※この作品はR-18です。

遊戯王エロゲモンスターズNEXT   作:アメフト

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TURN9 本戦3日目

 腕時計で時刻を確認し、ただ走った。残り時間はどんどんなくなっていった。しかし、俺はそれでも走り続けた。建物の中に入り、廊下を校則を無視して走りぬけた。そして、デュエル場へと到着した。どうにか時間には間に合った。そのことを確認すると俺は肩で息を始めた。

 デュエル場ではざわめきが起こっていた。遅れてきたことに対する俺への怒り、走ってここに来たことに対する不審と不戦勝になると思われたデュエルが行われることになったことへの喜びのためだろう。しばらくして、審判であるクロノス先生が俺の様子を心配して声をかけてきた。それに対して「大丈夫です。それよりも早くデュエルを始めましょう。」と模範的な解答を返し、対戦相手のヨハンをみた。ヨハンは笑顔を浮かべていた。正確に説明するなら『好戦的な』と形容すべき笑顔を浮かべていた。不戦勝にならなかったことを悲しみ気落ちするどころか、強敵と戦うことができることを喜んでいることが誰にもわかる笑みだった。俺はためいきをして、デッキを用意した。クロノス先生の指示に従って、互いのデッキを交換しシャッフル、そして互いにディスクを構え、いつも通りの宣言。こうしてデュエルは始まった。

 

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 闇の瘴気が俺とヨハンの周りを包み込んでいた。そして、対戦相手であるヨハンの目は黒くなり、表情が『狂気』じみていた。俺は今朝にもこんな出来事があったような気がするという既視感に囚われた。俺は手を頭にやってため息をついた。そうしてこの状況に困っているかのようなポーズをとっておいてから起こったことに対する整理を始めた。

 デュエルはヨハンが先行をとり、始まった。ヨハンのデッキはアニメと同じく【宝玉獣】だった。ただし、新規カードと漫画版のカードが入っていた。初手で『宝玉の先導者』、『宝玉の守護者』でペンデュラムゾーンをつくり、『召喚僧サモンプリースト』と『宝玉獣サファイア・ペガサス』をペンデュラム召喚。『宝玉獣サファイア・ペガサス』の効果で『宝玉獣コバルト・イーグル』を永続魔法カード扱いで魔法&罠カードゾーンにおき、『宝玉獣コバルト・イーグル』をコストに『マジック・プランター』(原作効果)を発動して2枚ドロー。そして、ドローした2枚のうちの1枚である『宝玉の導き』をコストに『召喚僧サモンプリースト』の効果を発動し、『宝玉獣トパーズ・タイガー』を特殊召喚。かくして通常召喚権なしで3体の☆4モンスターが揃ったわけである。こうしてからヨハンはこの3体を生贄に最後の手札、『マジック・プランター』(原作効果)でドローしたもう1枚のカードを召喚した。そのカードはプラネット・シリーズの1枚『The tripping MERCURY』だった。そのカードが召喚されたことにより、前述の状況になったわけだ。

 俺は再びため息をついた。ターンはすでに俺に回っていた。しかし、俺はしばらくの間、カードをドローしようとしなかった。

 

『宝玉の先導者』

ペンデュラム・効果モンスター ☆3 闇属性 魔法使い族

攻撃力1300 守備力 1000

【Pスケール:青5/赤5】

(1):このカードがPゾーンに存在する限り、自分フィールドの「究極宝玉神」モンスター及び「宝玉獣」カードは、相手の効果の対象にならない。

【モンスター効果】

(1):このカードをリリースして発動できる。デッキから、「究極宝玉神」モンスター、「宝玉獣」モンスター、「宝玉」魔法・罠カードの内、いずれか1枚を手札に加える。

 

『宝玉の守護者』

ペンデュラム・効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1500/守1800

【Pスケール:青2/赤2】

(1):このカードがPゾーンに存在する限り、1ターンに1度、自分フィールドの「究極宝玉神」モンスター及び「宝玉獣」カードは効果では破壊されない。

【モンスター効果】

(1):自分の「宝玉獣」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、自分の手札・フィールドのこのカードをリリースして発動できる。その戦闘を行う自分のモンスターは、攻撃力・守備力がダメージ計算時のみ元々の数値の倍になり、ダメージステップ終了時に破壊される。

 

『宝玉獣サファイア・ペガサス』

効果モンスター ☆4 風属性 獣族

攻撃力1800 守備力 1200

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分の手札・デッキ・墓地から「宝玉獣」と名のついたモンスター1体を永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。このカードがモンスターカードゾーン上で破壊された場合、墓地へ送らずに永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠カードゾーンに表側表示で置く事ができる。

 

『マジック・プランター』(通常魔法・原作効果)

自分フィールド上に表側表示で存在する 永続魔法カード1枚を墓地へ送って発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「どうした?サレンダーならみとめるぞ?」

 

 ヨハン、いやヨハンの体をのっとった何者かが嗜虐的な笑みを浮かべて尋ねてきた。そういえば、アニメでもヨハンは意識を乗っ取られていたな。そう思った。そうして一呼吸おいて、あきれた口調で言葉を返した。

 

「お前、本気でいってるのか?」

「・・・どういうことだ?」

「☆4モンスターを3体並べたくせに攻撃力を0にする以外に拘束力がないカードだけを立てておいて本気でこのリミットレギュレーションが緩すぎて修羅場・地獄と呼ぶのさえも不適切な環境で大丈夫だと思ってるのかってことだよ。」

