翌朝。準決勝1試合、俺vs万条目の試合が開始される日(ちなみに明後日の日程はもう1試合の準決勝戦である響先生vsレジー・マッケンジーと決勝戦だ)。俺はこれまでのスケジュールとは違って1試合であるため、準決勝まで予定にゆとりがあることを利用して、旧校舎に設置したモニタールームで島の様子を見守っていた。ホットチョコレートを飲みつつ、俺はゆっくりとこれまでの映像に目を通していった。すると、リアルタイムの絵増で興味ぶかい映像があった。その映像に映し出されている光景をこの目で見ようと、コップに残されたドリンクを飲み干し、笑みを浮かべて部屋を後にした。
目的地に着くと映像から予測できた結果が待っていた。アメリカ・アカデミアの学生が倒れていたのである。それはアモン・ガラムとオースチン・オブライエンだった。二人は気を失い倒れているようだったので、医療機関によって推奨されている方法でこの事態に対応することにした。つまり、救けを呼び、その間に呼吸をしているかを確認し、呼吸をしているのがわかったので二人の耳元に近寄って名前を呼び掛け、体にあまり触らずにおく。この二人は闇のデュエルに、マッケンジーとのデュエルに負けたためにこうなったのであった。この二人はレジー・マッケンジー、そしてマッケンジー校長に敗北したためにこのような状態になったのだった。二人は敗北すると、気を失い、そしてカードを奪われた。そのカードはプラネット・シリーズのだった。
『The blazing MARS』
効果モンスター ☆8 炎属性 炎族
攻撃力2600 守備力 2200
「The blazing MARS」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、 このカード以外の自分の墓地のモンスター3体を除外して発動できる。 このカードを特殊召喚する。 この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズ1に、このカード以外の自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送って発動できる。 墓地へ送ったモンスターの数×500ダメージを相手に与える。
『The Despair URANUS』
効果モンスター ☆8 光属性 岩石族
攻撃力2900 守備力 2300
①:自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、 このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。 相手はカードの種類(永続魔法・永続罠)を宣言する。 自分はデッキから宣言した種類のカード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
②:このカードの攻撃力は、自分フィールドの 表側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない。
「・・・誰だ?」
「僕だ。」
「・・・なんだ、お前か・・・?」
誰かが見つめている気がしたので、俺は視線を向けてくる方に声をかけた。すると、そこにいたのは、エド・フェニックスだった。しかし、目が飛んでいた。
「お前、その眼どうしたんだ?明らかにおかしいぞ。(まあ、大体想像はつくが。)」
「はは、そんなことはどうでもいいじゃないか。それよりもデュエルをしてくれないか?予選のときにお前は僕の挑戦を受けるといったんだ。だから、受けてくれよ。小南遊?ちょうど、良いカードも手に入ったことだし。」
そして、エドは俺の予想通りのカード、プラネット・シリーズの1枚である『The grand JUPITER』をみせ、奇妙な笑みを浮かべていた。
『The grand JUPITER』
効果モンスター ☆8 闇属性 戦士族
攻撃力2500 守備力 2000
①:1ターンに1度、手札を2枚捨て、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
②:このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
③:自分・相手のエンドフェイズに、 このカードの効果で装備したモンスターカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
「・・・いいだろう。正々堂々と戦ってやろう。」
「それじゃあ、始めようか。」
『デュエル!!』
「僕の先攻だ。僕はカードを1枚伏せて、『手札抹殺』を発動。互いに手札をすべて捨て捨てたのと同じ枚数分ドローする。」
「・・・・・・」
手札を交換し、デュエルディスクの墓地確認機能を使ってエドの捨てたカードを確認した。『神の宣告』、『D3(ディーキュービック)』、『The grand JUPITER』だった。・・・・・・。
「続けて伏せておいた『死者蘇生』を発動。『手札抹殺』で墓地に送った『The grand JUPITER』を蘇生する。これでターンエンドだ。」
「・・・おい、ほんとにそれでいいのか。」
「そうだ。どうかしたのか。」
「・・・ところで質問だが、『The grand JUPITER』の代わりにデッキから抜いたカードはなんだ?」
「『D-HERO Bloo-D』だが、それがどうかしたのか?」
「(交換しなれば、『D-HERO Bloo-D』と『神の宣告』という布陣ができたんじゃないか。そうでなくてもプラネットシリーズは今日の環境では明らかに・・・)いやなんでもない。さっさとおわらせよう。」
俺はため息をつくといつものように『理不尽な(カードパワーの)暴力』を決行した。そして、その暴力を終えるとこれまたため息をついてこういってやった。
「・・・少しはデッキ構築について考えようぜ?『1:1交換』とか『汎用性』とか。・・・まあ、これはこの物語に出てくるやつすべてに言えることだが。」
