※この作品はR-18です。

女性サーヴァントしかいないカルデア   作:北斗七星

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Q,何でこんな遅かったの?

A,恐竜だらけの無人島でサバイバルしたりデジタルでモンスターな仲間と電脳世界で便利屋やってたりしました。

Q,それにしたって遅すぎない?

A,思うように書けなかったりしまして。

Q,今後の予定は?

A,モンハンワールド出るし、もっと遅くなるんじゃないかなぁ。

Q,JK玉藻は?

A,ま、その内追々と。


『玉藻の前』良妻狐は諦めない

(俺の名前は遠野真。十八歳の誕生日、たまたま見つけた胡散臭いチラシに応募したらカルデアとかいう場所に拉致され、何故かマスターと呼ばれる何かになっていたごく普通の男の子だ。色々あって滅びそうになってる人類の歴史を救済するため何やかんやと頑張っている。人類最後のマスターとして行動している俺だが、実は二つの大きな問題を抱えている。一つはこのカルデアに召喚されるサーヴァント(何か凄い人たち)が何故か女性しかいないということ、そしてもう一つは女性サーヴァントたちとの距離が物理的にも精神的にも近いということだ)

 

 

 

 

 人理継続保障機関『フィニス・カルデア』。ここに召喚されたサーヴァント達には基本的に一人一部屋与えられている。元はスタッフ、マスター達のために用意されていたものなのだが、レフ・ライノールのテロのために使用する者がほとんどいなくなったため空き部屋になっているものをサーヴァントが使っているのだ。

 

 

 部屋の内装はほぼ一緒、ベッドなどの生活に必要なものが最低限あるだけだ。なので、サーヴァント達は調度品を自力で調達していた。マスターである真に頼んで作ってもらったり、一緒に作ったりすることもある。時にはレイシフトして家具そのものを買ってくることもしばしばあったりなかったり。真の協力もあってサーヴァント達は部屋を自分好みのものにしていた。

 

 中には部屋の内装をまるっと変えてしまう者もいる。狐耳のサーヴァント、キャスターがそうだ。驚くなかれ、彼女はあの和風のわの字もなかった部屋を見事な四畳半の和室に変えてしまったのだ(尚、物理法則は休暇を取って白川郷に行っているご様子)。床に敷かれた畳にどこから持ってきたのか卓袱台に分厚い白黒テレビ。そして何故か二組ある布団。何というか、昭和の稼ぎのまだ少ない新婚さんの住む安アパートといった風情だ。

 

「さてさて、画面の前の皆々さまこんにちは。私、キャスター、玉藻の前と申します。ここカルデアでは遠野真様の、遠野真様のサーヴァントをさせてもらっております。最近、如何お過ごしでしょうか」

 

 と、訳の分からないことをのたまうのは四畳半の中心で正座する狐の耳に尻尾を持った妖艶な美女。良妻願望とそれに伴った愛する人との幸せな新婚生活を夢見る頭の中を表すようなピンク色の髪、諸人に露出強と言わしめた肩出し、太腿がん見せの蒼い巫女服(?)。遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ。彼女こそカルデアが誇る淫乱巫女狐、玉藻の前(以下玉藻)その人である。

 

「どぅあれが淫乱ですか! 人をどこぞのスーパーケルトビッチみたいに言ってんじゃねぇですよ! 私が全てを尽くして奉仕するのはこの世に一人だけ、愛するご主人様だ~け~で~す~!! ……あら、嫌だ。私ったらこんな大声ではしたない。タマモちゃん反・省☆」

 

 軽く舌を出し、片目を閉じながら自分の頭をポコッと叩く。リアルで見たら確実に殺意が湧くだろう行為も彼女のような見目麗しい美女がすれば不思議と絵になった。こほん、と一つ咳払いをしてから玉藻は謎の一人語りを続けるのだった。

 

「何の脈絡もない質問を致しますが皆々様、月を見上げて何か思うことがおありでしょうか? 何というかこう、素敵な巡り合いの予感がするとか。もしくは運命の殿方とDramatic&Loveromanceな出会いをしちゃいそうとか」

 

 私はするのです、と妙に発音のいい英語を口にしながらふわふわの耳をピコピコと揺らす玉藻。君の出身地どこよ?

 

「言葉では上手く言えないのですが、お腹に風穴が出来ても体が軽くなった、で済ませてしまうとか、四つん這いの犬のようなポーズを強制させられる暗闇の中で諦めずに進み続ける。そんな方との出会いを予感するのです」

 

 上手く言えないと言った割には偉く具体的な人物像を出すものだ。

 

「いえ、予感と言いましたがこれは誤りですね。月を見上げる度、私は確信するのです。何があっても、それこそ人類滅亡レベルの災厄が起ころうとも決して諦めず、仲間と共に歩み続ける人と出会うと。そんなイケタマな殿方と出会うことが出来たら幸せでしょうねぇ……まぁ、タマモちゃんには一切合財関係の無い話ですけどね~!」

 

 しみじみと呟いていた玉藻の表情が一変、目がくわっと大きく見開かれる。教本に乗せたくなるほど綺麗で美しい正座を崩し、拳をぐっと握り締めて天井を見上げた。

 

「どこのどなたか存じ上げませんが、その殿方と出会うのは別の世界の私! カルデアに召喚された私には小指の爪の甘皮ほどの関係もありません。だってぇ、私はもう出会っているんですから。魂を誓ったお方、運命のお人、愛しの愛しのご主人様、遠野真様に♡」

 

 再び正座し、居住まいを正して玉藻は懐から一枚の写真を取り出す。つい先日、行われたお茶会で撮られた真の写真だ。不意を突いた、自然体の彼を映した至高の一枚である。撮影者はカルデアが誇る万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼女が写真に付けた値段は一枚一千万QPぽっきり。飛ぶように売れたことは言うまでもない。

 

「あぁ、ご主人様。何て凛々しいお顔。何時見てもす・て・き♡」

 

 うっとりと吐息を零し、頬を桃色に染めながら玉藻は写真の中の真を見詰める。食べかけのシュークリームを片手に唇にクリームを付けた真がそこにいた。これのどこが凛々しいんだ、という突っ込みに関しては感性は人それぞれとだけ言っておく。ちなみに写真に映っている真以外の人物、主にサーヴァント達の顔は黒い油性マジックで綺麗に塗り潰されていたりする。彼女の独占欲、及び触れちゃいけない心の闇が窺い知れる一枚になっていた。

 

「本来であれば貴方様のような清き魂の持ち主に大化生たる私が仕えるなど、ましてや寄り添い尽くそうとするなんて言語道断、あってはならないこと……だというのに貴方様は私に力を貸して欲しいと言って下さった。反英霊である私を必要として下さいました」

 

 その喜びは言葉に出来ぬものであった。かつて愛する者達から恐れられ、決別され、裏切られ、追われ、討たれた玉藻に取って彼女を必要としてくれる遠野真という存在は太陽のように輝かしいものだった。一緒に戦ってくれと差し出された大きな手の温かさ、手を取り合えた喜びは玉藻の霊基に深々と刻み込まれている。

 

「『別に反英霊だからって世界を救っちゃいけないなんてことはないべ。俺達と一緒に人類の未来を取り戻してみない? ミコッてな』……こんなこと、こんなこと言われてしまったら……もうメロメロになるしかないじゃないですかぁ~」

 

 何時だったか、私如きが貴方と共に戦っていいのでしょうか、という呟きに返された言葉を思い出し、嬉しさの余りごろごろと畳の上を転げ回り出す玉藻。その際、すぐ横に置いてあった卓袱台に脛を強かにぶつけて悶絶したのは内緒だ。いたたた、と涙目になりながら玉藻は再び真を映した写真を見て相好を崩す。途轍もない切り替えの早さだ。

 

「うへへぇ。未来~、ご主人様との未来かぁ。子供は何人くらいがいいかな~。やっぱりぃ、皆で野球が出来るくらい?」

 

 一人で何人産む気なのだろう。耳をピコピコ、尻尾をフリフリと揺らし、玉藻はいずれ現実になるだろうと微塵も疑っていないピンク色の未来予想図に思いを馳せた。彼女の頭の中に人理救済の文字は無い。人という漢字の一画目くらいはあるのかもしれないが、大部分は真と送る幸せ四畳半の新婚生活(予定)が占めていた。うにゃにゃにゃにゃ、と緩んだ顔で珍妙な声を漏らしながら玉藻は自分に都合のいい妄想を赤裸々に誰に聞かせるでもなく垂れ流していく。

 

「朝ご飯ではあ~ん、なんてしちゃうんでしょうねぇ。それでご主人様が美味しいと言いながら私を撫でてくれて……はふぅ、考えるだけで体が蕩けちゃいます。そしてご主人様を仕事へと送り出した私は拙いながらも炊事掃除洗濯家事全般をこなしていく。良妻、りょ・う・さ・いですもの。下手っぴでも一生懸命頑張ります。夜には帰ってきたご主人様を温かいご飯と最高の笑顔でお出迎え。今日もお仕事ご苦労様です、とご主人様を労い夕飯を共に。お風呂ではご主人様のお背中をお流しして、その後一つの布団に入った二人は燃えるような一夜を……きゃ~、ご主人様ってば大胆☆」

 

 写真を胸に抱きしめ、再び玉藻は畳の上を転がり始める。今回は脛を卓袱台にぶつけるような無様な真似はしなかった。

 

「ぐへへ、こりゃたまらん。ヨダレずびっ! ってなもんですよ。人理救済なんて些末事にかまけてる暇はありません。魔術王だなんてどこの誰だかとんと存じ上げませんし、興味も恨みもありませんが、私とご主人様の幸せのために加速的速やかに黄泉送りしなければなりませんねぇ。そして、私はご主人様とラブラブ幸せ新婚生活を送り、送り……」

 

 何恥じることがあろうかと言わんばかりの饒舌な語り口で欲望を曝け出していた玉藻の表情が翳る。頭の中には真との新婚生活を送るのに邪魔になる障害(女達)の顔が浮かんでいた。

 

「送りたいのにぃぃぃ! 何で、何で既に大勢の方を侍らせているんですか、ご主人様!? 既にハーレム構築済みってどういうことですか!? しかも皆さん今の関係に超満足してるし、不満とか何一つ持ってないし! どれだけ絶倫なんですか、どれだけテクニシャンなんですか! でもでもぉ、そんな性豪なところもす・て・き♡ ……じゃねぇです! ご主人様、何故私を一番最初に召喚して下さらなかったのですか? そうすれば『他の女なんてもう要らない。玉藻がいてくれればそれだけでいい(キリッ』と言わせる程のご奉仕をしてみせましたのに、私無しじゃ生きられないくらいご主人様を骨抜きにしたのに~!!」

 

 うわ~ん、と今度は畳の上に蹲って泣き始める。締りの無い笑みを浮かべたり号泣し始めたりと、ころころ表情を変えてとても忙しそうだ。傍から見たら情緒不安定のかなり危険で相当ヤバいぶっちぎりでイカれた女にしか見えないだろう。

 

「酷いです、こんなのってあんまりです。やっと、やっと運命の方に出会えましたのに……」

 

 暫くの間、部屋の中には玉藻がめそめそと鼻を鳴らす音だけが流れていた。が、それも大体一分ほどで治まる。ぐい、と涙を着物の袖で拭った玉藻の顔には敢然とした表情が浮かんでいた。片手に真の写真を持ち、もう片方の手で力強く拳を握りながら両目に決意の炎をメラメラと燃やしている。

 

「惚れた殿方に女がいるからって諦める私ではありません! 既にハーレム構築済みだぁ? だったらそのハーレムからご主人様を寝取って私だけの虜にすればいいだけの話です! 今に見てやがれお邪魔虫達!」

 

 召喚された順番的にいえばお邪魔虫なのはどちらかというと玉藻のほうなのだが、彼女はそんなこと気にしない。全ては愛するご主人様を己が手中に収めるため。諦めません、奪い取って独占するまでは。

 

「タマモ、ファイト!」

 

 

 

 

 

