『あれは嘘だ(CV玄田○章)』
冗談はともかくとして、構想の半分まで書いた時点で二万文字を超えたのでまた分けました。今回のダブルジャンヌの話は上中下の三本仕立てと相成ります。本当に申し訳ない。いっそのこと、序破Qにするか。
深海へと潜っていたクジラが呼吸をするため、海面へと上がるように真の意識は覚醒した。
「んぁ……よく寝た。今、何時だ」
若干、寝惚けてはっきりしない視界を頭を振ってハッキリさせ、起き上がろうとする真だったが、
ガシャン。
何かに行動を妨げられた。ふぇ? と間抜けな声を出しながらもう一度体を起こそうとするが結果は同じ。ガシャンと音がして動くことが出来なかった。意識が徐々に明瞭になっていくにつれ、左右に広げられた両手が何かで拘束されているのが分かった。
「な、何だこりゃ?」
視線を両手へと向ける。左右の手首にはそれぞれ手錠がかけられており、ベッドに繋げられていた。手錠の輪を結ぶ鎖は短く、肘を曲げるのも無理な程だ。足首にも同様に手錠がかかっていて、真はX字の形でベッド上に拘束されていた。
「え、何で俺ワッパかけられてんの、何でベッドに繋げられてんの? いや、それ以前にどうしてこうなった? そして何より」
首を持ち上げ、視線を下半身へと向ける。目が覚めたら手錠でベッドに拘束されてたという寝起きドッキリにしては性質の悪い状況だったためすぐには気付けなかったが、股間がえらいことになっていた。
「何で俺のグレンラガンは天元突破してんの?」
隆々とそそり立つ真のバベルの塔。特にこれといった刺激を受けたと訳でもないのに限界まで膨れ上がり、何時でも夜の性杯戦争に臨めますと言わんばかりに先端から腺液を溢れさせている。
「マジで、どうなってんだこりゃ? オマケに何か体も熱いし……」
「フフ、目が覚めたみたいね」
状況が呑み込めずに戸惑う真を嘲笑うかのような声。首を巡らし、真はベッド脇の椅子に腰を下ろしている声の主に視線を向ける。
「滑稽かつ無様な格好ね、我がマスター。でも、中々お似合いよ。ねぇ、聖女様?」
「あ、いえ、私の口からは何とも……」
脚線美を見せびらかすように脚を組んで椅子に座り、尊大な笑みを浮かべるジャンヌ・オルタ。彼女の傍らには顔を赤く染めながら口籠るジャンヌが立っていた。
「おぉ、二人とも。これって、どういう状況……」
なんだ、と言葉を続けようとした口を半開きにし、真は瓜二つの容姿の美少女二人に向けた目をパチクリさせて驚きを露わにさせる。より正確にいうと二人の格好に真は口をあんぐりと開いていた。
「早速、目の色変えたわね。男って本当単純なんだから」
太腿まである網タイツを履いた脚を解き、立ち上がったジャンヌ・オルタは所謂ボンテージというものを着ていた。ボディラインを強調するようにピッチリと体に張り付いた黒いレザー素材のそれは電灯から放たれる光を受け、妖しい光沢を放って扇情的な雰囲気を醸し出している。ジャンヌも色違いの白であるものの、彼女と同じボンテージを身に纏っていた。
それだけならスカサハとコスプレプレイをしている真がそこまで驚く(真っ当な感覚の持ち主なら十二分に驚くだろうが)ことも無かったのだろうが、問題は彼女達の着ているボンテージが普通では無かったことだ。何故か二人のボンテージは胸下までしかなく、豊満で円やかな肌色の乳房が無防備に露出していた。可愛らしく美しい桜色の乳首がつんと尖っている。
オマケに臍の下あたりからジッパーが股間を通って尾てい骨の辺りまで伸びていた。明らかにエロい目的で作られたものだということが窺える。股間を覆う部分もハイレグになっており、雄の性欲を掻き立てるのに一役買っていた。
「どうだった、薬入りケーキの味は?」
唖然としている真にジャンヌ・オルタがクスクスと笑いかける。二人の肉感的な姿に言葉を失っていた真はジャンヌ・オルタの発言で現実へと戻ってきた。
「く、薬入りケーキだと? あのブッシュ・ド・ノエルか、急に眠くなったのも……で、でも何でそんなものを俺に?」
「貴方にお礼をするためよ。ベッドの上で私達を気絶するまでたぁっぷり愛してくれたお礼をね」
相変わらず顔を赤くさせたままジャンヌはジャンヌ・オルタの言葉にこくこくと頷く。それってお礼じゃなくてお礼参りじゃね? と喉元まで出かかった声をグッと飲み込み、真は軽く二人を睨み付けた。要はベッドで性的にイジメられたことへの仕返しをこれからするということだろう。
「お礼ならもっと穏やかにしてもらいたいもんだな。っていうか、オルタもジャンヌも結構ノリノリだったじゃん」
「シャラップ! それはそれ、これはこれよ! 我がクラスは
「私は
もとより期待していなかったが、言葉での説得は無理そうだ。ならば、力技でピンチを切り抜けるまでと真は両腕両脚に力を込める。
「この程度の束縛で俺をどうこう出来ると思うなよ。その気になればこんな手錠、簡単に引き千切れるんだからな……」
「へぇ。なら、早速やってもらおうじゃない」
余裕綽々の笑みでジャンヌ・オルタが見守る中、真は両手首と両足首の手錠を無理矢理外そうとするが、思うように体に力が入らない。魔力による身体強化、魔力放出での強引な脱出も不可能だった。
「な、何でだ? 体に、力が……」
「私が何時、ケーキに混ぜたのが睡眠薬だけだなんて言ったかしら? 他にも精力剤や媚薬も入れといたのよ。良い具合に体から力が抜けて、頭が壊れない程度に感度が上昇するとびっきりに効く無味無臭のやつをダ・ヴィンチに頼んでね」
「何でそんなフワッとした説明でここまで的確な効果を発揮するものを作れるんだあの人……!」
天才ですから。と、親指を立てて笑うダ・ヴィンチちゃんの姿を幻視する真だったが、そこは問題じゃないと頭を振る。今、気にすべきはジャンヌ・オルタの言っていたことだ。
「感度が上昇する、って言ったか?」
「えぇ。だから貴方のおちんぽ、私達が何もしてないのにそんなビンビンになってるんじゃない。ほら、こうすると」
ベッドに四つん這いになって乗るジャンヌ・オルタ。ぎし、ぎしとベッドを軋ませながら雄々しく天を向く真の男根へと顔を近づける。小鼻を膨らませて鈴口から流れ出る先走りの匂いを楽しんだかと思えば、綿毛でも飛ばすように軽くふぅっと息を亀頭に吹きかけた。
「うおぉ!?」
小さく弱い吐息に先端を撫でられただけだというのに鋭い快電流が走り、真の体は面白いくらい跳ね上がった。完全な不意打ちを食らって息を荒くする真にジャンヌ・オルタはサディスティックな笑みを向ける。
「こんな弱い刺激で感じちゃうなんて、ザーメンピュッピュッして逝ったばかりみたいに敏感になってるのね……ねぇ、真。このイケないお薬キメちゃった女の子みたいに感じ易くなったおちんぽ、私達の口やオマンコで可愛がったらどんな風になっちゃうのかしら?」
舌で唇を湿らせながらジャンヌ・オルタは真の耳元で囁く。ダ・ヴィンチの薬で全身が性感帯に変えられてしまった真の体は耳にかかる吐息すら快感へと変換していた。そのことに気付いているのか、ジャンヌ・オルタは小さく笑って真の耳に悩ましい吐息を浴びせ続ける。
真が目を閉じて耐えていると、またベッドが軋む音がした。目を開けば、目を情欲で爛々と輝かせたジャンヌが顔を近づけてきているのが見えた。体の左側にジャンヌ・オルタ、右側にジャンヌが寄り添う。両脇腹にレザーボンテージの冷やりとした感触、胸に剥き出しの乳房の柔らかさと温もりを感じ、真の血流が激しくなっていった。
「たっぷり可愛がってあげるわ、肉バイブちゃん。天国に連れて行ってあ・げ・る♡」
「ご主じ……真君。私達を一杯、一杯感じて下さいね♡」
蠱惑的な声での挟撃。それが開戦の狼煙となった。
「「はぁむ……」」
左右の耳が生暖かく湿った感触に包まれる。耳を柔らかで肉厚な唇に挟まれ、濡れた舌に舐め上げられた真は体をびくつかせながらも声を出すまいときつく唇を引き結んだ。
