※この作品はR-18です。

艦娘抱けるかな   作:狂猫病

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※ 女性同士の性的な描写を含みます。ご注意ください。


拘束、快感、軽巡、駆逐 *

 提督は下着を脱いで吹雪の前に立った。

 屹立した陰茎を見つめる吹雪が息を呑み、口の中で小さくつぶやく。

 

「……もう、こんなに」

 

 触れようと伸ばしかけた手を止め、傍らに拘束されたままの川内を振り返って見た。

 下着姿の吹雪に対し、川内は制服を身に着けたままだった。顔の半分を覆うアイマスクの下に、小さな笑みを浮かべている。

 

「気にしないでいいよ、吹雪」

 

 見つめられた気配を察知してか、川内が言った。

 吹雪は困ったように首を傾げた。

 

「いいんですか、本当に」

「うん、いーのいーの。せっかくの目隠しと手錠なんだから、こういうのもやっておきたいじゃん。なんていうの──お預けプレイ?」

 

 吹雪が提督の股間に視線を戻し、小さく息を漏らした。

 眼の前に立つ提督の両腿に軽く手を添え、膨張した亀頭に唇を寄せて接吻する。提督の意思とは無関係に、陰茎が刺激に反応して小さくはね上がった。

 吹雪は嬉しそうに目を細め、重ねるようにもう一度接吻した。

 

「嬉しそうだな」

 

 提督が言うと、吹雪は照れた様子ではにかんだ。

 

「だって……可愛いんですもん、この子」

 

 そう言って目を閉じて唇を突き出し、ちゅ──と音をたてて接吻する。顔を傾けて小さく舌を出し、亀頭と裏筋の境目をくすぐるように舐めはじめた。

 微妙な快感に、提督は息を吸い込んだ。

 

「ねえ……いま、吹雪が舐めてるの?」

 

 川内が、顔を提督に向けて訊いた。

 

「ああ。嬉しそうに先っちょにキスして、今は裏側を舐めてる」

「気持ちいい?」

「すごくいい。敏感なところをくすぐるのが上手くなった」

 

 生唾を呑んだのか、川内が喉をひくつかせた。

 

「やらしー……。ねえ吹雪、提督のちんちん舐めるの好き?」

 

 意地の悪そうな笑みを浮かべながら川内が訊く。

 背後から問われた吹雪はどう答えたものか逡巡していたが、陰茎に唇をつけたまま小さく頷いた。

 

「吹雪、頷いても伝わらないぞ。ちゃんと言葉にして言ってやれ」

 

 吹雪は陰茎から口を離し、提督を見上げた。

 

「司令官のおちんちん舐めるの、好き──大好きです」

 

 まっすぐに見つめながら言われ、提督は軽く狼狽して視線をそらした。川内が嬉しそうに口もとをほころばせるのが見えた。

 吹雪が片手を添えながら、陰茎を口中に含んだ。あたたかく柔らかい粘膜に包み込まれ、提督は思わず溜息を漏らした。

 吹雪がゆっくりと、上体ごと顔を前後させた。一本に結んだ後ろ髪が揺れる。小さな舌に陰茎をなぞり上げられ、ぞくぞくとした快感が提督の背を這い上った。

 そこまで技巧に長けているとはいえない吹雪の奉仕だが、優しく、包み込む愛情にあふれていた。提督は目を閉じ、首を反らして喘いだ。

 

「いま、吹雪がしゃぶってる?」

 

 川内の声で、提督は引き戻された。

 

「……ああ、そうだ。咥えられてる」

「どう?」

「すごくいい……あたたかくて、柔らかい」

 

 陰茎を含んだまま、吹雪が提督を見上げる。眼だけで微笑んでいた。

 吹雪が少しだけペースを上げ、口内で舌を蠢かせて唾液を絡ませる。かすかに、じゅっ、じゅっと水音が響いた。

 

「ああ、いいぞ……そうやって、音をたてて吸ってくれ」

 

