保健室に到着すると、生徒は疎か、保険医の先生すら居なかった。
これは都合良いと、あーしはシャーっとベッドを間切るカーテンを開ける。
保健室でエッチ。
学園物の漫画では鉄板の展開だし。
「おし。誰も居ないし」
「…でも鍵は空いてたし、そのうち先生が戻ってくるだろ」
それならば、先生が帰ってくるまでにヤッテしまえば済む話。
グラウンドから聞こえてくるサッカー部の掛け声と、校内から聞こえる吹奏楽部の音合わせが、ここが本当に学校に居るのだと再認識させる。
途端に、静寂に包まれた保健室に佇む足が震えた。
緊張しているのだと実感する。
「……あ、あの、ヒキオ?」
「……」
「なんで黙ってんの?」
「…いや、すまん。ココ、学校なんだよなぁって思ってた…」
「…はは。あーしも同じ事思ってた」
なんだか変な気分だ。
窓を挟んだグラウンドには部活動に熱を入れる生徒が沢山居て、健全に、日常的に、身体を動かしている。
そんな光景のすぐ近くで、あーし達は不健全で、否日常的に、身体を動かそうとしているのだ。
悪い事をしている気分…。
ドキドキ?
ワクワク?
「…っ、ぁ、ひ、ヒキオ…、あーしはどうすればいいの?」
その否日常の中で、ヒキオはゆっくりとベッドに近寄り腰掛ける。
「…とりあえず、こっちにおいで。制服を脱がしてあげよう」
「ぬぇ!?」
な、なんだしこの雰囲気は!!
大人だ!!
と、驚きながらも、あーしはとてとてとヒキオの隣へと腰掛けた。
「制服は不自由がなくて良いな。ボタンもファスナーも簡易的で脱がしやすい」
「ぁぅ、な、なんか、雰囲気が…」
「…照れてるのか?おまえから誘ったんだろ?」
「ぅぅ、そ、そうだけど…」
「ほら、ゆみゆみ。バンザイしてごらん」
「…ん」
1枚、また1枚と脱がされていく。
ブレザーとワイシャツを、そしてスカートを。
気づけば、あーしは下着を残して衣服を全て脱がされていた。
「…黒の下着…。ゆみゆみは背伸びしたい年頃かな?」
「う、うるさいし…。ヒキオ…、黒の下着はキライ?」
「…ふふ。好きだよ。ゆみゆみにとても似合ってる」
ふわりと、ヒキオはあーしの身体の匂いを嗅ぐように顔を近づけてくる。
…そ、そういえば、汗の匂いとか大丈夫かな…。
ふ、普通はヤル前ってお風呂に入るんだよね?
「ぁぅ、あ、あの、に、匂いとかあまり…」
「……ん。ちょっと汗臭い」
「っ、や、やっ!」
「…でも、良い香りだ」
ひとしきり身体中の匂いを嗅がれると、ヒキオはあーしの身体をベッドに押し倒した。
少しだけ薬品の匂いがするベッドで、ヒキオはほんの少しだけ怖い表情であーしの腕を押さえつける。
「…ぅ、ぇ、あの、ヒキオ…?」
「ゆみゆみ。怖いのは嫌いか?」
「…ぅぅ…、当然っしょ…」
「そっか」
ヒキオはそう言って優しく微笑んでくれると、どこからかビニール紐を取り出して、それをあーしの手首、足首に巻きつけた。
「ふぇ?」
「俺はね、ゆみゆみが怖がる表情が見てみたいんだ」
「!?」
「…人は恐怖を味わう時に本質が現れるからね」
きゅっ、きゅっ、と。
あーしの両手両足は、強引に開かれるように、ベッドの四隅にそれぞれ結び付けられる。
身体を守る術は無い。
隠す術も無い。
無防備の状態で、下着姿の身体を露わにするあーしを、ヒキオはどこか嬉しそうな表情で見下ろした。
「……ぁ」
ゆっくりと、ベッドに腰掛けたままのヒキオは焦らすようにあーしのお腹を摩る。
「お腹が少しだけぷっくりしてる。お昼ご飯を沢山食べちゃったのか?」
「ぁぅ…」
「おヘソも可愛い」
「ぅ、んっ…、ひ、ヒキオ…っ」
そうやって、弱い所を強弱つけて触れる手つきは、どこか艶めかしく、いやらしく。
