※この作品はR-18です。

艦娘抱けるかな   作:狂猫病

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深甚なる情愛、蕩かす高速戦艦 *

 柄にもなく自分が照れているのを、提督は意識した。

 ためらいなく衣服を脱いで下着だけになったリシュリューの後ろ姿に、みずからの意識とは無関係に頬が紅潮していく。

 部屋の隅にあった椅子に服を置いて、リシュリューが振り返った。所在なくベッドに腰を下ろしていた提督を見ると、かすかに笑って言う。

 

「アミラルがあかくなるのは、変よ。初めてなのはリシュリューのほうなのに」

 

 リシュリューは、引き締まった腰に片手をあてて言った。臙脂(えんじ)色の上下の下着に、伸びやかな肢体と白い肌、そして豊かな金髪が映(は)えていた。臆したようなところのまったく感じられないその態度には、みずからの肉体に対する自信がありありと見てとれた。

 提督は首を振った。

 

「なんというか、慣れなくてな」

「もしかして、アミラルもmotel(モーテル)は初めて?」

「初めてってわけじゃないが、こういうあからさまな雰囲気の場所には、あまり馴染みがない」

「そんなにあからさまかしら。思っていたより小ぎれいに見えるけど」

 

 リシュリューが部屋を見渡して言った。

 モーテルあるいはワンルームワンガレージと呼ばれる、一階に車を駐める形式のラブホテルの一室だった。

 カビ臭さを感じるような安宿ではないが、シャワールームがガラス張りであったり、卑猥な道具の自販機が室内に置かれているなど、露骨な性の匂いは隠しようもない。

 なにより馴染めないのは、連れ込んだ女そのものだ。

 上司と部下という仮面を隔ててなら対等以上の物言いもできようものだが、こうして一対一の男女としての立場を意識してしまうと、さすがに気後れがする。

 下着姿になって、非日常めいた高級な美にいっそう磨きをかけたようなリシュリューを、提督は落ち着きなく、それでも意地になって見つめていた。

 視線が合うとリシュリューは微笑み、キャットウォーク上のモデルを思わせるような優雅な足取りで歩み寄ってきて、提督の傍らに立った。

 

「──さ、ぼんやりしてないで、服を脱ぎなさい。それとも、リシュリューに手伝ってもらうのを期待してる?」

「いや……先にシャワーを浴びたものかと考えていたんだが」

 

 きょとんとした表情で、リシュリューが提督を見つめる。

 

「なぜ? それは、あとでいいでしょ?」

「──まあ、おまえが構わないなら」

 

 リシュリューは屈託なく笑うと、提督の肩に両手を置いて言う。

 

「自分が汗臭いんじゃないかって気にしているなら、余計な心配よ。アミラルの匂い、リシュリューにはぜんぜん不快じゃないもの」

 

 

 

 リシュリューは手際よく提督の衣服を脱がしていき、すでにそれなりの硬度を得ていた陰茎があっさりと解放された。

 提督の内心の緊張をよそに、恥ずかしげもなくそそり立ってしまう。

 カーペットに膝をついたリシュリューが目を輝かせ、その屹立ぶりを真正面から見つめていた。

 

「C'est beau(セ ボー)……素敵」

 

 うっとりと言って、硬直に優しく両手を添えてきた。唇が先端にむかってつき出され、触れた。

 血流が即座に反応し、力強く脈打ちはじめる。

 手の中の器官が成長していく様子を、リシュリューは面白そうに眺めていた。

 

「すごいわ……こんなに膨らんで、硬くなって」

 

 言って、舌先を繰り出してくる。柔らかな舌が、鈴口周辺の敏感な部分をちろちろと愛撫する。

 たちまち、透明な液が滲んだ。リシュリューの唾液と混じり合い、ぴちゃぴちゃと粘った卑猥な音がたちはじめる。

 

「フフ……」

 

 色素の薄い金の瞳で提督を捉えたまま、リシュリューが含み笑いをした。

 提督が視線をそらそうとすると、すかさず両手首を掴んでくる。

 

「ダメよ、アミラル。こっちを見てなさい」

 

