ベッドの上の神通が、陰唇に右手を這わせた。左手を後ろにつき、正面のソファーに座る提督へ見せつけるように、膝を曲げて両脚を開いている。
溢れる愛液で指を濡らし、包皮の上から陰核を撫で回した。
くちゅ──と秘めやかな水音が鳴った。神通は切なげに、小さく息を吸う。
「提督──ご覧、いただけているでしょうか」
羞恥に頬を染めながら言った。
「ああ……見えている」
提督は、湧き出る生唾に喉を詰まらせながら答えた。
神通がぎこちなく微笑を浮かべ、指の動きを速めた。秘めやかだった水音が、はっきりと耳へ届くほどに変わっていく。
くちゅくちゅ、くちゅくちゅと、リズミカルに非現実的な音が響く。
「んっ……はっ……」
断続的に漏れる神通の吐息が、発情で色づいていた。
「毎晩、なのか」
「……はい。お恥ずかしい、話ですが」
目を伏せ、消え入りそうな声で神通が答える。
「『あの日から』というのは、夏祭りの日のことか」
神通が顔を横にそむけて頷く。眉根を寄せた表情は、哀しげにも、快感に抗っているようにも見えた。
「俺と手を繋いだことを考えながら、毎晩そうやって触っているのか」
提督の質問に、神通は苦しげな表情で二度三度と頷いた。指の速度が増し、愛液の音が大きくなっていく。
「そう、です……本当に、申し訳ありません……でも、あの夜から、提督の……あの指の感触が忘れられなくて……それから、ずっと……」
神通は自分の言葉に、よりいっそう情欲を刺激されたようだった。上体をわずかに起こし、左手を服の下から下着のない胸もとにもぐり込ませる。
先端を、撫で回すようにまさぐりはじめた。
「……私の躰をくまなく……提督の指で触れていただく……それ、ばかり……」
提督は黙ったまま、神通を見つめた。神通の眼は、提督を見ていない。思いを告白しながら、手指で自分を慰める行為に没頭しきっている。
「私は、きっと……んっ……変態、なのです……いつだって、提督に触っていただくことばかり……考え、て……」
呼吸を荒くしながら、神通が独白を続ける。股間に伸びた右手が、陰核を激しくこすり回していた。
「今朝だって、そうです……優しいお言葉を、かけていただきながら……はっ……触ってほしい……撫でてほしい……握って、掴んで、摘んで、と……そんなこと、ばかり」
言葉を発するたびに、神通は興奮と快感を高めていた。呼吸を切迫させながら、全身を波打たせるように動かす。
「私は淫らで、変態で──嘘つきなのです。だから……だからせめて、提督には、本当の、わたしを──」
切れぎれに言いながら、神通が唐突に上体を反り返らせた。
「はっ、んんっ……!」
内腿をきつく閉じ、全身を短く震わせた。
びくびくと数度、大きく痙攣し、自分の躰を抱きしめるようにして硬直する。
神通はしばらく、そのままの体勢で天井を見上げていた。
提督はやがてソファーから立ち上がり、神通のすぐそばのベッドの縁に歩み寄った。ぼんやりとした視線で、神通が見上げてくる。
提督は右手を伸ばし、神通の頬に触れた。
「提、督」
呆けたように、神通がつぶやく。頬は、うっすらと汗をかいて湿っていた。
「よく話してくれた、神通。ひとつ訊くが──」
開きかけの神通の唇を、提督は人指し指でゆっくりとなぞった。熱い吐息がかかる。
「──想像したのは、指で触られることだけか?」
ほんのわずかだけ、神通は左右に首を振った。提督を見上げる眼が、光っている。
「なら、もっと見せてみろ」
神通が提督の手もとを一瞬見て、問うような視線でふたたび見上げた。
提督が頷くと、目を閉じて指先を咥えた。
ちゅ──と小さな音をたてて吸う。提督の手を握り込むように片手を添え、指の先端を舌先だけで舐めはじめる。
柔らかな舌が、指先でちろちろと蠢いていた。
やがて指の腹に、神通が舌を這わせた。興奮した様子で息を乱し、動物的な表情で顔全体を前後に動かしている。
指が唾液にまみれていくのを感じながら、提督の胸の中に静かな快感と昂ぶりが湧きあがってきた。
「しゃぶれ」
