街に戻ったリュウたちはその足で組合に直行した。
店内はちょうど賞金稼ぎたちの祝賀会で盛り上がっており、香ばしいにおいが充満していた。
無事に戻ったラウルたちをみて、歓迎の言葉を浴びせてくる賞金稼ぎもいたが、ここで一悶着起きた。
原因はもちろんリュウである。
血まみれの服のまま歩かせるわけにもいかず、少し大きめの外套を着せていたため、外見は問題なかった。
問題があったのは行動のほうだ。
リュウはカウンターで賞金稼ぎを相手にしている支配人をみつけるや否や、乗り込んで山賊の首の入った包みを突き付けたのだ。
討伐系の依頼は、相手のわかる体の一部を持ち帰り、組合の別室で検分、必要な場合は調査員が現地で依頼が達成されたかを調べて報告することで完了となる。
今回はリュウが山賊の頭領と副頭領を討ち取り首を持ってきたので、ラウルは別室の手配をしてもらっていた。
当然、祝賀会の席で生首の入った包みを披露したのだから、各方面から非難を浴びた。
騒ぎは検分を済ませ別室から出てきたときもおさまらず、怒声を浴びながらの退出となった。
ひと騒動のあと向かったのは装具店だ。
今後討伐系の依頼を受ける可能性があることを店主に伝えると重装備を薦めてきた。
ラウルも重装備がいいと思っていたが、リュウが重く動きにくい重装備を嫌がったため、軽装備を選んだ。
切り替えの早い店主は良さそうな軽装備を薦めてくれたが、リュウは重い動きにくいと注文を付け、結果、店で最軽量の鎧(胸部と腰部のみの薄い装甲の鎧)と腕当て、すね当てを購入した。
祝賀会はリュウの希望で食事の量が多い店が選ばれた。
席につき料理を注文するとまず、死んだ仲間の冥福を祈った。
そして互いのことを話し始めた。
ラウルは積極的に話をした。
これまでにした仕事の話、そのなかであった笑い話などできるだけ楽しい話題を選んだ。
リュウも自身の知っている数少ない笑い話を披露していたが、ここで話題がリュウの戦闘中の動きについてになった。
「武舞?」
「そう。私の故郷の武術なんだ。うまくいえないけど、自分の中の一定の拍子に合わせて動く武術で、拍子は人によって違うんだ。特徴を挙げれば…踊ってるみたいな動きってことかな。」
確かに戦闘中のリュウは舞を舞っているような流れる動きをしていた。
戦闘中であるにもかかわらずラウルはリュウの動きに見とれていた。
山賊の頭も同じことをして命を落としていたが、ラウルが知る由もない。
「自分の中の拍子をみつけるのが難しいんだ。私もまだ自分の拍子をみつけてないし…」
「えっ、そうなの?じゃああの動きは…」
「あれは私の憧れの人の拍子なんだ。その人の武舞はとても美しくて、私稽古中なのにいっつも見とれてた!」
「それはすごい人だね。一度会ってみたいよ。」
その一言を聞くと、リュウは顔を暗くしてつぶやいた。
「もう会えないんだ…数年前に死んじゃったの」
自分の失言に気付いたラウルは慌てて謝った。
「ごめん、つらいことを思い出させちゃったね。」
「ううん、大丈夫。とにかくすごい人だったんだ。今の私の目標であって道しるべ!」
それから他愛のない話を続けて、ふと今後のことをどうするか話し合った。
リュウはこのままこの街で賞金稼ぎ、ラウルは自身の村に帰り、迷惑をかけた親に謝罪し村のためにできることをするという。
「今回のことで自分が賞金稼ぎに向いてないことがわかった。リュウは僕の命の恩人だ。本当にありがとう。困ったことがあったらいつでも村に来てくれ。僕にできることがあれば何でもする。」
「私も命を助けてもらったからいいよ。お互い貸し借りなしってことで。」
夜も遅くなってきたので、2人はラウルの部屋に戻ることにした。
――深夜――
なかなか寝付けないラウルは寝息をたてているリュウをみる。
光るような白髪、整った顔立ち、残念な胸、くびれた腰、ぷりっとした尻。
今着ている寝間着の上からでも想像できる。
元奴隷といっていたが、刻印はどこにあるのか。
よくみると左上腕の皮膚の色が違う。
なにか切ったような傷もある。
「どうしたの?眠れない?」
眠っていると思った相手の突然の質問にラウルは飛び上がった。
いつの間にか目を覚ましていたリュウがラウルの目をじっとみつめている。
「ちょっと寝つきが悪いだけさ。」
そういって身体をそむけ、眠るために目を閉じた。
しばらくじっとしていると、ふいに温かいなにかが身体を覆った。
「じゃあ眠れるまで一緒にいてあげる。」
目を開けると、リュウがラウルの布団に入り込み身体を寄せていた。
必然的に男の下半身に血液がまわりはじめる。
なんとか落ち着かせようと別のことを考えるが効果はなかった。
そうこうしているうちにリュウも下半身の異常事態に気が付いた。
「すまん、どうにもならない。」
情けないとは思ったがラウルは素直に白状した。
するとリュウは顔を赤くしながら、固くなる肉棒に触れる。
「私がこうしちゃったんだね。責任とらなきゃ。」
そういうと布団にもぐりこみ、苦しそうな肉棒を口に含んだ。
口内の温かさにラウルがうめく。
リュウは唇を熱くなっている棒に絡み付け、ゆっくりと上下に動かす。
やわらかな舌がラウルの感じる部分を執拗に責めてくる。
ラウルが快感に耐えるようにうめくと、我慢するなというように上下運動が激しくなる。
唾液が絡むことで唇が滑らかになり、淫らな音をたてて口が上下する。
そのたびに隙間から唾液が溢れ、肉棒だけでなく下腹部も濡らしていく。
「もう…我慢できない。」
ラウルの言葉を聞き、リュウはさらに動きを激しくする。
口内の温もりと唇の柔らかさ、そして激しい上下運動の刺激がラウルを限界に導いた。
「射精る!」
熱い粘液が迸る。
リュウは動きを止め、荒れ狂う白い濁流を口内で受け止めた。