※この作品はR-18です。

西住家・三助仕心得   作:ターキーX

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三つ 主人の意を察し、それに応じて動く事

「伝吉」

 ふらつく足で廊下を歩く伝吉に、背中から声がかけられる。

「……菊代さま」

 伝吉はゆっくりと振り返り、使用人頭の菊代を見た。

「伝吉。三助務めの初日、お疲れ様でした」

「い、いえ、菊代さまこそ、朝からありがとうございました」

 菊代は優し気に微笑みつつ伝吉に言った。疲れた顔でそれに礼をする伝吉。そう言われ、菊代は少し顔を赤らめた。

「ふふ、今になって私も少し恥ずかしくなってきました……大丈夫でしたか?」

「はっ……はい」

 一瞬、伝吉は何かを言おうとしたが途中で止め、普通に答えた。

「そうですか。奥方様も伝吉を褒めていましたよ」

「奥方様が?」

 意外そうに伝吉は顔を上げた。微笑む菊代。

「ええ。まだ恥ずかしがっているようですが筋が良いと言われていました」

「………」

「慣れが必要かと思いますが、頑張ってくださいね」

「……はい」

 少し間を置いて、伝吉は頭を下げた。

 

 

 ―――どういう事なのだろう。

 味も分からない夕食を食べ、夜の使用人の務めを終えた伝吉は自室で横になりつつ考えていた。

 まるで夢の中の延長線のようだった。しほが自らの秘所を伝吉に洗わせ、更に伝吉の肉棒を扱き始めて射精させた。まだ夢を見ていたと考えた方が納得のいく出来事だ。

 だが、あの後隠れて洗濯場に濯いで突っ込んだ精液塗れの股引きと、何より今でも鮮明に思い出せる、しほが自分の肉棒を握った感触が現実だった事を物語っている。

「うーん」

 粗末な布団の中で伝吉は寝返りを打った。

 悪ふざけだったとしたら余りに度の過ぎた行為だ。何より、伝吉はしほが他愛ない会話でも冗談を言うのを見た事がない。

 だとしたら、アレはしほが本気で伝吉を興奮させ、射精させようとしたのだろうか。

「そんな訳……」

 家事雑事はほぼ使用人が行っているためそれらしい姿は見せないが、曲がりなりにもしほは娘二人を持ち夫も健在な、れっきとした人妻だ。それが突然伝吉を誘惑してきたりするのだろうか。

「……駄目だ」

 暫くぐるぐると思考を巡らせ、伝吉は答えを出すのを諦めた。明日も三助の仕事はあるだろう。そこで答えは出る筈だ。

「……ンッ」

 股間の肉棒が疼いた。今日は朝の菊代の裸体からしほを母親にした淫夢、果ては現実のしほからの手淫と余りに刺激の強い事が起きた。それらを思い返せば今までに無い気持ち良い自慰が出来るだろう。

 しかし、伝吉は我慢しようと思った。理由は自分でも分からなかった。

 ひょっとすると、自分は何かを期待しているのだろうか。そう思いながら伝吉は眠りに落ちて行った。

 

 

 伝吉の予想に反して翌日、しほは屋敷に帰ってこなかった。菊代の話では、黒森峰女学園の学園艦に戦車道の視察に行っており、そのまま向こうで泊まるのだそうだ。

 高校戦車道随一の名門、黒森峰。そこの隊長がしほの娘である事は伝吉も知っていたし、以前屋敷に帰って来た時に少し会った事もある。自分とほぼ同年齢とは思えない程落ち着いた雰囲気の、風格すら感じる少女だったのを覚えている。

 普段から厳格なしほでも、娘とは和気藹々と話をしたりするのだろうか。

 伝吉は絵面を想像してみたが、無言で差し向かいになっている姿しか思い浮かばなかった。

 そして、その日も伝吉は自慰をしなかった。

 

 

 しほが戻ってきたのは、その次の日の夕方だった。

 本来は黒森峰からの連絡船で戻ってくる予定だったのが変更になったらしく、ヘリに乗って中庭に緊急着陸めいて帰ってきたのだ。

 ヘリポートとして使える程の広さを持つ中庭だが、ヘリの風によって庭の樹の木の葉は吹き散らされ酷い事になっていた。明日の庭掃除は一仕事だろう。

 菊代はそのヘリに向かう前に伝吉に駆け寄り、耳元で言った。

「すぐに入浴されて埃を落とされる筈です。伝吉、用意を」

 伝吉はすぐそこから離れ、ヘリのローター音を背に浴場へ向かった。

 

