フルフルに転生したので女の子にエロい事する 作: katate
少年の前には以前会った事があるリオレウス装備の青年が立っていた。
場所は少年が寝床としている巨大樹。森中を探しまわってようやく住処を発見した青年は巨大樹の前に堂々と立ち、くぼみに座っている少年の事を指差しながら太刀を引き抜いた。
「色欲!! いざ尋常に俺と勝負しろ!!」
そう言いながら青年はブンブンと太刀を振るった。それを木の上で見下ろしながら少年は思う。何言ってんだコイツ?
先程まで眠っていた少年は青年の大声によって起こされた。少年が起きるなり青年は勝負をしろと申し出て来る。その行為が理解出来なかった。何故自分が眠っている間に殺さなかったのか?何かプライドでもあるのか、卑怯な手は使わず、正々堂々と勝負する事に拘りを持っているのだろうか?基本卑怯な手しかない少年には青年の一連の行動がまるで理解出来ずにいた。
「どうした?俺と戦うのが怖いのか!? さぁ来い、妹の仇を取ってやる!!」
全然降りて来ない少年に苛立ちを感じながら青年はそう声を荒げた。
妹というのはリオレイア装備のガンナーの女の子の事であろう。少年も彼女の事は覚えていた。故に青年がどうしてこの場所にやって来ていたのかも理解していた。単純なリベンジマッチ。それだけであろう。
(…………)
埒が空かないので少年は仕方なく身体を起こした。ただし戦う為では無い。首を伸ばすように動かすと口を開き、投げ飛ばすように電撃を飛ばした。バチバチと音を立てながら電撃は落下していき、そのまま青年へと直撃する。
まさか上から攻撃が振って来るとは思っていなかった青年は手足をバタバタと動かしながら痺れ、その場に崩れ落ちた。そして動かなくなった。
(これで静かになった……)
一応は療養中である少年はフンと鼻を鳴らすと再びくぼみに身体を埋めた。背中の抉られた部分は一応は塞がっているものの、それでもまだ僅かに痛みがあった。女の子を犯す時以外は出来るだけ動きたく無かったのだ。
それに今回は妹の方は居ないようであった。ならば尚更青年の相手をする必要は無い。何処か抜けている所もあるようなので、木に登って来るような事もしなさそうだ。少年は完全に舐めた態度で青年の事をあしらった。
◇
家で留守番中であった妹はマイルームでベッドに横たわりながら兄の事を心配していた。
彼女にとって兄とは真面目でちょっと抜けた所がある何処か心配な男であった。決して兄の事を嫌っている訳では無い。むしろ今までずっと一緒にハンター生活をして来たのだから、自分達の間には確かな絆があると自負している。だがだからと言って兄の事を完全に信じられる訳では無かった。
「大丈夫かな……お兄ちゃん」
インナー姿でラフな格好になっている妹はベッドの上で転がり、今兄はどうしているだろうかと想像した。
色欲のフルフルは決して強いモンスターでは無い。恐らくは兄の実力でも十分倒せる程であった。だが問題は色欲の高い知性、それによって企てられる巧妙な罠。だまし討ちや不意打ちを苦手とする兄とは最も相性が悪い相手といえるであろう。何せあの兄はゲリョスの閃光にすらろくに対処出来ないのだから。
一応報告では色欲のフルフルはハンターを殺さない、補食しないと言われている。それはハンター達からすればとても嬉しい話であろう。女性ハンターの場合は犯されるという事を覚悟しなければならないが、命の安全を保証されているというだけで狩りへの恐怖はかなり軽減される。兄もリベンジは果たせなかったとしても、喰われはしないだろうと妹は考えた。何せ自身も色欲に犯されるというだけで補食されなかった経験があるのだから。
「……ん」
思い出した途端に身体の奥から熱を感じた。色欲に弄ばれた時の、あの激しい感触。
もどかしさを感じた妹は自然と脚をせわしなく動かす。痒いのを我慢する子供のように、その仕草は明らかに何かを物語っていた。
気がつけば手は自然と下半身の方へと伸びていた。インナーの上から秘部を優しく触るように弄り、熱を収めようとする。だが指を這わせればする程妹の身体は熱を帯びるだけだった。
「はぁ……はぁ……」
口から吐息が漏れ、妹の頬は赤く染まっていた。どうしても抑える事が出来ない自身の欲望に困り果て、半ば諦めるように秘部を強く弄り始めた。
