ザバァ、ジュバァ。
水が零れ落ちる音と水が流れていく音。普段通りの音だが、いつもよりも長い音を聞きながら、湯の温かさを全身で感じた。ため息をひとつついた。リラックスできたことによる安堵のため息は俺だけでなく、隣からも聞こえてきた。声をかけようかと思ったが、心地よさには抗えずしばらくは風呂を楽しむことに専念した。それは彼女も同様だった。
ピチャン、ピチャ、ポチャン。
概ね一定だが時折不規則になる水の音を鑑賞し、体が温まっていくのを感じていった。そうしてしばらくすると、水音のメロディーが終わったので俺は話しかけることにした。
「もう大丈夫か?明日香。」
一見、友人にして恋人の一人でもある彼女を気遣うための質問。だが、その実はわかりきった答えをしてもらうための質問を行った。それに対して彼女、天上院吹雪の妹にして「アカデミアの女王(クイーン)」たる天上院明日香は俺の質問に対して、普段通りの、少しもデュエルの敗北の辛さを感じさせない声色といつも以上に喜びを感じているような笑顔で俺の予想した通りの答えを返したのだった。
「ええ♡もう大丈夫よ、遊♡」
「・・・・・・」
予想していた態度であったとはいえ、その態度が想像よりも魅力的だったので動揺してしまった。しかし、それを悟られないようにするため、少々ぶっきらぼうに感じられるようを返した。
「そうか。それならいい。」
「ふふ。」
「何がおかしいんだ?」
「だって遊、あなたが『一緒にお風呂に入らないか?』って誘ってくれたんですもの。」
「それがどうしてその態度につながるんだ?」
「私にはデュエルで負けて落ち込んでいる私を慰めてくれる愛しい男(ひと)がいる。そんな素敵なことが確認できたんですもの。」
「・・・・・・・・・」
俺は無言で湯船からあがった。体を洗うためともう一つ明日香には知られたくない理由のためだ。
俺が湯船からあがったのをみて、明日香も湯船からあがった。「体を洗ってあげる♡」という言葉とともに。そして明日香は男子生徒の視線をほしいままにする豊満な乳房に石鹸の泡をたたせるのだった。そして彼女は俺の背後に立つとその胸をこすりつけた。
背中で感じられるのは乳房の弾力と柔らかさによって生じる独特の感触、耳で感じられるのは彼女の徐々に荒く、熱を帯びてゆく息遣い、心で感じられるのはヒロインに奉仕をさせているという背徳的な達成感や充実感などの感情だった。
「遊、どう?きもちいい?」
明日香が今度は俺に対して答えのわかりきった質問をぶつけてきた。俺は可能な限り普段通りの態度で答えを返した。
「ああ、きもちいいよ。明日香。」
「そう、うれしい♡」
彼女の甘美な声は俺により一層のきもちよさをもたらした。しばらく俺はこの行為を愉しんだが、明日香がお尻のあたりを磨くのに差し掛かったときにやめさせた。
「今度は俺がきれいにしてやるよ。」
そうして俺は胸板に石鹸を泡立てた。
そして、明日香のどこか期待するようなまなざしを受けながら、彼女の正面に胸をこすり付けて洗いはじめるのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こうした行為を何度か繰り返し、シャワーを浴び、風呂に浸かった後。俺たちはベットへと向かった。
明日香は仰向けに寝ていた。乳首を尖らせ、風呂場で一度絶頂を迎えた秘所を濡らし、荒い息遣いでこれから起こることに期待と欲望がうまくブレンドされた視線をむけながら。その様子をみて、俺は男性器を秘所に近づけた。「もう、言葉はいらない。」そう思った。最初の方は少し抵抗があった。しかし、すぐにそれは侵入を受け入れ、喜ぶ動きへと変わっていった。何度も抱いて改めて思ったことだが、明日香は「いい女」だ。男性器を心地よく刺激する締め付ける膣内、パートナーの行為への感度の良さ、そして夜の営み以外における性格。すべてが素晴らしかった。そして、その女性を自分が独占しているということにどこからかドス黒く、お世辞にも立派とは言い難い感情が湧き起こってくる気がした。俺はその感情のまま、腰を動かした。すると、明日香は嬌声をあげ始めた。
「ああ♡いいわ♡遊♡」
「どこがいいんだ?ここかな?」
「・・・あああ♡そこ、もっとシて♡」
「ふふ。しょうがないなあ。」
俺は両手をしっかりと固定して、強烈なピストンを一番の性感帯めがけて開始した。そしてしばらく後、彼女を絶頂へと導いた。。
「ああ~~~~~~~~~~~~♡♡♡」
「いったんだな。明日香。だけど、俺はまだイッテてないぞ!!」
「ちょ、やめ、て♡」
「いやだ、止めない。俺もイキたいから。」
そうしてから、手を彼女の胸にもっていき、揉み始めた。
「胸も気持ちいいんだろ?明日香。」
「ええ♡キモ、チいい♡」
「だけど、アソコはもっと気持ちいいんだろ。」
「え、え♡そうよ♡」
「いい子だ。」
俺は彼女にキスをした。
そうしてから男性器の出し入れに全神経を集中した。一回ピストンすることに何かが高まっていく予感と実感があった。そして、限界を迎えようとした。
「そろそろ、イクぞ!!」
「わ、私も、イクゥ♡」
そして俺たちは互いに絶頂を迎えた。
事後、明日香の体を触りながら今度は明日香の取り巻きである枕田ジュンコや浜口ももえと一緒に4Pすることを約束して、眠りについた。こうして1日目の夜は終わった。
翌日。俺は残りの予選を観戦することにした。今は3戦目である。1,2戦目は予想通りAブロック遊城十代vs. アモン・ガラムは十代が勝ち、Bブロック丸藤翔vs. 響みどりは響先生が勝った。今はCブロックの天上院吹雪vs. オースチン・オブライエンの戦いの最中である。どちらが勝つのか、俺は丸藤亮をはじめとするデュエルアカデミア本校の応援の中、見守った。結果は天上院吹雪ことお義兄さんが勝利した。お義兄さんが勝利したことに少々、不安を覚えながらも次の対戦をみることにした。次の対戦は今日の最終戦、Dブロック三沢大地vs.レジー・マッケンジーである。
まあ、結果は見え透いていたが。
・・・結論から言うと予想通りに漫画版と違ってレジーが勝利した。しかし、その『勝利』が問題だった。おれの予想外、いや予想以上のことが起こったのだった。
「意識がないぞ!急いで医務室に!」
「医務室につくまでに医療準備を整えろ!」
「どうしたんだ?一体?」
「なにがあったんだよ?」
ざわつく場内。その中を忙しく駆け回る先生や医療班。そうした中、俺は精霊2人に確認をとっていた。
「じゃあ、やっぱりそうなんだな?」
『ええ、間違いなく、あれは・・・』
『・・・闇のゲーム。』
「そうか・・・。」
今行われた行為に対しての裏付けを俺の目は「闇のゲーム」を行い、その結果として起こった出来事に目をむけることなく、この場を去ろうとしているレジー・マッケンジーに釘付けになっていた。彼女の表情は妖艶に輝いていた。俺はその容姿をみて、より一層視線を強くした。
「彼女を攻略する」。その思いをのせて。