※この作品はR-18です。

女性サーヴァントしかいないカルデア   作:北斗七星

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 遅れて申し訳ないっす。イベントで色々と忙しかったんや。



 感想はこの話を投稿した次の日くらいに返信します。わざわざ、書いてもらってるのに碌に返事も出来ずに本当に申し訳ないです。


『メドゥーサ』マスター捕食計画

(俺の名前は遠野真。十八歳の誕生日、たまたま見つけた胡散臭いチラシに応募したらカルデアとかいう場所に拉致され、何故かマスターと呼ばれる何かになっていたごく普通の男の子だ。色々あって滅びそうになってる人類の歴史を救済するため何やかんやと頑張っている。人類最後のマスターとして行動している俺だが、実は二つの大きな問題を抱えている。一つはこのカルデアに召喚されるサーヴァント(何か凄い人たち)が何故か女性しかいないということ、そしてもう一つは女性サーヴァントたちとの距離が物理的にも精神的にも近いということだ)

 

 

 

 

「ご注文の品、お届けに参りましたぁん」

 

 人理継続保障機関『フィニス・カルデア』のとある一室。シュイン、と微かな音を立てて開いたドアを人類最後のマスター、遠野真がくぐる。頭の上、両肩には数冊の本。更に両肘、両手にも十冊近い本を重ねて持ち、計五十冊近い本をピクリとも揺らさずに運ぶというお前はどこの大道芸人だと突っ込みを入れたくなる技を披露しての入室だ。

 

 そんな上○雑技団もビックリな真の芸当に特に驚く様子も見せず、ベッドの上で本を読んでいた部屋の主は視線を上げて軽く頭を下げる。美しく長い紫の髪がサラリと揺れた。

 

「相変わらず貴方は仕事が早いですね。ありがとうございます、真」

 

 ベッドの上半分に広がるほどの長くボリュームたっぷりな紫髪を持った眼鏡美人の正体は女怪メドゥーサ。ギリシア神話に登場するゴルゴン三姉妹の末っ子である。カルデアにいるサーヴァントの中でも一番の古参で、スカサハの次に召喚されたのが彼女だ。

 

 眼鏡のフレームをキラリと光らせて微笑むメドゥーサにここ置いておくぞ、と一言断ってから真はいつも通りに運んできた大量の本を机の上へと乗せた。

 

「すみません。私の我儘に何度も付きあわせてしまって」

 

「いや、別に気にしないでいいよ。俺と一緒に戦ってくれるお礼みたいなもんだしな」

 

 ケラケラと笑う真にメドゥーサは嬉しそうに顔を綻ばせる。真が持ってきた多くの本は読書が趣味であるメドゥーサが彼に頼んで買ってきてもらったものだ。無論、人理焼却完了一歩手前の状況で本が買える場所、というか買い物が出来る場所などないので、安全な時代にレイシフトして購入してきたのである。ちなみにメドゥーサ、カルデアにある蔵書は全て読破済みだ。

 

「それにしても、よくこんだけ読んだもんだなぁ」

 

 感心したように呟きながら真は部屋のある部分へ目を向ける。他のサーヴァントやカルデアスタッフ達が使っている部屋と変わらぬ構造でありながら致命的に違う箇所。それは壁一面を占領する幾つもの本棚だ。天井から床まである巨大なそれは半数以上が隙間も見つからないほどに本で埋まっており、本を読まない人種が見たらそれだけで眩暈を起こしそうな光景を作り出していた。その本の量から真がメドゥーサのために何度もレイシフトし、本を買いに行っていたことが窺える。

 

「また、読み終わったものを片付けるのを手伝ってもらっても?」

 

「あいあい、お安い御用で……とと、やっぱこれだけ数あると結構重いな」

 

 メドゥーサが両腕一杯に抱える本の小山を受け取り、中々の重量によたつきながら真は本棚に本をジャンルごとに分けて置いていった。

 

「漫画はここでラノベはここ。伝奇物、時代小説、純文学は……こことこことここ。でもって……メドゥーサ、推理小説はどこに置けばいいんだっけ……」

 

 本の置場を訊ねようとメドゥーサに視線を向けた真の声が尻すぼみに小さくなっていく。背を向け、机の上に置かれた新しい本を吟味しているメドゥーサの後ろ姿に真の目は釘づけだ。

 

 ここが自室ということもあり、今のメドゥーサは非常にラフな格好をしている。普段、戦闘時に着ているボンテージっぽい女子プロ風な(有体に言ってエロい)ものではなく、黒いセーターに黒いレースのショーツという男にとってかなり刺激的な装いをしていた。メドゥーサのグラマラスなボディラインも相まって股間をビンビンと刺激してくる。真が部屋に来る時、彼女は大抵この格好で真を迎えるため、彼は目のやり場に毎度困っていた。

 

 しかし、目のやり場に困るとは言っても所詮はティーンエイジャー(雄)。性的欲求には非常に正直で、真の視線は自然とメドゥーサの美脚を舐め回していた。特にスラリとしながら色っぽく脂の乗った太腿は見ているだけで股間の暴れん棒がムクムクと大きくなってくる。太腿から臀部にかけてのラインも堪らない。皺の一つも見当たらない豊潤な美尻は見ているだけでは飽き足らず、両手で直に揉みしだきたくなる魔性の代物だ。この美尻を鷲掴みにしながら後背位で交わったらどれだけ気持ち良いのか、考えるだけで鈴口から先走りが溢れてくる。

 

(と、いかんいかん!)

 

 メドゥーサの脚に見惚れていた真だったが、正気を取り戻すとぶんぶんと首を振った。いくら魅力的だとしても、女性の体を許可も無くじろじろと見るなんて無礼が過ぎる。相手が見て欲しい、触って欲しいと態度や雰囲気で示しているならともかく、男の方が獣欲を剥き出しにして女体を見詰めるなど言語道断。

 

(恥を知れ、この俗物め!)

 

 でも、許可さえあれば見るんでしょ?

 

(そりゃもうじっくりねっとりメドゥーサのエロボディを視姦しますが何か?)

 

 足の小指をタンスの角にぶつけてしまえ。

 

「どうかしましたか、真?」

 

「え、あ、いや、何でもないよ、うん。思い出した、推理小説はここだったな」

 

 視線に気づいたメドゥーサの問いを愛想笑いで誤魔化す。慌てて意識を本棚に戻し、本を置く作業を再開した真をメドゥーサは可笑しな人、と小さく笑った。一瞬、彼女の笑みに妖しい色気が浮かぶが、本を整理するのに没頭している真は気付かない。

 

「これでよし、と。あぁ~、疲れた」

 

 数分後、真はメドゥーサに渡された本を全て本棚に入れ終えた。妙に疲労の残る体を捻って軽くストレッチをしていると、メドゥーサがお疲れ様ですとココアが注がれたコップを差し出してくる。ありがと、とコップを受け取りながら真は椅子に座り、ベッドに腰を下ろしたメドゥーサを見やった。

 

「前に買ってきた本は全部読み終わったみたいだけど、当たりはあったか?」

 

「はい。中々、豊作でした」

 

 ココアを一口飲む真にメドゥーサは微かに笑みを浮かべて頷く。こうやって真がメドゥーサに本の感想を聞くのも彼女の部屋を訪れた時の恒例となっていた。この時ばかりは普段余り喋るタイプではないメドゥーサも幾分か饒舌になる。どうでもいい余人ならいさ知らず、マスターである真に話を聞いてもらえるのは嬉しいみたいだ。

 

「特に今日で全巻を読み終わった『僕と彼女とあの人と』が素晴らしかったです」

 

「それって……あぁ、あの官能小説ね」

 

 メドゥーサの口から出てきた本のタイトルに真は遠い目をした。確かにエッチィ内容の本も何度か買った記憶がある。

 

「ふふ、店員の目にビクビクしながらエロ本を買う中学生の気分を味わったぜ」

 

 エロとは無縁の、何の関係も無い絶対に読まないだろう小難しそうな本をカモフラージュで一緒に買うというのも定番だ。妙にノスタルジックな雰囲気を漂わせる真をメドゥーサは悪戯っぽい目で見詰める。

 

「おや、貴方にもそのような可愛らしい経験があるのですか?」

 

「ノーコメントデ」

 

 能面のように無表情で、機械のように答える真の姿が面白かったのか、メドゥーサは手の甲を口元に当ててからかうようにクスクスと笑った。

 

「と、ところでその本てどういう話なんだ?」

 

 若干、顔を赤くさせながら話題を変えようと話を振る。余りにも分かり易い話題の変え方にメドゥーサは手で隠した口元の笑みを深めるが、あえて真の話に乗ってあげることにした。

 

「そうですね。ジャンルでいえば所謂『寝取られ』になるのでしょうか」

 

「へぇ、『寝取られ』……『寝取られ』?」

 

「はい、『寝取られ』です」

 

 思わず二度見してきた真にしれっと答えるメドゥーサ。そ、そうなんだと予想してたものの斜め上を行く返答に驚きを隠しきれない真に構わずメドゥーサは話を続ける。

 

「恋人同士の主人公の男子高校生とヒロインの女子高校生の間に主人公に横恋慕した若い女教師が割って入ってくる話です」

 

