笑んでいる。
だがマスターは腕時計を見て時間を確かめると少し顔をしかめた。
「む。でも、もういかんか。そろそろ行くとしよう。もうちょいで昼休み終わりの予鈴がなるな」
「え?もうそんな時間?まだ40分くらいだと思ってたのに」
「ホント時間が経つのが早いよ……お前といると」
マスターはカドケウスを持ち上げて、にゅるりとおまんこから肉棒を引き抜いた。
「あっん……。それは私も同じかな。あ、待って、マスター。マスターのおちんちん、今、綺麗綺麗するね」
カドケウスはマスターの股間に顔をうずめると、その肉棒についていた自分の愛液とマスターの精液を舌で舐め取ってから、自分のハンカチでマスターの股間の水気を綺麗に拭き取った。
そして、そのままそのハンカチで自分の股間も拭いて、そのハンカチを自分の股間に当てて、ハンカチをおまんことパンツで挟むようにして一緒にパンツをはいていた。
これは、膣内にある精液が垂れてくる為の応急処置であるらしかった。
二人は急いで服を着ると、二人して体育倉庫から顔を出して回りを見渡した。
周囲には特に人の気配はない。
「……よし、まずはカドケから先に行ってくれ」
「うん。あ、そうだ、マスター。今夜は私、マスターの家に行ってもいいんでしょ?」
「ああ、大丈夫だ。たぶん今日は8時頃には家に帰れるよ」
「やった!じゃあ、先にマスターのお家で待ってるね」
「ああ。何とか早めに帰れるようにするからさ」
そう言ってマスターはカドケウスの額にそっと口づけをする。
嬉しそうな顔のカドケウスが顔を上げると、二人の目が合って自然と顔が近づき、二人の唇と唇が重なった。
しかし、この二人のキスがそれだけで終われる訳もなく、お互いの舌が伸びてきて口と口の間で触れ合い始める。
だが、その時に二人の頭上から予鈴の音が鳴り響き、はっと我に返った二人は急いで体育倉庫から抜け出ると、お互いが名残惜しげに手を振り合って別の方向に早足で歩き出して行ったのであった。
マスターとカドケウスのあの一線を越えた日から2週間が過ぎていた。
二人が肉体関係を持った日から今日までの間、二人はもうほぼ毎日と言ってよいほどの頻度でかなり濃密なエッチをしているのであった。
それは、カドケウスの体の中にマスターの精液が入ってない時はないと言ってもよいくらいの頻度である。
初めの頃の二人は、夜にマスターの家でするエッチだけですんでいたのだが、最近では学園内でも隠れてエッチをするようになってきてしまっていた。
それと言うのも、毎夜毎夜何度もエッチをやり続けたおかげで、カドケウスのおまんこがだいぶこなれてきたせいであった。
言うならば、彼女のおまんこがマスターの肉棒の形を覚えて、お互いがホントに気持ち良く蕩けるようなエッチを出来るようになってきたのである。
だがその為なのか、最近ではマスターとカドケウスは一度目と目が合うと、条件反射的に体がエッチの準備をし始めてしまうようになってしまっていた。
お互い見ているだけでムラムラときてしまい、マスターの股間はすぐに膨らみ始め、カドケウスの股間はまたたく間に潤いだすのであった。
それを鎮める為に、学園内でもたまに隠れてエッチをする事になったのだが、それがまた最高に気持ちが良い事に二人はすぐに気がつく事になった。
人目を盗んでいけない事をしているという淫靡な背徳感と、誰かに見られるかもしれないという緊張感、それらが複雑に入り混じり、二人の心と体に更に熱い性欲が沸き上がってくるのである。
ちなみに、その学園内の隠れてエッチをする場所は、毎回前もってカドケウスが探し出しておいていた。
さすがヘルメスの杖のキラーズを持つカドケウスは、秘密裏に事なす為の場所を探すのがとてもうまく、エッチしている所を今まで誰にも見つかることはなかった。
そしてマスターとカドケウスの二人の仲間のキル姫達の誰にも、まだ二人の関係はばれてはいないと思われた。