 提督は気持ちが昂ぶっていくのを感じた。吹雪の奉仕の優しさと献身が、どこか焦れったいもののように思えてくる。

 息を荒くして耐えていると、傍らで川内が内腿をこすり合わせているのに気がついた。スカートから覗く白い脚が重ねられ、もどかしげに動いている。

 吹雪もその動きに気づいたのか、口唇での奉仕を続けながら横目で視線を送っていた。

 川内の制服の胸がはっきりとわかるほど上下している。呼吸が荒い。

 吹雪が、川内の太腿に片手をそっと置いた。

 川内が躰を硬直させる。

 陰茎を口で刺激するのと同じリズムで、吹雪が川内の内腿をゆっくりとさすりだした。川内が唇を震わせ、小さく喘いだ。

 

「直接触ってやれ」

 

 提督の言葉に、川内が驚いた様子で顔を上げる。

 吹雪は陰茎から口を離し、川内の下半身に上体を向けた。スカートを軽くめくり、下着の上端から内側に手をすべり込ませる。

 

「はっ──ああっ……」

 

 川内が、息を吸いながら大きく躰をのけぞらせた。

 吹雪は川内の反応の大きさに一瞬驚いて身を引いたが、すぐに微笑み、股間へ差し込んだ手を動かしはじめた。

 提督の耳にも、くちゅくちゅという水音がはっきりと聞こえている。

 

「川内さんたら……すっごく濡れてますよ」

「だって……だってあんな音、こんなすぐ近くで聞かされてたら……」

 

 川内が呼吸を荒くしながら言った。下半身をびくびくと震わせている。

 吹雪は陰茎に視線を戻し、ふたたび口に含んだ。片手で川内を刺激しつつ、口腔と舌で提督を愛撫する。

 あたたかな粘膜にふたたび包まれて、提督は大きく息を吐いた。

 川内が妖しく下半身を波打たせている。吹雪が媒介となって、提督の陰茎から川内の秘所に快楽が伝わっているような気がした。

 吹雪が舌を使い、提督の亀頭の先を舐め回す。

 不意に川内が高い声を上げた。

 

「ふぁっ……ああっ……ふ、吹雪、そこ……きもち、いい……!」

 

 吹雪の手が一箇所で細かく動いていた。陰核を刺激しているのだろう。

 欲望に逆らえず、提督は吹雪の頭を片手で掴んで腰を前後に動作させた。吹雪は小さくくぐもった声を上げたが、逆らわなかった。川内へ指での刺激を続けている。

 提督は加減しつつ、腰を振った。

 淫蕩にくねる川内の腰の動きを凝視しながら、吹雪の頭を凌辱する。

 

「提督、ねえ……気持ちいい、気持ちいいよ、吹雪の指……すっごくいいの……」

「俺も、すごくいい……おまえを見ながら、吹雪の口を犯してる」

 

 吹雪の口内を川内の膣に見立て、さらに強く突く。

 秘所を愛撫する指にその意図が伝わったのか、川内がいっそう躰をのけぞらせた。

 

「あっあっ、やっんっ──そんな、強くしちゃ、だ、め……だめ、だってば……!」

 

 川内と躰のリズムを合わせ、ペースを速めていく。川内をいましめている手錠が揺れ、がちゃがちゃと耳障りな金属音がした。

 

「も、もう、イッちゃう……! イッちゃうよ……!」

 

 川内が大きく口を開けてのけぞり、息を吸った。

 提督も同時に、吹雪の口内で爆ぜた。硬直して軽く締めつける口腔内の刺激と射精の快感に、思わずうめき声を上げる。

 精を放出しつくすと、提督は吹雪の口から陰茎を引き抜いた。

 吹雪は苦しそうに眉根を寄せていたが、喉を鳴らして口内に残った精液を嚥下していった。

 

「大丈夫か」

 

 しゃがみ込んだ提督が訊くと、吹雪は目を細めて頷いた。口もとを手の甲で軽く拭い、呼吸を荒くしている川内に向きなおった。

 

