※この作品はR-18です。

ソフィアおねえちゃんの淫夢   作:どるき

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戒厳指令コードNoel

 コード072「ノエル」調査報告

 

1.概要

 

 先の大戦中、ワイルティア国軍の主力たる猟兵機乗りにはある指令が下されていた。コードゼロナナニ、別名ノエルと呼称されたそれは、民間人はおろか軍上層部と当人以外には極秘の戒厳指令とされたという。

 命の危険にさらされる一兵卒は大きく分けて二つに大分される。ひとつは殺すことに長ける者。そしてもうひとつが生き残ることに長ける者である。工作員などの成功のリターンを重視する作戦には自分の命よりも作戦を優先する前者が望ましいが、猟兵機という一騎当千の力を振るう士官には後者が望ましい。

 だが猟兵機乗りの素質を持つ兵が皆後者の人間とは当然限らない。そのため後天的に後者の力を高めることを目的としてノエルは考案された。

 軍はある猟兵機乗りのエースが戦死必至の状況から奇跡的に生還した事例に目をつけ、彼の来歴からノエルの内容を決定したという。

 ちなみに戒厳指令とされた理由はノエルの発端とされるある猟兵機乗りの素性であろう。高度な隠蔽工作からイニシャルしか判明しなかったものの、E・Bという名前から推測される人物は紅蓮の鷹と呼ばれたブリッドナー少佐が濃厚である。

 仮にE・Bが彼であると仮定した場合、ブリッドナー氏の生存を裏付けることとなる。彼の消息を特定されないためにノエルが極秘とされたのならば興味深い話であろう。

 

2.詳細

 

 ノエルの具体的な内容は以下の通りである。

 

 ①部隊内の猟兵機乗り同士での恋愛を推奨し、恋人関係を形成させる。

 ②当然ながら女性士官は限られているため、従軍娼婦から男性士官の恋人候補を剪定する。

 ③既婚あるいは恋人がいる士官への援助。

 

 これだけ聞けば手厚い福利厚生にしか見えないことだろう。だが事項①を円滑に進めるため、当人にさえ無断での薬物投与や洗脳を行っていた記録もあり、E・B氏問題と共に本件が戒厳指令された理由のひとつと言われている。

 そして驚くことにノエル被験者は全員が生存したうえでの終戦を迎えており、その戦果はノエルの指令経費を大きく上回るものであったという。

 

3.実例

 

 ノエル被験者でもっとも有名な人物を挙げるならば「黒き魔槍」ソフィア・フォン・ルンテシュタット氏がいいだろう。ここに入手した被験時の彼女の行動を記載する。

 

 ある日、ルンテシュタット氏───以下ソフィアは部下をひとり連れて護衛の任務についていた。わざわざ彼女が駆り出された表向きの理由は彼女の家柄故に会食に参加させる為とされたのだが、実際はノエルの被験者とするためである。

 会食に参加した彼女と部下のルート・ランガード氏はノエルの指令によって調合された薬を食事と共に接種していた。任務を終えて基地へと帰投する途中でふたりは既に薬に犯されていた。

 

「なあルート。ちょっと暑くないか」

「そうですね」

 

 ふたりは汗ばみ、互いを意識して目線を交わしていた。このふたりは元々幼馴染みの関係にあり、特にソフィアはルートに対して好意を抱いていた。ルートの方は恋愛感情に疎いようで、彼女を上官あるいは幼馴染みとしか認識していないという。そこでノエルの指令はふたりに薬を飲ませ、既成事実を作らせようとしていた。

 

「ちょっとあの店によってくれ」

「薬屋ですか。なにか用事でも?」

「上の命令だ」

 

 この薬屋もノエルのために軍が用意した店である。命令通りにふたりは店内に入り、命令された通りにあるものを受けとる。

 受け取ったあるものにはメッセージカードが入っており、それには「今夜ランガードと使うように」と書かれている。小首を傾げるソフィアだが、命令の真意を確かめるべく帰投後部屋にルートを呼んだ。

 