くちょり、と音がする。それがインナーの濡れた音だと気付くのはすぐだった。妹は自分の指に付いた液体を見ながら恥ずかしそうに口を噛んだ。
色欲に襲われて以来、妹の身体は火照ってばかりだった。奴の事を思い出す度に自身の身体にされた事を思い出し、つい欲情してしまう。思春期だから仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、それでもやはり年頃の妹にとってはこの行為は恥ずかしいものであった。
「んぁ……我慢、出来ない……」
いくらインナー越しに秘部を愛撫しても熱は収まらない。それどころかもっと気持ちよくなりたい、と訴えるように身体は疼いていた。
いよいよ妹はパンツに手を入れ、直に秘部を弄り始めた。濡れている秘部はとてつもない熱を持っており、一瞬で妹の指をふやけさせてしまった。
「ひゃぅ……はぁ……んッ……あ」
トロトロになった秘部に指を挿入し、それを男の物だと思いながら妹は行為を続ける。
脚を何度も動かし、ベッドの上に転がるように動きながら妹は喘ぎ声を上げていた。もしも兄が居たらとても出来ない行為。今彼が一人で狩りに行っているからこそ出来る行為。妹は兄に申し訳なく思いながら欲望を抑える事が出来なかった。
愛撫はより激しくなっていき、妹の肩がせわしなく揺れ始める。彼女も限界を悟ったのか、目を瞑って辛そうに声を上げていた。そして遂に、一瞬肩を揺らすと脚を閉じて悲鳴にもならない声を上げた。
「…………〜〜〜〜ッ!!!」
秘部から愛液が漏れ、彼女のパンツとベッドのシーツを汚した。しばらく余韻に浸かっていた妹は一度小さく深呼吸をすると手を戻し、指に付いた自身の愛液を見た。そして恥ずかしそうに頬を染めると、掃除をする為に急いでタオルを取りに行った。
◇
空は暗雲に覆われていた。雨が降る訳でも無く、雷が落ちる訳でも無く、ただ光だけが遮られた暗闇がそこには広がっていた。気球船に乗っていた調査員はその異常なまでに静かな状況に困惑した。
いつもなら飛竜が空を舞い、地上では様々なモンスター達が顔を覗かせるというのに、今はそれが無い。生物らしき物が一切存在せず、まるでその暗雲が広がっている場所だけ時が止まっているかのようだった。
「一体何が……?」
思わず調査員の男は疑問の言葉を呟いた。手すりを乗り越えてギリギリまで身体を下に覗かせ、一匹でも生物が居ないかを確認する。だがやはりそれらしき物は見つからなかった。この異常現象には必ず何か理由がある。何か恐ろしい事が起こると調査員の男は感じ取った。
その直後、遠くから羽音が聞こえて来た。よく飛竜が横切った時に聞こえる翼を動かす音。だがいつもの音とは違い、その音には重みがあった。
調査員の男は生物が居ると知って少しだけ安堵し、何処に居るのかと辺りを見渡す。だがそれらしき影は無い。一体どこからこの音は聞こえてくるのか?そう疑問に思ったその時、気球船の上に何かが横切った。
「ーーーーッ!!?」
突風が巻き起こり、気球船が大きく揺れる。柵のギリギリまで居た調査員の男は思わず落とされそうになり、必死に柵に捕まって身体を支えた。
いくら飛竜と言えどここまでの衝撃波を起こせる物は居ない。一体何が起きたのかを確認する為に調査員の男は何とか身体を起こして上を見上げた。そしてそこには巨大な黒い龍が居た。
「龍……ッ!!」
それは正に龍と呼称するしか無い風貌をしていた。何か突飛した特徴がある訳でも無く、長い尻尾と大きな翼、黒い角を生やしたごく普通の龍。だがその龍は他の飛竜とは桁違いの恐ろしい雰囲気を纏っていた。
その龍はすぐに暗雲の中へと隠れてしまう。調査員の男がそれを視認出来たのはほんの数秒であった。だがその数秒だけで調査員の男はあの龍の恐ろしさを完璧に理解した。古龍……人智を超えた力を持つ災害のような存在。アレは手を出しては行けない物である。
すぐにこの空域から離脱しなければ、と思った調査員の男は操縦室へと駆けた。だが突如気球船が大きく揺れ、船内が炎によって包まれた。そのままコントロールを失った気球船は落下していき、調査員の男の意識もそこで途切れた。
暗雲の中では黒龍が翼を羽ばたかせてその場に佇んでいた。口からは燃える炎が。
墜落していった気球船を確認した後、黒龍は一度炎を吐くとすぐに口を閉じ、再び翼を大きく動かして移動を開始した。世界に、絶望が舞い降りる。