 命じる口調だった。提督は抵抗を諦め、頷いた。

 その瞬間だった。

 亀頭全体がぬるり──と口内に収められていた。

 唐突に倍加した快感に、提督は思わず声を上げそうになった。

 独立した生きもののように蠢く濡れた舌が、亀頭の粘膜のあらゆる部分を探り、貪っている。口腔という手段ではこれまでに体験させられたことのない、甘美な刺激だった。

 恍惚とした提督が大きく息を吐くと、リシュリューは陰茎を口から外し、得意そうに唇を舐めて言う。

 

「いまの、どう?」

「ああ……すごい、すごかった」

「きもちよかった?」

「腰が抜けちまうかってくらいに。どうして、初めてなのにここまで」

「さあ」

「さあって」

「魚は、生まれたときから泳ぎ方をしってるものでしょ。どうして自分は上手に泳げるのだろうなんて、疑問に思ったりはしないわ」

 

 リシュリューは微笑み、ふたたび陰茎に口もとを寄せてきた。軽く頬ずりするように、鼻先を陰茎の間近で左右させる。

 

「いい臭(にお)い……まさに、男の臭いってところね」

 

 そうつぶやくと、舌を大胆なほどにつき出してきた。側面を遣って、陰茎をゆっくりとなぞり上げる。

 ぞくぞくとした快感が背を這いのぼり、提督は呻き声を上げてしまった。

 くすくすと、リシュリューが小さく笑う。

 

「案外可愛い反応をするのね、アミラル」

 

 嬉しそうに言うと、音をたてて裏筋へ接吻する。

 提督はもどかしい快感に、ひどく焦れた。

 

「リシュリュー──」

 

 呼んでいた。

 リシュリューが、提督を見つめ返してくる。

 

「ぜんぶ、リシュリューが受けとめてあげる──」

 

 ふたたび陰茎が、口内へと収められる。

 ぬめった舌が自在に、絡みついてきた。

 ジュルルルッ──と唾液を絡める派手な音をたて、リシュリューが啜(すす)りあげる。

 渦巻く快楽に、提督は腰を浮かせかけていた。

 合わせて、リシュリューが根元まで咥え込んでくる。

 絶妙な力加減の唇で陰茎が締めつけられ、ときに緩められる。

 舌が、陰茎のあちこちを挑発するように口内で蠢いている。

 緩やかなウェーブのかかった金髪が、提督の内腿の間で揺れていた。

 

「う……おっ……」

 

 数秒ともたずに提督は限界に達してしまった。

 爆ぜさせていた。

 どくん──と最初の一撃を放つその瞬間、リシュリューが容赦なく、きつく吸い上げてくる。

 自然な放出よりはるかに速く、精液がどくどくと尿道から吸い出されていく。

 あまりの快感の強さに提督は腰を引こうとしたが、リシュリューは許してくれなかった。

 唇をぴったりと陰茎に密着させ、吸引し続ける。

 がくがくと腰を震わせながら、提督は最後の一滴まで搾り出すことになった。

 うっとりとした表情のリシュリューが唇を外し、開いて、舌の上にこんもりと溜まった提督の白濁を見せつけてきた。

 眉を少し苦しげにひそめて、呑み込んでみせる。

 

「──素敵だったわ、わたしの提督(モナミラル)」

 

 蠱惑的に笑んで言うと、ベッドにせり上がるようにして膝を乗せてきた。

 虚脱したままの提督の手を取り、みずからの秘所にそっと誘導する。布越しにもわかるほどに、しっとりと湿っていた。

 

「ねえ……リシュリューのことも、素敵にして」

 

 提督の手の上で、せがむように腰をくねらせる。

 

 

 ◇

 

 露わにさせたリシュリューの秘部へ、唇をつける。

 リシュリューもまた、提督の股間に口唇と舌をふたたび用いていた。

 ふたりでベッドに横たわり、お互いの秘所を舐め合っている。

 射精後の陰茎は敏感でくすぐったく、最初のうちは腰が引けていた提督だったが、先ほどとは一転して穏やかで優しげなリシュリューの舌遣いに、十分な硬度を取り戻すのにさほどの時間はかからなかった。

 

「ハァッ……ン……ああ……ンッ……」

 

 提督の舌に反応して、リシュリューが切れぎれの声を漏らしている。熱い吐息が下腹や鼠径部をくすぐり、劣情を煽ってきていた。

 一心に、提督はリシュリューの核心を舐め続けている。

 つるりと硬くなったその部分を舌で愛撫しつつ、眼の前の白い太腿が敏感に反応して震える光景を愉しむ。ときに鼻面や頬を押しつけ、そのなめらかな肌の心地よさも存分に味わった。

