大会が開始してから2時間ほどたった。俺は一旦休憩することにした。デュエルは順調に進んでいた。なにしろ俺は世界を救った英雄であり、その英雄とデュエルしてみたいと考える人間が多いからだった。そのため、勝敗は無関係と考える人間が多いので簡単に勝ち星と試合数、勝率を調達できたのである。まあ、その代わりにヴァンガードの初期の櫂くんのように本当の勝負ができないという不満を抱えることになったわけだが。
そばにあったベンチに腰かけて、トメさんに作ってもらった弁当を広げた。そしてそれを食べながら、その不満を紛らわせるためにこの大会における数少ない本気のデュエルおにぎりを食べながら思い出していた。
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「ようやくあったな。小南遊。あのときの借り今返させてもらう!!」
「・・・いいぜ、やろうか。」
皇帝こと丸藤亮の提案を受け入れて俺たちはデュエルすることにした。ちなみに丸藤の言う借りとは宇佐美彰子の攻略をする際、先行ワンターンキルをしでかしたことを意味する。
「あのとき俺は自分の傲慢さを思い知らされた。だが、今は違う。あのときから成長した俺の力をみせてやる!!」
「みせてみろや!!」
『デュエル!!』
「今回は先行は俺がもらう!!」
「・・・どうぞ。」
サイバー流という後攻有利なデッキが先行とるとか嫌な予感しかしないんだが、まあいい。このデュエルに負けてもまだ時間はあるし。
俺の返答を聞くと帝王は嗜虐的な笑みを浮かべた。え、選択肢間違った?そう思う間もなく、帝王はターンを進めた。ちなみにルールはマスタールール3。つまりシンクロ、エクシーズ、ペンデュラム等あり、ただしライフは4000というどう考えてもワンキルする気満々のルールである。
「俺のターン!!『天使の施し』を発動し、デッキからカードを3枚ドローし、2枚を捨てる。『強欲な壺』を発動し、デッキからカードを2枚ドローする。フィールド魔法『ブラック・ガーデン』を発動!! 続けて『サイバー・ドラゴン・コア』を召喚。召喚成功時、『ブラック・ガーデン』の効果が発動するがそれにチェーンして『サイバー・ドラゴン・コア』の効果を発動する。チェーンはあるか?」
「いや、ない。」
「それでは効果解決だ。まずチェーン2の『サイバー・ドラゴン・コア』の効果によりデッキから『サイバー・リペア・プラント』を手札に加える。チェーン1『ブラック・ガーデン』の効果により『サイバー・ドラゴン・コア』の攻撃力は半分になり、お前の場に攻撃力800のローズトークンが特殊召喚される。」
『サイバー・ドラゴン・コア』攻撃力400→200
『天使の施し』(通常魔法)
自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる。
『強欲な壺』(通常魔法)
デッキからカードを2枚ドローする。
『ブラック・ガーデン』(フィールド魔法)
「ブラック・ガーデン」の効果以外の方法でモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力を半分にし、そのモンスターのコントローラーから見て相手のフィールド上に「ローズ・トークン」(植物族・闇・星2・攻/守800)1体を攻撃表示で特殊召喚する。また、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードとフィールド上の植物族モンスターを全て破壊し、自分の墓地からこのカードの効果で破壊したモンスターの攻撃力の合計と同じ攻撃力のモンスター1体を選択して特殊召喚する。
『サイバー・ドラゴン・コア』
効果モンスター ☆2 光属性 機械族
攻撃力400 守備力 1500
このカードが召喚に成功した時、デッキから「サイバー」または「サイバネティック」と名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える。また、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「サイバー・ドラゴン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。「サイバー・ドラゴン・コア」の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
「速攻魔法『サイクロン』。『ブラック・ガーデン』を破壊する。続けて『サイバー・ドラゴン・コア』を墓地に送り『トランスターン』を発動し、デッキから『プロト・サイバー・ドラゴン』を特殊召喚。特殊召喚成功時に『地獄の暴走召喚』を発動し、互いに場に出ているのと同盟モンスターを可能な限り特殊召喚する。ちなみに『プロト・サイバー・ドラゴン』はフィールド上では『サイバー・ドラゴン』として扱うので特殊召喚するのは『サイバー・ドラゴン』になる。俺はデッキから『サイバー・ドラゴン』2体と墓地の『サイバー・ドラゴン』扱いの『サイバー・ドラゴン・コア』と『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』を特殊召喚。」
うわあ、うようよときた。
『サイクロン』(速攻魔法)
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
『トランスターン』(通常魔法)
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を墓地へ送って発動できる。墓地へ送ったモンスターと種族・属性が同じでレベルが1つ高いモンスター1体をデッキから特殊召喚する。「トランスターン」は1ターンに1枚しか発動できない。
『プロト・サイバー・ドラゴン』
効果モンスター ☆3 光属性 機械族
攻撃力1100 守備力 600
このカードのカード名は、フィールド上に表側表示で存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
『サイバー・ドラゴン』
