初夜。
言わずと知れた結婚して最初の夜。
普段ならばアイツとの情事を妄想してしまうところである。
だが今夜の相手は私ではなくあの女だっった。
「なんだか寝付けないな」
アイツ……ルートはスヴェンと結婚した。
急な話で驚いて、私がやけ酒をしている頃であろう。アイツは一糸纏わぬ姿でスヴェンと同じベッドにいた。
抱き合いもせずただ二人は横になっている。
どくんどくんという心臓の高鳴りが傍観者である私にまで伝わってくるほどに大きく、それでは寝付けないのも当然であろう。
「わたくしはこの体ですから問題ありませんが、主……いいえ、ルートはそろそろ寝ないと明日に響きますわ」
「そうだな」
傍観する私は焦れったいと感じてしまう。
そんなに心臓が高鳴るほど興奮しているのだから、抱き合って発散すれば良いだろうにと。
いつもの妄想のアイツなら、キスのひとつくらいはとっくにやっているはずだ。だがそんなそぶりも見せないアイツは、もしかしたらまだ子供なのかもしれない。
「ん……スヴェン?」
「ルートのここ……すごく大きくなっていますわ」
「ん♥️」
焦れていたのはどうやらスヴェンも同じようだ。
辛抱たまらんといった態度で彼女からアイツに抱きついて、アイツのおちんちんを優しく撫でた。
スヴェンが言うようにアイツのおちんちんは張り裂けそうなほど大きい。パンパンに張った亀頭と玉袋には濃厚なザーメンがたっぷりと貯まっていそうだ。
「普段からこんなに溜め込んで、ルートは苦しくなかったのですか?」
「そりゃあ苦しくなったらオナニーすることくらいはあったさ。でも、なんだか今夜スヴェンを抱いたら、性欲だけでキミと結婚したみたいで嫌だったんだ」
「気にしすぎですわよ。それにわたくしも……さっきから我慢していたのですから」
スヴェンはそう言うとアイツの手を自分のおまんこに動かした。
自分で言うようにスヴェンのおまんこは充分に濡れていて、溢れた愛液がベッドに溢れている。
スヴェンの体が人外のモノであることはアイツも知っている。知っててなお求婚したアイツだからこそ、人間同様にセックスできるスヴェンを性の捌け口にはしたくなかったのだろう。
だが逆にスヴェンはそれを求めていた。
身も心もアイツに捧げる以上、アイツとの子供を欲しいとスヴェンの体は疼いていたのだ。
本当に妊娠できるのかはわからないが、スヴェンらの体には人間同様の性器がちゃんとある。それを知ってダイアンに「この変態が!」と文句を言ったのも記憶に新しい。
「ルート……夫婦らしく、抱いて頂けませんか」
「ああ。でもごめんなスヴェン。初めてで勝手が……」
「緊張なさらずに。わたくしは知識だけならありますわ。ルートの大きくなったそれを、わたくしのここにあてがってくださいませ」
「こ、こうかな」
初めてのセックスに緊張するルートはスヴェンに言われるがままおちんちんをあてがった。
ガチガチに固くなったおちんちんの先がスヴェンの入り口を今か今かととらえている。
一寸腰を落とすだけで挿入される状況に、私とスヴェンは生唾を飲み込んだ。
私の感覚はスヴェンと繋がっているようだ。私も膣が疼き、そして胸が熱い。
ゆっくりと落ちる大きな胸板にあわせて膣穴をおちんちんが穿っていく。心ごと抉じ開けるように突き進むそれに思わず声が漏れた。
「あう♥️」
「だ、大丈夫なのか?」
「平気です。初めての感覚にびっくりしただけですわ」
挿入しただけでスヴェンは果てたようだ。
びくびくと体が震えている様子が私にまで伝わって来ている。
股間に感じる熱い異物感はアイツのおちんちんのようだ。隙間なく張り付いた膣壁なので、腰を動かされたらまた刺激に悶えてしまうだろう。
「俺もだスヴェン。下手に動いたら射精そうだ。軍時代に支給されたアズマトゥープに腰を抜かしたこともあるが、それよりもずっと気持ちいい」