 

「……よし」

 湯船に手を差し入れ、湯加減を確認する。給湯器が適温に調整してくれてはいるが、それが常に万全とは限らない。最後の確認は今も昔もアナログ的だ。

 その時、伝吉の背後で戸の開く音が聞こえた。

「(菊代さまの言われた通りだ)」

 伝吉はそう思いつつ浴室のマットの一角に小走りで向かい、膝立ちで備えた、

 ガラス戸越しに見えるシルエットは、前回見たのと同じしほの姿だ。風呂に入るのだから当たり前ではあるのだが、彼女が服を脱いでゆく様に伝吉の動悸は早さを増してしまう。

 やがて服を脱ぎ終え、しほはガラス戸を開けて入って来た。最初の時と同様の、頭の髪をタオルで纏めただけの生まれたままの姿だ。

「……くっ!」

 思わず勃起しそうになる肉棒を、膝に置いた手で腿を思い切りつねり抑える。

 二晩放出しなかっただけで、伝吉の肉棒は刺激に対して敏感になっていた。その対象がしほである事も無関係ではないだろう。

 だが、少なくともしほの意図が分かるまでは不用意な勃起は抑えようと伝吉は思っていた。まだ何かの間違いだったのかもしれないという気持ちがあった。

 しほは前回同様、まるで伝吉が存在しないかのように視線すら彼に向けず入ってくると、湯船の前で屈んだ。今度は失敗せず伝吉は即座に動き、もう一度湯加減を見てから桶に汲み、しほの背中からかけ湯を行った。

 二度かけ湯を行うと、しほは無言で立ち上がって湯船に入った。伝吉も一礼してから無言で定位置に戻る。

 

「………」

「………」

 

 やはり前回同様、しほは何も言わない。実際湯船の中で体をほぐしリラックスしているとは思うのだが、横目で伺うその表情は平時と全く変わらず、伝吉にその内心を伺う事はできなかった。

 前回あった事についても彼女は何も言わない。まるで、本当にあの時の事が興奮した伝吉が見た幻覚だったのではと疑わしくなってくる程だ。

「(いや、そんな筈は無いよな……?)」

 目を閉じ、改めてあの日の事を思い返す。やはり現実だ。では……

「伝吉」

「はっ!? は、はい!」

 突然しほから声をかけられ、伝吉は慌てて顔を上げた。

 自分で思ったいたより、伝吉は考え込んでしまっていたようだった。しほは既に湯船を上がり、洗い場にその身を置いている。

「もっ、申し訳ありません、奥方様!」 

 大急ぎで伝吉は立ち上がり、しほの所へ向かった。湿ったマットは滑りやすく、危うく転倒しそうになる。

 何とか転ばずにしほの近くまで来た伝吉はスポンジを持ち、そこに液体ソープを付けて泡立てた。

「し、失礼致します」

 一言添えてから、伝吉はしほの背を洗い始めた。続けて腕を洗う。ここまでは前回と同じだ。息を呑み、伝吉はしほに言った。

「奥方様、前を……」

「伝吉」

 突然、しほは伝吉に声をかけた。前に回そうとしていた手を止めて膝に置き、返事を返す。

「は、はい!」

「この前は悪かったわね」

 その言葉は伝吉にとっては半ば予測していた言葉であり、半ば予想外の言葉であった。やはりあれは何かの間違いだったのだろうか。

 しかしその後続いた言葉は、伝吉の予想の完全に外だった。

「……途中で手が止まってしまったけど、洗いにくかったようね」

「え? いえ、そんな……?」

 無論、洗うのが途中で止まったのはそんな理由ではない。しほが伝吉に手淫をしてきたからだ。当然ながら仕掛けたしほがそれに気付いていない筈がない。

 そう伝吉が混乱する間にも、しほはおもむろに立ち上がり、振り返って再び座り台に腰を落とした。伝吉の正面に。

「あ……!」

「……前から洗いなさい」

「お、おく……!」

 

 

