※この作品はR-18です。

フルフルに転生したので女の子にエロい事する   作: katate

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11:いざ砦へ

 

 

街は混乱の渦に飲まれていた。巨大な龍の出現という情報に、更にその龍がこちらに向かって来ているという事実。ギルドから避難命令を出された後、人々は自分達が危機的な状況に立たされている事を実感して絶望の表情を浮かべた。

 

そんな中、ハンター達を中心に編成された古龍撃退部隊が砦で陣営を張っていた。守護兵達が主に大砲などのサポートに徹し、モンスターの相手になれているハンターが接近でラオシャンロンに撃退に挑む。それがギルドが出した作戦内容であった。しかしいくらモンスターの狩りに慣れているハンター達でも、此処まで巨大な龍を相手にするのは初めての為、誰もか浮かない表情をしていた。

 

「は〜……ラオシャンロンか。まさか伝承の龍を直に相手にする時が来るとはなぁ……」

 

砦の中でキャンプボックスを確認し、武器の手入れをしていた男性ハンターが額に手を置きながらそんな事を呟いた。彼は以前のフルフル装備の女の子に話し掛けていた男性であり、此度もまた彼女と共に一大クエストに参加していた。しかし普段は陽気な彼もままた皆と同様暗い表情を浮かべており、持ち込んだ慣れない弓を手にしながらため息を吐いていた。

 

記述では見た事がある巨大な龍。それはまさに山のように巨大で、他のモンスターとは規格外な大きさを誇る。それを自身が相手にするという状況に男性ハンターは何処か達観した様子で指先を微かに震わせていた。初めてモンスターと対峙した時と同じ、未知と遭遇した時の感覚と似ていた。

 

「どうかした?」

「……いや、何でもねーよ」

 

ふと男性ハンターを心配する声が横から聞こえ、振り向くとそこにはガンナー用のフルフル装備を来た青髪の女の子が立っていた。包帯がグルグル巻きになっており、いつもとまた違った印象を受ける。けれども彼女は相変わらずの無表情でこんな危機的な状況にも関わらず持ち前のマイペースさを発揮していた。

 

「怖く無いのか?お前は。ラオシャンロンを相手にするってのに」

「別に」

 

男性ハンターのちょっした疑問に大してフルフル装備の子は端的に答えた。それは決して無愛想などでは無く、本当に彼女の心情を現していた。彼女からすればこのような状況、いつもの狩りとは変わらないのだ。ただ獲物が少し大きいだけ、彼女の中ではそう完結していた。

 

フルフル装備の子も持ち込んだ弓の整備をし、欠損は無いかなどを確認していた。ただその表情は少しだけ不機嫌そうで、僅かに目つきが悪くなっていた。それは彼女がいつものような狩りが出来ないという不満の現れであった。

 

「本当は大剣使いたかったな……」

「おいおい。あんなでけーの相手にどうやって剣を振るうってんだよ。近づいたら間違いなくお陀仏だろ、ありゃ」

 

ポツリと漏らしたフルフル装備の子の不満に男性ハンターは呆れたように指摘し、大きくため息を吐いた。

今回のクエストは複数のハンター達による大掛かりな作戦となる為、予め持ち込む装備などが決められていた。そしてラオシャンロンを相手取る際、ハンターは極力遠距離武器を使用するようにギルドから通達されていたのだ。その理由は至極単純、巨大な龍相手では近接武器ではどうにもならないからだ。

 

だがこの命令にフルフル装備の子は不満を抱いていた。

確かにラオシャンロンを相手に近接武器を使って戦うのは難しいだろう。だが全く不可能という訳では無い。記録だけではあるがかつてラオシャンロン相手に双剣を使って立ち回ったというハンターが存在していた。例え大きな龍が相手だろうと踏まれるのに注意さえすれば対処出来るのだ。少なくともフルフル装備の子はイメージの中ではそうやって戦う事が可能だった。だから自身が苦手とする弓はあまり使いたく無く、愛剣である大剣で戦いたかったのだ。

 

そんな風にフルフル装備の子が弓を睨めっこしていると、突然部屋の中が大きく揺れ動いた。まるで近くに大砲でも落ちたかのように重い轟音。それを聞いた瞬間、その場に居たハンター全員が息を飲んだ。ついに来たのだ、奴が。

 

「始まったな……行こう」

 