 後日、玉藻のトラップハウス、もとい彼女の自室に真は訪れていた。ちょっと世間話でもどうでしょう、という下心ありありかつ主婦友達かと突っ込みたくなるような玉藻の誘いに微塵の疑問も抱かずホイホイやってきたのだ。この男、メドゥーサに襲われた時から何も成長していない。

 

「いえまぁ、そこがご主人様の良い所ではあるのですけれど……」

 

 まるで自分がお菓子で幼子を釣る不審者にでもなった気分になり、胸中複雑な玉藻だった。実際、茶請けに饅頭や煎餅などを用意していたので、気分も何も事実じゃないかと言われても仕方がなかったりする。

 

 玉藻が不審者かどうかはさて置き、卓袱台を挟んで世間話を交わす二人は和やかな、楽しい時間を過ごしていた。他愛のないことで笑い合う、今や世界から失われてしまったささやかな当たり前がそこにあった。

 

 魔術王に焼却された人理を救う大業、それを成すための時空を超えた戦い。非日常の極致が日常となってしまった世界の中で一人、星の命運を背負わされた少年がいる。彼の肩にのしかかる責任の重さは如何ほどか他人は勿論、本人すら分からないだろう。一瞬でも気を抜けば心も体もまとめて磨り潰される重圧の中で少年は戦っていた。

 

 だが、今この時、この場所では彼は与えられた使命から解放されていた。束の間の夢であっても、刹那の瞬きであっても彼は安らぎの中で過ごしていた。

 

 と、無駄にシリアス調に書いたが早い話、二人ともこの時間を楽しんでいるということだ。

 

「そしたら何て返ってきたと思います? 『安珍様に近づく不埒な輩共など、鐘に閉じ込めた上で蒸し殺してしまえば良いのです』ですって。大変あの人らしいと申しますか、流石想いだけで幻想種に到っただけのことはあると申しますか」

 

「過激だなぁ、玉藻のメル友は……いや、でも確かにフランスで初めて会った時からそんな感じはしてたけど、あの子。何というか、召喚なんて一っつもした覚え無いのに何時の間にかカルデアに来てそうな雰囲気あったからな」

 

「やりかねませんねぇ、清姫さんなら。ご主人様、ゆめゆめお気を付け下さいましね。もし、まかり間違ってあの人を召喚してしまったらカルデア大炎上待った無しですので」

 

「いや、でも大丈夫じゃないか。俺、別にその安珍って人じゃないんだし……あの、玉藻さん、何で目を背けるの?」

 

 会話の中身は幾分か不穏当だが。ちなみに何の話をしているのかというと、玉藻がメル友の清姫に『私の愛しい旦那様の周りにお邪魔虫がたくさんいるんですけどどうすればいいと思います?』というニュアンスの相談メールを送った時の返信についてだった。無論、真にはメールの内容を『皆さん、マスターのことが好き過ぎてタマモ困っちゃいます』みたいな感じでマイルドにぼかして伝えている。

 

「ま、清姫ちゃんがカルデアに来た時は普通にいつも通り歓迎するべ。仲間が増えるのはいいことだ」

 

(私としてはこれ以上お邪魔虫を増やして欲しくないんですがねぇ……)

 

 玉藻がそんなことを考えているとは露知らず、真は呑気にお茶の最後の一口を啜っていた。サーヴァントの心マスター知らず、である。どうでもいいが恐ろしく語呂が悪い。

 

「ところでご主人様」

 

 脳裏に浮かんだ、清姫が召喚されたカルデアという空恐ろしい未来を振り払おうと玉藻は話題を変える。え、何? ととある所を見ていた真は慌てて視線を玉藻に戻した。

 

「先ほどから視線がチラチラとあらぬ方に向いていますが、そんなに気になります?」

 

 こてん、と小首を傾げて流し目を送る玉藻。彼女の言葉と仕草にドキリとしながらも真は誤魔化しの笑みを浮かべた。

 

「何、何のこと? 俺にはさっぱり」

 

「誤魔化そうとしたって駄目ですよ、ご主人様。殿方の視線に女の子は人一倍敏感なんですから(それが好いた方のものだったら特に、です)」

 

 化かし合いで人が狐に勝てる訳も無い。あっさりと嘘を見破られて真はバツが悪そうな顔を浮かべる。対して玉藻はクスクスと笑い、さっきから真の目を奪っていた豊かなものをゆっくりと揺らした。その様は捕食者が自前の疑似餌で獲物を誘い出そうとしているかのよう。頭では玉藻の思惑を分かっているのに真は視線でそれを追うのを止められなかった。

 

「そんなに気になっちゃいます? 玉藻の尻尾」

 

 豊かに実った稲穂を想起させるふっくらとした尻尾。ゆらゆらと風に靡いているかのように動く狐色のそれは実にモフり甲斐があるだろう。常日頃、マシュと一緒にフォウ君という極上のモフモフを堪能している特級モフリスト(自称)の真にとっても垂涎のモフモフだった。

 

「分かりますよ、ご主人様。ご主人様の熱い眼差しが玉藻の尻尾(これ)に注がれているのが。一挙一動を見逃すまいとするその視線、まるで野獣みたいですねぇ」

 

 野獣の如き目をしているのは寧ろ玉藻の方だったりする。

 

「そ、そんなことは……」

 

 首を振って野獣みたいだという評価を否定する真だが、悲しいことに彼の目が玉藻の尻尾から逸らされることは無い。今、真の頭にあるのはあのモフモフをどうすればモフれるかだけだった。

 

「触ってみます?」

 

 ギュンギュンとF1じみた音を立てて巡っていた真の思考がたった一言で強制的に停止させられる。何、と戸惑いながらも瞳を鋭く光らせる真に玉藻は余裕と挑発の笑みを浮かべ、見せつけるように自身の尾を撫でていた。

 

「私の尻尾、お触りになりたいのでしょう? どうぞご自由に、好きなだけお触り下さいませ。私の体はこの耳の先から尻尾の先端まで余さず全てご主人様のものなのですから」

 

 玉藻の言葉にモフリストの魂が燃え滾り、興奮が一気にスパークする。空気はホルンのように肺を流れ、ドラムのように鼓動する心臓。そして流れ踊る熱い血潮。真の体はエイトビートに満ち溢れていた。

 

 しかし、遠野真は動かない……! 胸の内に爆現した衝動に突き動かされようとする体を、理性を以て制した……! 何故なら彼には見えていた……! 男を蕩かせ、骨抜きにする魔性の笑みを浮かべる玉藻の背後に広がる虚ろな暗闇……! 黄泉の国へと魂を引きずり込む大穴が……! 一歩でも彼女に近づけば呑まれるのは必至、脱出は不可能……!

 

「ふ、ふふふ、何を企んでいるのか知らんが、その手には乗らんぞ、玉藻。邪気が全身から漏れ出て」

 

 尻尾フリフリ。

 

「ひゃあぁ、我慢出来ねぇ、モフらせろぉ!!!」

 

 男には 行かねばならぬ 時がある

                     遠野真 心の一句

 

 突発性モフモフ欠乏症に罹った真は膝だけの跳躍で高々と舞い上がり、卓袱台を超えて玉藻にル○ンダイブ(服は脱がない)を決める。大きな着地音が上がるのと同時に卓袱台や空になった盆や湯呑が部屋の隅へと転がっていった。

 

「あぁ~ん、ご主人様ぁ~♡」

 

 これ以上ないほどの笑顔を浮かべて黄色い悲鳴を上げる玉藻を無視し、真はモフモフ尻尾に顔と両手を埋めてモフり倒す。もふもふモフモフ藻富母婦MOHUMOHU、うおォン、俺はまるで人間モフモフ発電所だ。知性と理性、人が人たらしめるもの全てをかなぐり捨てて遠野真という男はただのモフモフ機関へと堕ちていく。

「あぁん、そんな、ご主人様激しすぎますぅ♡」

 

 真に尻尾をモフられながら玉藻はいやんいやんと体をくねらせて嬌声を上げていた。常日頃フォウ君を撫で回して鍛えた『モフり倒し(スキルランク:A)』と恋人たちを愛でることで培った『愛撫(スキルランク:EX)』を一身(というか一尾)に浴び、ビクンビクンと体を震わせてよがりまくっている。快楽に溺れたその姿は正に淫乱巫女狐の呼び名に相応しい。

 

「ふぃ~、えがったえがった」

 

 それからたっぷり一時間、玉藻の尻尾を堪能していた真が漸く顔を上げる。さっきまでモフモフに埋没していた顔はいい笑顔を作り、妙にツヤツヤとしながらどことなくやり切った感を漂わせていた。

 

「あ、はぁ……♡」

 

 一方、玉藻はというと体を畳の上に力なく横たわらせていた。その体勢で荒く息を吐く姿は余人に彼女が悲惨な目に会ったのではないかと思わせるだろうが、だらしなく緩んだ笑みに涎という発禁ものの表情を作ってうへへと笑っているため違うのだと分かる。そんな傍から見たら何があったのこの人状態の玉藻は時折、体を痙攣させて真のモフり倒しの余韻に浸かっていた。

 

「見事なモフモフだった。ご馳走様」

 

「それは、良う、ございました。楽しんでいただけたようで、何よりでございます……しかし、主人様」

 

 ん、と玉藻の呼びかけに満足げな笑みをそのままに振り返った真の顔が驚きに固まる。一歩でも近寄れば触れられるほどの距離に横たわった玉藻が上体を起こし、潤んだ瞳を真に向けていた。何時の間にそうしたのか、露出強と呼ばれた格好を更に着崩して肌色の割合を増やしている。

 

「味わうのは尻尾(これ)だけで良いのでございますか?」

 

 何時もの高めのテンションは鳴りを潜め、しっとりと艶のある声が真に問いかけてきた。真が小さく喉を鳴らせば玉藻のほっそりとした指先が長い足袋の上を滑って彼女自身を登っていく。自然と真の視線は玉藻の指の動きを追い、彼女の抜群のプロポーションと扇情的な仕草を目に焼き付けていった。

 

「先ほども申し上げました通り私の体は耳の先から尻尾の先端まで余さず全てご主人様のものなのですから……勿論、この脚も、この胸も。どうぞ、如何様にもお使いくださいませ」

 

 艶めかしく体を這い上がっていた指先が唇で止まる。瑞々しく張りがある唇に指先を当て、玉藻は黄金色の瞳でじぃっと真を見詰めていた。今まで秘めていた情欲を全身から溢れさせ、色香をむんむんと立ち昇らせて真に極濃の秋波を送っている。ほぅ、と悩ましい吐息を零しながら玉藻は媚びた声音で真を誘った。

 

「玉藻ぉ、もっとご主人様に私のこと味わって欲しきゃん」

 

 玉藻が誘い文句の全てを言い切るよりも先に真は彼女を押し倒す。自分以外には決して聞かされることの無い蕩けた甘え声に理性はどろどろに溶け落ちていた。頭の中に残ったのは目の前の雌を骨の髄までしゃぶり尽くしたいという雄の欲求だけだった。

 

 両脚の間に割って入るように玉藻に覆い被さりながら真は彼女の顔に視線を注ぐ。国を傾けるほどと称された美貌は朱に染まっており、瞳を切なそうに潤ませる姿は恋を知らぬ初心な生娘にも見えた。しかし、纏い漂わせる雰囲気は魔性そのもので、濃艶な匂いを漂わせて男を自分に溺れさせようとしている。それは数々の魅力的な美女美少女を抱いてきた真にとっても抗い難いものだった。

 

 そうしようと考えるよりも、そうしたいと思うよりも早く真は玉藻の唇にむしゃぶりついていた。プルプルとした弾力と滑らかな肌触りを唇で感じながら玉藻をきつく抱き締める。隙間から舌を捻じ込み、ぬるぬると動かして口内の温かさとぬめり、そして甘美な玉藻の味わいを堪能した。

 

「(凄い、激しいぃ。普段の紳士的で快活なご主人様も素敵ですけど、今の荒々しくて獣みたいなご主人様も素敵ぃ)ん、れるぅ、ごしゅじんしゃまぁ、もっろぉ」

 