それでも、嫌だとは思えない触り方。
優しく、それはまるでお母さんに頭を撫でてもらったときの手触りだった。
「…ゆみゆみ、眠いのか?」
「うぇ?あ、ぅぅ、違うの…、なんか心地良くて…」
「はは。その寝ちゃっても構わないぞ?」
「んーん。我慢できるし…。ぁの、だから…、もっと気持ち良くして?」
これがエッチなのか…。
気持ち良くて、心地良くて、眠たくて…。
ずっとこうしてもらいたいと思えるような。そんな感じ。
コレは良いものだし…。
と、思って目を閉じた瞬間だった。
それは強烈に下半身を刺激する。
柔らかくて敏感な所を、激しいナニカに当てられた。
恥部に吸い付くように。
ソレは強い音を立てながらあーしのアソコを一瞬で震え上げさせた。
「ふぇっ、ぁぁあっーーーっ!あっ、んぁっ!!いや、いやっ!!」
「…刺激が強すぎたか?」
「んっ!んっ!んっーーっ!あっ、いやっ、と、と、止めて…、止めてっ!!」
「はいはい。ごめんね、ゆみゆみ」
カチっと、スイッチを切る音と同時に下半身への刺激が止まる。
一瞬で頭が白くなり、息が荒くなっていた。
ソレは何なのかと、口から溢れるヨダレを拭いながら首だけを上げる。
手足が固定されているために、首を上げてそれを見ることが精一杯だった。
「…っ、はっ、はぁはぁ…、な、なんだし…、ソレ…」
「電動マッサージ器。いわゆる電マってヤツだな」
「ぅ、っ、んっ、あ、はぁ…。で、電…マ…?」
あの一瞬の激しい刺激で、未だ痙攣している下半身に力を入れる。
そうしないと何か漏れてしまいそうだったから。
で、電マ…。
聞いたことがある。
それは女を快楽の底へと突き落とす、地獄行きの片道切符。
耐えようものなら相当な訓練が必要だとか…。
う、うぅ、そんな狂気な凶器を初めてのあーしに使うなんて…。
「…こ、怖いのは嫌だって言ったし…」
「ん。だからゆっくり…」
「へ?」
「慣らしながら続ければ、気持ち良くイケるようになる」
「…っ、つ、続けるの?ソレ…、んっ、あっ、いやっ!んっっ、んぅぁっーーっ!」
手足は大の字に開かれて、その恐ろしく気持ちの良い刺激に抗えない。
黒のショーツにはシミができ、触らずとも分かるほどにそのシミは広がっていた。
優しそうに微笑んでるくせに、やる事はどこかSっ気がある。
ヒキオめ…、恐ろしい子っ!
「あらら。もうお漏らししたみたいに濡れてるな。脱がしてやりたいけど、手足が紐に繋がってるからそのままで」
「んっぅぅ〜っ!んっ、い、1回っ、と、止めて…っ!んっ」
「ん。大丈夫か?」
「はぁ、はぁ…っ、あ、あの、ショーツ、脱がして…。濡れてて気持ち悪い…」
「んー、でも紐を解くのめんどいし…」
「き、切っちゃっていいし…」
「…それじゃあ、遠慮無く」
パチン、と音を立てながら、あーしのショーツは横から切られて脱がされた。
「びっしょり…。あらら、濡れ濡れになっちゃったな」
「ぅぅ…、変…?」
「…いや、変じゃない。綺麗で可愛い形だよ。…っていうか、全部剃ってるんだな」
「ち、違うし…、あ、ぁの、あーし、ソコの毛が全然生えてこなくて…」
「…ほぅ。それはまた…」
「ぅぅ。は、恥ずかしいからあんまり見んなし…」
「恥ずかしくなんてない。どれ、そろそろ続けるぞ?」
「ぁぅ…んっ!んっ〜っ!!んあっ〜〜っ!!」
再度、電マが秘部に当てられる。
先程まであったベルリンの壁、曰く、ショーツの布地が無くなっただけで、与えられる刺激がより強く感じた。
直接、膣の中へと振動が伝わり子宮を揺らすような。
そして、お腹の底まで辿り着き、変な尿意を覚えさせるような。
そんな感じ。
「…ふむ。つまりはその尿意が潮吹きの前兆ってわけだ」