効果モンスター ☆5 光属性 機械族
攻撃力2100 守備力 1600
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』
効果モンスター ☆4 光属性 機械族
攻撃力1500 守備力 1000
このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップの間、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。このカードのカード名はエンドフェイズ時まで「サイバー・ドラゴン」として扱う。また、このカードのカード名は、墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う。
「カードを1枚伏せて『天よりの宝札』(原作効果)を発動!互いにデッキから6枚になるようにドローする。続けて『パワー・ボンド』を発動し、場の『サイバー・ドラゴン』と『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』、『プロト・サイバー・ドラゴン』を融合し、『サイバー・エンド・ドラゴン』を特殊召喚する。」
「いきなり攻撃力8000か!」
『天よりの宝札』(通常魔法・原作効果)
互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにドローする。
『パワー・ボンド』(通常魔法)
自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、機械族のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は、その元々の攻撃力分アップする。このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、自分はこのカードの効果でアップした数値分のダメージを受ける。
『サイバー・エンド・ドラゴン』
融合・効果モンスター ☆10 光属性 機械族
攻撃力4000 守備力 2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
「続けて伏せていた『サイバー・リペア・プラント』を発動。デッキから『サイバー・エルニダン』を手札に加え、墓地から『サイバー・ドラゴン』をデッキに戻す。そして『機械複製術』を発動し、デッキから『サイバー・ドラゴン』2体を特殊召喚。『サイバー・ドラゴン』2体でオーバーレイ『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』。さらに『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』でオーバーレイネットワークを再構築!サイバー流の進化!!ランク6『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!!」
「・・・・・・うわぁ。」
『サイバー・リペア・プラント』(通常魔法)
自分の墓地に「サイバー・ドラゴン」が存在する場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。自分の墓地に「サイバー・ドラゴン」が3体以上存在する場合、両方を選択できる。「サイバー・リペア・プラント」は1ターンに1枚しか発動できない。
●デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。
●自分の墓地の機械族・光属性モンスター1体を選択してデッキに戻す。
『機械複製術』(通常魔法)
(1):自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する。
『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』
エクシーズ・効果モンスター ★6 光属性 機械族
攻撃力2100 守備力 1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
「『二重召喚』を発動。このターン通常召喚を2回行える。しかし、その前に俺はライフポイントを1000支払い、『簡易融合』を発動。『重装機甲パンツァードラゴン』を特殊召喚。『重装機甲パンツァードラゴン』と『サイバー・ドラゴン』をオーバーレイ!星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク5!2体目の『セイクリッド・プレアデス』!。『二重召喚』で増えた召喚権を使用して『サイバー・ドラゴン・ドライ』を召喚。効果で俺の場の「サイバードラゴン」のレベルを全て5にする。レベル5になった『サイバー・ドラゴン・ドライ』と『サイバー・ドラゴン・コア』でオーバーレイ。星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク5!2体目の『セイクリッド・プレアデス』!エンドフェイズに『パワー・ボンド』のデメリットが発生するが『ハネワタ』を捨てることでこのターンの効果ダメージを0にする。これで俺はターンエンドだ。」
丸藤亮LP3000 手札1枚(『サイバー・エルニダン』)
場:『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』、『サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃力8000)、『セイクリッド・プレアデス』×2
『二重召喚』(通常魔法)
このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。
『簡易融合』(通常魔法)
「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。
『重装機甲パンツァードラゴン』