「ん、てことは寝取られるのって主人公じゃなくてヒロイン?」

 

「そうですね。正確には『寝取られ』ではなく、『逆寝取られ』というべきでしょうか」

 

 この女教師が中々に狡猾でして、とメドゥーサは語りだした。

 

「主人公の頭がかなり良いことを利用して本人の志望校よりも何ランクか上の大学を目指さないかと言葉巧みに誘うんです。そして口車に乗ってしまった主人公をマンツーマンで指導しながら徐々に距離を詰めていくんです」

 

「怪しいとは思わんのかね?」

 

「この主人公はよくいる恋愛的なことや下心には疎いタイプですから。描写を見る限り、親身になってくれる熱意のある先生くらいにしか思ってなかったみたいですし」

 

「まぁ、余程のナルシストでも無い限り教師が自分に懸想してるなんて思わないよなぁ、普通。で、女教師の思惑通りに動いた主人公はその後美味しくいただかれちゃうのか?」

 

「それは少し話が進んでからですね。この女教師がまずしたのは周囲の人間に自分と主人公が一緒にいる状況を普通だと認知させることですから」

 

 教師が生徒に個人授業をする、別に何ら咎められることではない。寧ろ、感心されるべきことだろう。そうやって真摯に生徒と向き合う教師という仮面で周囲を騙し、女教師は怜悧狡猾に計画を進めていくのだ。

 

「話が進むと、放課後の個人授業は女教師が一人暮らししている自宅で行われるようになります」

 

「『放課後』、『個人授業』、『女教師』、『一人暮らし』、『自宅』。あらやだ素敵」

 

 思春期男子特有の暴走する妄想と青臭い性欲を炸裂させる何故かいやらしく聞こえる言葉の五段活用完成である。しみじみと呟く真に貴方も好きですね、とメドゥーサは微笑んだ。

 

「主人公を自宅に連れ込むことに成功した女教師は真綿で首を締めるように主人公を誘惑していきます。時に意味ありげな言葉と態度で、時に無防備な姿で主人公の性欲をこれでもかと煽るんです」

 

 幾ら生真面目、温厚、頭の良い者でも十代の男の子なんて所詮腰を振ることしか考えていない発情期の猿みたいなものだ。手を伸ばせば触れられる距離に瑞々しい女体があれば、誰であろうと誘蛾灯へと飛んでいく蛾のように誘われてしまうだろう。

 

「主人公は女教師の誘いに乗っちゃうわけ?」

 

「いえ。この主人公は非常に一途ですから。ヒロインを裏切ってはならないと鋼の精神で女教師の誘惑に対抗します……まぁ、精神的に耐えた後に物理的に押し倒されてしまうのですが」

 

 何時までたっても自分に靡かない主人公に業を煮やし、女教師は強硬手段を取る。色々と溜まりに溜まって限界だった主人公に一服盛り、人喰いワニとなった女教師はベッドという名の底なし沼に薬で動けなくなった主人公を引きずり込んで必殺のデスロールを喰らわせるのだった。女って怖ぇ、と妙に主人公に対して親近感を覚えながら真はココアを再び啜る。

 

「にしても、そんな露骨に誘われたりしてるのにまた女教師の家に行っちゃうって主人公警戒心薄すぎじゃね?」

 

「……ぷっ、ふふふふふ! あ、貴方がそれを言うのですか? 警戒心が、薄いだなんて」

 

 何気なく真の口から出てきた台詞にメドゥーサは心底可笑しいと声と体を震わせる。え、俺なんか変なこと言った? と間の抜けた顔をする真に答えを返せず、メドゥーサは笑いが治まるまで両腕で体を抱き締めていた。

 

「……ふぅ。本当に貴方は変わっていますね。私のようなものを前にそんな警戒心が薄いと言えるなんて……ふふ」

 

 一頻り笑って気が済んだのか、メドゥーサは眼鏡を持ち上げて目尻に浮かんだ涙を拭う。そんな涙が出るほど笑うようなこと俺言ったか? と首を傾げる真にメドゥーサの呼び声が届いた。顔を向けると、強い熱を孕んだアメジスト色の瞳と視線がかち合う。じぃ、と真を見詰めるメドゥーサの唇が小さく弧を描いた。浮かべられた挑発的な笑みは彼女の美貌と薄ら上気した頬が相乗効果を起こし、妖しく美しい色気を醸し出している。

 

「えっと、何ですかな?」

 

「実はこの格好、女教師が主人公を誘惑する時と同じものなんですよ」

 

「でゅわぁっ!?」

 

 メドゥーサの口から出てきたとんでもない言葉に真は驚きの余り宇宙の平和を守る光の巨人みたいな声を上げた。

 

「おや、どうかしましたか?」

 

 白々しく、何でそんな反応をするのか分からないとばかりに恍けるメドゥーサを半目で睨む真だが、彼女の口元に浮かぶ艶笑に思わずドキリとしてしまう。何故か、体も妙に熱を持っていた。若干、顔を赤くしだした真に蠱惑的な笑みを投げかけながらメドゥーサは立てた右膝を両腕で抱きかかえる。肉感的な太腿と見えそうで見えない股間に目を向けそうになるのを誤魔化すように真はココアを一息に煽った。にぃ、とメドゥーサの笑みが深くなるのが真の視界にちらりと映る。

 

「な、何だよ? そんな笑って……」

 

「はて、何の事だか……そうそう。言い忘れてましたが、女教師が主人公に薬を盛るのに使ったのはココアなんですよ」

 

「ぶふぉっ!?」

 

 盛大に咽るも、出てくるのは口の中に残ったココアで薄く茶色に染まった唾だけ。既に真はココアのほとんどを飲んでしまっていた。げほげほと激しく咳き込む真に流し目を送るメドゥーサ。普段の気怠そうな、退廃した雰囲気が払拭された姿は非常に扇情的で、小さく首を傾げる細かな仕草すら妖艶なものにして真の目を放さない。じっと、穴が開くほどメドゥーサを凝視しながら真は自分の体がどんどん熱くなっていくのを感じた。強くなる拍動、荒くなる呼吸。そして急速に血が集まって勃起し始めた男の象徴。ズボンを押し上げ、見事なテントを作っていた。

 

「……ココアに何か仕込んだのか?」

 

 真の問いに答えず、代わりにメドゥーサは艶然とした微笑みと見せつけるような舌舐めずりを返す。唾液で濡れた唇が淫靡な光沢を浮かばせていた。真の顔に向いていた視線がゆっくりと下に移っていき、テントを張った股間へと止まる。

 

 にたぁ。

 

(あ、食われる)

 

 メドゥーサが口角を吊り上げる瞬間を見た真は確信する。今のメドゥーサは動けなくなった獲物へと大口を開いて飛びかからんとする蛇だ。このまま何もせずにいれば色んな意味で美味しくいただからること間違い無しである。

 

(逃げよう)

 

 判断を下した真の行動はとても素早かった。あ、この後用事があったんだ、と大根役者もビックリの棒読みでメドゥーサの意表を突き、そそくさと部屋から出て行こうとする。が、足が妙に重くてドアへと向かっていくのがとても億劫だった。体が重い。否、体に力が入らない。まるで、体に見えない穴を開けられ、そこから体力を吸い取られているかのようだ。

 

「どこに、行こうというのです?」

 

 部屋の中央で一歩も進めなくなった真にするりと蛇のように忍び寄り、メドゥーサは彼を背後から抱き締める。一見、優しく巻き付けられた両腕は華奢な外見からは想像もつかない力で真を拘束していた。服の上から真の体をまさぐりながらメドゥーサは豊満なバストを強く押し付ける。服越しの感触から今のメドゥーサがノーブラだと分かった。背中に感じる大きくふっくらとした感触と背中をつつく小さく硬いものに男根が更に硬度と大きさを増す。

 

「体に力が入らないんだが、俺に何したの君?」

 

 服の上を滑っていくメドゥーサのフェザータッチに小さく身動ぎしながら訊ねる。真の問いにメドゥーサは答えに艶めいた忍び笑いと官能的な吐息を添えて返した。

 

「部屋の中に『他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)』を少々。それとココアの中にダ・ヴィンチから頂いた媚薬をたっぷりと」

 

 真の体から力が抜けていく原因はメドゥーサが展開した結界型宝具にあったようだ。本が妙に重かったのもこれの所為だろう。体に力が入らず、真が逃げ出せないのをいいことにメドゥーサはボディタッチをどんどんとエスカレートさせていった。服の上から真の体をまさぐっていた右手は裾から内部へと侵入し、直に皮膚を撫で回している。左手は下半身へと伸びていき、肥大した男根をズボン越しにしごいていた。衣服で隔てられていても分かる肉棒の熱さと巨大さにメドゥーサは目元を蕩かせる。

 

「話には聞いていましたが、ここまでとは……ふふ、こんなに可愛らしい顔をしているくせに、随分と凶悪なモノをお持ちですね」

 