「川内さん」

「……吹雪ぃ、気持ちよかったよぉ……」

 

 川内がアイマスクに覆われた顔を向け、締まりのない口調で言った。半開きの口は涎を垂らさんばかりに緩んでいる。

 吹雪は笑いを噛み殺し、川内の耳もとに口を寄せた。

 

「でも川内さん、今のは『外』ですから。今度は『中』で気持ちよくなりましょうよ」

「え、『中』?」

「はい。『中』のほうが、もっとずっと気持ちいいですよ」

「え、えっと……私、そっちはちょっと、苦手っていうか……」

 

 川内が笑みを引き攣らせながら言った。

 昨夜の交わりの中でも、川内は膣内への強い刺激を避ける傾向があった。快感に慣れていないせいだと提督は思っていた。

 吹雪が川内の耳もとで微笑む。

 

「それじゃ、ま(・)た(・)神(・)通(・)さ(・)ん(・)に(・)負(・)け(・)た(・)ま(・)ま(・)ですよ。いいんですか」

 

 川内の笑みが硬直する。

 

「私は、負けてなんて──」

 

 絶句した川内に、吹雪がさらに囁く。

 

「神通さんは、司令官に何度も何度も、『中』で気持ちよくしてもらったそうですよ。また、先を越されちゃいましたね──二水戦に」

 

 川内が大きく息を吸い、吹雪に顔を向けてアイマスクごしに見つめるかのようにした。

 吹雪が頷き、やりとりを見つめていた提督にも笑顔を向けた。

 

 

 ◇

 

 提督が避妊具を着けていると、気配を察した川内が声をかけてきた。

 

「提督、律儀だよね。またゴム着けてるの?」

「当然だろ。マナーだよ、マナー」

「マナーって、なんの?」

「妊娠したら、おまえが困るだろうが。当分は夜戦どころか出撃もできなくなるぞ」

「ああ……それはたしかに、やだな」

 

 ベッドの上に正座してふたりの様子を見守るようにしていた吹雪が、横から口を挟む。

 

「でも司令官、前に『艦娘は普通の女性よりも妊娠しにくい』って言ってましたよね」

 

 川内が吹雪に顔を向けた。

 

「そうなの?」

「はい。えーと……膣内の酸性度がどうとか──」

「しにくいらしいとは言ったが、絶対にしないとは言ってない。──それから、教えといて言うのもなんだが、それをあまりぺらぺら話すな」

「あっ──すみません」

 

 吹雪が口もとを手で押さえながら、頭を下げた。

 避妊具を着けた提督は膝立ちで川内ににじり寄り、両脚を抱えて下半身を持ち上げた。すでにスカートと下着は吹雪が脱がせてある。

 秘裂を手でなぞると、潤いがやや足りない感じがした。

 

「ちょっと間が空いたし、だいぶ乾いたな」

「あー……ごめん」

「いや、いいさ。湿らせてやる」

「わっ──ちょっと」

 

 両手で川内の張りのある太腿を押し上げて開き、露わになった裂け目に口をつけた。

 

「きゃっ! やん、あっ……」

 

 陰唇に沿って舌を這わすと、川内が小さな悲鳴を上げた。思いのほか女らしさを感じさせる声に、提督は川内を仰ぎ見る。

 

「なんだ、ずいぶん可愛い声を出すんだな」

「だってぇ……いきなりだから、びっくりして」

 

 横に座る吹雪に提督が視線をやると、熱っぽい視線で川内の顔を見つめていた。付き合いの長い吹雪にとっても、川内の痴態は珍しいのだろう。

 

「暇そうだな、吹雪」

「えっ、あっ──いえ、そんな」

 

 提督に向かって、吹雪は慌てたように両手を振った。

 

「……普段のお礼に、胸でも舐めてやれよ」

「えっ、ちょっ、ちょっと、提督──」

「そうですね……はい」

 