作戦開始の合図である銅鑼が鳴り響き、ハンター達は広げていたポーチやアイテムを片付けると一斉に装備を整え始めた。男性ハンターとフルフル装備の子も弓を持ち抱えると歩き出し、決戦の場へと向かう。

辿り着いた城壁の上から外を眺めると、そこには赤い鱗を纏った巨大な龍が鎮座していた。尻尾を支えに二本脚で立ち、長い首を回して大きな唸り声を上げている。それを見上げていたハンター達は思った。悪夢だ、と。

 

 

 

 

ラオシャンロンが出現中の砦のそのすぐ近くの岩場で、一人の女性ハンターがフルフルに襲われていた。例のごとく少年の仕業である。何故こうなったかと言うと、ラオシャンロンの所へ向かおうと思っていた少年が偶然偵察中の女性ハンターに見つかったからである。

今は別の目的がある為、少年は最初は無視しようとしたがその女性ハンターはあろう事か少年を狩猟しようとし、少年は正当防衛で戦う事にしたのだ。

 

「うぁ……ぁぁぁ……」

 

幸いゴツゴツとした岩場の地形の為、女性ハンターもいつもの狩猟場のように力を発揮する事が出来ず、少年が飛ばした電撃にあっけなく沈黙した。現在はビクビクと肩を振るわせながら苦しそうに表情を歪ませている。衣服もはだけ、その気が無かった少年も当然手を出したくなった。

 

彼女の少し小振りな胸を翼で揉み、いつものように快感を与える。感度が高いのか女性ハンターは触られるだけで目を瞑り、ビクビクと肩を振るわせた。少年は面白がるように胸を揉み続ける。

 

「やめてぇ……おっぱい、弄らないでぇ……」

 

女性ハンターは嫌がるように声を上げるが痺れのせいでろくに抵抗する事も出来ず、胸から伝わる快感に打ち痺れた。少年は口を器用に動かすと胸部分の装備だけ剥がし、彼女の胸を直接触る。何度も弄られた事で熱を帯びた胸はとても温かく、気のせいか女性ハンターも先程より気持ち良さそうな顔をしていた。

 

少年は更に胸を揉み続ける。段々と乳首もピンと起ち、女性ハンターの喘ぎ声も大きくなっていった。時折大きく首をのけぞらせたりして苦しそうにうめき声を上げる。もう限界は近いようだった。そして少年がつまむように乳首を弄った瞬間、女性ハンターは大きく肩を揺らした。

 

「あああああああああぁぁぁ……ッ!!!」

 

目を瞑って表情を歪めながら女性ハンターは絶頂し、下着を汚した。気絶はしていないものの体力を大きく消耗した為、目を瞑ったまま疲れたように伏してしまっている。

いつもなら更にいじめて楽しむ所なのだが、生憎少年には別の目的があった為、今回は此処までだった。

 

少年が立ち去ると女性ハンターは安堵したように息を吐いた。けれど何処か物足りなそうに唾を飲み込み、自身の下半身にそっと指を伸ばしている彼女を少年は気づかなかった。

岩場を移動し、ようやく砦らしい場所へと辿り着く。見下ろすと崖の下にはやはりラオシャンロンの姿があり、轟音を立てながら黙々と歩を進ませていた。

 

(ふぅ、やっと追いついたぜ)

 

途中予想外の邪魔が入ったりしたが何とかラオシャンロンに追いつけた事に安堵し、少年は胸を撫で下ろした。よく見ると弓を構えたハンター達の姿もあり、どうやらクエストはもう始まっているようだった。

 

隊列を組んだハンター達が一斉に弓を構え、無数の矢を放つ。ゲームであるならばこんな爽快な光景は決して見る事が出来なかった。雨のごとく降り注ぐ矢は見事ラオシャンロンに命中するが、いずれもその強靭な鱗によって弾き返された。記述通り、ラオシャンロンの鱗は相当な硬度を誇るらしい。

 

(うわ〜……こりゃやべぇな。古龍ってマジで化け物じゃねぇか)

 

いくらハンター達が矢を放った所でそれは全て跳ね返されている。とてもダメージが通っている様子は無かった。どう見ても戦況はハンター達の方が不利であった。それを感じ取った少年は困ったように小さくうなり声を上げた。

 

と、丁度その時、少年の視界に見覚えるのあるハンターが映った。装備は違うがガンナー用のフルフル装備であり、相変わらず人形のように無表情の女の子、あのフルフル装備の子であった。

彼女もまた弓を構えて隊列に加わり、ラオシャンロンに矢を放っていた。だが思う様にダメージが通らず、不満げな瞳をしている。

 

そして幾つかの攻防を終え、ラオシャンロンは岩場を超えて次のエリアへと向かおうと足を動かした。この辺りはゲーム上と同じ様な形状なのか、ハンター達も引き返して一度砦の中に戻ってから移動しようとしている。だがその時異変が起きた。ラオシャンロンの尻尾が壁に激突し、砕けた岩がゴロゴロと落ちて来たのだ。

 

(おいおいおい、これやべーんじゃね?)