「隊長」

「鍵は空いている。入ったら閉めてくれ」

 

 ノックをしてから部屋に入ったルートは言われるがまま鍵を閉めた。部屋の中は灯りが薄暗く少し暑い。ソフィアはどういうつもりなのだろうと困惑するルートを誘うように、ベッドの上には下着姿のソフィアがいた。

 

「隊長?!」

「驚くことはないだろう。さ、今夜は一緒に寝るぞ」

「驚くなと言う方が無理ですよ。そんな裸同然の格好だなんて」

「なんだ。貴様は私の体には欲情せんのか? そう言えば以前も誘ったのに、真顔で早く寝ろと言ったことがあるな」

「ああ、あのときはねえさんの意図が解らなくて……っと言うか、何事ですかこれは」

「私自身こうもスラスラと話せて驚いているが、これは上の命令だ。私とルートで夫婦になれという話だ」

「な?!」

「猟兵機乗りに必要なのは守護るべき家族。それも肉体を重ね会う夫婦だという。そこで私とルートが愛し合えば軍の戦力は増加するという寸法だ」

「ねえ……隊長はそれでいいんですか? 俺なんかと夫婦だなんて」

「いいに決まっている。私はあの頃からお前だけのソフィアだったんだ。そういう貴様はどうなんだ? ルート」

「お、俺は……」

 

 突然の展開にルートは震えたが、震えが収まると別の気持ちがこみ上げ始めた。

 かつて好きだったという純粋な気持ち。好きの種類が区別できなかった幼い頃の記憶。今でも抱く家族愛と恋愛が混同していき目の前の女性を好きだと認識するルートは、興奮で思考が混濁していく。

 

「俺もです。隊長」

「いや、ここは───」

「そうだな、ソフィア」

 

 ルートは服を脱ぐとソフィアをベッドに押し倒した。

 薬屋で軍から渡されたそれは避妊具。ふたりで使えとはそれを使って思う存分に重なりあえという意味。

 白面のソフィアならば恥ずかしがって怒り出すだろうが、この日のソフィアは怒らない。軍のお節介を素直に好意として受け取ってそのまま甘えた。

 

 ここから先は筆者の想像である。

 

「意外だな。貴様がそんなにがっつくなんて」

 

 自分を押し倒したルートの態度はソフィアには予想外だった。それは彼にそうして欲しいと願う態度であり、そして普段の彼からは想像できない態度だからだ。

 ルートは戦災孤児あがりの若輩という典型的な青春を奪われた青年である。だからなのか彼の感性は年相応とは程遠い面があった。

 美人士官として知られるソフィアの外見に欲情しない男は少ない。家名あるいは軍人としての態度に臆するものは当然いるが、ルートの場合は臆している訳でもなしに欲情していない。

 やはり姉として認識していたのだろう。かつての彼はルンテシュタット家に出入りする商人の子で弟同然として育った経緯がある。肉親扱いとしての枷が彼を縛っていた。

 だが今宵は薬の影響で彼にはそれがない。家族としての好きを愛欲としての好きと混同してしまえば、当然彼は姉にも欲情してしまう。

 

「俺だって男ですよ。ソフィアねえさんだから……家族だからそういう目で見てこなかっただけです」

「そうか。だが私はルートをそういう目で見ていたんだぞ。気がつかなかったか?」

「まさかねえさんがそんな風に思っているとは知らなかったので」

「でも今は知っている。なら後はわかるよな?」

 

 抱きついていたルートが手をぱんつにのばすと、既にそれは濡れていた。愛液を溢れさせて男を受け入れる準備を整えたソフィアの膣は、軽く触れたルートの指を飲み込んでしまう。

 

「焦らすな莫迦。もう準備はいいんだぞ」

「だったらねえさんも俺の準備を」

「そうだな。つけてやろう」

 