 明らかな動揺を見せながら上体を揺らした川内とは対照的に、吹雪は落ち着いた様子でこくりと頷いて言った。

 川内に向きなおり、上着の裾に手をかける。

 

「ふ、吹雪、ちょっと……」

「失礼しますね、川内さん」

 

 そう言うと、一気に腋まで服をまくり上げた。

 均整のとれた川内の乳房が露出する。ブラジャーはもともと身に着けてきていなかったようだ。

 吹雪が感嘆するように、ひとつ溜息をついた。

 

「川内さんの胸、きれい……」

「べ、べつに、見るの初めてってわけじゃないよね……? お風呂とかで、見てるでしょ」

「はい。いつも、きれいな躰だなぁって──」

 

 言い終わるのに重ねるように、吹雪が川内の胸の先端に口づけした。

 

「や、やっ……あ……んっ……」

 

 いっそう甘い声を上げる川内の胸に口を密着させたまま、吹雪は音もなく乳首を吸っていた。小さく舌を使っているのが、わずかな頬の動きから見てとれた。

 

「どうだ川内、吹雪の舌遣いの感想は?」

「あ……わ、わりと、いい、かも……やさしくて……」

 

 川内がびくびくと躰を震わせながら言う。

 

「……指も、じょうずだったし、すっごいエロい……吹雪って、ほんと、エロいよね……」

 

 提督は少し笑って、川内の股間に顔を埋めた。核心に軽く口づけする。

 

「ひゃっ……! だ、だから、い、いきなりは……や、やめ……あっ……」

 

 川内は脚をばたつかせたが、提督は両腕に力を込め、太腿を押し上げたままの体勢を維持した。

 陰唇に沿って舌を這わせ、ときおり音をたてて吸った。あえて、陰核には強い刺激を与えないようにした。

 

「あっ、あっあっ──吹雪、そ、それも気持ちいい……!」

 

 見ると、吹雪が手で、もう片方の川内の乳首をくすぐっていた。川内は間欠的な喘ぎ声を上げながら、躰を痙攣させるように小さく跳ね上げている。

 提督は愛液を溢れさせはじめた秘所から口を外し、なめらかな内腿をゆっくりと舐め上げた。蛞蝓(なめくじ)が這ったような唾液の航跡をつけながら、川内の肌の匂いを嗅ぎ、味わう。

 川内が切なげな声でうったえた。

 

「ねえ、提督ぅ……焦らさないでよぉ……」

 

 提督は顔を上げた。

 

「どうしてほしいのか、言えよ」

「……お願い、中に挿れて、気持ちよくして……」

「どうしたもんかな。中に挿れると、おまえはすぐに俺をイカせようとするからな」

「し、しないからぁ……ねえ、お願い……」

「俺がいいって言うまで、中をぐにゃぐにゃ動かすのを我慢できるか?」

「う、うん……我慢するからさぁ、早く挿れてよぉ……」

 

 川内が、提督に押さえられたままの腰をくねらせる。愛液が雫になって、尻の割れ目へとこぼれ落ちていった。

 問うような視線で見つめていた吹雪に頷いて合図し、提督は躰を起こした。吹雪が川内の躰から一歩離れる。

 ラテックスに覆われた陰茎を川内の秘部にこすりつけ、愛液をなじませた。

 

「よし、挿れてやるが、動かすなよ。動かしたら、すぐに終わる」

「う、うん……頑張って、我慢する」

 

 両膝を持って脚を大きく開かせた姿勢で、陰茎をあてがった。ゆっくりと腰を沈め、弾力の豊かな膣内に侵入する。

 

「はっ、あああ……」

 

 なかばまで陰茎が収まったところで、いったん動きを止めた。ほんのわずかばかり、断続的な締めつけを感じるが、意図的な蠕動ではない。

 

「偉いぞ、川内。そのままだ」

「う、うん……やっぱり、なんか、じんじんしてる……」

 

 川内の両脚を肩に担ぎ上げてベッドに両手をつき、のしかかるように躰を前方へ傾けた。

 