 限界まで伸ばした舌で真の顔を舐め回しながらメドゥーサは両手の動きを徐々に激しくさせた。右手は硬くせり出した乳首を執拗に弄び、左手は男の象徴をしごく速さを上げていく。ピクピクと体を震わし、掠れた喘ぎ声を漏らす真を見るメドゥーサの顔はこれ以上ないほどに興奮していた。

 

「貴方が、悪いのですよ、真。何の防衛策も無く、警戒心も無く、こんなにも無防備に反英霊である私の寝床にやってくる貴方が。あんなの、私に襲って下さいと言っているようなものじゃないですか」

 

 目の前に極上の料理を、それも食器類まで添えられて出されたら誰だって口にしてしまうだろう。その料理が己の嗜好に合致したものなら尚更だ。頬を赤く染め、呼吸を激しくしながらメドゥーサは真の首筋に何度も吸い付き、幾つものキスマークを付けていく。

 

「本当に、救えないマスターです。正当な英霊でもない私のような怪物に信を置き、あまつさえ交流を図り絆を深めるなんて。何て愚かで、考えなしで……愛おしい私のマスター」

 

 真の首に唇を当て、一際強く吸引して顔を離す。残ったキスマークに満足げに吐息を漏らすとメドゥーサは真の服を剥ぎ取っていった。女の情欲が服を脱がす手付きを妙に手慣れたものにさせ、愛する男をあっという間に全裸にさせる。惚れ惚れしてしまう肉体と最大仰角する男根を前にメドゥーサは秘所がじゅんと濡れるのを感じた。もう溢れ出る愛液でショーツもぐちょぐちょだ。

 

「真……」

 

 ベッドに真を押し倒し、腹部に跨る。湿ったショーツの感触に驚きながら真はメドゥーサを見上げた。強い情欲を湛えた紫の瞳が背筋をぞくりとさせる。両手を真の胸板に置き、人差し指で勃起した二つの乳首を捏ね繰り回しながらメドゥーサは真の顔を間近に覗き込んだ。滝のように流れ落ちた美しい紫髪がカーテンの役割を果たし、二人だけの空間を作り出す。

 

「メドゥーサ、何でこんなことを」

 

「さっきも言いましたよ。貴方が、悪いんです。こうやって男好きのしそうな格好をして誘っているのに貴方は一向に私に手を出してくれない。それどころか、後から来た方々と仲睦まじく(しとね)を共にする始末……いい加減、私も我慢の限界です」

 

 メドゥーサは真が初めてレイシフトした時、即ち冬木の狂った聖杯戦争を正すあの戦いの時から共に戦っている。以降、メドゥーサは真と共に様々な戦場を駆け抜けてきた。まぁ、その道中幾つかの特異点でゴルゴン三姉妹の一番目と二番目、即ちメドゥーサの姉二人と会ったりして色々酷い目にあったり醜態を晒したりもしたが。それでも彼女には長い間マスターを支え続け、絆を深め合ったという自負がある。真の為であれば姉達の地獄の如き無茶振りにも恐れず立ち向かう覚悟があった。

 

 だというのにだ。この男は自分よりも後から召喚された聖処女やら竜の魔女やら白百合の王妃やら様々な女性達と仲良くなり、挙句の果てに肌を重ねて愛を囁き合う始末。それ自体が悪いという気は毛ほども無い。が、自分よりも先に彼女達が抱かれたことに納得する気も毛頭なく、メドゥーサは怒った。今風にいうなら激おこプンプン丸、もとい激おこゴルゴン丸である。真の行動はメドゥーサに強硬手段を取らせるには十分だった。

 

「ですので、実力行使することにしました。いくら効果を弱めてるとはいえ『他者封印・鮮血神殿』の中でこれほど長時間行動できるのは少々予想外でしたが、どうでもいいことです。今の貴方は翼をもがれた鳥。忍び寄る蛇から逃げられずに食べられるのを待つしかない哀れなご馳走……なんて、美味しそう」

 

 はぁ、と悩ましい吐息が艶めく唇から吐き出される。爛々と輝く瞳が真を見据えていた。思わず真が体を強張らせると、メドゥーサは嫣然とした笑みを浮かべて彼に囁きかける。

 

「そんなに怖がらなくとも大丈夫ですよ。痛いことや苦しいことはしませんので」

 

 ただ、とメドゥーサは娼婦のような色香の漂う笑顔の中に捕食者の凄味を滲ませた。

 

「私無しでは生きていけないくらい、貴方の身も心も虜にするだけですから」

 

 この瞬間、真は生きたまま蛇に丸呑みされる蛙の気分を味わった。

 

「ま、待ってくれメドゥーサ! 俺にも心の準備というものがあってだな……」

 

 追い詰められた男の情けない懇願。必死の形相を見ると思わず同情してしまいそうになるが、

 

「今、してください♡」

 

 このメドゥーサ、容赦せん。真の頼みを一蹴し、メドゥーサは貪るような口付けを始めた。強く押し付けられた瑞々しい唇が真の口を押し開け、長い舌がぬるりと口内に侵入してくる。ビクン、と体を震わせた真に追撃をかけるようにメドゥーサは舌をのたくらせて口の中を舐め回し始めた。くちゅくちゅと舌同士が絡み合う音が口内に響き、頭の芯まで痺れるような陶酔を真にもたらす。

 

「んぅ、ちゅっ、れるぅ、ちゅる♡」

 

 所せましと暴れる舌先が口内の至る所をぬるぬると這い回っていく。唇や顎の裏側、歯茎の裏表に口蓋。濡れた舌が粘膜をくすぐる快感に真は鼻息を強くさせた。硬くなった乳首を撫で回す指先の動きも合わさり、薬で敏感になった体が何度も小さな痙攣を繰り返す。真の反応にメドゥーサは愉しげに目元を細め、舌と指の動きを強く激しいものにして真を責め立てた。

 

 このままでは()られると頭を茹らせながら真は反撃を試みる。無遠慮に口内を侵略してくるメドゥーサを捉えようと舌を伸ばした。行動権を奪い、己のペースに持ち込もうとする。が、あっさりとかわされた。それだけじゃなく、舌をメドゥーサの口内に引き込まれてしまう。

 

「ぢゅうぅぅぅ、ぢゅるるぅ、ぢゅろろろ♡」

 

 すぐに苛烈な舌フェラが真を襲った。美しい紫髪を大きく揺らし、頭を上下させてメドゥーサは真の舌を唇でしごいていく。婀娜っぽく、光沢のある唇が舌腹と舌裏を滑らかに滑っていく感触は甘美なもので、真を忘我の域へと誘った。

 

「ぢゅうううぅぅぅ……ちゅぽっ。ご馳走様でした。とても美味しかったですよ、貴方の味」

 

 口元に付いた唾液を舐め取り、メドゥーサは目をとろんとさせた真を見下ろす。見返してくる力の無い視線に背筋がぞくぞくとした。もっとイジメてやりたいと胸の中で加虐心が膨らんでいく。抑えきれぬ高揚に呼吸を荒くしながらメドゥーサはベッドの上で立ち上がり、ゆっくりとショーツを脱いでいく様を真に見せつける。愛液の染み込んだ下着はべったりと彼女の股間に張り付き、脱ぐ際に糸を引くほどに濡れていた。

 

「貴方とキスしただけでこんなに濡れてしまいました。我ながらなんてはしたない……いえ、これも全部真の所為です。私をこんな風になるまで我慢させた貴方の責任……責任を、取ってもらわないといけませんね」

 

 大きな滲みを作ったショーツを床に投げ捨て、真の顔の真上に立つ。丁度、女性の割れ目が丸見えになる位置だ。ばっちりと見えるメドゥーサの秘所に真は生唾を呑む。内腿は割れ目から溢れる透明な愛液が滴り、綺麗に生え揃った陰毛も縺れて肌にへばり付いていた。小さな艶笑を浮かべ、メドゥーサは両手を股間に伸ばして秘所を開いて見せる。露わになった女の花園に男は胸を大きく上下させた。

 

「まずは己の愚かさをたっぷりと味わっていただきましょうか」

 

 両脚をM字に開いて座り込んでいく。がに股の、女性の大切な場所を開けっ広げにする下品極まりない体勢。嬉々とした顔で淫猥な姿勢を取ってメドゥーサは愛する男の顔に秘所を近づけていく。徐々に強くなっていく芳醇な雌の匂いと熱を感じ、真の鼓動が早鐘を打ち出した。やがて、濡れた熱い感触が真の口元を覆った。

 

「ん……」

 

 小さく喉を反らしたメドゥーサの唇から微かな喘ぎ声が零れる。(マスター)を動けなくし、あまつさえその顔に跨るという反逆的な行為がメドゥーサを恍惚とさせ、彼女の胸中を危ない愉悦で満たしていった。

 

「どう、ですか。サーヴァントに跨られる気分は?」

 

 軽く腰を前後に揺らしながらメドゥーサは真を見下ろす。苦しげに歪められる表情に辛抱堪らないと熱の籠った息を吐き出した。陰唇に真の唇が擦れて生まれる淡い快感も彼女の性的欲求を大きくするのに一役買っていた。

 

 もごもごと、返事をしようと真は口を開こうとするが、顔面騎乗された状態でまともに声を出せる訳も無く、メドゥーサに更なる快感を与えるだけだった。

 