カドケウスは仲間にマスターとの関係を自慢するような事は一切せずに、マスターに対しても仲間に対しても、いつも通りの態度で接し続けていた。
その為に、キル姫仲間のこの二人に対する態度の変化は、今まで特に何もみられなかったのである。
だが、カドケウスは姉のケーリュケイオンに関しては、全く自信がないと言っていた。
姉は普通に接してくれているが、何か見透かしたような視線でこちらを見て来るから何かスゴく怖いと、こぼしていたのであった。
一応それだけが二人の懸念材料であったが、マスターとカドケウスが肉体関係を持って2週間の間、二人は順調に密かな蜜月期間を過ごすことが出来ていたのである。
カドケウスと昼休みに約束したその夕方、マスターはかなりの早足で学園からの帰り道を歩いていた。
奏官と教師としての事務作業を素晴らしいスピードでこなして、さっさと職場を抜け出てきたのである。
マスターの足取りはとても軽く、その表情も嬉しげに崩れつつある。
そしてよく見るとその股間はすでにもっこりと膨らみかけていた。
マスターはアパートの扉の鍵をもどかしく回すと、扉を開けて部屋の中に入った。
「……ただい」
「おっかえり~!マスター♪」
ただいまの声を遮ってカドケウスがマスターに抱き付いてきた。
カドケウスはマスターの胸に飛び込むと、いつものようにマスターの匂いを嗅ぎ始める。
「……くんくん……。マスターマスター♪」
「よしよし……落ち着けって」
マスターはカドケウスを抱き締めてあやしてあげている。
彼女はマスターの部屋ではいつもの格好であるだぼだぼのトレーナー1枚の姿であった。もちろんズボンははいていない。下着はつけているのかは分からない。
カドケウスはもう先にお風呂には入ったのだろう。シャンプーの良い香りが彼女からふわりと漂っている。
カドケウスはマスターの汗の匂いを堪能すると、今度は舌を使って色んな所を舐め始めた。
マスターの首すじからアゴ、頬、耳、額やまぶた、そしてもちろん唇から口の中まで順にである。
マスターはお返しに彼女を優しく愛撫しながら(やはりブラもパンツもつけていなかった)、彼女のやりたいように任せて、風呂場に向かうのだった。
マスターが脱衣場で服を脱ぐと、カドケウスもトレーナーを脱いで、一緒に風呂に入ってくる。
そしてその風呂場の中で、マスターがカドケウスの口の中に1発、そして膣内に1発ずつ射精して、やっと二人はゆったり落ち着いた雰囲気になれるのであった。
それから二人は風呂から上がって、マスターお手製の夕食を食べた。
その夕食の後片付けの洗い物はカドケウスが率先してやっていた。
そして夕食後のコーヒーを飲みながら、二人はリビングでのんびりくつろいでいた。
一応、性欲処理はすでにお風呂場でしてあるので、この時間帯の二人の股間は少し落ち着けているのである。
リビングのつけっぱなしのテレビから可愛い猫の映像が流れ出したのが二人の目に留まった。
それを見たカドケウスがマスターに言い出す。
「ねえ、マスター。マスターは猫ちゃん好きなんだよね?」
「ん?まあそうだな」
「猫ちゃんって飼いたくない?」
「猫をか?んーでも世話が大変そうだからな。この部屋で飼うとなると、俺がけっこう留守がちな時もあるから、ちと無理だろな」
カドケウスが目を輝かして身を乗り出してくる。
「んふふ~♪……じゃあ、私が猫ちゃんになってあげようか?」
「カドケがか?ああ、あの衣装を使ってか」
「うん♪」
「はは。それもいいな。あの姿のお前はめっちゃ可愛いからな」
「えへへ~♪」
カドケウスはとても嬉しそうに笑ったが、少し考え込みながらまた話を続けてきた。
「あ、でもね、マスター。あの衣装じゃ、ちょっとリアリティに欠けるんだよね」
「リアリティ?」
「そう。セパレートの下を脱ぐと、それと一緒に尻尾がなくなっちゃうの」
「ふむ?でも、それはしょうがないんじゃないか?」
「やん。ダメ!猫ちゃんの姿をするには猫耳と尻尾は絶対に必要なの」