そんな真を嘲笑うようにジャンヌ・オルタは舌を激しく動かす。舌先を耳の溝や穴の周りに這い回らせ、わざとぐちゅぐちゅ音を立てて触覚と聴覚で真を責めていく。顔を赤くして耐えている真をクスリと笑い、ジャンヌ・オルタは過激な舌での愛撫に没頭した。
一方のジャンヌはジャンヌ・オルタと比べて穏やかな舌使いで真を可愛がっていた。耳朶を甘噛みしながら引っ張ったり、耳の裏を舐めたりと責めるというよりあやすといった動きだ。しかし、動きが激しくなくともジャンヌの舌は確実に真を感じさせており、彼の性感を高めていく。
二人の耳責めに歯を食い縛る真。声こそ出さずにいるが、体は正直に反応していた。剛直はピクッ、ピクッと断続的に震えながら鈴口を広げ、透明な露を玉のように溜めている。
「あはっ、触っても無いのにおちんぽピクピクぅってなってるわよ。なぁに、私達にお耳イジメられて気持ち良くなっちゃったの? 変・態♡」
愛しい男を言葉で詰ることに言い様のない昂ぶりを覚え、ジャンヌ・オルタは唇を淫蕩に歪めて顔を真っ赤にする真を見下ろす。同時に人差し指で硬くなった真の乳首を何度も弾き、指先で円を描くように押し潰しながらコリコリとした触覚を愉しんでいた。
「真君のおちんぽ、あんなに大きくなって……素敵♡」
うっとりと目を潤ませ、ジャンヌは真の逸物に熱い視線を送っている。太い血管を浮かばせる竿が自分の
「聖女様」
真の乳首を弄んでいたジャンヌ・オルタの目がジャンヌに向けられる。色欲の光を湛えた金色の瞳を、何ですかと答えながら同じ光を宿した蒼い目で見詰め返した。
「お耳の外側を舐めただけで真のおちんぽ、こんな風になっちゃったんだけど……もし穴の中まで舐めたらどうなっちゃうと思う?」
「そうですね……きっと、もっと、もぉっと気持ち良くなって、ザーメンドッピュンってしちゃうと思います」
「見てみたくない? お耳を舐められて逝っちゃう私達のマスター」
「見てみたいです……」
二人の視線が真にねっとりと絡みつく。目をギラギラと光らせ、唾液を垂らした舌をこれ見よがしに伸ばしながら迫る二人の姿に真は捕食者に仕留められた獲物の気分を味わった。体を強張らせる真にジャンヌとジャンヌ・オルタは笑みを深め、同時に無防備な耳の穴へと舌を挿し込んだ。
「っ!!??」
思わず背中が弓なりに反り上げてしまう衝撃が真を襲う。小さく狭い耳穴の奥深くまで温かくぬめぬめとした粘膜に侵入され、真は全身を粟立たせた。真の反応を愉しみながらジャンヌ・オルタは舌をグリグリと回して耳穴を犯し、ジャンヌは耳全体を口に含んで涎を穴の中に流し込んでいく。
「ほら、これが気持ち良いんでしょ? 感じちゃうんでしょ? 我慢なんかしてないで声出しちゃいなさいよ」
正常位で交わる時の真の激しい腰使いを再現するかのようにジャンヌ・オルタは舌を過激に穴の中に出し入れさせる。鼓膜に触れるギリギリまで伸ばした舌を何度ものたくらせ、至近距離から卑猥な水音を浴びせた。同時に更に硬くしこった真の左乳首を摘まんだり、軽く爪を立てたりして確実に快感を擦り込んでいく。
「顔真っ赤にしながら声我慢して……とっても可愛いです、真君」
風に煽られる火のように苛烈な行為をしてくるジャンヌ・オルタとは対照的にジャンヌの動きは優しいものだった。唾液で満たされた耳穴を舌が這い進み、全体を満遍なく舐めていく様は赤子を慈しむ母の如し。体から力と気が抜けて意識が緩み、左右別々で全く違う動きを見せる二人の舌使いも相まって思わず声が出てしまいそうだ。
声を出して二人を調子づかせまいと真は鋼の心で耳を襲う快楽に耐え忍ぶ。この男こそ、カルデア最後のマスターにして人類最後の希望。その精神力は最早人外の領域に達している。どのような手練手管を使ったとしても、そうそう堕ちることは無い……のだが、女の情念は彼の精神性を容易く凌駕した。
土の中に滲み込んでいく水みたいに真の心の壁をすり抜けていくジャンヌの舌技は彼の弱点を探し出すのに時間をかけなかった。耳穴の半ばを過ぎた辺りの、少し奥の上側。そこを舌先で触れた時、真の口から極微かな呻きが漏れたのをジャンヌは聞き逃さず、淫靡な笑みを口元に浮かべる。
「ここが気持ち良いんですね? たっくさん舐め舐めしてあげますから、もっと声聞かせて」
執拗に、容赦なくジャンヌは真の感じる場所を責め立てる。舌先を耳かきのように曲げ、何度も何度も弱点部分を緩急つけて舐め回した。追撃に真の右乳首を指の腹で撫で回し、確実に彼の快感を増幅させていく。
耳を舐られ、乳首を刺激され続けて真は思わず喘ぎ声を上げる。真の声に気を良くした二人は舌の動きを強くし、同時に次のステップへと移った。
真の乳首を弄んでいた二人の手が下半身へと向かっていく。熱く汗ばんだ、一切の余分を取り除いて極限まで鍛え抜かれた肉体を掌と指先で感じていった。ダ・ヴィンチをして「君をモデルに彫刻作っていいかな?」と真顔で言わしめた真の肉体美をジャンヌ・オルタは焦らすような手つきで、ジャンヌは尊ぶような手つきで堪能していく。この逞しい体に抱かれたことを思い出すと胎の中がジュンと疼き、今この体の持ち主を良い様に嬲っているのだと思うと頭が沸騰しそうなくらい興奮した。
「お耳舐めながらおちんぽシコシコしてあげる」
「玉々が空っぽになるまでピュッピュッして下さい」
二人の手がいきり立つ真の剛直へと辿り着く。蠱惑的に囁き、魔女と聖女は先走りに塗れた肉棒に指を絡ませた。耳責めと薬のお蔭で鋭敏になっていた逸物が人肌の温もりに包まれていく。
「もう我慢汁でべちょべちょじゃない。もしかして期待してるの?」
「お
ジャンヌ・オルタの指が竿に、ジャンヌの指が亀頭に巻き付く。痛烈な快感が男性器に走り、真はピクッと腰を揺らして反応してしまう。呼吸を速くする真に淫蕩に笑いかけ、二人は手コキと耳責めを開始した。
人差し指と親指で作ったリングを緩慢な動作で上下させ、ジャンヌ・オルタは震える肉竿を搾っていく。根元から指のリングをゆっくりと持ち上げ、カリ首に触れるギリギリで下へと戻って血管の浮いた逸物を扱いていった。ジャンヌ・オルタが指のリングを上下に往復させる度にねちゃねちゃといやらしい音が立ち、男根はピクピクと戦慄きながら新たな我慢汁を割れ目からこぼしている。
その鈴口から溢れ出てきた腺液をジャンヌの人差し指が弄ぶ。ぺちゃぺちゃと粘着質な音を鳴らして指先と亀頭を粘液の糸で繋いだかと思えば、白魚のような指を赤黒く染まった亀頭に押し付けて我慢汁を塗り広げてきた。腺液でぬるぬるになった指先が敏感な亀頭粘膜を走っていく快感は強烈かつ鮮烈で、真は眉を八の字に曲げて身悶えする。
「次はカリをくちゅくちゅしちゃいますね」
舌を耳穴から引き抜き、真に聞こえるように淫靡な舌舐めずりをしながらジャンヌはカウパーの付いた人差し指を親指に擦り付ける。数秒としない内に親指も人差し指同様ぬるぬるの状態になった。
「私のテクニックで逝かせちゃいますから」
親指と人差し指をカリ首に添え、張り出たエラの形を確かめるみたいになぞっていく。螺子を摘まんで回す時と同じ要領で指を動かし、宣言通りくちゅくちゅと卑猥な音を上げて真に快感を強制的に味わわせた。
ビクビクと体を震わせる真の姿に加虐心を浮かべた笑みを作り、ジャンヌは指の動きを横から縦に変える。速く小刻みに指を交互に上下させ、カリとその下にある窪みを重点的に擦り上げた。我慢汁で摩擦を失った指先がカリを軽く押し潰しながら撫で上げていく感触は快楽の電流となって真を襲う。
「玉々パンパンじゃない。こんなにザーメン溜めちゃって、とっても苦しそう……ねぇ、我慢なんてしてるけど、出したいんでしょ? ビュルビュルってザーメン噴き出して、私達のことどろどろにしたいんでしょ?」