「あん……もっと、もっとして下さい……」

 

 小さく喘ぎながらメドゥーサは股間を真に押し付け、口周りに愛液を塗りたくっていく。秘所から滲み出る濁りだした体液はどんどん真の顔を汚していった。

 

 塗り広げられていくぬらついた感触と濃さを増していく女の匂い。息苦しさも相まって真の思考を段々と溶けていく。無意識の内に唇を半開きにすると愛液が口の中に流れてきた。舌で受け止めて味わい、飲み込むと体がカッと熱くなる。性欲を暴走させる、獣じみた熱さだ。もっと飲みたい、もっと熱くなりたいと真は頭をぼうっとさせたまま舌を伸ばす。アワビにも思える女性器を一舐めすると、ピクンとメドゥーサの女体が軽く跳ねた。

 

「そう、です。もっと私を味わって下さい」

 

 メドゥーサに言われるがまま陰唇に舌を這わせ、溢れてくる蜜液を舐め取っていく。性器に舌が走る度、メドゥーサはんっ、と官能的な呻きを漏らして体をくねらせた。身動ぎするメドゥーサの淫裂に吸い付き、真は濃厚になっていく半濁汁を舌鼓しながら嚥下していく。甘美な味わいの雌汁は真を夢中にさせた。

 

 更なる蜜液を求めて真は舌を突き出す。ぬぷっ、熱く蕩けた秘所の中に真っ赤な舌が入り込んでいった。ひくひくと蠢く肉襞に舌を擦り付けて白く濁った甘露を催促する。

 

「あぁ……!」

 

 一際大きくメドゥーサの体が揺れ、眉が八の字を描いた。膣内の浅い箇所を刺激する舌のざらざらとした感触がメドゥーサを高まらせる。きめの細かい白肌には薄らと汗が浮かび、彼女の昂ぶり具合を表していた。セーターの中では乳首が勃起し、服の上からでも分かるほど硬くなっている。メドゥーサは遊ばせていた両手で乳房を掬い上げるように持ち上げ、軽く揉みながらセーター越しに乳首を摘んだ。

 

「んぅっ!?」

 

 全身を突き抜ける快電流に美しい肢体がしなる。同時に膣内の圧も増し、舌との摩擦が大きくなって快感も右肩上がりに強くなっていった。メドゥーサは自分で乳首を弄りながら段々と腰の前後運動を速くさせて貪欲に快楽を貪っていく。

 

 一方で真も火の点いた欲望のままに溢れ出てくる愛液を飲み干していった。舌をぬかるむ肉壺に出し入れさせ、肉襞を舌先でくすぐると奥からたっぷりの蜜が湧き出してくる。口の中に注ぎ込まれる愛液を喉を鳴らして飲み干し、再び舌を汁気に満ちた雌穴に差し入れた。小刻みに、素早く舌をのたくらせて粘膜壁を叩くとメドゥーサが小さな嬌声を漏らして身震いする。肉悦が気を緩ませるのか、平時は冷たさすら感じさせる美貌を崩して淫蕩な表情を浮かべていた。

 

 忙しなく痙攣する膣内がメドゥーサの感じる快感と限界を物語る。汗を浮かばせた、引き締まった肉感的な太腿もぷるぷると震え、絶頂が間近に迫っていることを示していた。膣内の収縮からメドゥーサの昂ぶりを察した真は彼女が気持ち良く逝けるようにと最後の追い込みをかける。猛然と舌をうねらせ、締め上げてくる熱々の媚肉を舐め回した。

 

「ひゃうっ! そんな、だ、め……!」

 

 一度、甲高い悲鳴を上げるメドゥーサだったが、咄嗟に人差し指を咥えて声を抑える。柳眉を折り曲げ、指に歯を立てながら快感に耐えるメドゥーサを真は容赦なく責め立てた。激しい舌使いに限界間近だった女体はあっさりと陥落し、女の悦びを爆発させる。

 

「っ……!!」

 

 ビクン! とメドゥーサは体を硬直させ、きつく唇を結びながら天井を見上げた。同時に真の舌を包んでいた肉壺も入り込んでいた異物を追い出さんばかりに狭隘になる。奥から噴き出してきた熱い潮が真の顔に浴びせられた。

 

 顔、特に口周りを愛液と潮でべたべたにさせた真は蜜壺から一度舌を引き抜き、口を大きく開けて濡れた割れ目へと吸い付く。味わいと粘りを増した蜜を音を立てて吸い上げるとメドゥーサの腰がくねくねと揺れた。

 

「はぁ、はぁ……上手い、ものですね。皆から聞いていましたが、これ程とは」

 

 普段、サーヴァント達の間でどんなガールズトークがされているのか気になってしまう台詞だ。絶頂を抜け出したメドゥーサを見上げる真。鼻で呼吸しているとはいえ、口を塞がれたままなので息苦しさは相変わらずだ。どいて欲しいと口を動かすが、言葉が出てこないので伝わらない。

 

「ん、はあぁ……もう二回目を始めるつもりなんですか、私は逝ったばかりだというのに。聞きしに勝るどS振りですね」

 

 伝わるどころか、変な方向に勘違いされる始末。そうじゃないと唸ったり目をパチクリさせて否定するが、メドゥーサには届かなかった。

 

「いえ、どMの間違いでしょうか」

 

 そう言ってメドゥーサは背後を振り返る。視線の先には天井を突き穿つのではと思えてしまうほどに肥大化した勃起ペニスが存在をアピールしていた。我慢汁に塗れてテカテカになった肉棒はぴく、ぴくと断続的に痙攣している。先端には玉のような腺液が浮かび、雄の匂いをこれでもかと放ってメドゥーサを誘っていた。

 

「顔に跨られた挙句に潮までかけられて。それでこんなにしてしまうなんて、貴方も中々の好き者ですね。それにしても、何て凶悪な……」

 

 想像を超える男根の大きさ、形状にメドゥーサは喉を鳴らす。見ているだけだというのに胎の奥が疼き、オマンコが切なくなって仕方ない。皆が夢中になるのも頷ける、とメドゥーサは納得した。これを己の中に咥え込んだらどうなってしまうのか。考えただけで頭の奥が痺れ、メドゥーサは辛抱堪らないと官能たっぷりの吐息を漏らす。

 

「私だけ気持ち良くしてもらうのも悪いですし、今度は私がしてあげます」

 

 今すぐにでも真を犯して枯れるまで貪りたいという衝動をぐっと堪え、メドゥーサは腰を浮かせた。息苦しさと物理的な重みから解放された真は抗議しようとするが、メドゥーサに唇を押さえられて強制的に黙らされる。舌を伸ばし、見せつけるようにくねらせながらメドゥーサは真に妖しく微笑みかけた。

 

「真のザーメンミルク、口マンコで搾り取りますね」

 

 体を反転させ、真の顔を間に置くように膝を突いて臀部を浮かせる。更にベッドに置いた両手で体を支えてメドゥーサは顔を男根へと近づけ、深呼吸をするように匂いを嗅いだ。途端、立ち昇る濃縮された雄の臭気が鼻腔の奥を直撃する。メドゥーサの我慢メーターは一瞬でレッドゾーンを振り切った。

 

「はぁむぅ♡」

 

 大口を開け、メドゥーサは真の怒張を喉の奥まで咥えこむ。唇に当たる陰毛のむず痒さも、喉奥を突く亀頭の圧迫感も意に介さない。メドゥーサの頭の中にあるのは真の精液を大量に搾り取ることだけだった。頬を窄めて口内の粘膜を太い血管の浮かぶ逸物に吸い付かせ、舌を竿に絡みつかせながらメドゥーサは頭を上下させて口淫を開始した。

 

 人肌よりも熱い、ぬるぬるの粘膜が男根に唾液を塗り込んでいく。一定のリズムで上に下にスライドする刺激が強烈な快感となって真へと襲い掛かった。体が蕩けそうな感触から解放されるのかと思えば、息つく暇もなく魂まで溶けてしまいそうな快楽の魔窟に分身が呑み込まれる。繰り返し己を巻き込んでいく法悦の渦に真は食い縛った歯から唸り声を漏らした。

 

「んぅ、ちゅぶぅ、ちゅぼぉ」

 

 軽く引き締めた唇をカリに引っ掻けるように頭を上げると面白いくらい真の腰が跳ねた。その反応に目元を微かに笑わせてメドゥーサは艶やかなリップで赤黒く染まった亀頭を弄ぶ。食べ頃のキノコのように傘を拡げたカリ首に唇を執拗に擦り付け、亀頭粘膜を唇ではむはむと甘噛みする。時折、不意打ち気味に舌で鈴口をほじくると体の下で真が痙攣するのが分かった。

 

「ここが弱いんですね。だったら……ちゅうぅぅぅ」

 

 亀頭の先端にキスをし、ゆっくりとカリまで口に収めてから容赦ないバキュームを喰らわせる。尿道口の周りに円を描くように舌先を滑らせると大量の我慢汁が溢れ出てきた。

 

「ずっ、ずじゅじゅ、ずじゅるぅぅぅ」

 