「はっ──あああぁ──」

 

 正常位のときよりもさらに奥深くへ挿入され、川内が大きく口を開けて喘いだ。

 陰茎がすべて収まりきる前に、奥行きの浅い膣内の行き止まりに達した。亀頭の先端に、少し硬い、凝ったような感触がある。

 

「て、提督……奥、当たってる……」

「痛いか?」

 

 川内がふるふると首を振る。

 

「い、痛くはないけど、へんなかんじで……どっちかっていうと、きもちわるい……」

「すぐによくなるさ」

 

 亀頭を子宮口に押しつけたまま、密着部分にかかる圧力に強弱をつけた。押し込み、解放し、ふたたび圧迫する。

 川内が口をわななかせるように開閉させた。

 

「はっ……ああっ……あ……」

 

 膣内がときおり、間欠的に蠕動する。それでも川内は必死で耐えているようだった。提督は無言で、圧迫と解放のリズムを速めていく。

 

「や、やっぱり、だ、だめ、ていとく、私、おかしくなっちゃう、おかしくなっちゃうから……」

 

 川内が首を細かく振りながら懇願する。それを無視するように、提督はいっそうペースを上げた。

 

「やっ、やっ、だ、だめ……だめ、も、もう抜いて……もう、いいから、おねがい……!」

 

 川内が激しく首を振った。提督は迷い、動きを止めた。

 不意に横から伸びた吹雪の手が、川内のアイマスクを取り払った。

 川内の泣き顔が、露わになった。涙がぽろぽろとこぼれ落ちている。

 吹雪が片手で川内の濡れた頬を撫で、顔を寄せて唇を重ねる。川内はしゃくり上げながら、吹雪の唇を吸った。

 顔を離し、吹雪は川内の頭上に手を伸ばした。鍵で手錠を外しながら、子供を安心させるような口調で言う。

 

「大丈夫ですよ、川内さん」

 

 手錠の片方の輪を外したついでに、吹雪は川内の上着を脱がせた。片手に手錠をぶら下げたまま、裸になった川内が吹雪の肩にしがみつく。

 

「吹雪ぃ……こわいよぅ……」

「大丈夫、怖くなんかないですよ。司令官にぜんぶおまかせしていれば、すぐに気持ちよくなるから」

 

 吹雪はすがりついてきた川内の頭を撫でた。

 川内は顔を上げ、赤くなった目で吹雪を見た。

 

「ほんとに……?」

「本当です。ほら、司令官を見て」

 

 川内が提督に顔を向けた。幼児のような泣き顔に、思わず笑みが漏れる。

 両脚を肩から下ろし、繋がったまま躰を密着させてキスをした。川内が提督の首に両手をまわしてすがりついた。片手に繋がったままの手錠が首筋に触れ、冷たくて固い金属の感触がした。

 

「続けていいか」

 

 提督が訊くと、川内は頷いた。

 

「うん……でも、怖いの。私が、私じゃなくなっちゃうみたいで」

「それでいいさ。ベッドの上でなら、別の自分になるぐらいがちょうどいい」

 

 下半身を押し出すようにして、内部への圧迫を再開した。川内が目を閉じ、息を呑む。

 

「どうだ?」

「うん……やっぱり、怖いけど……でも……」

 

 川内は顔を横に向け、吹雪を見た。

 横座りの姿勢でふたりを見守っていた吹雪が、やわらかく微笑む。

 川内が正面に視線を戻す。

 

「……提督のこと、好きだから……へーき」

 

 提督の眼を見て言った。提督は腰を動かしながら、見つめ返した。

 切なげな表情で、川内が言葉を重ねる。

 

「ずっと、ずっと好きだったよ……だから今、すっごい幸せ……」

「俺も、おまえのことが好きだ、川内」

 

 川内が目を見開く。提督の陰茎を包む膣壁が、ひときわきつく締めつけるように収縮した。

 

「……でも、吹雪のことも、好き?」

「ああ」

 