「なに?」

「俺なら、『The tripping MERCURY』なんぞ出さずに、☆4モンスター3体でエクシーズして『No.16 色の支配者ショック・ルーラー』なり、『深淵に潜む者』なり、『星守の騎士プトレマイオス』を出して相手ターンに『外神アザトート』へランクアップさせるなりするね。」

「・・・・・・」

 

 俺の言葉にヨハンは押し黙るだけだった。

 

 

『The tripping MERCURY』

効果モンスター ☆8 水属性 水族

攻撃力2000 守備力 2000

(1):このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。フィールドのモンスターを全て表側攻撃表示にする。

(2):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。

(3):このカードの(2)の方法で召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。

(4):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

 

『No.16 色の支配者ショック・ルーラー』

エクシーズ・効果モンスター ★4 光属性 天使族

攻撃力2300 守備力1600

レベル4モンスター×3

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。次の相手ターン終了時まで、宣言した種類のカードをお互いに発動できない。

 

『深淵に潜む者』

エクシーズ・効果モンスター ★4 水属性 海竜族

攻撃力1700 守備力 1400

レベル4モンスター×2

このカードが水属性モンスターをエクシーズ素材として持っている場合、自分フィールド上の水属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、相手の墓地で発動する魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

『星守の騎士プトレマイオス』

エクシーズ・効果モンスター ★4 光属性 戦士族

攻撃力550 守備力 2600

レベル4モンスター×2体以上

(1):このカードのX素材を3つまたは7つ取り除いて発動できる。

●3つ:「No.」モンスター以外の、このカードよりランクが1つ高いXモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

●7つ:次の相手ターンをスキップする。

(2):お互いのエンドフェイズ毎に発動できる。自分のエクストラデッキの「ステラナイト」カード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。

 

『外神アザトート』

エクシーズ・効果モンスター ★5 闇属性 悪魔族

攻撃力2400 守備力0

レベル5モンスター×3

このカードは自分フィールドの「外神」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。このカードはX召喚の素材にできない。

(1):このカードがX召喚に成功したターン、相手はモンスターの効果を発動できない。

(2):このカードが融合・S・Xモンスターを全てX素材としている場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。

 

 

「少なくとも『The tripping MERCURY』を召喚せずにそのままの状態でいた方が『宝玉の先導者』と『宝玉の守護者』のペンデュラム効果を使用できたので有利だったのは確かだな。今日日、戦闘破壊よりも効果による除去の方が圧倒的に多いから。まあそれはそれとして、俺のターンドロー。」

 

 そして、なんのためらいもなくパワーカードを使用しまくった。そうした単純な力押しによって俺は勝利した。こうして俺が勝利すると今朝のデュエルのときのように闇がヨハンを呑み込もうとした。しかし、ペンダントが光ってそれを防いだ。ヨハンは倒れ込んだ。それからは三沢が倒れたときと同じような光景が繰り返された。

 

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「・・・つまり、小南君はヨハン君と『闇のゲーム』をプレイしていたということ?」

「まあ、そうなりますね。」

 

 俺はデュエルを観戦しながら、響先生の質問に答えていた。今のデュエルは4戦目レジー・マッケンジー対天上院吹雪だ。ちなみに第2試合万条目準vsデイビット・ラブは万条目が、第3試合遊城十代vs響みどりは響先生がそれぞれ勝利した。俺がこの対戦に集中しようとするとそれを遮るように先生が大きな声で詰問してきた。その声は非難が混じっていた。

 

「どうして、もっとそれを早くいってくれなかったの!?」

「それは信じてもらえるとは思えなかったからですよ。」

「だけど、もし言ってくれれば被害は防げたかもしれないのに・・・。」

 

 人に危害を加えようとした者を被害者として扱う。そのことに違和感を覚えながらも何も言わなかった。この日だけで『闇のゲーム』による3人の被害者が出た。2人は俺の対戦相手クロコダイルとヨハン。そしてもう1人はデイビット・ラブだ。デイビット・ラブは万条目に対して『闇のデュエル』をも一方的に持ちかけた。デイビットからすればただの遊びのつもりだったのだろう。しかし、相手が悪かった。俺の手によって魔改造された【征竜】デッキの使い手である万条目にとってデイビット・ラブ程度では相手にならなかった。そのため、デイビットは自分が『闇のゲーム』の罰を受けることになった。この出来事を通してわかったことは俺の持つペンダントの効果は対戦相手を闇のゲームから救うことにしか使えないということだった。

 

「デイビット君は紅葉と三沢君と同じく原因不明の意識不明状態。クロコダイル君とヨハン君は意識を取り戻したけど、自分のやろうとしたことを覚えていない。」

 

 『闇のゲーム』の敗者の状態について確認するかのように先生はつぶやいた。そうしてから俺に対して確認を求めてきた。

 

「・・・それで、『闇のゲーム』の原因になるのはプラネット・シリーズで間違いないのね?」

「ええ、それに関してはまず間違いはないでしょう。(漫画版でもそうだったし)」

「そう。・・・と、いうことは。」

 

 そうして先生は今行われている試合に目を落とした。そこにはプラネット・シリーズの1枚『THE splendid VENUS』を操り、お義兄さんに今まさに勝利しようとしている女性がいた。

 

「・・・彼女には先生として、そして紅葉の姉として問い詰めなければいけないようね。」

 

 響先生はそういって口を一文字にきゅっと結んだ。

 そして、デュエルが決着した。こうして明日の対戦が決まった。明日の試合の対戦は第1試合は俺対万条目。そして第2試合は響みどり先生対レジー・マッケンジーに。

 

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