 ストローで飲み物を口に含む要領で粘っこい透明な先走りを吸い上げる。部屋中に響く下品な吸引音を強調しながらメドゥーサは口淫を更に激しくさせ、吸っても吸っても枯れずに流れ出てくる腺液を堪能した。舌の上に広がる甘美な味わい、掠れた声を上げながら身悶えする真の反応にメドゥーサの目尻が愉悦に垂れ下がる。ただでさえ濡れ濡れになっていた秘所も奥から溢れる愛液でぐちょぐちょだった。

 

 局部を包み込む快感にただ耐えることしか出来ない真。吸引に合わせて、亀頭を舐めて腰がぞくりとする快感を生んでいた舌がカリ首に触れる。張り出したカリと肉竿との間に出来た段差、その窪みにぴったりと密着した舌先が肉傘の縁をぬるりとなぞった。強めに押し付けられた舌にカリを刺激される快感は爆発的で、真の体が飛び跳ねるように痙攣する。淫猥な音を立てるバキュームも合わさり、真の射精欲は段階を飛ばして上昇していった。

 

 されるがまま、何の抵抗も出来ずに弄ばれる悔しさに真は唸る。ぽたぽたと、淫裂から滴となって落ちてくる愛液に顔を打たれるのは屈辱だ。せめてもの反抗に射精を我慢しようとするが、媚薬で増大された精力と敏感になった体が許してくれない。

 

(ていうか、最近こんなんばっかじゃね、俺?)

 

 快楽に茹った頭で益体もないことを考える真だったが、ふとあることに気付く。非常に億劫ではあるものの、体が動かせるようになっていた。メドゥーサを体の上からどかすのは無理そうだが、両腕を動かしたり上半身を少し起こすくらいは出来そうだ。

 

 真の男根をしゃぶるのに夢中になったメドゥーサの制御が甘くなったのか、『他者封印・鮮血神殿』の効果が薄れてきたらしい。兎にも角にも反撃のチャンス到来、真は気付かれないように両手をメドゥーサの臀部に伸ばす。亀頭への吸引からペニス全部を呑み込むディープスロートへと責め方を変えたメドゥーサは余程興奮しているのか、真の動きに気付かなかった。

 

「んぢゅぅ、んぶぅ、んぼぉ」

 

 自身の口周りに唾液が飛び散るのも構わず、激しいフェラチオに没頭している。もし、二人の体勢がシックスナインでは無く普通のものだったら真はメドゥーサのいやらしいひょっとこ顔を見ることが出来ただろう。

 

 股間から打ち上がってくる快電流に体を小刻みに震わせるも、真は腕を伸ばしてターゲットを捉えた。今一度、両手を軽く握ったり閉じたりして腕が動くのを確認。メドゥーサのヒップを鷲掴みにして一気に抱き寄せ、蜜液を滴らせる秘所へと思い切りしゃぶり付いた。

 

「んうぅっ!?」

 

 予想だにしなかった真の行動にメドゥーサは肉棒を咥えたままくぐもった悲鳴を上げる。突如として体の中心を貫いた快感に動きが止まった。真は今までのお返しにとメドゥーサの大事な場所を舐め回す。濡れそぼり、陰毛の張り付いた陰唇に舌腹を擦り付ける。首を伸ばして愛液の伝っていた太腿、鼠蹊部に舌先を何度も往復させた。

 

(何で、動け……『他者封印・鮮血神殿』はまだ解除してな……い)

 

 思考の纏まらない茹った頭で答えを出そうとするが、触手のように淫裂を這い回る舌がメドゥーサの意識を混濁させていく。快感に内腿を震わせるメドゥーサの膣内に舌を潜り込ませ、真は動きを止めた女怪に追い打ちをかけた。膣壁に触れたざらついた舌の感触にメドゥーサの細腰がビクンと跳ね上がる。

 

「んっ、んぅ……」

 

 真の舌から逃れようとメドゥーサは臀部を持ち上げようとするが、ヒップにがっちりと指を食い込ませた両手が許さない。張りのある美肌に包まれた尻肉の感触を楽しみながら揉みしだく十本の指がもたらす甘美感にメドゥーサは体の震えを止められなかった。真の我慢汁を啜って出来上がっていたのか、女体の内に燃え上がった官能の炎は収まりそうにない。

 

 左右に忙しなく揺れるメドゥーサの美尻。その度に肉厚な太腿の感触と芳醇な雌の匂いが真の顔面を包み込む。男の興奮を煽るには十分以上であり、メドゥーサの口内で極太の男根が硬度と体積を増した。更に猛々しさを増した男の象徴に思わずたじろぐが、同時にもっとこの肉棒を味わいたいと彼女の中で欲望が暴れ出す。メドゥーサは体をビクつかせながら再びも口淫を開始した。

 

 お互いの性器を口で刺激し合う快感に両者の昂ぶりは加速度的に大きくなっていく。淫裂はとろみと味を増した愛液を真に飲ませ、男根は脈動しメドゥーサの口に我慢汁を吐き出していた。どちらもフィニッシュ間近なのは明らかだ。

 

「んぅ、じゅぶぅ、じゅぞぞぞぞ!」

 

 メドゥーサがラストスパートに入る。喉奥まで勃起を咥え込み、これまで以上に浅ましい音を立てて男根を吸引し始めた。体を支えていた両手はパンパンに膨れた睾丸を掴み、ほっそりとした指先で精液を押し出すようにやんわりと揉み潰す。鈍い痛みが急所を貫き、同時にぬるぬるとした感触が肉棒に絡みつき、纏わりついた。男性器の先端から根本まで余さず包み込んだ肉悦がトリガーとなる。射精時に覚える爆発的な解放感を真は迎えようとしていた。

 

 射精を予感した真はメドゥーサを逝かせるべく彼女の性感帯を責め立てる。肉壺に挿し込んだ舌を小刻みに動かし、肉襞を涎で揉み洗いするように舐め回した。豊満なヒップを楽しんでいた右手を包皮から顔を出したクリトリスに、左手をひくひくと震えるアナルへと伸ばす。ぐちゅぐちゅと派手に音を鳴らして膣内を掻き混ぜながら肉豆を摘まみ上げ、菊門を撫で上げた。神経の集中した箇所への三点責めにメドゥーサは一瞬、体を硬直させた。

 

 二人が絶頂に行きついたのは殆ど同時だった。それぞれの性器から体液を噴き出させ、幾度味わっても飽きることない解放感に身を浸らせる。陶酔に耽る二人を互いの体液が汚していく。真は浴びせられた潮で顔中をべたべたになり、メドゥーサは口内どころか喉奥まで満たす勢いの精液を唇から溢れさせた。

 

(勢いが、凄い。量も。それに、味も匂いも……♡)

 

 立ち昇る濃密な雄の臭気が脳に直撃し、思考を麻痺させる。頭に霧がかかって考えも纏まらない状況でメドゥーサは口一杯に溜まった雄汁を嚥下し続けた。極太の逸物が力強く脈動する度、先端から白濁液が噴き出す。睾丸を優しく指で揉めばおかわりが次から次へと出てきてメドゥーサを満たしていった。

 

 男の急所を弄られながらの吐精に真の視界はチカチカと明滅を繰り返す。閃光にも似た快感が骨髄を駆け巡り、真に危険な昂ぶりを覚えさせた。精液を啜られながらのフェラチオに真の興奮は未踏の域へと昇っていく。敏感になっている肉竿を窄められた頬で、大きく張り出したカリ首を引き結ばれた唇でしごかれる。大量の唾液と白濁液でぬるぬるになった粘膜に性感を煽られ、意識が消えてしまいそうな快楽を強制的に味わわされて真は何度も射精を繰り返した。

 

 十回近く精を吐き出した辺りで真は漸く解放された。ぢゅぽっ、と音を立てた最後のバキュームに尿道に残った精液を啜り出され、肉悦地獄から抜け出した真は胸を大きく上下させる。体の下で荒い呼吸をしている主を他所にメドゥーサは零してしまったザーメンを口へと運んでいた。真の下半身に張り付いた、もしくはベッドに落ちた白く熱い粘液を指で掬い取っては味わっていく。ゼリー状の精液にまみれた指を口に含む度にメドゥーサは体が芯から熱くなるのを感じた。その熱は幾らもしない内に堪え切れない衝動へと変わり、メドゥーサは突き動かされるがまま体を起こす。

 

「真、まだ出来ますよね? 出来ますね。まだこんなに元気なんだから」

 

 呼吸を整える暇も無い。呼吸に合わせて動く胸板に両手を突き、両脚をM字に開いて一つになろうとするメドゥーサを真は見詰め返すことしか出来なかった。彼女の目は爛々と輝き、普段の物憂げな姿からは想像もつかない熱意と狂気が垣間見えた。興奮に息を弾ませてメドゥーサは片手で肉棒を掴み、涎を垂らしている膣口に先端を宛がう。唾液でテカテカになっていた剛直はギンギンに屹立し、再三の射精にも構わず挿入するのに十分以上の硬さと大きさを保っていた。

 

「優しく、犯してあげますぅっ……!?」

 

