男性に自分の乳房を吸わせて相手のおちんちんを弄ってあげるという性行為があるという。
東洋の書物に書かれたそれを私は読んで驚く。
なんて破廉恥なのだろうと。
自慢ではないが私の胸はそれなりに大きい。アイツにべったりなスヴェンは貧相だしアイツの弟子のミリィはまだまだ子供だ。大人の女性もアイツの周囲にいるそうだが、ミリィの親代わりとジェコブくんの母親ならルートを狙おうなんて思わないだろう。なので理屈で言えば大人の私がアイツと恋仲になりそうな女性で一番魅力的だと思うのだが、過去現在を通してルートが私の躰に劣情をもよおしたところを見たことが無い。
私の願望を言うならば照れて隠しているだけだと思いたい。そうなるとアイツも私の胸を吸ってみたいと思っているのだろうか。そんなことを考えてから床についたからか、また私は淫らな夢を見る。
「うう……気持ち悪い」
目の前にいるのはそろそろ背が伸び始めた頃、私より少し背が高いルートである。
無理やりに秘蔵の東洋酒を飲ませたのがいけなかったのか、ルートは酔いつぶれていた。顔が真っ赤で苦しそうな彼を私は介抱した。
「凄い汗だな。脱がすぞ」
私は汗まみれのルートから服を脱がす。
筋肉がついてきた彼の体は熱を帯びていて硬い。
なにか薬でもと思ったのだが私の部屋にはそのようなものはない。
神の視点で言えば夢だからにすぎないが、私は彼のための薬を己が体からひねり出そうとした。
「薬を飲めばすぐ元気になるさ」
私は上着を脱いで裸になる。
乳房をさらけ出してルートを膝枕し、乳首を彼に咥えさせた。
おっぱいを吸わせれば酔い止めになる。
なぜか私はそう思っていた。
「隊長……」
「気分がすぐれないのだろう? 今日は気にせず、おねえちゃんに甘えても構わないぞ」
「ソフィアねえさん……んぐ……」
ルートは私の乳首をおしゃぶりのようにねっとりとしゃぶった。
乳首が濡れて舌で刺激されて気持ちが良くなる。
母乳こそ出ないが汗とルートの唾液が混じり私の胸は濡れてくる。その汁をルートが飲むと彼の顔は少し赤らみが引いてくるようだ。そのかわり血が股間に廻ったのか彼のおちんちんは次第に腫れてきた。
「気分はどうだ?」
「んぷ……すこし楽になってきたよ」
「それはよかった。でも今度はこっちが苦しそうだな」
「ねえさん!」
ルートは私に触られて驚いたようだ。
私も彼のおちんちんを触って驚く。掌が熱で疼いてどういう訳か大事なところが熱くなる。自分のではなくルートのなのにと思いつつ、その気持ちよさに私は抗えない。
胸も股間も気持ちよい。ルートとこんなことをしているのだから興奮せずにはいられない。
「気持ちいいよ、ねえさん。だんだん気分もよくなってくる」
「おねえちゃんもだ。ルートのおちんちんが手の中で熱くて、それがなんだか気持ちいいんだ」
私はシュッシュッと音を立てながらルートのおちんちんを握って擦る。
ルートもちゅぱちゅぱと水音を立てながら私の乳首をしゃぶっているのでお相子である。手の中が我慢汁でぬるぬるになる頃には私の大事なところも充分に熱く、そして濡れている。そのまま彼を受け入れてもすんなりと入ってくるだろう程に蕩けていた。
だが挿入などしなくても不思議と気持ちが良い。手で擦っているだけなのに実際に挿入しているかのように錯覚していたからだ。
感覚の話をするならば、ルートのおちんちんは私の膣内を突き上げている。手でおちんちんを上下するのに合わせて私のなかをストロークしている。たまにグリグリとおちんちんを回すと、その動きに合わせて私のなかは掻き回された。
ルートの顔もグリグリすると気持ちよさに悶えるのだが、私もその感覚が味わいたくてつい強くグリグリと動かしてしまう。