融合・効果モンスター ☆5 光属性 機械族
攻撃力1000 守備力 2600
機械族モンスター+ドラゴン族モンスター
(1):このカードが破壊され墓地へ送られた場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
『セイクリッド・プレアデス』
エクシーズ・効果モンスター ★5 光属性 戦士族
攻撃力2500 守備力 1500
光属性レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
『サイバー・ドラゴン・ドライ』
効果モンスター ☆4 光属性 機械族
攻撃力1800 守備力800
このカードが召喚に成功した時、自分フィールド上の全ての「サイバー・ドラゴン」のレベルを5にできる。この効果を発動するターン、自分は機械族以外のモンスターを特殊召喚できない。また、このカードが除外された場合、自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」1体を選択して発動できる。選択したモンスターはこのターン、戦闘及びカードの効果では破壊されない。このカードのカード名は、フィールド上・墓地に存在する限り「サイバー・ドラゴン」として扱う
『ハネワタ』
効果モンスター・チューナー ☆1 光属性 天使族
攻撃力200 守備力 300
このカードを手札から捨てて発動できる。このターン自分が受ける効果ダメージを0にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
俺はこの状況をみて笑った。丸藤は不思議そうに尋ねた。
「なにがおかしい?」
「だってこんな状況に陥るのってほぼ初めてだからさ。面白いんだ。」
「面白い?」
「そう、ここから大逆転することが!」
そう言って俺はカードを切り出した。
「魔法カード『超融合』発動!」
「何!?」
『超融合』(速攻魔法)
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
ちなみにこの世界のリミットレギュレーションは禁止カードが『ダーク・キメラ』、『剣竜』、『闇晦ましの城』。制限カードがカードを『狩る死神』、『闇魔界の覇王』。準制限カードが『バロックス』、『SNo.39 希望皇ホープONE』だけだ。つまり、エラッタ前の効果も、アニメなどのオリジナルカードも、現実で猛威を振るったカードも自由に使用することができるというわけだ。
「手札1枚をコストに『セイクリッド・プレアデス』2体を融合!『旧神ノーデン』を融合召喚!融合召喚時、効果発動!墓地に送った『シャインエンジェル』を特殊召喚する!」
「『超融合』で『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』を巻き込まなかった・・・。ならば『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』の効果を発動し、無効にする!」
「いいだろう。続けて相手の場にモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しないことにより、『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚!」
「なるほど、そういうことか。」
「わかってくれたなら結構!俺の場の『サイバー・ドラゴン』とお前の場の『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』、『サイバー・エンド・ドラゴン』を墓地に送り『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』を特殊召喚!」
『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』
融合・効果モンスター ☆8 闇属性 機械族
攻撃力0 守備力 0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このカードは融合素材モンスターとして使用する事はできない。自分・相手フィールド上の上記のカードを墓地へ送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」魔法カードは必要としない)。このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000ポイントになる。
「『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』は3体融合のため攻撃力は3000だ。バトルフェイズ!『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』でダイレクトアタック!ダメージステップに『リミッター解除』を発動し、攻撃力を倍にする!」
『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』攻撃力3000→6000
『リミッター解除』(速攻魔法)
(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。
「いいデュエルだったぜ。帝王。」
「よせ、お世辞はいい。」
「まあ、とにかくお前の健闘をたたえてこれをやるよ。ほれ。」
そうしてカードを渡すと俺はその場を後にした。
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味噌汁を飲み終え、回想を終えた。そして別のデュエルの回想を行うことにした。
「そして、こんなデュエルもあったな。今思うと笑いしか出ないが。」
卵焼きを咀嚼しながら思いをはせる。自然と顔がほころんでいくのがわかった。
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帝王と別れてから何戦かした後、俺の攻略したキャラである天上院明日香の兄である天上院吹雪にであった。