「ぁっ、あっ!!ぅ…、こ、心の声を…よっ、んっ、読むなしぃっ!!!」
「あーあー、ヨダレがいっぱい垂れてるぞ?口元が緩いなぁ、ゆみゆみは」
「んっ!ぁっ、ぁ…、んっ!んはぁっ、はぁはぁ…、んっ、はぁはぁ」
電マが1度離れる。
どこか切なく、もう少し当てて貰いたかったような、そんな物足りなさ。
ヒキオはあーしの髪を1度撫でると、口元に溢れたヨダレを指で拭ってくれる。
「……ゆみゆみ、あぁ、もう少しでイケたのにって思ったろ?」
「はぅ!!」
「腹筋がきゅーってなってた。それじゃぁ、次は思う存分イッテごらん?ゆみゆみの1番気持ち良い所にコレを当ててあげるから」
「い、1番気持ちの良いところ?」
まただ。
そうやって優しい顔で微笑んでくるくせに、瞳の奥ではSっ気の強い意地悪な視線を送ってくる。
ふと、ヒキオがあーしの恥部に指を当て、広げるようにソコを露わにした。
「これがゆみゆみの陰核…、いわゆるクリトリスだ」
ピンっと、ヒキオはあーしのそれを指で弾く。
「んぃっ!…ん、はぁはぁ、く、クリトリス…」
「そう。それで、そのクリトリスに直接コレを…」
「っ!ま、待てし!そ、それは刺激が…っ、つ、強すぎると思い…、ます、けど…」
「大丈夫。すぐに慣れるから」
「ぁぅ」
「あと…」
「ん?」
ゆっくりと、ヒキオはあーしよ口に人差し指をちょんと当てた。
それが何を意味するかなんて誰でも分かる。
「これからは声を我慢しないと…」
「…?」
ガラガラと。
保健室の扉が開けられる音が響く。
それはあーし達が事に及ぶベッドを囲んだカーテン越しにもはっきりと聞こえてきた。
そして、成人女性ならではの間延びした声。
「はぁ、職員会議なんて私には関係無いのになんで出席しなくちゃ…、ってあら?ベッド、誰か使ってるの?」
「はい。3年の比企谷です。すみません、少し貧血気味で」
「あらそう。ごめんなさいね、席を空けちゃって。もう下校時間だけど、治るまで寝てていいから」
「ありがとうございます」
先生は気付いていない。
その貧血気味な男子生徒が、四肢を拘束された女生徒に電マを当てている事を。
「っっ〜〜〜っ!!」
剥き出しにされたクリトリスに当てられる刺激は、脳の中でチカチカと光るほどに刺激を及ぼす。
ば、バレたらどうする気なのだろうか。
そんな不安も相まって、どこか溢れそうになっていた尿意がより強くなる。
……ぁ、ぁっ!こ、声は我慢できても…、あ、おしっこみたいなのが…っ!!
「んっ、んっ〜〜〜〜っ!!」
腰が浮いた。
その時に、我慢していた尿意が膣を通って溢れ出る。
ぁ、ぁ、んっ〜〜!!
「…で、出ちゃった…し…」
「ん。でも、まだ続けるぞ?」
「んっ!?」
ガタンと、思わず動いた身体がベッドに振動を与えて音を鳴らしてしまった。
すると、カーテン越しにーーー
「ん?比企谷くん?どうかした?」
「いえ。なんでもありません」
先生に声を掛けられる。
ば、バレてない…。
って、そんな事を言って場合じゃないし!!
あーしはちょこちょこと身体を動かし、電マを離してと訴える。
「んっんっ…!っ!ひ、ヒキオ…、も、もうマズイし…。ば、バレたら…」
「ん。バレたら先生も混ぜて3Pだな」
「ぬ!?」
お、大人だ……。
ヒキオはあーしの想像を遥かに超えた大人だった!!
その後も、ヒキオは意地悪な顔であーしの恥部に電マを当て続ける。
あーしがイク度に、どこか嬉しそうな顔で頭を撫でてくれるヒキオの顔が印象的で、底のない快楽に果てながらも、あーしは暖かい幸せに包まれた。
「んっ〜〜っ、んっ!!んっ!!」
「はい。よく出来ました。…もう1回」
「んっ!?あ、ぁぅ…、も、もっと、頭も撫でろし……っ!んっ!んっ〜〜〜っ!!」