 

落下して来た岩は引き返そうとしていたハンター達の前に立ちはだかるように突き刺さった。更に無数の岩が落下し、何人かのハンター達が負傷しているようだった。そんな中、当然同じ様に引き返そうとしていたフルフル装備の子も落下して来る岩に潰されそうになっている。

 

(ちっくしょ!)

 

ほぼ反射的に少年は動き出していた。地面を蹴って勢い良く跳躍し、滑空するように岩場へと舞い降りる。そしてフルフル装備の子を潰そうとしていた岩を蹴飛ばし、少年は反動で地面へと転がり落ちた。

 

(あでででで!)

「……ッ!? フルフル……まさか、色欲?」

 

思わず乱入者にフルフル装備の子は驚いたように目を見開いた。少年は予め落ちていた岩にぶつかり、かろうじて動きを止める。

幸い周りのハンター達は落ちて来る岩を避けるのに必死で、加えて突き刺さっている岩が死角となって少年に気付いたのはフルフル装備の子だけだった。彼女は慌てて倒れている少年の元へと駆け寄る。

 

「大丈夫?……ひょっとして、私を助けたの?」

(いやちげーし。急に岩を蹴りたくなっただけだし)

 

フルフル装備の子の尋ねに大して何故か少年は正直に答えるのが気恥ずかしくなり、そんな嘘を吐いた。だが当然言葉が通じる訳も無いのでうなるフルフルを見てフルフル装備の子は何処か嬉しそうに頬を緩ませた。

フルフル装備の子はそっと少年の首を撫でた。労る様に、とても優しく。いつもならムラムラする所なのだろうが、少年は何故か彼女の前だとそんな気も失せてしまった。

 

「お願いがあるの。落ちて来た岩のせいでもう砦に戻れない。だから私を貴方の背中に乗せてラオシャンロンの所まで連れてって」

(はー?まだあんなのと戦う気かよ。命知らずな奴だな……)

 

今しがた命を拾ったばかりなのにまだこんな事を言う女の子に少年は呆れ返った。ババコンガと戦っている所を見た時から薄々と思っていたが、この女の子は自分の命を軽く見過ぎている。ハンターという職業だから仕方ないのかも知れないが、もう少し自分の身体を労るべきであった。

 

「お願い」

 

そんな思いが伝わる訳もなく、女の子は綺麗な瞳を揺らしながら少年に懇願した。そんな真っ直ぐな目で見られてはヘタレな少年も断る訳には行かず、渋々と首を縦に振った。途端、彼女の表情が急に柔らかくなる。

 

「有り難う。力、貸してもらうね」

 

そう言うと女の子は躊躇無く少年の背へと乗った。行動力のある事で、と少年は呟きながら他のハンターに見られる前にさっさと飛び出し、ラオシャンロンが向かったエリアへと飛んで行った。

チラリと後ろを見ると岩の崩壊も収まり、ハンター達も死亡者は出ずに済んだらしい。女の子もそれを確認したのか、少年の背でほっと安堵の息を吐いていた。

 

決戦の場では既にラオシャンロンが砦の前で二足歩行の体勢を取っており、けたたましい咆哮を上げていた。辺りがビリビリと振動するのが伝わり、少年は思わず飛行を停止すると落下するように地面へと降り立った。あまりにも強過ぎるラオシャンロンのプレッシャーに飛んでいられなくなったのだ。

 

「此処で良い。本当に有り難う。色欲」

 

少年の様子に気がついた女の子は彼に無理をさせない為にそう言うとぽんと少年の頭を撫で、お礼を言うと走り去って行った。あれだけ巨大な、恐ろしい程強靭な姿をした龍を前にしても一切怯まない。自分よりも遥かに小さく、ちっぽけな存在だと言うのに。少年はそんな彼女の後ろ姿を見て何だか複雑な気持ちになった。