逸物を扱いていた指を解き、クスリの効果で精液を大量に作って内側から膨らんだ玉袋を優しく揉みしだくジャンヌ・オルタ。首筋から耳穴までねっとりと舐め上げ、絶妙な力加減で玉袋を弄りながら悪魔の囁きで真の心を陥落させようとする。
「意地なんて張るの止めちゃいなさい。マスターとしてのプライドとか、男としての矜持なんか捨てて私達に身を任せて気持ち良くなっちゃえばいいのよ」
「オルタさんの言う通りです」
ジャンヌ・オルタに便乗し、ジャンヌも真を快楽に溺れさせようと脳が蕩けてしまいそうな声で呼びかけた。
「真君だって本当は出したいんですよね? その証拠に……」
ほら、とジャンヌはたっぷりの先走りで濡らした指先を勃起の裏筋にツゥ~となぞらせる。裏筋を通して下ろしていった指先で男根の根本を突き、再び裏筋を上らせて亀頭の先端をクリクリと転がすようにイジメた。二人の手淫で快感を擦り込まれたペニスが跳ね震え、止め処なく腺液を垂れ流している。
「おちんぽ、こんなに震えてます。出したいよぉ、逝きたいよぉって泣いちゃってるじゃないですか。これ以上我慢させたら可哀想ですよ」
「本当。こんなびちょびちょになるまで泣かせるなんて、酷い男ね」
まるで真が悪いかのような口振り。真自身もほんの一瞬、快楽に染まりかけた頭で俺が悪いのか、と愉快な結論を出しかけるも、俺の体をどうしようと俺の勝手だろとどうにか正気を取り戻した。
ふん、と鼻を鳴らして真は視線を背け、唇を真一文字に結んで徹底抗戦の構えを見せる。あくまで意地を張ろうとする真に二人は呆れると同時にどこか嬉しそうな表情をしていた。
「あっきれた。本当、負けず嫌いね」
「本当に……でも、だからこそ、堕とし甲斐があります」
まぁね、と淫蕩な笑みを浮かべるジャンヌに同意し、ジャンヌ・オルタも加虐心の籠った笑顔を作る。二人は顔を見合わせて頷き、真により一層強く体を押し付けた。
「いいわよ。男の子の意地だか何だか知らないけど、好きなだけ張りなさいな」
「その代り、私達も全力でやっちゃいますから」
それぞれの豊乳で真の胸板をサンドする。呼吸の際に真の胸板が上下するのを乳房で感じながら二人はペニスと玉袋から一度手を離した。そして男根を間に挟み、指と指を絡めて祈りを捧げる時のように手を組んだ。ピッタリと密着する二人の温かい掌が肉棒を優しく包み込む。
嫣然と微笑む二人。その艶やか笑顔はギリシャ神話に登場する彼の三姉妹の長女と次女に勝るとも劣らない魅力的なものだった。二人から放たれる余りの魅力に目線を逸らしていた真も思わず見惚れ、意識を緩めてしまう。そこを二人は逃さなかった。
ずるりと二人の舌が耳穴に入り込み、同時に男根を包む手が猛烈な上下運動を開始する。両耳と下半身から生まれる強烈な快感に真は体を跳ねさせた。耳の内部を温かく濡れぬめった舌に攪拌され蹂躙される。耳穴の奥まで伸ばした真っ赤な舌を激しく蠢かせ、二人はぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てて真の聴覚を犯していった。
舌で耳を塞がれているため真には届いていないが、二人の手で扱かれている逸物からも相当いやらしい音が鳴っている。真の快感の度合いを表すように鈴口から噴き出る先走りが掌に絡まり、にぢゅにぢゅと粘ついた水音が二人の手で奏でられていた。
上に下に動く二人の掌に竿を撫でられ、カリを圧迫され、亀頭を捏ね繰り回される。魔女と聖女から与えられる絶大で甘やかな官能に真は翻弄された。恥も外聞も無く口を半開きにし、涎を垂らして快楽に全身を焼かれていく。二人の舌が、手が敏感な部分を刺激すると彼の体は大きく痙攣し、ベッドに繋がった手錠がガチャガチャと音を立てた。
悶える真の姿と反応に二人は昂ぶりを覚える。愛する男に一方的な、嬲るような快感を与える行為が体の奥底を熱くし、秘所を潤わせた。二人は高まり続ける興奮に従い、舌技と手淫により強い熱を込めていった。
もう無理だ、もう我慢出来ない。真っ白になった頭の中でそんなことを思う。しかし、同時に何も考えられなくなった脳内の片隅でこのままやられて堪るものかと叫ぶ何かがあった。
意地かプライドか、何なのか分からない。だが、男に痩せ我慢をさせるには十分なものだったことは確かなようだ。なけなしの意思を振り絞り、真は二人の性技を耐え忍んでいく。
どれだけそうしていたか。遂に聖女と魔女が先に音を上げる。
「……ここまで来るともう呆れるを通り越して尊敬しちゃうわ。どれだけ意地っ張りなのよ」
「私も自分が少々強情な所があると自覚していますが、真君のはそれ以上ですね」
顔を上げ、二人はぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返す真を見下ろす。自分達の責めに耐え切った男はトマトのように赤くなった顔に涎を付けた何とも情けない姿を晒していた。その姿に心が高揚するのと同時にジャンヌ・オルタは二人がかりで真を逝かせられなかったことを内心で悔しがる。
「ふん。とりあえず、流石は私達のマスターと言ってあげましょう。でも、調子に乗らないことね。私達の快楽責めはまだ始まったばかりなんだから。手の次は……」
次の行為を始めようとするジャンヌ・オルタにジャンヌが待ったをかける。何よ、と威勢を挫かれ少し不満そうな顔をする魔女に聖女は妖しい笑みを見せた。
「ザーメンドピュっちゃうのを我慢出来た真君にご褒美をあげませんか?」
「ご褒美って、何をやるのよ?」
ジャンヌ・オルタの疑問に言葉で答えず、ジャンヌは軽く起こした上半身を左右に揺らした。彼女の動きに連動し、たわわに実った瑞々しい肉の果実がゆさゆさと重量感たっぷりに揺れる。あぁ、そういうこと、と納得顔で頷くジャンヌ・オルタ。二人の視線が真へと注がれる。二人が話している僅かな間に辛うじて呼吸を整えた真は向けられる情欲に満ちた蒼と金の瞳に警戒の色を浮かべた。
「そんな顔しなくても大丈夫よ。これから貴方にあげるのはご褒美なんだから」
「真君が大好きなもの、一杯あげちゃいます」
上体を起こし、二人は豊満な乳房を両腕で寄せ上げる。染み一つない美しく白い乳肌に綺麗なピンク色の勃起乳首。豊潤に柔肉を詰め込んだ果実が左右から寄せられた二の腕に合わせて形を変える様に真は生唾を呑んだ。
「「はい、召し上がれ♡」」
四つの肉の砲丸が真の顔を直撃する。むにゅう、と幸福な圧迫感に顔面を覆い尽くされ、真は思わず表情を蕩けさせた。
「絶対今、顔とろっとろにしちゃってるわよ、真の奴。本当、生粋のおっぱい星人よね」
「真君はおっぱい触るのも吸うのも好きですから……私も、されるの大好きですけど」
バストを真に密着させながら二人は体を揺らす。柔和な乳肉がスライムのように形を変えて顔を甘く押し潰し、しこった四つの乳首が擦れて男に興奮を、女二人にもどかしい快感を齎した。
「んぅ、乳首擦れてるだけなのに感じちゃう……私の体、前はこんなんじゃ無かったのに。どこかの誰かの所為で私、こんなにいやらしくなっちゃった。全く、私の体をこんな風にして、一体どうしてくれるのかしら……はぁ」
「大丈夫ですよ、オルタさん。その誰かさんはとってもエッチだけど、同じくらい誠実な人ですから……あん。きっと、ちゃんと、責任を取ってくれます……ひぃん」
意識が蕩けて溶け落ちそうな柔らかい肌触りの中で四つのコリコリした感触が縦横無尽に顔を撫で上げていく。頬や額、目元や鼻先を乳首でなぞられ、真は二人の豊乳でパフパフされている状況も相まって自分でも情けないと思うくらい興奮していた。基本、真は貧乳だろうが巨乳だろうがどちらも貴賤なく愛している。でも強いて言いうなら大きい方が好きだった。だって、男の子だもの。
巨乳で顔を揉みくちゃにされて心がハイになる真。気付けば我を忘れて舌を伸ばして二人の乳房を舐め回し、そして乳首に吸い付いていた。
「あぁん、もう、赤ちゃんみたい」
「くす、エッチな赤ちゃん。私達のおっぱい、おいちいでちゅか?」
