小南遊 LP3200 手札2枚 スピードカウンター:2
フィールド:伏せカード2枚。
シェリー・ルブラン LP3150 手札2枚(1枚は『聖騎士ジャンヌ』)
スピードカウンター:2
フィールド:『聖騎士の盾持ち』(攻撃力800)、伏せカード2枚
「俺のターン。ドロー。」
ドローをすると、互いのスピードカウンターが1つ上がった。すると、すぐにシェリーが反応した。
「ドローフェイズにリバースカードオープン。永続トラップ『虚無空間』。このカードが存在している間、互いに特殊召喚はできない。」
虚無をつかさどる魔人が現れ、そのマントから網を出した。その網が俺たちのモンスターゾーンを覆い隠した。
「手札から『Sp-エンジェルバトン』を発動。」
「それにチェーンしてリバースカードオープン。『アクセル・ゾーン』。アナタが『Sp』と名の付いたカードを発動したことにより私のスピードカウンターが6つ上昇する。」
『アクセル・ゾーン』(通常トラップ・遊戯王5D’sスターダスト アクセラレーター版効果)
相手が「Sp」と名のついた魔法カードを発動した時に発動することができる。スピード・ワールドに自分のスピードカウンターを6つおく。
その言葉とともにシェリーのDホイールは一層加速し、俺を引き離していった。
シェリー スピードカウンター:3→9
「・・・『Sp-エンジェルバトン』の効果処理だ。デッキからカードを2枚ドローし、1枚を捨てる。この効果で『BF-大旆のヴァーユ』(原作効果)を墓地へ。そして『BF-精鋭のゼピュロス』(原作効果)を召喚。召喚成功時、『BF-精鋭のゼピュロス』をリリースし、『ゴッドバードアタック』を発動。このカードの効果によって『聖騎士の盾持ち』と『虚無空間』を破壊する。」
俺の宣言とともに、火の玉となったゼピュロスがカードに襲い掛かった。『聖騎士の盾持ち』と伏せカードは焼き払われた。伏せカードは『フルール・ド・ヴェルティージュ』。ライディングデュエルでは強力なトラップカードの1枚だ。
『BF-精鋭のゼピュロス』(アニメ遊戯王5D’s原作効果)
効果モンスター ☆4 闇属性 鳥獣族
攻撃力1600 守備力1000
このカードが墓地に存在する場合、400ポイントダメージを受け、自分フィールド上に存在するカード1枚を手札に戻す事で、このカードを特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した場合で、フィールド上にカードがセットされた場合、このカードを破壊する。
『ゴッドバードアタック』(通常トラップ)
(1):自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、フィールドのカード2枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
「続けて場の伏せカードを手札に戻し、『BF-精鋭のゼピュロス』(原作効果)を墓地から特殊召喚。ゼピュロスが特殊召喚されたことで、俺は400ポイントのダメージを受ける。」
小南遊 LP3200→2800
シェリーに目をやると、澄ました顔で何かを考えていた。それから眼を手札にやって、これからのプレイングを考えた。手札には『BF-月影のカルート』が存在し、墓地には『BF-大旆のヴァーユ』(原作効果)がある。つまり、このまま『BF-精鋭のゼピュロス』でダイレクトアタックをし、『BF-月影のカルート』を使用すれば与えられるダメージは3000となりシェリーの残りライフは150となる。その後に『BF-大旆のヴァーユ』(原作効果)の効果を使用し、『BF-月影のカルート』を素材として墓地シンクロを行い『虹光の宣告者』をシンクロ召喚し、『BF-精鋭のゼピュロス』と『虹光の宣告者』で『ガガガガンマン』を守備表示でエクシーズ召喚して効果を使用すれば俺の勝ちだ。しかし・・・。俺はもう一度、シェリーをみた。
シェリーはやはりどこか思案気に手札をみていた。それをみて、俺は結論をだした。
「・・・『BF-精鋭のゼピュロス』でこのまま、ダイレクトアタックだ。」
「・・・・・・。」
その言葉とともにゼピュロスはなんの支援を受けることなく、掛け声を発しシェリーを襲った。
シェリー LP3150→1550
『BF-大旆のヴァーユ』(アニメ遊戯王5D’s原作効果)
効果モンスター・チューナー
☆1 闇属性 鳥獣族
攻撃力800 守備力0
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードをシンクロ素材とする事はできない。 このカードが墓地に存在する場合、このカードと墓地に存在するチューナー以外のモンスター1体をゲームから除外し、 シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する事ができる。
『ガガガガンマン』
エクシーズ・効果モンスター
★4 地属性 戦士族
攻撃力1500 守備力 2400
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このカードの表示形式によって以下の効果を適用する。
●攻撃表示:このターン、このカードが相手モンスターを攻撃するダメージステップの間、このカードの攻撃力は1000アップし、その相手モンスターの攻撃力は500ダウンする。
●守備表示:相手に800ダメージを与える。
「これでターンエンドだ。さあ、シェリー君のターンだ。」
「・・・私のターンドロー。」
スピードカウンターの溜まる音が耳に響いた。これで俺のスピードカウンターは4。それに対してシェリーのスピードカウンターは10。シェリーは俺よりも強力なスピードスペルを使用できる。