 言い切るのと同時にメドゥーサの腰が下ろされ、熱の籠った肉壺の中に男根が呑み込まれた。カリ首が肉襞を掻き毟り、亀頭が子宮口に強烈なキスをする。その感触は凄まじく、メドゥーサに脳天まで貫いたような快感をもたらした。想像を超えた衝撃に息を詰まらせ、言葉を失うメドゥーサ。顔は胎内に収まった肉棒が生み出す喜悦に緩んでいる。唇も半開きになり、口角から涎が垂れ落ちていた。

 

(これ、凄い。挿れただけで、軽く逝って……これ、無理。こんなの、一度でも味わったら、他のじゃ絶対満足出来ない……)

 

 今だかつて味わったことの無い充足感に沸騰する思考が二度目の納得をする。魂までトロトロになってしまう快楽を味わえる上に、想い人から愛を囁いてもらえるのだ。骨抜きになっても仕方ないだろう。加えて、真が相手しているのは一癖どころか十癖はある様々な時代のサーヴァント達。激動の人生を歩んできた彼女達に向けられる下心も邪気もない愛情(時に多分な性欲が含まれていることがある)に溺れるなという方が無理だ。

 

「(もっと、もっと欲しい。マスターが、この人が……)真、真……♡」

 

 湧き起こる衝動に突き動かされ、体が快楽を貪りだす。ギシギシとベットを軋ませながらメドゥーサはヒップをバウンドさせて真を犯し始めた。肌と肌がぶつかり合う音とじゅぼじゅぼと行為の激しさを物語るような卑猥な擦過音が部屋に響き始める。

 

「あぁ、んぅ、くぅん♡ ひゃあん♡」

 

 婀娜っぽい嬌声を上げながらメドゥーサは腰の上下運動を繰り返した。膣内から勃起が抜ける寸前まで腰を引き上げ、一息に腰を落として極太を根元まで咥え込む。ずりゅう、と音を立てて肉壺に滑り込んできた亀頭が子宮口にめり込み、メドゥーサは体を一直線に撃ち抜く快電流に小さく背筋を反らして天井を仰いだ。膣内をパツパツに拡げる男根の感触。亀頭の膨らみ、カリ首の張り出し具合、血管の浮き出たガチガチの肉竿、全てがメドゥーサの悦びを大きくしていく。逸物が出入りするその都度、胎内に奔る快感が彼女の貌を雌その物へと変えていった。

 

 太く長大な男根に淫液で濡れた媚肉が絡みついてくる。ピッタリと吸着してくるビロードのみたいに滑らかでありながら複雑な襞を持つ粘膜に肉棒をしごかれるのは堪らなく甘美だった。精液を搾り取るように蠕動する媚肉とメドゥーサの激しい腰使いに真は頭の奥まで痺れてしまう。

 

「んっ、ふぅ。乳首をこんなに硬くさせて、弄って欲しいんですね」

 

 流れ出た唾液で濡れた唇で弧を描いたメドゥーサは淫蕩に染めた美貌で真を見詰めながら指先で勃起した乳首を弾いた。小さく突き出ている乳首を指の腹で執拗に擦り、親指と人差し指で摘まんでクリクリと捏ね繰り回す。ビクンと体を跳ねさせた真にメドゥーサは一層息を荒くし、腰の動かし方をダイナミックにしていった。

 

「う、ぐぅ……」

 

「逝く、んですね? いいですよ、私の中に、たっぷり出して下さい。一番奥で、ビュ~って……あぁん♡ また、大きくなってるぅ♡」

 

 メドゥーサの表情が歓喜に輝く。ビクンビクンと脈動する男根を膣肉で揉み転がし、繰り返し臀部を打ち下ろして真の高まった射精欲を更に煽った。早く精を寄越せとばかりに肉襞が小刻みに蠕動し、肥大化する逸物を甘美に鞭打つ。容赦ない刺激を受け続けた男性器は熱した鉄のようであり、じんじんと疼いて睾丸から白濁が噴き上がろうとしていた。

 

「逝っくぅ……!」

 

 その熱と疼きを鋭敏になった秘所で感じ取ったメドゥーサは一足先に絶頂を迎える。肉をぶつけ合う乾いた音と淫らな擦過音を奏でていた腰が止まり、震えていた蜜壺が根元まで咥え込んだ肉棒をぎゅうっと引き絞った。たっぷりの愛液で濡れた肉襞に締められた男根に痛烈な快感が流れ、真の射精欲は限界の先へと押し出される。一際大きく脈打った肉竿からゼリー状の白い塊が迸り、メドゥーサの胎内に流れ込んでいった。

 

「っっっ♡ 出てるぅ♡ 熱いの、真の一杯出てるぅ♡ お腹、焼けちゃうぅぅぅ♡」

 

 平時の彼女を知っている者なら想像だにしないだろう甲高いソプラノ声を響かせ、メドゥーサは紫髪を振り乱して二度目のオルガズムへと至る。性的快感が最高潮に達したことと愛する男の精を受け止められたことがこの上ない相乗効果を起こし、視界がぼやけるほどの多幸感がメドゥーサを包み込む。ふわふわと霊基が昇天するような感覚の中、甘く蕩けた嬌声で啼き続けた。

 

 数回脈動した後、たっぷりの精液をメドゥーサの中に吐き出した逸物が落ち着きを取り戻す。射精こそ終わったが、相変わらず硬く太く長大なままだ。

 

 アクメから脱したメドゥーサを脱力感が襲う。ふらりと倒れそうになるが、慌てて真の胸に両手を突いて体を支えた。すると、掌から様々なものが伝わってくる。汗ばみ火照った肌、呼吸と連動して上下する胸板、ドクドクと激しく鳴る鼓動。それが全て真の、想い人の物だと認識すると、途端にメドゥーサの胸に愛しさが溢れ出てきた。真と繋がったままの蜜壺がキュッと締り、敏感になっている男根に追い打ちをかける。苦しげな小さい呻き声が真の口から漏れ、メドゥーサの愛欲を大きくさせた。

 

「可愛い声……もっと聞かせて下さい。それに、貴方の可愛い顔も、もっと見せて下さい」

 

 ゆっくりと腰を前後に揺らして男根を刺激し、両手を滑らせて真の顔を挟んで自分の方へと向かせる。小さく笑みを浮かべながら真を覗き込もうとするメドゥーサ。この時、彼女は自分が相手を犯す側だと思っていたため、反撃されるなど想像もしていなかった。だから、さっきまでベッドに投げ出されていた真の両手がセーターの裾から中に入り込み、自分の腰をがっちりと掴んだことに対応出来なかった。

 

 一瞬の浮遊感。手の力だけで持ち上げられたのだとメドゥーサが理解したのとほぼ同時に真の腰が浮き上がり、最大サイズを維持した肉棒が蜜壺を突き上げる。内臓を叩き上げられるような衝撃と頭が内側から破裂してしまいそうな快感にメドゥーサは言葉にならない悲鳴を上げて背筋を反らした。目を見開いて硬直するメドゥーサの下で真はロデオの馬のように暴れ回る。力任せの乱暴な抽挿に圧倒され、メドゥーサはぺたりと座り込んで突き上げられるがまま豊満な肉体を弾ませた。

 

「あっ、あうぅっ、んあぁぁぁ♡」

 

 極太の逸物に胎内を蹂躙される痛いほどの快感にメドゥーサの美貌は崩れ、口からは抑え切れない喘ぎ声が氾濫した河のように溢れ出ている。暴力的なピストンに乱れた姿を晒すメドゥーサに真は腰を浮かせて更に強い律動をぶつけた。大きく張ったカリ首で震える肉襞を抉り、腺液を流す亀頭で子宮口を押し潰さんばかりにノックする。体の中心に一本の線を通すように走る余りに強い快電流にメドゥーサは喉を震わせ、悲鳴にも聞こえる嬌声を迸らせた。

 

不意にメドゥーサの視界に映る景色がぐるりと入れ替わった。背中に柔らかなベッドが当たり、さっきまで見下ろしていた真を今度は自分が見上げている。押し倒されたのか、と頭の片隅で他人事のように思いながらメドゥーサはより力強くなった真の腰使いに啼き続けた。

 

 白い肌を紅潮させ、色めいた声で喘ぎながら身悶えするメドゥーサに真の興奮のボルテージは上昇の一途をたどる。無尽蔵に与えられる快楽から逃れるように身を捩らせる姿はこれ以上ないほど雄の生殖願望を刺激した。氷のようにクールな美女が顔を淫靡に歪ませる様に真は欲望を滾らせ、力を込めて腰を前後させる。結合部から聞こえる粘膜の擦れる音が激しさを増し、それに伴いメドゥーサの嬌声もより大きく艶っぽくなっていった。

 

 胸中に生まれた獣欲をメドゥーサにぶつける中、真は視線を彼女の顔から胸へと移す。豊かに実った肉の果実はセーターの上からでも容易に分かるくらいダイナミックに揺れていた。メドゥーサの細越を掴んでいた右手が伸び、セーターの裾を持ち上げる。

 

「そ、そこはぁ……」

 