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やってきた保健室の先生でもある鮎川恵美と警備員のタイラー姉妹に「3人が倒れているのを偶然見つけた。」といってこの場を離れて、デュエル場へと向かった。デュエル場にはすでに万条目がいた。万条目はこちらをしっかりと見据えて、こういった。「あいつらは『精霊』を狙っているようだ」と。そしてこうも付け加えた。「お前は大丈夫か?」と。それに対して俺はこう答えた。「俺が負けると思うのか?」と。すると、万条目は好戦的な目をつくってこういった。
「そうだったな。お前は『強い』。」
「ああ。」
「だが、それが絶対の強さではないことを証明してやる。」
「・・・俺に負けたくせによく言うね。デッキも俺が編集してやったのに。」
「都合が悪いことを言うな!!」
「へいへい。」
そして、デュエルがはじまった。相手はガチ【征竜】である。・・・・・・正直、先行を取らないと少々まずい気がする。そのため、断固として先行を。
「俺のターンドロー!」
まずい、考えこんでいるうちに先行が!!い、いやまだだ。【征竜】とはいえ、手札が奇跡的に、そうサイコロの6の目が10回ぐらい連続して出るぐらい奇跡的に、手札事故を起こしてくれれば。
「手札から永続魔法『未来融合-フューチャー・フュージョン』を発動。」
「全然事故ってない!!」
「ふふ。チェーンはあるか?」
「ちょっと待て今手札を確認する。・・・よっしゃ!手札から『幽鬼うさぎ』を捨てて、『未来融合-フューチャー・フュージョン』を破壊する!」
「む、それじゃあ『苦渋の選択』を発動。四征竜と『エクリプス・ワイバーン』を選択する。さあ、選べ!!」
「・・・このなかじゃあ、『エクリプス・ワイバーン』一択だろ。(『エクリプス・ワイバーン』を選ばなかったら万条目の精霊である『光と闇の竜』が手札に来て、状況によったら出されるからな。主に『幻獣機ドラゴサック』とかで。・・・まあ、仔征竜が入っているからなにを選んでも結局は同じことだと思うが・・・)
冷ややかに俺は万条目を見つめた。万条目はそれにかまわずにターンを進めていった。
「ならば俺は四征竜を墓地に送り、『エクリプス・ワイバーン』を手札に加える。墓地の『巌征竜-レドックス』と『瀑征竜-タイダル』を除外して墓地から『焔征竜-ブラスター』を特殊召喚・・・」
「チェーンして、『D.D.クロウ』。『焔征竜-ブラスター』を除外する。」
「・・・『巌征竜-レドックス』と『瀑征竜-タイダル』の効果でそれぞれ『地征竜-リアクタン』と『水征竜-ストリーム』を手札に加える。『水征竜-ストリーム』と『エクリプス・ワイバーン』を墓地に送って『水征竜-ストリーム』の効果により『瀑征竜-タイダル』を特殊召喚。」
「あ、ストリームの効果にチェーンして『増G』で」
「・・・・・・『エクリプス・ワイバーン』の効果によって『光と闇の竜』を除外。『遺言状』を発動。デッキから『幻木龍』を特殊召喚。『幻木龍』は自身の効果によって『瀑征竜-タイダル』と同じレベル、つまり7になる。さらに『水征竜-ストリーム』と『エクリプス・ワイバーン』を除外して手札から『嵐征竜-テンペスト』を特殊召喚。『エクリプス・ワイバーン』が除外されたことにより『光と闇の竜』を手札に加える。『嵐征竜-テンペスト』と『幻木龍』でオーバーレイランク7『幻獣機ドラゴサック』。守備表示だ。オーバーレイユニットを1つ使用し、『幻獣機ドラゴサック』の効果を発動。トークンを2体・・・」
「チェーンしてヴェーラーで・・・」
「おい!手札誘発をなんでそんなに握ってるんだ!」
「さあ・・・」
「チッ!まあいい。『増殖するG』を撃たれた以上、これ以上の展開は避けるべきか。」
「(それは4枚もドローさせてから言っていい言葉ではないだろ・・・)」
「『幻獣機ドラゴサック』と『瀑征竜-タイダル』をリリースしてこい!俺の相棒『光と闇の竜』!これでターンエンドだ。さあ、お前のターンだ。」
ターンエンドを宣言した後、万条目の他の精霊であるおジャマ3兄弟が騒ぎ出した。・・・あの様子をみるにアイツらのうち何かが手札に来ているのだろう。万条目を攻略してデッキを編集した際にアイツらを抜くことができなかったことがここにきてプラスに働いているな。
万条目LP4000 手札2枚(『地征竜-リアクタン』、おジャマ3兄弟のどれか)
場:『光と闇の竜』(攻撃力2800)
「俺のターン。ドロー。・・・よし。手札の『BF-暁のシロッコ』をコストに『ダーク・グレファー』を特殊召喚。効果で『BF-大旆のヴァーユ』(原作効果)をコストに効果発動。」
「・・・『光と闇の竜』の攻守を500下げて無効にする。」
「だが、それは強制効果だ。もう結末は見えてるよな?」
「クッ!」
万条目は苦々しい表情をつくった。『BF-大旆のヴァーユ』(原作効果)はこのカードと墓地のモンスターを除外することでシンクロ召喚できる。ここで重要なのは除外は「コスト」ではなく、「効果」であるということだ。つまり、『光と闇の竜』で無効にできなくなるまで攻守を下げることができる。実際にそうした。
『光と闇の竜』(攻撃力2800→2300→1800→1300→800)
「・・・そして俺は『BF-大旆のヴァーユ』と『BF-暁のシロッコ』を除外して『BF-星影のノートゥング』をシンクロ召喚。効果で万条目に800ダメ。そして『光と闇の竜』の攻守を800下げる。そして『BF-星影のノートゥング』で攻撃。」
「だが、『光と闇の竜』には自分の場のカードを全て破壊する代わりにモンスターを1体蘇生する効果が・・・!」
「気付いたようだな。『BF-月影のカルート』を捨てて攻撃力を1400ポイントアップさせる。これで俺の勝ちだな。」
『BF-星影のノートゥング』攻撃力2400→3800
万条目LP3200→-600
終わってみれば手札誘発によって手にできた勝利だった。
試合後に万条目と会話をして、互いの健闘をたたえ合った後この場を後にした。今日は誰を抱こうか、そしてどうやって攻略していこうかを考えながら。