性感帯である胸を舌や唇で弄られる快感にピクンと体を震わせ、二人は目にハートマークを浮かべてバストを尚のこと真に押し付ける。自分達の乳房に夢中でしゃぶり付く真に、愛する人に求められている状況にこの上ない悦びを覚え、二人は真をイジメるという当初の目的を綺麗に忘れて欲望のまま嬌声を上げていた。
「吸ってぇ、真君。もっと私のおっぱいチューチューしてぇ♡」
「ちょっと、ずるいわよ。真、吸うなら私のにしなさい。私のおっぱいの方が聖女様のなんかよりずっと柔らかくてフカフカで美味しいんだから♡ ……ってそうじゃない!」
ジャンヌと競うように真の口内に乳首を含ませていたジャンヌ・オルタだったが、何のために真を拘束しているかを思い出して体を跳ね上げさせる。丁度、真にしゃぶられていた乳首が彼の唇からちゅぽんと音を立てながら抜け、ジャンヌ・オルタは鋭い快感に短く桃色の喘ぎ声を漏らした。しかし、再び快楽に流されてはならぬと凛とした表情を浮かべてそれに耐える。
「どうしたんですか、オルタさん? そうじゃないって何が……もしかして、私に真君を譲ってくれるんですか? そういうことなら遠慮なく」
「えぇい、戻って来なさいこの淫乱性女! 後、私があんた、というか他の女に真を譲るとか有り得ないから! 絶対、天地が引っくり返っても!!!」
ひどく淫らな表情を浮かべるジャンヌを強引に真から引き剥がし、正気を取り戻させるためにジャンヌ・オルタは彼女の頬をぺちぺちと軽く叩いた。同時に淫欲の光を湛えた瞳で真を見詰めるジャンヌの肩を掴んで大きく揺さぶる。
「思い出しなさい、私達が何のためにここにいるのか。真におっぱい吸わせるためじゃなくてイジメるためでしょ!」
「……そういえばそうでした」
ジャンヌの蒼い双眸に理性の光が甦った。相方が一応の落ち着きを取り戻したことにホッとするジャンヌ・オルタ。キッと眦を吊り上げて理不尽な怒りを真へと向ける。
「残念だったわね。私達のおっぱい吸って自分のペースに持って行こうとしてたみたいだけど、そうはいかないんだから」
「いや、そんなつもり微塵も無いんだが。そもそも、お前達の方から胸を押し付けてきたんじゃな」
「お・だ・ま・り!」
鼻先を人差し指で軽く弾かれて強制的に黙らされる。自分達に都合の悪いことは聞かないし、言わせる気も無いようだ。これぞ卑劣と名高いジャンヌルールである。
「よくもまぁこんな状況で減らず口が叩けるものだわ。まぁいいわ。精々強がってなさい。そんなことを言っていられるのもここまでなんだから。聖女様、分かってるわよね?」
「はい、勿論です」
「なら結構」
獲物を前にした蛇のようにジャンヌ・オルタはにたりと邪悪に笑い、野に咲く名も知らぬ花のようにジャンヌはくすりと清楚な笑みを浮かべる。対極な表情を作る二人だが、笑顔の中に隠し切れぬ色情がある点が共通していた。艶笑をそのままに二人は真に顔を近づけ、唇を開いて口腔を見せる。
「今度はお口マンコでイジメてあげる。我慢出来るなんて思わないでちょうだい」
「私達のおっぱいチューチューしてくれたお礼におちんぽふやけるくらいチュパチュパしてあげますね」
唾液に塗れた粘膜がヌラヌラと淫靡に光沢を放つ。その様は男の精を搾取するための生物が口内で蠢いているかのようだ。甘さすら感じられる官能的な吐息を間近でかけられ、真は喉を鳴らしながら男根をいきり立たせて更に硬度と大きさを増させた。
「私達のトロトロお口マンコでおちんぽジュボジュボしゃぶられるとこ、想像しちゃった?」
「おちんぽカッチカチ……それだけ期待してくれてるってことですよね。嬉しい」
再び口を大きく開く二人。真の目の前で、見せつけるように舌をチロチロとくねらせる。淫らに踊る赤い舌先は鎌首をもたげる蛇を連想させた。今の真は正に蛇に睨まれた蛙。動けずにいる真に二人は舌を伸ばし、舌腹で掬った唾液を垂らす。トロリとしたガムシロップのような唾液が真の頬にかかり、べったりと張り付いた。
「あらら、ごめんなさい。顔、汚しちゃったわ」
「すぐに綺麗にしますからね。うふふ……」
恍惚とした面持ちで二人は真の頬にそれぞれ落とした涎を舌で塗り広げていく。まるでマーキングだ。この男は自分達の物だと言わんばかりに唾液を肌に擦り込み、匂いを染み込ませていった。
一頻り涎を塗り終えると二人は舌を這わせたまま下へと向かっていく。頬から顎、首筋に舌先を滑らせて皮膚の下で収縮する筋肉の感触を楽しみ、鎖骨へと吸い付いて真の体にキスマークを残した。
皮膚を舐められる感覚は快感半分、こそばゆさ半分といった感じだ。刺激は余り強いものではなく、真はもどかしさに表情を小さく歪める。目敏く真の微かな変化に気付いた二人は小さく笑い、目標を鎖骨の下にある乳首へと移した。
「はむ」
ジャンヌ・オルタが勢い良くしゃぶり付く。硬く勃起した乳首を唇で挟みながら思い切り吸い上げ、激しい吸引を終えると舌で先端を突いて同時に甘噛みしていった。一方、ジャンヌは一見優しげな舌使いで乳首を舐めている。しかし、舌を動かす力はジャンヌ・オルタよりも強く、真のしこった乳首を体の中に埋め込もうとせんばかりだった。押し込んでは元の形に戻る乳首をジャンヌは執拗に何度も舌でプレスしていく。
左右の乳首に与えられる別々の快感に体を揺らす真。ぐっと拳を握って二人の淫行に耐え、ジャンヌ・オルタへと視線を向けた。
「お、オルタ。こんな、二人がかりなんて卑怯だぞ。しかも薬なんか使って、恥ずかしくないのか?」
「卑怯? 恥ずかしい? はっ、負け犬の戯言ね!」
上げた顔に勝ち誇った笑みを浮かべてジャンヌ・オルタは真の抗議を一蹴する。現状、精神面と肉体面の両方で圧倒的優位に立っている彼女は遥か高みから真を見下ろしていた。
「『卑怯な手を使って悔いが残る』とか『恥ずかしくて後ろめたい』なんて下らない考え、そこら辺の野良ワイバーンにでも食わせとけばいいのよ。この私に、
真の顎を人差し指で持ち上げ、残忍な笑顔でジャンヌ・オルタは断言した。
「過程や……方法なんて……どうでもいいの!!」
「くっ、
「何とでも言いなさい。どんな手を使おうが、最終的に勝てばよかろうなのよ!」
あっはっはっは、と完全に
「じ、ジャンヌ! お前はどうなんだ? このやり方で納得出来るのか!?」
清廉潔白を絵に描いたようなジャンヌなら説得出来るはず、と真は白い聖女を見るが、
「真君のおちんぽ……ガチガチ勃起おちんぽぉ。早く欲しいよぉ。お口でジュボジュボしたいよぉ、オマンコにハメハメしたいよぉ」
完全に聖女から性女へとクラスチェンジしていた。飢えた雌犬と表現するのが相応しい姿で真の胸板に舌を走らせ、発情しきった顔で卑猥な欲望を臆面もなく口にしている。もしこの姿をジル・ド・レェが見たらセイバーキャスターのクラス関係なく発狂すること間違い無しだ。
「くく、残念だったわね。もう貴方のおちんぽのことしか頭にないみたいよ、あの淫乱聖女様。あんなに求められるなんて、男冥利に尽きるってものじゃない……私もこれから貴方のこと、たっぷり求めちゃうから」
ジャンヌ・オルタが舌での愛撫を再開したのを皮切りに二人は真の下半身へと移動していく。舌が割れた腹筋を通過し、臍の横を通り過ぎる。そして二人は左右から挟むようにして目的のものと対峙した。
「凄い匂い……お汁もピュルピュル出しちゃって。待ちきれないのね」
「私達と一緒ですね」
うっとりと表情を緩ませ、二人はそそり立つ男根に見入った。男の欲望を煮詰めて固めて女を悦ばせるための形に作られた器官を前に二人は自分が呆れるほどに欲情し、雌の大事な部分を疼かせているのを感じた。
口から色欲に染まった甘ったるい吐息を漏らし、ジャンヌ・オルタは股間へと手を伸ばす。指先がジッパーの金属質な冷たさに触れると同時にねちゃりとした粘ついた感触を覚えた。それは紛れもなく愛液の感触だ。閉じられたジッパーから溢れ出てきたらしい。それだけ彼女の秘所が蜜を零しているということだろう。