 川内が微笑み、手錠のついたままの手を吹雪に向かって伸ばす。

 吹雪が、その手をしっかりと両手で握りしめるのが見えた。

 

「あ……」

 

 提督が圧迫のリズムを速めると、川内が全身を緊張させた。

 亀頭の先に伝わる感触に、弾力が増している。わずかだが、膣が蠕動する気配もある。

 

「て、提督……もう、ちょっと、やばいかも……」

「ぎりぎりまで、我慢してみろ」

「でも、でも……これ以上は、壊れちゃうよ……」

「それでいい。壊れたおまえが、見たいんだ」

 

 提督は、腰を押しつける動きから打ち込む動きへと変化させた。尻と太股がぶつかり、湿った音をたてる。

 

「はっ、あんっ、あっ、やっ……」

 

 陰茎への刺激が強まるにつれ、提督は腰の動きを大きく、速いものへと変化せていく。脳裏から射精の欲望を追い出す。

 

「だっ、だめっ……もう、もう、がまんできないよぉ……!」

 

 川内が躰を強張らせた。同時に、膣内が激しく振動を起こす。

 無視して、さらに腰を打ち込み続けた。

 川内が驚いた表情で提督を見る。

 

「なんで、なんで……? わたし、もう、イッちゃって……」

「わかってるよ。もっとイケるだろ、ほら──!」

 

 陰茎で子宮口を強く押し込んだ。川内が上半身をのけ反らせて悲鳴を上げる。

 

「ひゃ──んんんっ! そ、そんなの、だめ、だめだってば──またイッちゃう、イッちゃうから──!」

 

 川内が絶頂するごとに強く、激しく陰茎を打ちこんだ。

 膣内の蠕動を陰茎で感じていたが、一心不乱に抽送を繰り返した。主導的に動き続けることで、逆に快楽を打ち消していた。

 

「おねがい……ゆるして……もう、もう……だめ、だめなのぉ……」

 

 幾度目かの絶頂のあとで川内が切れぎれに懇願してきたが、提督はいっさい耳を貸さずに律動を続けた。

 顔から汗が滴り落ちていくのを感じる。欲望を剥き出しにしているようでありながら、その実、ひどく禁欲的な行為であるのが皮肉だった。

 肩に冷たい感触があって、我に返った。吹雪が手を伸ばし、心配そうな表情で提督を見ていた。

 

「あの……司令官。川内さん、失神しちゃってます」

 

 腰の動きを止めて川内を見ると、顔を横にそむけてぐったりとしていた。片手は吹雪と繋いだままだった。

 提督は大きく息をつき、肩から力を抜いた。

 

 

 ◇

 

 ふたりの女から同時に陰茎を舐められるのは、初めての体験だった。

 立ち上がった提督の前に吹雪と川内が跪き、顔を寄せ合って陰茎の両側から責めたてている。

 川内が唇を離し、煌めく瞳を提督に向けて訊いた。

 

「ねえ提督、気持ちいい?」

 

 吹雪は川内の様子を気にかけることなく、往復させるように陰茎の側面へと舌を這わせている。

 提督は支配感と征服感に心奥を昂ぶらせながら答えた。

 

「ああ……すごくいい」

 

 川内は悪戯っぽく微笑み、舌を伸ばして雁首をぺろりとひと舐めした。

 ぞくりとした快感が下腹部に広がる。

 

「なんかさ……みんなでいけないことしてるって感じがして、興奮するね」

 

 そう言って、一心に奉仕を続ける吹雪をみやり、妖しげな笑みを浮かべて亀頭を正面から咥え込んだ。

 口内で、唾液をたっぷりとまとわりつかせた川内の舌が回転する。舌の表と裏で、亀頭がじっくりとねぶり上げられた。

 吹雪の舌と唇が睾丸に移る。

 

「ああ……」

 