 

「アゥ、ンッ──」

 

 陰核を舌で強めに転がしてやると、リシュリューは甲高い声で啼(な)いた。予想外の可愛らしい音階に、提督は卑俗な探究心を刺激される。

 陰核に唇で吸いついたまま、しとどに濡れきった眼前の淫裂へ、人差し指の先だけをそっと沈み込ませた。

 

「ン、アッ……」

 

 リシュリューが、口をわずかに陰茎から外して喘いだ。敏感な反応だった。

 提督は前庭で指を振動させ、くちゅくちゅ、くちゅくちゅと、溜まっていた愛液を撹拌する。刺激は強すぎず弱すぎず、陰茎を握る手から伝わる反応を意識しつつ、慎重に与えていった。

 焦らすような提督の指遣いに対抗してか、リシュリューも陰茎の先端へしきりに舌を這わせてくる。互いの性器を舐め合い探り合う水音が、さして広くもないモーテルの部屋の中に響いていた。

 先に言葉を発したのは、リシュリューのほうだった。

 

「ねえ……モナミラル、もう、おねがい……」

 

 唾液で濡らした陰茎に顔をすりつけつつ、リシュリューは腰をくねらせながら言った。

 提督は聞こえなかったふりで、指先で膣壁をもてあそぶ。とろりとした愛液が、秘裂の奥からあふれてきていた。

 リシュリューは苛立ったように、腰を大きく前後に動かした。

 

「おねがい……もう焦らさないで……!」

 

 声量を上げてうったえる。提督は指を引き抜いた。

 

「どうしてほしいんだ」

「わかるでしょ……ほしいの」

「どこに」

「リシュリューのいちばん奥……いちばん深いところに、おもいっきり……突き刺してほしいの……モナミラルの、この硬いのを」

「なら、お願いしろよ」

「……S'il te plait(シル トゥ プレ)、モナミラル、挿れて……ねえ、おねがいだから」

 

 リシュリューは、切なげに長い息を吐いた。従順さの証のように、先端へ短い接吻を繰り返してくる。

 提督は躰を起こした。

 リシュリューの片脚を肩の上に担ぎ上げるようにして、股を大きく押し広げる。とろけきったリシュリューの秘部が、完全に開いて露わになった。

 じっくりとその部分を眺めたあと、提督は硬直をあてがい、リシュリューに視線を向けた。期待に濡れた金の瞳が、見つめ返してくる。

 頷き、沈めた。

 柔軟な内部を割って、腰を進める。

 

「アッ──ンッ、ンンン……!」

 

 リシュリューがおもいっきり首を反らし、枕に後頭部をうずめる。

 提督は最奥に達し、そのこりこりとした部分を陰茎の先端で圧迫しながら、さらに腰を押し出した。

「ファ……ア、ア──」

 

 リシュリューが口を大きく開けて、喘ぐ。端正な顔が乱れ、唇の端から涎(よだれ)が筋になってこぼれてきた。

 痙攣するように腰が暴れかけたが、提督は自分の下半身でそれをがっちりと押さえ込んだ。陰茎を押しつけたまま、ぐりぐりと、前後へ波立つような動きを加える。

 

「ア、ア、アッ──Je(ジュ)……jouis(ジュウィ)……!」

 

 リシュリューが、さらに躰を反りかえらせた。あまりに切迫した様子に提督が緩めかけると、首を振って涙目でせがんでくる。

 

「ダメ、ダメ……やめないで、もっと、もっと激しく突いて……! リシュリューを殺してしまうくらいに……もっと、メチャクチャに、して……!」

 

 提督は腰を突き出し、応えた。我を忘れて、求め合う。

 

 

 提督は好き放題にリシュリューを突き、リシュリューも好き放題に幾度も絶頂を極めた。

 二度、たて続けに膣内へと精を放ち、三度目には直前で引き抜いた陰茎をリシュリューの口内へ押し込み、残滓を絞るようにして射精した。

 リシュリューはすっかり堪能しきったようで、身も世もないといった具合に仰向けに脱力して横たわっている。

 

「強いのね」

 

 リシュリューが、ぼんやりとした視線を向けて言った。

 提督はなかば枕に顔をうずめたまま、答える。

 

「感化されたんだ。おまえが激しいから」

「激しいのは、嫌い?」

 