 真の首に両腕を回し、甘えた声でおねだりすれば情熱的なディープキスが激しさを増す。口の中でのたうっていた二人の舌が絡み合い、ぐちょぐちょと淫靡な音を奏でて踊り狂っていた。溢れ出た唾液が口元を濡らすのも気にせず二人は互いを抱き締めキスに没頭する。部屋の中には二つの荒い息遣いとキスの湿った音が途切れることなく続いた。

 

 一旦、真は玉藻から唇を離し、次に首筋へと吸い付く。降り積もったばかりの雪のように白い肌に軽く歯を立てると玉藻の口から小さな喘ぎ声が漏れた。甘噛みして肉の感触を楽しみ、喉仏に舌を這わせる。ぴくっ、ぴくっ、と玉藻の体が敏感に反応し、真は笑みを深めた。

 

「ご主人様。もっと、玉藻をもっと味わって下さいまし」

 

 時折、体を痙攣させながら玉藻は首筋に顔を埋める真の頭を愛おしそうに撫でる。肌に感じる真の生温かい吐息が飢えた獣を思わせた。無心になって玉藻の肌を味わう姿にこのまま肉を食い千切られてしまいそうな予感を抱かせる。

 

(私の体がご主人様の血肉に……それはそれであ、いや、ねぇですね)

 

 一瞬、危険な思考を巡らせる玉藻だったが、それはないと考え直す。やはり、愛を交わすなら体と体、心と心を触れ合せながらでなければ。想い人に肉を喰らわせて愛を染み込ませるなど倒錯的に過ぎる。

 

 そんなことを考えている内に真の舌が玉藻の首筋を上り、形の良い唇を一舐めした。軽く口を開くと舌が蛇のようにするりと中に入り込んで口内を這い回っていく。真の両手が玉藻の太腿や臀部を撫で回せば寒気にも似た快感が彼女を身震いさせた。ぞくぞくと全身を走る快感にうっとりしながら玉藻は我を忘れていやらしい音を鳴らす口での交合に没頭する。

 

「んぅ、んふぅ、んぁ……ご主人様、大変窮屈になっておられるご様子」

 

 下穿き越しに感じる硬い感触。玉藻の指摘に真が上半身を起こすと、見事にテントを作ったズボンが見えた。その威容たるや、ズボンの生地を突き破らんばかりだった。直に見なくてもどれだけ逞しく隆々としているかが分かる。感嘆と期待の吐息を漏らし、玉藻は唾を飲んだ。

 

「とても、苦しそうですねぇ。玉藻がお鎮めいたします」

 

 真を立たせ、その前に跪く。獣のような浅く速い呼吸を繰り返し、玉藻はもどかしげにベルトやホックを外していった。十秒と経たぬ内に後は脱がすだけの状態になる。玉藻はズボンを掴むと、パンツごと一息に下ろした。

 

「きゃあ」

 

 途端、ズボンと下着に抑えられていた逸物が解き放たれ、弾ける勢いで飛び出し玉藻の顔を叩く。目の前に現れた御立派という表現でも足りない威容の男性器に玉藻は悲鳴とも歓声とも取れる声を上げた。

 

「あぁ、ご主人様のおちんぽ。何て勇ましい……♡」

 

 打たれた顔を片手で擦りながら玉藻はうっとりとそそり立つ真の肉棒に魅入る。男性の基準を大きく超えたそれは太い血管を幾つも浮かばせ、先端を膨らませていた。赤黒い亀頭はテラテラと濡れ光り、鈴口からは露が溢れて玉が出来ている。つんと鼻を突く匂いを漂わせ、玉藻の劣情を急激に煽っていた。

 

「大変素晴らしいモノをお持ちのようで。ご奉仕のし甲斐があります……では、失礼しまして」

 

 一度、舌で唇を湿らせる。玉藻は両手を真の腰に添えると、天を衝く逸物に顔を近づけていく。強くなる雄の匂いで頭の中に桃色の靄がかかっていった。夢見心地の表情で玉藻は小さく唇を突き出し、大きな腺液の粒を浮かばせた亀頭に口付けをした。

 

「ちゅ、ちゅう、ちゅる」

 

 先端の割れ目を吸い上げ、次々に湧く腺液の味を楽しむ。時折、舌を伸ばして我慢汁が出てくる小さな穴を舐め上げ、先端でほじくり返した。肉棒がピクンと揺れ、頭上から真の抑えた声が聞こえてくる。目元を細めて喜びを表し、玉藻は次の口奉仕へと移った。

 

 一度、亀頭から顔を離す。伸びた腺液が糸のようになり、玉藻と逸物を繋ぐが数秒と経たぬ内にぷつりと切れて玉藻の唇に張り付いた。くすりと笑って唇についた腺液を舐め取り、再び玉藻は肉棒の先端にキスをする。そのままゆっくりと顔を進め、亀頭の形を唇で確かめるように徐々に徐々に口内に呑み込んでいった。

 

瑞々しく弾力のあるリップが亀頭粘膜を滑り、心地良い温もりと湿り気が敏感な場所を包んでいく。おぞ気と快感がゆるゆると真の背中を登っていった。そこに追い打ちをかけるように舌腹で半分ほど咥えられた亀頭をべろりと舐められる。鋭い快電流が体を駆け上がり、真の体が一瞬だけ揺れた。

 

「んふ。ぢゅるるる……」

 

 真の反応に笑みを零し、上目遣いに見上げながら玉藻は顔の前進を再開する。肥大したカリを音を立てて吸い上げ、太い肉竿を涎を垂らして口内に収めていく。口の中では舌が自由気ままに踊り、亀頭を中心に舐め回していた。舌先が浮かび上がった血管に沿いながら肉竿を這い、舌腹は張り出たエラに巻き付き亀頭を愛撫する。途切れることの無い肉悦に真は体を震わせた。

 

 たっぷりと時間をかけて玉藻は男根を根本まで呑み込んだ。陰毛が形の良い鼻先をくすぐり、逸物は口腔を通り越して喉奥にまで達している。しかし、玉藻は特に苦しがる様子も見せず、奉仕する喜びに目を細めていた。頬を窄め、肉棒に内頬を擦り付けながら頭を揺らしたり、舌を片時も休まず動かして裏筋を刺激したりと口奉仕に余念がない。

 

「ぢゅるるぅ」

 

 いやらしい吸引音を鳴らして玉藻は頭を引いていく。鼻の下を伸ばし、頬をへこむほど窄めて怒張をしゃぶる。およそ淑女とは呼べぬ下品な顔を浮かべていた。そんな品の無い顔をする玉藻と彼女の口から涎でぬらぬらと光るペニスが現れる光景を真は食い入るように見詰める。どれほど卑猥に歪めても彼女の美貌は全く崩れていなかった。

 

 ちゅぽっ、と音を立てて玉藻の口から極太男根が引き抜かれる。玉藻の強烈なバキュームから解放された真は思わず腰が砕けそうになるのをどうにか堪えた。荒い息を吐きながら下を見れば頬を朱に染めて淫靡な表情を浮かべる玉藻と目が合う。半開きになった口の周りを唾液でべとべとに汚し、舌を垂らして呼吸をする姿は犬同然。こんな顔を自分のためにしてくれていると考えると真の興奮は何十倍にも膨れ上がった。

 

「ご主人様。出したくなったら玉藻に構わず好きなだけお出し下さいましね」

 

 次の口奉仕を催促するようにビクビクと跳ねるペニスに笑みを深め、玉藻はねっとりとした視線を真に向ける。反り返った極太に生暖かい息を吹きかけ、口の中で舌をくねらせて真の獣欲を煽った。

 

「ご主人様の濃厚ザーメン、いただきまぁす♡」

 

 今度は口を大きく開き、玉藻は長大な逸物を根本まで一気に呑み込む。男根を口一杯に頬張り、頭を前後に揺らして唇と口内粘膜で扱いていく。粘ついた唾液をボタボタと畳に落としながら玉藻は激しい口淫で真の性感を高めていった。

 

 快感の波が次々に真に襲い掛かる。意識が攫われそうになるのを懸命に堪えるも、止まらない玉藻の口奉仕とそれに伴い上がる吸引音が容赦なく射精感を駆り立てていった。締められた唇が竿を撫で、カリを引っ掻く。肉棒に絡みついた舌は片時も休まず敏感な部分を責め立てる。真の体は本人の意思とは関係なく、押し寄せる肉悦で何度も痙攣した。

 

 キツツキのように頭を振りたくり、淫らな音を立てて口淫を続ける玉藻。真の腰に添えていた両手をそっと離し、裾からシャツの中へと侵入させる。汗ばんだ肌を指先でなぞり、男らしい筋肉質なごつごつとした感触を楽しみながら目的の場所に登っていく。普段なら少しくすぐったいくらいにしか思わない行為だが、敏感になっている今の真には刺激がかなり強かった。

 

 皮膚の内側で筋肉が忙しなくピクピク動くのを感じながら玉藻の指先は目的地に辿り着いた。黄金の双眸が湛えていた妖しい光を強くさせる。頭の狐耳を愉しげに揺らしながら玉藻はそこ、硬くなった真の乳首をキュッと摘まんだ。

 

 鮮烈な快電流が走り、鞭打たれたように真の体が跳ねる。根本まで咥えられていた肉棒が喉奥の更に先へと至り、玉藻は小さくえずいた。

 

「ご、ごめん」

 

 謝る真に玉藻は何も言わない。代わりに思わずどきりとしてしまう色っぽい流し目を送り、一層熱を込めて指を使いだした。乳首を爪で弾き、指先で円を描きながら押し潰す。指の腹で焦らすように嬲ると真が切ない声を漏らした。普段なら見ることも出来ない真の弱々しい反応に情欲を掻き立てられ、玉藻は鼻息を荒くさせて淫行に耽る。フェラチオ奉仕にも熱が入り、大きな音を鳴らし唾を飛び散らせた。

 

 終わらない肉悦に真も限界を迎えようとしていた。乳首と局部への三点責めにこのままでは腰が抜けてしまいそうだ。何か掴めるものは無いかと両手を所在無げに彷徨わせ、そして股間に顔を埋める玉藻の頭にそっと両手を置いた。桃色の髪のサラサラとした感触が心地良く、ピコピコ動く狐耳が可愛らしい。無意識に頭を優しく撫でると玉藻の双眸がこれ以上ない喜びで爛々と輝き始めた。

 

「ぢゅっぼ、ぢゅっぶ、ぢゅっぱ♡」

 

 卑猥な口淫の音を部屋に響かせる玉藻。傾国の美貌を淫蕩に染め、ふしだらに歪めてただ一人の男に奉仕する一匹の雌になって真を絶頂へと引き上げていく。口の中ではペニスが断続的に痙攣し、最後が近いことを告げていた。

 真の吐精が間近に迫っているのを察した玉藻は最後の追い込みをかけ始める。愛する男の精を口で受け止めるため、何より愛する男に最高の快感と共に果ててもらうために極太を唇と舌で愛撫した。口内で震える剛直を強烈なバキューム音を立ててしゃぶり上げ、舌を巻き付かせて我慢汁を搾っていく。指先は小刻みに動き、しこった乳首を執拗に弄んでいた。

 

「た、まも。で……る……!」

 

 真の逼迫した声に玉藻はいよいよ目の輝きを強め、脈動するペニスを唇で磨いていく。泡立った玉藻の涎を全体に塗り込まれた剛直は更に大きく硬くなり、発射の準備を着々と進めていた。

 

「ぢゅうううぅぅぅ♡」

 

 男根を体から引き抜くつもりなのではと思わせる玉藻の吸引に真は腰をがくがくと震わせる。快感に次ぐ快感でもう頭の中はぐちゃぐちゃだった。真の反応に満足げに目を細め、玉藻は最後に鈴口まで吸い上げていた唇を落とし、肉棒を根本まで一息に頬張った。唇から喉奥まで余すところなく使って男根を締め上げ、イジメて大きくさせた乳首を力を込めて摘む。

 

 無駄なく鍛えられた肉体が硬直し、玉藻の頭に置かれた両手に力が入る。一拍遅れ、鈴口から大量の精液が迸った。濃密な雄臭さを放つ粘ついた白濁液があっという間に玉藻の口内を満たしていく。待ちに待った真の味に玉藻はうっとりと目元を緩め、恍惚の表情を浮かべて酔い痴れた。尻尾を振り、喉を大きく鳴らして半ゼリー状の精液を嚥下していく。