「奥方様」と言おうとした伝吉の言葉は途中で呑み込まれた。湯上りで紅潮した艶やかな肌も、伝吉の眼前で重そうに揺れる両の乳房も、陰毛に彩られた秘所も、そして言葉を失う伝吉をいつも通りの静かな目で見下ろすしほの瞳も、全てがそこにあった。

 伝吉は唾を飲み、スポンジを持った手の強張りを解き、震える声で答えた。

「わ、分かりました、奥方様……」

 確かに練習でも前回でも乳房は洗ったが、それはあくまで背中から手を回してやった行為で、ここまで直接乳房を間近で見る事は伝吉も初めてだった。

 しほの巨乳にスポンジを添え、柔らかく擦ってゆく。

「ンンッ……」

 艶めかしい声。伝吉の心臓が鳴る。何とか抑えようとしていた勃起は既に止められず、固く膨張したそれは股引きの上からでも見て取れる程怒張している。おそらくはしほにも気付かれているだろう。だが、伝吉にそれを気にする余裕は無かった。

「(あぁ……奥方様のおっぱい、凄い、こんな……)」

 下から掬い上げるようにスポンジを動かす。ずっしりとした重みが伝吉の手にかかり、それから「ゆさっ」と音がしそうな程の重量感で乳房が揺れる。泡塗れのそれの先端で朱色の乳首はふるふると震えている。

「……いつまで胸ばかり洗っているの?」

「えっ!? あ、はいっ!」

 しほの言葉で、伝吉は初めて自分がずっと胸ばかり洗っていた事に気付いた。慌ててそこ以外の肩口や臍周りまでを洗う。しかしその間も、視線を豊かな乳房から離す事が出来ない。

 ようやく上半身を洗い終えた頃、しほが言った。

「……今日も疲れているの、下も頼むわ」

 ここまでの流れから半ば想像はしていたが、それでも伝吉の股間に電流が流れたような刺激が走った。

「は、はい」

 両の脚から太腿を洗い、それから臍の下へ移る。余りに刺激が強すぎるため視線を逸らしていたそれに、伝吉は目を向けた。

「(これが、お、女の人の、奥方様の……!)」

 無論、伝吉も密かに読んだ成人誌程度でしか見た事はない。陰毛に縁どられた赤い陰唇は一見グロテスクですらあった。しかし、同時に非常に淫猥で、鮮烈だった。普段の凛々しい姿のしほにも、こんな女性の部分があるのだと伝吉は今までに無いほど興奮した。

「……ウッ」

 思わず伝吉は前かがみの姿勢から、腹を抑えるようにうずくまった。見ているだけで肉棒が我慢できなくなり、僅かに先走りを出してしまったのだ。

「……どうしたの?」

 しほはその伝吉に対して、いつも通りの冷静な言葉をかける。何が起こっているか、おそらくは全て分かっているのにだ。

 伝吉は迷った。本来の使用人の姿であるならば、ここは「何でもありません」と答えてしほの身体を洗い終えるのが順当であろう。

 

 

だが……しほが本当に自分を興奮させ、それで快感を得ようとしているならば?

 

 

 伝吉の中に大胆な行動を取ろうとする気持ちが沸きあがっていた。もしそれが見当違いでも、それで屋敷を追い出されても良いとまで思えていた。

「……申し訳ありません、奥方様」

 頭を上げ、伝吉は答えた。

「奥方様のお身体が、その、自分には刺激が強すぎ……勃起が、治まらなくなってしまいました」

 数秒の間。しほの表情が僅かに変わった。口元が下がる。苦笑だろうか。

「……冗談を言うものではないわ。貴男から見て、私は母親のような年よ」

「そ、そんな事はありません! その、奥方様は、本当に魅力的な方です!」

 伝吉は強く反論した。それだけは間違いなく本心だった。

「……そう」

 しほは少し目を閉じ、そして開いて一言だけ言った。更に言葉を続ける。

「それで……どうするつもり?」

 当然の問いかけ。伝吉は唾を飲み、少しだけ迷った後に強張った声で言った。

「少しだけお待ちください……処理、致します」

 そう言うと伝吉は立ち上がり、股引きを脱いでしほの眼前に勃起し切った肉棒を晒した。それに手を添え、丁度座っているしほの眼前で扱き始める。

 しほの表情は変わらない。まるで平凡な風景を眺めるように伝吉の血管の浮いた竿を、赤くひくつく亀頭を、それを懸命に扱く手を眺めている。その視線が、伝吉を更に興奮させる。