 

恐らく女の子はこれからあの巨大な門を登り、撃龍槍を発動させるつもりなのだ。超大型モンスター用に造られた巨大な槍。目には目を、歯には歯をとも言いたげなその武器をラオシャンロンに喰らわせるつもりなのだ。

確かにあれだけ巨大な槍ならいくらラオシャンロンでも無事では済まないはず。ゲームではシステム的にダメージを負うだけだが、この現実世界でなら胸を貫き、致命傷を与える事が出来るはず。

 

女の子は必死にはしごを登っていた。時折ラオシャンロンが門に突進したりして落ちそうになったりしていが、それでも必死に手を動かして登っていた。それを見ていた瞬間、少年はもう居ても経っても居られなくなっていた。正義感にかられた訳では無く、女の子が必死に頑張っているのに自分がただ見ているだけという状況が恥ずかしくなり、そのちっぽけな自己満足の器を満たす為に走り出したのだ。

 

吸盤を活かして尋常では無い程のスピードで壁を登って行く。丁度女の子も登り終えた所だったが、ラオシャンロンの突進で砦が大きく揺れ、まともに立っている事が出来ずに居た。そんな彼女の前に少年は颯爽と舞い降りた。

 

「……色欲!?」

(これを押せば良いんだろ……ッ?)

 

恐らくスイッチであろう物体を思い切り脚で叩く。ゲームではハンター達はこのスイッチを叩く事で撃龍槍を発動していた。そしてそれはどうやら正しかったらしく。轟音を上げて砦から巨大な槍が出現した。その槍はキリキリと音を立てるとラオシャンロンに向かって飛び出し、見事その胸を貫いた。

 

「グォォォオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

恐らく悲鳴であろう叫び声をラオシャンロンは上げる。大きくのけぞって首を振り、所構わず暴れだした。壁を叩き、尻尾を振るい、とにかく苦しみを訴えるかのように激しく動き回る。そのせいで砦の一部分が崩壊し、雪崩に近い装飾の崩壊が始まった。

すぐさま少年は女の子を庇うように前に立ち、落ちて来る岩から彼女を救った。そしてラオシャンロンはひとしきり暴れた後脚を引きずりながら撤退を始め、その巨大な姿を隠すように逃げて行った。

 

(うぐ……)

「色欲……?色欲!? 大丈夫?怪我が……」

 

崩壊が収まった後、少年は女の子から離れてから踞るようにその場に伏した。いくらモンスターと言えど鱗を持たない小柄なフルフルでは落石に完全に耐えきる事が出来ず、幾分かダメージを負ってしまったのだ。

再度命を救われた女の子はすぐに少年に近寄り、その傷ついた背中をそっと抑えた。心無しか目には涙を浮かべ、少年が苦しんでいる事に悲しんでいるように見える。

 

「どうして……貴方は私を助けるの……?」

 

女の子は首を振りながら純粋にそう尋ねた。ババコンガの時と言い、少年はなんの見返りも求めずに女の子を救った。それは単純に少年の気分であったのだが、女の子からすればモンスターに救われるという有り得ない状況の為、とても理解出来ずに居た。

 

少年はその問いに答える事なくゆっくりと身体を起こした。彼からすれば自分の小さな器を満たす為に行為、ただの自己満足。それ以上でもそれ以下でも無かった。だがヘタレな彼をそれを伝える事はしないし、伝える手段も持ち合わせていない。

照れくさいのを誤摩化すように女の子に向かって小さく唸ると、翼を羽ばたかせて砦から脱出した。

 

「……色欲」

 

去ってしまった色欲を見つめながら女の子はポツリと彼の名を呼んだ。

やはり分からない。不可解な存在。女の子を襲うという習性を持ちながら彼は二度も私を助け、尚かつ襲わずに生かした。その不可解な行為に女の子は首を捻らせる。

 

しばらくした後、女の子の元に仲間のハンター達が集まった。彼らはラオシャンロンが居ない事を知ると撃退に成功した事に喜び、女の子を崇め奉った。しかし女の子はそれに大して嬉しそうな顔はしなかった。何故なら彼女は知っているからである。この戦いで最も活躍した自分では無い。“色欲のフルフル”である。しかしそれを言った所でギルドの職員が信じてくれる訳が無い。女の子はその事に悲しみを覚えながら、そっと瞳を瞑った。

 

 

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