カドケウスにとってはそこはどうしても譲れないラインらしかった。
「うーん……。なら下だけはずっと着てるとか」
「それはイヤ」
カドケウスは即答で否定してくる。
「だって、あれ着てエッチはしにくいもん。毛皮でごわごわしてるし」
「そ、そうか……。……だけど、それならどうするんだ?」
カドケウスはニコッと笑って言い出した。
「うふふ♪大~丈~夫!!そんな要望に応える画期的なアイテムがあるの!」
「へえ。そんなのがあるんだ」
「うん。『埋め尻尾』って言うものなの!」
マスターは自分の耳を疑って変な声を上げてしまった。
「へ?」
カドケウスはニコニコとした可愛らしい表情でマスターを見つめている。
マスターはそんな彼女を眺めながら呆れて大きなため息をついた。
カドケウスがそれがどんな物か分からずに言っているのだと思ったのである。
……はあ、まったくしょうがないやつめ。
「あのな、カドケ。それはやめておけ。お前はそれがどんなものなのか知らないんだろ?」
「え?埋め尻尾?あれでしょ、お尻の穴に尻尾の根元を直接埋め込んで、尻尾を生やすって感じのコスプレ道具でしょ?」
それを聞いたマスターは頭を抱えた。
……う。こやつはきちんと知って言っているのか。
だがあれは、コスプレ道具ってもかなりマニアックな物だからなぁ。
……そう簡単に装着出来る代物じゃないと聞くが、果たしてどうなのだろう?
…………。
さて、どうするかな。こやつを何とか諦めさせるには……
カドケウスはマスターが否定的な意見を言いそうな雰囲気を察して先回りして言い出した。
「ヤだよ。欲しい。私、尻尾が欲しいの。だってマスター、あの時言ったもん。欲しいものあったら遠慮なく言えよって。付き合った記念で、私に何でも買ってくれるってあの時ちゃんと言ってたモン!」
マスターは言葉に詰まってしまったが、何とかしどろもどろにだがまた反論を始めた。
「……いや、まあ、それはあの時確かにそう言ったが……、あれは、こう、指輪とか服とかをな……」
「ヤなのー!そんなのより埋め尻尾が欲しいのー!」
マスターは駄々をこねるカドケウスを困ったように見つめて、また何とか説得しようと口を開こうとした。
だがそれよりも早くカドケウスが上目づかいにマスターを見つめて言い出した。
「……くすん。私……その尻尾をつけて、マスターとにゃんにゃんごっこしたいよぅ……」
それで、もうマスターは折れたのだった。
大好きなカドケウスのこんな潤んだ瞳を間近で見て、すげなく断れるはずもない。
「はあ…………分かったよ」
「やった~♪マスター、大好き~!!」
カドケウスは弾んだ声を出してマスターに抱きついた。
だけどマスターはカドケウスを抱き返しながら、一応言っておいた。
「だがなぁ、そんな特殊なコスプレ道具、どこに売ってるか分からんぞ」
「……んー、あそこは?総合商社『UNEI』。何でも揃ってるって噂だけど。明日行って聞いてみようよ」
「……あるかな?さすがにないと思うが……」
マスターは出来ればありませんようにと密かに祈りながら、その夜を過ごしたのだった。
「……『埋め尻尾』でござますか?」
女性の綺麗な店員さんが小首を傾げて問い返してきた。
彼女の胸元の名札には『ヴァナルガンド』と書かれてあった。
彼女の豊満な胸の膨らみと、動物の耳のようなくせっ毛の髪型がとてもキュートで、彼女はとても尻尾が似合いそうだなと、マスターは彼女のその裸姿を一瞬夢想してしまっていた。
そして返事をし忘れたと気づいたマスターは、顔を赤くしながら慌てて彼女に向かって小さく頷き返したのだった。
マスター達は1時間近くこの店中を歩き回っても、その埋め尻尾は見つからず、まずそれが店にあるのかをとにかく訊ねようと、訊ねやすい男性店員を探していたのだが、それも何故か全く見つからないので、もう意を決して目についた女性店員に訊ねる事にしたのだった。
マスターの後ろに付いて来ているカドケウスは期待に顔を輝かして、その店員さんをじっと見つめている。
