ある事件を経て、私の職場も多忙を極めていた。
普段なら詰所でだらしなく横になることは無いのだが、私はついソファーに倒れ込んでしまった。
そのまま微睡みながら、私はいつもの夢に落ちていた。
「ほら、元気をだせ。私はそんなお前の姿なんて見たくない」
過去をえぐる何かがあって落ち込んでいるルートの横に私は座る。
情けない顔をするルートを見たくないのは本当だが、そんな彼を慰めてやりたいと私の胸の奥がときめく。
「落ち込んでいるときはな……こうするのが一番だ」
私は気落ちするルートを押し倒すと、そのまま唇を重ねた。
素面の私ならできないような積極さで私は彼を攻める。
唾液が混じりあって口の中が熱く、蕩けてしまいそうになる。
それが気持ちよくて、私は夢中で彼を求めていた。
「ソフィアさん、いますか?」
そんな夢の中の私の事など知らずに、私が寝ている詰所に一人の男が入って来た。
私の上司ともいえるこの国が誇る天才科学者、ダイアンである。
彼は私に好意があるようだが私は彼に応えていない。
そんな彼も紳士である。故に私は恥ずかしい姿を見られても身の危険がなかった。
これからみられる行為を私が見られたと知ったならば、おそらく彼を殺そうとするだろうが。
「ん……」
甘い吐息を穿きながら、現実の私はストッキングを脱いでいた。
半分だけずらして右手は陰部に当たっている。
下のお口の唇を指で押し広げながら、私は陰核を左手で撫でている。いわゆるクリで感じていた。
うつ伏せになりながらルートの名を呟き、体は彼を求めて盛る。無意識ながら息を殺すその様子を、不意に目撃してしまったダイアンは見て見ぬふりをしていた。
「これは……」
彼は何も言えない。
まさか惚れた相手が夢うつつの中で自慰に耽る姿なんて見るのは当然初めてだからだ。
股間が猛って張り詰めているが、寝込みを襲おうなんて真似は彼にはできない。そんなことをして体を得ても心を得られないと、彼も知っているからだろう。
だが彼は眼福だとばかりに、自慢の発明品をもって私を眺めていた。
「こんなこともあろうかと、開発した記録装置が役に立とうとは」
彼が回しているのは俗にいうビデオ、私たちの世界ではまだ開発段階の映像記録装置である。
ダイアンは紳士だがチャンスを逃す男でもない。それはそれ、これはこれとして個人的な快楽のためだけに私の恥ずかしい姿を観察する。
「もっと……」
夢の中の様子に戻る。
私のキスに次第に元気を取り戻したルートは私を押し返した。
股間は大きく張り詰めていて、肉厚のソーセージのような熱いそれを太ももに押し当ててくる。
「ありがとう、ねえさん。おかげで元気が出てきたよ」
「だからと言ってこれは元気になり過ぎだ、バカ」
「でもこれはねえさんがこんなことをしたからで……」
「そんなのはわかり切っている話だ。だからお前も私がしてほしいことくらいわかるよな?」
「でもそれは……」
「またそうやってうじうじとして。さっきも言ったじゃないか『私はお前のそんな姿なんて見たくない』って。だったら私が見たくなるような姿になって見せてみろ」
私は尻込みしたルートに発破をかけようと彼のズボンを脱がせた。
そそり立つ肉棒が放つ威圧感。彼の肉棒だと思うとよだれが出てきそうだ。
いつの間にか私も下の衣服が脱がれている。そのまま大股を開いて、彼に花びらを見せつける。
「きて♡」
「ねえさん!」
ようやく本気になったルートは私を押し倒すと、その熱くて硬くて大きなソーセージを私の蜜壺に差し込んだ。
蜜に満たされた肉壺を掻き回す熱い棒はじゅぷじゅぷといやらしい音を立てる。
膣内が大好きなルートに満たされて快感で脳が可笑しくなる。気持ちよすぎて幸せすぎて、どうにかなってしまいそうになる。
「ねえさんの膣内、気持ちよすぎる」
「いくらでも、好きなだけ射精していいから♡ もっとお願い♡」
今この瞬間のルートは私だけを見ている。
夢の中の存在なのだから、都合がいいのは当然だろうというのは野暮である。
ただ夢の存在であろうとも、私は彼とこうなりたいと願っているだけだ。
「くぅ!」
歯を食いしばりながらルートは私の膣内で果てた。
本当はもっとつながって居たかったのだろうと悔しそうな表情ではあるが、彼のソーセージはまだまだ元気である。
おなかの中に彼の子種を注がれて、私はその感覚に寄ってしまう。泥酔でもしているかのようなまなざしで私はルートを見つめる。
「抜かないで。そのままもう一回」
「俺……」
「大丈夫だ、まだまだお前のペニスは充分硬い」
「いいのか?」
「当然だ。なんだったら私が孕むまで続けるぞ♡」
「!!!」
孕むまでという言葉に何かが舞い降りたのか、それからのルートは無言で私を求め続けた。
まるで子孫を残すために種付けしたいと言わんばかりに必死に腰を振り、私の膣内に子種を注ぐ。
夢の中の私は幸せの絶頂の最中、夢の中の快楽の強さで現実に振り戻されるまでルートと交尾を続けた。
「おお! ソフィアさん、大胆すぎます」
一方その頃、現実の私はその様子を撮影されていた。
クリトリスの刺激だけでは満足できなくなった私は右手の中指と薬指を膣穴に押し当てて、そのまますぶりと咥えこんでいた。
夢の中ではルートのデカマラを美味しくいただいている頃、現実の私は自分の指を二本も加えていた。
指は愛液で濡れて照明の光でうっすらと輝く。
右手は激しく膣内を前後してルートの獣のような交尾を再現し、その抜き差しで溢れたジュースがソファーを濡らす。
そのいやらしさに撮影するダイアンのズボンまで濡らしていたのはさすがの美貌と言うべきだろうか。
「あっ! あん! ん!」
ついに私も喘ぎ声が大きくなっていた。
夢の中では快感のピーク、種付けマシーンと化したルートによる連続種付けプレスが行われている頃だろう。
現実の私は気持ちよさのあまりにアナルまで緩んでしまい、腸内に溜まったガスがすかした音を立てて放屁される。
それに合わせて寝ぼけながら絶頂下私は、ソファーにおもらしをしてしまった。
「んあ!」
快感の大波は指の栓を決壊させておしっこまで呼び寄せて、ベッドも衣服も濡らしてしまった。
「ソフィアさん!」
これにはダイアンも驚いた様子で、私を別のソファーに寝かせると怪しげな機械でおもらしで濡らしたベッドや服をきれいに清掃した。
彼のおかげで私は夢の影響が現実にて大変なことをしでかしたことも知らずに、夢の中で果てた延長で寝ぼけながらの自慰を止めていた。
「まったく、手間がかかる人ですね。でもそんなところが大好きなんですが」
夢の中で果てて気持ちよく寝る私の寝顔もダイアンはバッチリと記録していたが、これくらいは私に黙っている限りは彼の功績をたたえるつもりで許してやるべきだろう。
神の視点として私自身の淫夢と淫行を記録する私は、私の名誉をさりげなく守護した変態に感謝を込めてこの話を綴ろう。