私の手コキが激しいせいかルートのおちんちんはダラダラと先走りの汁を垂れ流してそれがイカ臭い。でもその匂いに私は興奮してしまう。
今なら生臭いイカを目の前に差し出されても恍惚の笑みを浮かべてしまいそうなほどに私はおちんちんの香りに酔う。でもそれはルートのだから……目隠しをされてもイカとルートと他人を嗅ぎ分ける自信はちゃんとある。
「ねえさん……もうでちゃいそう」
「片付けは任せておけ。お前は気にせず出して、早く元気になるんだ」
「わかった」
手の中でルートがピクンピクンと脈打っている。そろそろ発射しそうなのだろう。
私は先ほど言った通りにいつでも射精してもらって構わない。それにこのリンクする感覚の中でルートが射精したらどうなってしまうか。それにも興味があった。
「……ねえさん……」
「おねえちゃんのことは好きか?」
「だいしゅき」
もしかしたらルートは姉として好きと言ったのかもしれないが、好きという言葉の響きに私は果てる。
それに合わせてルートも絶頂を迎えて噴水のように白濁液を放った。
おちんちんからあふれるザーメンの雨は私の顔にまで飛来する。
膣内は待望の膣内射精の錯覚に襲われて、なかが熱くて気持ちが良くて意識が飛んでしまう。
全身がルートに侵されて体中が性感帯になってしまったようだ。今なら風が吹いても果ててしまいそう。
そう思いながら私の膣は愛液を漏らしていた。
「はっ!」
気が付くと朝になっていた。
顔や掌を調べてもザーメンなどどこにもない。
アレは夢だったのだろう。
そもそも男性に施すもので私まで気持ちよくなった時点で論理が逆転していた。でも実際のところ、ルートにあのような施しをしたら私も嬉しさで似たような錯覚はするかもしれないと思う。
そう思うと夢で濡れた秘部は更に濡れてきてしまう。
「あの本のせいだな。まったく、あの女も随分とスケベなんだから」
件のエロ本を渡して来た相手は同盟国ヤマトの駐在武官だった。あの女も最強戦力と言われている割に随分と緩い本がお好みのようだ。
だがあの女はどこか私を格下に見ている節があるのでもしかしたら私程度に見せるのには充分とでも思ったのかもしれない。そう考えると今度は腹が立ってきた。
「とりあえず……」
とりあえず腹を立てるのは止めて私は大事なところに手を伸ばした。
濡れて熱くなって、これ以上は我慢できないと疼いている。
指を入れて乳房をつまみ、私は自分なりに夢の快感を求めて自慰に耽ることにした。
「ルート♡」
果てるとき、つい私は彼の名を呼んでしまった。
誰かが聞いているわけではないが妙に気恥ずかしい。だがその気恥ずかしさも絶頂の際には快感を誘うのだから、一人で自慰に耽る時くらいは自然と、私も素直になってしまうようだ。
「今度はどんな本を借りてやるか。それに、負けっぱなしはシャクだから私からも何か貸してやるか」
自慰を終えた私はあの女に対抗心を燃やす。
次にヤマトの大使館に用事があるのは一週間後、それまでにあの女の腰を抜かすワイルティア随一のエロ本を探してやろうと私は意気込んだ。
でも独身の淑女である私がエロ本探しなんて表だってできない。
「伍長で行くか……」
あの男と同じ手を使うのは嫌だが背に腹は代えられないな。
私はエロ本よりも先に、エロ本探しで身元が割れないための変装の用意から始めることにした。
このペースで間に合うだろうか。
少し心配だが間に合わないのなら別に探してやる義理などないが、間に合わなかったらプライドが傷つくなと私は思った。
冷静に考えればエロ本の出来不出来で競うことが可笑しいのだが。