「当たり前ですわ。あんなおもちゃに負けたら、ダイアン・フォーチュナーにクレームを入れていますわよ。『大人のおもちゃ未満なのはどういうことか』って」
「ははは」
二人は下手に動いたらと膠着状態に陥った。
そんな状態で抱き合いながら談笑している二人が私には微笑ましく、そして羨ましい。
私はいずれアイツとあのような関係なりたかった。それこそ子供の頃はいずれなるものだと盲信していた。
幼い日に見せたものと同じ笑顔。
孤児になり人狼として荒んでから滅多に見せなかったあの顔をスヴェンに見せているのは、アイツにとってあの娘がそれだけ大切なのだろう。
アイツの気持ちが解るからこそ相手が自分でないことが悔しく、そしてアイツの心を癒したスヴェンに私は感服していた。
「スヴェン、そろそろ動くぞ」
「いいですわ。射精しても構わず、ルートが満足するまでいつまでも」
「♥️♥️♥️!」
ひとしきり語り合ってからアイツは腰を動かした。
大柄なアイツの背中が華奢なスヴェンに覆い被さり、傍目には強姦にすら見えてしまう。
それでもがっしりと背中に回ったスヴェンの両足は和姦の証であろう。ルートのザーメンは全てスヴェンに注がざるをえない。
「くっ」
「ん♥️」
さっそく一回目の子種が注がれたようだ。
アイツの腰が止まって、膣内の感覚に酔ったスヴェンは背中を爪でかいている。
キスを一度するとアイツのおちんちんは固さを取り戻し、再び腰を動かし始めた。
スヴェンの体を通して感じるアイツのピストン。ザーメンでぐちゃぐちゃになった膣内を掻き回すおちんちんに腰が抜けるどころかとろけてしまった。
傍観し感覚を共有する私でさえこの有り様だ。実際にアイツと繋がり、そしてアイツの愛を直に注がれるスヴェンの幸福感はもっと高いはずであろう。
抱き締めるアイツの胸板の熱さだけで身体中が絶頂している。
乳首が重なるだけで汗が吹き出し、アイツが射精する度に膣の奥から熱いなにかが溢れだした。
汗と愛液とザーメンでベッドはすでにぐちゃぐちゃに濡れている。
部屋の湿度も高く、いろいろなものが混じったアイツの匂いだけで私ならイッてしまいそうだ。
実際の二人はその匂いに酔いしれるがそれだけでは果てない。
当然ながら抱き合っているので、匂いで高ぶったままその感覚に果てていた。
「これで十回目ですわね」
「そんなに?!」
どうやらスヴェンはルートの射精回数を数えていたようだ。
私がイキっぱなしで呆けている間に、アイツは十回もスヴェンに膣内射精していた。
相手をしているのがスヴェンではなく私なら……普通の人間であるなら確実に妊娠できそうなほどにスヴェンのお腹はアイツのザーメンで満たされていた。
人ならざるスヴェンでは孕まないのかもしれないが、孕んでほしいと思うほどにスヴェンの子宮は暖かい。そして溜め込まれた愛情の発露ゆえか常識を超えた回数の種付けに、それが叶うのではと私は感じた。
「そろそろ最後にしよう。いくらスヴェンが愛しくても、さすがに限界だ」
「はい」
最後の一回を前に二人はキスをした。
感覚を共有する私もスヴェンになったつもりでアイツと唇を重ね、その吐息にアイツがどれだけスヴェン愛しているのかと気持ちを感じ取った。
ドロドロの膣をキツいほど締め付けるスヴェンの膣壁。それでも滑りが良さすぎて痛みはないそれに擦られたアイツのおちんちんは、子宮の入り口とキスをすると共に十一回目の射精を迎えた。
「夢か?」
目を覚ました私は呆然としていた。
ルートがスヴェンと結婚し、その初夜に激しいセックスをしている様子を夢にみるなどどうしたことかと、その内容に小首を傾げてしまう。
どこまでが正夢で、どこまでが妄想なのかこのときの私にはわからない。
実際にその瞬間が訪れたとしても、私にはルートスヴェンの情事など知る手段はない。
だが私の背筋はこの夢にひりついていた。
まさかとは思いたいながら、後に訪れるその瞬間に私は膝を崩す。