 

 若い雄のエキスは延々と撃ち出され、玉藻の頬を空気を詰めた袋のように膨らませた。飲んでも飲んでも即座に次が出され続ける状態。表情を恍惚に輝かせて玉藻は枯れることの無い極上の美酒を腹に収めていった。

 

 次第に肉棒の痙攣も小さくなり、放たれる精の量も少なくなっていく。玉藻は時に頭を揺らし、舌をくねらせて男根を刺激して真が最後まで気持ち良く射精できるように尽くした。

 

 長く続いた欲望の噴出が終わる。精液が出て来なくなったのを確認すると、玉藻はゆっくりと頭を引いていった。Oの字型に広がった唇を強く引き結び、ペニスを啜り尿道に残った精液を搾り出す。更に肉竿に貼り付いた精の残滓も舌で綺麗にしていく。射精を終えた直後で敏感になっている性器に玉藻の『お掃除』は刺激が強く、真の意識は彼方に吹き飛びそうだった。

 

 わななく肉槍の先端を念入りに、重点的に『お掃除』し、漸く玉藻の口奉仕が終わる。解放された瞬間、玉藻が出し切れなかった微量の精液が噴き出し、彼女の顔を汚した。顔に張り付いた白濁液の熱さと匂い、舌の上で転がす真の味に陶酔しながら玉藻は荒く息を吐く真を見上げる。

 

 くいくいと服の裾を引っ張って視線を向けさせ、大きく口を開いた。伸ばした舌をくねらせ、口内に満ちた雄臭い白濁粘液を掻き混ぜる。じっくりと味わいながら、少しずつ飲んで口の中を空にしていく様を真に見せつけた。蕩けた発情顔で口の中の精液を掻き混ぜる玉藻を真は穴が開くほど凝視する。彼女の痴態に性欲を煽られ、怒張がはち切れんばかりに漲っていく。

 

(こんなに一杯出したのに全然萎えてない。逞し過ぎです、ご主人様)

 

 ゆっくりと口の中を空にしながら玉藻は視線をちらっと目の前のモノに移す。泡立った涎で濡れ、テラテラと光るそれは初めて見た時と変わらぬ威容を放っていた。むしろより猛々しく、えげつない外見になっている。微かに鼻息を荒くさせ、玉藻は自身の秘所へと指を忍ばせた。ぐちゅりと指先に湿りぬめった感触。玉藻の蜜壺は既に真とまぐわうための準備を終えていた。

 

(私、とうとうご主人様と一つに)

 

 くんずほぐれつ激しく真と愛し合う姿を想像し、玉藻は全身の血が沸騰したような熱を感じる。自分の中の野生が暴れ出し、もう一秒たりとも辛抱出来なくなっていた。半分ほど残っていた精液を一息で飲み干し、玉藻は腕を軽く一振りする。すると畳の上で引っくり返っていた卓袱台や転がっていた湯呑が霞のように消え、代わりに一組の布団が敷かれていた。

 

「続きはこちらで」

 

 真の手を取り、布団まで導く。その間に上の服も脱がせて全裸にした。何人もの武闘派サーヴントに鍛えに鍛えられた肉体美の極致ともいえる姿を目の当たりにし、玉藻は熱く艶めかしい息を漏らす。今すぐにでも愛する男を布団に押し倒し、精根尽きるまでしゃぶり尽くしたい衝動に駆られた。

 

 しかし玉藻、この欲求を我慢。今回の彼女はあくまで『受け』。目的は真に肉体も魂もぐずぐずに蕩けるまで愛してもらうことだ。まぁ、我慢出来ずにちょっとつまみ食いしちゃったが、真の精力が常人の枠を超越しているため何の問題も無い。心の中で涎をじゅるりと啜り、玉藻は布団に仰向けに寝転んだ。愛液を吸って重くなった下穿きを脱ぎ捨て、熱に浮かされた瞳で真を見詰める。

 

「ご覧下さいませ、ご主人様。私のここ、こんなにはしたなくなってしまいました」

 

 両手で脚を支え、大きく開いて玉藻は己の恥ずかしい場所を曝け出した。愛液でしとどに濡れた、綺麗に整えられた髪と同じ色の陰毛が張り付いた秘所。開いた割れ目からは現在進行形で蜜液が溢れ、太腿を伝って布団へと滲み込んでいく。

 

「ご主人様。どうかこの淫乱発情狐にお情けを下さいまし」

 

 くいっ、くいっと腰をしゃくらせ、玉藻は両手で秘所を広げた。ごぽりと更なる蜜が溢れ出す。露わになった蜜壺は内部を蠢動させ、滾りに滾った雄の欲望をぶち込まれるのを文字通り涎を垂らして待ちわびていた。

 

「タマモのぐちょ濡れマンコ、ご主人様のぶっとい凶悪ちんぽで滅茶苦茶に、ひぃん♡」

 

 みなまで言わせず、真は玉藻へと飛びかかるように覆い被さる。玉藻の白い太腿を両腕で抱えて引き寄せ、腰の位置を合わせるや肥大した肉棒を蜜壺の最深部まで突き立てた。

 

「んぅっ、あぁっ」

 

 ごつんと内臓諸共に体を打ち上げられたような衝撃。同時に疼いていた胎内で悦びが爆発し全身に伝播していく。玉藻は真に組み敷かれながら足の爪先をぎゅうっと曲げ、体を弓なりに反らして一度目の絶頂を迎えた。舌をだらりと伸ばしてアクメに浸かる姿は発情した雌といった風体た。

 

「玉藻、玉藻……!」

 

 玉藻の姿、表情、纏う空気に理性を毒された真は雄の本能に突き動かされるがまま、狂ったように腰を振り出す。眼前の極上の雌を孕ませるための種付け運動を始めた。肉と肉がぶつかり合う音と逸物が肉壺を出入りするいやらしい音が部屋に響き始める。

 

「んぅ、あぁ、ごしゅじんしゃま、ごしゅじんしゃまぁ♡」

 

 絶頂冷めやらぬ体で、舌っ足らずになりながら玉藻は真の種付けを受け入れた。膣内を波打つように蠢かせ、中を押し進む怒張を搾り上げている。肉襞の凹凸が竿を揉み上げ、カリ首に絡みつく快感が電流さながらに全身を走り、真は息を荒げて射精欲を高めていった。

 

「しゅごい、ごしゅじんしゃまちんぽしゅごいぃ。おく、おくごつごつしへぇ……ひゃあああ」

 

 蕩けた声を上擦らせ、体をビクビクと痙攣させて玉藻は二度目、三度目のエクスタシーへと至る。半開きになった口からあられもない嬌声を上げ、逃れられない肉悦に溺れていった。挿し込まれる時は常人の域を超えた極太の竿に蜜壺をぱつぱつに押し広げ、大きく膨らんだ亀頭で子宮口を叩かれる。引き抜かれる時は肉棒の太さに比例して凶悪に張り出したカリが柔らかな襞の一枚一枚を引っ掻き、擦り上げていく。

 

「だめぇ、いくぅ、いっくぅっ♡」

 

 雌穴から白く濁った潮を噴き出し、再び玉藻は絶頂を極めた。目尻に涙を浮かべ、突き出した舌から涎を垂らして女の悦びを味わっている。思考が吹き飛び、意識を桃色に染める多幸感に陶酔するが、すぐに乱暴なピストンで現実へと引き戻されて快楽の坩堝へと引きずり込まれた。

 

「らめぇ、らめれすごしゅじんしゃま。このままじゃたまもしんじゃいますぅ♡ いきすぎてしんじゃうぅぅぅ♡」

 

 いやいやと子供のように首を振って懇願する玉藻。しかし顔は言っていることと正反対の淫猥な表情を浮かべ、力任せに犯される状況を嬉々として受け入れている。下半身も両脚を動きの邪魔にならない程度の力で真に巻き付け、自ら腰を妖しくくねらせて淫裂に男の象徴を咥え込んでいた。雄を悦ばせるための、子種を搾り取るための性具と化した蜜壺は内部を生き物みたいに動かして逸物への奉仕を続けている。

 

「こんな、エロ顔してるくせに何言ってんのよ……! じゃあ、抜いていいのか?」

 

「らめぇ、ぜったいらめぇれすぅ! なかに、なかにくださいぃ。ごしゅじんしゃまのおなさけ、おこだねをたまものなかに」

 

 男根を逃すまいと肉壺が急激に締りを強くした。震える肉棒をうねる膣襞が這いずり回るように撫で上げ、奥へと呑み込みながら雄のエキスを催促してくる。大量の蜜液を纏ってぬかるむ媚肉が怒張に巻き付いて放さそうとしない。密着しながら収縮を繰り返し、蕩けて溶けて性器が一つになってしまうのではと錯覚させる危険な甘美感を覚えさせた。

 

「ぐ、うっ……」

 

 無意識に腰が砕けそうになる肉悦。射精欲が限りなく頂点へと登っていく。頭の中が真っ白になる衝撃的な快楽に真は意識を手放しそうになるが、次の瞬間には目をギラつかせて猛然と腰を前後させ始めた。少しでも長く魔性の蜜壺を味わうため、何よりこの雌を完全に自分のものにするため玉藻を全力で堕としにかかる。濃厚な蜜を溢れさせる極上濡れ肉に長大極太な肉の杭をめり込ませ、淫液を噴き散らす雌穴を繰り返し犯した。

 

 玉藻の絶叫が部屋に木霊する。全身を一直線に貫く快感がいく度も脳を直撃し、ただでさえ崩れかけていた理性を粉々にしていった。右手で枕を、左手で布団をぎゅっと掴みながら玉藻は身悶えし、容赦なく襲い来る快楽の波に啼き叫んでいた。女の園に打ち込まれた雄の象徴に翻弄される玉藻の姿が真の昂ぶりを危ないくらいに煽る。

 

 前のめりに体を倒し、真は玉藻の脇に両手を突く。腰を浮かせてより動きやすく、より交尾しやすい体勢で組み敷いた発情女狐を徹底的に犯した。無数の襞をうねらせ絡みついてくる肉路を突き出たカリで蹂躙し、掻き毟るのを何度も繰り返す。擦れるというより最早抉ると表現したほうが相応しい粘膜接触に玉藻は全身どころか耳から尻尾の先までがくがくと震わせて感じる官能の大きさを表していた。

 

 強烈なピストンを続けていた腰がにわかに動きを止める。いきり立つ分身を玉藻の奥まで突き立てた状態で真は更に体を前に倒し、華奢な体に覆い被さり体重をかけて腰を突き出した。ドーナッツ状のコリコリした子宮口に肉の穂先が深々と食い込んでいく。密着させた下半身をグラインドさせ、命の部屋の入り口を念入りにじっくりと押し潰して肉厚な独特の弾力を敏感になった先端で愉しんだ。背筋が反り上がりそうな快電流が腰を撃ち抜く。

 

「あぁ、いぐ、いぐ、まだいぐぅ♡ おちんぽぐりぐりされていぐぅぅぅ♡」

 

 濁った嬌声を細い喉から搾り出し、玉藻は四肢を自分を犯す男に巻き付けて法悦にむせび泣いた。焦点の定まらない瞳は大粒の涙を零し、要領を得ない言葉を啼き叫ぶ口は溢れた涎でべとべとに汚れている。傾国の美女が己の美貌を自分自身で汚す姿は臨界点に達していた男の昂ぶりを未踏の域にまで登り詰めさせた。肥大した逸物を欲望でより硬く太く漲らせ、真は種付けの最終段階へと突入する。

 

「あっ、あはぁ、ごしゅじ、んしゃまぁ♡」

 

 濡れた目尻を火照らせ、玉藻は曇った双眸を真に向けて甘ったるい声を上げた。ぬかるんだとろとろの肉壺の中で愛する男のモノが今まで以上に膨らみ、忙しなく痙攣してるのが分かる。心底惚れ込んだ人が自分に精を注ぎ込もうとしている。意識を攫って行こうとする快楽に女としての至福が融け込み、かつてない絶頂が玉藻を出迎えた。真に絡ませた四肢がぎゅうっと緊張し、逞しい体を抱き寄せる。