ジッパーの上から秘所を弄るとくちゅくちゅ音が鳴り、快感が女体を駆け上がっていった。更に小さく膨らんだクリトリスをジッパー越しに押し潰し、股間から脳天まで撃ち抜くような快電流に身を震わせる。ジャンヌ・オルタは自分を抑え切れず、あんと媚びた声を上げた。ジャンヌの方を見れば、彼女もジャンヌ・オルタと同様、いや、それ以上に激しく自慰をして顔を官能に染め上げている。性感に染まり切った聖女の顔は同性のジャンヌ・オルタですら思わずぞくりとするほど乱れていた。
ジャンヌ・オルタは全ての元凶、自分達を快楽の坩堝へと引きずり込み、狂わせた男の象徴をとろんとした目で見つめる。処女であった女の花園を突き破り、蜜壺を余すところなく抉り、暴力的な快感を強制的に味わわせて男に抱かれる悦びを女体に覚えさせたグロテスクな形状のそれ。見てるだけだというのに喉は自然と生唾を呑み、秘所から新たな蜜液が染み出てきた。
「駄目、もう我慢出来ない……!」
「私も……!」
辛抱堪らず、二人は男根へとむしゃぶりつく。左側からジャンヌ・オルタが、右側からジャンヌが極太の肉竿へと吸い付き、ふっくらした唇をずずっとスライドさせた。上下の唇がはむはむと柔らかく肉棒を挟み、舌が浮かぶ血管の形を確かめるように這い回る。これだけでも絶頂ものだというのに、そこに時折ちゅうっと甘い吸引が加わった。
「んあぁっ……!」
たまらない三つの刺激を与えてくる唇の極上サンドイッチに思わず声を上げ、真は目を白黒させた。左右別々に動く唇が絶え間なく甘美な感触をもたらし、逸物をわななかせる。パクっと開いた鈴口は水源から流れ出る清水のように透明な先走りを溢れさせ、肉竿を濡らしていった。二人は一心不乱に肉棒に唇を這わせ、伝い落ちてくる腺液を浅ましい音を立てながら啜り上げていく。
「もっと。もっとちょうだい。こんな薄いのじゃない、どろっどろの濃厚ザーメン……」
「ザーメンゼリー出して。私達のお口マンコ、妊娠しちゃうくらい一杯、ドピュドピュって下さい」
竿を撫でていた唇が天辺へと辿り着く。二人は舌を伸ばし、我慢汁でテカった亀頭にヌルヌルと巻き付けていった。その様は真の男根を間に挟んでディープキスをしているかのようだ。互いの舌を亀頭粘膜に這い回らせ、時に舌同士を絡み合わせて二人は真を快感の渦へと引きずり込んでいく。無意識の内に二人は両手を伸ばし、指と指を絡ませて手を繋いだ。手を通して心が結ばれたかのような見事なコンビネーションで魔女と聖女は想い人を絶頂へと引き上げていく。
亀頭に走る湿った二つの感触に真は腰を痙攣させ続けた。二人が織り成す淫らな舌奉仕に脳漿が煮え滾り、与えられる強烈な快感に真はなす術もなく体を震わせる。そうしている間にも二人の動きは激しさを増し、真の射精を促した。
ジャンヌの舌が亀頭の傘みたいな出っ張りを引っ掻いていく。にゅるん、にゅるんと舌先が何度もカリ首を擦り上げて眩暈を起こしそうな肉悦を紡いでいった。
ジャンヌが肉傘を責める一方、ジャンヌ・オルタは亀頭の先端を舐め回していた。くるくると舌先が鈴口の周りに円を描いたかと思えば、ぱっくりと開いた尿道口に挿し込まれてぐりぐりと穿り返される。頭の中で法悦が何度も爆発し、真は腰を浮かせた。
もう、何時発射してもおかしくない所まで来ているのだが、限界を告げようにも舌が縺れて上手く動かない。そうしている間にも二人の舌技が真を追い詰めていく。流れ出る腺液は味と色を濃くし、真が言葉にせずとも彼女達に限界の訪れを教えていた。
「逝くのね、逝っちゃうのね? いいわ、全部ぶち撒けて。私達に思いっきりぶっかけて♡」
「早くぅ、早く下さいよぉ。早くくれないと切なくって頭おかしくなっちゃいますぅ♡」
最後の一押しと二人は舌をより過激に蠢かす。ぐちゅぐちゅと唾液と我慢汁が舌で混ぜられる淫音と骨の髄まで痺れるような快楽が同時に真を襲った。その二つがトリガーとなり、遂に崩壊の時が訪れる。
逸物が一回り太くなったように見えた次の瞬間、雄の白い欲望が吐き出された。今の今まで我慢を重ねたこととダ・ヴィンチの薬の効果も相乗して常識では有り得ない量の精液がダムの放水よろしく空中に撃ち上がっていく。
待ちに待った時が訪れ、二人は目を輝かせて天井を見上げた。一拍置いて二人の顔に白濁液が雨みたいに降り注ぐ。液というより半固形状のゼリーのような白く生臭いそれはびちゃびちゃと二人の顔や前髪に張り付いていった。
顔や髪にへばりつく子種の熱さに二人が身震いしている間も射精は続いた。一旦、宙へと舞い上がった精液は重力に従って落下し、魔女と聖女の美貌を濁った白に染め上げていく。真の射精が治まる頃には二人の顔は目や口以外の肌が見えなくなるほど白く汚されていた。
(真のザーメン……凄い量。それに匂いも……嗅いでるだけで妊娠しちゃいそう♡)
顔を覆う白濁液の下に恍惚とした表情を浮かべながらジャンヌ・オルタは口の周りに張り付いた精液を舐め取る。濃厚な臭気を放つ粘液を口内でクチュクチュと攪拌し、舌腹で掬って喉の奥へと流し込む。何回、何十回と味わい、嚥下してきた堪らぬ甘露に体を打ち震わせ、同時にボンテージの中で秘所の水気が増した。
ふと、視線を前に向けると自分と同じように口周りの精液を舌で楽しんでいたジャンヌと目が合う。互いの視線がザーメンに塗れた相手の顔に注がれた。淫らな熱を宿した目線を絡ませながら二人は上半身を上げ、申し合わせたかのように顔を近づけ合う。
「「ん」」
軽く触れるだけのキスを皮切りに二人は互いの顔を舐め始めた。親猫が子猫に毛繕いをするみたいに丁寧に、そして少しでも多くを味わおうと執着心を燃やして精液を舌で絡め取っていく。相手の目尻や頬、額など顔中に桃色の舌を走らせ、少しの取りこぼしも見逃すまいと熱に浮かされた状態でも目を光らせていた。
数分もしない内に二人の顔は綺麗に舐め清められ、残る白濁液は前髪に付いたものだけとなった。先に動いたのはジャンヌ・オルタで、有無を言わさずにジャンヌの絹のような前髪を口内に含んだ。歯を立ててジャンヌの美しい金髪を傷つけないよう注意しながら吸い上げ、髪に纏わりついた精液を舌で優しく剥ぎ取っていく。
一頻り精を舐め終えたジャンヌ・オルタはちゅぽんと音が聞こえそうな仕草でジャンヌの髪を口から引き抜いた。次は自分の番だとジャンヌは涎に濡れた前髪を額に張り付け、ジャンヌ・オルタの白金色の前髪へと舌を伸ばす。さっき、ジャンヌ・オルタの顔を舐めていた時と変わらず優しく彼女の髪を綺麗にしていった。
数分の時間をかけて互いの顔と髪を清めた二人。女の子同士で顔を舐め合うという異様な状況にあてられたのか、頬を染めて互いを見つめ合っている。ふと、視線が少しだけ下がって相手の唇、真の精液という極上の美酒を溜めた口内へと向けられた。繋げた両手を強く握り直し、再び二人は顔を寄せる。
「「んむぅ、ぢゅる、はぶ、ぢゅりゅ、ぢゅろぉ」」
放心状態だった真の耳に激しい音が届いた。まるで、自分が愛するサーヴァント達と口付けする時のような音だと真は思う。ここでナチュラルに愛するサーヴァント『達』と考えてしまう辺り、真の思考も大分現代日本離れしてきたことが窺えた。
動かすのも億劫な体に喝を入れ、真はどうにか頭を持ち上げて音の発生源を見る。そこには信じられない光景があった。
あのジャンヌとジャンヌ・オルタが自分の股間の上でキスをしていた。それも唇が触れるだけの軽いものではなく、舌と舌とを絡めて唾液を泡立てる濃厚なベーゼだ。頬を上気させ、音が立つのも構わず互いの口内に舌を滑り込ませて唾液を啜り、白濁液を貪り合っている。
(なにこれ、どういうこと? ケーキ一緒に作ったって言うくらいだから仲良くなったんだなとは思ってたけど、ここまでとは……この遠野真の目をもってしても見抜けなかった!)
