パーティーが終わると、俺たちはマンションに帰った。もう、真夜中だった。マンションの俺の部屋に入り、「ふうっ」とため息を一つついた。そうしてから、彼女をみた。彼女は戸惑いと興奮をみせていた。おそらく、初めて友達の家に泊まることになるからだろうと思った。彼女を落ち着かせようと思い、声をかけた。
「何か飲む?」
「・・・ええ、お願いしますわ!」
「なにがいい?」
「なんでも!あなたが飲まれるものと同じものでお願いします!」
「そう・・・。」
彼女の言葉は聞き手の理解力によってはもう一度、尋ね直されそうだと思った。しかし、俺は彼女の意図を理解できたので、コップを2つとコーラを持ってきた。コップには氷をたっぷりと入れておいた。コップを机の上におき、その上から、黒い液体をゆっくりと注いだ。シュワッシュワッと炭酸特有の音が鳴りながら、コップが満たされた。コップを手に取るととても冷たかった。日が暮れても暑さが残っている今日のような日にはピッタリだった。
「はい。どうぞ。」
「どうも。ありがとうございます。」
目をぱちくりさせて彼女はコーラを受け取った。その様子に少々の違和感を感じながらも気にせず、コーラを口に含んだ。とてもよく冷えていて、のどごしがとてもよくおいしかった。
「おいしいよ。氷が溶けてしまって味が薄くなるまえに飲んだ方がいい。」
「っ!ええっ!いただきます!・・・・・・けほごほけほっ・・・。」
・・・・・・正直、自分が見ているものをみて驚いた。
「・・・なあ、幸子ってさあ。コーラ飲むのはじめて?」
「・・・いやいや、いやそんなことは・・・」
「・・・・・・・・・」
「ええと、その・・・はい・・・。はじめてです。はい・・・。」
「そっか。ごめんね。じゃあ、コーヒーはだいじょうぶ?」
「ええ、それなら・・・」
「じゃあ、アイスコーヒーで口直ししようか。といっても缶コーヒーだけど・・・。」
缶コーヒーを冷蔵庫から取り出してみせ、笑った。すると、彼女、海野幸子も笑った。その笑顔は作られた笑顔ではなく、笑いたくて笑っている笑顔だった。その笑顔に少し見惚れた後、コップに缶コーヒーを淹れながらデュエルの後に起こったことを回想することにした。
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逃げるようにこの場を去ったジークフリードを見送ると俺は電話をした。
「・・・・・・ああ、それで頼む。ありがとう。」
通話を終え、周りに目を向けた。周りの人間は俺のことを心配そうにみつめていた。交渉は上手くいったのか疑っていた。俺はそその疑念に対して満面の笑顔で答えた。
「大丈夫です!海馬社長は海野さんの会社の買収はやめて、海野さんの会社を援助してくれるそうです。もちろん海野さんは社長のままにしてくれるそうです。」
『おお~!!』
驚きの声が周りからあがった。その声が終わると、涙声が聞こえた。幸子のだった。
「ありがとう・・・ほんとうに・・・ありがとう・・・。」
「・・・おいおい。そんな顔をみせないでくれよ。いつものように『庶民』って見下してくれよ。その方が俺としてはうれしいぜ。・・・まあ、よく考えたらうれしくはないが・・・」
「でも・・・。」
「いや、本当に感謝しようにもしきれんよ。小南君。」
幸子の思いを補足するように海野さんが口を開いた。
「まさか、あの海馬社長から妥協を引き出して私の会社を援助してくれるようにしてくれるとは・・・。」
「まあ、そのかわりにずいぶんと無茶な要求をのまされましたけどね。」
「いや、それでも十分だよ。これで我が海野家の家業を絶やさずに済む。本当にありがとう。」
その言葉が終わると、周りから拍手が聞こえた。みんなが拍手をしてくれていた。それは偉業をなした者を讃えるためでもあり、祝福されるべきカップルを認めるものでもあった。その拍手が終わると、みんなの注目が再び俺に集まった。なにかこの場に相応しい言葉を求めているようだった。「時間は矢のように流れていきます。だから過ぎていった時間はあまり気にせずに今を楽しむことに専念しましょう。さあ、これからもパーティーを楽しみましょう」と答えた。
そうしてパーティーは進んでいった。最後には夕暮れを背景にしてダンスがあった。俺の相手は幸子だった。差し伸べてきた手を俺はゆっくりと重ね合わせた。その手は柔らかかった。そして、心臓の鼓動が聴こえてきた。ダンスが終わると、パーティーは終わった。
パーティーが終わると、俺たちは帰ろうとしたが、海野さんに引き留められた。「幸子が俺たちと一緒に夏休みを過ごしたい」らしいからだ。そのことを聞くと、俺は幸子に尋ねた。「それは自分の意志かい?」と。幸子は「はい。」と短く答え、自信を持ってうなづいた。
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(そして、夏休み中は俺たちと一緒にマンションに住むことになって今に至るっと・・・。)
回想を終えると、アイスコーヒーを飲んだ。そして幸子をみた。幸子はおいしそうにコーヒーを飲んでいた。
「ふう、大変おいしかったですわ。」
「そりゃあどうも。といっても、一缶100円もしない特売の缶コーヒーだけどね。」
「いえ、それでもおいしかったです。ブルーアイズマウンテンよりもおいしかったです。」
「おい、それはさすがに・・・」
「言い過ぎ」と続けようとして、幸子にさえぎられた。