 

「あ、あああぁぁぁあああ♡」

 

 叫びすぎて掠れた喉から尚も歓喜の嬌声を迸らせ、玉藻は全身をのたうたせて逝き極めた。ただでさえ甘美だった肉壺がざわめく幾重もの襞でペニスを余すところなく包み込む。根本、竿、カリ、亀頭全てを締め付けられ、ついに真も精の引き金を引いた。

 

 白いマグマが塊となって撃ち出され、突き刺さった子宮口から中へと直に注ぎ込まれていく。胎内を満たしていく白濁液の熱が麻薬のように玉藻を毒した。指先、爪先の隅々にまで行き渡り全身を焼く淫悦が玉藻を呑み込み、彼女を終わらないオルガズムの連鎖へと堕とす。かっ、ひゅっ、ととっくに空気を吐き切った肺を尚も絞り、玉藻は軽く白目を剥いた瞳から大粒の涙を流した。

 

「うっ、また、出るっ……!」

 

 持ち主の意識など無いも同然の状態だが、雌穴はまだまだ満たされないと肉棒からエキスを啜り出そうとする。熟れた媚肉は絶頂の余波で小刻みに震えながらも蠢動を繰り返し、脈打って精液を放つ剛直に膣襞をぬるぬると絡みつかせていた。続けざまのおねだりに耐えることは出来ず、第二波が未だに出し切れずに尿道に残っていた粘液を押し流して子宮へと突き抜けていく。

 

「あっ、あへぁ♡」

 

 言葉なのか喘ぎなのか判断がつかない音を漏らし、とっくに快楽の臨界点を越えていた体をビクつかせる玉藻。失神していると言われてもすんなり納得してしまう虚ろな表情を顔に張り付けているが、両腕両脚はがっちりと愛する男に巻き付けていた。何があっても、例え世界の終わりがすぐそこまで迫っていたとしても絶対に放さないという意思が感じられる。

 

 首と腰にかかった感触を愛おしく思いながら真も玉藻を抱き締めた。肌に感じる玉藻の温もりにほっとし、同時に汗に混じって立ち昇る妖しい香りに本能を揺さぶられる。一際太くなった肉の杭が変わらぬ濃度と勢いで雄汁を雌の奥底に注ぎ込んでいく。許容量は既に限界を超えており、二人の股間は漏れ出てきた体液でべちゃべちゃになっていた。

 

 尿道ごとバキュームされるような快感に身震いし、真は最後の一射を鈴口からひり出す。一度短く、大きく体をバウンドさせ、玉藻は真に絡ませていた四肢を投げ出した。虚ろな顔で天井を見上げ、意識を法悦の海に彷徨わせている。肌蹴て露わになった乳房が浅く不規則な呼吸に合わせて上下していた。

 

 上半身を起こし、真は片手を玉藻の顔に伸ばす。火照った肌に浮かぶ汗や涙、涎や精液を指で拭き取っていった。半ば意識の無い状態だが、玉藻はほんのりと嬉しそうに頬を緩めて肌を清めていく真の手に頬擦りする。

 

「……っ、ん」

 

 暫くしてある程度顔が綺麗になると玉藻の目の焦点が定まってきた。

 

「お~い、大丈夫か?」

 

 かけられた言葉に視線を向け、真と目と目が合う。青色の瞳に魅入りながら玉藻は口元に笑みを浮かべた。少しの間、玉藻はとろんとした目でぼんやりと幸せそうに真を見詰めていたが、自分の置かれている状況を思い出したのか視線をゆっくりと下半身に向ける。まだ繋がったままの結合部分を見た途端、玉藻の笑みがにぃっと深まった。姦淫を存分に貪ってもなお翳らない淫靡な微笑。

 

「ご主人様」

 

 甘ったるい、思わず身震いしてしまう声が真の耳朶に溶け込んでいく。雄を骨抜きにし、己に溺れさせて二度と離れられないようにしてしまう毒蜜の声。声の主は三日月を描く唇をゆっくりと舌舐めずりし、肉欲と淫欲の光を湛えた双眸を雄へと向けた。見るだけで魂まで抜き取られそうな妖艶さが秋波と共に送られてくる。自然と真の喉が大きく鳴った。

 

 微かに息を荒げながら真は色んな体液で汚れた指を玉藻の唇へと運ぶ。

 

「はぷっ」

 

 何の躊躇もなく玉藻はどろどろに汚れた指にしゃぶりついた。体液に塗れた指先を啄み、舌を這わせて唇でしごく。ぬるま湯に浸かっているようなむず痒く心地良い、ふやけてしまいそうな熱烈な指フェラだ。ちゅぱちゅぱ、ぺちゃぺちゃ音を立て、真に流し目を送るのも忘れない。

 

「ちゅ、ちゅっ、ちゅ~~~ぱっ。あぁん。ご主人様。今、ご主人様のおちんぽが私の中でぴくんて跳ねましたよ。こんなに出したのに、まだまだ元気万倍ですねぇ」

 

 再び舌で唇を清めながら玉藻は嬉しそうに真の逸物が収まっている腹部を見やる。女体を貫く肉槍は萎える気配など欠片も無く、雄々しく反り返ったまま玉藻の膣内を押し広げていた。

 

「私も、まだし足りないと思っていたところでございます」

 

 悩ましく吐息を漏らしながら緩やかに腰を波打たせ、玉藻は濡れた陰部を真に押し付ける。肌で擦れた粘液がにぢゃにぢゃと音を立て、蜜壺がやわやわと怒張を締め上げた。溢れるほどに子種を注がれたにも関わらず、玉藻の心と体は真の寵愛を求めて耐え難いほどに疼き出していた。

 

「タマモぉ、もぉっとご主人様に愛して欲しいですぅ♡」

 

 貪欲に愛を求め、玉藻は科を作った体をくねらせ真を誘う。その媚態は射精後に残る気怠さを消し飛ばし、雄の欲求に火を点けた。

 

 甘えたおねだりに真は言葉でなく行動で応える。両手で和服の上から玉藻のウエストを掴み、落ち着いた一定のペースで抽挿を始めた。体液で濡れた肌が触れ合うとべちゃ、ねちゃと粘質な淫音が立つ。世にも卑猥な音は愛し合う男と女に淫らな睦言に溺れていることを自覚させ、背徳的な気分が二人の官能を昂ぶらせて性感も敏感にさせる。

 

「んっ、、くぅ、ふぅ、あっ、あん、ひゃぁん♡ ご主人様ぁ、ご主人様のおちんぽとっても熱いですぅ♡ オマンコ焼けちゃんぅぅぅ♡」

 

 目元を緩ませ、蕩けた甘い嬌声を上げながら玉藻は己の中に出入りを繰り返すペニスの硬さと熱さに酔い痴れていた。えげつないほどに傘を拡げたカリが媚肉を掘り進んで奥への肉路を押し広げ、膣襞をめくり上がらせんばかりに引っ掻いていく。高低差の激しい逸物のくびれが濡れた粘膜を悦ばせ、玉藻の体を快楽で燃え上がらせた。

 

「ご主人様、こちらにも触れて下さいませ」

 

 途切れることの無い肉悦が欲求を膨らませる。玉藻はそっと真の手を取り、胸元へと導いた。豊かでまろやかな肉の果実が突き込みに合わせてたぷんたぷんと弾んでいる。白い肌の頂点にある突起が痛ましいほどに勃起していた。彼女の望み通り、真は掌に収まり切らないボリュームの乳房を鷲掴みにする。すべすべとした吸い付くような肌触りとふかふかの柔らかい感触が若い性欲を強く喚起させた。

 

 一切の遠慮なしに真は玉藻の豊乳を揉みしだく。十本ある指を美しいバストに沈ませ、形を変えていく様に鼻息を荒くしてより興奮していった。肉壺を穿つ剛直を一層太くさせ、玉藻に濃艶な啼き声を上げさせながら確実に射精欲を高めていく。

 

「んっうぅぅぅ」

 

 玉藻の甲高い嬌声が部屋に響く。真が充血してぷっくりと大きくなった乳首にしゃぶりついたのだ。右乳首を音を立てて吸い上げ、舌で舐め回して唾液を塗り込む。左の乳首は指で摘み弾いて弄んでいた。乳首と陰部への三点責めに玉藻は軽い絶頂に到り、肉壺がきゅんと引き締まる。密集した肉襞に男根の先端から根本まで愛撫され、真の射精感ががくんと跳ね上がった。

 

「ご主人様、ご主人様」

 

 艶の増したよがり声で両方の乳首を交互にしゃぶる真に呼びかける。両手を伸ばし、真の顔に添えて自分へと視線を向けさせた。射精を間近に控え、逼迫した表情を浮かべる真に胎の底を震わせる。少しでも長く玉藻と快楽を分かち合おうとしようとする姿が堪らなく愛おしく、同時に堪らなくそそった。

 

「ご主人様、一緒に逝きましょう……逝って、逝ってぇ♡ タマモの逝き顔見てぇ、ご主人様の逝き顔見せてぇ♡」

 

 自ら腰を娼婦のようにくねらせ、膣内に呑み込んだペニスをしごいて真と共にオルガズムを迎えようとする。積極的な玉藻の痴態に真の我慢の糸がちりちりと焼かれていった。身も心も溶け合うような快感に二人の心は白く濁り、何も考えられなくなる。残るのは原始的な愛情表現による肉悦だけ。本能に従う獣の番いとなった二人はひたすら互いを貪っていく。そして同時に終わりを迎えた。

 

 断続的に痙攣していた肉棒の芯を熱い精の奔流が駆け抜けていく。ビクビクと震える男根を再び女体の奥底に捻じ込み、真は鈴口から欲望を噴き出させた。量と勢い、濃さが全く衰えない白濁液が既に満杯の子宮へと注ぎ入れられる。

 

 声を上げることも出来ず、玉藻は白い喉仏を晒して体を硬直させた。淡いエクスタシーによって体に溜まっていた快楽が一斉に爆発し、意識を真っ白にしていく。喜悦の涙を零し、玉藻は潮をしぶかせて絶頂に身を委ねた。

 

 長い吐精を終えた真の体を気怠さと脱力感が捉える。一つに繋がったまま、真は堪能し、犯し、愉しんだ女体へと倒れ込んだ。触れ合う汗ばんだ肌が火を放たれたように熱い。特に言葉を交わすことも無く、二人は示し合わせたみたいに互いを抱き締めた。早鐘のようになった鼓動、温もり、存在を感じ合う。

 

「玉藻」

 

 彼方に飛ばしていた意識を一足早く戻した真が玉藻を呼んだ。僅かに抱き締める腕の力を強くする、未だに半分意識の無い状態の玉藻の耳元でそっと囁く。

 

「もっと愛してもいいか?」

 

 真の問いに意識を一気に覚醒させる。また愛してもらえることに無上の喜びを覚えながら玉藻はこれ以上ないほどの笑顔で答えた。

 

「はい♡」

 

 

 

 

 あれから何十回と愛し合った二人。情事の後、仲良く風呂で互いの体を綺麗にした二人は新たに敷いた布団の中で生まれた姿のまま身を寄せ合っていた。

 

「ご主人様」

 

「ん、どした?」

 

 肩を抱かれながら玉藻は夢見心地の表情で真の胸に頭をもたれさせる。真の温もりと鼓動が伝わり、これ以上ないほどのやすらぎと幸福を感じた。

 

「私、とても幸せです」

 

「そっか、良かった」

 

 はにかむ真に微笑み返すと玉藻は静かに目を閉じる。眠りに落ちたという訳ではなく、何やら期待した様子で小さく唇を突き出していた。何を求めているのか言わずとも分かったので、真も特に言葉にせず桜色の唇に口付けをした。

 

 

 

 

 

「こうして二人は幸せなキスをして終了……じゃねぇぇぇ!!! いや、これはこれで大いにありなのですが、というかもう最高なのですが……」

 

 翌日、一人自室で反省会を行う玉藻。自身の魅力と手練手管を以て真を籠絡するはずが、逆に自分が真にメロメロのデロデロになってしまっている。そこ、最初からそうだっただろとか言わない。

 

「今日も今日とてご主人様は私以外の女とキャッキャ、ウフフ、ニャンニャンと……今日はスカサハさんと鍛錬する予定だと仰っておりましたが、一体何の鍛錬なんですかねぇ」

 

 無論、昼は戦闘とルーンの鍛錬、夜は夜で二人きりの影の大運動会(性的)だ。戦闘技術も閨の技術もメキメキ上達させる弟子(という名の恋人)に師匠も大満足。

 

「きぃぃぃ、妬ましいぃーっ!!!」

 

 袖から取り出したハンカチをこれでもかと噛み伸ばす。サーヴァントの力でそんなことをすればあっという間にハンカチが無惨に八つ裂きになってしまうが、そうならないのを見るに理性はきちんと残っているようだ。

 

「やはり受けに回ったのが下策でしたねぇ。どこぞの殿方も守ったら負ける、攻めろと言っていますし」

 

 求めよ、さらば与えられん。与えられるのをただ待つ家畜に真なる幸福など訪れんのだ……!