真に見られていることには気付かず、二人はキスに没頭していった。真の目には二人が仲良くなったという風に見えているが、実際は互いの口腔に残っている精液を奪い合っているだけだ。より多くの精液を自分のものにするために舌で相手の口内を舐め回し、掬い取った白い極上甘露を飲み下していく。残った精液が少なくなればなるほど舌での応酬はより苛烈になり、その分音も大きくなっていった。
過激という表現も生温く思える二人の口付けに真は自然と生唾を呑む。一度射精した逸物も胴回りを太くし、亀頭を膨らませながら刺激を求めてぴくぴくと震えていた。
舌で相手の口内を探ってザーメンが無くなったのを確認し、二人は漸く顔を離した。最後まで絡み合っていた舌が解け、間に銀色の橋が繋がる。その橋も一秒と経たずにぷつりと切れ、雫となって勃起した男根へと落ちていった。
小さな唾液の玉が丁度鈴口に当たり、真は小さく声を上げる。そこで二人はやっと真に見られていたことに気付いた。さっきまでの痴態を見られていたのかと二人は羞恥心に顔を赤らめるが、真の大きくなった男の象徴を見て今度は性的興奮で頬を染める。
「あんなに出したのに、もうこんなに大きくなってます」
「流石、底無し性欲の持ち主ね。一回出しただけじゃ満足なんて出来ないか……ふふ、いいわよ。あんたが満足するまで搾り取ってやるから」
口を大きく開くジャンヌ・オルタ。隆々としている男根を口内に迎え入れようと、隣に同じことをしようとしている者がいるとも知らずゆっくりと顔を近づけていく。想い人の精をしゃぶり尽くすことだけしか考えられず、肉棒へと舌を伸ばし、
コツン。
「「いたっ」」
額に何かがぶつかった。視線を真の逸物から外すと、ジャンヌと目が合う。
「「……」」
沈黙が流れる中、二人は見つめ合う。二人の間でバチバチと火花が散るのを真は幻視した。
「何を、してるのかしら、聖女様?」
「何をって、真君を口で気持ち良くしてあげようとしてたんですが」
「へぇ、奇遇ね。私もよ」
「そう、ですか」
「「……」」
再び見詰め合う魔女と聖女。女としての勘か、二人は相手が自分に先手を譲る気が無いことを即座に理解した。
「ねぇ、聖女様。今回の作戦、考えたのは私よ。私についてきてるだけの貴方は作戦の立案者である私に最初を譲るのが筋ってものじゃない?」
「オルタさんがそう言うのでしたら、私はカルデアに先に召喚された先輩サーヴァントとしての権利を主張します。後輩のオルタさんが先輩である私の顔を立てるべきではないでしょうか?」
「戦争でしょうが……それを言ったら、戦争でしょうが……!」
さっきまでの息の合いようは綺麗さっぱり消えて無くなり、二人は日向ぼっこの場所を奪い合う猫よろしく相手を威嚇している。恋人のように繋がっていた両手にも力が込められ、今やプロレスの手四つ状態になっていた。
「順番にやればいいだろ、順番に!」
見かねた真の提案を二人はそれならと受け入れる。その結果、一分経つごとに交代ということになった。先攻後攻はジャンケンで決められ、勝ったジャンヌ・オルタが先攻の権利を獲得した。
「覚悟しなさい。私のフェラチオで腰が抜けるまで逝かせてやるわ」
男根を咥えやすいようにジャンヌ・オルタは真の両脚の間に移動する。ベッドに横たわる真を見上げる体勢で、挑発的な笑みを浮かべながら舌をくねらせて見せた。
「真君、簡単に逝ったりしたら駄目ですからね。私の番まで我慢してくれないと、お、怒っちゃいますからね」
ジャンヌ・オルタの淫猥な表情から目を離せなくなっている真にジャンヌは不安そうに声をかける。後攻になったのが余程悔しいのか、目尻には薄らと涙すら浮かんでいた。体の右側にぴったりと、抱き付くように密着してくるジャンヌに真は曖昧な首肯を返すことしか出来なかった。熱く汗ばんだバストが真の胸板にこれでもかと押し付けられ、むにゅんと柔らかく形を変えている。
「いいですか。絶対、ぜ~ったいですよ?」
「ふふん。残念だけどあんたの出番はないわよ、聖女様。私が最初の一回で真を逝かせちゃうから」
必死に真に自分の時まで我慢しろと念を押すジャンヌを鼻で笑うジャンヌ・オルタ。目を壁に掛けられた時計へと向け、秒針が口淫の開始時間である12の文字を指すのを今か今かと待っていた。ドクンドクンと耳の奥で鼓動が強く轟く。一秒が一時間にも感じられそうな空気の中、秒針が12へと辿り着いた。
「はぁぁんむぅ!」
前置きも何もなく、ジャンヌ・オルタは剛直へとむしゃぶりつく。その様は飼い主から受けた待ての命令を長時間忠実に守り、やっとよしと言われておやつへとがっつく犬のようだった。
猛った肉棒を一気に根元まで咥えこみ、とろとろに蕩けた生温かい粘膜で包み込む。亀頭が喉奥に当たっても苦しむ様子を見せずにジャンヌ・オルタは官能的な形の良い唇で男根を括り、ぢゅるぢゅると音を立てて涎と先走りを吸い上げながら頭を激しく上下に振り始めた。
「ぢゅぼっ、ぢゅぶぅ、ぢゅろぉ、ぢゅぷぢゅぷっ!」
ジャンヌ・オルタの頭が動くたびに彼女の唇からジュボジュボと卑猥な擦過音が飛び出ていく。頬を窄め、トロトロ粘膜で肉棒を圧迫し、舌を竿部分に巻き付けて舐め擦り、口内にある全てで真の精を搾り取ろうとしていた。
股間から駆け上がってくる暴力的な快感に真は声を出すことも出来なかった。体を震わせて口から吐息とも呻きとも思える声を出し、ただひたすら射精を我慢している。顔を苦しげに歪める真を上目遣いに見ながらジャンヌ・オルタは嬉しそうな笑みを目元に浮かばせ、より過激なフェラで真を忍耐の限界へと追い込んでいった。口内粘膜を痙攣する男根にピッタリと隙間の一つも無いように張り付け、涎が飛び散るのも構わずに扱き立てていく。
「真君、頑張って、負けないで……!」
何か掴めるものを求めて忙しなく開いたり閉じたりする真の右手を左手で握り、ジャンヌは真を励ましていた。台詞や行動だけ見ると敵に立ち向かう主人公を応援するヒロインだが、実際は自分の番まで逝くのを我慢しろと言っているエロ性女である。本当にどうしてこうなった。
そうしている間もジャンヌ・オルタの口淫は続く。真の陰毛が顔に触れるのも構わずに逸物を根元までしゃぶり、喉の奥の奥まで呑み込むディープスロート。唾液に塗れてテラテラと光る肉棒は唇や粘膜がもたらす刺激に脈動していた。
残り時間が二十秒を切ると、ジャンヌ・オルタは最後の責めを開始した。亀頭だけを口内に含み、コップに僅かに残った飲み物をストローで啜るように吸引していく。
「ずぢゅぢゅぢゅぢゅ、ずぢゅぅ~!!」
睾丸から精液を直接吸い上げんばかりのバキュームフェラだ。更に魔女は追撃に舌先で苦くてしょっぱい腺液を噴き出す鈴口を叩き、拡がるカリ首の円周をなぞり上げる。ビクンビクンと腰を跳ね暴れさせる真を絶頂へと追い立てていった。
「あぁ、逝っちゃダメ、逝っちゃダメェ……」
気が気でない様子でジャンヌは眉根を寄せて快感に耐える真と壁の時計を交互に見やる。たった一分経過するのを待つだけの時間が酷く長く感じられた。
「五、四、三、二、一……終わりです、一分経ちました! そこまでですよ、オルタさん!」
秒針が再び12を指すのと同時にジャンヌは強い口調でジャンヌ・オルタに呼びかける。むぅ、と男根を咥えたままジャンヌ・オルタは不満そうな声を上げるが、約束は約束だと口内から男根を引き抜いた。
「もう、何で逝かないのよ。生意気」
脚の間から体の左側へと移動してきたジャンヌ・オルタの理不尽な物言いに真は何か言い返そうとするが、そんな余裕は無かった。ジャンヌ・オルタの口淫の余韻が抜けきっていないというのもあるが、ジャンヌ・オルタと入れ替わりに脚の間に滑り込んできたジャンヌの存在が一番大きな理由だった。二人のやり取りそっちのけで頬が汚れるのも構わず、愛おしそうに男根に頬擦りしている。
「あ、こら! まだ開始時間になってないでしょ! 始まる前から触るの禁止!」
「えぇ。ちょっとくらいいいじゃないですかぁ」
鋭い叱責を飛ばすジャンヌ・オルタにジャンヌは不満げに唇を尖らせた。子供のような反応をする白い方に黒い方は思わず頭を抱えそうになる。
「子供じゃないんだからそんな顔すんじゃないわよ……さっき、決めたでしょ。私の番が終わったら、一分時間を置いてからあんたの番を始めるって。あんた、一応調停者のサーヴァントでしょ。ルールくらい守りなさい」
むぅ、と可愛らしく唸って難色を示すジャンヌだが、ジャンヌ・オルタの言い分に理があることは分かっていた。彼女の言う通り、開始時間まで待つことにする。コチコチと秒針が進んでいく中、真の息を整える音だけが聞こえた。
「それでは、始めますね……ちゅっ」
ジャンヌ・オルタと同じようにジャンヌも秒針が12の文字を指したのを合図に口淫を始める。但し彼女の場合、スタートは非常に穏やかなものだった。軽く亀頭に口付けし、押し付けたままの状態で柔らかく肉厚な唇を亀頭から竿へとスライドさせていく。時折、吸い付くようなキスを混ぜながら男根の根元まで到達すると、今度は舌で裏筋を丁寧に舐め上げていった。