命じると、神通はそれを待ち望んでいたかのように、即座に根もとまでを口内におさめた。口をすぼめて吸いながら、顔を前後させる。
じゅっ、じゅっ──という唾液の音が響く。前後運動を続けながら、神通は口内で巧みに舌を使っていた。熟練を感じさせるその動きに、提督は興奮の度合いを強めた。
不意に神通の右手を掴み上げ、人差し指と中指をまとめて舐めた。
「んっ──」
神通の口技のペースが乱れた。
指先から、指の腹、股へと舌を這わせ、手のひらまで舐め上げる。
甘い、女の味がした。鼻腔が神通の匂いで満たされる。
神通が、提督の右手に添えていた手を外した。耐えきれなくなった様子で、股間へと差し込み、激しくこすり始める。
「んっ……んっ……」
すぐに、くちゅくちゅと愛液が掻き交ぜられる音が聞こえだした。
提督が神通の指の股を執拗に舐めている間に、神通は自分を慰めながら提督の指をしゃぶり続けた。
やがて、神通が達した。
「んん……!」
ふたたび全身を硬直させて震える。
提督は神通の口から指を抜き、左手に握っていた神通の手も解放した。
口を半開きにして陶然としている神通を見下ろしながら、提督は言った。
「──服を脱げ」
◇
屹立する陰茎を目の前にして、全裸になった神通がかすかに怯む気配を見せた。
「怖いか」
ベッドの上、ひざまずく神通の前に立ち、提督は訊いた。
神通は魅入られたように陰茎から眼を離せずにいた。かろうじて、首を横に振る。
「いえ……思っていたより、ずっと逞しいので、驚きました」
「おまえの、好きにしていい」
息を呑んで、提督を見上げる。
提督は頷いた。
神通は陰茎に視線を戻し、やがて意を決したような口調で言った。
「──失礼、します」
軽く片手を添えながら、陰茎の先に舌を這わせる。顔を傾け、舌を回転させるようにして亀頭全体をゆっくりと愛撫する。
ざらついた舌の感触が、快感となって提督の下半身を震わせる。
さんざん舐め回すと、やがて裏筋へと舌の動きを移した。指の腹と同じように、丹念に、舌で唾液をすりつけていく。
溢れ出る欲望で、呼吸が乱れた。
陰茎の下に見える神通の顔は、完全に蕩けきっていた。
身悶えしながら、提督は口を開いた。
「本当はこれが欲しかったんだな、神通」
問われた神通は、舌を使いながら頷いた。
「……はい」
答えた神通の吐息に刺激され、陰茎がびくりと震える。
神通は小さな声で、ああ──とつぶやき、陰茎を口に含んだ。根もと近くまで呑み込み、唇をすぼめて前後に動作する。
神通の口内で、提督は翻弄された。前後運動につれて裏筋を舌先で撫でられ、ときおり動きを止めては亀頭と鈴口を舌先でくすぐられる。
神通がおもむろに、右手を自らの股間に伸ばした。提督は目ざとくその動きを見咎めて言った。
「駄目だ」
手を止めた神通が、上目遣いで提督を見た。陰茎を咥えたまま、困惑した視線を送る。
「触らずに、我慢しろ」
神通は眉根を寄せ戸惑った様子を見せたが、小さく頷くと動作を再開した。
じゅっ、じゅっ、と唾液まじりの摩擦音が一定のリズムで響く。
温かい口内に包まれた陰茎が、縱橫に動く舌に絡め取られている。幾度も射精の誘惑にかられた提督だが、そのたびに下唇を噛んで耐えた。
神通が、もどかしげに腰をくねらせる。哀願するような眼差しで、提督を見つめてきた。しばらく奉仕を続けさせたあとで、提督は神通の頭に触れて行為を中断させた。
「横になれ」
当惑した表情の神通に命じて、ベッドに寝そべらせる。神通の太腿側を頭にして、提督も躰を横たえた。
ふたりが、横向きに向かい合うかたちだ。
「て、提督……」
遠慮がちな声で、神通が言った。
提督の眼の前に、しとどに濡れた秘裂がある。
無言で腰を押し出し、神通の眼前に陰茎を突きつけた。かすかに息を呑む気配があったが、すぐに柔らかい感触で亀頭が包まれた。
先ほどとは違うかみ合わせで、神通の舌が亀頭を中心に這い回る。前後運動が始まり、裏筋も上唇でこすり上げられた。
提督はひとつ深呼吸をしてから、神通の秘裂に接吻した。
「んっ……!」
前後運動を止めて、神通がびくりと躰を震わせる。