 体験したことのない快感の連鎖に、提督は思わず呻き声を上げた。

 失神から覚めたばかりだというのに、川内はすっかり気力を取り戻している。涙で顔を濡らしたいじらしい姿は、川内自身の中ではなかったことになっているようだ。

 『ふたりで提督を気持ちよくしよう』という川内の提案に少し渋い顔をした吹雪も、今では完全に夢中になっている。睾丸の表面を唇で包んで吸いながら、優しく舌を這わせていた。

 提督は呼吸を荒くし、唇を舐めた。

 川内が口を外し、唇をわずかに裏筋に触れさせたまま言葉を発した。

 

「提督、イキたくなったらいつでもいいよ。私の口の中に出しちゃって」

「ああ……でも、まだいい」

「なんで?」

「あんまり気持ちいいから、このままでいい」

 

 川内が笑った。

 

「じゃあ今夜はもう、ずっとこれ?」

「それも悪くないかもな」

 

 川内が目を細め、平手で提督の鼠径部を軽く叩いた。

 

「やだよ。顎が筋肉痛になっちゃう」

「じゃあ、もっと気持ちよくしてイカせてくれ」

「うん。まかせて」

 

 川内がふたたび亀頭を咥えた。舌が蠢き、提督の敏感な部分を徹底的に責めたててくる。

 吹雪は睾丸から離れ、提督の太腿を裸の胸に抱くようにして接吻を重ねている。

 ふたりの頭を両手で抱え、提督はひとしきり快楽に身をゆだねた。

 唐突に川内が口を外した。

 

「吹雪だけ、まだイッてない」

「え……」

 

 提督の内腿に舌を這わせていた吹雪が、川内を振り返って見た。

 

「なんだ、いきなり」

 

 訊いた提督を一顧だにせず、川内は吹雪の肩に手をかけた。

 

「いま気がついたんだけど、そうだよね」

「えっと……その」

「私はさっき100回くらいイカされちゃったし、提督もその前に吹雪の口でイッたでしょ……あんただけ、全然イッてないじゃん」

「……それはそうですけど、私は、今夜はお手伝いなので──」

「いやいやいや、ひとりだけイッてないとか駄目だよ、それは。許されない」

 

 困り顔で提督と川内の顔を交互に見る吹雪をよそに、川内はしかつめらしく言って頷いた。吹雪の肩に腕をまわして引き寄せ、耳もとで囁くように訊く。

 

「ちなみにあんたさ、どの体位がいちばん好き?」

 

 

 ◇

 

 吹雪は提督に尻を向ける格好で、両手と両膝をベッドについた。濡れた恥部が、露わに光っていた。

 川内が提督の横から手を差し出し、吹雪の秘裂をなぞった。吹雪が、ぴくりと反応して腰を弓なりに反らした。

 

「おおー……いい感じ。舐めながら、こんなに濡らしちゃったんだ」

 

 川内が手を前方につき、吹雪の顔を覗き込みながら言った。提督の位置からは吹雪の表情が見えなかったが、小さく頷いたのはわかった。

 

「よしよし。もう提督も準備オッケーだからね。挿れてもらお」

「──待て、ゴムを着けてからだ。そこの箱を取ってくれ」

 

 提督が枕元の避妊具の箱を指差すと、川内は顔をしかめて振り返った。

 

「このタイミングで? もー醒めるなあ。……いいから、そのまま挿れて、外に出そ」

「しかしだな──」

「大丈夫大丈夫、艦娘は妊娠しにくいんでしょ。ほら、吹雪も早く挿れてほしそうにしてんじゃん」

 

 吹雪は上体をわずかに沈め、腰を掲げた姿勢で振り返り、提督を横目に見つめていた。羞恥に満ちた横顔の中に、期待と欲望が煌めいていた。

 

「……そうだな。外に出せば、いいか」

 

 提督はぼんやりとつぶやき、膝立ちのまま前に進んだ。

 秘裂に亀頭の先をあてがおうとすると、川内が横から手を出した。

 

「ね、私にやらせて」

 