 一度ルートは体を起こしすと大きくなったおちんちんを見せつけた。先端が滴で潤っているのは我慢汁というやつであろうか。

 ソフィアはおちんちんの先を舐めて清めると、支給された避妊具を取り付けた。薄いゴム製の袋で、射精してもザーメンを袋に留めて妊娠を防ぐそれは最新の医療機器であろう。

 軍は猟兵機乗り同士の恋愛は推進しているが、寿退役までは推奨していない。ノエルにおいて女性士官の避妊は必須事項と言えよう。

 

「どうだ?」

「少し違和感があるけれど、この程度なら問題ないです」

「よかった。じゃあ続きをしようじゃないか」

「ごくり」

 

 ベッドに腰を落とすソフィアは股を開き、ルートが覆い被さるようにと彼を誘う。生唾を飲み込んだルートはイキるおちんちんを膣穴にあてがい、そして腰を落とした。

 初めての女体の刺激に、たったひとつきでルートは魅了されている。おちんちんが蕩けるような快感がおちんちんから身体中に広がって、まるで骨が抜かれたような錯覚を覚える。

 腰を落とすというよりも体を起こすことを維持できないといえばいいか。覆い被さったルートは骨抜きにされた体をソフィアに擦り付けた。

 

「ん、んは、はげひぃ」

「ソフィア」

「ルート」

 

 鍛えられた体からは想像もできない弱々しい腰つきだが、ソフィアはそれを「激しい」と言って酔いしれた。思いが通じあった相手という心の補正と一服盛られたことによる体の補正。ドッペルの刺激にソフィアもまた陥落である。

 時間を忘れてルートと愛し合うことしか彼女の頭にはない。そしてルートも同様である。ふたりは体を絡ませて抱き合い、共に刺激に酔い続ける。

 

「んん?!」

 

 先に違和感を得たのはルートの方だった。

 激しく抱き合うが射精までは至らないふたりの交合は既に二十分ばかりになる。避妊具の想定を越えた長時間の結合は道具に不備を起こし、摩擦がゴムに切れ目を入れていた。

 

「どうした? 姿勢を変えるか」

「あ、ああ。お願いするよ」

「さっきから腰が抜けているようだからな。今度はお姉ちゃんが上になってやろう」

「ソフィア、そのお姉ちゃんっていうのは今はやめてくれ」

「何故だ?」

「ごめん。もう我慢できない!」

 

 ルートはふと自分から「お姉ちゃん」と主張するソフィアの言葉がツボに入ってしまった。自分でもわからない感情がこみ上げてきたルートは、これまで我慢していた絶頂を迎えて膣内にザーメンを注いでしまう。

 

「お姉ちゃんという言葉に興奮してしまったか。まったくお前も案外変態だな。だが避妊具があるから気にしなくても……」

 

 姿勢を変える最中だった手前、上になっていたソフィアは避妊具を取り替えるためにおちんちんを引き抜く。だが避妊具は正常に機能していない。

 引き抜くと共に引き裂けた避妊具からはザーメンが溢れており、膣内にも届いたと思われる一部の熱が膣の奥で疼いたのだ。

 ソフィアは軍令違反になってしまうと驚いてしまうが、少しして開き直る。そもそも今宵の告白アンド初夜をお膳立てしたのが軍である以上、避妊具の不備をとやかく言われる筋合いもない。むしろここから先は生えっちでもかまわなかろう。

 

「どうしたんだ?」

「いいや、たいした問題じゃない。避妊具が破けただけだ」

「それは大問題じゃないか。今ソフィアが妊娠したら大事だぞ」

「心配するな。そのときは妊娠してでも戦ってやるさ。いざとなったらお前も守護ってくれるしな♥️」

「仕方がないなあ。結構わがままなんだから、ソフィアねえさんは」

「わがままついでだ。ここから先は避妊具なしでやるぞ」

「今夜だけだぞ。普段からやってたらさすがに妊娠してしまうし」

「それくらい言われるまでもないさ」

 