 リシュリューが両肘で上体を起こして、尋ねる。豊かだが均整のとれた乳房が、ぷるりと魅惑的に揺れた。

 提督は首を振った。

 

「いや──こういうのも悪くない」

「ゆっくり愛し合うほうが好き?」

「時と場合によるさ。気持ちいいときには、どうやったって気持ちいいもんだ」

「なら、今度はもっとゆっくりじっくりで、試してみない?」

「いまか」

「ウン」

「あんなにしておいて、まだする気なのか」

 

 提督が呆れ気味に言うと、リシュリューは片目をつぶってみせた。

 

「あと一回だけ、いいでしょ? ね?」

「まあ……あと一回なら」

 

 提督は渋るように言ったが、正直なところ、躰はすでにリシュリューの裸体に反応して昂ぶりを取り戻しつつある。一回と口にしておかなければ、自分のほうが際限なくリシュリューを求めてしまいそうで、恐ろしかった。

 リシュリューがベッドの上に身を起こした。

 

「する前に、シャワー(ドゥーシェ)を浴びておきましょ。モナミラルには特別に、このリシュリューが躰を洗ってあげる」

 

 これまでに見せたこともない無邪気な笑顔で、提督の手を取って引っ張る。

 

 

 ◇

 

 シャワー室から出たあと、濡れた躰を拭くのもおざなりに、ベッドの上でふたたび番(つが)った。

 提督の上で、リシュリューはゆっくりと前後に腰を動かしている。

 

「──どうモナミラル? これで、気持ちいいかしら?」

 

 紅潮させた顔に微笑みをたたえたリシュリューが、提督の眼を見つめて尋ねてきた。わずかに濡れた毛先が、白い裸体の前で跳ねるように揺れている。

 提督は、下腹と腿に押し当てられている弾力を愉しみながら、答えた。

 

「好きなように動けよ」

「いやよ。今度は、あなたを気持ちよくさせてあげたいの」

「リシュリューが好き勝手に気持ちよくなっているのを見るのが、俺にはいちばん気持ちいい」

 

 リシュリューは口角を上げて笑った。

 前傾し、提督の顔を両手で包み込むように挟んで、唇を寄せてくる。

 

「わたしの男(モノム)……わたしの太陽(モン ソレイユ)」

 

 芳香に満たされるような、しっとりとして優しい接吻だった。

 間近で見るリシュリューの顔立ちは、整いきった端正な美に加え、目もとと口もとの小さなほくろのおかげで何とも言いがたい柔らかな魅力がある。

 どこか冷淡で高飛車に構えているようでいて、その実(じつ)ずいぶんと情の深い女だと、提督は感じはじめていた。

 

「──こういうのは、好き?」

 

 リシュリューが下半身をいっそう強く押しつけ、前後の動きに、細かく左右へ振動させるような動きを加えてきた。

 腰をくねらせながら唇を舐め、眉根を切なげにひそめる。

 こりこりとした膣の最奥部が亀頭に密着し、うねって変化する膣壁の感触とともに、陰茎全体を絡めとるように刺激してきた。

 提督は感嘆の息を吐いた。

 四度も射精したあとでなければ、あっという間に果ててしまっていたことだろう。

 

「ああ……すごく、いい。好きだ。──おまえのほうは」

「リシュリューも、いいわ。……でも、これだと、よすぎるから」

「イキそうか」

「うん……すぐに、イッちゃう……かも」

 

 リシュリューは苦しげに目を閉じていた。腰も、わななくように小刻みに震えている。

 提督は、両手で抱き寄せた。

 結合部とその内部で強く密着したまま、上の口も密着させる。

 とろりとした口内の感触を、お互いの舌で確かめる。

 感覚が溶け合い、ひとつになりつつあった。

 提督は意図を込めて、片手でリシュリューの腰を揺さぶるように愛撫した。口づけしたままのリシュリューが、しきりに頷く。

 言葉を介さずとも、通じ合っていた。

 リシュリューが自制を捨てて、下半身を波打たせる。

 呼吸も鼓動も乱して、提督の上で躰を震わせる。

 震え続けている。

 絶頂を極めたその瞬間に、すぐに次の絶頂を求めて震え続ける。

 永遠に終わることのないような恍惚の連続を、提督は抱きとめていた。

 気怠く蕩けるような快楽が、やがて、どろりとした粘液とともに体外へと吐き出されていく。

 

 

 

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