 切なげな声を出すメドゥーサを無視し、真は彼女のセーターを胸元まで一気に捲り上げた。布地に隠れていた汗ばんだ女体が露わになり、たぷんたぷんと弾んでいた巨乳が飛び出てくる。解放された乳房は容器から出したばかりのゼリーのようにぷるぷると震え、綺麗な乳輪の中心ではぷっくりと勃起した乳首が自己主張していた。

 

「何だ、触って欲しいのか、ここ?」

 

「んくぅぅぅ♡」

 

 揺れ動く桜色の突起二つを一遍に摘まれ、メドゥーサは喜悦に染まった悲鳴を上げて体を大きく弓なりに反らす。男根に絡みついていた膣肉が締りを一層強くし、精液を搾り出そうとうねうねと蠢いた。潤沢な蜜液に濡れた肉襞が逸物を揉み捏ねる甘美感に真の射精欲は急上昇していく。蠕動する膣内に亀頭を出し入れさせる、粘膜を触れ合わせる肉悦に真の我慢の枷は次々に壊れていった。

 

「どこに出して欲しい?」

 

 両手で豊満なバストを滅茶苦茶に揉み回し、ガンガンと腰をぶつけながらメドゥーサに訊ねる。快感に翻弄され、あられもないアヘ顔を晒しながらメドゥーサは美脚を真の腰に巻き付けて意思表示をした。

 

「中ぁ♡ 中に出してぇ♡ ドロドロザーメンで孕ませてぇ♡」

 

 ぐいっと脚で真を引き寄せ、股間を密着させる。がつ、と子宮口に亀頭が深々と突き刺さり、メドゥーサを一気に絶頂へと登り詰めさせた。同時に肉壺が痛いほどに収縮し、男根をこれでもかと食い締める。快楽神経をそのまま刺激されるような痺れに耐え切れず、真は思い切り精の奔流をメドゥーサの子宮へと撃ち出した。

 

「あああぁぁぁ♡」

 

 美しく豊かな肢体をしならせ、メドゥーサは部屋にオルガズムの悲鳴を木霊させる。汗の浮かんだ体は息を呑むほど艶やかで、膣内が更に締め付けを強くしたこともあって真は何度もペニスから精液を吐き出させた。次々に精を放出する開放感に真の意識は真っ白な恍惚に染まっていく。メドゥーサも愛する男の子種を受け止められる喜びに忘我の境地に至っていた。

 

 長時間、雄のエキスを美女の胎内に撒き散らしていた逸物もようやく落ち着きを取り戻す。放精後の脱力感に襲われ、真はメドゥーサに覆い被さるように倒れ込んだ。メドゥーサは四肢をベッドに投げ出し、ぐったりとしている。少しの間、部屋の中には二人の荒い呼吸音だけが流れた。

 

「メドゥーサ」

 

 暫くして体力を回復させた真がメドゥーサに声をかける。名を呼ばれた美女は幸せそうに笑みを浮かばせ、想い人をアメジストのような瞳で見詰めた。

 

 上体を起こし、メドゥーサに両腕を回して抱き上げる。たわわに実った乳房を押し付けながらメドゥーサも真を抱き返し、目を閉じて小さく唇を突き出した。何をして欲しいのか一目瞭然のメドゥーサの行動に真はキスで応える。メドゥーサの目尻が嬉しさに緩んだ。

 

 暫しの間、二人は触れ合うだけの口付けを楽しんでいたが、互いの体の感触を堪能している内に性欲が勢い良く燃え上がってきた。唇を合わせるだけのキスは舌と舌を絡み合わせる濃厚なベーゼに変わり、互いを抱き締めていた両腕は相手の至る所を撫で回して官能の炎を強くさせている。蜜壺に入ったままの男根も再び交合時の雄々しさを取り戻し、メドゥーサを軽く啼かせた。

 

「んぅ。あれだけ出したのにまだこんなに大きく硬いなんて。どれだけ盛んなんですか、このスケベマスター」

 

「そりゃこんなに綺麗で美人なお姉さんと愛のあるセックスが出来るんだ。一回二回出したくらいじゃ収まらないって」

 

「ふふ、そうやって上手いことを言って皆をその気にさせているのでしょう。全く、碌でもない男ですね、私のマスターは」

 

 咎めるようなことを言うメドゥーサだが、口元は嬉しそうに綻んでいた。まぁいいでしょう、とメドゥーサは再び真に軽い口付けをする。

 

「私は貴方のサーヴァントですから、貴方がしたいと言えば拒むつもりはありません。どうぞ好きなように、如何様にも私を楽しんでください」

 

「ほぉ、好きなようにと言いましたか。では、遠慮なく」

 

 キュピーン、と真の目が鋭く輝いた。

 

 

 

 

「確かに好きなようにとは言いましたが、まさかこの格好の私としたいだなんて……」

 

 どこか呆れた風に、どこか恥ずかしそうにベッドの傍らに立つメドゥーサ。そんな彼女の格好は肩や二の腕、胸元、脇腹、太腿を大胆に露出させたボディライン丸出しのピッチリスーツ。ハッキリ言ってイメ○ラとしか思えないエロ衣装、マスクも眼鏡もつけない霊基再臨第三段階の姿だ。ちなみに下着は上も下も着けていない。なので乳首はスーツの上からでも勃起していると分かるし、辛うじて隠れている大事な場所も丸出しだ。まぁ、上を着てないのは元からだろうが。

 

「うん、何時見ても素敵」

 

 落ち着きなくもじもじするメドゥーサを上から下に舐めるように視姦する性欲絶倫魔人、もといマスターの真。目の前のスタイル抜群極上美女のセックスアピールたっぷりの格好に心も体もギンギンだ。

 

「何時見てもって、何時も私をいやらしい目で見ていたんですか?」

 

 基本、特異点にレイシフトする時のメドゥーサの格好はこのピチピチスーツだ。そうすると、必然的に特異点にいる間はこの姿のメドゥーサ行動を共にすることになる。そっと正面から抱き締めてくる真に胡乱げな目を向けて訊ねた。メドゥーサの問いに真はまぁね、と言葉を濁しながら答える。

 

「戦闘の時とかは指示出したり相手をぶっ飛ばすのに集中しててそうでもないけど、戦うのが終わった時とかは割と……いや、すんごいムラムラする」

 

 訂正。物凄くどストレートに答えた。実際問題、ダイナマイトボディ美人のこんな素敵(意味深)な格好を見て興奮するなというほうが無理な話だ。健全な思春期男子にそれは余りに酷というもの。別に誘惑するための姿ではないのですが、と呆れた様子で嘆息を一つ吐くと、表情を濃艶なものに変えて真にしな垂れかかる。

 

「そんなに興奮しているのですか、私に?」

 

「こんな綺麗でスタイルのいいお姉さんに興奮しない男なんていません」

 

 耳元で囁かれる熱く甘い声音にぞくっとしなが真は答えた。すると、艶笑が浮かんでいたメドゥーサの顔が翳った。視線を下に向け、ポツリと呟く。

 

「私は綺麗、なんでしょうか?」

 

 メドゥーサに取って美しさの基準は彼女の姉二人、ステンノやエウリュアレのように小さく可愛らしいことである。故に彼女は自身の大人びたスタイルにコンプレックスを抱いていた。どれだけ他人がメドゥーサのことを美しい、綺麗だと言っても彼女には今一実感が湧かず、その賛辞を信じることが出来なかった。

 

「メドゥーサ」

 

 俯くメドゥーサに呼びかけ、顔を上げさせる。どこかしょんぼりとした表情を浮かべるメドゥーサの額、蛇のような紋様があるそこにキスを落として真は彼女の目を見詰めて思ってることを真っ直ぐ伝えた。

 

「綺麗だよ。この髪も、目も、体も、心も。凄く綺麗だ」

 

左手を彼女の腰に当て、右手で艶やかな紫髪を梳きながら真はもう一度額に口付けをして飾り気のない心が剥き出しの言葉をメドゥーサに贈る。対してメドゥーサは耳まで真っ赤になるほど赤面していた。まさか、これ程ストレートに言われるとは思っておらず、あの、その、と暫くの間、顔を茹蛸みたいにしながら口をもごもごさせる。そのまま真がじぃっと見ていると、観念したようにはにかんだ。

 

「ありがとう、ございます。貴方にそう言ってもらえて、嬉しいです。本当に、嬉しい」

 

 どこかの有象無象共に綺麗と言われても何も感じないがマスター、好いた男の綺麗だという言葉は驚くほど心に響いた。想い人が綺麗だと言ってくれるなら、コンプレックスである自分の体も好きになることが出来そうだった。

 

「そっか、良かった」

 

 見詰め合う二人。互いの唇が触れ合うのに時間はかからず、幾らもしない内に舌が絡み合う淫靡で情熱的な音が奏でられ始めた。唇を合わせ、舌をいやらしく踊らせながら真はメドゥーサの恵体を撫で回す。男の欲求剥き出しの手付きで肉感的な太腿に手を這わせ、引き締まったボリュームたっぷりの美尻に指を沈ませた。

 