 

「今度は私がご主人様を攻める番。搾って搾って搾り取って、私以外の女性ではもうイケない体に……ぐへへ」

 

 淑女が口にするには少々はしたない声を漏らしながらずびび、と垂れそうになる涎を啜る玉藻。彼女の周りに何やら邪悪なオーラが渦巻いてるのが見えた。

 

「タマモ、ファイト!」

 

 玉藻の前は諦めない。

 

 

 

 

「ようこそお越し下さいました、ご主人様」

 

「ヤッピー、お誘いにホイホイ乗って遊びに来た……よって、どこだ此処?」

 

 数日後、玉藻の誘いに応じて再び彼女の部屋にやって来た真。シュインと微かな音を立ててスライドした扉を潜った真を出迎えたのはあの四畳半、ではなかった。

 

 天井があるはずのそこには抜けるように青い空が広がっており、頂には燦々と輝く太陽が座している。足元には真っ白なビーチ。部屋の奥に視線を向ければ目が痛くなるくらいのオーシャンブルーが視界に飛び込んでくる。カルデアの一室だったはずの部屋に何故だか常夏リゾートが展開されていた。

 

「あの、玉藻さん。これは一体どういう……」

 

 潮騒の音と匂いを感じながら真は戸惑い気味に部屋の中央に立つ玉藻を見やる。簡素な白いベットの傍らに立つ部屋の主である彼女も普段の露出強の巫女服ではなく、この部屋の状態に相応しい水着姿だった。どういう構造なのか狐耳がぴょこんと飛び出した麦わら帽子が夏らしい。

 

「どういうことかって? こういうことでございます、ご主人様。ようこそ、タマモちゃんビーチへ!」

 

 状況を全く飲み込めていない真を他所に玉藻は満面の笑みを浮かべて両腕を広げる。何時の間に用意したのか、彼女の背後では『ご主人様、大歓迎!!』とでかでか書かれた旗が風で翻っていた。

 

「どうでございますか、私の水着姿?」

 

 ころころとした笑顔を引っ込め、挑発的な笑みを浮かべた玉藻はくねっと科を作る。豊満なバストとヒップを強調した扇情的なポーズ。薄手の白シャツから青いビキニが透けて見え、男子垂涎の健康的かつ蠱惑的なプロポーションも相まって非常に魅力的だ。

 

「いいね、真夏のビーチに繰り出して遊んでる皆に自慢したい。俺の恋人美人過ぎねって」

 

「もぉ~う、ご主人様ってばそんな調子のいいこと仰ってぇ。そんなこと言っても明日の朝ご飯のおかずが二品増えるだけだぞ♪」

 

 相当な高評価に狐耳をピコピコ揺らして喜ぶ明日の朝ご飯担当の玉藻だった。

 

「いえですね。ご主人様が私達サーヴァントの日頃の労をねぎらうためにオケアノスへの慰安旅行的なものを計画していると小耳に挟みまして」

 

 改めてどうゆうこと? と訊ねる真に玉藻は事の次第を説明する。

 

「あぁ、あの話ね。話自体が出てきてもう一年以上経ってる訳だけど、何時になったら行けるのかn」

 

「ご主人様、それ以上はめっ、でございます♪」

 

「あっ、はい」

 

 玉藻の謎の威圧感を放つ笑顔に少し気圧されるも、咳払い一つをして真は先を促した。

 

「私、どうしてもご主人様とのバカンスを皆様よりも一足早く満喫したくなりまして。せめて気分だけでも味わおうと部屋をこの様に模様替えした次第でございます」

 

「断じて模様替えってレベルじゃないだろ」

 

 匠もビックリ、ジェバンニだってこれほどの荒業はしないだろう。ちなみに玉藻はこの滅茶苦茶な模様替えを陣地作成のスキルで行ったそうな。スキルって凄い。

 

「まぁ、再現できたのはあくまでも音や匂い、風景だけですので部屋の間取りはそのままですが……」

 

 言われてみれば確かに何も無い、海へと続いているはずの空間に硬い壁の感触がある。心なしか耳をしょんぼりとさせる玉藻にいや、十分じゃねと真は笑顔を向けた。

 

「気分を味わうならこれで十二分でしょ。で、何するんだ、砂遊び?」

 

「いえ、そういうレジャーは本番まで取っておきましょう。今回は気分だけ味わいつつ、ご主人様を按摩で癒して差し上げようかと。ご主人様、ここしばらくの間、働きづめでしたし」

 

 玉藻の言う通り、真はこの数日の間レイシフトしたりシミュレーターで種火を稼いだり、色んな相手と夜の鍛錬(意味深)に勤しんだりと過密なスケジュールをこなしていた。現カルデアの最高責任者であるロマニに次いで忙しいのが人類最後のマスター、遠野真だ。

 

「そういう訳でご主人様、こちらにお着替えください。お早く、さぁ、さぁ、さぁ!」

 

 どこからともなく水着を取り出し、真に着替えろと迫る玉藻。

 

「え、今すぐ着替えるのか? それはちょっと恥ずかしいような」

 

「私とあんなことやそんなことしておいて今更何を言ってやがる、四の五の言わずに脱ぎやがれぇ!」

 

「あ~れ~。およしになってぇ~」

 

「ぬはは、よいではないかよいではないか!」

 

 玉藻との悪代官ごっこにノリノリで興じつつ、真は水着に着替えた。トランクス型の水着のサイズが何故かぴったりなのが空恐ろしい。ビーチ(幻だが)に相応しい姿になった真を前に玉藻は微かに息を荒げて興奮を隠しきれないでいる。

 

「何度見ても惚れ惚れする体をしていますねぇ。はぁ、はぁ、堪らねぇぜ、じゅるり……おっと、いけないいけない。まだ本能覚醒の時じゃないぞ、鎮まれ~、私の中の獣……よし。ではではぁ、ご主人様。このベッドにころ~んとうつ伏せに寝ちゃって下さいませ」

 

 己の中で暴れる欲望をどうにか抑えつけ、玉藻は笑顔で傍らのベッドを叩いた。飢えた肉欲獣、もとい肉食獣の檻に入っていく気持ちになるも、真は玉藻の言う通りベッドにうつ伏せで横になる。はぁ、はぁ、と妙に荒い息遣いを背中に感じるのは気のせいだと自分に言い聞かせながら。

 

「それではお背中押させていただきます。まずはこれを」

 

 水着の時同様にどこからともなく玉藻はオイルのたっぷり詰まったボトルを取り出した。掌に適量落とし、擦り合せながら温める。手短に準備を終えると玉藻はオイルの馴染んだ両手を真の背中に伸ばした。

 

「失礼いたします」

 

「ふぉっ?」

 

 予想だにしなかったオイルの感触に戸惑いの声を上げる真だったが、幾らもしない内に心地良さそうな吐息を漏らし始める。玉藻の繊細な手付きとオイルの滑りが合わさって非常に気持ちが良い。癒して差し上げますと豪語しただけあって腕は本物で、玉藻の指が皮膚をなぞると固くなった筋肉がほどけていくようだった。

 

「う~ん、中々凝っていますねぇ。やはり、ここ数日の激務が祟って疲れが溜まっているのでは?」

 

「そう、なのかね? あんまし自覚は無いんだけど」

 

「ご自愛くださいましね? 気付かない内に疲労が蓄積して、ある日限界を超えてそのままお陀仏、なんてことになったら目も当てられませんので」

 

「その死に方は勘弁だなぁ……あぁ~、そこいい~」

 

「うふっ、ここでございますか?」

 

「あふぅん」

 

「ご主人様、私に全てお任せください。私に身を委ねていただければ、疲労の一欠片も残すことなく抜き取ってみせますので」

 

 ぐっ、と力を入れて指を押し込めばぴくっと真の体が揺れ、唇からうっとりとした吐息が漏れだす。指先一つで真をどうとでも出来るこの状況。まるで自分が真を支配しているかのような感覚に玉藻の背筋を言い表し難い快感が走る。

 

「はぁ、はぁ、無防備なご主人様、私に全てを任せ身を委ねたご主人様。いけない、見ているだけで私の中の野生がムクムクと。はぁはぁ…… 落ち着けぇ、私。大丈夫、私はやれば出来る良妻狐。我慢だってお手の物」

 

 時折、隠し切れぬ欲求を零しながら玉藻は真の全身を丹念に揉み解していく。その手付きは労わる心七割、抑え切れぬ肉欲三割といったところか。腕、肩、背中、腰、下半身と玉藻は己の中の野生と格闘しながら順々に施術していく(時々、妙にねちっこい触り方で体を撫でてくることもあったが)。

 

 ちなみに真の体の部位で最も張っていたのは腰だった。常日頃酷使しているからね、是非も無いね。

 

(この感じ、昨夜も随分とハッスルしたようですね、ご主人様。相手は誰なんですかね。ぬえぇ、恨めしやぁ、妬ましやぁぁぁ……)

 

 心の中で呪詛を唱えつつも体の後ろへの施術を終える。

 

「次は仰向けでございます。はい、ご主人様。ころ~ん」

 

「ころ~ん」

 

 この男、もう完全にされるがままだった。体を起こすでもなく、玉藻に仰向けにしてもらった真の顔は正しく極楽気分の表情だ。力もすっかりと抜け、身も心もリラックスしている。

 

「ではでは~、次はお腹やお胸を触らさせていただきます。よっこいしょっと」

 

 きしりとベッドが増えた重みで小さく音を立てる。続けて股間の上に何かが乗った。瞼を持ち上げ、とろんとした目を向ければ馬乗りになった玉藻がたっぷりのオイルを両手に絡めている光景が見えた。視線が合えば玉藻は小さく、だが妖艶に微笑む。

 

「あの、玉藻さん。マッサージをするのにこの体勢は些か、いやかなり相応しくないと思うんだけど」

 

「いえいえ、そんなことはございません。この体勢こそ、マッサージをするのに最も適したものなのです。私はご主人様の肌を、温もりを、存在を直に感じられますし、ご主人様は美人過ぎるタマモちゃんが目の前にいるぜヒャッハーと大喜び。Win-Winとは正にこのこと」

 

「間違ってる。絶対意味間違って」

 

「は~い、始めますね~」

 

 尚も言い募ろうとする真だったが、臍の脇に置かれたオイルに塗れた玉藻の両手の感触に言葉を詰まらせた。掌の熱とぬるりとした感触が何とも心地良い。んふっ、と小さく笑い、玉藻はゆっくりと両手を真の腹部に滑らせていく。じっくり、それこそ焦らすような手付きでオイルを塗り広げていった。

 

「気持ち良いですか?」

 

 玉藻の問いに無言の首肯で応える真だったが、時折くすぐったそうに身動ぎしている。脇腹を触られている時は特に激しい。にぃ、と愉悦を含んだ笑みを深め、玉藻は脇腹へと手を伸ばし、掌全体で掴むようにきゅっと揉み込む。一際強く真の体が玉藻の下で跳ねた。

 

「た~ま~も~」

 