「ハッ、ハァッ……ハァ……! 奥方様、奥方様ぁ……!」

 次第に呼吸が荒くなり、それに合わせるように手の動きは早まる。その間にも伝吉の視線は目まぐるしく動いていた。しほの顔に、乳房に、太腿に、秘所に。

「(ああ……奥方様の生オカズ、凄い気持ちいい……!)」

 日頃から憧れていた女性の本人の裸を前にして自慰を行う。その異常なシチュエーションが伝吉の理性を麻痺させていた。

「(奥方様の口でしゃぶってほしい……その大きなおっぱいに吸い付きたい……思い切りチンポを擦りつけたい……挟んでほしい、パイズリしてほしい……太腿にも擦りつけたい……あの大きなお尻に思い切り精液かけたい……おまんこに思い切り挿入してみたい……奥方様とセックスしたい……おまんこに、思い切り射精してみたい……!)うぁぁ!」

 獣のような声を上げ、伝吉は更に扱いた。卑猥な音と共に亀頭からは粘液が滲み、更に手の動きをスムーズにしてゆく。

 やがて、絶頂が近づいてきた。

「(まずい、このままだと奥方様の……!)」

 辛うじて最後の判断力が働き、伝吉は咄嗟に腰を引こうとした。しかし、その時しほが伝吉を見上げて言った。

「……構いません。出しなさい、伝吉」

「う、うぉぉっ!」

 その囁きに伝吉は叫ぶように達した。ゼリーめいた白濁液が勢いよく吐き出され、しほの美しい顔を汚す。

「うっ……ううっ……!」

 更に扱く手を止めず、しほの顔に更に精液を浴びせる。それをしほは瞬きもせずに受けていた。

「(……あぁ、奥方様のお顔に、俺の精液が……)」

 顔射されたしほの顔を、伝吉は恍惚としたまま見下ろした。

「あ……あれ……?」

 今までに無いほど射精したにも関わらず、伝吉の肉棒は萎えきっていなかった。

 頭は冷静さを取り戻しつつあったが、股間の熱は治まらないままだ。

「(ま、待ってくれよ、これ以上は……)」

「………治まらないわね」

 精液塗れの顔のまま、しほはそれでも普段と変わらない口調で言った。

「は、はい……」

 申し訳なさそうに伝吉は答える。しほは少し伝吉を見上げ、

「……ンッ」

 ―――おもむろにその肉棒を咥えこんだ。

「お、奥方様っ!?」

「んんっ……ふぅっ……ンムッ……」

「あっ、あっ、ああっ!」

 一気に竿の根元まで呑み込み、口腔内全体で締め付けるように射精したばかりの肉棒を咥えこむ。舌はまるで蛇のように肉棒に絡みつき、亀頭を舐めまわしてくる。

 妄想や夢の中のしほどころではない現実のしほからのフェラチオと、彼女ににしゃぶって貰えていると言う状況に伝吉の肉棒はあっさりと固さと大きさを取り戻した。

「んぱっ……ふぅ……じっとしていなさい……」

 大きさを増した肉棒に少し息苦しくなったのか、しほは一度口を離すと再び舐め始めた。今度はソフトクリームを舐めるかのように根元から亀頭までを舐め上げてくる。

「うぉっ、そ、それっ、すごっ、凄いですっ、おくがたさまっ!」

 伝吉の腰がビクビクと震え、すぐに二発目の射精の感覚が昇って来た。

「あああっ、イクッ! イキますっ! 奥方様ぁっ!」

「……『しほ』と呼びなさい」

「はっ、はいぃっ! しほ様っ! イクッ、イクゥッ!」

 叫びと共に伝吉は再び絶頂に達した。一発目と変わらない程の量が吐き出され、しほの顔に更に精液を浴びせかける。

「あぁ……し、しほ、様……」

 へたへたと腰を落とす伝吉。

「………」

 口の中に飛んできた精液をしほは嚥下し、少し乱れた吐息を整えると伝吉に言った。

「これで、続きができるかしら」

「は、はい……」

 精液塗れの顔でそう言うしほに、伝吉は憔悴した顔で答えた。

 

 

【続く】

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