 川内が舌舐めずりして言った。提督が頷くと、嬉しそうにかがみ込み、陰茎に手を添えた。

 ひんやりとした川内の手で狙いを定められ、提督の陰茎の先がゆっくりと吹雪の膣内に沈んでいく。

 

「うん、入った」

 

 川内が満足そうに言った。

 あたたかくてきつい、いつもの吹雪の感触だった。提督は我を忘れ、腰を前方に突き出して内部をえぐった。

 

「はっ──あぁん!」

 

 嬌声を上げて、吹雪がのけ反る。

 小さな尻を両手で抱え、最初から全力で腰を振った。

 理性が吹き飛んでいる。

 川内との交接で禁欲を自分に強いた反動なのか、本能のままに吹雪を求めていた。呆気にとられた川内の表情が視界の隅に入ったが、構っている余裕はない。

 

「あっ、やっ、あっ──し、しれいかん──! や、ん、すごい──」

 

 小さな躰が跳ね上がる。

 提督は吹雪の両肩を掴んで固定し、容赦なく陰茎を打ち込んだ。

 

「あっあっあっ──もう、だ、め──いっちゃ──」

 

 吹雪が躰を小さく震わせるのに合わせ、爆発した。

 なにもかも忘れて、膣内に精を放つ。自分のものとも思えないような唸り声が、食いしばった歯の間から漏れた。

 息を荒くして動きを止めていると、川内が半笑いで声をかけてきた。

 

「い、いや……あんたたち、すごいんだね……びっくりしたよ。提督も、それじゃまるでケモノみたいな──」

 

 川内が言い終える前に、ふたたび腰を動作させた。一度の射精では、硬直は微塵も収まっていなかった。

 吹雪が反応し、腰をくねらせる。

 

「あっあっ……ま、また……すごい──すごいの、しれいかんのおちんちん、きもちいいっ……!」

 

 普段の交わりでは、けっして見られないような吹雪の乱れかただった。川内を引き立てようと強い抑制を自分に強いていたせいか、今になって箍(たが)が外れてしまっている。

 一度精を放ったせいで、提督は冷静さをわずかに取り戻していた。呆然とする川内の二の腕を掴み、引き寄せて接吻する。

 川内は一瞬だけ戸惑ったようだが、すぐに舌を絡ませてきた。

 唇を離すと、川内は苦笑いしていた。

 

 ──負けたよ。

 

 そう、眼で言っているようだった。

 川内は吹雪の肩を掴み、上体を引き起こした。

 

「あ……川内、さん」

「ほら、吹雪も、提督とキスして」

 

 吹雪が首を反らし、提督と唇を重ねる。離れると、川内がすぐに吹雪の唇をとらえた。

 提督が膣内で果てるまで、そうやってかわるがわる唇を交わし続けていた。

 

 

 ◇

 

 先にシャワールームから出た提督は、下着だけを身に着けると、ベッドに躰を横たえた。疲労感で重くなった頭を枕に埋めると、心地よい眠気が這い上がってくる。

 シャワールームから、女たちの笑い声が水音と一緒に反響しながら聞こえてきた。川内も吹雪も、提督よりはるかに元気そうだ。

 女のほうが強い──提督は目を閉じてそう思った。

 ふと微笑み、無意識にまかせてつぶやく。

 

「幸せだ」

 

 発したその言葉に、自分で驚いた。そして同時に、その響きがひどく空虚なものであるような気がした。

 今ここにある『幸せ』は、ひどく脆い。わずかな衝撃で、簡単に壊れてしまうだろう。

 シャワールームの水音がやんでいた。川内の快活な声が聞こえる。

 裸の肩や背中が徐々に冷えていくのを感じた。シーツを引っ張り上げるようと身を起こしかけたが、思いなおしてふたたび枕に顔を沈めた。

 すぐにふたりがやってくる。あたたかい女の肌に挟まれて眠るのは、とてもいい考えのように思えた。

 提督はひとり微笑んで背を丸め、まどろみに落ちていった。

 

 

 

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