「こ~んこんこん♪ 申し訳ございません。ご主人様が余りにも可愛らしかったもので、ついムラムラと悪戯心が」

 

 非難の目を向けるも、ころころとした笑顔にはぐらかさらてそれ以上は何も言えず、真はされるがままマッサージを受け続けた。

 

 笑みを絶やさずに施術を続ける玉藻の両手が上へと移動していく。割れた腹筋を通り過ぎ、肋骨の形を指先に感じながら胸へと辿り着いた。黄金色の双眸を細め、小さく舌舐めずり。親指で段々と勃ってきていた乳首をそっと撫でた。

 

「んっく」

 

 敏感になりつつある箇所への刺激に真は身を揺らしながら息を詰まらせる。真の反応に玉藻は笑顔に加虐心を浮かばせ、玉藻はねっとりとした指使いで硬くなっていく乳首を弄び始めた。一応、掌で胸全体にマッサージをしているが、それはあくまでオマケでしかない。すべらせる五本の指先で突き立つ乳首を執拗に嬲る。

 

 指先が乳首を撫でる度、真は切なそうな、もどかしそうな呻きを漏らした。耳朶に滲み込む主の弱々しい声に玉藻の中の情欲が昂ぶっていく。上気した額に汗が浮かび、呼吸が加速していった。興奮に茹っていく体が狂おしいほどに愛する男を求め、子宮が痛いくらいに疼く。玉藻は今すぐにでも身に纏ったものを脱ぎ捨て、暴れ出そうとする本能のまま真をしゃぶり尽くしたかった。

 

(でも、まだ駄目です。まずはご主人様の大好きなここで下準備してから、完全に堕として、私だけのご主人様に……くふふふ)

 

 心の中で玉藻はほくそ笑む。気に入った男を我が物にせんと考えを巡らせる姿は正に傾国の美女、魔性の女。目を付けられたのが運の尽きだ。

 

「あら、あらあらあら。ふふ、ご主人様。ここも随分と凝ってらっしゃるようですね」

 

 わざとらしく声を上げながら玉藻は腰を前後にゆったりと揺らす。随分と前から乳首同様に勃起し始めていた逸物が水着越しに潤い始めた秘裂を擦った。あん、と玉藻の唇から甘い声が零れる。

 

「いや、凝ってるっていうか、こうなったの君のせいだかr」

 

「ちょっとやそっとじゃほぐせそうにありませんねぇ、これ。仕方ありません。ここは一つ、タマモちゃんスペシャルマッサージサマーVerを披露するといたしましょう」

 

「す、スペシャルマッサージ? それはどんなことを?」

 

 緊張の面持ちの真に婀娜やかな、意味深な艶笑を見せる玉藻。さっきまで真の乳首を弄っていた両手を自身の胸へと運び、もったいぶった手付きで揺らす。ごくりと真の喉が鳴った。おっぱい星人の健全な十代男子には堪らぬ光景だ。

 

「まずは準備を。少々お待ちくださいまし」

 

 再びオイルのボトルを手に取り、片手で器用に蓋を取り外す。空いている手の人差し指を襟に引っかけ、前へと引き伸ばした。小さなシャツの中にみっちりと詰まった乳肉。玉藻はその間にボトルを挿し込んだ。重力に従って落ちてきたオイルが谷間の中に流れ込んでいく。

 

「ご主人様の大好きなここで、揉み解して差し上げます」

 

 艶美に笑いながら指でボトルを潰す。押し出された大量のオイルが隙間なく密着した乳肌を濡らしていった。谷間が十分に潤っても玉藻はオイルを流すのを止めず、収まり切らなかったオイルが下から溢れていく。溢れたオイルはゆっくりと流れ落ち、濡れて透けたシャツが肌に貼りついていった。鳩尾、お腹、臍と濡れ透ける範囲が徐々に広がっていくのを真は食い入るように凝視する。生地の薄いシャツ一枚隔てて露わになる肌がエロチックだ。

 

「勿論、外にもたっぷり」

 

 谷間からボトルを引き抜き、今度はシャツの上からオイルを振りかける。見る見る内に胸元がオイルに塗れ、スケスケになったシャツに青い水着がより鮮明に浮かび上がった。ここまでなると最早着衣としての意味を成していない。

 

「後はオイルを馴染ませて……はい♪ これで準備完了でひゃぁん♡ ご主人様、どんどん硬くなってきてますよ? これは入念に解して差し上げねばいけませんねぇ」

 

 空になったボトルを投げ捨て、好色に目を輝かせて玉藻は腰を上げる。抑えつけるものが無くなった男根が途端に隆々とそそり立ち、水着を突き破らんばかりの自己主張を始めた。玉藻の目に宿った淫蕩な輝きが増々強くなる。

 

「ご主人様も待ち切れないご様子。早速、始めるといたしましょう」

 

 こちらに、とベッドの傍らに跪き、ポンポンと真に目の前に来るようにジェスチャー。異を唱えることなく移動してきた真の水着を澱みない動きで脱がした。

 

「はふぅ。ご主人様は本当に女啼かせの女狂わせでございます。こんなに御立派なモノをお持ちの上に魂までイケメンだなんて、す・て・き♡」

 

現れた天を突く剛直に恍然と見詰めながら玉藻は真の脚の間に入り込む。濡れ透けのバストが真上にやってくると肉棒が期待で跳ねた。一瞬だけ妖しい笑みを真に向け、玉藻は爪を立ててシャツの一部を小さく斬り裂く。丁度、谷間の下部分にぎりぎり亀頭の通れるサイズの穴が出来た。

 

「これをこうして……」

 

 横から両手を添えた乳房をゆっくりと下ろしていく。亀頭がシャツの間から覗いたオイルを滴らせる谷間に触れた。既にカウパーを滲ませていた赤黒い先端が質感たっぷりの乳肉に包まれる。

 

「う、おぉ」

 

 思わずと言った感じに上がった真の呻き声に一層笑みを深め、玉藻はぬるぬるの谷間にペニスを呑み込んでいく。シャツに抑えつけられていることもあってもう異物が入り込む余地など無いが、オイルの助けもあって肉槍は肥大化した穂先で乳肉を掻き分けていった。吸い付くような乳肌と揉み込んでくる乳肉の感触。更にオイルのすべりが逸物を襲い、真は細く喉を震わせた。

 

「ご主人様のバキバキ勃起おちんぽ、硬ぁい。大きくて、太くてぇ、血管の形まで分かっちゃいますぅ」

 

 視線を落とせば亀頭が谷間から飛び出し、シャツの一部が卑猥に盛り上がっている。頬を朱に染めながら玉藻はその盛り上がりを指先で優しく撫でた。丁度そこが鈴口の場所で、乳房の柔らかさに大きく息を吐いていた真は突然の刺激に腰をバウンドさせる。

 

「ふふ。パイズリマッサージ、始めさせていただきます」

 

 再びバストに両手を添え、玉藻は体を上下に揺らし始めた。玉藻の動きに連動したバストが男根をしごき始める。窮屈なシャツに押し込めれた豊乳はぴったりと竿に密着し、きめ細かく心地良い肌で男根全体を撫で上げていった。甘く強烈な肉悦が生まれ、逸物は震えて開いた尿道口から我慢汁が溢れ出る。

 

 谷間から立ち上る、段々と強くなっていく性臭に息を荒くさせながらも玉藻は肉欲で痛いほどに疼く体を制して丁寧な乳奉仕を続けた。ぎゅっと寄せた谷間で男根を擦り上げ、亀頭が抜ける寸前で撫で下ろす。大きく傘を張るカリが乳肉に食い込み、この凶悪な部分が蜜壺を掘削する快感を思い出した玉藻の秘所は潤いを増していった。

 

 真も強さの段階を上げていく肉悦に更なる腺液を漏らしていく。乳肌とその内側の柔肉に性器を揉みくちゃにされ、駆け抜ける快感で背筋がぞくぞくと震えた。甘い痺れが肉棒を貫いて呻き声が上がる。次から次に迫ってくる官能の波に真は着々と射精へと向かっていった。

 

「さっきからビクビクしっぱなしですね、ご主人様のおちんぽ。そんなに良いですか、タマモのオイル乳マンコ……うふ、聞くまでも無いですねぇ」

 

 くつくつと笑う玉藻。空撃ちを続けるペニスを乳内で捏ね繰り回しながら真の顔に視線を注ぐ。微かに顎を上げ、眉根を寄せて快楽に耐える苦悶の表情。見ているだけで子宮が下りてくる。肉壺の入り口はくぱくぱと開閉を繰り返し、流れ出る愛液が水着に濃い滲みを作っていた。

 

「ご主人様ぁ。もし、ご主人様がタマモを何時もお傍に置いて下さるのであれば、タマモはきっとご主人様の欲望を受け入れて見せますよ。ご主人様の望むことでしたらなぁんだって。もっと凄いことも」

 

「すごい、こと……?」

 

 肉悦で思考を鈍らせながらも玉藻の囁きを耳聡く聞き逃さなかった真。ピンク色の靄がかかった頭で訊ねるも返答は無く、替わりに玉藻の言うところのもっと凄いことが始まった。

 

 妖艶に微笑む玉藻のバストがゆっくりと持ち上げられる。男根が半分ほど谷間から露出したあたりで動きを止めた。ちらっと真を一瞥し笑みを深めると、玉藻は左右から乳房を思い切り寄せ上げてペニスを柔肉で押し潰した。そして重々しく瑞々しい肉の果実二つを猛烈な勢いで、左右互い違いに揺らしてカリを中心に逸物を揉み上げていく。ずりゅずりゅ、にちゃにぢゃと聞くだけで全身が粟立つ卑猥な音を鳴らして玉藻は怒張を嬲り擦った。

 

 豊満な乳房に肉棒を情熱的に抱擁された真は固く歯を食い縛って煽られる射精感を耐える。一瞬でも気を抜けば絶頂してしまう快感が射精願望をくすぐり、誘惑してきた。ベッドの縁を掴んで我慢する真を嘲笑うようにたわわな果実は上下動を繰り返し、艶やかな乳肌でペニスを摩擦する。上下左右、前も後ろも圧倒的な肉の塊に囲まれ、搾られる男性器は精子の混ざった我慢汁を谷間の中に撒き散らした。

 

「あはっ。ご主人様のおちんぽ、お馬さんみたいに暴れてますよ。逝きたいんですね? ザーメンドピュドピュぶち撒けて最高の快楽を味わいたいんですね? どうぞ、遠慮することはありません。タマモの乳マンコに中出し、たっぷりキメちゃって下さい」

 

 淫蕩の笑みを浮かべ、玉藻はピッチを上げて男根を挟む豊乳を揺り動かす。肉棒に吸い付いた肌が竿を撫で回し、ずり上げる。快感に快感が次々に乗算されていき、耐えることもままならなくなってきた。逸物の芯を焦がしていた肉悦の熱が勢いを増し、遂に全身を焼く法悦の炎となる。止めとばかりに左右から圧迫され、真は突き上げるように腰を浮かせた。

 

「あぁん、出たぁ♡」

 

 谷間の中で爆発が起こった。玉袋から噴き上がった濁液が鈴口から飛び出し、玉藻の乳マンコにぶち撒けられていく。歓喜の嬌声を上げ、玉藻は乳房を揺さぶりペニスを搾り立てた。追い打ちに男根は増々威勢よく雄の証を撃ち出していく。谷間はあっさりと許容限界を迎え、溢れ返った精液でシャツの中がべちゃべちゃに濡れていった。

 

「はぁ、ご主人様のお子種、凄い匂い。体中が熱くなってぇ、子宮まできゅんきゅんしちゃいますぅ」

 

 胸は勿論、腹部まで濃厚な、黄ばんですらいる白濁ゼリーに汚されながら玉藻は桃源郷に到ったような顔をしていた。肌に貼り付く熱々のザーメンと全身を包んでいく真のどぎつい性臭にどんどんと発情し、辛うじて繋がっていた理性の糸が焼き切られていく。その糸は脈動を終え、射精を終えても微塵も萎えないペニスによって完全に切られてしまった。

 

 ぬるりと谷間から男根を引き抜く。シャツの挿入穴からゼリーじみた精液をぼたぼたと落としながら玉藻は腰の横にある水着の紐を引っ張った。

 