 メドゥーサも負けじと真にやり返す。細いがひ弱ではない、鍛えられた真の体つきを確かめるように指を滑らせ、性感帯を見つけだして重点的にくすぐった。ぴくっと体を揺らして反応する真に心の中でにんまりと笑い、舌を積極的に動かして真との愛撫を楽しんだ。

 

「ん、ちゅぷ……ぷはっ。ふふ、さっきあれだけ出したのにまだこんなに……どうやら満足のまの字もしてないみたいですね」

 

 真の口腔から舌を引き抜き、からかうように微笑むメドゥーサ。尻肉を揉み回す男らしく大きい両手に小さく喘ぎながら腰を揺らし、さっきから腹部に当たっていたバキバキの肉棒を擦った。

 

「メドゥーサこそ」

 

 スーツに包まれた腹部が分身を撫でる感触に耐え、真は臀部を鷲掴みにしていた右手を彼女の股間へと移動させる。外気に曝け出されていたそこは既にぐちょぐちょに濡れていた。そっと割れ目を開けば中からとろりと白い精液の混ざった温かい蜜液が垂れ落ちてくる。人差し指を浅く割れ目の中に入れながら真はメドゥーサに意地悪く訊ねた。

 

「ここ、凄いことになってるけど」

 

「んっ、くぅ。仕方、ありません。貴方と一つになりたくて、ひっ、仕方がなかったんぅ、ですか、ら」

 

 メドゥーサの途切れ途切れの返答に薄く笑い、真は軽くバードキスをした。

 

「ベッドに手を突いて」

 

「はい」

 

 真の言葉にメドゥーサは表情を蕩かせて諾々と従った。くるりと回れ右して真に背を向け、ベッドに両手を置いて体を支えながら真に捧げるように美しいヒップを突き出す。肩越しに真を振り返ったメドゥーサの双眸には情欲の光が宿っていた。表情に妖艶な色気を漂わせ、メドゥーサは美尻をふりふりと振って雄の性欲を煽った。

 

「どうぞ、マスター。貴方専用の、貴方だけの性処理オマンコです。好きなように、如何様にも使って下さい」

 

 メドゥーサの言葉に答える代りに真は彼女の臀部を鷲掴みし、洪水状態の秘所に亀頭を押し当てた。そのまま腰を突き出し、肉壺の中に男性器をゆっくりと挿し込んでいく。さっきの交わりの残滓が乾いてない上、膣内が愛液で潤沢に濡れていたこともあって男根は吸い込まれるようにメドゥーサの胎内に埋まっていった。みっちりと閉じていた肉襞が蠢動して押し入ってきた逸物を奥へと誘い、やがて先端にこつんと子宮口が当たる。メドゥーサの口からうっとりとした吐息が溢れ出した。

 

 たん、たんと一定の間隔をあけて肉の打つ音が鳴り始める。真の下腹部がメドゥーサの臀部を叩き、豊麗な女体が衝撃で波打っていた。スーツに包まれたバストも真の突き込みに合わせてたぷんたぷんと弾み、その大きさと柔らかさをアピールしている。全身から汗を滲ませてメドゥーサは半開きにした口から善がり声を漏らし、秘所に出入りする男性器の熱さと硬さに陶酔していった。

 

「あっ、んぅ、あん、あぁん♡」

 

 メドゥーサの嬌声に共鳴するように肉壺がきゅんきゅんと収縮し、溶け落ちそうな甘美な感触となって逸物を抱き締めてくる。幾つもの肉襞が竿を撫で回し、カリ首を揉み上げ亀頭をくすぐっていった。先端には下りてきた子宮口が吸い付き、雄のエキスを啜り出そうとしている。性器を通して伝わってくる快感に全身を熱くさせながら真は腰を打ち込み続けた。汗を浮かばせた肌に紫髪を張り付け、男好きのする声で喘ぐメドゥーサに若い性欲が際限なく上昇していく。

 

「んっ、くふぅ♡ はげ、し♡ おく、ついてるぅ♡」

 

 加速していく真のピストン運動にメドゥーサの口から歓喜の声が上がった。熱烈な愛情の籠った抽挿が成熟した肉体に殊更快美に響く。人には見せられない恍惚に染まった顔で舌を突き出し、四肢をブルブルと震わせてメドゥーサは女の幸せを享受した。衣装越しに尻肉をぐにぐにと揉み潰す手付きも彼女を悦ばせるスパイスになっていた。高まっていく雌の悦びに逆らうことなくメドゥーサは蕩けた声で啼き続ける。

 

 真の両手がメドゥーサの体を昇っていく。たっぷりと肉の詰まった形の良いヒップからキュッと縊れた細腰に。美しい曲線を描くウエストを堪能した両手は次に腹部へと移り、そして大きく揺れ動く乳房を包み込んだ。スーツの上からでも分かる柔らかさ、乳首の勃起具合。掌の中で乳肉を転がし、乳首を弾いて刺激するとただでさえ艶のあったメドゥーサの喘ぎ声に更なる色気が生まれる。婀娜(あだ)めいたメドゥーサの艶姿(あですがた)に真は射精欲求は限界を超えて高まっていった。

 

「んむぅ♡」

 

 ベッドに両手を突いていたメドゥーサを抱き寄せ、振り向かせて肩越しに強引なキスをする。天にも昇るような快感に何度も肉体を貫かれて思考が殆ど麻痺していたメドゥーサは唇に触れた感触に無意識に反応して舌を伸ばしていた。二人の舌がぬるぬると絡み合い、唾液を混ぜ合わせる。上でも下でも交わり合う喜びに二人は一気にエクスタシーへと辿り着いた。

 

 玉袋から駆け上がった精液が膨れ上がった逸物から撃ち出され、精を受け入れる準備を済ませていた胎内の隅々まで白濁で染め上げていく。愛する男の種に大事な場所を、命を宿す部屋を満たされていく充足感にメドゥーサは全身を震わせて絶頂を繰り返した。真も女に精を注ぎ込む達成感に酔い痴れながら愛液と先走りを擦り込んだ肉壺にたっぷりの精液を延々と吐き出し続ける。

 

 長い射精が終わり、二人の唇が離れた。しかし、互いの唇を繋いでいた唾液の橋が切れるよりも早く再び口付けをする。更に一回、また一回と人間とサーヴァントの番いは気の済むまで相手の唇を味わい続けた。

 

「また、たくさん。連続で出したとはとても思えませんね。こんなに濃いのを注がれてしまうと、サーヴァントでも孕んでしまいそう」

 

「試してみるか?」

 

 腹の上から子宮の辺りを撫でるメドゥーサの手をそっと握る。肩越しに真を振り返ったメドゥーサの紫の瞳には期待と高揚が渦巻いていた。

 

「是非♡」

 

 何度目になるか分からないキスを交わす二人。暫くの間、部屋には唇を吸い合う音が響いた。

 

「ところで知っていますか、マスター?」

 

 新体操の選手よろしく脚を大きく開いて体を反転させ、真と向き合いながらメドゥーサは問いかけた。何を、問い返す真にメドゥーサは妖艶に微笑む。

 

「蛇の交尾はとても激しいんですよ。あの長い体を紐で結ぶように巻き付け合って、絡み合わせるんです。傍から見れば暴れ回っているようにも見える行為。それが何日も続くこともあったり……」

 

 意味深な笑みを浮かべ、真の首に両腕を回して舌舐めずりして見せた。

 

「当分、寝るどころか休むことも出来なさそうですね。私も、貴方も……あぁん♡」

 

 メドゥーサを抱き締めていた真が彼女の両脚を抱え上げる。両手で張りのあるヒップを支え、大きく音を鳴らすほどのピストンを始めた。駅弁の体位で始まった激しいセックスにメドゥーサの顔はあっという間に蕩け、発情した雌その物へと変わる。

 

「真、真♡」

 

 歓喜に彩られた表情で名を呼ぶメドゥーサに真は情熱的なキスで応えた。男と女の欲望は消えることは無く、体内で大きな炎となって燃え盛っている。二人の蜜月は朝になるまで終わらず、それこそ蛇の交尾のように激しく続けられた。




 軽いキャラ紹介

『遠野真』
毎度おなじみカルデア最後のマスター。主な仕事はサーヴァント達との円滑なコミュニケーション(意味深)、カルデアスタッフのお手伝い、荷物運びや調理などの雑務全般。後、序に人理救済。

『メドゥーサ』
スカサハの次に召喚された最古参サーヴァント。真との付き合いはマシュ、スカサハに次いで長い。反英霊である自分を信頼し、正面から向き合ってくれる真のことを滅茶苦茶気に入っている。どこか別の次元の彼女の言葉を借りるなら「アナタは良識があり、勇気があり、才気は控えめですが将来性がある」だ。ちなみにクールで大人びたスタイル抜群の美人という作者の好みどストライクだったりする。













どうも、前書きでも書いたとおり遅れてすみません。イベントで忙しかったとかって書いたけど、実際は純粋に筆が進まなかっただけなんだけどね。本当は二万文字越えた辺りでもう終わらせていいかなって思ったんだけど、第三再臨姿のメドゥーサとの立ちバックを書かなければという謎の使命感に突き動かされた結果です。反省も後悔もしない。

















使命感を覚えるくらいならもっと上手い文章書け? ご尤も。
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