「だって、私はコーヒーに砂糖を入れたことが無いのですから。だから、とても甘くておいしかったです。」
「・・・・・・。」
「アイスコーヒーも初めてでとても冷たくておいしかったです。・・・ありがとう。」
ああ、そういうことか。俺は納得した。幸子はコーヒーは砂糖をいれずに、ホットで飲むことが良しとされる家庭で育ったんだ。ごまかすように俺は口を開いた。
「・・・夏休み中は砂糖を入れても、冷やして飲んでも大丈夫だからな。」
「ええ、ありがとうございます。・・・ちょ、ちょっと頭を撫でるのはやめて・・・やめなさい!」
幸子の言葉にもかまわずに撫でることを続けた。すると、騒がしかった幸子はどんどんとおとなしくなっていった。完全におとなしくなってからも少しの間、撫でることを続けた。さらに5分ほどたって、頃合いと思って撫でることを終えた。
『・・・・・・』
すると、奇妙な静寂がうまれた。ただ相手をみつめた。互いに体をゆっくりと近づけていった。その距離が無くなると、唇が触れた。柔らかくて、あたたかいキスだった。
「なあ、風呂に入らないか?一緒に・・・。」
「・・・・・・・・・。」
顔をほてらせて、幸子はゆっくりとうなづいた。俺たちは風呂場へと向かった。ただ、服は別々のところで着替えた。体はバスタオルでお互いに隠した。シャワーを一緒に浴びた。
『・・・・・・。』
俺たちは無言だった。無言でシャワーを浴びた。しばらくすると、これではいけないと思った。だから、シャンプーで幸子の頭を洗った。幸子は驚きつつも、受け入れてくれた。それが終わると、今度は幸子が俺の頭を洗ってきた。幸子の手は華奢だった。自分でシャンプーをしたときよりも泡がよく立ち、髪の毛がきれいになっていく気がした。
シャンプーが終わると、また無言になった。この無言はさっきまでとは意味合いが違っていた。俺は口を開いた。
「・・・背中も流そうか?頭だけでなく、体を洗ってあげようか?」
幸子はゆっくりと肯定した。俺はボディタオルに石鹸の泡をたて、体を洗い始めた。ゆっくりと下から体を洗うことにした。脚から、お尻、背中、腹、胸、肩へと順番に泡をつけていった。もちろん、部位によって磨く強さや時間、動かし方を変えた。それは体をきれいにする目的もあったが、もう1つ目的があった。
「あ、はぁあ♡」
その目的通り、幸子の顔は火照っていた。それは風呂にのぼせたためではなかった。はじめての経験から快楽をうけて興奮している顔を浮かべていた。微笑して彼女にシャワーをかけていった。幸子の体は泡に覆われていた。湯で泡がゆっくりと体から剥がれ落ちていき、再びその裸体を拝むことができた。幸子の体は体を洗う前よりも魅力的になっていた。下半身がピクピクトと動き、胸も勃っていた。冷笑を浮かべて頼みごとを言った。
「なあ、幸子。」
「な、なんですか・・・。」
「俺の体も洗ってくれないか?」
そういって、俺はバスタオルを外し、体をみせた。
「あ・・・・・・。」
「どうしたんだい?」
股間はすでに勃起していた。
「・・・わ、わかりました。」
幸子はそういうとゆっくりと体を洗い始めた。幸子は俺の後ろに回り、俺がしたように下からゆっくりと洗っていった。足から、お尻、背中、そして肩へと洗っていった。肩にさしかかると、呼吸が聴こえた。どこか興奮しているようだった。
「悪いけど、前もやってくれないか?」
「・・・・・・。」
そういうと、ゆっくりと彼女は前に回り、これまた下から洗っていった。洗う際の幸子の反応や股間を洗うときの表情やぎこちなさがおもしろかった。体を全て洗い終わると、やり遂げた表情になってシャワーをかけていった。俺の体も泡で覆われていた。泡は徐々になくなっていった。泡がなくなると、幸子は目をそらそうとしてそらさなかった。泡が完全になくなったことを確認していった。
「・・・幸子。一緒にシャワーを浴びようか?」
そこからは一緒にシャワーを浴びて愉しんだ。ここゆくまでキスをしたり、おなかをくすぐったり、胸やお尻を触ったり。反対に首筋を舐められたり、お尻を触られたり、ドギマギしながら股間を触られたりした。
「う・・・!幸子、出る・・・!」
吐き出された白濁は幸子を染めていった。俺はシャワーをかけて、白濁を落とし、再び彼女の体を洗おうとしたが、「いいの・・・。このままで・・・♡」という返事が返ってきた。その言葉がきっかけにとなって、俺たちはベットに行くということで一致した。
お互いの身体をバスタオルで拭きあった後にベッドへと向かった。その際に俺が幸子をお姫様抱っこした。幸子は怒りの言葉を述べる反面、どこかうれしそうで、俺のささやきを聴くと完全に沈黙した。ベッドに寝かせると、おなかを再び触った。しばらくすると、幸子が手をつかんできた。なぜつかまれたのかわかっていた。彼女の眼も、心も、下半身もより大きな刺激を求めているのだ。わかったうえでこういった。「なにがしてほしいの?」と。
「・・・・・・・・・・・・。」
幸子は長い間、沈黙をしつづけた。顔は恥ずかしさと希望で揺れているようだった。ようやく口を開いて、俺が望む言葉が告げられた。俺は微笑して覆いかぶさった。そうしてから、彼女の望むことをした。
ことを終えた後、一緒に横になり、感想を聞いた。幸子は育ちの良さがわかる返事をした。その後は、しばらく幸子をからかった後、一緒に寝た。寝る直前に「ありがとう」という言葉が聞こえた気がした。