物騒なことに巻き込まれることが多いルートを見かねた私は、久々に彼を鍛えることにした。野原にリングを手作りし彼にスパーリングを強要する。
「いくらなんでもこんなところでやらなくても」
「こうでもしないと組み手なんてできないだろう? またゲーニッツの時のようなことに巻き込まれるとも限らんし」
少し辟易した様子だが私に付き合ってくれるのはやはりうれしい。彼も私が心配しているのがわかるのだろう。
「本気で行くぞ」
私は彼を倒すつもりで襲い掛かる。左肩を前に背中を当てて、姿勢を崩して上がった顎を狙う。
彼もまたその狙いを承知しているので腰を落として体当たりを耐える。
狙いが外れた私は回し蹴りでルートのこめかみに踵を穿つ。
「んごぉ!」
いつもならこれもルートなら返せると思ったのだが、今日は綺麗に決まってしまった。
側頭からの衝撃に朦朧としたルートはリングの上に横たわり、私は彼の上に跨る。
別にいやらしい意味ではないのに彼を屈服させて上になったという事実に私はドキドキしてムラムラしていた。この時点で普段とは違っていたのに舞い上がる私は気付かない。
「どうしたルート……こんな簡単に倒れたら元上官としても姉としても心配になるぞ」
「ねえ……さん……」
ルートの眼は虚ろで、よほど蹴りのダメージがあったのだろう。
私も彼も対人格闘術を一通り身につけた者同士、無防備に喰らえばどうなるかなど了承済みである。
これはしばらくは休まないとと思っていた私だったが、不意に感じた熱に驚いて黄色い声を上げた。
「ひゃん!」
おしりに当たる熱くて柔らかい何か。
恐る恐る触ってみると、それはルートのイチモツだった。
ズボンの股座がほつれていて、大きくなったそれが突き破って私のお尻に当たっていたのだ。
この光景を振り返り俯瞰する立場の私からすればこの時点でおかしいのだが、この時の私は気付いていない。ただ彼が私を求めていると認識して興奮していた。
「ルート……お前は自分を蹴飛ばした相手に勃起する変態なのか?」
「ちが……」
「そうだ、違うよな。でもだったらこれはなんだ?」
私は質問しているが答えが先にある。
「まさか痛みで勃起したのでもあるまい?」
私は露出した陰茎を握って上下に擦る。亀頭から露が出て掌がぬめる。
ルートの頬は赤らんで、気持ちがよさそうだ。可愛いと感じた私はつい体を寄せてキスをする。
「ん!」
そのキスが良かったのか、ついにルートは射精してしまった。
勢いよくあふれたいのちの精が私の体に付着してイカ臭い匂いが鼻につく。
こんなことをされたら私も我慢できない。もう彼を犯さざるを得ない。
「だらしがないぞルート。その程度では大事なものなど守護れん。だから今日は徹底的にシゴいてやるから覚悟しろよ」
シゴくの意味がずれているがこの時の私にとっては間違っていない。竿をシゴいていのちの精を搾り取るつもりなのだから。
興奮した私の膣も愛液に濡れている。少し陰核を触ってスイッチを入れればもう準備は万端である。マウントポジションを取った時点で私の体は出来上がっていた。
「しっかり勃って、お姉ちゃんを気持ちよくさせるんだぞ♡」
ルートは無言で頷いておちんちんを反り返らせた。
亀頭を掴んだ私はそのままゆっくりと跨って竿を咥えこむ。
亀頭が膣を穿ち私のヒダを広げて入ってくるのがわかる。
接合部はミニスカートの裾で辛うじて隠れるが動くとちらちらと見えてしまう。誰もいない野原とはいえ誰かが来てもおかしくはない。そのスリルもまた私を燃え上がらせる。
「ルートのおちんちんがズポズポして気持ちいいのぉ!」
何をトチ狂ったのか、私は心の内を言葉に出していた。
野外性交の開放感のせいだろうか?
だが言葉にして叫ぶたびに気持ちよさは増していく。開放感のスクエアーが胸の中で回転し快感が溢れ出す。
私がルートを犯しているはずなのに、ルートはされるがままなのに、私はルートに一撃KOされていた。
気持ちよさと幸福感を回転させるルートのコークスクリューおちんちんの前に私の自我は場外まで飛ばされていた。
「いい、いいよぉ……ピクピクして傘の部分が私の膣内をゴリゴリして気持ちいい! こんなの私もイっちゃう、堕ちちゃう!」
隠語に酔いながら私は腰を上下させた。
激しい動きに連動してルートのおちんちんは私の膣内を激しく擦る。
一番奥を突かれるのもカリ首で擦られるのも気持ちよくて、えっちな単語が溢れ出す。
こんなに叫んだら誰かが見に来てもおかしくないが、トチ狂った私は「むしろ見せつけてやれ」と変な考えになっていた。
誰も見には来ない、むしろ来るわけがないのだが、来るかもしれないという期待もまた気持ちいい。
「イク! ルートの子種でイっちゃう!」
ルートもついに果てて滝SEEDを私の膣内にまき散らした。
こんなに射精されたら私も妊娠してしまうと思うほどだが彼の子供が産めるのならむしろ望むところである。
膣内射精と同時に私も絶頂していて、全身に走った快感の電流に痺れてルートの上に横たわる。溢れた精液が太ももをつたる姿は俯瞰する立場の私からみてもいやらしい。
肺の奥から熱い吐息を漏らしながら私は再びルートと唇を重ねた。
気が付くと私は自宅のベッドの上にいた。
ベッドは淫水で濡れていて、ルートと一戦交えた野原もリングもどこにもない。
そもそもルートに会いに行ったことそのものが夢だったようだ。それに冷静に考えて誰が来てもおかしくない場所で彼とえっちするなんて恥ずかしくて出来るわけない。
「……会いたいな」
私は火照った体をもてあまし、秘密の花園にそっと指を走らせた。
淫夢から覚めた朝、また今日も乱れてしまう。