引き締まってはいるが、少女らしく愛らしい丸みを帯びた尻を両手で抱えて固定し、裂け目の上からゆっくりと舌を這わせる。
「んんっ……んあっ……」
二度三度と舌を往復させると神通が動きを止め、陰茎を咥えたまま喘いだ。
「やめるな。続けろ」
提督が命じると、神通は口唇の動きを再開する。
奉仕を受けながら、提督は神通の秘所を眺めた。愛液が秘裂の外にまで溢れ、内腿まで濡らしている。
外側の陰唇に沿って、ゆっくりとねぶるように舌を這わせていく。
「んっ……んっ……」
神通が苦しげに喘ぐ。陰茎が呼気でくすぐられ、えもいわれぬ快感が走った。
しばらく秘裂を舐め回したあとで唇をわずかに離し、充血した陰核を舌先でつつく。
「はっ……ああっ……!」
たった数回で、神通は陰茎から口を外し躰を硬直させた。全身で短く痙攣する。
提督は、眼の前の秘裂と菊座がひくひくと収縮する様子をじっくりと観察した。
しばらく間を置いて休んでいると、神通が弱々しく奉仕を再開した。提督も合わせて、秘裂を口唇と舌で愛撫する。
「あっ……んあ……はっ……」
神通が喘ぐ。陰茎への奉仕は、たびたび中断された。
提督が陰核を責めるたびに、神通はあっさりと絶頂した。絶頂と絶頂の合間に、提督は神通のなめらかな内腿に接吻し、舌を這わせる。少女の肌の甘い香りと、愛液のかすかな酸味の対比が、提督の脳を欲望で灼いた。
神通の奉仕は、徐々に舌先だけの形式的なものになっていった。
幾度目かの神通の絶頂のあとで、提督の理性が臨界点に達した。
神通を仰向けにし、両膝をついて顔の上に跨る。
「んっ……ぐ……」
陰茎を容赦なく口内に突っ込んだ。神通は小さく呻き声を上げたが、提督の腰に手を回して受け入れた。
提督は腰を前後させた。柔らかい口中を、己の硬直で掻きまぜる。
「ぐっ……んっ……」
膝で躰を支えてはいるものの、喉奥にまで陰茎を挿入している。
神通の苦悶に満ちたあえぎ声が聞こえても、腰の動きを抑えることができなかった。
欲望のまま好き勝手に動作し、やがてそのまま破裂させた。
精液が、神通の喉奥に大量に吐き出されていく。
「んっ……むっ……」
射精の瞬間、神通は躰を震わせたが、喉を鳴らして呑んだ。
放出しきった提督は息をつき、神通から離れようとした。
神通が、すがるように追っていた。腰にまわした手に力を加え、陰茎から離れようとしない。
「おい──」
提督の声には応えず、萎みかけた陰茎を柔らかく吸った。精液の残滓が尿道口を通り抜けていく快感に、提督は身をよじった。
吸い尽くしたあとも、神通は取り憑かれたように舌で陰茎を愛撫し続けた。ときおり口を外し、睾丸にまで舌を這わせる。
「神通」
提督は躰の下に声をかけた。すでに陰茎は育ちきっている。
ようやく神通は、提督を解放した。
躰を神通から下ろし、片脚を掴んで大きく開かせると、股の間に己の下半身を滑り込ませる。
神通の陰部を、まじまじと見つめた。
触って確認するまでもない。秘所は、相変わらず大量の愛液で潤いを保っていた。
片足を肩の上に担ぎ上げ、陰茎の先端を秘裂の入り口にあてがう。いわゆる松葉くずしの体勢だ。
神通が、提督を見つめていた。
提督が眼で問うと、小さく頷いて言った。
「どうぞ……お願い、いたします」
返事の代わりに、提督は腰を進めて神通を貫いた。
「はっ──あああっ──」
膣内はすっかりほぐれきっていて、強い抵抗もなく陰茎が最奥に達した。
不思議な感覚の内部だった。
強く締めつけてくるわけではないが、どろどろになった膣壁がぴったりと陰茎に密着している。たっぷりの蜜で満たされていて、半固体のような感触だ。
ゆっくりと腰を前後させ、亀頭で味わうように膣内を探った。
「ああっ……はぁっ……」
内部のあたたかく湿った襞が陰茎にまとわりついて動き、提督はその緩やかな快楽に酔いしれた。
抽送の速度を上げる。
「あっ──あっ──あっ──」
神通の膣内から、愛液がさらに溢れ出してくる。
じゅぶっ、じゅぶっ、じゅぶっ、という水音が突くたびに響き、神通の嬌声と重なる。