「・・・私は手札から『Sp-シフト・ダウン』を発動。私のスピードカウンター6つと引き換えにデッキからカードを2枚ドローする。」
シェリーのDホイールが先ほどとは打って変わってスピードをゆっくりと落としていき、俺とそう変わらない位置へとやってきた。
シェリー スピードカウンター10→4
「・・・さらに私は手札から『Sp-簡易融合』を発動。スピードカウンターが3つ以上あるとき、レベル5以下の融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で『旧神ノーデン』を特殊召喚。・・・『旧神ノーデン』の効果発動。墓地から効果を無効にし、『聖騎士の盾持ち』を特殊召喚。手札の『聖騎士ジャンヌ』をコスト『クイック・シンクロン』を特殊召喚。」
「・・・シンクロ素材を用意したか。しかし、『クイック・シンクロン』は「シンクロン」チューナーを素材とするシンクロモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。なにを出すんだい?」
まあ、考えるまでもないだろう。相手がシェリーなら出てくるカードは1つだ。『ジャンク・デストロイヤー』を出されたら俺の負けだったがな。俺はそう思い、シェリーを確認した。シェリーは目をつぶって何かを確認しているようだった。それが済むと舌打ちを一つしてプレイを続けた。
「アナタの言った通り『クイック・シンクロン』は「シンクロン」チューナーの代わりとしてシンクロ素材にできる。私はこのカードを『フルール・シンクロン』として扱う。レベル5『クイック・シンクロン』にレベル3『聖騎士の盾持ち』をチューニング光速より生まれし肉体よ、革命の時は来たれり。勝利を我が手に!シンクロ召喚!きらめけ、『フルール・ド・シュヴァリエ』(原作効果)!・・・カードを1枚伏せて私はターンを終了するわ。」
ドローする前に俺は状況を確認した。オートパイロットのため、高速運転していても今は問題ない。
『フルール・ド・シュヴァリエ』(アニメ遊戯王5D’s原作効果)
シンクロ・効果モンスター
☆8 風属性 戦士族
攻撃力2700 守備力 2300
「フルール・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
相手と自分のターンに1度、相手の魔法・罠カードの発動と効果を無効にし破壊する事ができる。
小南遊 LP2800 手札3枚 スピードカウンター:4(次のターン開始時、5)
フィールド:『BF-精鋭のゼピュロス』
シェリー・ルブラン LP1550 手札0枚 スピードカウンター:4(次のターン開始時、5)
フィールド:『旧神ノーデン』(攻撃力2000)、『フルール・ド・シュヴァリエ』(攻撃力2800)
この状況を確認してから俺はカードをドローした。
「リバースカードオープン!永続トラップ『目殺』!このカードの効果は知っているわね?」
「ああ、そしてその効果の発動にチェーンして俺は手札の『幽鬼うさぎ』の効果を発動するわけだ。」
「・・・そうね。」
ひとことそういうとシェリーはDホイールの速度を落とした。それに対して俺は速度をあげて、シェリーを追い抜き、その差をどんどん広げていった。シェリーの方はやがて完全に停止した。そうしてからヘルメットを外して、金髪を露わにした。Dホイールの停止はライディングデュエルにおけるサレンダーを意味する。つまり、シェリーは敗北を認めたのだった。そのことを確認すると、俺はウィニングランとして、サーキットを一周し、シェリーの所へとたどり着いた。
「・・・いつから、いやどこで知っていたの?私がサイコデュエリストであるということを?」
「風のうわさには聞いたことがあったよ。本当に実在するとは思わなかったけれどね。」
「そう・・・。」
「今度は俺が質問をする番だ。どうして本気を出さずに俺を試したんだ?おそらく君の初期手札に『目殺』があったんだろ?それなら最初から俺の行動を阻害し続けることができたはずだ。」
「それは後々いうわ。それと・・・手を抜いたのはお互い様でしょ。『BF-大旆のヴァーユ』を使わなかったことと手札にあった『激流葬』をふせなかったこと、『幽鬼うさぎ』の発動タイミング。・・・手を抜いていないとは言わせないわよ。」
そういうと、シェリーはこちらをみつめた。それは何とも言えない感情をかきたてるものだった。俺はその感情を避けるために話した。
「それよりも他の二人のデュエルが心配だから第4サーキットへ向かおう。」
「・・・ええ、そうね。」
そういうと、シェリーはこちらに背を向けて、第4サーキットヘと向かっていった。俺は後ろから続いていった。
ちなみにデュエルの結果について補足しておく。俺が最後にドローしたカードは『ダーク・アームド・ドラゴン』だった。もしもあのまま続けた場合、まず『目殺』を『幽鬼うさぎ』破壊し、その後手札の『激流葬』を伏せる。場の『BF-精鋭のゼピュロス』は自身の効果によって自壊し、墓地の闇属性は3体となり『ダーク・アームド・ドラゴン』を特殊召喚できる。こうなれば後は『ダーク・アームド・ドラゴン』の効果で『旧神ノーデン』、『フルール・ド・シュヴァリエ』を破壊してダイレクトアタックをするだけだ。
そんなことを後ろからシェリーを追いかけながら思った。
『ダーク・アームド・ドラゴン』
効果モンスター ☆7 闇属性 ドラゴン族
攻撃力2800 守備力 1000
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。
(1):自分の墓地の闇属性モンスター1体を除外し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。