 このアクシデントから、続きの交合は生で行われた。

 ブジツと呼ばれるヤマトの体術を納めたふたりのえっちは一回果てるまでの時間が長い。だがそれゆえに繋がっている間、思う存分にふたりは心を重ね会う。

 そして深い絶頂は常人ならば数回分のエクスタシーが積み重なった刺激となり、ふたりの体に連続絶頂をもたらしていく。

 所要時間三時間強のうち、避妊具あり一回と生三回の計四回の絶頂をふたりは迎えた。運良く妊娠はしなかったが、この日を境に愛し合うようになったふたりの戦果は大幅に向上していた。

 終戦後の現在、ランガード氏は退役している。

 一身上の都合とだけされているが、おそらくルンテシュタット氏の夫として表舞台から身を引いたのであろう。

 

以上 SPC調査員 ジョン・ドゥ

 

「な、なんだこれは!」

 

 開発局の机の上にあった報告書を一読したソフィアは大きな声をあげてしまう。なぜならばこの資料で事例とされている人物があからさまに自分のことであり、そのうえ内容が事実無根だからだ。

 こんなデタラメな資料の出所など彼に決まっている。異なる場合でもなにか知っているに違いないと、ソフィアはダイアンを怒鳴り付ける。

 

「おや、どう致しましたか? ソフィアさん」

「この報告書は何なんだ。こんな嘘っぱちの事例にどうして私が載っている」

「ちょっと貸してください───ほうほうふむふむ───っ! あっ、ハハハっ」

 

 何事かと驚いた後、ダイアンはソフィアから報告書を受け取って一読した。そして最後まで目を通したところでダイアンは笑ってしまった。

 

「ダイアン・フォーチュナー、何が可笑しい!」

「落ち着いてくださいよソフィアさん」

「だったら早く説明しろ」

「なあに、怒ることはないですよ。これは単なるジョーク。ただのごっこ遊びですって」

「は?」

「最後に書かれている署名のSPC調査員ジョン・ドゥというのは、最近流行りのジョークレポートに使う名前です。ジョン・ドゥというのは元はグレーデンで使われている身元不明者への仮名ですね。この遊びでは最後にジョンの名を出すことでジョークだと教えるためのサイン。万が一同姓同名がいないとも限らないので、実在しないSPCという所属も添えて落ちにしているわけです」

「ではこれは、私を陥れるとか嫌らしい目線を向けるためのモノではないのか」

「ええ。ジョン・ドゥ以外にもヤマト風にゴンベエ・ナナシノとするパターンもあるそうです」

「それにしても気味が悪いな。なまじ生々しいあたりに」

「そうですね。そこに隠れているヘイブン伍長」

「は、はひぃ」

 

 ダイアンの呼び掛けに驚いた声を誰かがあげた。どうやら本当にマリッサ・ヘイブンが隠れていたようで、彼女は申し訳なさそうに顔を出した。

 

「大方来週の文筆市(コミックマーケット)に出品するつもりで書いたのでしょうが、生物は不味いですよ」

「す、すみません」

「いったいどう言うことだ?」

 

 ソフィアは目の前の展開に理解が追い付いていなかった。

 要約するならばソフィアが発見した報告書はマリッサが作成したもので、近日行われるイベントに持ち込むためのモノだった。

 それをうっかり机の上に置いてしまい、ソフィアに発見されたことが今回のあらましである。

 

「ごめんなさい。生物は二度と書きません」

「それにこの内容は冗談抜きにマズイ。あなたはジョークのつもりでしょうが、ブリッドナー少佐のことを大っぴらに出したらコレで済んで上出来ですから」

「すみません。すみません」

「まあ内容は面白かったので、ブリッドナーさんのところをランガード氏に書き換えて、ランガード氏の部分を僕にしていただければ許可しましょう」

「わ、わかりました」

「ソフィアさんもそれでいいですよね」

「お前たち、勝手に話を進めるな!」

 

 自分は一言も良いとは言っていない上に、内容を自分好みに変えようとしたダイアンに対してソフィアは怒った。もはや元凶がマリッサであることも忘れてソフィアはダイアンを睨み、ダイアンはその目線にマゾヒストな快感を得て喜んでいた。

 ふたりを無視して添削を始めるマリッサの太さもなかなかのものであろうか。

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