速く容赦なくペニス全体を責めていたジャンヌ・オルタとは違う、真の感じる部分を的確に捉えている動きだ。ゆったりと動くジャンヌの舌先は真の快楽のツボを正確に突いていく。緩慢だが卓越した舌使いが引き起こすもどかしい性感の小波の中、突如として生じる鋭利な快電流に真は体を大きく痙攣させた。
「ち、ちょっと。あんな欠伸が出そうな動きで何気持ち良さそうな顔してるのよ」
真の反応に不安げな表情を見せるジャンヌ・オルタ。二人の様子に一瞬、流し目を送るとジャンヌは肉棒の裏筋に何往復かさせた舌先を口内に引っ込め、ぱくりと亀頭を咥えこむ。やわやわと唇で優しく肉竿を締め、優美な動きで口奉仕をやりだした。
精を絞り出そうとしていたジャンヌ・オルタとは打って変わってジャンヌのフェラは真を慈しむかのようだった。粘膜や舌が柔和に逸物をくるみ、緩やかに撫で上げながら悦楽を唾液と一緒に肥大した海綿体の中に沁み込ませてくる。甘い快感がじんわり男根へと行き渡っていく感覚に真は右肩上がりに射精感を強めていった。
口の中でピクピクと逸物が震える感触にジャンヌは目尻を下げ、より熱の籠ったフェラチオで真をエクスタシーへと導いていく。自分の体で、自分の行為で愛する男を気持ち良く出来ることが嬉しくて仕方がないといった様子だ。精液を味わうため、何より愛する男に最高のオルガズムを味わわせるために性女は夢中で口淫に耽った。
「はい、一分経った! さっさと止めなさいよ!」
時間を忘れて行為に没頭していたジャンヌに耳障りな怒声が届く。至福の時を邪魔するのは一体誰だとジャンヌは不機嫌そうに視線を持ち上げるが、怒った顔で時計を指差すジャンヌ・オルタを見て一分間のルールを思い出した。
「あんた、私が声かけなかったら絶対止めようとしなかったでしょ? 油断も隙も無いわね」
忌々しそうに睨み付けてくるジャンヌ・オルタにそんなことはないと答えようとするが、彼女が言っていることは紛れも無い事実なので何も言い返せないジャンヌだった。
「私の番よ。ほら、さっさとどいたどいた」
しっしっ、と野良犬にあっち行けというように手を振り、ジャンヌを追い立てる。今度こそ、自分が真を逝かせるんだという堅固な決意を胸に抱いてジャンヌ・オルタは真の股間に顔を埋め、激しい口淫へと臨んだ。
かくして、魔女と聖女による競い合いが始まる。どちらが先に真を射精させられるかという競争は時間が進むごとに過熱していった。ジャンヌ・オルタはより過激な、ジャンヌは優しくもねっとりとしたフェラチオで真の官能を昂ぶらせていく。
二人の女性からそれぞれ種類の違う快感を与えられる中、真は何故か『北風と太陽』という童話を思い出していた。今の自分が置かれている状況とこの童話の内容、面白いくらいに一致しているなぁ、と。童話の中で北風は旅人の上着を脱がせようと寒風を吹きつけ、逆に太陽は燦々とした日光を当てた。その結果、どうなったかは語るまでも無い。ジャンヌとジャンヌ・オルタ、どっちが北風でどっちが太陽かなんて言うまでもないだろう。
「で、出る……!」
それぞれ十回以上、二人の口淫を味わった真の忍耐が堰を切ろうとしていた。小さな呟きを真の傍らで聞いたジャンヌ・オルタはギョッとし、逆に肉棒をしゃぶっていたジャンヌは歓喜に目を輝かせる。
「ちょっと、何逝きそうになってんの! 私じゃなくて聖女様の口に出すなんて許さないから! 男の子でしょ、頑張って私の番まで我慢しなさいよ!」
「む、無茶言うなや……」
焦った様子で捲し立てるジャンヌ・オルタにか細い返事をしながら真は体が射精へのカウントダウンを刻むのを感じた。カウントは確実に、ジャンヌの口奉仕によって進んでいく。
(早く、早くぅ。ザーメン下さい。ぷりぷりザーメンゼリー、お口マンコに一杯出してぇ♡)
射精を間近に控えてひくつく男根をぐっぽりと呑み込み、ジャンヌは最後の追い込みをかける。甘ったるい吐息を鼻から漏らしながら口内で舌を肉竿に絡ませ、顔を上下させて唇と一緒に男の象徴を摩擦していった。
「うお、ぉぉっ……」
じゅぼじゅぼと派手な吸引音に聴覚を支配され、唇と舌が竿やカリを擦り上げていく甘美感に下半身が溺れていく。情けない声を出して腰をしゃくる真に止めとジャンヌは肉棒を吸い上げ、膨らんだ睾丸を両手で包んで絶妙な力加減で揉み解した。僅かな鈍痛とそれを霞ませる快感が真を襲い、とうとう決壊の時を迎える。
「んぶぅぅぅ!?」
輸精管を通って噴き出してきた膨大な量の精液にジャンヌは目を見開いた。窄められていた頬が瞬く間に内側から膨らみ、白濁液が口内を満たしていくのが一目で分かる。唇から精液が漏れ出そうになるのを必死で抑え、ジャンヌは目尻に薄く涙を浮かばせて生臭い粘液を喉を鳴らして嚥下していった。
吐精は絶え間なく続いた。ダ・ヴィンチの薬の効果で増大した精液はジャンヌの玉揉みによって睾丸から押し出され、蛇口を開き切った水道のように際限なく撃ち出されていく。飲んでも飲んでもキリがない。次々に溢れ出てくる男の精にジャンヌは目元を蕩けさせ、歓迎するように頬肉と唇で逸物を扱いていく。白い粘液を絡ませて粘ついた舌が更なる精を求め、いやらしくくねりながら舌腹で肉棒の根元からカリ首を愛撫していった。
蠢く舌に催促されるがまま真はジャンヌの口に精液を出し続ける。長時間続く精を解放した爽快感とペニスに尚も走る快電流に意識が半ば溶けてしまっているかのようだ。目を虚ろにさせながら天井を見上げて時折引きつけを起こす真と愛する男の白濁液の味わいに陶酔した表情を浮かべるジャンヌ。
「あ、あぁ、出てる。ザーメン、出ちゃってる。私も欲しかったのに……」
ジャンヌ・オルタは嫉妬と羨望の両方を浮かべた顔でジャンヌを見詰める。ジャンヌの喉がゴキュッ、ゴキュッと音を鳴らして動く度にその想いは燃料を注がれて燃え盛る焔の如く大きくなっていった。
「ぢゅる、んぢゅる……ぢゅるぅぅぅ……ちゅぅ~~~ちゅぽっ。ご馳走様でした。真君、とっても美味しかったですよ。チュッ♡」
射精を終えた男根を口から引き抜き、白い残滓を垂らした鈴口に軽くキスする。頬を桃色に染めて微笑むジャンヌの姿は言葉に出来ぬほどに淫靡だった。
「聖女様、終わったんだから早く変わりなさいよ。私、もう……!」
「焦らなくても大丈夫ですよ、オルタさん。夜はまだこれからなんですから」
もう一秒たりとも待てないと表情で語るジャンヌ・オルタに余裕の笑みを浮かべるジャンヌだったが、彼女の気持ちを汲んだのか素直に場所を空けた。早速、ジャンヌ・オルタはむっちりした太腿で真の腰を挟むようにして彼に跨る。病的にすら思える白い肌は紅潮し、半開きになった唇から荒い吐息が洩れていた。
「ほら、真。見て、私のここ」
膝立ちになりながらジャンヌ・オルタは股間のジッパーへと手を伸ばし、見せつけるようにゆっくりと下ろしていく。ジィー、と小さな音を上げて開いたそこはお漏らしでもしたのかと思えるほどにぐっしょりと濡れ、愛液に塗れた白金色の薄い陰毛は肌に張り付いている。
「どう、私の濡れ濡れトロトロオマンコ? 気持ち良さそうでしょ……挿れたい?」
挑発的な笑みを浮かべ、ジャンヌ・オルタは腰を前に突き出して両手で陰唇を左右に開いた。外気に曝け出されたピンクの媚肉は男を求めてひくひくと忙しなく動き、奥から蜜液が止め処なく溢れている。むわぁ、と雌の匂いを放つそこは湯気でも出かねないほどに熱く蕩けていた。
目を皿のように広げて真はジャンヌ・オルタの痴態を凝視する。股間に熱い視線を注がるのを感じ、ジャンヌ・オルタはただでさえ熱くなっていた体温を更に上昇させた。くすりと笑いながら唇を嗜虐的に歪め、腰を戻して挿入のために位置を調節する。
「まぁ、あんたの答えなんかどうでもいいんだけど、ね!」
亀頭を蜜壺の入り口に宛がうと同時にジャンヌ・オルタは立てていた膝を曲げ、一気に腰を落とした。震えていた男根が柔らかく、複雑に折り重なった肉襞に一気に根元まで包まれる。硬度と大きさこそ損なっていなかったものの、ジャンヌの口淫で射精したばかりの逸物は敏感になっており、ジャンヌ・オルタの膣内の甘美な感触に呆気なく三度目の放精を始めた。
(……き、来たぁ~♡)
亀頭が子宮口を突くと同時に白い欲望のマグマが噴き上がる。ビュービューと音が聞こえそうな勢いで放たれる白濁の波濤を子宮内に注がれ、ジャンヌ・オルタは喉仏を晒しながら天井を仰いで絶頂した。歯を食い縛って口から飛び出そうになる嬌声を堪え、崩れ落ちかけた体を真の胸板に突いた両手で支える。精が放たれるそのつどオルガズムを迎えて全身が痙攣していた。
三度目の射精が終わる。交わり合った男女は絶頂の余韻に浸かりながら肩を大きく上下させて呼吸を整えていた。一足先にジャンヌ・オルタは呼吸を落ち着け、いまだに荒い呼吸をしている真を見下ろす。胸板に置いた右手に激しい鼓動が伝わるのを感じながらにんまりと唇を歪め、腰を前後に揺らして膣内に収まった男根の感触を確かめた。