「明日香が随分とお世話になっているようじゃないか!小南遊君!!」
「・・・まあ、そうですね。天上院吹雪さん。いえ、『お義兄さん』とお呼びすればよろしいですか?」
「ははっ!!まだ君のことを『義弟』と認めたわけじゃないからいいよ!!僕のことはフブキングと呼んでくれ!!」
「わかりました。フブキング『お義兄さん』。」
「うん。君は慇懃無礼だね。」
笑顔で『お義兄さん』は笑いかけてきた。
「いやいやフブキング『お義兄さん』ほどではありませんよ。」
俺も笑顔で『お義兄さん』に笑顔を向けた。
こうした笑い合いはしばらく続いた。
しびれを切らしたのか、『お義兄さん』はため息をひとつついて語りかけてきた。
「もういいよ。そろそろはじめよう。君が明日香にふさわしいかどうかを決めるデュエルをね!」
『デュエル!!』
「まずは俺のターンから。俺はカードを2枚伏せてモンスターをセットしてターンエンド。」
「僕のターン!ドロー!手札から『古のルール』を発動。来てくれ僕の相棒!『真紅眼の黒竜』!」
きたか。天上院吹雪の相棒。そういや、セブンスターズとの戦いでも対面したっけ。
そんなことを思っているとプレイを彼は続けた。
「手札から魔法カードを発動!『黒炎弾』!これで君に2400ポイントのダメージだ!」
「あ~~」
「?どうしたんだい?」
「その、なんというかごめんなさい。」
「へ?」
「リバースカードオープン『精霊の鏡』!この効果で『黒炎弾』はあなたが受けます。」
「な!なんだってぇ!!」
「ぐっ!だが、まだ僕のターンは続いている。」
「いえ、これで終わりです。」
「え?」
「リバースカードオープン『破壊輪』。これで『真紅眼の黒竜』は破壊され、お互いに2400ポイントのダメージを受けます。これで終わりですね。」
そして、爆発が起こった。そして、爆風が収まったときに立っていたのは俺一人だけだった。
こうして俺は明日香と付き合うことを晴れて認められることになったのだった。
『古のルール』(通常魔法)
手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
『真紅眼の黒竜』
通常モンスター ☆7 闇属性 ドラゴン族
攻撃力2400 守備力 2000
真紅の眼を持つ黒竜。怒りの黒き炎はその眼に映る者全てを焼き尽くす。
『黒炎弾』(通常魔法)
このカードを発動するターン、「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。
(1):自分のモンスターゾーンの「真紅眼の黒竜」1体を対象として発動できる。その「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
『精霊の鏡』(通常罠)
プレイヤー1人を対象とする魔法の効果を別のプレイヤーに移し替える。
『破壊輪』(通常罠)
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。
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「サラは天上院の態度の代わりようをみて、随分軽蔑の目をむけてたな。まあ、明日香との関係を認めた証拠にペンダントの残り半分をもらったんだからよしとするか。」
サラと出会った際にもらった半分しかないペンダントがきちんとした形になったのをみてそう思った。
「そしてもうひとり。」
食後の暖かいお茶を飲みながら、さっきしたばかりのデュエルを思い出していた。
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「君が小南遊か。さあ、僕とデュエルだ!!」
「・・・いまいち理屈がよくわからないんだが。」
俺はプロデュエリストでアメリカアカデミアの生徒であるエド・フェニックスに問いかけた。
「なに、簡単なことだ。お前がカイザー丸藤亮、フブキング天上院吹雪に勝ったからだ。僕が今まで一度も勝ったことがない二人に・・・」
「・・・なるほど、それで俺に勝って自分が二人よりも上の存在であることを証明したいと?」
「その通りだ。さあ、ディスクを構えろ、小南遊!!」
俺はやれやれと肩をすくめてディスクを構えた。
『デュエル!』
「挑戦されたのは俺だ。俺が先行でいいな?」
「ああ、かまわない。」
自信満々にエドはそういった。俺はその様子をみて笑いをこらえた。俺に先行を与えるということが何を意味するのか、たっぷりと教えてやらないとな。
「俺のターン。『強欲な壺』発動。デッキから2枚ドロー。さらに『天使の施し』発動。デッキからカードを3枚ドローして2枚を捨てる。2枚目の『天使の施し』カードを3枚ドローして2枚を捨てる。『強欲な壺』で2枚ドローし、『成金ゴブリン』を発動。相手のライフを1000ポイント回復させる代わりにデッキからカードを1枚ドローする。」
「?僕のライフを回復させた上にそんなに手札交換をして何がしたいんだ?」
「おい。お前馬鹿だろ。」
「なんだと!?」
「手札交換と墓地肥やし。この2つの重要性はいまどき、誰でも知ってるぜ。その証拠を見せてやる。手札から『バンデット-盗賊-』発動。お前の手札を確認し、1枚手札を奪い取る。」
「なんだと?」
「さあ、手札をみせろ。」
「くっ!」
「それじゃあ。『融合』をもらうぜ。続けて永続魔法『名前抹消』。相手の手札のカードを宣言して当たった場合、お前はそのカードを捨てる。代わりに外れたら俺は1000ポイントのダメージを受けるがな。しかし、俺が外すことはありえない。なぜなら・・・」
「・・・『バンデット-盗賊-』の効果で僕の手札を確認しているから。」
「そういうことだ。というわけで俺は『デステニー・ドロー』、『D-HERO ダイヤモンドガイ』、『D-HEROダイナマイトガイ』、『強欲な壺』を宣言する。というわけで手札を全て捨てろ。」
「グッ!」
『バンデット-盗賊-』(魔法カード・漫画遊戯王原作オリジナルカード)
相手プレイヤーの手札を見てカードを1枚奪うことができる!