「ご主人様、次のマッサージに移らせていただきますので、ベッドに横になって下さいまし。可及的速やかに、なるはやで」

 

 若干、目が血走っている玉藻に急かされ、真はノロノロとベッドに仰向けで横になる。快楽の霧で何も考えられなくなった頭の中に玉藻の言葉に逆らうという考えすら浮かばなかった。

 

 大量の愛液でぐっしょり濡れて変色した水着を投げ捨て、玉藻は真を跨ぐ形でベッドの上に立つ。奥にハートマークを浮かべた瞳で愛する男を見据え、両手で汁だくの秘所を開いた。露わになった花園から溢れる愛液が太腿を伝い、滴となって垂れ落ちていく。オイルと精液でコーティングされた逸物が入り口を広げた快楽の壺に飛び込みたがっているかのようにびくんびくんと跳ね回った。

 

「続いては、オマンコマッサージです。ガチガチに凝り固まったままのご主人様のおちんぽ、私のオマンコでじぃっくり、ねぇっとり、誠心誠意愛を込めて揉み解させていただきます」

 

 声音、態度、目線の全てから濃縮された色気を振りまき、雄の生殖欲求を湧き立たせる。力強く先端を天に突き上げる逸物は触れれば弾けそうなくらいに肥大化し、雌と一つになる瞬間を待っていた。淫裂の奥から卵白のような濁り汁を溢れさせ、玉藻は入り口を開いた体勢のまま脚を広げて腰を下ろしていく。

 

 ぐちゅ、と粘質な水音が触れ合った性器から上がる。両手で男根の位置を調節し、幸福そうに微笑むと玉藻は魅惑のヒップを一息に落とした。ナカが十分すぎるくらいに潤っていたこと、男根が粘液でぬるぬるだったことも相まって二人は深々と繋がり合う。

 

 ぬぶっ、ぬぶぬぶぅ。

 

「あ、あああぁぁぁ」

 

 極悪勃起に膣道を穿たれ、子宮口を打ち上げられた玉藻は偽物の空を映した天井を仰いで歓喜の嬌声を上げる。がに股に開かれた両脚を忙しなく痙攣させ、口端から涎を垂らして内部を満たされた悦びに打ち震えていた。彼女の心情を投影した肉壺は無数の襞を波打たせ、三百六十度全ての方向からペニスを搾り上げる。

 

「入ってるぅ、奥まで入ってるぅ♡ おっきぃ、ふといぃ、かたいぃ、ご主人様のおちんぽ凄過ぎぃ♡」

 

 胎の奥底まで呑み込んだ怒張を蜜壺で食い締める。膣圧をはじき返す岩のような硬さ、鍛えられる鉄のような熱さが生々しい刺激となって玉藻の官能を燃え上がらせた。瞳の奥に獣欲の炎を灯した玉藻はマッサージという建前をかなぐり捨て、愛欲と性欲に突き動かされるがまま真を貪り始める。

 

「ご主人様。ご主人様、ご主人様、ご主人様ぁ♡」

 

 両手を真の腹部に置いて体を支え、狂ったように腰を上下に振りたくる。ぬめり蠢く媚肉で逸物をしごき、揉み潰した。力強く傘を拡げたカリの凶悪な返しに膣の凹凸を抉られる快感に、硬く膨張した亀頭で子宮口を突き上げられる肉悦に神経を焼かれながら玉藻は猛る肉棒を搾り込み、原初の愛情表現に溺れていく。

 

「う、ぉ、ぅ、ぐっぅ」

 

 性器を咥え込まれた真はひたすら歯を食い締めて射精を堪えていた。玉藻の桃尻が弾む度、狭隘な蜜壺に包まれた逸物を電撃が撃ち抜いていく。うねり蠕動する肉襞をペニスに絡みつかせ、蜜液と快楽を滲み込ませていく玉藻の肉壺は魔性の名器だ。内部が緩急をつけて締まり、媚肉を勃起に巻き付けしゃぶり回してくる。本人の意志とは関係なく、鈴口から精液の混じった我慢汁が噴き出ていた。

 

「ご主人様ぁ、もっと、もっと下さいまし。ご主人様のどろどろ孕ませ汁、ご主人様の愛の証を私の孕み袋にたっぷり注いでぇ♡」

 

 獣じみた上下運動に前後左右、円を描くダンスが加わる。前に後ろ、右に左に性器を捏ね繰り回され、溜まっていた快感が狂おしいほどに大きくなっていった。

 

「私だけのご主人様になって下さいまし。私だけを見て、私だけを愛して。私以外の女のことはお忘れください」

 

 肉悦で思考が曇り、判断力も鈍った真に蠱惑的な囁きが届く。声の主は腰を淫らに踊らせながら体を傾け、オイルとザーメンに塗れた乳房を胸板に押し付けた。潰れた豊乳でずりゅずりゅと乳首を撫で回し、両手で真の顔を優しく包んで黄金の双眸で青色の瞳を覗き込む。

 

「そうしていただければ、私は極上の快楽を味わわせて差し上げます。この五体、足の先から耳の毛の先まで全てを用いてご主人様を癒して差し上げます。ありとあらゆる雄の悦びを貴方に……だから、タマモだけのものになって下さい、真様」

 

 甘く艶めかしい吐息を至近距離から浴びせ、真を更に前後不覚に堕としていく。蜜壺で、胸で性感神経を絶えず刺激し、快楽の波で真の理性を壊していった。体の動き一つ一つが容赦なく男を快楽漬けにし、玉藻がどれだけ本気で真を堕としにかかっているかが窺える。そんなにハーレムが嫌なのか。

 

「さぁ、真様。一言仰って下さい。タマモのものになると」

 

 琴を爪弾くような声音で囁き誘う。その声は聞いた男の骨どころか魂すら抜き出してしまう心地良いものだ。音に聞こえし魔性魔貌の美女、玉藻の前。彼女が本気になって堕とせない男がいるだろうか。いや、いない。実際、真も陥落一歩前といった状態だ。しかし、そのあと一歩を玉藻は押し切れなかった。そう、彼女は一つ忘れていたのだ。

 

「やなこった。お前が俺のものになれ」

 

 この男が持つ英霊級の負けん気の強さを。そう言うや真は片腕を玉藻の背中に回し、反対の手で弾む美尻を鷲掴みにする。指の間から尻肉が溢れるほど強く握り、腰を勢い良く突き上げて剛直を淫裂の奥底に捻じ込んだ。

 

「いっ、く、ひゃあぁぁぁ」

 

 亀頭の痛烈な一撃を胎の奥に受け、玉藻は身も心も全て白濁に染め上げられてしまう。体の芯を撃ち抜く快感がさっきまで胸中で渦巻いていた真への独占欲をも焼き払っていった。

 

 目を大きく開き、息を詰まらせ快感に喘ぐ玉藻を全力のピストンが襲う。一瞬、体が浮くほどの衝撃で打ち上げられ、重力に従って真の股間へと落ちる。既に開いていた子宮口に亀頭がこれでもかと嵌り込み、玉藻は悲鳴、というより断末魔の声を上げて全身を震わせた。

 

 震え悶えて絶頂に涙を零す玉藻を激しい腰使いで攻め立てる真。熟れた肉孔が膣襞をむしゃぶりつかせて逸物をしごいてくる感触も堪らないが、腕の中で顔をぐちゃぐちゃにしながらよがりまくる玉藻の姿が何より最高だ。魔貌の美女を己の体一つで啼かせて狂わせる優越感と征服感はどんな美酒にも勝る。燃え上がる興奮に任せて真は滅茶苦茶に玉藻を突き上げた。

 

「あ、やぁ、だめぇ、動いちゃ。タマモがしたいの、にぃ、私がしなきゃ、いけない、んぐ、ぢゅるぅ」

 

 玉藻の独白がキスで奪われる。暴力的に動く下半身とは正反対なたっぷりの愛情を伝えてくる密着感のある動きで舌が玉藻の口内を這い回っていく。優しく舐め上げられ、気持ち良い箇所をくすぐられていく内に玉藻の思考は蕩け、体から力が抜けていった。真を自分だけのモノにしたいという欲求も逆らえない甘い陶酔に溶け落ちていく。

 

「んぅぅ。ちゅぷぅ。ちゃぷ、ちゅろぉ」

 

 弛緩した女体に容赦ないストロークが打ち込まれ、玉藻の性感が極限まで高められていく。舌が絡み合う度、肉棒の圧力を胎の奥に受ける度に感じるオルガズムで玉藻は何度も何度も官能を上り詰めさせた。真の両腕に抱かれた肢体がびくっ、びくっと派手な痙攣を繰り返す。

 

「ぷはぁ。ご主人様、タマモ逝っちゃいますぅ。ご主人様ちんぽでオマンコアクメ来ちゃいますぅ。あ、くる、くるくるぅ♡」

 

「逝け、逝っちまえ!」

 

 喜悦で瞳を爛々と輝かせる玉藻。目尻から大粒の涙を流し、エンストを起こした車のように体をがくがくと弾ませて今までで最大の絶頂を待ちわびた。玉藻の期待に応え、真は一層強く腰を振り立てて男根の抜き差し運動を繰り返す。蠕動する肉襞をカリ首が掻き混ぜ、硬い亀頭が子宮の入り口をノックする。

 

「ああぁぁあ、ひぃいぃぃ、逝く、逝くぅぅぅ♡」

 

 桃色の悲鳴が限界を迎えた牡欲の引き金を引いた。ごりぃ、と子宮口にペニスの先端をめり込ませ、真は玉袋の中で渦巻く欲望を爆発させる。尿道を遡った孕ませ汁が広がる鈴口から奔流となって噴き出し、玉藻の胎内を濁った白に染め上げていった。

 

「くひぃぃぃ♡」

 

 全身に汗を浮かばせた女体が極大のオルガズムでのたうち回り、両腕の拘束を振り解こうとする。真は暴れる玉藻を力の限り抱き締め、艶ヒップを鷲掴んで亀頭を子宮口に押し付けて収まらない雄の滾りを孕み袋に注ぎ込んでいった。法悦の絶唱を響かせ、玉藻は歓喜に媚肉を蠢かせて逸物を搾り子宮で子種を呑み干していく。性器を通して子宮が精液を呑んでいく音が聞こえるようだった。

 

 大量の白濁液を長時間撃ち出していた男根が漸く落ち着いてきた。吐精が治まり、腕の中で強張っていた女体がふにゃりと崩れ落ちる。優しく抱き締めると、のろのろと伸びてきた玉藻の両腕が真の首に絡みついた。髪を撫でれば正に至福、といった緩んだ笑顔が返ってくる。

 

「ご主人様ぁ♡」

 

「可愛いよ、玉藻」

 

 抱き締め合い、口付け合う二人。互いの体液でどろどろになった二人は拭くこともせず、バードキスからディープキスまで色んなキスを気の済むまで続けた。

 

 無論、その後も肌を離すことなく何十回と愛し合ったのは言うまでもない。

 

 

 

 

「まだだぁ! まだ終わらんよ!」

 

 玉藻の前は諦めない。愛しのご主人様を手に入れるその時まで。

 

 頑張れ、玉藻。負けるな、僕らのラブリーフォックス! 何時か彼女の(私欲塗れの)献身が報われる日が来ることを信じて。




 軽いキャラ紹介

『遠野真』
見知らぬ人に対しては人並みの警戒心を抱くが、相手が信頼する知己だと無条件かつ全面的に信じてしまう。その結果、悪巧みをするサーヴァントにホイホイついていって毒牙にかけられるが、最終的には逆に喰い返すタフな男。

『玉藻の前』
真の良妻を自称する腹黒キャスター。召喚された当初から魂レベルで真に惚れ、それからはどうにかして真を自分だけのものにしようと画策する。真と愛し合う前は一夫多妻去勢拳の打ち込みを百回ほどして自分に喝と気合を入れるが、勝率は0パーセントから変わらない。尚、月の聖杯戦争を経験していないifの存在である。月の聖杯戦争を経験していないifの存在である。月の聖杯戦争を経験していないifの存在である。
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