雄々しく逞しく勃起した男性器は僅かの衰えも見せずに膣内を拡げていた。肉襞を擦られる快感に身震いしながらジャンヌ・オルタは三回も射精したとはとても思えない剛勇さを見せる逸物に酔い痴れた。
「ふふ、なぁに? 挿れただけで逝っちゃったの? 私のトロマン、そんなに気持ち良かった? ねぇ、早漏ちんぽ君?」
無理矢理余裕のある表情を浮かべ、真に感じているのを悟られないようにしてジャンヌ・オルタは腰を更に上下に動かし始める。言い返す余裕も無いのか、真はジャンヌ・オルタの嘲りに悔しそうに呻き声を上げるだけだった。真の反応に魔女は更に笑みを深め、きゅぅっと膣内を引き締めて熱々の媚肉で勃起を扱いていく。亀頭を、肉傘を、竿を裏筋を蕩けた肉襞に擦り立てられ、真は快感に喘ぐ情けない姿を晒していた。
「こぉんな風に乳首も摘まんじゃって……あぁん♡ 今、おちんぽピクピクぅってなった。乳首、弄られて気持ち良くなっちゃてるのね」
両手の人差し指と中指で真の左右の乳首を摘まむ。二本の指で硬くなった肉豆を挟み、くにゅくにゅ揉み込むと肉棒が小刻みに震えた。蜜壺に響く振動に小さく喘ぎながらジャンヌ・オルタは徐々に腰の動きを加速させていく。
卑猥な音を奏でて男根が雌穴から姿を現し、抜けきる寸前で再び呑み込まれる。熱く、柔らかく蕩けた肉襞が逸物を覆い、竿を舐めしゃぶりカリ首を搾り上げていった。天にも昇りそうな快感は肉棒どころか睾丸にまで浸透していき、真は頭が狂ってしまいそうな錯覚に襲われていた。
「オルタさんのオマンコ、あんなに美味しそうに真君のおちんぽ食べてる……私も、私もオマンコに欲しいですぅ」
二人の交わりを横から見ていたジャンヌは切ない声を上げて自分を慰めていた。M字に両脚を広げ、ジッパーを開いて曝け出した秘所に右手の指を三本纏めて出し入れさせ、左手で膨らんだサファイアピンクのクリトリスを弄ってる。チラッとオナニーに溺れるジャンヌを横目で見たジャンヌ・オルタは視線を真に戻し、顔をサディスティックに歪めた。
「真、見てみなさいよ。聖女様ったら私達のセックス、オカズにしてオナっちゃってるわ。聖処女が聞いて呆れるわ、何て無様な姿なんでしょう……でも、貴方はもっと無様」
上体を倒し、顔を真に近づける。腰や指の動きを止めず、鼻先に真の苦しげな吐息を感じながらジャンヌ・オルタは至近距離から嘲笑を浴びせた。
「ベッドに動けないよう拘束されて女、それも小娘二人にいい様に弄ばれちゃって。ほんと、なっさけな~い」
だらりと舌を伸ばし、透明な粘液の雫を真の顔に垂らす。己の唾液が想い人の顔を汚す光景に背徳的な悦びを覚えながらジャンヌ・オルタは話を続けた。
「こんな風に顔に唾かけられても何にも出来ないなんて、恥ずかしくないの? それとも、実は悦んじゃってる? 女の子にイジメられて嬉しいの? 気持ち良くなっちゃってるの? 気持ち悪い、貴方みたいなのを変態っていうのよ。それもただの変態じゃない。救いようのないマゾ変態。こんな奴がマスターとか、本当最悪」
次々とジャンヌ・オルタの口から飛び出す罵詈雑言に真は怒りも露わに顔を真っ赤にさせる。しかし、何か言葉を返そうにも開かれた口から出てくるのは快感に喘ぐ声だけだった。
「あはっ、何も言い返せないってことは自分がマゾ変態だってこと認めるってことよね? まぁ、否定なんて出来っこないけどね。だって、私に逆レイプされてるっていうのにこんなに気持ち良さそうにアヘアヘしちゃってるんだもの。違うなんて言われても説得力なんか無いわ」
真を言葉で詰ることに言い様のない昂ぶりを覚え、ジャンヌ・オルタは昂ぶる欲望に従って腰の動きを激しくさせる。パンパンと肉がぶつかり合う小気味よい音がリズミカルに部屋の中に響き、男と女の体液が飛沫となって飛び散っていった。ジャンヌ・オルタの興奮に同調するかのように具合が良くなっていく媚肉に男根を磨き上げられ、真は急速に射精感を募らせていく。屈辱感を顔に浮かばせながら、でも隠し切れない肉悦に苦悶する真の顔を両手で挟み、ジャンヌ・オルタは爛々と目を輝かせた。
「そう、その顔! あんたのそういう顔が見たかったの!」
思い切り口付けをし、同時にエクスタシーを迎えて肉壺を締め上げる。収縮し、蠕動する肉襞に弄ばれていたペニスはキスを最後の一撃に白濁液を撃ち上げさせた。ドプドプと大量の精液がジャンヌ・オルタの胎内へと押し寄せていく。さっきの吐精もあわさり、収まり切らなかった粘液が逆流して体外に流れ出ていった。
「はむぅ、ちゅる、ちゅぱ、んちゅう♡」
蜜壺から精が漏れだしているのも関わらずにジャンヌ・オルタは肉襞を蠢動させ、更なる白濁を催促していく。円を描くように腰をグラインドさせ、肉棒を蕩ける媚肉で搾り上げながら貪欲に唾液までも啜っていった。
上の口からも下の口からも体液を搾り取られ、真は体をガクガクと痙攣させながら精を吐き出す。長々と続く射精に真は頭の芯まで痺れ、ほとんど意識を失ったような状態になっていた。
「ん……ぷはぁ。とりあえず、今はこのくらいで勘弁してあげましょう」
一旦は満足したのか、ジャンヌ・オルタはようやく真の唇を解放する。虚ろな目で天井を見ている真の口元についた泡立った涎を指で掬い、笑みを浮かべる唇の間へと挿し込んだ。
「ちゅっ……あんたに休んでる暇なんて無いわよ。次は聖女様の相手をするんだから。朝までたっぷり可愛がって、たっぷり犯し抜いてあげる。精々、楽しみにしてなさい、変態マスターちゃん……ほら、聖女様。あんたの番よ……ん」
男根を膣内から引き抜き、真の上からどきながらジャンヌ・オルタはジャンヌへと視線を向ける。二人よりも少し先に逝っていた性女はベッドから降りて何やら用意をしていた。
「はい、すぐに行きます。でも、その前にどうぞ」
ジャンヌが両手に水の入ったコップを持ってくる。片方は自分のものなのか、右手のコップをジャンヌ・オルタに差し出した。
「あら、ありがと。気が利くじゃない」
一息に飲み干す。セックスで疲れた体に清涼感のある冷たい水が心地よかった。空になったコップをジャンヌに返す。
「真にも持ってきてあげなさいよ。流石に水くらい飲まないと体力持たないでしょうし。さぁ、今度はどうやってたの、しんでやろ……」
不意にジャンヌ・オルタの体から力が抜ける。若干、舌足らずになりながらジャンヌ・オルタはぱたりとベッドの上に倒れ込んだ。状況が理解できずにえっ、えっと戸惑いの声を漏らすジャンヌ・オルタを他所にジャンヌは残ったコップの液体を口に含み、口移しで真に飲ませる。
「……どうですか、ご主人様? 動けそうですか?」
「ん、あぁ。ちょっと頭がフラフラするけど問題無いな。後はこのワッパを外してくれれば」
「はい、お任せください」
ジャンヌはどこからか鍵を取り出すと手際よく真を拘束する四つの手錠を次々に開錠していった。自由になった体を起こし、真は手錠をかけられていた手首や足首を擦っていく。
「どうでした、今回の私達に拘束されて襲われるシチュエーション?」
「こういうのもありだな……いや、ありっていうか結構良かった。時には受けに回るのも大事だね」
和やかに、何事もないかのように真と話すジャンヌをジャンヌ・オルタは愕然とした顔で見詰め、頭をフル回転させて状況を理解していく。さっき、自分が飲んだのはケーキを作るのに使ったのと同じダ・ヴィンチ謹製の媚薬だろう。そして、ジャンヌが真に飲ませたのは薬の効果を打ち消す解毒薬。予め部屋に用意してあったのだろう薬と手錠の鍵、そして当たり前のようにジャンヌが真と話しているこの状況。全てを合わせると自ずと答えは導き出された。
「あんた、あんたまさか……!」
「ごめんなさい、オルタさん。私、やっぱり騙すのは良くないと思って、前もって真君に話しちゃいました……それに私、今回で分かっちゃったんです」
薄らと赤くした頬を両手で挟み、恥じ入った表情でジャンヌは言った。
「やっぱり私、可愛がるよりも真君に、ご主人様に可愛がられるほうが好きなんだって♡」
「こ、この色キチ○イ性女ぉぉぉぉぉ!!!!!」
ジャンヌ・オルタの怒声が虚しく部屋の中に響いていった。
次回予告(ナレーション:マシュ・キリエライト)
先輩とジャンヌさんの姦計に陥れられるオルタさん。薬で身動きを奪われたオルタさんに二人の魔手が迫ります。このままじゃオルタさんが薄い本みたいな目に……負けないで下さい、オルタさん! 貴方まで快楽堕ちしてしまったら、一体誰が色ボケしたジャンヌさんを止めるんですか? 薬の効果が切れるまで耐え切れば、勝ちの目が出てきます。それまで頑張って……!
次回、『ダブルジャンヌ(下)』オルタの快楽堕ちをお楽しみに。
ところでわたしの次の出番は何時なんでしょうか? 水着回まで待て? 何ヶ月先になるか分からないじゃないですか、やだぁーっ!
城之内死す的な次回予告でお別れです。しかし、どうも文章が長くなっていけない。もっとコンパクトに、それこそ最大でも一万文字くらいに纏めたほうがいいかしら?