『名前抹消』(永続魔法・漫画遊戯王5dsオリジナルカード)
相手手札のカードを宣言し当たった時そのカードを捨てる それがはずれた場合、自分は1000のダメージを受ける
エドは悔しそうな表情で手札を墓地へと送った。
「続けて『天変地異』を発動し、互いのデッキを裏返す。カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
小南遊 LP4000 手札5枚
「僕のターン。ドロー。」
「ドローフェイズに『目殺』を発動。相手のドローしたカードを宣言し、あたっていれば相手はそのカードを捨てる。」
「なに?ということは?」
「そう、『天変地異』でお前のデッキが裏返っている以上、俺が外すことはありえない。俺が宣言するのは『終わりの始まり』。」
俺は一切の容赦をせず、デッキの一番上に置かれているカードを宣言した。
『天変地異』(永続魔法)
このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。
『目殺』(永続トラップ・漫画遊戯王5dsオリジナルカード)
相手のドローしたカードの名前を当てる。当たった場合そのカードを捨てさせそのターンの攻撃を封じる 外れた場合相手はカードを1枚ドローする
「・・・・・・ターンエンド。」
エドは黙々とカードを捨て、下をみた。その様子はもう勝負をあきらめているようだった。まあ、もうすでに決着は99.9999%以上はついているのだが、その様子は俺に挑戦してきたときとは比べ物にならなかった。俺はその様子に少々、不快感を覚えた。そのため、少し挑発をすることにした。
「まあ、なんだな。これでプロがたいしたことがないということが証明されたな。」
「・・・・・・・」
「そして、【D-HERO】がたいしたことないということもまた、証明されたな。」
「・・・・・!!」
「お前も【D-HERO】じゃなく、【E-HERO】にしろよ。そうすれば少しは強く・・・」
「違う!!」
エドは確固たる信念を持ったまなざしを俺に向けていった。
「デュエルに負けたのは僕が弱かったからだ。断じて【D-HERO】が弱かったからじゃない!!」
「そうか。なら、証明してみろよ。」
「え?」
「いつでも挑戦を受けてやるから、俺に勝ってそのことを証明してみろよ。」
「・・・ああ、もちろんだ。」
そういうと、そっぽを向いた。こんなところはツァン。ディレそっくりだ。
「・・・まだ、決着はついてないんだから一応、決着をつけようぜ。」
そうして俺たちは消化試合というべきターンを過ごしていった。俺が適当に召喚したモンスターでエドにダイレクトアタックを続けることが延々と繰り返された。最後は一部のコアなデュエリストたちから人気があるモリンフェン様こと、『モリンフェン』の一撃でトドメを刺した。ちなみにこの世界でもその強さは知れ渡っているようで、決着がつくとエドは崩れ落ちて「『モリンフェン』でやられた。赦してくれ、父さん。」とつぶやいた。
『モリンフェン』
通常モンスター ☆5 闇属性 悪魔族
攻撃力1550 守備力1300
長い腕とかぎづめが特徴の奇妙な姿をした悪魔。
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「さてと、それじゃあ、デュエルを再開しますか。」
弁当箱をしまうと俺は島を回ることを続けた。しばらくして俺はお嬢様にであった。お嬢様の名は海野幸子という。
「あら?庶民こと小南遊。ここに居ましたの?」
「その庶民って言葉を止めてくださいませんかねえ。海野幸子お嬢様。」
「あら?それじゃあ、小南遊こと庶民と呼び換えてさしあげますわ。」
「・・・そうですか。ありがとうございます。幸子(さちこ)お嬢様。」
「幸子じゃありませんわ!幸子(ゆきこ)です!!」
「ああ、そうでしたね。ついうっかり。」
「~~!!まったく、これだから庶民は!!」
「人を庶民って呼ぶあなたもたいがいだと思いますけどね。」
「っデュエル!デュエルしなさい!庶民!!今日こそ、私の実力思い知らせて差し上げますわ!!」
「へいへい、はいはい。」
「もっと、うれしそうになさい!!」
「はーい!!」
「このっ!」
「まあまあ、そう青筋を立てずに。始めましょうよ。」
「・・・ええ!そうね!!」
かくして俺はお嬢様とデュエルをすることになったのだった。