抱え上げた脚のふくらはぎに接吻しながら、提督は訊いた。
「どうだ、気持ちいいか」
「はっ……はい……きもち、いい……です……」
神通が切れぎれに答える。
「自分でするのと比べて、どうだ」
「くっ……比べものに、なりません……こんなに、きもちいい、なんて……」
提督は腰をさらに進め、膣内の奥で亀頭を往復させた。
「あっあっあっ……そ、そこ……そこ、いいっ……」
「奥が好きか。自分じゃ、触れないとこだな」
「……は、初めて、です、こんな、かんじ……!」
提督は体重を掛けて、より深く、細かく突いた。
「あっあっあっあっ……も、もう、だめ、イっちゃう、イッちゃうの……!」
嬌声を上げて、神通が痙攣する。
「ああああああっ……!」
絶頂に合わせて膣内が波打ち、陰茎がきつく締めつけられた。
提督はペースを緩めたが、動きは止めなかった。ゆったりとした抽送を続ける。
絶頂から自分を取り戻した神通が、ふたたび快楽によって上昇させられていく。
「はっ──あっ──やっ──」
嬌声に合わせて、提督は律動のペースを速める。
「だっ、だめっ、ま、またイッちゃうから……!」
提督は哀願を無視し、一方的に神通を絶頂させた。それでもなお、機械的な抽送を続ける。
神通は弄ばれるように何度も上昇させられ、絶頂を迎え、墜落したところをすぐに突き上げられた。
幾度となくそれを繰り返し、神通が朦朧とするまで提督は律動をやめなかった。
◇
神通の意識が多少はっきりしてきたところで、今度は正面から、あらためて挿入した。
「は……あっ……」
躰の下で、神通が甘い吐息混じりの声を上げる。先ほどまでの交わりとは違って、提督は無理に動作せず、腰の圧力だけをゆっくりと変化させた。
「あっ……あ……」
顔を横にそむけた神通は、なまめかしく口を開け、断続的な喘ぎ声を上げている。
美しい横顔だった。
正面から見たくなって、声をかける。
「神通」
呼ばれて、神通は正面を向いた。提督と話すときと同様に、顔を紅潮させている。快楽と羞恥の入り混じった瞳が愛らしい。
思わず顔を寄せ、唇を重ねた。
感触は柔らかく、甘い。
神通が提督の首に手をまわし、すがるように、きつく密着した。
長い口づけだった。
提督はふと、これが神通と交わす初めての接吻だったことに思い至った。
唇を離すと、神通が苦しげな表情で言った。
「提督、お願いです、中に……中にください。私のいちばん奥を、提督ので、満たして──」
神通が腰をくねらせる。下半身にねっとりと絡みつく膣壁の感触に、提督は思わず呻き声を上げた。
「おねがい、ほしいの、いっぱい、提督のが」
うわ言のように神通がうったえる。両脚を提督の腰にまわし、強く締めつけた。
「駄目だ」
陰茎をより強く突き立てながら、冷たく言い放った。神通の顔が、泣きそうに歪む。
「やだ、やだ……意地悪、しないで」
「意地悪じゃない──罰だ」
「……ばつ?」
神通が、幼児のように提督の言葉を繰り返す。
提督は頷いた。
「俺に嘘をついたことへの、罰だ。今朝、『悩みはない』と」
「あ……」
「艦娘に嘘をつかれては、俺の務めは果たせない」
「……ごめんなさい……」
「罰として、中出しはなしだ」
「はい……」
神通が、目と唇を固く閉じた。
提督は律動を続けながら、ふと微笑む。
「ただ、約束どおり部屋に来たのは偉かったな。ご褒美だ」
「え……?」
神通が目を見開いた。
提督は顔を寄せて言った。
「──中以外で、どこに出してほしい?」
神通が、大きく息を吸った。
しばらくして、提督の耳もとで囁くように言う。
「顔に──顔にください。提督の熱いのを、いっぱい」
返事代わりに、提督は激しく膣内を掻き交ぜた。とたんに神通が痙攣する。
「あっ──あああぁっ──」
波打つ膣壁の快感をなんとかこらえ、陰茎を引き抜いて神通の顔先にかざす。
爆発して、散った。
粘る白濁液が、神通の口もとから額まで、幾条もの筋を描く。
「あっ……あったかいの、いっぱい……ありがとう、ございます……」
神通はうっとりとつぶやき、亀頭から垂れている精液の残りを、嬉しそうに舐め取った。