「……さ、さすがにないですよねっ!」
マスターはもう一刻も早くこの場から逃げ出したいと言わんばかりに、否定的な言葉を言い放つ。
だが、女性の店員のヴァナルカンドさんはにこやかに答えてきたのだった。
「いえ、こちらにございます。どうぞこちらへ」
……あるんだ……。
そう観念したマスターは意気消沈した様子で、ヴァナルカンドさんのその大きなお尻の後ろに付き従って行ったのであった。
店の奥にある、分かりにくい入り口の扉の奥にそのコーナーがあった。
そう大人のおもちゃのコーナーである。
様々な種類のいかがわしくも興味を引かれる色鮮やかなグッズが、ところ狭しと並べられている。
マスターはもう見ているだけで何か恥ずかしかったが、カドケウスのほうは興味深げなまなざしで、一つ一つの品物をじっくりと眺め回していた。
そして女性店員のヴァナルカンドさんが、いろんな衣装が取り揃えてある大人のコスプレコーナーにマスター達を案内した。
「こちらでございます。このコーナーにお客様がお探しの埋め尻尾がございます。……ああ、こちらですね」
女性店員のヴァナルカンドさんが手で示した棚には色んな動物の種類の尻尾が並んでいた。犬、猫はもちろん、特徴的な尻尾のウサギやキツネ、馬、豚など様々である。どれもその動物の尻尾そっくりであり、その毛並みの毛皮までがしっかりと作りこまれていた。
そしてどの尻尾にもその根元に、滑らかなシリコン製の白い球状の物が取りつけられていた。
球状のというより形としては楕円の球であり、見た目としては大粒のイチゴのような形である。先端は細くて次第に太くなり最後はまた細くなっているような形だ。
この形がお尻に埋め込むときに抵抗が少なく、さらには抜けにくくする為の形状らしかった。
マスターはその根元の大きさを見て心配そうに眉をひそめたが、カドケウスのほうは嬉しそうに色んな尻尾を手に取ってすでに品定めを始めている。
マスターはとりあえずカドケウスの事はほっておいて、隣で待ってくれている女性店員のヴァナルカンドさんにこっそりと質問をした。
「……あの、これって大きさは全部一緒なんですか?」
「え?いえ、各種取り揃えております。太い尻尾から短い尻尾など、さらにはカラーバリエーションも豊富に……」
「あ、いえ、あの……、この根元の部分の大きさなんですが……」
女性店員のヴァナルカンドさんは初めはマスターの質問の意図が分からないような表情をしていたが、真剣に尻尾を選んでいるカドケウスの事を見て、やっとふに落ちたように頷いてきた。
「ああ、なるほど。根元の部分、いわゆる『アナルプラグ』の部分の大きさの事ですね」
「うっ……は、はい。その部分、です……」
「申し訳ありません。残念ですが、その部分は全て共通の大きさになっております」
「あ、やはりそうですか」
「……お連れ様は少々小柄な体格のようですから、心配なさるのは当然ですね。……ですが、アレはきちんと時間をかけて慣らせば、ちゃんと問題なく入るようになるので大丈夫ですよ」
「……そんなものですか」
「はい。私も何度か使ってますので」
「……え、店員さんもですか」
「はい♪」
女性店員のヴァナルカンドさんはとてもにこやかに屈託もなく返事をしてくる。
マスターはさすが『UNEI』の店員はプロフェッショナルだなと心底感心していた。
そうしている内にカドケウスが1本の尻尾を持ってこちらに駆け寄って来た。
彼女の顔はとても満足げな笑顔である。
「マスター、これにするねー」
それは白い艶やかな毛並みの細目で長い猫の尻尾であった。
あの猫の衣装に生えているのとほとんど同じで、とても可愛らしい尻尾である。
マスターはそれを女性店員のヴァナルカンドさんに渡してそそくさと会計をすると、まさに逃げるように総合商社『UNEI』を出て家路についたのであった。
{後編に続く}
前編読んで問題ないかたは後編も読んでみて下さいね。
ではでは。
(^^)/